表示装置および表示システムおよび記録装置
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置として用いられ、または記録装置に搭載される表示装置に関し、特に強誘電性液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マトリクス電極の走査電極群と信号電極群との間に液晶化合物を充填し、多数の画素を形成して画像情報の表示を行う液晶表示素子はよく知られている。この表示装置の駆動法としては、走査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させて並列的に選択印加する時分割駆動が採用されいている。
【0003】走査信号の選択順序は走査電極の端から順に選択していくノンインターレス走査方式、1本おきに飛越し選択していく2インターレス走査方式、さらにはヨーロッパ特許公開明細書第316774号で三原らにより提案されている2本おき以上で飛越し選択するNインターレス走査方式(N=3,4,5…の整数)等が用いられている。中でも、一走査電極の選択時間を長くとる必要がある表示装置は、低フイールド周波数の走査駆動に原因するフリッカーを抑えるため並びに走査システムの便利さから2n(n=1,2,3…の整数)ごとに選択する2nインターレス走査方式が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、情報信号が黒信号と白信号のときでは電極間に加わる電圧の時間変化(波形)が異なり、その原因で画素の光学応答も異なる。走査電極が選択時ならば画素は黒又は白状態にスイッチングするが、非選択時では黒又は白状態を保持したまま、情報信号の波形によって輝度レベルは変化する。そして、ある情報電極に黒信号と白信号を交互に入力するとき、その電極上の画素は非選択の間ずっと黒信号と白信号が入れ換わる周期で輝度レベルが変化する。この変化する周期が、黒信号時と白信号時の輝度レベルによって決まる定数以下になるとフリッカーが発生する。
【0005】一般に表示装置ではグラフイック・システムの都合上2n(n=1,2,3…の整数)ごとの繰り返し画像が多用されている。そこへ従来例で述べた2nインターレスで走査駆動すると白信号と黒信号が周期的に繰り返され、フリッカーが発生する場合があった。
【0006】またフリッカーを抑えるためインターレスの度合いを大きくしてフイールド周波数を上げると移動画像(動画)の視認性が低下する場合があった。
【0007】従って、本発明の目的は、フリッカーの抑制と移動画像の視認性向上とを両立させた表示装置、特に強誘電性液晶表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、a.一群の走査電極と一群の情報電極とで形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、並びにc.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置に特徴がある。
【0009】かかる本発明によれば、従来のような一垂直走査の中で初めから終りまで飛越本数一定の飛越印加をするのでなく、各分割画面内で走査を開始する位置を違えることにより、繰り返しの画像を表示する情報信号の黒信号、白信号が入れ換わる周波数の低下を抑え、フリッカーを回避し、さらには動画の視認性を維持して、表示装置の画質を向上させることができる。
【0010】
【実施例】まず、始めに、本発明による液晶表示装置について、この概略を説明する。
【0011】本発明を走査電極512本、情報電極1280本のマトリクス電極を用いた液晶表示装置で説明し、従来例と比較する。
【0012】図2は本発明の実施例を示す。同図において107はグラフイックコントローラ、105は駆動制御回路、104は走査信号制御回路、106は情報信号制御回路、102は走査信号印加回路、103は情報信号印加回路、101は液晶表示部である。
【0013】グラフイックコントローラ107から送られるデータは駆動制御回路105を通して走査信号制御回路104と情報信号制御回路106に入り、それぞれアドレスデータと表示データに変換される。そしてアドレスデータに従って走査信号印加回路102が走査信号を発生し、液晶表示部101の走査電極に印加する。また表示データに従って情報信号印加回路103が情報信号を発生し、液晶表示部101の情報電極に印加する。
【0014】図3は液晶表示部101の拡大図である。同図においてC1〜C6は走査電極、S1〜S6は情報電極でマトリクスとなる様に構成されている。P22は表示単位となる画素である。図4は図3の走査電極C2を含む断面図である。同図において301はアナライザ、305はポラライザで、それぞれクロスニコルで配置されている。302と304はガラス基板、303は強誘電性液晶、306はスペーサである。
