説明

茶樹畝用スクリーン巻取機

【課題】従来装置では茶畝幅端における機体の旋回が不可能又は困難なため使用できない。
【解決手段】茶樹畝用スクリーン巻取機1は、茶樹畝Uの両側をそれぞれ走行する一対の車輪3により支持されており、該茶樹畝Uを跨ぐ門型に形成された機体2を備え、該機体2には、茶樹畝Uの上方において、畝幅方向に延びる中心軸周りに回転自在に巻取軸4が支持されている。機体2は、巻取軸4と各車輪3との間における上下方向の間隔を個別に調節可能とする一対の伸縮フレーム30を備えており、該伸縮フレーム30は、入れ子状に組まれた上部中空管及び下部中空管と、該上部中空管及び下部中空管の管内に挿入されるとともに、該上部中空管及び該下部中空管が上下方向へ相対的に離れるように付勢する付勢手段と、上部中空管及び下部中空管を上下方向における任意の相対位置関係で固定する固定手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶樹畝に栽培された茶樹の上部にスクリーンを張り込んだり、茶樹の上部からスクリーンを巻き取ったりするためのスクリーン巻取機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術としては、特許文献1記載の被覆材張込み巻取り装置を例示する。この装置は、図8及び図9に示すように、被覆材105を畝上に張り込むおよび/または畝上から巻き取る装置が、被覆材105を張り込むおよび/または巻き取るための芯棒144と、芯棒144の回転速度を被覆材張込み巻取り装置の走行速度にあわせるように制御するための回転式クラッチ装置141からなり、かつ動力により畝に沿って自動走行するように構成されている。
【0003】
この装置の車体部分は、フロントF方向に対し水平直角方向に伸縮する構造の門型支柱フレーム122と123、および門型上部フレーム134と135から構成される。門型支柱フレーム122および123の両側下の車輪フレーム132の左右それぞれにおいて、フロントF方向に前車輪103が、リヤ方向に後車輪102がそれぞれ装着されており、特に前車輪103は全方向に360度回転できる構造になっている。また後車輪102はエンジンからの動力が駆動チェーン104で伝達され、本装置がフロントF方向あるいはリヤ方向に走行可能な機構になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−319723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、図9に示すように、傾斜地における等高線に沿うように茶樹畝Uが延設されている場合、茶樹Tが鉛直方向に生長するのに対し、芯棒144は傾斜した地面に対し平行に支持されるため、茶樹Tの上面に対し、芯棒144が相対的に傾斜し、被覆材105の巻き取り時に、被覆材105が芯棒144の長さ方向の一方側に偏って巻き取られるという課題がある。また、鉛直方向に生長した茶樹Tに対し、機体の門型支柱フレーム122と123は、傾斜した地面に対し垂直になっているため、機体の進行時に、門型支柱フレーム122と123が茶樹の側面に接触してしまい、機体の進行が困難になるとともに、茶樹Tを傷めることがあるという課題がある。
【0006】
また、栽培効率向上のため畝間及び畝端のスペースが狭く形成された茶樹畝Uでは、4輪の車輪102,103を備えた従来の装置では、畝端における機体の旋回が不可能又は困難なため、使用できないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の茶樹畝用スクリーン巻取機は、
茶樹畝の両側をそれぞれ走行する一対の車輪により支持されており、該茶樹畝を跨ぐ門型に形成された機体を備え、
該機体には、前記茶樹畝の上方において、畝幅方向に延びる中心軸周りに回転自在に巻取軸が支持された茶樹畝用スクリーン巻取機であって、
前記機体は、前記巻取軸と前記各車輪との間における上下方向の間隔を個別に調節可能とする一対の伸縮フレームを備えており、
