説明

膝包帯

【課題】本発明の課題は、新しい膝包帯を提示することである。
【解決手段】a)膝蓋骨に割り当てられた中央の膝蓋骨領域(20)を具備する包帯ベース要素(2)と、膝蓋骨領域(20)に続く、大腿の部分領域に割り当てられた大腿領域(21)と、膝蓋骨領域(20)に続く、下腿の部分領域に割り当てられた下腿領域(22)とを含み、b)マッサージ領域(23)で包帯ベース要素(2)に固定された少なくとも1つのマッサージ圧抵子(5)と、内向きに、膝包帯を装着した状態で脚に向けられたマッサージ要素(50)またはマッサージ点及び/またはマッサージ面とを備え、c)その際にマッサージ領域(23)が、少なくとも1つのマッサージ圧抵子(5)と共に大腿領域(21)に配置され、外側広筋の疼痛誘発部位または疼痛誘発領域に割り当てられ、またはその際にマッサージ圧抵子(5)が膝包帯を装着した状態で特に膝の運動時に外側広筋の疼痛誘発部位または疼痛誘発領域にマッサージ効果を及ぼす、膝包帯。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膝包帯に関する。
【背景技術】
【0002】
膝包帯(または膝関節包帯)はさまざまな実施形態が公知である。特別な実施形態では、膝包帯が膝蓋骨(膝頭)の脱臼を修正する機械的機能を備えている。その際膝頭の脱臼を妨げるためにボウまたはバンドのような機械的な補助手段によって、膝頭へ横からの圧力が外部からかけられる。そのような膝関節包帯は例えば特許文献1または特許文献2または特許文献3で公知である。
【0003】
膝頭の解剖学的ガイドは一方で受動的に軟骨輪により、他方では動作中に強く横側の幅の広い大腿筋(外側広筋)及び中心へ向いた幅の広い大腿筋(内側広筋)のさまざまな筋力の動力学により行われる。膝蓋骨の中心及び膝蓋骨に対して及び膝蓋靱帯対して横側に伸びるバンドがあり、このバンドつまり膝蓋支帯は中央部分である内側膝蓋支帯(内側広筋から生じている)と、外側部分である外側膝蓋支帯(外側広筋から形成され、または外側広筋のいくつかの筋繊維から始まり、もう一方の側が膝頭の側方の(横の)辺縁(外側縁)に付け根面として結合されている)に分けられる。外側広筋の下領域は末端で腿(大腿骨)と膝頭の横の辺縁に付いており、膝蓋腱を使って膝を引っ張る。外側広筋が膝頭を横方向にまたは外側に引っ張るのに対し、内側広筋は膝頭を内向きにまたは内側に引っ張る。全体として可能な膝の運動範囲において、膝蓋大腿システム、つまり膝頭から大腿骨へのシステムは、バランスの取れた筋肉による相互作用がつり合いを撮られた状態にある。外側広筋が孤立して収縮することで、横方向への膝頭の不全脱臼がもたらされる。
【0004】
膝蓋大腿システムが筋性の平衡失調が原因でバランスを失うと、脱臼と異なり横方向の膝頭の横方向の面への負荷が増加し、それが特に異常な膝頭傾斜(膝蓋骨の傾き)の原因となる。横方向の支帯の適合された短縮または支帯誤負荷は、同様に膝頭後部の軟骨欠損のリスクを高める。従ってそのような永続的な誤負荷は、より迅速な軟骨磨滅をもたらす可能性があり、例えば膝を完全に伸ばした状態で座ったり横になったりするなど、短縮した位置で長期間筋肉を静止位置にすることによって引き起こされる場合がある。
【0005】
短縮した筋肉の負荷は、局部的で伝導する痛みを生じさせる筋性の疼痛誘発部位の形成をもたらす。膝頭の閉塞をもたらし得る外側広筋末端の疼痛誘発部位は、通常表面に位置している。これを見つけるには伸長した膝で行うのが最も良い。
【0006】
これには虚血性の圧迫(例えばテニスボール法)が知られており、たいていの外側広筋の表面の疼痛誘発部位の非活性化を生じさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第10200404793A1号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第3838576A1号明細書
