説明

美容装置

【課題】コットンなどの多孔質被覆体を電極部にセットしやすくすることができる美容装置を提供する。
【解決手段】本体部と、当該本体部に設けられた電流を出力する電極部と、当該電極部を覆った多孔質被覆体を保持する保持部とを備えている。前記保持部は、前記本体部に対して、傾動可能で且つ上下移動可能に取り付けられている。前記保持部は、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されており、前記下部表面に指あて部が凸設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、美容のために供する機器の一つとして、顔面や首筋、手指などの皮膚(以下、施療部位ともいう。)に通電して、イオン化された美容成分を施療部位に導入したり、施療部位の老廃物を除去する美容装置が知られている。
このような美容装置は、施療部位に当接させた状態で電流を出力する電極部の表面に、水や美容液等を含浸させた多孔質被覆体を配設可能とし、この多孔質被覆体があれば施療部位の老廃物を捕捉させたり、多孔質被覆体中の美容成分を施療部位に導入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−296193号公報
【特許文献2】特開2010−246992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、保持部材が電極部に着脱されるリング形態である。一方、特許文献2は、本体に保持部材が傾動可能に取り付けられている。
【0005】
本発明は、コットンなどの多孔質被覆体を電極部にセットしやすくすることができる美容装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、本体部と、当該本体部に設けられた電流を出力する電極部と、当該電極部を覆った多孔質被覆体を保持する保持部とを備えており、前記保持部は、前記本体部に対して、傾動可能で且つ上下移動可能に取り付けられている。
【0007】
また、前記保持部は、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されており、前記下部表面に指あて部が凸設されている。
【0008】
また、前記保持部は、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されて開口を有しており、前記開口が上下方向に長く形成されている。
【0009】
また、本体部と、当該本体部の長手側方向上方に設けられた美容を行うための電流を出力する電極部と、把持部とを備えた美容装置において、前記電極部は、本体部の正面側において面接触可能な略平面状な主面と本体部の上部から突出する上縁部とを有し、前記電極部の主面と上縁部を多孔質被覆体で覆うために、前記本体部の裏面側上方において当該多孔質被覆体を本体部側へ圧接する枠状保持部を有することとした。
【0010】
また、本発明に係る美容装置は必要に応じて、前記枠状保持部は上部が電極部の主面側から上縁部を乗り越えて裏面側へ移動可能となるように傾動可能で且つ傾動中心軸を上下移動可能として取付けられることとした。
【0011】
また、本発明に係る美容装置は必要に応じて、前記枠状保持部の上下方向における移動量は前記上縁部の本体部からの突出量から多孔質被覆体の厚みを加えた量と略同等とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、保持部が、本体部に対して、傾動可能で且つ上下移動可能に取り付けられていることにより、多孔質被覆体を電極部にセットしやすくすることができる。
【0013】
また、保持部が、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されており、下部表面に指あて部が凸設されていることにより、保持部の上下移動がしやすい。
【0014】
また、開口が上下方向に長く形成されていることにより、多孔質被覆体を電極部にセットしやすくすることができる。
【0015】
本発明によれば電極部の主面と上縁部を施療部として利用しやすくなり、全体形状として薄型化を図りつつ、被施療部の凹部にも対応しやすい美容装置を提供することができる。
【0016】
特に枠状保持部の上部が主面側から上縁部を乗り越えて裏面側へ移動可能となるように傾動可能で且つ傾動中心軸を上下移動可能として取付けられることとしたので、多孔質被覆体をセットする際に枠状保持部を本体部の正面側に十分に傾動させて使用者が多孔質被覆体をセットしやすくすることができる。
