説明

舟釣用釣竿

【課題】釣竿を小舟の舟縁に迅速かつ信頼性高く保持させることができると共に、必要時には迅速に取り外しのできる舟釣用釣竿を提供する。
【解決手段】ハンドル部50が、釣竿の長手方向の前後位置に対向配設された前脚30Lと後脚40Lとを使用して舟縁を弾性的に挟持して釣竿を保持する弾性挟持手段30,40を具備するよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は舟釣用釣竿に関し、特にワカサギやハゼやキス等、小舟に乗って釣りを行う際に釣竿を舟縁に保持させる工夫のある舟釣用釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワカサギ釣りの釣竿は、手で把持しているか、又は釣用氷穴の周囲近くに載置して釣りを行うことが一般的であった。即ち、釣竿を載置したり、手で把持して釣り操作したりを繰り返す。載置を考え、下記特許文献1では釣竿をバケツ等の収納容器に固定させる工夫をした釣竿が開示されている。これは釣竿把持部(グリップ部、ハンドル部)の下側に釣竿支持台を設け、これに複数の細溝状凹部を設け、この凹部を収納容器の縁部に差し込んで固定させる。この細溝状凹部は幅狭のバケツ等の嵌合には適すると思われる。また、特許文献2には、ねじを使用した脚部で舟縁を挟み込む構造が開示されている。
【特許文献1】特開2003−235405号公報
【特許文献2】実開平4−100391号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
然しながら、近年、冬場においても釣り場の湖が必ずしも凍らず、屋形船や小舟を浮かべてワカサギ釣りを行うことが多くなった。特に小舟で釣りを行う際には、釣竿を安定して載置保持することは簡単ではない。上記特許文献2のような構造で釣竿を載置保持させることは迅速にはできないと共に、所望時に釣竿を迅速に取り外すこともできなくなる。また、舟縁を挟み込む取り付け作業が甘くなると釣竿が不用意に外れて水中に落下する危険性が潜んでいる。一方、前記特許文献1記載の凹部と同様な構造で保持させる場合では、保持作業は簡便ではあるが、装着隙間の存在により釣竿が舟縁から容易に脱落して釣竿を水中に紛失し易い。
依って解決しようとする課題は、釣竿を小舟の舟縁に迅速かつ信頼性高く保持させることができると共に、必要時には迅速に取り外しのできる舟釣用釣竿を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題に鑑みて第1の発明は、ハンドル部が、釣竿の長手方向の前後位置に対向配設された前脚と後脚とを使用して舟縁を弾性的に挟持して釣竿を保持する弾性挟持手段を具備することを特徴とする舟釣用釣竿を提供する。
第2の発明では、第1の発明の前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側が弾力性部材で形成されているよう構成する。
第3の発明では、第1又は第2の発明の釣竿のハンドル部を舟縁に装着させる際に、前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚が他方の脚の方向に付勢されるよう、ばね部材が配設されている。
【0005】
第4の発明では、第1〜第3の発明の前記弾性挟持手段が、前記前脚を有する前部と前記後脚を有する後部とに分割されており、該前部と後部の内の少なくとも一方が他方に対して釣竿長手方向に移動可能であって適宜位置で保持でき、この移動で前脚と後脚との間隔を調整可能に構成する。
第5の発明では、第1〜第4の発明の前記前脚と後脚との間隔を調整可能な操作部がハンドル部外側に設けられており、ハンドル部を把持した手で前記操作部の操作が可能である。
【0006】
第6の発明では、第1〜第5の発明の前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側に舟縁への係止凸部を設けているよう構成する。
第7の発明では、前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側が弾力性部材で形成されており、第6の発明の前記係止凸部が複数個設けられており、脚の最も先端部側の係止凸部が最も大きく突出し、その他は相対的に突出量が小さい。
【発明の効果】
【0007】