該伸縮フレームは、入れ子状に組まれた上部中空管及び下部中空管と、該上部中空管及び下部中空管の管内に挿入されるとともに、該上部中空管及び該下部中空管が上下方向へ相対的に離れるように付勢する付勢手段と、前記上部中空管及び前記下部中空管を上下方向における任意又は複数の相対位置関係で固定する固定手段とを備えている。
【0008】
この構成によれば、前記機体が前記一対の伸縮フレームを備えているので、例えば傾斜地の等高線に沿うように茶樹畝が延設されている場合のように、地面に対し茶樹畝の上面が相対的に傾斜している場合に、該一対の伸縮フレームの長さを個別に調節することにより、茶樹の上面に対して巻取軸が平行になるようにすることができる。このため、巻取軸に対し、その長さ方向の一方に偏ることなく均等にスクリーンを巻き取ることができる。また、この調節により、前記機体は、鉛直方向に生長した茶樹の側面に対峙する部位が茶樹の側面と略平行になるため、該機体進行時における該部位と茶樹の側面との接触を低減できる。また、前記伸縮フレームは、その前記付勢手段が前記巻取軸を上方に押し上げるように付勢する構成となっているので、スクリーンが巻き取られることにより重量が増大した状態の前記巻取軸の傾きを調節する際の作業者の負担を軽減することができる。このように作業負担が軽減されるので、スクリーンの巻き取り又は張り込み作業中や、機体の旋回中等において必要が生じたときに随時調節することが容易になる。
【0009】
前記茶樹畝用スクリーン巻取機においては、
前記各車輪は、それぞれを回転自在に支持する車輪支持部と、該車輪支持部を上下方向に延びる転向軸回りに回転自在に支持する転向用回転部とをそれぞれ介して前記機体に設けられており、
前記機体には、前記転向用回転部の転向軸回りの回転を禁止する回転禁止手段が設けられた態様を例示する。
【0010】
この構成によれば、スクリーンの巻き取り又は張り込み時には、前記機体が茶樹畝に沿って直進するように、前記回転禁止手段により前記転向用回転部の回転を禁止することができる。一方、畝端における前記機体の旋回時には、前記機体が一方の転向用回転部を中心に旋回するように、該一方の転向用回転部側の回転禁止手段の禁止を解除することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る茶樹畝用スクリーン巻取機によれば、地面と茶樹畝の上面とが平行になっていない場合でも、茶樹の上面に対して巻取軸が平行になるように調節することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を具体化した一実施形態に係る茶樹畝用スクリーン巻取機の側面図である。
【図2】同巻取機の平面図である。
【図3】同巻取機の背面図である。
【図4】同巻取機の脚フレームの構造を示す側面図であり、(a)は縮めた状態、(b)は伸ばした状態をそれぞれ示す図である。
【図5】同巻取機の脚フレームの構造を示す正断面図であり、(a)は転向用回転部の回転が禁止された状態、(b)は転向用回転部の回転が禁止されていない状態をそれぞれ示している。
【図6】同巻取機の傾斜地における使用例を示す背面図である。
【図7】同巻取機が畝端において旋回して畝替わりする様子を段階的に示す平面図である。
【図8】背景技術に係る被覆材張込み巻取り装置の側面図である。
【図9】同被覆材張込み巻取り装置の傾斜地における使用例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜図7は本発明を具体化した一実施形態の茶樹畝用スクリーン巻取機1を示しており、各図において矢印Fは機体前側を指し示している。図1〜図3に示すように、このスクリーン巻取機1は、茶樹畝Uの両側をそれぞれ走行する一対の車輪3により支持された機体2を備え、該機体2には、スクリーンSを巻き取るための巻取軸4と、該巻取軸4を回転駆動するための駆動部5とが着脱可能に搭載されている。
【0014】
