説明

脱穀伝動装置

【課題】扱胴と排塵胴とを同じ回転伝動で駆動する機構を提供する。
【解決手段】脱穀入力プーリ4dと、伝動機構25aの入力軸25bに軸支した入力プーリ25cとには、扱胴処理胴入力ベルト26を張設し、入力ギヤケース25の伝動機構25aを回転駆動すべく設けて、入力ギヤケース25の伝動機構25aで排塵胴27を直接回転駆動すべく設け、入力ギヤケース25の伝動機構25aの出力軸25dに軸支した出力プーリ25eのベルト溝と、脱穀装置4の扱胴4bを軸支する扱胴軸4cに軸支して設けた扱胴プーリ4dのベルト溝とには、扱胴入力ベルト28を張設して、扱胴4bを回転駆動すべく設けると共に、扱胴入力ベルト28の伝達能力は、前記扱胴処理胴入力ベルト26の伝達能力よりも大きくして設けたことを特徴とする脱穀伝動装置の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
脱穀装置の伝動構成に関するもので、扱胴と排塵胴とを同じ伝動構成部品で回転駆動させる技術であり、脱穀装置の脱穀伝動装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
脱穀室の穀稈供給口側の供給口側板に沿って配設される扱胴軸の軸受メタルと、処理胴軸を軸受伝動するギヤケースとの間を、これら両軸間を連動する伝動ベルトを張圧するテンションプーリを取付けるテンションレバーで連結した構成であり、扱胴と排塵胴とを同じ伝動構成で回転駆動するようには設けられていない構成である。
【特許文献1】特開平10−304743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
脱穀室内に軸支した扱胴軸で扱胴を軸支すると共に、該扱胴軸の軸受メタルと処理胴軸を軸受伝動するギヤケースとの間を、これら両軸間を連動する伝動ベルトを張設するテンションプーリを取付けるテンションレバーで連結した構成である。これら扱胴及び排塵胴のいずれか一方に過負荷が掛ると、伝動ベルトに滑りが発生し、これら扱胴及び排塵胴共に回転数が規定回転数よりも不足状態となり、脱穀性能及び排塵処理性能が低下することが発生していた。又、脱穀室及び排塵室内で詰りが発生すること等があったが、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、請求項1に記載の発明においては、エンジン(9)の回転動力で脱穀装置(4)を回転駆動すべく設け、該脱穀装置(4)の回転駆動は、エンジン軸(9a)に軸支したエンジンプーリ(9b)の複数のベルト溝(A)の一方側ベルト溝(A)と、脱穀装置(4)下部に設けた脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入カプーリ(23a)の複数のベルト溝(B)の一方側ベルト溝(B)とには、脱穀伝動ベルト(24)を張設し、前記脱穀入力軸(23)を回転駆動して脱穀装置(4)全体を回転駆動すべく設け、前記脱穀入力プーリ(23a)の他方側のベルト溝(B)と、脱穀装置(4)の入力ギヤケース(25)に内装した伝動機構(25a)の入力軸(25b)に軸支した入力プーリ(25c)のベルト溝(C)とには、扱胴処理胴入力ベルト(26)を張設し、前記入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)を回転駆動すべく設けて、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)で排塵胴(27)を直接回転駆動すべく設け、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)の出力軸(25d)に軸支した出力プーリ(25e)のベルト溝(D)と、脱穀装置(4)の扱胴(4b)を軸支する扱胴軸(4c)に軸支して設けた扱胴プーリ(4d)のベルト溝(E)とには、扱胴入力ベルト(28)を張設して、扱胴(4b)を回転駆動すべく設けると共に、扱胴入力ベルト(28)の伝達能力は、前記扱胴処理胴入力ベルト(26)の伝達能力よりも大きくして設けたことを特徴とする脱穀伝動装置としたものである。
【0005】
穀稈を脱穀する脱穀装置(4)の回転駆動は、エンジン(9)の回転動力で回転駆動する。このエンジン(9)の回転動力は、エンジン(9)のエンジン軸(9a)に軸支したエンジンプーリ(9b)の一方側のベルト溝(A)と、脱穀装置(4)下部に設けた脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入力プーリ(23a)の一方側のベルト溝(B)とに、脱穀伝動ベルト(24)を張設し、脱穀入力軸(23)が回転駆動され、脱穀装置(4)全体が回転駆動される。
【0006】