第1の発明では、弾性挟持手段の有する前脚と後脚とで舟縁を弾性的に挟持させるため、迅速に可能であって、装着部は舟縁に当接するため当接隙間のガタは無く安定し、釣竿(のハンドル部)が舟縁から容易には離脱し難い。また、挟持力は弾性力であるため、必要時には所定の力を作用させれば迅速に取り外すことができる。
第2の発明では、少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側が弾力性部材で形成されているため、この脚の弾力性部材部分を舟縁に押しつければその反発弾性力で舟縁を安定して挟持でき、離脱し難い。
第3の発明では、ばね部材の力で脚を舟縁に押し付けるため、舟縁を安定して挟持でき、離脱し難い。
【0008】
第4の発明では、前部と後部の内の少なくとも一方が他方に対して釣竿長手方向に移動可能で適宜位置で保持でき、両脚の間隔を調整できるため、舟縁の幅サイズの変動に対応し易い。
第5の発明では、ハンドル部を把持した手で前脚と後脚との間隔を調整可能な操作部の操作が可能であるため、非常に簡便に舟縁の幅に対応できる。
【0009】
第6の発明では、少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側に係止凸部を設けているため、舟縁に装着する際には、この係止凸部が舟縁に強く当たって、挟持する弾性力に抗して脚を押し広げつつ強固に舟縁を挟持できる。
第7の発明では、舟縁に対して装着する際には、まず最も突出量の大きな脚の先端部側係止凸部が舟縁に当接しつつ、挟持する弾性力に抗して脚を押し広げると共に、この突出量の大きな係止凸部が舟縁への押圧作用で潰れたりしつつ変形して舟縁装着時の抜け止め作用を成し、最も突出量の大きなこの係止凸部の変形次第で、その他の突出量の小さな係止凸部も舟縁に対する滑り止め作用を果たし、これらの作用で釣竿(のハンドル部)は舟縁に強固に保持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を添付図面を用いて更に詳細に説明する。図1は本発明に係る第1形態実施例の釣竿の全体側面図であって、適宜な台座10の上に載置した状態であり、図2は図1の釣竿を正面から視認した図、図3は図1の釣竿のハンドル部を小舟の舟縁12に装着した状態の側面図、図4はハンドル部を舟縁の図3とは異なる位置に装着した状態の側面図、図5は図1〜図4の釣竿のハンドル部の縦断面図である。
【0011】
釣竿のハンドル部50は、ハンドル先部32と、弾性挟持手段の構成要素としての前部30と後部40とを具備している。前部30は、後述の竿杆20の延伸線上にある基部30Mと、該基部から下方に延伸した前脚30Lとを有している。後部40は、竿杆20の延伸線上にある基部40Mと、該基部から下方に延伸した後脚40Lとを有している。この例では、各脚30L,40Lは各基部30M,40Mと共にゴム部材や発泡性部材を含むばねのような弾力性のある合成樹脂材(通常構造材を除く)等の弾力性部材で形成されている。前脚30Lと後脚40Lとが互いに対向する各脚の内側面(対向面)は、各基部に近づくに従って互いの内側面が近寄るように、曲線または直線状に傾斜している。この各脚の内側面間の空間に舟縁を侵入させて挟持する。ハンドル先部32は前部30の基部30Mの先部に対して、左右方向に延伸した枢軸36周りに回動可能に装着されている。また、この第1実施形態例では前部と後部とが分割形成されているが、一体であってもよい。
【0012】
このハンドル先部32の先部分に竿杆20の元部が挿入、装着されている。ここは着脱自在でも固定でもよい。ハンドル先部の上面にはリールRを装着させるリール装着装置22が設けられており、これに保持されたリールから釣竿の釣糸ガイドGを通して釣糸24が引き出されている。後部40にはロープ60が装着されており、台座10との間をこのロープで連結させており、万一釣竿が台座から落下しても紛失しないように配慮されている。これは以下の他の実施形態例でも同様である。また、この例のリールRは、手で回動操作して釣糸を巻き取る方式であるが、電動式にし、適宜位置に設けたスイッチを操作して釣糸を駆動する方式でもよい。
【0013】
図2を参照して分かるように、前脚30Lは、正面視において左右2つに分かれており、Y字を逆さにした形状と言える。即ち、基部30Mに対して前脚30Lは基部30Mよりも左右幅が広くなるように構成されている。この例では先部に行くに従って左右幅が広がるように構成されている。従って、台座10に載置したり、舟縁12に装着した際に、ハンドル部や釣竿が安定する。後脚40Lも同様であり、ハンドル部全体は四足動物のような形状である。