【0017】
また、枠状保持部の上下方向における移動量は前記上縁部の本体部からの突出量から多孔質被覆体の厚みを加えた量と略同等としたので、枠状保持部が正面側から裏面側へ移動する際に枠状保持部の移動に伴って多孔質被覆体の上部を電極部の裏面側に誘いやすく、裏面側において枠状保持部を下方へ移動させて液状含浸材の上端部を下方へ導くことができ、目に多孔質被覆体の端部が当たるような不都合を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る美容装置の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る美容装置の右側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る美容装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る美容装置における保持部の傾動及び上下移動状態説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る美容装置における保持部と電極部の多孔性被覆体挟持状態説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る美容装置における保持部の多孔質被覆体保持状態説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る美容装置のクレンジング動作状態説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る美容装置における電極部の上縁部を用いたクレンジング状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る美容装置を前記図1ないし図8に基づいて説明する。
【0020】
前記各図において本実施形態に係る美容装置1は、使用者により保持される本体部11と、本体部11の端部寄りに配設されて肌(皮膚)50への美容に係る通電に用いられる電極部12と、本体部11における使用者による把持部11aに配設される補助電極部11cと、電極部12に対して多孔質被覆体13を保持する保持部14と、本体部11内に配設されて電極部12と補助電極部11c間での使用者を介した通電状態を調整制御する制御部15とを備える構成である。
【0021】
前記本体部11は、前記電極部12が一端寄りに配設される一方、他端側所定長さ範囲は使用者が使用時に手で把持して装置全体を保持するのに適した太さの把持部11aとされてなり、この把持部11aの長手方向と電極部12の正面方向とが所定角度分傾いた形状として形成され、内部には前記制御部15等の電気回路や電源としての電池(図示を省略)を配設される構成である。
【0022】
また、本体部11の他端側に近い側面部分には、使用者の入力操作を受けて美容動作のON、OFFや動作の種類、強弱等を切換える操作部11bが配設される。そして、本体部11における電極部12の無い裏面側には、導電性部材からなり制御部15と接続された補助電極部11cが配設され、使用者が把持部11aを把持するとその手指と補助電極部11cとが接触することとなる。この本体部11には、バイブレータ等の振動源を内蔵して、通電と共に肌50に振動を付加し、美容効果を高められるようにすることもできる。
【0023】
さらに、本体部11における電極部12のある正面側の、把持部11aと電極部12との間には、前記保持部14が本体部11に対し傾動可能で且つ傾動中心軸を上下移動可能として取付けられる構成である。この本体部11における保持部14の取付部分は、本体部11の内部とは完全に遮断されており、イオン導入用の液剤等が内部に浸入することを防止できる。
【0024】
前記電極部12は、金属等の導電性を有する材質からなり、肌50に面接触可能な略平面状主面を有すると共に、本体部11上部から突出する湾曲した上縁部12aを有する構成であり、肌50に直接又はコットン・パフのような多孔質被覆体13を介して当接し、肌50に対しイオン導入をはじめとする通電に係る美容動作を実行するものである。この電極部12は本体部11内で制御部15と電気的に接続されており、把持部11aにある補助電極部11cとの間で使用者の体を介して通電可能とされる構成である。
【0025】
