説明

船用荷役装置のシーブブロック及びそれを利用する船用荷役装置

【課題】舶用荷役装置のデリック装置等において、シーブブロックにワイヤーが片当たりせずに偏磨耗しないシーブブロックの構造を提供する。
【解決手段】船用荷役装置のシーブブロック3において、外周の一または二方向に所定長のリング支持材2を介して同軸に回転可能に支承される動ワイヤーが貫通するワイヤーガイドリング1を有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船用荷役装置のシーブブロック及びそれを利用する船用荷役装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、船用荷役装置のシーブブロック及びそれを利用する船用荷役装置として、例えば、実開昭51−133993号公報に開示のものが知られている。当該実開昭51−133993号公報に開示のものは、考案名称「舶用荷役装置」に係り、「ブームの安定性のよい安全な舶用1本デリック装置を提供すること」を目的として(同公報訂正明細書3頁14行〜16行参照)、「二本の吊索は一端を二つの同径のドラムを持つガイウインチのドラムにそれぞれ反対方向から巻き付け固着し、デリックブーム基部支持点から等間隔の対称のマスト上部およびデリックブーム基部垂線上マスト上部の3点の位置に固着した滑車装置とデリックブームの先端部附近に固着した滑車装置との間に張設し、ガイウインチに固着された反対側の吊索の端を二つの同径のドラムを持つトッピングウインチのドラムにそれぞれ同方向から巻きつけ固着することによリデリックブームを支持すること」により(同公報明細書実用新案登録請求の範囲参照)、「荷役効率も上り、・・・ガイウインチGはコンパクトになり安価となる。また・・・マスト103付滑車110、111に掛る張力は従来の2点吊りの荷役方式に比べ非常に小さい振りモーメントとなり、・・・ガイポストも必要でなくなり安価となる。又2点吊りの荷役方式のデリックブームの安定性も持ち非常に安全性の高い」等の効果を奏する(同公報明細書7頁10行〜20行参照)。
【0003】
図5は、上記実開昭51−133993号公報の第1図として開示される「考案の荷役装置の略字的透視図」である。図5において、符号101は、船体、102は、ウインチプラットホーム、103は、マスト、104は、デリックブーム、104eは、同デリックブーム先端部、104gは、同基部、105、106、107、108は、滑車、109は、シーブ(以下、「シーブブロック」ともいう。)、110、111は、滑車、112〜115は、中央部滑車、116、117は、吊索、Cは、カーゴーウインチ、Gは、ガイウインチ、G1、G2は、同ドラム、Tは、トッピングウインチ、T1、T2は、同ドラムを示す(なお、上記実開昭51−133993号公報では、1〜17の符号で示しているが、便宜上101〜117の符号で示した。)。
【0004】
この種の舶用荷役装置としてのデリック装置等においては、上記の例でも明らかなように、動ワイヤー(上記の例では「吊索116、117」)を使用し、摩擦によるロスを軽減したうえで、展張方向を変更するための装置として広くシーブ109が用いられている。
【0005】
図6は、従来の前記動ワイヤー116、117の展張方向が2次元の転換のみでなく、3次元の転換を要求される場合の概略を示す図であり、図6において、103は,上記と同じマスト、116は、動ワイヤー、120は、シーブブロック、121は、スイベル、122は、止め具である。図6に示すように、前記動ワイヤー116の展張方向が2次元の転換のみでなく、3次元の転換を要求される場合には、前記スイベル121や前記止め具122等を設けて、前記シーブブロック120をデリック装置に固定し、その動作に追随できる機能を持たせたものが、一般的に用いられる。しかしながら、図6に示すような大型のシーブブロック120を使用する場合には、前記動ワイヤー116が、動ワイヤー116及びシーブブロック120の自重により垂れ下がる現象が発生し、前記動ワイヤー116の軸線と前記シーブブロック120の軸線にズレが生じる。
【0006】
図7は、従来装置における前記動ワイヤー116の軸線と前記シーブブロック120の軸線にズレが生じる概略を示す図であり、図7において、116は、動ワイヤー、120は、シーブブロック、Zは、シーブブロック120のシーブ軸であり、自重で前記同ワイヤー116が垂れると、同動ワイヤー116と当該シーブ軸Zとにズレが生じ、これによりシーブブロック120の耳の部分にワイヤー116が片当たりする(図7の波線で示す)ので、シーブブロック120自身の偏磨耗が発生するという問題があった。