説明

血行促進ベルトおよびその使用方法

【課題】足元の血行を促進する血行促進ベルトおよびその使用方法を提供する。
【解決手段】本体10と、本体10にスライド自在に挿通されるスライド環20とを備え、本体10は片面の両端部に端部面テープ11,12と端部面テープ11,12間に配設された中間部面テープ13とを有し、端部面テープ11,12と中間部面テープ13とは着脱自在に係止され、スライド環20は本体10がスライド自在に挿通される孔21,22を有してなる血行促進ベルトBであり、両膝上の太腿部分Mを縛って血行を促進する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は血行促進ベルトおよびその使用方法に関する。さらに詳しくは、足元の血行を促進する血行促進ベルトおよびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代人の生活では椅子に座っている時間が長くなってきている。この椅子に座っているときの姿勢は、必然的に大腿部を圧迫する。そのため、足元の血行が阻害されることになる。
【0003】
そして、足元の血行が阻害されると冷え症を招くばかりでなく、種々の慢性疾患をも招来する。
【0004】
なお、姿勢矯正用ベルトおよび姿勢矯正方法については、特許文献1に提案がなされている。
【特許文献1】特開20015−143586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、足元の血行を促進する血行促進ベルトおよびその使用方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の血行促進ベルトは、本体と、該本体にスライド自在に挿通されるスライド環とを備え、前記本体は、片面の両端部に端部面テープと、前記端部面テープ間に配設された中間部面テープとを有し、前記端部面テープと前記中間部面テープとは着脱自在に係止され、前記スライド環は、本体がスライド自在に挿通される孔を1個または2個有してなることを特徴とする。
【0007】
本発明の血行促進ベルトにおいては、本体の幅が、5〜10センチメートルとされてなるのが好ましい。
【0008】
一方、本発明の使用方法は、前記血行促進ベルトの使用方法であって、スライド環の孔に本体を挿通させる手順と、一方の端部面テープと、中間部面テープとを前記スライド環を挟んで係止させて所望長さのベルトとなす手順と、前記本体の他端部を前記スライド環の孔に挿通し、ついで折り返して両膝上の太腿部分を縛る手順とを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の使用方法においては、椅子に座った状態で太腿部分を縛ったり、寝た状態で太腿部分を縛たりしてもよい。
【0010】
また、本発明の使用方法においては、車の運転時に腿部分を縛ってもよい。その場合、両膝の隙間の間隔をこぶしが入る程度とするのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、両脚部の血行が促進されて、血行不良に起因する慢性疾患の予防がなし得るという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0013】
本発明の一実施形態に係る血行促進ベルト(以下、単にベルトという)Bを図1に示す。
【0014】
ベルトBは、図1に示すように、帯状の本体10と、本体10にスライド自在に装着されたスライド環20とを主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0015】
本体10は長さが1メートル程度で、幅が5〜10センチメートル程度の帯とされ、その材質は天然繊維や合成繊維とされる。
【0016】
また、図2に示すように、本体10片面の両端部には、明瞭には図示はされていないが、着脱自在な面テープの一方、例えば係止鉤を有する面テープ(以下、端部面テープという)11,12が長さ10センチメートル程度に貼付される一方、両面テープ11,12間には、明瞭には図示はされていないが、前記面テープ11,12に着脱自在に係止する面テープの他方、例えば係止リングを有する面テープ(以下、中間部面テープ)13が貼付されている。
【0017】
スライド環20は、図3(a)に示すように、本体10がスライド自在に挿通される孔21,22を有するめがね環とされる。なお、スライド環20は、図3(b)に示すように、単孔23のみを有するものとされてもよい。
【0018】
次に、図4〜図6を参照しながら、かかる構成とされたベルトBの椅子に座った状態での使用方法について説明する。
【0019】
手順1:スライド環20の一方の孔21に本体10を挿通して適宜位置に位置決めする。例えば、一方の端から距離Lの位置に位置決めする(図4参照)。
【0020】
手順2:端部面テープ11を内側にし、スライド環20を挟むようにして本体10の一端部10aを折り返す。
【0021】
手順3:端部面テープ11と中間部面テープ13とを係止させる。これにより、所望長さのベルトBが得られる(図5参照)。つまり、このベルトBは長さが自在に調節可能な自在ベルトの一種とされる。
【0022】
手順4:椅子に座った状態で、中間部面テープ13を外側にして両足の膝上の太腿部分Mを縛るようにしてベルトB、より具体的には本体10を巻き付ける。
【0023】
手順:本体10の他方の端部10bをスライド環20の他方の孔22に挿通して反転させ、太腿を腰幅より狭くなるように締め付ける。
【0024】
手順:他方の端部面テープ12と中間部面テープ13とを係止させて太腿部分Mを縛る(図6参照)。
【0025】
手順:太腿部分MをベルトBで縛った状態を所定時間、例えば1時間ほど維持する。これにより、両足の血行が促進されて足元にぬくもりを感じるようになる。
【0026】
このように、本実施形態のベルトBによれば、膝上の太腿部分Mを縛るという簡単な作業により脚部の血行が促進される。そのため、血行不良に起因する慢性疾患を予防できる。
【0027】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。
【0028】
例えば、実施形態では椅子に座った状態での使用について説明されているが、本発明のベルトBの使用は椅子に座った状態に限定されず、図7に示すように、寝た状態でも使用できる。
【0029】
また、自動車を運転しながらも使用できる。その場合、ブレーキ操作などに支障のないよう、図8に示すように、両膝の隙間の間隔Wはこぶしが入る程度に調整する。
【0030】
さらに、長さの調節が自在な自在ベルトとされているので、一種類のベルトで体型の異なる人にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、健康産業に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る血行促進ベルトの概略図である。
【図2】同ベルトの本体の平面図である。
【図3】同ベルトのスライド環の平面図であって、同(a)は双孔のものを示し、同(b)は単孔のものを示す。
【図4】同ベルトの使用方法の椅子に座った状態での説明図であって、スライド環を位置決めした状態を示す。
【図5】同ベルトの使用方法の椅子に座った状態での説明図であって、所望長さのベルトとした状態を示す。
【図6】同ベルトの使用方法の椅子に座った状態での説明図であって、ベルトで膝上の太腿部分を縛った状態を示す。
【図7】同ベルトの使用方法の他の例の説明図であって、寝た状態での使用を示す。
【図8】同ベルトの自動車運転時における使用方法の説明図である。
【符号の説明】
【0033】
10 本体
11,12 端部面テープ
13 中間部面テープ
20 スライド環
21,22,23 孔
B 血行促進ベルト


