説明

耐水性ギプス下ライナー

患者の解剖学的形状に使用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーに関する。長い布は対向する2面とこの対向する2面を分離状態で連結する中間のスペーサー領域を有する。ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及びこのライナーの長期間の使用により、水分及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成される。ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有しており、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状でギプス下ライナーを適合しやすくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的硬い材料のギプス(焼石膏又は合成ギプステープで構成されたものなど)から患者の皮膚を守りクッションとなるのに使われるタイプのギプス下ライナーに関する。このライナーにより、患者はライナーが濡れる心配をすることなく、入浴、シャワー水泳などの日常動作を行うことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従来のギプスパッドは、単純なメリヤス地と綿又は合成繊維製パッド材料とで構成されており、耐水性能をほとんどまたはまったく示さない。綿及び合成パッドのあるものは実際水を吸収して大量に保持する。ギプスは、代表的には、6〜8週間の間装着される。この期間中、吸水性メリヤス地を含む従来のギプスは、皮膚の浸軟、不快感及び細菌の繁殖を促進する可能性があり、細菌は発汗、洗濯及び入浴の水がメリヤス地の中まで入ると悪臭を放つ。メリヤス地は、長期間濡れたまま又は湿ったままだと、上記の問題を引き起こす。
【0003】
本発明は、市場ですでに入手可能な耐水性製品と比較して、より快適で耐水性を有するライナーを低コストで提供する。本発明は、米国特許第5102711号及び第5277954号に見いだされるような耐水性ギプス下ライナーの欠点を克服する構造物に関する。例えば、単繊維構造のライナーは、幅方向により高い延長性を有し、使用時により高い伸縮性を提供して手足の周りに容易に密着させられるより良く適合するライナーをもたらす。当該分野で既知の他のライナー及びパッド製品と比較して改善されたパッド/クッション性を有するため、本発明のギプス下ライナーは、使用時に必要な層が少ない。また、本発明は両表面又は片面のいずれかに接着剤被膜を組み合わせて有してもよい。粘着性の表面は、皮膚と反対側に用いられた場合、自分自身に十分に接着してギプス用のより滑らかな下層を形成する。さらに、これはギプステープの下で滑り止め効果を提供し、ライナーを正しい位置に維持してギプステープの使用をより簡単にする。
【0004】
従来のギプスパッド及び市販されている耐水性パッドの問題の1つは、水及び汗が構造内に吸収されることで4〜6週間かけてパッドがギプス下面で虚脱する(collapse)ことである。この厚みの減少とその結果密度が上昇することは、浸潤(wicking)及び蒸発の両方で水分透過を妨害し、パッドがもたらす保護を減少させる。
【0005】
本出願で開示され請求されるような耐水性ギプス下ライナーは、通常さらなる処置又は治療を必要とする皮膚の浸軟問題を軽減する助けとなり得、そして頻繁なギプス交換の必要性を排除する。本発明は、水が明らかにパッドに侵入することなく、したがって皮膚を比較的乾燥させたまま、入浴、シャワー及び水との接触に適応できる。また、本発明のパッドは現在市場にある耐水性製品と比較して、改善された快適性、クッション性、通気性、使用の容易さ及び薄さを提供する。
【0006】
したがって、耐水性ギプス下ライナーを提供することが本発明の目的である。
【0007】
石膏又は合成ギプステープギプスの下に装着したときに快適なギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【0008】
比較的薄く、したがって使用時に適切に重ね合わせた場合に薄型ギプス下ライナー層となるギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【0009】
比較的すき間があり、したがって通気性があるギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【0010】
長期間の使用中に虚脱しにくいギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【0011】
濡れてしまった場合にギプス/ライナーからの水の排出を促進するギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【0012】
非常に弾力性のあるギプス下ライナーを提供することが本発明の他の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一つの実施形態によれば、患者の解剖学的形状に使用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーが提供される。このライナーは、対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有する長い布地を含み、前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくなる。
【0014】
本発明の他の実施形態では、前記糸はポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン及びナイロンからなる群より選択される。