【特許文献3】米国特許第6287269B1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、新しい膝包帯を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題は、請求項1の特徴を備えた本発明に従って解決される。本発明に従った膝包帯発展形態及び実施形態は、請求項1に従属する請求項に開示される。
【0010】
本発明は、膝包帯に備えられたマッサージ圧抵子(または摩擦圧抵子)のねらいを定めてマッサージする効果が外側広筋の疼痛誘発領域または疼痛誘発部位上へと企図されている、という知識に基づいている。驚いたことに、それによって例えば外側広筋の歪みや短縮のような機能的障害または平衡失調を和らげるかまたは好ましい影響を与えることができるということが判明した。膝包帯のマッサージ圧抵子は、ねらいを定めて内側広筋の筋性平衡失調を改善することで、及び膝蓋大腿システムの全体的なガイドを最適化することで、外側広筋の緊張を和らげることができる。特に、本発明に従った膝包帯は、異常な膝頭傾斜及びそれによって膝頭後部の圧力による軟骨損傷を低減し、及び起こり得る膝頭後部の痛みの開始を防止するために役に立ち、または脱臼または膝頭の側方化を妨げるためにも役に立つ。膝包帯の新しい機能方法は、膝関節静止状態を相乗効果的な方法で筋肉機能と組み合わせる。
【0011】
従ってこの膝包帯は、本発明に従い、外側広筋の少なくとも1つの疼痛誘発領域または疼痛誘発部位に、膝蓋骨に向けて、少なくとも1つのマッサージ圧抵子を備え、そのマッサージ圧抵子は、マッサージ要素またはマッサージ点またはそのようなマッサージ要素にあるマッサージ面を使用して、特に膝の動作時に、連続的に外側広筋のこれら疼痛誘発領域または疼痛誘発部位上に、マッサージ圧及び/またはマッサージ摩擦を作用させ、及び外側広筋による望ましくない横の外へと膝蓋骨に作用する横力が妨げられるかまたはこの横力が低減される。
【0012】
好ましくは、マッサージ圧抵子が配置されているマッサージ範囲,は、外側広筋末端の辺縁領域または移行領域で、疼痛誘発領域また疼痛誘発部位に対して1つまたは複数の支帯に横向きに達するよう配置される。この疼痛誘発部位は、外側広筋の疼痛誘発部位1としても示されている。
【0013】
マッサージ圧抵子のマッサージ圧は、所望の効果を実現するために定義されて調節される。マッサージ圧抵子によるマッサージ圧を診断及び患者固有に調節することができるよう、1つの有利な実施形態では少なくとも1つのテンション要素がマッサージ圧抵子の圧力調節のために内側へ向かって疼痛誘発部位上に備えられている。
【0014】
テンション要素は、特に、1つのテンションベルトを含んでおり、このベルトは長さ調節可能なであり及び/または大腿領域上で斜めに伸びてよい。
【0015】
別法としてまたは追加的に、テンション要素は1つの、特に弾性のある中間要素も含んでよく、この中間要素はテンションベルトまたは包帯ベース要素の1つの弾性領域とマッサージ領域との間にマッサージ圧抵子と共に挟み込まれまたは配置され、それによってマッサージ領域に追加的な圧力がかけられる。従って接触圧力は中間要素の厚さ及びその弾性によっても調節可能である。そのためテンションベルトは長さ調節なしの単純なベルトとして形成されてよく、特に、面ファスナー式のベルトであってよい。
【0016】
マッサージ効果はさらにマッサージ圧抵子の形及び素材によって調節されるかまたは影響を与えられる。
【0017】
こうしてマッサージ圧抵子はベース体を備えていてよく、マッサージ要素、特に、ワンピースまたは共通のベース体に形成される成形体は、特に、好ましくはハーフシェルまたは半球形状の、またはリブ形状の、または波型の隆起形状をしている。マッサージ要素は、好ましくはベース体に対して垂直に、またはベース体からある方向に測定して1mm〜8mmの範囲にあると好ましい。ベース体の基本形状は特に、長方形または三角形または台形または楕円形であってよい。
【0018】
好ましくは、マッサージ圧抵子または(少なくとも)マッサージ要素のための素材は、エラストマー、特にシリコーンベースまたはポリシロキサンベースであってよく、その際にエラストマーは好ましくは20〜80ショアA、特に55〜65ショアAのショア硬度Aをそなえている。
【0019】