【0015】図3と図4で示すセル構造体は、ガラス板又はプラスチック板などからなる一対の基板302と304をスペーサ306で所定の間隔に保持して対向させ、この一対の基板間に液相を封入するために接着剤で一対の基板を接着したセル構造を有している。ただし図3R>3では便宜上電極パターンのみ示す。さらに基板304上には複数の透明電極C1〜C6からなる電極群(マトリクス電極構造のうちの走査電圧印加用のコモン電極群)が例えば帯状パターンなどの所定パターンで形成されている。基板302の上には前述の透明電極C1〜C6と交差する複数の透明電極S1〜S6からなる電極群(例えばマトリクス電極構造のうちの信号電圧印加用のセグメント電極群)が形成されている。
【0016】この液晶透明電極C1〜C6とS1〜S6がそれぞれ形成された基板304と302上に直接不図示の配向制御膜が配置されてもよい。
【0017】他の例として、基板302と304上にそれぞれ不図示のシヨート防止用絶縁体膜並びに不図示の配向制御膜が配置されてもよい。
【0018】ここで用いられる配向制御膜としては、例えば一酸化硅素、二酸化硅素、酸化アルミニウム、ジルコニア、フッ化マグネシウム、酸化セリウム、フッ化セリウム、シリコン窒化物、シリコン炭化物、ホウ素窒化物、などの無機絶縁物質やポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂やアクリル樹脂などの有機絶縁物質を用いて被膜形成したものを用いることができる。上述の無機絶縁物質の膜は、シヨート防止用絶縁体膜の機能を兼ねることができる。
【0019】この配向制御膜は、前述の如き無機絶縁物質または有機絶縁物質を被膜形成した後に、その表面をビロード、布や紙で一方向に摺擦(ラビング)することによって、一軸性配向軸が付与される。
【0020】又、ショート防止用絶縁体膜は200Å厚以上、好ましくは500Å厚以上の膜厚に設定され、SiO2,TiO2,Al2O3,Si3N4やBaTiO3などの無機絶縁物質を成膜することによって得られる。成膜法としては、スパッタリング法、イオンビーム蒸着法あるいは有機チタン化合物、有機シラン化合物や有機アルミニウム化合物の塗布膜を焼成する方法等を用いることができる。この際有機チタン化合物としては、アルキル(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、チタネート化合物、有機シラン化合物としては通常のシランカップリング剤などを用いることができる。ショート防止用絶縁体膜の膜厚が200Å以下である場合では、十分なショート防止効果を得ることができず、又その膜厚を5000Å以上とすると、液晶層に印加される実効的な電圧が印加されなくなるので、5000Å以下、好ましくは2000Å以下に設定する。
【0021】本発明で用いる液晶材料として、特に適したものは、カイラルスメクティック液晶であって強誘電性を有するものである。具体的にはカイラルスメクティックC相(SmC*)、カイラルスメクティックG相(SmG*)、カイラルスメクティックF相(SmF*)、カイラルスメクティックI相(SmI*)またはカイラルスメクティックH相(SmH*)の液晶を用いることができる。
【0022】強誘電性液晶の詳細については、例えばLEJOURNAL DE PHYSIQUE LETTERS“36(L−69)1975、「Ferroelectric Liquid Crystals」;“Applied Physics Letters”36(11)1980「Submicro Second Bi−stable Electrooptic Switching in Liquid Crystals」;“固体物理”16(141)1981「液晶」、米国特許第4,561,726号公報、米国特許第4,589,996号公報、米国特許第4,592,858号公報、米国特許第4,596,667号公報、米国特許第4,613,209号公報、米国特許第4,614,609号公報、米国特許第4,622,165号公報等に記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘電性液晶を用いることができる。
【0023】強誘電性液晶化合物の具体例としては、デシロキシベンジリデン−p′−アミノ−2−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、ヘキシルオキシベンジリデン−p′−アミノ−2−クロロプロピルシンナメート(HOBACPC)、4−o−(2−メチル)ブチルレゾルシリデン−4′−オクチルアニリン(MBR8)が挙げられる。
【0024】走査電極一本当たりの選択時間が96μsecのとき、フレーム周波数は1/(512×96μsec)=20.3Hzとなる。この表示装置では、フイールド周波数が40Hz以上だと走査駆動が原因となるフリッカは抑えられるので、全画面を2回の垂直走査で構成する。
【0025】図1の様に全画面512本の走査電極108つの分割画面(以後ブロックと呼ぶ)B1〜B8、各64本の走査電極に分け、第1ブロックを先頭の走査電極として1本目から1本おきに1,3,5,…と63本目まで順次走査電極を選択する。第2ブロックでは、先頭の走査電極として2本目から2,4,6,…と64本目まで(全体から見て66本目から66,68,70,…と128本目まで)順次選択する。第3ブロックでは先頭の走査電極として1本目から1,3,5,…と63本目まで、以後第4,5,6,7,8ブロック内のそれぞれ2n,2n−1,2n,2n−1,2n本目(n=1,2,3,…,32)のみ順次選択して、1回目の垂直走査を終える。引き続いて第1ブロックで、先頭の走査電極として2本目から1本おきに2,4,6,…,62,64本目、以後同様に第2,3,4,5,6,7,8ブロック内をそれぞれ2n−1,2n,2n−1,2n,2n−1,2n,2n−1本目(n=1,2,3,…,32)のみ順次選択して2回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。