又、脱穀入力プーリ(23a)の他方側のベルト溝(B)と、脱穀装置(4)の入力ギヤケース(25)に内装した伝動機構(25a)の入力軸(25b)に軸支した入力プーリ(25c)のベルト溝(C)とに、扱胴処理胴入力ベルト(26)を張設し、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)が回転駆動され、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)で排塵胴(27)が直接回転駆動される。
【0007】
更に、前記入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)の出力軸(25d)に軸支した出力プーリ(25e)のベルト溝(D)と、脱穀装置(4)の扱胴(4b)を軸支する扱胴軸(4c)に軸支して設けた扱胴プーリ(4d)のベルト溝(E)とに、扱胴入力ベルト(28)を張設して、扱胴(4b)が回転駆動される。又、扱胴入力ベルト(28)の伝達能力は、前記扱胴処理胴入力ベルト(26)の伝動能力よりも大きくして設けている。これら扱胴(4b)の回転駆動で穀稈を脱穀すると共に、排塵胴(27)の回転駆動で未脱穀処理物である排塵物を再処理する。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、前記脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入力プーリ(23a)に並設して、扱胴(4b)及び排塵胴(27)を回転駆動する入力プーリ(25c)を設け、該入力プーリ(25c)は、最小外径(D1)にして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀伝動装置としたものである。
【0009】
前記脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入力プーリ(23a)に並設して、扱胴(4b)及び排塵胴(27)を回転駆動する入力プーリ(25c)を最小外径(D1)にして設け、詰り等が発生したときには、この入力プーリ(25c)部が滑る。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明においては、前述のごとく構成したことで、詰り発生時などのときにベルト衝撃トルクを緩和できることにより、入力ギヤケース(25)内の構成部品等の破損が発生しにくく、構成部品を小型化できてコンパクトなレイアウトが可能となる。又、該排塵胴(27)の前方部の入力ギヤケース(25)には、エンジン(9)より脱穀入力軸(23)を介してベルト伝動で行われることで、入力プーリ(25c)の扱胴処理胴入力ベルト(26)部において、ベルトスリップすることで過負荷を逃がすことが可能となり、入力ギヤケース(25)内の安全率が高くなる。スリップさせるのは、扱胴処理胴入力ベルト(26)の一種類としたことにより交換が容易である。
【0011】
請求項2に記載の発明においては、入力プーリ(25c)に張設した扱胴入力ベルト(26)において滑るのが多くなる。交換が一番容易な箇所を滑るように構成しているので、点検保守と交換が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の脱穀装置4は、コンバイン1の走行車台2上側面に載置する。この脱穀装置4を説明する。
【0013】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、走行装置3を設けると共に、該走行車台2の前方部には、刈取装置5を設け、この刈取装置5で植立穀稈を刈取りすると共に、後方上部へ移送して脱穀装置4へ供給する。該走行車台2の上側面に載置した該脱穀装置4のフィードチェン6aと、挟持杆6bとにより、刈取り穀稈を引継ぎして、該脱穀装置4内を挟持移送中に脱穀する。脱穀済みで選別済み穀粒は、該脱穀装置4の横側へ載置した穀粒貯留タンク7内へ供給して一時貯留する。又、走行車台2には、エンジン9を載置し、このエンジン9により、該コンバイン1各部の該脱穀装置4と、該刈取装置5と、該走行装置3等とを回転駆動させる。該脱穀装置4等を回転駆動する脱穀伝動装置8等を主に図示して説明する。
【0014】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図5で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀装置4を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取装置5で立毛穀稈を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀装置4のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀装置4の右横側へ配設した穀粒貯留タンク7内へ供給され、一時貯留される。