【0015】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは、織成布、編成布、不織布及び縫成布からなる群より選択される1又は複数の布形成技法で形成される。
【0016】
本発明の他の実施形態では、前記布は、さらなる耐水性、抗菌性、防臭性又はアロマセラピー特性を提供するために少なくとも1種の仕上げ加工を施され、前記ライナーの機能性が高まるか又は患者にとってのギプス装着感が向上する。
【0017】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは、内面及び外面の少なくとも1つに接着剤被膜を含み、該ライナーが使用されると自分自身と接着して部分的に重なった層の位置を互いに相対的に維持することにより患者への使用を助ける。
【0018】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは、長手方向よりも幅方向に優れた伸張性を有して使用時の伸びをより大きくする。
【0019】
本発明の他の実施形態では、前記接着剤は、好ましくは、アクリル及びシリコーン接着剤からなる群より選択される低粘着性で感圧性接着剤である。
【0020】
本発明の他の実施形態では、単繊維の前記糸は少なくとも0.03mmの直径を有する。
【0021】
本発明の他の実施形態では、単繊維の前記糸は、約0.05〜約0.25mmの間の直径を有する。
【0022】
本発明の他の実施形態では、ギプス下ライナーが提供され、前記ライナーは内面及び外面にピラー及びインレイステッチを用いてスペーサー領域にV字縫い(needle V)で構築され、前記糸は約0.03〜約0.25mmの直径を有し、前記ライナーは、少なくとも50段/mで形成され、約50〜約400g/mの間の重さである。
【0023】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは約100〜約250g/mの間の重さであり、圧縮されていない又は張力を受けていない場合の名目上の厚さは約1.5〜約3.5mmである。
【0024】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは、フッ素化学種、シリコーン又は他の撥水性の仕上げを含み、排水性を改善し乾燥をより速めている。
【0025】
本発明の他の実施形態では、対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有する筒型布地を含み、前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくする。
【0026】
本発明の他の実施形態では、前記ライナーは撥水性の仕上げを含み、排水性を改善し乾燥をより速めている。
【0027】
本発明の他の実施形態では、患者の解剖学的形状に適用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーが提供され、このライナーは、(a)対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有するロール形の長い布地を含み、(b)前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、(c)前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくするものである。
【0028】
本発明の他の実施形態では、前記単繊維の糸は、約0.05〜約0.25mmの間の直径を有する。
【0029】
本発明の他の実施形態では、(a)前記ライナーは内面及び外面にピラー及びインレイステッチを用いてスペーサー領域にV字縫いで構築され、(b)前記糸は約0.03〜約0.25mmの直径を有し、(c)前記ライナーは、少なくとも50段/mで形成され、約50〜約400g/mの間の重さである。
【0030】
本発明の他の実施形態では、約100〜約250g/mの間の重さであり、圧縮されていない又は張力を受けていない場合の名目上の厚さは約1.5〜約3.5mmである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の目的のいくつかは上記で記載してきた。本発明の他の目的および利点は、以下の図面と併用して本発明が進行することで明らかになるだろう。
【0032】
ここで特に図面を参照すると、本発明によるギプス下ライナーは図1に図示され、一般に符号10で示される。ギプス下ライナー10は任意の所望の幅及び長さで形成され得るが、図1、図2及び図3に示されるギプス下ライナー10は7.5cm(3インチ)幅であり、運搬及び使用までの貯蔵用に製造過程でロール型になっている。ギプス下ライナー10は、図2に示すとおり、ロールから容易に使用できる。ライナー10は、以下でさらに詳細に記載されるとおり、対向する2面11、12及びこの2面11、12を分離状態で連結する中間のスペーサー領域13を含む。ギプス下ライナー10は、管型又はロールにした長いパッド型に形成することができる。
【0033】
ライナー10は、任意の適した有機または無機単繊維糸、好ましくは疎水性/耐水性単繊維の糸(ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン及びナイロンなど)を用いて構築することができる。ライナー10を構築するために用いられる単繊維糸は、好ましくは少なくとも0.03mmの直径を有する。ライナー10は、スペーサーの有る布構造物に構築されて十分なクッション性と通気性を提供し、そして11、12両面上及びスペーサー領域13中への単繊維疎水性の糸の使用が疎水性、軽量性、通気性及び長期間の使用中の水分及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めることがわかっている。