スクリーンSは、茶葉の摘採前の数日間、遮光の目的で茶樹Tを被覆するために、茶樹畝Uの長手方向に沿って連続的に敷設され使用されるものであり、幅約2m、長さ数十mの長尺ネットとなっている。スクリーンSは、ロール状に巻き取られた状態で保管され、茶樹Tの被覆時に該ロールから繰り出されて使用される。風雨等によるスクリーンSの飛散等を防止するため、スクリーンSには、その幅方向の両縁に、スクリーンSの幅方向へ数m程度の間隔で10cm程度の紐Rを介してクリップCが取り付けられ、このクリップCによりスクリーンSが茶樹Tに装着される。この紐R及びクリップCはスクリーンSの初回使用時にスクリーンSに取り付けられ、それ以降はスクリーンSに取り付けられたままの状態で保管されたり、使用されたりする。
【0015】
機体2は、上下に延びる左右一対の脚フレーム10と、該両脚フレーム10の上部を連結する横フレーム11とにより、茶樹畝Uを跨ぐ門型に形成されている。機体2における左右方向に延びる部位としての横フレーム11は、各種の畝幅に適応可能にするため、入れ子状の構造により長さ調節可能に構成されている。
【0016】
脚フレーム10は、巻取軸4と各車輪3との間における上下方向の間隔を個別に調節可能とする一対の伸縮フレーム30を備えており、該伸縮フレーム30の下端部には、転向用回転部31及び車輪支持部32を介して車輪3が取り付けられているとともに、転向用回転部31の回転を禁止する回転禁止手段33が設けられている。
【0017】
伸縮フレーム30は、図4及び図5に示すように、入れ子状に組まれた上部中空管35及び下部中空管36と、該上部中空管35及び下部中空管36の管内に挿入されるとともに、上端及び下端がそれぞれ上部中空管35及び下部中空管36に固定され、該上部中空管35及び該下部中空管36が上下方向へ相対的に離れるように付勢する付勢手段37と、上部中空管35及び下部中空管36を上下方向における任意又は複数の相対位置関係で固定する固定手段38とを備えている。本例では、上部中空管35の中に下部中空管36が挿入されることにより入れ子状に組まれている。付勢手段37としては、ガススプリングを例示する。固定手段38としては、上部中空管35に取り付けられた雌ネジ部材39と、該雌ネジ部材39に螺入されるとともに、先端が上部中空管35の周壁に設けられた貫通穴を経て下部中空管36の外周に離接可能に設けられた固定ボルト40とにより構成されている。図6に示すように、地面に対し茶樹畝Uの上面が相対的に傾斜している場合に、該一対の伸縮フレーム30の長さを個別に調節することにより、茶樹Tの上面に対して巻取軸4が平行になるようにすることができる。
【0018】
図5に示すように、車輪支持部32は、車輪3を車軸回りに回転自在に支持するように構成されている。また、転向用回転部31は、車輪支持部32の上端に立設され、下部中空管36の下端側開口に回転自在に挿入された転向軸41と、該転向軸41を下部中空管36から抜止めするための抜止め手段42とを備え、車輪支持部32を伸縮フレーム30に対して転向軸回りに回転自在に支持するように構成されている。回転禁止手段33は、伸縮フレーム30の下端部に取り付けられた上下一対の支持片43,44と、該両支持片43,44に上下スライド可能に支持されるとともに先端が転向用回転部31に設けられた係止穴45に係入可能に形成された回転禁止ピン46とを備えている。上側の支持片43の上面には、上下の段差部43aが設けられており、回転禁止ピン46の上端から側方へ突設されたレバー47を段差部43aの上に載せると、回転禁止ピン46の先端が係止穴45から外れた状態となり、該レバー47を段差部43aの上から降ろすと、回転禁止ピン46の先端が係止穴45に係入可能になるように構成されている。回転禁止手段33により転向用回転部31の回転が禁止された状態では、車軸3aが巻取軸4と平行になるように転向用回転部31が固定されるようになっている。
【0019】