目的に合わせて、マッサージ圧抵子は包帯ベース要素の内側に縫い付けた、または接着したポケット内に配置する。
【0020】
さらに、別の一実施形態では、膝頭脱臼の機械的修正のための少なくとも1つの修正要素、特に膝頭の外側に配置された修正ベルトが備えられている。
【0021】
従って、テンション要素またはテンションベルトの1つの発展形態では、少なくとも部分的に修正要素または修正ベルトと一体化されているかまたはワンピースに形成されているかまたはこれに固定されているかまたはこれと結合されている。
【0022】
本発明は、以下では実施例に基づいてさらに説明される。その際、図も関連させて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に従った膝包帯の斜視正面図である。
【図2】一部図示していない外したテンションベルトと、内側にマッサージ圧抵子を備えた図1に従った膝包帯の斜視図である。
【図3】図1及び図2に従った膝包帯のためのマッサージ圧抵子の斜視図である。
【図4】本発明に従った膝包帯別の一実施形の斜視図である。各図は模式的に示されている。互いに対応する部分及び寸法には図1〜図4まで同一の符号が付けられている。
【発明を実施するための形態】
【0024】
膝包帯は図1及び図2に従い、特に、ホースまたは管状の包帯ベース要素2を含んでおり、基本的に弾性素材、特に布地、織物または編地またはメリヤス生地から形成されている。適切な素材は、一般性の制限なしに、合成繊維または木綿もベースにした布地素材である。
【0025】
包帯ベース要素2は、装着した状態で該当する膝及びそれに続く下腿及び大腿の部分領域を完全に取り囲んでいる。中央の、膝関節自体、膝窩及び膝蓋骨を取り囲む膝蓋骨領域は20で、大腿に向いて続いている大腿領域は21で、下腿に続いている下腿領域は22で示されている。
【0026】
膝蓋骨領域20には包帯ベース要素2のところにリング形状の辺縁要素(またはリング圧抵子)3が固定され、この要素は図示されていない膝蓋骨または膝頭を取り囲み、特に弾性のある及び/または減衰性のある素材、例えばシリコンエラストマー(ポリシロキサンベースのエラストマー)または他のエラストマーから形成されている。辺縁要素3は膝または脚の方を向いた包帯ベース要素2内面に、直接接着によりまたは間接的に対応するポケットに入れられることで固定される。
【0027】
包帯ベース要素2の外側では、辺縁要素3が半月状またはほぼ半円形の、または半楕円形の修正バンド(または修正ベルト)42で取り囲まれ、その修正バンドの中心領域で包帯ベース要素2の外側に固定され、特に接着されるかまたは縫い合わされる。修正バンド42は、その自由端の2つの環(または縦長のリング)41及び43のそれぞれ1つに、辺縁要素3の下側に伸び包帯ベース要素2の下腿領域22に固定された第一のテンションベルト40と、辺縁要素3の上側に伸び特に包帯ベース要素2の膝蓋骨領域20と大腿領域21の間の移行領域に固定される第二のテンションベルト44によって、内向または内側に引っ張ることができる。加えて2つのテンションベルト40及び44は、図示していない面ファスナー要素がさまざまな長さに、及びそれによってさまざまな強さで引っ張られ、その結果修正バンド42によって膝蓋骨に外側から内側へ内向きに膝蓋骨に作用する脱臼の機械的修正のための修正力を調節することができる。
【0028】
従って修正バンド42の上方では、包帯ベース要素2の、脚の方を向いた包帯ベース要素2の内側で、マッサージ領域23内にマッサージ圧抵子5が包帯ベース要素2に固定され、特に内側のポケット25に配置されている。ポケット25は、周りをぐるりと閉じられ、及び特に包帯ベース要素2の内側に接着または縫合された布地素材の部分で形成されていてよい。
【0029】
