説明

薄い印刷面層を有する画像転写生成品

【解決手段】オフセット印刷ブランケット又はスリーブのような画像転写生成品が提供され、それは、重合体膜、布、又は、重合体が塗布された布からなる滑らかな画像補強層との組み合わせに係る非常に薄い印刷面層を備えている。その薄い印刷面層は、約0.001乃至約0.012インチ(約0.025乃至約0.3mm)の厚さを有している。画像転写生成品は、溶剤の使用量が少なく、塗布処理の回数が少ないので、より効率的に製造でき、使用時には、均一の搬送、ウェブ制御、及び位置決め特性を呈する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ブランケット又は印刷スリーブのような画像転写生成品に関するものであり、特に、滑らかな画像補強層との組み合わせに係る薄い印刷面層を有する改良型画像転写生成品に関する。
【背景技術】
【0002】
最も一般的な商業的印刷処理の1つとしてオフセットリソグラフィがある。この印刷処理においては、インクが、印刷プレートから、紙のような支持体に転写される前に、ブランケット胴に載せられて表面がゴム処理された印刷ブランケットにオフセットされる。典型的には、印刷ブランケットは、ブランケットカーカスである一枚以上のベースプライと、とりわけ重合体ゴム材料から形成された外側印刷面層とを有する。印刷面層は、液体印刷インクを搬送して転写するように構成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在使用されているほとんどの印刷面層は、とりわけ天然又は合成ゴム材料からなっており、そのゴム材料を溶解して何回もの狭い通し処理を経てベースプライに塗布するのには溶剤を必要としていた。その溶剤は、その後、硬化処理前に蒸発させる必要があった。あるいは、天然又は合成ゴム材料がカレンダーにかけられて1回の通し処理によりベースプライに移されるが、それには十分な厚さ制御が必要であったので高い費用がかかった。いずれの方法においても、ゴム材料は圧力をかけて硬化させる必要があったが、それは時間のかかる処理であった。
【0004】
従って、従来の方法では、やはり、改良された方法が必要とされていた。つまり、従来の方法の欠点なくして、インクを受け取って転写するための、所望の厚さ及び肌理を有する印刷面を備えた印刷ブランケット又はスリーブのような画像転写生成品を作成する改良された方法である。
【0005】
本発明は、重合体フィルム、布、又は、重合体塗布布からなる滑らかな画像補強層との組み合わせに係る非常に薄い印刷面層を利用するオフセット印刷ブランケット又はスリーブのような画像転写生成品を提供することにより、上記必要性を満たしている。その画像転写生成品は、溶剤の使用量が少なく、塗布処理の回数が少ないので、より効率的に製造でき、使用時には、均一の搬送、ウェブ制御、及び位置決め特性を呈する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一様相によれば、印刷ブランケット又はスリーブを備えた画像転写生成品は、重合体膜、布、又はそれらの組み合わせから選択された画像補強層の上の、約0.001から約0.012インチ(約0.025から約0.3mm)の厚さを有する薄い印刷面層を有する。ここで使用されているように、語句“上”は、他の層又は構造の最上面の上方又は最上面に接して形成されている層又は構造のことを言っている。また、“画像補強層”というのは、製品の使用期間に渡っての通常の動作条件に晒されたときに、印刷面を安定化させ、その不要な動きを防止するであろう支持材料の層のことを言っている。
【0007】
画像転写生成品が、印刷ブランケットを備える場合には、ブランケット構造は、好ましくは、ブランケットカーカスを含んでおり、画像補強層は、ブランケットカーカスの上の面であるか、そのブランケットカーカスの最上層を形成している。薄い印刷面層は、画像補強層の上にある。一実施形態においては、ブランケットカーカスは、布、膜、重合体複合材料、又は金属から成る少なくとも1つのベースプライを備えている
画像転写生成品が、印刷スリーブを備える場合には、スリーブは、好ましくは、硬質金属、重合体、又は重合体複合材からなるベーススリーブを含み、薄い印刷面層及び画像補強層は、ベーススリーブの上にある。
【0008】
画像転写生成品は、ブランケットカーカス内にある、又はベーススリーブの上にある可圧縮層を更に備えている。
好適には、印刷面層は、約0.002乃至約0.007インチ(約0.05乃至約0.18mm)の厚さを有する。印刷面層は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、多硫化ゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、熱可塑性及び熱硬化性ポリウレタン、並びにそれらの混合物又は合金から選択される。