機体2の上部には、機体2前方に向けてハンドル12が突設されている。機体2の上部における左右両側には、それぞれ軸支持部13が立設されており、該両軸支持部13に、巻取軸4が回転自在かつ着脱自在に支持されている。機体2の上部における左右いずれか一側部(本例では、図3における左側部)には、駆動部5が着脱可能に装備されるとともに、該駆動部5の出力軸に巻取軸4の一端部が着脱可能かつ相対回転不可能に連結されている。また、巻取軸4とハンドル12の横方向に延びる部位との間には、巻取軸4と略等しい高さ位置(本例ではやや高い位置)に、ガイドバー15が回転自在に支持されている。 本例のガイドバー15は、左右の軸支持部13からそれぞれ前方へ突設されたバー支持部16により、その回転軸が巻取軸4と平行になるように支持されている。また、左右の軸支持部13には、それぞれ予備軸支持部17が後方へ突設されており、該両予備軸支持部17により、予備の巻取軸4の両端側がそれぞれ支持されるようになっている。
【0020】
ハンドル12は、略コ字状に形成されており、その両端部がそれぞれ横フレーム11の両端部に支持されている。ハンドル12における左右方向へ延びる部位には、傾倒防止部20が設けられている。ハンドル12における左右方向に延びる部位及び同前後方向に延びる部位は、機体2における左右方向に延びる部位と同様の構造により、それぞれ長さ調節可能に構成されている。
【0021】
傾倒防止部20は、茶樹畝Uに沿って走行するときの走行姿勢において、巻取軸4の中心軸が車輪3の中心軸の略上方に位置するように構成されるとともに、巻取軸4の前方(後方とすることも可能)における茶樹Tの上面と略等しい高さに配設されている。本例の傾倒防止部20は、前記走行姿勢において、茶樹Tの上面に対して下面が略面接触することにより該茶樹Tの上面に載上可能な板状に形成されている。
【0022】
ガイドバー15には、一対のガイド部材としてのガイド盤25が該ガイドバー15の長手方向に互いに間隔をおいて配設されている。
【0023】
このように本茶樹畝用スクリーン巻取機1は、一対の車輪3により機体2が支持されており、機体2の両側が作業者に支持された状態で使用されるように構成されているので、茶樹畝Uに沿っての走行時に機体2が茶樹Tの枝などに引っ掛かっても、2輪なので機体2のコントロールが容易であり、簡単に枝絡みから脱出できる。また、同じく2輪なので牽引抵抗が少なくなり、少ない力で移動できる。また、巻取軸4の中心軸が車輪3の中心軸の略上方に位置するように構成されているので、前後バランスに優れ、取り扱いが容易である。しかも、前記走行姿勢において、茶樹Tの上面に対して略面接触することにより該茶樹Tの上面に載上可能に構成された傾倒防止部20を備えているので、茶樹畝Uでの作業中に作業者が機体2を放しても茶樹Tを傷めることなく前記走行姿勢が保てる。
【0024】
次に、図7を参照しながら、本スクリーン巻取機1を畝端において旋回させ畝替わりさせるときの作業方法を説明する。本例では、同図において左側に旋回する場合を説明する。
【0025】
(1)まず、同図(a)に示すように、機体2が畝端に到達すると、旋回中心側である機体左側の回転禁止手段33による回転禁止を解除する。
(2)次いで、同図(a)〜(c)に示すように、機体左側の転向用回転部31を中心に機体2を左側に約90°旋回させる。このとき、機体2を適宜後進(同図の右方向へ進行)させることにより、機体右側の車輪3が畝端のスペースからはみ出さないようにする。
(3)次いで、同図(c)〜(e)に示すように、機体左側の転向用回転部31を中心に機体2をさらに左側に約90°旋回させる。このとき、機体2を適宜後進(同図の左方向へ進行)させることにより、機体右側の車輪3が畝端のスペースからはみ出さないようにする。
(4)同図(e)に示すように、旋回して畝替わりし終えると、機体左側の回転禁止手段33による回転禁止を設定する。以上で、作業が終了する。
【0026】