【0015】
前記走行車台2の前方部には、図5で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド10、及び各分草体11と、立毛穀稈を引起す各引起装置12と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置13の各掻込装置13aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置14と、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置4のフィードチェン6aと挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置13の根元・穂先移送装置15a・15b等からなる刈取装置5を設けている。該刈取装置5は、油圧駆動による伸縮シリンダ16により、土壌面に対して昇降する。
【0016】
前記刈取装置5の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆17aの上端部に設ける支持パイプ杆18bを走行車台2の上側面に設けた支持装置17cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ16を作動させると、支持杆17aと共に、刈取装置5が上下回動する。
【0017】
前記刈取装置5の穀稈掻込移送装置13によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀装置4への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ5aを設けている。
【0018】
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図5で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置18と、操縦席19とを設け、この操縦席19の下側にエンジン9を載置している。
【0019】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース20内の伝動機構20aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ20bを設けている。
【0020】
前記穀粒貯留タンク7内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、図5で示すように、縦移送螺旋21aを内装した排出支持筒21を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒21の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋22aを伸縮自在に内装した排出オーガ22を伸縮自在、上下回動自在及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0021】
前記エンジン9の回転動力で脱穀装置4を、図1〜図4で示すように、回転駆動する。
前記脱穀装置4の回転駆動は、エンジン9の回転動力で回転駆動する。このエンジン9のエンジン軸9aにエンジンプーリ9bを軸支して設けている。
【0022】
前記脱穀装置4の後方下部に選別用風を起風する送風ファン23を軸支する脱穀入力軸23を設け、この脱穀入力軸23の一方側の軸端部へ脱穀入力プーリ23aを軸支して設けている。この脱穀入力プーリ23aに設けた複数のベルト溝(B)の一方側のこのベルト溝(B)と、該エンジンプーリ9bに設けた複数のベルト溝(A)の一方側のこのベルト溝(A)とには、脱穀伝動ベルト24を張設し、該脱穀入力軸23を回転駆動し、脱穀装置4全体を回転駆動する。
【0023】
又、前記脱穀装置4には、図1〜図4で示すように、入力ギヤケース25を設け、この入力ギヤケース25には、伝動機構25aを内装して設け、この伝動機構25aに設けた入力軸25bには、入力プーリ25cを軸支して設け、この入力プーリ25cに設けたベルト溝(C)と、該脱穀入力プーリ23aの他方側のベルト溝(B)とに、扱胴処理胴入力ベルト26を張設し、該入力ギヤケース25の該伝動機構25aを回転駆動する。
【0024】