【0026】この方法を実現する為に図5の様に走査信号制御回路104内にメモリー500を設ける。同図においてM1は走査アドレスメモリー、M2はアドレス増分メモリー、M3は本数カウンタメモリー、M4はブロック数カウンタメモリー、MT(1)〜MT(16)はアドレステーブルメモリーである。固定値としてアドレス増分メモリーM2には2、アドレステーブルメモリーMT(1)〜MT(16)には1,66,129,257,322,385,450,2,65,130,193,258,321,386,449と以上16個の、全体から見て各ブロック内で最初に選択する走査アドレス(走査電極の位置)を第1回の垂直走査、第2回の垂直走査の順に設定しておく。ここで走査アドレスメモリーM1の内容は走査アドレスを意味する。アドレス増分メモリーM2は何本ごとに飛び越し走査するかを意味する。本数カウンタメモリーM3の内容は各ブロック内で何回目の走査かを意味する。ブロック数カウンタメモリーM4の内容は第1回の垂直走査、第2回の垂直走査を通して何ブロック目を走査しているかを意味する。アドレステーブルメモリーMTの内容は、各ブロックで最初に走査する走査アドレスを意味する。
【0027】図6は、走査アドレスを決めるためのアリゴリズムである。ステップ1は、1番目のブロックを走査するために、ブロック数カウンタメモリーM4の内容に1を入れ初期化するステップである。ステップ2は、全ブロック書込み終了かを判断するために、ブロック数カウンタメモリーM4の内容が16より大きい(M4>16)かを調べるステップである。ステップ3は、ブロック内を走査するための初期化をする。まず、ブロック内を初めて走査するので本数カウンタメモリーM3に1を入れる。次いで、今回走査するブロックの最初の走査アドレスを決めるため、ブロック数カウンタメモリーM4の内容で、何番目のブロックかを知り、アドレステーブルメモリーMTで、そのブロックで最初に走査する走査アドレスを調べ、走査アドレスメモリーM1に入れるステップである。ステップ4は、ブロック数カウンタメモリーM4の内容を1つふやすステップである。ステップ5は、ブロック内を書込み終了かを判断するために、本数カウンタメモリーM3の内容が32より大きい(M3>32)かを調べるステップである。ステップ6は、走査アドレスを転送するステップである。ステップ7は、ブロック内の次の走査アドレスを決めるために、アドレス増分メモリーM2の内容を走査アドレスメモリーM1の内容に足し、本数カウンタメモリーM3の内容を1つふやすステップである。
【0028】この様に図6に示すアルゴリズムでは、アドレステーブルメモリーMTの内容をブロック数カウンタメモリーM4の内容を引数にして走査アドレスメモリーM1に入れることを16回繰り返し、その中で走査信号印加回路102に走査アドレスを送り、走査アドレスメモリーM1の内容をアドレス増分メモリM2の内容2だけ増やすことを32回繰り返す。そして、16×32回走査アドレスを転送したら最初にもどり、最初に走査アドレスを転送する前には、走査アドレスメモリーM1、本数カウンタメモリーM3、ブロック数カウンタメモリーM4の値はすべて1に設定されている。
【0029】今、図3に示す様に走査電極1,3,5,…,511本目が黒、2,4,6,…,512本目が黒白黒白と交互になっている画像のとき、画素P22では情報信号として黒信号と白信号を32本ごとに繰り返す。繰り返し周波数は1/(32×2×96μsec)=163Hz(>40Hz)となりフリッカーは発生しない。
【0030】一方従来用いられている2インターレス走査方式では同様の画像表示を行った場合は1,3,5,…,511本目を順次選択して1回目の垂直走査を終え、引き続き2,4,6,…,512本目を順次選択して2回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。この場合、画素P22では黒信号が256回、白信号が256回続き、信号の繰返し周波数は1/(256×2×96μsec)=20.3Hz(<40Hz)となり、フリッカーが発生する。
【0031】またフリッカーを回避するために8インターレス走査方式にすると、周波数が大きくなりフリッカーがなくなるものの8本ごとの走査で画面を構成するので動画の視認性が2本ごとの走査に比べ著しく低下する。
(他の実施例)
本発明を走査電極1024本情報電極1280本のマトリクス電極を用いた液晶表示装置で説明し、従来例と比較する。
【0032】走査電極一本当りの選択時間が96μsecのとき、フレーム周波数は1/(1024×96μsec)=10.2Hzとなる。フィールド周波数を40Hz以上にする為、全画面を4回の垂直走査で構成する。