【0009】
画像補強層は、好ましくは、重合体膜、布、又はそれらの組み合わせから選択される。本発明の一実施形態においては、画像補強層は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリビニル塩化物、ポリウレタン、及びそれらの混合物又は合金から選択された重合体膜からなる。
【0010】
本発明の他の実施形態においては、画像補強層は、ポリエステル織り布のような滑らかな厚さ一定の布である。
本発明の更に他の実施形態においては、画像補強層は、重合体コーティングが浸透又は塗布された、又は表面に重合体膜が貼り合わせられた布層であり、それにより印刷面層が付される滑らかな面が得られる。布層は、好ましくは、織られたポリエステルである。塗布又は膜を形成する重合体は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリビニル塩化物、ポリウレタン、及びそれらの混合物又は合金から選択される。
【0011】
薄い印刷面層を有する画像転写生成品を作る一実施形態においては、ブランケットカーカス又はベーススリーブが用意される。重合体膜、布、又はそれらの組み合わせから選択された画像補強層が、ブランケットカーカス又はベーススリーブに付される。約0.001乃至約0.012インチ(約0.025乃至約0.3mm)の厚さを有する印刷面層が、画像補強層に付される。
【0012】
一実施形態においては、画像補強層は、ロール式ナイフ塗布処理、カレンダー処理、空気圧もしくは静電スプレイ塗布処理、スロットダイ塗布処理、押出し貼り合わせ、又は当該技術分野で知られた他の処理により液体で採用される重合体膜である。他の実施形態においては、画像補強層は、貼り合わせにより付される重合体膜の形態である。
【0013】
印刷面層は、ロール式ナイフ塗布処理、カレンダー処理、非静電的及び静電的スプレイ塗布処理、押出し貼り合わせ、又は当該技術分野で知られた他の処理を含む多くの方法により、画像補強層に付される。あるいは、印刷面は、接着剤塗布及び貼り合わせのような当該技術分野でしられた接合方法により、又は、熱及び/又は圧力を使用して直接貼り合わせることにより画像補強層に貼り合わすことができる自由な又は支持された膜としてウェブの形態で、押し出され、又はカレンダーにかけることができる。
【0014】
しかして、滑らかな画像補強層との組み合わせに係る非常に薄い印刷面層を備えた画像転写生成品を提供することが、本発明の特徴である。本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明、添付図面、付加された請求項により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、画像補強層及び薄い印刷面層を備えた印刷ブランケット構造の断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態による、画像補強層及び薄い印刷面層を備えた印刷ブランケット構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
我々は、ブランケット又はスリーブ構成において、滑らかな面を有する画像補強層を使用することにより、非常に薄い印刷面層を使用することができるようになることを発見した。滑らかな画像補強層は、厚さ及び面の十分な均一性を呈するので、下にある補強層から印刷面又は印刷画像までを通して見える擦り切れ、パターン、模様という問題を抱えることなく、より薄い印刷面が適用できる。本発明の印刷面層は、約0.001〜0.012インチ(約0.025〜約0.3mm)の厚さを有している。一方、従来技術における印刷面層の厚さは、典型的には、約0.012〜0.020インチ(0.3mm〜0.51mm)である。
【0017】
また、大幅により薄い印刷面層は、必要なゴム材料がより少なくなるので、その表面層に必要な溶剤の量を減らすことができる。加えて、画像補強層が、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、流し込みポリウレタン、又はTPU塗布布のような100%固体材料で形成されている場合においては、画像補強層をブランケットカーカスに接着するための溶剤ベースの接着剤は必要ではなく、むしろ、画像補強層は、カーカスに対して直接的に塗布又は積層できる。
【0018】
ここで図1を参照すると、画像転写生成品10が、ブランケットカーカス12を含む印刷ブランケットの形態で示されている。とりわけ、ブランケットカーカス又はスリーブは、可圧縮層及び1枚以上の下方ベース層を含んでおり、また、上方層として画像補強層を、また含んでいる。図1に示された実施形態においては、ブランケットカーカス12は、布製ベースプライ12及び可圧縮層16から成っている。画像転写生成品10は、更に、画像補強層18及び非常に薄い印刷面層20を含んでいる。