更に、前記入力ギヤケース25の伝動機構25aより、排塵胴27を直接回転駆動すべく設けている。該入力ギヤケース25の該伝動機構25aに出力軸25dを設け、この出力軸25dには、出力プーリ25eを軸支して設けている。脱穀装置4の脱穀室4aに扱胴4bを内装し、この扱胴4bを扱胴軸4cで軸支して設け、この扱胴軸4cに扱胴プーリ4dを軸支して設け、扱胴プーリ4dに設けたベルト溝(E)と、該出力プーリ25eに設けたベルト溝(D)とには、扱胴入力ベルト28を張設し、該扱胴4bを回転駆動させる。又、該扱胴入力ベルト28の伝達能力は、扱胴処理胴入力ベルト26の伝達能力より、大きくして設けている。
【0025】
前記エンジン9の回転動力は、エンジンプーリ9bの一方側の溝(A)と、脱穀装置4の脱穀入力軸23の脱穀入力プーリ23aの一方側の溝(B)とには、脱穀伝動ベルト24を張設し、この脱穀入力軸23が回転駆動され、該脱穀装置4全体が回転駆動される。又、該脱穀入力プーリ23aの他方側溝(B)と、該脱穀装置4の入力ギヤケース25の伝動機構25aの入力軸25bに軸支した入力プーリ25cの溝(C)とに、扱胴処理胴入力ベルト26を張設し、該入力ギヤケース25の該伝動機構25aが回転駆動される。該入力ギヤケース25の該伝動機構25aで排塵胴25が直接回転駆動される。更に、該入力ギヤケース25の該伝動機構25aの出力軸25dに軸支して設けた出力プーリ25eのベルト溝(D)と、該脱穀装置4の扱胴軸4cに軸支した扱胴プーリ4dのベルト溝(E)とに、扱胴入力ベルト28を張設し、該扱胴4bが回転駆動される。
【0026】
前記扱胴入力ベルト28の伝達能力は、扱胴処理胴入力ベルト26の伝動能力より、大きくして設けたり、又、前述のように設けたことにより、該扱胴4bと、該排塵胴27との両者共に、ベルト伝動を介して入力することで、詰り発生時などのときに、ベルト衝撃トルクを緩和できることにより、該入力ギヤケース25内の構成部品等の破損が発生しにくく、構成部品の小型化が可能である。コンパクトなレイアウトが出来る。又、排塵胴27の前方部の該入力ギヤケース25には、エンジン9より、該脱穀入力軸23を介してベルト伝導で行われることにより、該入力プーリ25cの該扱胴処理胴入力ベルト26部でベルトスリップで過負荷を逃がすことが可能となり、該入力ギアケース25内の安全率が高くなる。スリップさせるのは、該扱胴処理胴入力ベルト26の一種類としたことにより、このベルト26の交換が容易である。
【0027】
前記脱入力軸23に、図1〜図4で示すように、軸支して設けた脱穀入力プーリ23aに並設して、扱胴4b、及び排塵胴27を回転駆動する入力プーリ25cを最小外径(D1)にして設けている。
【0028】
前記脱穀入力軸23に軸支した脱穀入力プーリ23aに並設して、扱胴4b、及び排塵胴27を回転駆動する入力プーリ25cを最小外径(D1)にして設けたことにより、この入力プーリ25cに張設した扱胴処理胴入力ベルト26が一番スリップが多くなる。これにより、破損も早くなるが、交換が一番容易な箇所であり、交換が容易である。又、多本数を同時に交換することがなくなり、このために、コスト低減になる。
【0029】
前記脱穀装置4の脱穀網4eの下側には、図6、及び図7で示すように、脱穀綱4eから落下する脱穀処理物を受けて、揺動移送選別する揺動選別装置29を設けている。この揺動選別装置29の後部下側に揺動カム装置29aを設けると共に、前方下部に揺動ローラ装置29bを設けて、この揺動選別装置29を揺動移動回転させる。
【0030】
前記揺動選別装置29は、略箱形状の枠体30を設け、この枠体30内の後部側より、山形形状の移送棚30aと、前後方向に所定間隔で複数の後チャフシーブ30bと、前後方向に所定間隔で、下部を回動支点として、上下方向に回動自在に複数の前チャフシーブ30cと、左右方向に所定間隔で複数の前にストローラック30dと、該移送棚30aの上側には、左右方向に所定間隔で複数の後ストローラック30eと、該前チャフシーブ30cの下側に選別網31aと、該各前ストローラック30dの下側には、上・下流下棚31b、31c等とを設けている。
【0031】
図7で示すように、前記後チャフシーブ30bの前後方向の間隔(L1)より、前チャフシーブ30cの前後方向の間隔(L2)を広くして設けている。
これにより、前記前・後ストローラック30c、30b全体で、交互に上下高低差を設けることで漏過効率が向上する。又、これにより、三番飛散穀粒の低減を図ることができる。
【0032】
前記揺動選別装置29の下側後部には、図6で示すように、選別風を起風する送風ファン32を設け、この送風ファン32の前側には、一番穀粒を右外側の一番揚穀筒33bに移送する一番移送螺旋33aを軸支内装した一番受樋33を設けている。該一番移送螺旋33aの前側には、未脱穀処理物である二番物を右外側の二番揚穀筒34bに移送する二番移送螺旋34aを軸支内装した二番受樋34を設けている。