【0014】
前脚30Lと後脚40Lの各対向面(内側面)側には、共に相手側に向かって突出した係止凸部T1,T2が形成されている。各脚の先端部の係止凸部T1が最も突出量が大きく、その他の係止凸部T2は突出量が小さい。係止凸部T2は先細状に形成されており、より変形し易い。係止凸部T1は側面視においてその先部が半円状のように丸められており、ハンドル部の下側の脚(脚間の開口)を図3に図示するように小舟の舟縁12等に差し込んで装着させる際に、円滑に可能となる。即ち、両脚の係止凸部T1間は、前記半円の下側(半分)がその下端側ほど広い開口状態であるため、これがガイドの作用をしてハンドル部を舟縁の上方から押し込み易い。押し込む際、各脚はその弾性力に抗して互いが離隔するように開き変形する。
【0015】
このワンタッチ式の押し込み作業によって互いの間隔が広がった両脚の係止凸部T1によって舟縁12を弾性力によって挟持して釣竿(のハンドル部)を安定して保持できる。また、所望時に取り外す場合、両脚の係止凸部T1間は、前記半円の上側(半分)がその上端側ほど広い開口状態であるため、これがガイド作用をしてハンドル部を上方に引き抜く操作が円滑、迅速になる。図3に示すように、ハンドル部を舟縁に差し込んだ場合に、他の係止凸部T2よりも大きく突出している両係止凸部T1は、互いに離隔する方向に押し広げられるように変形すると共に、潰れ変形もし、移動止めや抜け止めとなる。
【0016】
また、この変形により、他の係止凸部T2も舟縁に当接し易くなる。更には、各脚の内側面(対向面)は、各基部に近づくに従って互いの内側面が近寄るように曲線または直線状に傾斜しているため、舟縁の幅が少し小さめでも、ハンドル部を深く押し込めば深い位置の係止凸部T2も舟縁に当接して抜け止め用に滑り止め作用を果たす。従って、係止凸部T2は、係止凸部T1と基部30M,40Mの間に亘る広い範囲に分散して設けていることが好ましい。
以上から、係止凸部T1の先部側面視形状は必ずしも半円状でなくても、例えば、三角形状等のように、下側部分と上側部分とが概ね対称な方向に傾斜すればよいことが分かるであろう。この対称とは、2つの傾斜の方向を述べるためのものであり、厳密な意味ではない。
【0017】
図3は舟縁12の上方からハンドル部の脚を装着させて釣竿を水平状態に保持させた場合であるが、図4は舟の内側から舟縁に横方向から装着させて釣竿を上方に向けて装着させている。この場合、前部30の前脚30Lの係止凸部T1は図3の場合と同様な作用をするが、後部40の後脚40Lの係止凸部T1は、差し込み操作の最初は案内作用をするが、この例の舟縁12は下側に壁面が無いため、深く差し込むと図4に示すように後脚の係止凸部T1は舟縁から外れるが、後脚40Lの内側面はその基部40Mに近づくに従って前脚30L側に近づくよう湾曲しているので、低い方の他の係止凸部T2の何れかに係止する状態となる。従って、この例では、前脚30Lの係止凸部T1と後脚40Lの係止凸部T2とが舟縁12に当たった状態で舟縁を挟持している。
【0018】
枢軸36を介して基部30Mの先部に取り付けられているハンドル先部32は、摘み部34を摘んで回動操作することで緩み、図4に示すように竿杆20を前方に倒して水平状態にさせることができる。この水平状態を保持した状態で、摘み部34を回動操作してハンドル先部32を基部30Mの先部に固定保持できる。
【0019】
図5は、ハンドル部50の前脚と後脚との間隔、又は前脚の係止凸部T1と後脚の係止凸部T1との間隔を調節するための機構を内在した状態を示すが、こうした機構が無い形態もある。前部30の基部30Mの中央部に前後方向に雌ねじ部30Hが設けてあり、これに雄ねじ部を設けたねじ軸38が螺合している。また、後部40の基部40Mの中央部には前後方向の孔40Hが貫通しており、この貫通孔に前記ねじ軸の延長部38Eが緩い状態で挿通している。基部40Mの後方に露出した延長部の先端部に摘み39が装着されている。更には、前部30の基部30Mと後部40の基部40Lとの対向部は、この例では基部30M側にシリンダ状の穴が設けられており、基部40M側にピストン部が設けられ、互いにシリンダ・ピストン状の嵌合関係を形成している。しかし、緩い嵌合状態でよい。ねじ軸38はピストン部の先端面に係合しており、後部40とねじ軸38は相対回転のみが可能である。
【0020】