マッサージ圧抵子5は、図3に示したように、特に点形状のマッサージ面またはマッサージ点を備えた1つのベース体51上の個々のマッサージ要素50が、特にハーフシェルまたは半球状の要素の形で形成されることによって備えられている。しかしまた同様に、図示していない一実施形態でも、線状の、特にリブまたは波型の形状のマッサージ面を備えたマッサージ要素もまた、マッサージ圧抵子に備えられている。マッサージ要素50は、包帯ベース要素2の内面から、脚へと伸び、ポケット25の素材を通りぬけて包帯ベース要素2のマッサージ領域23の下にある患者の脚の領域にマッサージ作用を及ぼす。マッサージ圧抵子5は同様に、好ましくは同様にシリコンエラストマー(ポリシロキサンベースのエラストマー)または他のエラストマーから形成される。マッサージ圧抵子5は、好ましくは所望のマッサージ効果を得るために適した弾性を備え、その際に好ましくはマッサージ圧抵子5のショア硬度Aが20〜80ショアA、特に55〜65ショアAが選択される。
【0030】
マッサージ圧抵子5のベース体51は、図3の実施例では、縦長の長方形の基本形状を備えており、少なくともマッサージ要素50の付いている範囲の外側で、広い範囲で一定した厚さを備えている。
【0031】
しかしまたマッサージ圧抵子5またはそのベース体51は、他の形状、例えば楕円形、多角形、特に三角形または台形などの基本形状を備えていてもよく、さらに加えてまたは別法として、膝マッサージ範囲23の及び脚の形状に合わせていくらか曲がって伸びていてよい。ベース体51のベース面は、マッサージ範囲23の大きさに適合される。マッサージ要素50の形状、長さ及び厚さ、及びその面密度とベース体51への配置、並びにベース体51自体の厚さは、所望のマッサージ効果に適合される。ベース体51の厚さの典型的な値は、2mm〜8mm、及びマッサージ要素50の長さはベース体51から外側へ測定して1mm〜8mmである。
【0032】
従って膝包帯のマッサージ領域23またはその包帯ベース要素2は、膝包帯を装着した状態で包帯ベース要素が直接膝頭へ向いた外側広筋にある1つの疼痛誘発部位または疼痛誘発領域に来るように配置され、好ましくは外側広筋の疼痛誘発部位1に沿ってまたは疼痛誘発部位の上に、つまり解剖学的に見て内側広筋末端の辺縁領域または移行領域から外側膝蓋支帯へ達する。
【0033】
これによってマッサージ領域23に配置されているマッサージ圧抵子5はその下にある外側広筋の疼痛誘発部位または疼痛誘発領域を、一方で垂直に内側へ向かって、他方でまた横方向または表面に沿った動きによって、マッサージする効果を発揮する。その結果、膝包帯のマッサージ圧抵子5によるマッサージ効果は、外側広筋の疼痛誘発領域または疼痛誘発部位の緊張または膝頭に向いた短縮によって緩められ、それによって膝蓋骨に対して外側または横方向に作用する、外側広筋によってかけられた力が妨げられる。特にそれによって膝頭の異常な病的な傾き(傾斜)が緩和される。
【0034】
ここえマッサージ領域23に沿って、またはマッサージ領域内に、テンションベルト6が備えられ、このテンションベルトは包帯ベース要素2の大腿領域21の上に斜めに、膝蓋骨領域20または膝蓋骨領域20への移行領域まで伸び、2つのテンションベルト部分60及び62を備えており、このテンションベルト部分は、互いに反対向きの終端領域でそれぞれ包帯ベース要素2であり、この包帯ベース要素に、脚とは反対を向いた外面が固定され、特に接着または縫合され、互いに向き合った領域または端部では、環(または縦長のリング要素)61によって互いに接続または結合可能である。その際、面ファスナー要素は長い方のテンションベルト部分62に備えられ、この面ファスナー要素によってテンションベルト部分62の長さが調節可能であり、それによってテンションベルト6全体の引張力または張力がテンションベルトの長さ変更によって調節できる。テンションベルト6は、これによって、第二のテンションベルト部分62の調節された長さに依存してさまざまに調節可能な圧力を、テンションベルト6の下、特に第一のテンションベルト部分60及び環61の下にあるマッサージ領域23及びそこにあるマッサージ圧抵子5に作用させる。それによってテンションベルト6を使用して、さまざまなテンション圧力がマッサージ要素50によってマッサージ圧抵子5のところで内側に向かって外側広筋の疼痛誘発部位に作用するマッサージ圧が、患者及び診断に応じてねらいを定めて調節される。
【0035】