【0034】
ライナー10は、様々な編物技法(例えば、緯編み及び経編み)により、織布、不織布、縫成布などの任意の適した布形成技法またはそれらの技法の組合せを用いて形成される。好ましくは、その構造は、長手方向及び幅方向の両方である程度の伸縮性をもたらし、そして使用時に解剖学的形状周りにギプス下ライナー10を適合しやすくする。
【0035】
ライナー10は、1種又は複数の仕上げ処理を施されてさらなる耐水性、抗菌性及び/又は防臭性特性又はアロマセラピーを提供して機能性を高めるか又は患者にとってのギプス装着感を向上させることが可能である。あるいは、ライナー10は、適した充填材又は仕上げ剤と組み合わせて修飾/加工された単繊維糸から製造されてライナー10の性能を改善することが可能である。
【0036】
ライナー10はまた、患者への使用を助けるために11、12の片面または両面上に接着剤被膜が提供されてもよい。接着剤は、好ましくは、アクリル又はシリコーン接着剤などの、任意の適した低粘着、感圧性接着剤である。接着剤は、ギプス技師によりライナー10が適用されるとライナー自身に接着することで各層を互いに相対的に正しい位置に維持することにより、使用の助けとなる。
【0037】
1つの好適な実施形態において、ライナー10は、ポリプロピレン単繊維とその1表面上に低粘着、感圧性接着剤を用いて、スペーサー布として構築される。単繊維糸は、少なくとも0.03mm、好ましくは0.05〜0.25mmの直径を有する。好ましくは、ライナー10は、さらなる仕上げ又は撥水処理を必要としない。
【0038】
より詳細には、好適な実施形態のライナー10は、ダブルニードル列経編機(double needle bed knitting machine)でポリプロピレン単繊維糸から構築され、ラッシェル経編機(warp knitting Raschel machine)又はクロッシェ編機(Crochet knitting machine)のいずれかで編むことができる。ライナー10は、好ましくは表面11、12上のピラー及びインレイステッチ及びスペーサー領域13での3又は5針のV字縫いによって構築される。糸は0.03〜0.25mmの直径を有する。ライナー10用の布は、少なくとも50段/m、好ましくは200〜850段/mで形成される。ライナー50は、50〜400g/m、より好ましくは100〜250g/mの重さである。ライナー10は、圧縮されていない又は張力を受けていない場合の名目上の厚さが約1.5〜約3.5mmである。
【0039】
あるいは、ギプス下ライナーは、患者に、より快適さを提供するために糸の少なくとも1種が多繊維又は紡績糸であるスペーサー布として構築されてもよい。ライナーは、適したフッ素化学種、シリコーン又は他の撥水性の仕上げ処理を施され、排水性を改善し乾燥をより速めてもよい。
【0040】
ここで図2を参照すると、ギプス下ライナー10は、怪我した手足に従来の様式で使用される。上記のとおり、ギプス下ライナー10によりもたらされる伸縮性により、しわもひだもなく、迅速、正確、密着した適切な使用が可能になる。
【0041】
図3〜図7に示されるとおり、ギプス下ライナー10の使用後、従来のギプステープ20を濡らして(図3)、余分な水を絞って除き(図4)、そして反対側の末端でギプス下ライナー10を重ね合わせないように通常の方法で注意しながら怪我した手足に使用し(図5〜7)、ギプス下ライナー10を少しむき出しで残す。
【0042】
ここで図8を参照すると、筒型ニットライナー30が示され、好ましくは上記の好適な構成と同様の構成を持つ。ライナー30は、図1に示されるように、外側表面31、内側表面32及びこの2面31、32を分離させかつ相互接続する中間のスペーサー領域33を含む。図9に示すとおり、ライナー30は巻き付けるかわりに従来のメリヤス地と同様な様式で手足の上に引っ張って重ねる。その後、ギプステープ20を従来の様式で使用する。
【0043】
ギプス下ライナーを上記に記載した。本発明の様々な詳細は、その範囲から逸脱することなく変更することができる。そのうえさらに、本発明を実施するための最良の形態の上記の記述は、例示のみを目的とし、特許請求の範囲により定義される本発明を制限することを目的としない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の実施形態の1つによるギプス下ライナーのロールの斜視図である。
【図2】図2は、ギプス下ライナーを手首と前腕に使用した図である。
【図3】図3は、ギプス下ライナーに重ねて使用するギプステープの調製の図である。
【図4】図4は、ギプス下ライナーに重ねて使用するギプステープの調製の図である。
【図5】図5は、ギプス下ライナーへのギプステープの使用の図である。
【図6】図6は、ギプス下ライナーへのギプステープの使用の図である。
【図7】図7は、完成したギプスの図である。
【図8】図8は、筒袖型のライナーの図である。
【図9】図9は、ギプステープ包帯の使用前に腕にはめた袖ライナーを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の解剖学的形状に使用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーであって、
(a)対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有する長い布地を含み、
(b)前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、
(c)前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくするものである、
ギプス下ライナー。
【請求項2】