これにより摘み39を摘んでねじ軸を回転操作すると、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合関係によって前部と後部との間隔、即ち、前脚と後脚との間隔、或いは前脚の係止凸部T1と後脚の係止凸部T1との間隔を調整でき、舟縁の幅の大小に対応し易い。なお、雌ねじ部30Hを形成するためには、基部30Mはゴム等の弾力性の大きな弾力性部材ではなくて、塩化ビニル樹脂等の、通常、構造用に使用するプラスチック等の通常構造材で形成されていることが好ましい。従って、こうした通常構造材で形成した基部の本体部に対して、ゴム等の弾力性部材を鋳込めば、表面が弾力性部材で覆われた基部を形成すると共に、脚をその基部に対して連続するように形成できる。
【0021】
図6は図5の変形例としての第2実施形態例を示す。図1〜図5では、ハンドル部50の前部30と後部40とは共に全体が弾力性部材で形成されていたが、図6は、上記のように、雌ねじ部の形成し易さ等を考慮して、基部30M,40Mと各脚の本体部を上記通常構造材で形成し、各脚30L,40Lの互いに対向する側(内側)を弾力性部材で形成している。即ち、係止凸部T1や他の係止凸部T2とその周辺部を弾力性部材で形成し、ハンドル部50を舟縁に装着させた際に、この弾力性部材部分のみの弾性変形による弾性力によって安定して保持させることができる。
【0022】
図7は第3実施形態例のハンドル部を有する釣竿側面図を示し、図8はその構成要素である前部30の装着状態を示す正面図であり、図9は前部単品の正面視による図である。図1等の第1実施形態例との相違を主に説明する。通常構造材で形成されたハンドル先部32の後方延長杆部32’に対して、弾力性部材で形成された前部30と後部40とが、抜き取り可能に装着されている。前部30はその基部30Mの中央部に前後方向に貫通した貫通孔30Bが設けられている。この貫通孔に前記後方延長杆部32’を挿通させている。この例の貫通孔は図9に示すように星形をしており、孔壁が凹凸状態である。この孔壁の凹部の存在のため、後方延長杆部に対する長手方向移動が容易であり、また、所定位置に保持する際には孔壁の凸部の適宜な弾性押圧力が作用して保持が安定する。
【0023】
図9に示すように、前脚30Lの正面視における形状説明の基部30M等に対する説明事項は図2を参照して説明した形態と同様である。
以上の前部30に対する説明は、後部40に対しても同様である。従って、前部と後部の離隔距離の調節は、何れか一方を手で移動させて行うことができる。また、係止凸部T1やその他の係止凸部T2、その他の事項に関してはこれまでの実施形態例と同様である。
【0024】
図10は第4実施形態例のハンドル部を有する釣竿側面図を示す。主に第1実施形態例と相違する事項を説明する。この例では、少なくとも前脚30Lが弾力性部材で形成されていればよい。前部30の基部30Mの先部にL字状の操作体38を配設し、これには基部30Mの上面に当接する支持部38Sと、上端部の操作部38Aとを設けており、下端部であるL字先端部は前脚30Lの下端部付近に固定されている。ハンドル部50の基部30M(,40M)を把持した手の親指等の指で操作部38Aを手前に引くようにして操作体38を倒そうとすれば、支持部38Sが基部30Mの上面に当たって支点となり、操作体の下端部が前脚30Lの下端部付近を前方に向けて強制的に引いて曲げ変形させ、ハンドル部を舟縁12へ差し込むことを容易にさせる。
【0025】
図11は第5実施形態例のハンドル部50を有する釣竿側面図を示す。図1の形態例とも比較できるが、ここでは図7の形態例と比較し、主に相違点を説明する。前部30と後部40とは通常構造材で形成されており、それ自体では撓み変形等をしない。そこで、夫々の基部30M,40Mを後方延長杆部32’所定位置に設けられて左右方向に延伸した枢軸52,52’に回動可能に取り付け、この回動によって前脚と後脚の間隔が変化する。また、各枢軸回りには、一端部が前部30(後部40)に係止したへの字状のばね部材31,41が設けられており、前部30や後部40を各脚間隔が離隔する方向に回動させると、その回動に抗して脚間隔を小さくさせる方向に戻し付勢するように設けている。本願の弾性挟持手段は、これらのばね部材31,41と前部30と後部40を含んでいる。
【0026】
各基部の上側には操作部30A,40Aが突設されており、人の指でこれらを操作して前脚30L又は/及び後脚40Lを回動させて両脚間隔(或いは係止凸部T1間隔ともいえる)を調節できる。こうして脚30L,40Lで舟縁12を挟持するように差し込み易くできる。この回動操作は各操作部を個別に操作することもできるが、両操作部に架設する連結操作部54を設け、この連結操作部が板ばねのような撓み変形可能な部材であれば、ハンドル部所定位置の握持操作によって連結操作部が下方に撓むことによって、各脚間隔が広がる方向に前後の操作部を一度に操作できる。