短い方のテンションベルト部分60は、好ましくは環61と固定的に結合され、その長さは調節できない。長い方のテンションベルト部分62は面ファスナーまたは面ファスナー要素によってその長さが調節可能であり、大腿領域21全体を横切って反対側(内側)まで伸び、その一方で短い方のテンションベルト要素60はその大腿領域21内で包帯ベース要素2の末端側に配置されている。テンションベルト6が斜めに配置されることにより、より大きな長さ調節領域及びそれによって優れた可変のテンション効果及びマッサージ圧の実行を得ることができる。
【0036】
図4に従った実施例では、膝蓋骨の辺縁要素3のために修正バンドまたは修正ベルト42が、テンションベルト6の部分46がマッサージ領域23及びマッサージ圧抵子5のために形成される。修正バンド42は、加えてほぼT字型に形成され、図2と類似してベルト40及び環41を備え、さらに環461の付いたテンションベルト部分46を備えており、その輪にはテンションベルト6の第二のテンションベルト部分162を固定することができる。固定された状態で2つのテンションベルト部分46及び162から構成されているテンションベルト6は、外側から横向きまたは斜めにまたは末端から膝蓋骨に対して内側方向にまたは辺縁要素3に向けて、マッサージ領域の上で、テンションベルト部分162の面ファスナー要素によって再びマッサージ圧抵子5の張力または押圧力が調節される。
【0037】
つまり本実施例では、テンションベルトが部分的に修正ベルトに統合されるかまたはワンピースで形成される。1つの変化形態では、修正ベルト42を包帯ベース要素2に溶接または縫合することもでき、テンションベルト6もこの溶接ビードまたは縫合ビードに固定することができる。結局のところテンションベルト及び修正ベルトも、1つの部分から打ち抜いて作られることができ、外側上部の辺縁に固定することができる。
【符号の説明】
【0038】
2 包帯ベース要素
3 辺縁要素
5 マッサージ圧抵子
6 テンションベルト
20 膝蓋骨領域
21 大腿領域
22 下腿領域
23 マッサージ領域
25 ポケット
41 環
42 修正バンド
43 環
44 テンションベルト
46 テンションベルト部分
50 マッサージ要素
51 ベース体
60 テンションベルト部分
61 環
62 テンションベルト部分
162 テンションベルト部分
461 環

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)膝蓋骨に割り当てられた中央の膝蓋骨領域(20)を具備する包帯ベース要素(2)と、前記膝蓋骨領域(20)に続く、大腿の部分領域に割り当てられた大腿領域(21)と、前記膝蓋骨領域(20)に続く、下腿の部分領域に割り当てられた下腿領域(22)とを含み、
b)マッサージ領域(23)で前記包帯ベース要素(2)に固定された少なくとも1つのマッサージ圧抵子(5)と、内向きに、膝包帯を装着した状態で脚に向けられたマッサージ要素(50)とを備え、
c)その際に前記マッサージ領域(23)が、前記少なくとも1つのマッサージ圧抵子(5)と共に前記大腿領域(21)に配置され、外側広筋の疼痛誘発部位または疼痛誘発領域に割り当てられ、またはその際に前記マッサージ圧抵子(5)が膝包帯を装着した状態で特に膝の運動時に外側広筋の疼痛誘発部位または疼痛誘発領域にマッサージ効果を及ぼす、膝包帯。
【請求項2】
前記マッサージ圧抵子(5)がベース体(51)を備え、前記マッサージ要素(50)が前記ベース体(51)のところに特に隆起の形状で形成されるまたは備えられる、請求項1に記載の膝包帯。
【請求項3】
前記マッサージ要素(50)の少なくとも1つの部分が、前記ベース体(51)のところにハーフシェルまたは隆起の形で形成されるまたは備えられる、請求項2に記載の膝包帯。
【請求項4】
前記マッサージ要素(50)の少なくとも1つの部分が、前記ベース体(51)のところにリブ形状または波形の隆起の形で形成されるまたは備えられる、請求項2または3に記載の膝包帯。
【請求項5】
前記マッサージ要素(50)において、前記ベース体(51)に対して垂直に、または前記ベース体からある方向に測定して1mm〜8mmの範囲にある、請求項2から4のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項6】