通電については、制御部15により電極部12と補助電極部11c間に電圧が加えられて通電が起こり得る状態とされた上で、電解質成分を含む化粧水等の液剤が含浸した多孔質被覆体13を介して、又は直接、電極部12が顔等の肌50に接触し、また補助電極部11cが把持部11aを持つ掌や手の指等と接触すると、電極部12と補助電極部11cとが使用者の体を介して通電状態となる仕組みである。この場合、人体が導体をなすこととなる。電極部12と補助電極部11cは十分離れており、補助電極部11cに触れた手等が電極部12に誤って接して、通電が生じるようなことはない。この電極部12の接する肌50への通電に伴って、あらかじめ肌表面に塗布したか、多孔質被覆体13に染込ませたかした化粧水等の液剤中に含まれるイオン性の有効成分を、制御部15からの電流に基づくイオン移動によって肌内部に導入するイオン導入(イオントフォレーシス)を実行できる仕組みである。このイオン導入の手法自体は公知のものであり、詳細な説明を省略する。
【0026】
また、洗顔時のクレンジングとして、帯電した老廃物等の汚れ成分を通電により肌側から電極部12側に移行させ、多孔質被覆体13に取込む状態を得ることもできる。
【0027】
多孔質被覆体13は、カット綿やコットン・パフ等と同様の脱脂等加工した綿繊維を電極部12より大きい不織シート状に成形して電極部12を覆うカバーとして用いるものであり、化粧水等を十分吸収してそのまま保持できる性質を備える。なお、この多孔質被覆体13は、化粧水等を含浸可能で可撓性を有する多孔質の軟質シート状のものであれば、コットン以外のものも利用できる。
【0028】
この電極部12は、イオン導入等を行う関係上、チタン等の通電に対し安定した材質を用いるのが望ましい。すなわち、仮に電極部12をクロム等のメッキ表面とした場合、イオン導入の際、電気分解により電極部12の表面に金属イオンが溶出し、この溶出金属イオンが皮膚に対して悪影響を与えるという問題を生じるが、安定性の高いチタンを電極表面に用いれば、通電を経ても電極部12での電気分解によりチタンの金属イオンが溶出することはなく、安全に使用できる。この電極表面材料は、純チタンが望ましいものの、チタン化合物であってもよい。また、チタン以外に金などの金属を用いる他、導電性樹脂や導電性ゴム、あるいはゴム等の弾性体表面に金属等の導体を貼付けたり導体の薄膜を配置して形成した構造とすることもできる。
【0029】
前記保持部14は、上部14a、左右部14b、下部14cからなる略枠状に形成され、下部14cには保持部14の上下移動がしやすいように指あて部14dが凸設されている。この枠状保持部14の開口部分は、電極部12及び本体部11の電極部12近傍部分の形状よりも一回り大きな形状とされ、保持部14を傾動させると電極部12が相対的に保持部14の開口部分を出入りする状態となる。
【0030】
保持部14は本体部11に対し傾動中心軸14eを把持部11a側すなわち下向きに付勢され、上部が電極部12の主面側から上縁部12aを乗り越えて裏面側へ移動可能となるように傾動可能で且つ傾動中心軸14eを上下移動可能として取付けられている。
【0031】
したがって、保持部14は、正面側において電極部から離れた状態(図4(A)参照)と、保持部14の上部14aが上記上縁部12aを乗り越えて、本体部の裏面側上方において上記14aが本体部側に当接する状態(図4(B)参照)として維持できる構成である。なお、図1からもよくわかるように、本体部11の正面側においては上記保持部14の上部14aを除いて電極部の周囲を取り囲んでいる。
【0032】
この保持部14を、電極部12の正面側において電極部から離れた状態とした上で、多孔質被覆体13を保持部14と電極部12との間に挟み、さらに保持部14を本体部11に対し傾動させ且つ電極部12の上縁部12aを乗り越えさせるように上下移動させて、本体部11の電極部12近傍部分周囲に位置させると、多孔質被覆体13の周縁部分が上記保持部14の上部14aと左右部14bにより裏面側へ誘導され、本体部の裏面側上方において上記保持部14の上部14aが本体部側に当接することで多孔質被覆体13が容易に離脱しない状態となり、多孔質被覆体13を電極部12表面に位置させた状態で保持できる仕組みである。
【0033】
よりしっかりとした保持をしたい場合は電極部12の正面側において上記保持部14の左右部14bや下部14cと本体部11間で多孔質被覆体13を挟持させる構造とすることができる。
【0034】