磨耗したシーブブロック120は、交換が必要となるが、その作業には大きな労力を要するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭51−133993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願発明は、上記のような問題を解決するために、舶用荷役装置のデリック装置等において、シーブブロックにワイヤーが片当たりせずに偏磨耗しないシーブブロックの構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、船用荷役装置のシーブブロックにおいて、外周の一または二方向に所定長のリング支持材を介して同軸に回転可能に支承される動ワイヤーが貫通するワイヤーガイドリングを有してなることを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に係る船用荷役装置のシーブブロックにおいて、前記ワイヤーガイドリングは、前記リング支持材の先端に設けられる中空円盤状のリング部材からなり、前記ワイヤーガイドリング1の内周部に設けられる嵌入溝を有し、前記動ワイヤーが貫通する中空円盤状のブッシュ材が当該嵌入溝に嵌入されたことを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は,前記請求項2に係る船用荷役装置のシーブブロックにおいて、前記ブッシュ材は、円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部を有するC字状円盤形状であることを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は。前記請求項2または請求項3に係る船用荷役装置のシーブブロックにおいて、前記ブッシュ材が、樹脂製であることを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、船用荷役装置において、外周の一または二方向に所定長のリング支持材を介して同軸に回転可能に支承される動ワイヤーが貫通するワイヤーガイドリングを有してなるシーブブロックを同装置のマスト上部に配置してなることを特徴とする。
さらに、本願請求項6に係る発明は,前記請求項5に係る船用荷役装置において、前記ワイヤーガイドリングは、前記リング支持材の先端に設けられる中空円盤状のリング部材からなり、前記ワイヤーガイドリング1の内周部に設けられる嵌入溝を有し、前記動ワイヤーが貫通する中空円盤状のブッシュ材が当該嵌入溝に嵌入されたワイヤーガイドリングを有してなるシーブブロックを同装置のマスト上部に配置してなることを特徴とする。
また、本願請求項7に係る発明は、前記請求項6に係る船用荷役装置において、前記ブッシュ材は、円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部を有するC字状円盤形状であることを特徴とする。
そして、本願請求項8に係る発明は、前記請求項6または請求項7に係る船用荷役装置において、前記ブッシュ材が、樹脂製であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
(1)ワイヤー軸とシーブ軸が常に同一方向に矯正することが可能となり、シーブブロックの偏磨耗を防止することが可能となるという効果を有する。
(2)また、ガイドリング内にブッシュを設けることにより、ワイヤーの保護を行うことが可能となる。
(3)さらに、C型のブッシュとすることにより、消耗品であるブッシュの交換を容易に行うことが可能となり、シーブブロック交換と比較するとブッシュの交換のみで足りるため、ランニングコストの軽減という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本願実施例1に係る舶用荷役装置に使用するシーブブロックの概略図
【図2】本願本実施例1に係る舶用荷役装置に使用するワイヤーガイドリングの概略を示す図(A−A SECTION)
【図3】本実施例1に係る舶用荷役装置に使用するワイヤーガイドリング1に陥入されるブッシュ材4の概略を示す図(B−B SECTION)
【図4】本願 実施例2に係る前記ワイヤーガイドリング1を設けたシーブブロック3を装備した舶用荷役装置の概略を示す図
【図5】実開昭51−133993号公報の第1図として開示される「考案の荷役装置の略字的透視図」
【図6】従来の前記動ワイヤー116、117の展張方向が2次元の転換のみでなく、3次元の転換を要求される場合の概略を示す図
【図7】従来装置における前記動ワイヤー116の軸線と前記シーブブロック120の軸線にズレが生じる概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る船用荷役装置のシーブブロック及びそれを利用する船用荷役装置を実施するための最良の形態としての船用荷役装置のシーブブロックの一実施例である実施例1に係る舶用荷役装置のシーブブロックを図面に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1、図2は、本発明に係る舶用荷役装置を実施するための形態の一実施例であるワイヤーガイドリングを有するシーブブロックの実施例1を示す図であり、そのうち、図1は、実施例1に係る舶用荷役装置に使用するシーブブロックの概略図であり、図2は、本実施例1に係る舶用荷役装置に使用するワイヤーガイドリングの概略を示す図であり、図1に示すA−A線矢視図である。従来の船用荷役装置(図5参照)の各マスト103,103に配置される滑車110、111に替えて配置される。