【0019】
一実施形態においては、画像補強層は、熱可塑性ポリウレタンである。画像補強層として使用するのに適した熱可塑性ポリウレタンは、ポリエステル又はポリエーテルベースのものであり、ハンツマン ポリウレタン、ダウ アンド ベイヤー(Huntsman Polyurethanes, Dow and Bayer)から商業的に取得可能なものである。ポリエステルベースのポリウレタンは、それらの化学的耐性から好まれて使用される。ニトリルゴム、EPDM、多硫化物、及びブチルゴムのような従来のゴム材料を含んだ上述の熱可塑性ポリウレタンのアロイもまた使用可能であることに注意すべきである。
【0020】
画像補強層が、熱可塑性ポリウレタンである場合には、その熱可塑性ポリウレタンは、好ましくは、予め形成された膜として、ブランケットカーカス又はスリーブ上に押出し塗布されるか、又は熱ラミネートされ、それにより滑らかで均一な面が提供される。
【0021】
あるいは、画像補強層は、流し込みポリウレタンであってもよい(ここでは、熱硬化性ポリウレタンとも称する)。ポリウレタンは、浸漬塗布処理、静電的又は非静電的スプレイ塗布処理、逆ロール塗布処理、ロール式ナイフ塗布処理、スロットダイ塗布処理、又は従来においてよく知られている他の手段によりカーカスに塗布される可流性100%固体材料の形態でとりわけ提供される。好適には、流し込みポリウレタンは、スロットダイ又はロール式ナイフ塗布処理によりブランケットカーカスに塗布される。流し込みポリウレタンは、一般的に、ポリエステル又はポリエーテルベースである。ポリエステルベースのポリウレタンは、その化学的耐性ゆえに使用が好まれる。採用される特定のウレタンに応じて、硬化のメカニズムは、熱、UV光、又は湿気である。また、1つの選択として、硬化を引き起こしたり、及び/又は、それを促進させたりするのに、熱があてられる。
【0022】
本発明で使用される、適したポリウレタン鋳造構成は、米国特許第3,211,701号に開示されており、その開示内容をここで援用するものとする。かかる構成には、官能価が少なくとも2で、分子量が18から600までの有機的連鎖延長剤又は架橋剤(これはポリアミン又は多価アルコールである)を伴った、イソシアネートを末端に持つ初期重合体(プレポリマー)の反応生成物を含んでいる。そのイソシアネートを端末に持つ初期重合体は、分子量が300から6000までであり、官能価が少なくとも2の、ヒドロキシル基を末端に持つポリエステル、ポリエーテル、もしくはポリブタジエンポリオール、又はそれらの混合物質から用意される。または他の選択として、過度の有機ジイソシアネートを伴う、官能価が少なくとも2で、分子量が18から600までのヒドロキシル基含有連鎖延長剤から用意される。
【0023】
我々は、画像補強層に熱可塑性又は熱硬化性ポリウレタンを使用すると、100%固体材料としてのポリウレタンを使用することが可能になるという、従来のゴム化合物の使用にはない利点が発揮されることを見出した。しかして、溶剤を塗布の前に加える必要はなく、また、硬化の前にそれを除去する必要もない。
【0024】
画像補強層として使用される重合体のタイプに関わらず、重合体を、ブランケットカーカスの最上層、例えば、可圧縮層、又は、非可圧縮ブランケットにおいては、ベースプライ、に直接適用できる。
【0025】
画像補強層が布製であるような実施形態においては、その布層は、好ましくは、積層によりブランケットカーカス又はスリーブに付される。例えば、ブランケットカーカスが、可圧縮層を含んでいる場合には、その布は、可圧縮層が硬化される前、又は後のいずれにおいても、その可圧縮層に積層できる。その布は、好ましくは、可圧縮層及び/又は布層に施される接着剤結合層と共に積層される。かかる結合層は、熱硬化性及び熱可塑性ポリウレタンと同様、当該技術分野において従来より知られている接着剤材料である。これらの材料は、画像補強層とカーカスとの間の十分な接着剤接合を容易にすべく、ブランケットカーカスの最上面、及び/又は画像補強布の最下面に付される。
【0026】
あるいは、可圧縮層は、接着剤が不必要なように、十分な接着特性を有するように形成してもよい。かかる実施形態においては、積層処理は、好ましくは、硬化の前に行われる。
【0027】
印刷面層が、画像補強層に対して均一に付され、布のパターンが見えなくなるよう、画像補強層として使用される布は、十分な厚さと表面均一性を伴って滑らかであるべきである。本発明で使用される、適した布としては、低いデニール値、すなわち150以下のデニール値のたて糸及びよこ糸からなるポリエステルの織り布である。かかる布は、商業的にPrecision Fabrics Group, Incから得ることができる。優れた(低いデニール値)毛羽立ちの少ない糸で緻密に織られ、滑らかで、厚さが一定の布であれば、他の布も本発明では使用できる。
【0028】