なお、枠状保持部14の上下方向における移動量mは前記上縁部12aの本体部11からの突出量tから多孔質被覆体13の厚みdを加えた量以上となれば良いが、できるだけ上下方向における移動量mは少ないほうが望ましい。本実施例における上縁部12aの突出量は約5mmであり、多孔質被覆体13の厚みは通常で2,3mm程度が一般的であるので、本実施例における上下移動量mは突出量tから多孔質被覆体の厚みdを加えた量と略同等の6mm〜8mmとしている。なお、多孔質被覆体13の厚みは圧力を加えると薄くなるので、上記移動量mが6mm、多孔質被覆体13の厚みが通常時で2mm程度であっても乗り越えることはできる。
【0035】
この場合、乗り越える際に多孔質被覆体13が上記上縁部12aと保持部14の上部14aとに圧接させた状態で裏側へ誘導されることになり、よりしっかりと電極部12の主面に被覆できる。(図5参照)
【0036】
前記制御部15は、本体部11に内蔵され、使用者の操作部11cへの入力操作を受けて、電極部12と補助電極部11c間の通電を、それぞれ制御するものである。この制御部15は美容用途ごとに通電動作のモードを設定しており、本実施形態においては、皮膚に蓄積している有害成分や老廃物を除去するクレンジングモード、皮膚の深部に化粧水等の有効成分を浸透させるイオン導入モード、及び、プラス極とマイナス極を切り替えて皮膚の血行を促進する血行促進モードの三つがある。
【0037】
次に、本実施形態に係る美容装置の使用方法について説明する。前提として、図2、図3に示すように、美容装置1が使用者による操作部11cの電源スイッチ11eの操作により起動し、使用者が把持部11aを持って電極部12を使用したい肌部位に向けられる状態にあるものとする。使用者により動作モードが選択入力されれば、制御部9が各動作モードの実行を開始可能な状態とする。
【0038】
使用者は操作部11bのモード切替スイッチ11dによりクレンジングやイオン導入などの多孔質被覆体を使用するモードと例えば血行促進のための低周波刺激のような多孔質被覆体を使用しないモードを選択できる。
【0039】
多孔質被覆体を使用するモードであるクレンジングを行う場合には、まず使用者は保持部14を傾動させて電極部12の正面側に突出した状態とし(図4(A)参照)、電解質成分を含んだふき取り用化粧水を染みこませた多孔質被覆体13を電極部12正面に位置させて保持部14と電極部12とに挟まれる配置とする(図5(A)参照)。さらに保持部14を本体部11に対し傾動させながら、保持部14を上に動かし(図5(B)参照)、保持部14上部が電極部12の上縁部12aを乗り越えるようにし、次いで保持部14を電極部12より裏面側で付勢力により下げて(図6(A)参照)、本体部11の電極部近傍部分周囲に位置させると、保持部14と本体部11との間に多孔質被覆体13の周縁部分が挟まれて、多孔質被覆体13が電極部12表面に保持、固定されると共に、多孔質被覆体13で覆われた電極部12が保持部14の開口部分より突出した状態となる(図6(B)参照)。
【0040】
このように枠状保持部の上部が主面側から上縁部を乗り越えて裏面側へ移動可能となるように傾動可能で且つ傾動中心軸を上下移動可能として取付けられることとしたので、多孔質被覆体をセットする際に枠状保持部を本体部の正面側に十分に傾動させて使用者が多孔質被覆体をセットしやすくすることができる。
【0041】
また、多孔質被覆体13が電極部12を被覆しつつ保持部14で保持された状態では、多孔質被覆体13の端部は本体部11の側面に沿うこととなり、本体部11から外側方に多孔質被覆体13端部が突出して、例えば、使用者が目の近傍の肌に電極部12を向けている場合に、多孔質被覆体13の端部が目に入ったり、美容に係る動作の障害になったりするのを防止できる。
【0042】
特に、枠状保持部の上下方向における移動量は前記上縁部の本体部からの突出量から多孔質被覆体の厚みを加えた量と略同等としたので、枠状保持部が正面側から裏面側へ移動する際に枠状保持部の移動に伴って多孔質被覆体の上部を電極部の裏面側に誘いやすく、裏面側において枠状保持部を下方へ移動させて液状含浸材の上端部を下方へ導くことがよりスムーズにできる。
【0043】
使用者が操作部11bのモード切替スイッチ11dを操作してクレンジングモードを選択すると、制御部15はまず検出用の信号を出力する。電極部12を肌から離している状態では、電極部12と補助電極部11c間が体を介して閉じた回路となっていないため、通電はないが、電極部12を多孔質被覆体13を介し肌50に密着させると、体及び多孔質被覆体13中の化粧水を介した通電が可能となり、出力された検出用の信号の受信によりこの状態を検出すると、制御部15はクレンジングに係る通電状態に移行する。