【0033】
前記脱穀装置4には、図8〜図12で示すように、M型機と、N型機との二種類の型式の機種であると、これら両機種に装着する揺動選別装置29の前側に設ける揺動ローラ装置29bの前揺動軸31dの左右両側へ設けたベアリング31eは、左右両側の側板4fの内側面に設けたベアリングガイド29c、又は、ベアリングガイド29dで支持している。これらM型機の各ベアリングガイド29cの取付孔29eと、側板4fに設けた上側の各取付孔4Qとは、ボルト、及びナット等で装着している。N型機の各ベアリングガイド29dの取付孔29fと、側板4fに設けた下側の各取付孔4tとは、ボルト、及びナット等で装着している。
【0034】
前記揺動選別装置29の後ストローラック30eの上側面と、脱穀網4eの下側面とには、所定の間隔を設けて当接を防止している。又、該揺動選別装置29の後側部に設けた揺動カム装置29aの中心位置から、前揺動軸31dに装着したベアリング31eの中心位置までの距離は、図12で示すように、M型機では、所定距離(F)とし、又、N型機では、所定距離(G)として、(F)>(G)の関係にして設けている。
【0035】
これにより、二種類の揺動選別装置29を誤組付けすることなく、組付けすることができる。
前記揺動選別装置29の前方部に設けた前ストローラック30dの下側部には、図13で示すように、略逆へ字形状の流下棚35を、後方下部へ傾斜させて複数段に設けると共に、最下段部のこの流下棚35の後端部には、選別網35aを設けている。この選別網35aの目合いは、揺動選別装置29の選別網31aの目合いより大きくして設けている。
【0036】
これにより、二番還元物の藁屑等を前記選別網35aにより、大まかに選別し、二番還元物の藁屑量の減少を図っている。
前記揺動選別装置29の前端部(移送終端部)には、図14で示すように複数の略逆ヘの字状の前流下棚35を後方下部へ傾斜させて設け、この前流下棚35は、下部を回転支点として上下回動自在に設け、該各前流下棚35には、回動操作する前回動レバー36aを設けると共に、この前流下棚35には、接続板37を設けている。
【0037】
前記各前流下棚35群の後方部側には、複数の略逆へ字形状の後流下棚35bは、下部を回動支点として上下に回動自在に設け、この各後流下棚35bには、回動操作する中回動レバー36bを設けると共に、この中回動カバー36bを操作時以外の時には、所定位置へ固定する前スプリング38aを設けている。複数の略逆へ字形状の前チャフシーブ30cは、下部を回動支点として上下に回動自在に設け、この各前チャフシーブ30cを一体で回動操作する後回動レバー36cを後方部側の一個の前チャフシーブ30cに設けると共に、該後回動レバー36cには、該前チャフシーブ30cを操作時以外の時には所定位置へ固定する後スプリング38bを設けている。
【0038】
前記、前・中・後回動レバー36a、36b、36cの上部には、これらを接続する連結ロケット39aを設けると共に、該後回動レバー36c部の該連結ロット39aの端部には、ワイヤ39bを接続して設け、このワイヤ39bの操作により前・後流下棚35、35b、及び各前チャフシーブ30cを上下回動操作する。
【0039】
これにより、前記各前チャフシーブ30cの上下回動と同時に、前・後流下棚35、35bを上下回動操作可能なことにより、選別性能が安定する。
前記揺動選別装置29のワイヤ39bと、操作装置18に設けた主変速レバー18bか、又は、専用の操作レバー18cのいずれか一方とに、図15で示すように、接続して設けている。該主変速レバー18bを図15、及び図16で示すように、操作装置18の操作溝18a部を作業速で速い側へ操作したときには、この主変速レバー18と、このワイヤ39bとの連動により、前流下棚35と、後流下棚35bとは、各回動軸35cを回動中心として、開状態側へ操作される。又、該操作溝18a部の遅い側へ操作したときには、閉状態側へ操作される。該操作レバー18cは、専用のボックス(図示せず)に回動自在に装着している。
【0040】
これにより、作業速をアップさせたときには、高流量になるが、これにより、その時の選別性能を良好にすることができる。又、同時に前・後流下棚35、35bを開閉することができる。
【0041】
図17で示すように、前記脱穀装置4の送風ファン32に送風プーリ32aを軸支して設けると共に、該送風ファン32の後外部には、送風モータ40を設け、この送風モータ40のモータ軸40aには、モータプーリ40bを軸支して設け、このモータプーリ40bと、該送風プーリ32aとには、ベルト32bを張設し、該送風モータ40で該送風ファン32を回動駆動し、選別風を発生している。
【0042】