画像補強層が、重合体で塗布された布であるような実施形態においては、カレンダーがけ、ロール式ナイフ塗布処理、スロットダイ塗布処理、グラビア、逆ロール、スプレイ、浸漬、又は押出し塗布処理を含む多くの知られた方法により、その重合体を付すことができる。布に付される重合体が、熱可塑性ポリウレタンのように、熱可塑性を有する場合には、それは、押出し塗布処理により、又は予め形成されたフィルムを熱貼り合わせすることにより付される。重合体が、熱硬化性重合体の場合には、それは、浸漬塗布処理、静電的又は非静電的スプレイ塗布処理、逆ロール塗布処理、ロール式ナイフ塗布処理、スロットダイ塗布処理、又は当該技術分野でよく知られている他の手段により付される。
【0029】
重合体が塗布処理された布は、貼り合わせによりブランケットカーカス又はスリーブに付される。選択される方法は、使用される材料に応じて各種存在することに注意すべきである。塗布処理に使用される好ましい重合体材料は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリビニル塩化物、及びポリウレタンである。好適な実施形態においては、重合体塗布としては、布上にロール式ナイフ塗布処理される溶媒和ニトリルゴムがある。布に重合体層を塗布処理することにより、少なくとも、薄い印刷面層で塗布された側が滑らかな面となるように、布の表面は、埋め込み処理される。
【0030】
画像補強層18がブランケットカーカス又はスリーブに付された後、印刷面層20が、ロール式ナイフ塗布処理、カレンダーがけ、静電的又は非静電的スプレイ塗布処理、スロットダイ塗布処理、グラビア塗布処理、逆ロール塗布処理、押出し塗布処理、及び押出し貼り合わせ、を含む多くの知られた方法により、画像補強層に付される。あるいは、印刷面は、接着剤塗布及び貼り合わせのような当該技術分野でしられた接合方法により、又は、熱及び/又は圧力を使用して直接貼り合わせることにより画像補強層に貼り合わすことができる自由な又は支持された膜としてウェブの形態で、押し出され、又はカレンダーにかけることができる。
【0031】
画像転写生成品を作製する方法を、ここでは主に印刷ブランケットについて記述してきたが、印刷及び画像補強層は、上述の多くの方法と同様の方法で、概ね円筒形ベースのスリーブにも付すことができるということに注意すべきである。画像補強層が流し込みウレタンである場合には、ウレタンをスリーブに付する好適な方法は、スプレイ、ナイフ塗布、又は回転流し込みである。画像補強層が布である場合には、その布は、伸ばされてスリーブに被せられる、伸びる“ソックス”の形態で付される。あるいは、布は、ベーススリーブの周りに巻かれるスパンコードの形態で提供され、それにより所望の滑らかな表面が得られる。
【0032】
ここで図2を参照すると、ベーススリーブ22を含む印刷スリーブの形態で、画像転写生成品32が示されている。そのスリーブは、更に、任意の可圧縮層24、画像補強層26、及び薄い印刷面層28を備えている。印刷スリーブを形成する方法においては、画像補強層26が、ベーススリーブ22、又はあれば可圧縮層26対して塗布することにより、又は貼り合わせすることにより、スリーブに付される。あるいは、前述のように、スリーブを覆ってフィットする、又はベーススリーブの周りに巻かれる“ソックス”の形態で、画像補強層は付される。
【0033】
印刷面層28は、当該技術分野でよく知られた手段により、又はナイフ塗布処理、カレンダーがけ、静電的又は非静電的スプレイ塗布処理、スロットダイ塗布処理、グラビア塗布処理、逆ロール塗布処理、押出し塗布処理、及び押出し貼り合わせ、を含む多くの他の方法により、画像補強層に吹き付けられる逆押出しチューブとして、画像補強層に付される。
【0034】
好適な実施形態を参照することにより詳細に本発明を記述してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形や変更が可能であることは明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重合体膜、布、又はそれらの組み合わせから選択された画像補強層の上の、約0.001から約0.012インチ(約0.025から約0.3mm)の厚さを有する薄い印刷面層を有する印刷ブランケット又はスリーブを備えたことを特徴とする画像転写生成品。
【請求項2】
印刷ブランケットを備え、当該印刷ブランケットは、表面が前記画像補強層により覆われた、又は最上層が前記画像補強層であるブランケットカーカスと、前記画像補強層の上の前記薄い印刷面層と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項3】
前記ブランケットカーカスは、布、膜、重合体複合材料、又は金属から成る少なくとも1つのベースプライを備えていることを特徴とする請求項2に記載の画像転写生成品。
【請求項4】