【0027】
なお、操作部を操作することなく、ハンドル部50をそのまま舟縁12に向けて下方に押し込んでも、各脚はばね力に抗して互いに離隔する方向に広げられつつ舟縁を挟持できる。更には、上記説明では、前部30と後部40は通常構造材で形成されていたが、ゴム等の弾力性部材で形成し、脚の部材の弾性変形とばね部材の付勢力の両方の作用で舟縁を挟持させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、ワカサギやハゼやキス等の舟釣用の釣竿に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の全体側面図である。
【図2】図2は図1の釣竿を正面から視認した図である。
【図3】図3は図1の釣竿ハンドル部を舟縁に装着した状態の側面図である。
【図4】図4はハンドル部を図3とは異なる舟縁位置に装着した状態の側面図である。
【図5】図5は図1〜図4の釣竿ハンドル部の縦断面図である。
【図6】図6は図5の変形例としての第2実施形態例のハンドル部を示す縦断面図である。
【図7】図7は第3実施形態例のハンドル部を有する釣竿側面図である。
【図8】図8は図7のハンドル部構成要素である前部の装着状態を示す正面図である。
【図9】図9は図8の前部部品の正面視による図である。
【図10】図10は第4実施形態例のハンドル部を有する釣竿側面図である。
【図11】図11は第5実施形態例のハンドル部を有する釣竿側面図である。
【符号の説明】
【0030】
12 舟縁
20 竿杆
30 前部
30L 前脚
30M 基部
31 ばね部材
32 ハンドル先部
40 後部
40L 後脚
40M 基部
41 ばね部材
50 ハンドル部
T1 係止凸部
T2 他の係止凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル部が、釣竿の長手方向の前後位置に対向配設された前脚と後脚とを使用して舟縁を弾性的に挟持して釣竿を保持する弾性挟持手段を具備することを特徴とする舟釣用釣竿。
【請求項2】
前記前脚と後脚の内の、少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側が弾力性部材で形成されている請求項1記載の舟釣用釣竿。
【請求項3】
釣竿のハンドル部を舟縁に装着させる際に、前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚が他方の脚の方向に付勢されるよう、ばね部材が配設されている請求項1又は2記載の舟釣用釣竿。
【請求項4】
前記弾性挟持手段が、前記前脚を有する前部と前記後脚を有する後部とに分割されており、該前部と後部の内の少なくとも一方が他方に対して釣竿長手方向に移動可能であって適宜位置で保持でき、この移動で前脚と後脚との間隔を調整可能な請求項1〜3の何れか1記載の舟釣用釣竿。
【請求項5】
前記前脚と後脚との間隔を調整可能な操作部がハンドル部外側に設けられており、ハンドル部を把持した手で前記操作部の操作が可能である請求項1〜4の何れか1記載の舟釣用釣竿。
【請求項6】
前記前脚と後脚の内の少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側に舟縁への係止凸部を設けている請求項1〜5の何れか1記載の舟釣用釣竿。
【請求項7】
前記前脚と後脚の内の、少なくとも一方の脚の、脚同士の対向面側が弾力性部材で形成されており、前記係止凸部が複数個設けられており、脚の最も先端部側の係止凸部が最も大きく突出し、その他は相対的に突出量が小さい請求項6記載の舟釣用釣竿。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−10558(P2011−10558A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−154677(P2009−154677)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(000002495)グローブライド株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】