又、図15、及び図16で示すように、前記主変速レバー18bを作業速の速い位置に操作すると「ON」−「OFF」方式の速スイッチ41aが「ON」され、この「ON」に連動して、前・後流下棚35、35bが開状態になり、送風装置32の回転速度が所定回転上昇する。又、遅スイッチ41bが「ON」され、この「ON」に連動して、該前・後流下棚35、35bが閉状態になり、該送風ファン32の回転速度が所定回転下降する。又、該後流下棚35b間を吹き抜けた選別風は、図17で示すように、該前流下棚35間を吹き抜けるように設けている。
【0043】
これにより、穀粒の流れが多い時には、前・後流下棚35、35bが開状態になり、又、送風量が上昇することにより、良好な選別を得ることができる。
前記揺動選別装置29の前端部(移送終端部)には、図18で示すように、上下回動自在に階段状に各前流下棚35を設け、下側の該前流下棚35の上側部に設けた回動軸35cを回動中心として、上下回動自在に設けている。この回動軸35cには、前回動レバー36aを設け、この前回動レバー36aの上端部には、ワイヤ39bを設け、このワイヤ39の操作により、各前流下板35を上下回動する。又、一番棚先42の傾斜面を分割して、階段状に後流下棚35a、35aを設けている。又、下側の該後流下棚35aの棚先と、上側の該後流下棚35aの棚元とは、所定寸法(L1)を重合させている。
【0044】
これにより、少量収穫時に二番物内の穀粒の飛び出しを防止できる。又、後流下棚35b、35b間を一番選別風が通過することにより、一番物内の夾雑物を選別することにより、一番選別性能の向上を図ることができる。更に、穀類を二番受樋34内に入ることを防止できる。
【0045】
図15で示すように、上側の前記後流下板35bを、上側の回動軸35bを回動中心として、上下に回動自在に設けている。
これにより、収穫量に応じて多いときには、「開」状態に操作し、少ない時には、「閉」状態に操作し、状況に応じて操作できることにより、選別性能が向上する。
【0046】
前記脱穀装置4は、図19〜図20で示すように、各側板4fで略箱形状の枠体に形成し、この枠体内には、上部には、脱穀室4aを設け、この脱穀室4a内には、扱胴4bを扱胴軸4cで回転自在に軸支して設け、この扱胴4bの外径部には、多種類で多数の扱歯4hを植設すると共に、これら各扱歯4hの回転外周の下側には、脱穀網4eを張設して脱穀処理物を漏下させる。又、該脱穀室4aの上側には、扱胴カバー4jを設けている。
【0047】
前記扱胴4bの移送終端部側の中前・中後仕切板4n・4p間には、脱穀排出口4mを設け、この脱穀排出口4mから未脱穀処理物を排塵室27aへ供給する。
前記脱穀室4aの右側下部には、排塵室27aを設け、この排塵室27a内には、供給を受けた未脱穀処理物を再脱穀する、排塵胴27を排塵軸27cで回転自在に軸支して設け、この排塵胴27の移送始端の外径部を、所定長さテーパ状27bに形成している。又、この排塵胴27の外径の移送始端部側には、排塵螺旋プレート27dと、移送終端部に排出用爪27eを設けると共に、この排塵螺旋プレート27dの回転外周の下側には、排塵網27fを張設して再脱穀処理の排塵処理済み物を漏下させる。この排塵網27の移送終端部には、排塵排出口27hを設け、この排塵排出口27aから再処理物の中の主として藁屑等を機外へ排出する。脱穀室4aの中後仕切板4pと、扱胴4dの移送終端部に設けた側板4fとの間で排塵室27aには、図19で示すように、仕切板42を設けている。
【0048】
前記排塵室27aの後側には、二番室43を設け、この二番室43内には、二番胴43aを排塵軸27cで回転自在に軸支して設け、この二番胴43の外径の移送始端部には、二番螺旋プレート43bと、移送終端部側には、複数の二番爪43cを設けると共に、これら二番螺旋プレート43b、及び二番爪43cの回転外周の下側には、二番綱43dを張設して、二番処理済み物を漏下させる。
【0049】
前記排塵胴27の移送始端外径部を、所定長さテーパ状27bに形成して設けたことにより、二番胴43aから排塵胴27への取込みが良好になった。又、脱穀排出口4mから未脱穀処理物の取込みも良好になった。更に、仕切板42を設けたことにより、排塵室4aから処理物の逆流を防止することにより、四番口のささり粒の減少を図ることができる。
【0050】
図19〜図21で示すように、二番受樋34に内装した二番移送螺旋34aで二番物は移送され、この二番受樋34の右外側へ設けた二番揚穀筒34b内へ供給され、この二番揚穀筒34b内の二番揚送螺旋34cで揚送され、この二番揚穀筒34bの上端部へ設けた二番排出筒34dから二番室43内へ供給される。
【0051】