硬質金属、重合体、又は重合体複合材からなるベーススリーブを含む印刷スリーブを備え、前記画像補強層は、前記ベーススリーブ上にあり、前記薄い印刷面層は、前記画像補強層上にあることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項5】
前記ブランケットカーカスは、更に可圧縮層を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像転写生成品。
【請求項6】
前記ベーススリーブ上に可圧縮層を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像転写生成品。
【請求項7】
前記印刷面層は、約0.002乃至約0.007インチ(約0.05乃至約0.18mm)の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項8】
前記印刷面層は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、多硫化ゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、熱可塑性及び熱硬化性ポリウレタン、並びにそれらの混合物又は合金から選択されることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項9】
前記画像補強層は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリビニル塩化物、ポリウレタン、及びそれらの混合物又は合金から選択された重合体膜からなることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項10】
前記画像補強層は、ポリエステル織り布であることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項11】
前記画像補強層は、重合体コーティングが浸透又は塗布された布層であることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項12】
前記重合体塗布は、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリビニル塩化物、ポリウレタン、及びそれらの混合物又は合金から選択されることを特徴とする請求項11に記載の画像転写生成品。
【請求項13】
前記画像補強層は、表面に重合体膜が貼り合わせられた布層であることを特徴とする請求項1に記載の画像転写生成品。
【請求項14】
薄い印刷面層を有する画像転写生成品を作る方法であって、
ブランケットカーカス又はベーススリーブを用意し、
重合体膜、布、又はそれらの組み合わせから選択された画像補強層を、前記ブランケットカーカス又はベーススリーブに付し、
約0.001乃至約0.012インチ(約0.025乃至約0.3mm)の厚さを有する印刷面層を、前記画像補強層に付することを特徴とする方法。
【請求項15】
更に、前記画像補強層を付する前に、可圧縮層を前記ブランケットカーカス又はベーススリーブに付することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ベーススリーブは、硬質金属、重合体、重合体複合支持スリーブであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記印刷面層は、ロール式ナイフ塗布処理、カレンダー処理、非静電的及び静電的スプレイ塗布処理、又は押出し貼り合わせにより付されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記画像補強層は、ロール式ナイフ塗布処理、カレンダー処理、空気圧もしくは静電スプレイ塗布処理、スロットダイ塗布処理、又は押出し処理により液体で採用される重合体膜であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記画像補強層は、貼り合わせにより付される重合体膜又は布であることを特徴とする請求項14に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2011−505278(P2011−505278A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536108(P2010−536108)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/084594
【国際公開番号】WO2009/070549
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(300078202)デイ インターナショナル インコーポレーテッド (21)
【Fターム(参考)】