【0014】
図1,図2において、符号1は、ワイヤーガイドリング、2は、リング支持材、3は、前記ワイヤーガイドリング1を設けたシーブブロック、4は、ブッシュ材、5は、該ブッシュ材4の中心に開けられた中空孔、6は、円盤状の前記ブッシュ材4の一部を欠落させた欠落部、116は、動ワイヤーである。
図1から明らかなように、本実施例1に係るシーブブロック3のワイヤーガイドリング1が、所定の距離において、前記シーブブロック3と同軸に前記リング支持材2を介して回転可能に支承されている。
【0015】
すなわち、本実施例1に係るシーブブロック3は、その外周の一方向(または二方向)に所定長の前記リング支持材2を介して、前記シーブブロック3と同軸に回転可能に支承される。また、前記ワイヤーガイドリング1は、前記リング支持材2の先端に設けられる中空円盤状のリング部材であり、当該中空円盤状のリング部材を貫通して、前記動ワイヤー116が移動する。さらに、前記ワイヤーガイドリング1の内周部には円盤状の前記ブッシュ材4が嵌入されている。当該ブッシュ材4は、内部中心に中空孔5を有する円盤状で,この中空孔5の中を前記動ワイヤー116が貫通する。
【0016】
なお、本実施例1に係る舶用荷役装置に使用する前記リング支持材2の長さは、前記シーブブロック3の半径程度の長さであり、前記シーブブロック3の直径の長さは、前記動ワイヤ−116の直径の20倍程度、また、前記ワイヤーガイドリング1のリング径は前記動ワイヤ−116の直径の3倍程度の長さである。
さらに、前記ブッシュ材4は、図2に示すように、内部中心に中空孔5を有すると共に、円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部6を有するいわゆるC字状の円盤形状である。円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部6を有するC型ブッシュ材4とするのは、欠落部6の円周側を押し縮めて外形を小さくして交換を容易とするためである。
【0017】
図3は、本実施例1に係る舶用荷役装置に使用するワイヤーガイドリング1に陥入されるブッシュ材4の概略を示す図であり、図2におけるB−B線矢視図である。図3において、1は、前記ワイヤーガイドリング、4は、前記ブッシュ材、7は、前記ワイヤーガイドリング1の内周に設けられる嵌入溝、116は、動ワイヤーである。図3に示すように、前記ブッシュ材4は、前記ワイヤーガイドリング1の内側に設けられる嵌入溝7に嵌入される。
【0018】
上述するように、前記ブッシュ材4について、樹脂製とするのは、前記動ワイヤー116を保護するためである。すなわち、前記動ワイヤー116が前記中空孔5内を移動する際の前記動ワイヤー116の摩耗を避けるために柔らかな樹脂製とするものであり、前記動ワイヤー116が移動する際には、当該ブッシュ材4を摩耗させ、摩耗したブッシュ材4は交換するようにしたものである。
【0019】
また、C型ブッシュ材4とするのは、単なる中空孔5を有するのみでは、交換の際に前記動ワイヤー116を掛け外してブッシュ材4を通した後、さらに前記動ワイヤー116をかけ直す必要があることから,前記動ワイヤー116の掛け外し掛け渡しの作業を要しない簡易な交換を可能としたものである。
このような構成としたので、前記動ワイヤー116が引っ張られると、前記ワイヤーガイドリング1は、常に展張方向に向き、また、前記動ワイヤー116が、動ワイヤー116及びシーブブロック120の自重により垂れ下がったとしても、前記動ワイヤー116と前記シーブブロック3の軸線がずれることがなくなり、前記動ワイヤー116が、前記シーブブロック3の耳の部分にワイヤー116が片当たりして、シーブブロック3自身の偏磨耗が発生することを防止できる。
【0020】
また、本実施例1本実施例1に係る舶用荷役装置に使用するワイヤーガイドリング1を有するシーブブロック3としたので、摩耗は前記ブッシュ材4に重点的に生じ、その際には、当該ブッシュ材4だけを交換すれば良く、また、ブッシュ材4の交換の際にも、当該ブッシュ材4の円盤の一部を欠落させた欠落部6を有するいわゆるC型ブッシュ材4とすることにより、交換の作業が簡単にできる。
【0021】
すなわち、本実施例1に係るワイヤーガイドリング1を有する船用荷役装置としてので、ワイヤー軸とシーブ軸が常に同一方向に矯正することが可能となり、シーブブロックの偏磨耗を防止することが可能となる。また、前記ワイヤーガイドリング1内にブッシュ材4を設けることにより、前記動ワイヤー116の摩耗が減少し、その分前記動ワイヤー116の耐久性が増加し、さらに、同ブッシュ材4を中空円盤の一部が欠落するC型ブッシュ材4とすることにより、消耗品であるブッシュの交換を容易に行うことが可能となり、これまでシーブブロック交換を必要としていたのと比べて、ブッシュ材4の交換のみで足りるため、作業量及びランニングコストが軽減されることとなる。
【実施例2】
【0022】
次に、上記実施例1に係るワイヤーガイドリング1を使用した実施例2に係る舶用荷役装置について、図面に基づいて説明する.