前記二番室43内へ供給された二番物は、この二番室43内の排塵軸27cへ回転自在に軸支した二番胴43aの外周部へ設けた二番螺旋プレート43b、及び二番爪43c等で移送しながら再脱穀処理される。再脱穀処理物は、これら二番螺旋プレート43b、及びニ番爪43cの回転外周部の下側に張設した二番綱43eから漏下し、下側へ設けた揺動選別装置29上へ供給されて揺動選別される。
【0052】
前記二番室43内で再脱穀処理されなかった二番物は、この二番室43から排塵室27a内へ移送供給され、この排塵室27内へ供給された二番物は、この排塵室27a内の排塵軸27cへ回転自在に排塵胴27を軸支し、この排塵胴27の外周部には、排塵螺旋プレート27dを設けて移送しながら再脱穀処理される。再脱穀処理物は、この排塵螺旋プレート27dの回転外周の下側に張設した排塵網27fから漏下し、下側へ設けた揺動選別装置29上へ供給されて揺動選別される。
【0053】
又、前記排塵室27内で再脱穀処理され、主として残った藁屑、及び塵埃等は、排塵胴27の移送終端に設けた排出爪27eで機外へ排出される。
前記脱穀装置4の脱穀室4a内の脱穀排出口4mは、図22で示すように、後仕切板4pと、扱胴4bの移送終端後側の側板4fとの間に設けている。
【0054】
これにより、二番物を前記排塵室4aへ取込みやすくなる。又、脱穀室4aの未脱穀処理物を該排塵室4aへ取込みが容易である。
図23で示すように、脱穀室4aの中後仕切板4pと、扱胴4bの移送終端の後側に設けた側板4fとの間に形成した、該脱穀排出口4mの全巾(L2)は、二番胴43aと、排塵胴27との間にわたって設けた排塵螺旋プレート27dのチツチ(L3)より、大きくして設けている。又、該排塵胴27の外径(D2)の移送始端側のテーパ部の小径部と、二番胴43の外径(D3)とは、略同じ外径にすると共に、脱穀排塵口4m以降にテーパ部の小径側を位置させて設けている。
【0055】
これにより、前記排塵胴27が1回転した時に、排塵室27aへ供給される未脱穀処理物である排塵物は、脱穀排出口4mの外側まで移送されることにより、脱穀室4aの取込みが良好になる。
【0056】
図22〜図24示すように、前記二番室43の二番網43dの後方部には、所定巾(4L)の後二番網45を設け、この後二番網45は、モータ44のモータ軸44aへ装着して設け、このモータ44の回転駆動で、この後二番網45は開閉する。
【0057】
前記揺動選別装置29には、「ON」‐「OFF」方式の穀粒センサ45aを設け、この穀粒センサ45aが該揺動選別装置29上に所定量以下の穀粒量の検出により、モータ44が「ON」され、該後二番網45が開状態に制御され、二番室43内の二番物を揺動選別装置29上へ漏下する。又、二番胴43aの移送始端部側と、移送終端部側との両方に二番螺旋プレート43bを装着し、中央部に複数の二番爪43cを装着している。
【0058】
図24で示すように、二番物を前記二番胴43aの後方部へ供給する構成において、この二番胴43aの外径は、小外径(D3)に形成し、又、排塵胴27の外径は、大外径(D2)に形成している。図27で示すように、後二番網45の開閉は、穀粒流量により制御する。
【0059】
これにより、前記揺動選別装置29上へ供給される処理物の層厚を一定に保って、揺動選別性能の向上を図る。又、二番物を排塵室27aへスムーズに移送できる。該二番胴43aの小外径(D3)<排塵胴27の大外径(D2)により、脱穀室4aから排塵室27aへの未脱穀処理物の取込みがスムーズである。
【0060】
図28で示すように、前記一番受樋33に内装した一番移送螺旋33aで移送される穀粒の供給を受ける、右側の側板4fの外側面に右外螺旋メタル46を設け、この右外螺旋メタル46の一方側の内側面に、一番揚穀筒33bの開口部33dの外径面部に挿入する。該一番揚穀筒33bには、一番揚穀螺旋33cを軸支して設けている。
【0061】
前記一番揚穀筒33bの外径部には、図28、及び図29で示すように、この外径部の中央部で、上下方向に所定長さの切欠部33dを設け、この切欠部33dの上側部には、ガイド板33eを設け、上部へ移送する穀粒を再度右外螺旋メタル46内に跳ねだしすることを防止する。
【0062】
これにより、前記一番揚穀筒33bの一番揚穀螺旋33cで上部へ移送中の穀粒が、右外螺旋メタル46内に跳ね出されることを、ガイド板33eで防止できる。
前記一番揚穀筒33bの開口部33dは、図30で示すように穀粒を取り込み側の上下方向の長さを長く(L4)にし、又、反対側の長さを短く(L5)形成している。
【0063】
これにより、前記一番揚穀筒33bの開口部33dより、穀粒が右外螺旋メタル46内に跳ね出されることを防止できる。
前記一番揚穀筒33bの開口部33dには、図31、及び図32で示すように、防止板33fを設け、この防止板33fは、平面視略へ字形状に形成して設けている。
【0064】