【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、該本体にスライド自在に挿通されるスライド環とを備え、
前記本体は、片面の両端部に端部面テープと、前記端部面テープ間に配設された中間部面テープとを有し、
前記端部面テープと前記中間部面テープとは着脱自在に係止され、
前記スライド環は、本体がスライド自在に挿通される孔を1個または2個有してなる
ことを特徴とする血行促進ベルト。
【請求項2】
本体の幅が、5〜10センチメートルとされてなることを特徴とする請求項1記載の血行促進ベルト。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の血行促進ベルトの使用方法であって、
スライド環の孔に本体を挿通させる手順と、
一方の端部面テープと、中間部面テープとを前記スライド環を挟んで係止させて所望長さのベルトとなす手順と、
前記本体の他端部を前記スライド環の孔に挿通し、ついで折り返して両膝上の太腿部分を縛る手順
とを含むことを特徴とする血行促進ベルトの使用方法。
【請求項4】
椅子に座った状態で太腿部分を縛ることを特徴する請求項3記載の血行促進ベルトの使用方法。
【請求項5】
寝た状態で太腿部分を縛ることを特徴とする請求項3記載の血行促進ベルトの使用方法。
【請求項6】
車の運転時に太腿部分を縛ることを特徴する請求項3記載の血行促進ベルトの使用方法。
【請求項7】
両膝の隙間の間隔をこぶしが入る程度とすることを特徴とする請求項6記載の血行促進ベルトの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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