【0044】
通電を電極部12と補助電極部11c間で実行させ、皮膚表面や内部の帯電した微細な汚れ成分(落ちきれなかった化粧品の成分、タバコの煙の成分、老化角質等)が電極部12に引寄せられて肌側から多孔質被覆体13側に移行し、多孔質被覆体13に汚れ成分が取込まれる状態となることで、肌の汚れを吸引除去できる(図7参照)。クレンジング対象の肌50のうち、鼻と頬の境界部分など凹部となっている箇所については、電極部12における本体部11上部から突出した配置で且つ湾曲した正面形状の上縁部12aを使用することで、多孔質被覆体13を介して確実に電極部12を肌50の凹部へ当接させることができ、偏りなくクレンジングを行うことができる(図8参照)。
【0045】
施療終了後は、保持部14を本体部11の電極部近傍部分周囲位置から電極部12の正面側へ傾動させて本体部11から突出した状態とし、保持状態を解除された多孔質被覆体13を取外し、必要に応じて電極部12を清浄化すればよい。
【0046】
多孔質被覆体13を使用しないモードを実施する場合には、多孔質被覆体13を介在させず、保持部14を電極部12より裏面側の、本体部11の電極部近傍部分周囲に位置させ、電極部12を肌に当接させる際に保持部14が障害物とならない状態とする。同時に、肌には必要に応じ乳液又はクリームを付けてなじませた状態とする。
【符号の説明】
【0047】
1 美容装置
11 本体部
11a 把持部
11b 操作部
11c 補助電極部
11d モード切替スイッチ
11e 電源スイッチ
12 電極部
12a 上縁部
13 多孔質被覆体
14 保持部
14a 上部
14b 左右部
14c 下部
14d 指あて部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、当該本体部に設けられた電流を出力する電極部と、当該電極部を覆った多孔質被覆体を保持する保持部とを備えており、
前記保持部は、前記本体部に対して、傾動可能で且つ上下移動可能に取り付けられていることを特徴とする美容装置。
【請求項2】
前記保持部は、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されており、
前記下部表面に指あて部が凸設されていることを特徴とする請求項1に記載の美容装置。
【請求項3】
前記保持部は、上部、左右部、下部からなる枠状に形成されて開口を有しており、
前記開口が上下方向に長く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の美容装置。
【請求項4】
本体部と、当該本体部の長手側方向上方に設けられた美容を行うための電流を出力する電極部と、把持部とを備えた美容装置において、前記電極部は、本体部の正面側において面接触可能な略平面状な主面と本体部の上部から突出する上縁部とを有し、前記電極部の主面と上縁部を多孔質被覆体で覆うために、前記本体部の裏面側上方において当該多孔質被覆体を本体部側へ圧接する枠状保持部を有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の美容装置。
【請求項5】
前記枠状保持部は上部が電極部の主面側から上縁部を乗り越えて裏面側へ移動可能となるように傾動可能で且つ傾動中心軸を上下移動可能として取付けられることを特徴とする請求項4に記載の美容装置。
【請求項6】
前記枠状保持部の上下方向における移動量は前記上縁部の本体部からの突出量から多孔質被覆体の厚みを加えた量と略同等としたことを特徴とする請求項5に記載の美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−52297(P2013−52297A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−277852(P2012−277852)
【出願日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【分割の表示】特願2011−49035(P2011−49035)の分割
【原出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(000005810)日立マクセル株式会社 (2,366)
【Fターム(参考)】