前記糸は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン及びナイロンからなる群より選択される、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項3】
前記ライナーは、織成布、編成布、不織布及び縫成布からなる群より選択される1又は複数の布形成技法で形成される、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項4】
前記布は、さらなる耐水性、抗菌性、防臭性又はアロマセラピー特性を提供するために少なくとも1種の仕上げ加工を施され、
前記ライナーの機能性が高まるか又は患者にとってのギプス装着感が向上する、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項5】
前記ライナーは、内面及び外面の少なくとも1つに接着剤被膜を含み、該ライナーが使用されると自分自身と接着して部分的に重なった層の位置を互いに相対的に維持することにより患者への使用を助ける、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項6】
前記ライナーは、長手方向よりも幅方向に優れた伸張性を有して使用時の伸びをより大きくする、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項7】
前記接着剤は、好ましくは、アクリル及びシリコーン接着剤からなる群より選択される低粘着性で感圧性接着剤である、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項8】
単繊維の前記糸は少なくとも0.03mmの直径を有する、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項9】
単繊維の前記糸は、約0.05〜約0.25mmの間の直径を有する、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項10】
請求項1に記載のギプス下ライナーであって、
(a)前記ライナーは内面及び外面にピラー及びインレイステッチを用いてスペーサー領域にV字縫いで構築され、
(b)前記糸は約0.03〜約0.25mmの直径を有し、
(c)前記ライナーは、少なくとも50段/mで形成され、約50〜約400g/mの間の重さである、
ギプス下ライナー。
【請求項11】
前記ライナーは約100〜約250g/mの間の重さであり、圧縮されていない又は張力を受けていない場合の名目上の厚さは約1.5〜約3.5mmである、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項12】
前記ライナーは、フッ素化学種、シリコーン又は他の撥水性の仕上げを含み、排水性を改善し乾燥をより速めている、
請求項1に記載のギプス下ライナー。
【請求項13】
患者の解剖学的形状に使用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーであって、
(a)対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有する筒型布地を含み、
(b)前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、
(c)前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくするものである、
ギプス下ライナー。
【請求項14】
前記ライナーは撥水性の仕上げを含み、排水性を改善し乾燥をより速めている、
請求項13に記載のギプス下ライナー。
【請求項15】
患者の解剖学的形状に使用されてギプス材料と重ねられるギプス下ライナーであって、
(a)対向する2面と該対向する2面を分離状態で連結する中間スペーサー領域とを有するロール形の長い布地を含み、
(b)前記ライナーは、疎水性、軽量性、通気性及び嵩減少抵抗性を高め、該ライナーの長期間の使用による湿気及び細菌による虚脱と分解に対する耐性を高めるために、少なくとも一部が、疎水性、耐水性単繊維の糸で構成され、
(c)前記ライナーは長手方向及び幅方向の両方で十分な伸縮性を有し、使用時にしわが寄ることなく解剖学的形状で前記ギプス下ライナーを適合しやすくするものである、
ギプス下ライナー
【請求項16】
前記単繊維の糸は、約0.05〜約0.25mmの間の直径を有する、
請求項15に記載のギプス下ライナー。
【請求項17】
請求項15に記載のギプス下ライナーであって、
(a)前記ライナーは内面及び外面にピラー及びインレイステッチを用いてスペーサー領域にV字縫いで構築され、
(b)前記糸は約0.03〜約0.25mmの直径を有し、
(c)前記ライナーは、少なくとも50段/mで形成され、約50〜約400g/mの間の重さである、
ギプス下ライナー。
【請求項18】
前記ライナーは、約100〜約250g/mの間の重さであり、圧縮されていない又は張力を受けていない場合の名目上の厚さは約1.5〜約3.5mmである、
請求項1に記載のギプス下ライナー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−513281(P2009−513281A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538156(P2008−538156)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/060226
【国際公開番号】WO2007/051122
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(501356226)ビーエスエヌ メディカル,インク. (17)
【Fターム(参考)】