以上のように構成された本例の茶樹畝用スクリーン巻取機1によれば、機体2が一対の伸縮フレーム30を備えているので、例えば傾斜地の等高線に沿うように茶樹畝Uが延設されている場合のように、地面に対し茶樹畝Uの上面が相対的に傾斜している場合に、図6に示すように、該一対の伸縮フレーム30の長さを個別に調節することにより、茶樹Tの上面に対して巻取軸4が平行になるようにすることができる。このため、巻取軸4に対し、その長さ方向の一方に偏ることなく均等にスクリーンSを巻き取ることができる。また、この調節により、機体2は、鉛直方向に生長した茶樹Tの側面に対峙する部位が茶樹Tの側面と略平行になるため、該機体進行時における該部位と茶樹Tの側面との接触を低減できる。また、伸縮フレーム30は、その付勢手段37が巻取軸4を上方に押し上げるように付勢する構成となっているので、スクリーンSが巻き取られることにより重量が増大した状態の巻取軸4の傾きを調節する際の作業者の負担を軽減することができる。このように作業負担が軽減されるので、スクリーンSの巻き取り又は張り込み作業中や、機体2の旋回中等において必要が生じたときに随時調節することが容易になる。
【0027】
また、スクリーンSの巻き取り又は張り込み時には、機体2が茶樹畝Uに沿って直進するように、回転禁止手段33により転向用回転部31の回転を禁止することができる。一方、畝端における機体2の旋回時には、機体2が一方の転向用回転部31を中心に旋回するように、該一方の転向用回転部31側の回転禁止手段33の禁止を解除することができる。
【0028】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)傾倒防止部20の形状を適宜変更すること。例えば、前後方向に延びるソリ状に形成することを例示する。
(2)傾倒防止部20を、巻取軸4の後方のみ、又は、前方と後方の両方に配設すること。
【符号の説明】
【0029】
1 茶樹畝用スクリーン巻取機
2 機体
3 車輪
3a 車軸
4 巻取軸
5 駆動部
10 脚フレーム
11 横フレーム
12 ハンドル
13 軸支持部
15 ガイドバー
16 バー支持部
17 予備軸支持部
20 傾倒防止部
25 ガイド盤
30 伸縮フレーム
31 転向用回転部
32 車輪支持部
33 回転禁止手段
35 上部中空管
36 下部中空管
37 付勢手段
38 固定手段
39 雌ネジ部材
40 固定ボルト
41 転向軸
42 抜止め手段
43 支持片
43a 段差部
44 支持片
45 係止穴
46 回転禁止ピン
47 レバー
C クリップ
R 紐
S スクリーン
T 茶樹
U 茶樹畝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
茶樹畝の両側をそれぞれ走行する一対の車輪により支持されており、該茶樹畝を跨ぐ門型に形成された機体を備え、
該機体には、前記茶樹畝の上方において、畝幅方向に延びる中心軸周りに回転自在に巻取軸が支持された茶樹畝用スクリーン巻取機であって、
前記機体は、前記巻取軸と前記各車輪との間における上下方向の間隔を個別に調節可能とする一対の伸縮フレームを備えており、
該伸縮フレームは、入れ子状に組まれた上部中空管及び下部中空管と、該上部中空管及び下部中空管の管内に挿入されるとともに、該上部中空管及び該下部中空管が上下方向へ相対的に離れるように付勢する付勢手段と、前記上部中空管及び前記下部中空管を上下方向における任意又は複数の相対位置関係で固定する固定手段とを備えた茶樹畝用スクリーン巻取機。
【請求項2】
前記各車輪は、それぞれを回転自在に支持する車輪支持部と、該車輪支持部を上下方向に延びる転向軸回りに回転自在に支持する転向用回転部とをそれぞれ介して前記機体に設けられており、
前記機体には、前記転向用回転部の転向軸回りの回転を禁止する回転禁止手段が設けられた請求項1記載の茶樹畝用スクリーン巻取機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−252703(P2010−252703A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−107202(P2009−107202)
【出願日】平成21年4月25日(2009.4.25)
【出願人】(000100469)みのる産業株式会社 (158)