これにより、前記一番揚穀筒33bの防止板33fにより、穀粒が右外螺旋メタル46内に跳ね出されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】脱穀装置の伝動機構の全体平面図
【図2】脱穀装置の全体平断面図
【図3】脱穀装置の右側一部断面した全体側面図
【図4】脱穀装置の前側の正面図
【図5】コンバインの左全体側面図
【図6】揺動選別装置部の拡大側断面図
【図7】揺動選別装置部の拡大側断面図
【図8】脱穀装置の左全体側断面図
【図9】脱穀装置の左全体側断面図
【図10】揺動選別装置の取付部の背断面図
【図11】揺動選別装置の取付孔部の側断面図
【図12】揺動選別装置の左側断面図
【図13】脱穀装置の側断面図
【図14】揺動選別装置の側断面図
【図15】揺動選別装置の側断面図
【図16】主変速レバー部の平面図
【図17】送風ファン部と、送風モータ部との側断面図
【図18】揺動選別装置の一部の拡大側断面図
【図19】脱穀装置の平断面図
【図20】脱穀装置の側断面図
【図21】脱穀装置の正断面図
【図22】脱穀装置の側断面図
【図23】脱穀装置の側断面図
【図24】脱穀装置の側断面図
【図25】脱穀装置の一部の側断面図
【図26】脱穀装置の二番室部の正断面図
【図27】脱穀装置の後二番網と、処理穀粒流量との関係図
【図28】一番揚穀筒部と、右外螺旋メタル部との拡大背面図
【図29】一番揚穀筒の背面図
【図30】一番揚穀筒部の側面図
【図31】一番揚穀筒部と、右外螺旋メタル部との拡大平面図
【図32】一番揚穀筒部の背面図
【符号の説明】
【0066】
4 脱穀装置
4b 扱胴
4c 扱胴軸
4d 扱胴プーリ
9 エンジン
9a エンジン軸
9b エンジンプーリ
23 脱穀入力軸
23a 脱穀入力プーリ
24 脱穀伝動ベルト
25 入力ギヤケース
25a 伝動機構
25b 入力軸
25c 入力プーリ
25d 出力軸
25e 出力プーリ
26 扱胴処理胴入力ベルト
27 排塵胴
28 扱胴入力ベルト
A ベルト溝
B ベルト溝
C ベルト溝
D ベルト溝
E ベルト溝
D1 最小外径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(9)の回転動力で脱穀装置(4)を回転駆動すべく設け、該脱穀装置(4)の回転駆動は、エンジン軸(9a)に軸支したエンジンプーリ(9b)の複数のベルト溝(A)の一方側ベルト溝(A)と、脱穀装置(4)下部に設けた脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入カプーリ(23a)の複数のベルト溝(B)の一方側ベルト溝(B)とには、脱穀伝動ベルト(24)を張設し、前記脱穀入力軸(23)を回転駆動して脱穀装置(4)全体を回転駆動すべく設け、前記脱穀入力プーリ(23a)の他方側のベルト溝(B)と、脱穀装置(4)の入力ギヤケース(25)に内装した伝動機構(25a)の入力軸(25b)に軸支した入力プーリ(25c)のベルト溝(C)とには、扱胴処理胴入力ベルト(26)を張設し、前記入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)を回転駆動すべく設けて、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)で排塵胴(27)を直接回転駆動すべく設け、入力ギヤケース(25)の伝動機構(25a)の出力軸(25d)に軸支した出力プーリ(25e)のベルト溝(D)と、脱穀装置(4)の扱胴(4b)を軸支する扱胴軸(4c)に軸支して設けた扱胴プーリ(4d)のベルト溝(E)とには、扱胴入力ベルト(28)を張設して、扱胴(4b)を回転駆動すべく設けると共に、扱胴入力ベルト(28)の伝達能力は、前記扱胴処理胴入力ベルト(26)の伝達能力よりも大きくして設けたことを特徴とする脱穀伝動装置。
【請求項2】
前記脱穀入力軸(23)に軸支した脱穀入力プーリ(23a)に並設して、扱胴(4b)及び排塵胴(27)を回転駆動する入力プーリ(25c)を設け、該入力プーリ(25c)は、最小外径(D1)にして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀伝動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2008−111(P2008−111A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−175340(P2006−175340)
【出願日】平成18年6月26日(2006.6.26)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】