前記マッサージ圧抵子(5)または前記マッサージ要素(50)がエラストマー、特にシリコーンベースまたはポリシロキサンベースのエラストマーから形成され、好ましくはショア硬度Aが20〜及び80ショアA、特に55〜65ショアAを備えている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項7】
前記マッサージ圧抵子(5)が脚の方を向いた前記包帯ベース要素(2)の内側にあるポケット(25)内に配置されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項8】
少なくとも1つの修正要素(42)、特に修正バンドまたは修正ボウを備え、該修正要素が包帯ベース要素(2)のところで膝蓋骨の側方に、横の力を膝蓋骨に内向きに内側へ加えるために配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項9】
脚または外側広筋の疼痛誘発領域または疼痛誘発部位へ内向きに、マッサージ圧抵子の圧力を調節するために、少なくとも1つのテンション要素(6)を備えた、請求項1〜8のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項10】
前記テンション要素がテンションベルト(6)を含み該テンションベルトが前記包帯ベース要素(2)の前記大腿領域(21)の上に斜めに前記膝蓋骨領域(20)または前記膝蓋骨領域への移行領域まで伸び、及び/または、張力を変更するために該テンションベルトの長さが調節可能な、請求項9に記載の膝包帯。
【請求項11】
前記テンションベルト(6)が2つのテンションベルト部分(60,62)を備え、該2つのテンションベルト部分が互いに反対向きの終端領ではそれぞれ包帯ベース要素(2)に、特に脚とは反対向きの外面に固定され、特に接着または縫合されており、互いに向き合った領域または端部では、結合要素、特に環(61)によって互いに接続または結合されている、請求項10に記載の膝包帯。
【請求項12】
面ファスナー要素が前記テンションベルト部分(62)に備えられ、該面ファスナー要素によって前記テンションベルト部分(62)の長さが調節可能である、請求項10または11に記載の膝包帯。
【請求項13】
前記テンション要素が少なくとも1つの、特に弾性のある中間要素を含み、一方のテンションベルトまたはテンションバンドの間または包帯ベース要素弾性領域と、他方のマッサージ圧抵子を備えたマッサージ領域との間に挟み込まれ、または挟み込み可能または配置されまたは配置可能であり、それによって圧力がマッサージ領域にかけられる、請求項9から12のいずれか一項に記載の膝包帯。
【請求項14】
押圧力が前記中間要素の厚さ及び場合によってはその弾性によって調整可能であり、及び/または異なる厚さ及び/または弾性を備えた互いに交換可能な少なくとも2つの中間要素を含んでいる、請求項13に記載の膝包帯。
【請求項15】
前記マッサージ圧抵子を備えた前記マッサージ領域が、疼痛誘発部位または疼痛誘発領域で外側膝蓋支帯にまたは外側膝蓋支帯内に達する末端の辺縁領域または外側広筋への移行領域に割り当てられた、請求項1〜14のいずれか一項に記載の膝包帯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−525396(P2011−525396A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515202(P2011−515202)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/004565
【国際公開番号】WO2009/156143
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(510329327)メディ ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー (1)
【Fターム(参考)】