図4は、実施例2に係る前記ワイヤーガイドリング1を設けたシーブブロック3を装備した舶用荷役装置の概略を示す図である。
すなわち、上記実開昭51−133993号公報の第1図として開示される「考案の荷役装置の略字的透視図」に示される船用荷役装置のうち、前記マスト103、103に前記ワイヤーガイドリング1を設けたシーブブロック3を装備してある。図4において、符号3、3は、前記ワイヤーガイドリング1を設けたシーブブロック、103、103は、マスト、104は、デリックブーム、105、106は、滑車、116、117は動ワイヤー、Cは、カーゴーウインチ、Gは、ガイウインチを示す。
【0023】
図4から明らかなように、本実施例2に係る船用荷役装置によれば、動ワイヤー116,117は、常に展張方向に向き、ワイヤー軸とシーブ軸が常に同一方向になるので、荷役作業が円滑に行われ、また、シーブブロックの偏磨耗が減じられた荷役作業となる。特に、荷役装置が大型化され、大口径の動ワイヤー116、117を使用する場合、その動ワイヤー116、117及びシーブブロック3の自重により、当該動ワイヤー116、117が垂れ下がることが多くなる場合であっても、動ワイヤー116、117の軸線と前記シーブブロック3との軸線がずれることがないので、この面での荷役の作業効率が改善し、また、シーブブロック3の偏摩耗が生じにくくなるので、シーブブロック3の交換等のメンテナンスに優れた荷役装置とすることができる。
【0024】
さらに、前記ワイヤーガイドリング1内にブッシュ材4を設けることにより、前記動ワイヤー116の摩耗が減少し、その分前記動ワイヤー116の耐久性が増加し、この面でもメンテナンス性能が向上する。
そして、同ブッシュ材4を中空円盤の一部が欠落するC型ブッシュ材4とすることにより、動ワイヤー116、117を掛け外すことなく、消耗品であるブッシュ材の交換を容易に行うことができ、また、ブッシュ材4の交換のみで足りるため、これまでシーブブロック交換を必要としていたのと比べても、作業量及びランニングコストが軽減される。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は船用荷役装置のシーブブロック及びそれを利用する船用荷役装置に利用される。
【符号の説明】
【0026】
1 ワイヤーガイドリング
2 リング支持材
3 シーブブロック
4 ブッシュ材
5 中空孔
6 欠落部
7 嵌入溝
101 船体
102 ウインチプラットホーム
103、103 マスト
104 デリックブーム
104e デリックブーム先端部
104g デリックブーム基部
105、106、107、108 滑車
109、120 シーブ(シーブブロック)
110、111 滑車
112〜115 中央部滑車
116、117 吊索(動ワイヤー)
121 スイベル
122 止め具
C カーゴーウインチ
G ガイウインチ
G1、G2 ガイウインチドラム
T トッピングウインチ
T1、T2 トッピングウインチドラム
Z シーブ軸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周の一または二方向に所定長のリング支持材を介して同軸に回転可能に支承される動ワイヤーが貫通するワイヤーガイドリングを有してなることを特徴とする船用荷役装置のシーブブロック。
【請求項2】
前記ワイヤーガイドリングは、前記リング支持材の先端に設けられる中空円盤状のリング部材からなり、前記ワイヤーガイドリング1の内周部に設けられる嵌入溝を有し、前記動ワイヤーが貫通する中空円盤状のブッシュ材が当該嵌入溝に嵌入されたことを特徴とする請求項1に記載の船用荷役装置のシーブブロック。
【請求項3】
前記ブッシュ材は、円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部を有するC字状円盤形状であることを特徴とする請求項2に記載の船用荷役装置のシーブブロック。
【請求項4】
前記ブッシュ材が、樹脂製であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の船用荷役装置のシーブブロック。
【請求項5】
外周の一または二方向に所定長のリング支持材を介して同軸に回転可能に支承される動ワイヤーが貫通するワイヤーガイドリングを有してなるシーブブロックを同装置のマスト上部に配置してなることを特徴とする船用荷役装置。
【請求項6】
前記ワイヤーガイドリングは、前記リング支持材の先端に設けられる中空円盤状のリング部材からなり、前記ワイヤーガイドリング1の内周部に設けられる嵌入溝を有し、前記動ワイヤーが貫通する中空円盤状のブッシュ材が当該嵌入溝に嵌入されたワイヤーガイドリングを有してなるシーブブロックを同装置のマスト上部に配置してなることを特徴とする請求項5に記載の船用荷役装置。
【請求項7】
前記ブッシュ材は、円盤の一部が半径方向に所定の幅で欠落させた欠落部を有するC字状円盤形状であることを特徴とする請求項6に記載の船用荷役装置。
【請求項8】
前記ブッシュ材が、樹脂製であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の船用荷役装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−166923(P2012−166923A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30372(P2011−30372)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000146814)株式会社新来島どっく (101)