【0033】図7の様に全画面1024本の走査電極を8つのブロック各128本の走査電極に分け、第1ブロックを先頭の走査電極として1本目から4本ごとに1,5,9,…,125本目と順次走査電極を選択する。第2ブロックでは、先頭の走査電極として2本目から、2,6,10,…,126本目(全体から見ると130,134,138,…,254本目)、第3ブロックでは先頭の走査電極として3本目から3,7,11,…,127本目、第4ブロックでは先頭の走査電極として4本目から4,8,12,…,128本目、以下第5,6,7,8ブロック内の各4n−3,4n−2,4n−1,4n本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して1回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1ブロックでは先頭の走査電極として2本目から、2,6,10,…,126本目を順次選択し、第2,3,4,5,6,7,8ブロックの各々4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して2回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1,2,3,4,5,6,7,8ブロックの各4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3,4n−2本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して3回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1,2,3,4,5,6,7,8ブロックの各4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して4回目の垂直走査を終え全画面を書き終える。
【0034】この方法を実現する為に図8の様に走査信号制御回路内104にメモリー800を設ける。固定値としてアドレス増分メモリーM2には4、アドレステーブルメモリーMT(1)〜MT(32)には1,130,259,388,513,642,771,900,2,131,260,385,514,643,772,897,3,132,257,386,515,644,769,898,4,129,258,387,516,641,770,899と以上32個の全体から見て、各ブロック内で最初に選択する走査アドレスを第1回の垂直走査、第2回の垂直走査、第3回の垂直走査、第4回の垂直走査の順に設定しておく。
【0035】また、走査アドレスは、図6のステップ2をM4>32と変更した以外は、図6のアルゴリズムと同様のアルゴリズムで決定される。
【0036】今、図3に示す様に走査電極1,3,5,…,1023本目が黒、2,4,6,…,1024本目が黒白黒白と交互になっている画像のとき画素P22では情報信号として黒信号と白信号が32本ごとに繰り返す。繰り返し周波数は1/(32×2×96μsec)=163Hz(>40Hz)となりフリッカーは発生しない。
【0037】一方従来の4インターレス走査方式で同様の画像表示を行う場合には1,5,9,…,1021本目を順次選択して1回目の垂直走査を終え、引き続き2,6,10…,1022本目を順次選択して2回目の垂直走査を終え、3,7,11,…,1023本目を順次選択して3回目の垂直走査を終え、4,8,12,…,1024本目を選択して4回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。この場合、画素P22では黒信号、白信号が256回ごとに入れ換わる。ここで繰返し周波数は1/(256×2×96μsec)=20.3Hz(<40Hz)となりフリッカーが発生する。
【0038】またフリッカーを回避するために、16インターレス走査方式にすると、繰返し周波数が大きくなりフリッカーはなくなるものの16本ごとの走査で画面を構成するので動画の視認性が4本ごとの走査に比べ著しく低下する。
【0039】なお、前述の第1の実施例(実施例1)を表1、2にまとめる。
【0040】
【表】
【0041】
【表】
【0042】又、前述の第2の実施例(実施例2)を表3、表4、表5にまとめる。
【0043】
【表】
【0044】
【表】
【0045】
【表】
【0046】また、図9は、本実施例で用いた駆動波形の例で、図10は図2に示す装置の通信タイミングチャート図である。
【0047】次に画像表示装置ではなく、前述した表示装置を用いた画像記録装置について説明する。図11は前述した表示装置を液晶シャッタとして用いて感光体上への露光を変調制御する電子写真方式の画像記録装置の一例を示している。図11中、1は光源としての露光ランプ、2は液晶シャッタ(図示しない偏光板2枚を含む)、3は短焦点結像素子アレイ、4は感光ドラム、5は帯電器、6は現像器、7は現像スリーブ、8は転写ガイド、9は転写帯電器、10はクリーニング装置、11はクリーニングブレード、12は搬送ガイド。図において、まず矢印の方向に回転する感光体ドラム4は帯電器5による帯電を受ける。その後、感光体ドラム上に画像信号に応じて変調された光が照射され、静電潜像の形成が行われる。この光の変調方向は図12に示したように、露光ランプ1の光を、感光体ドラム4の軸方向に並べた液晶シャッタ2で、遮断あるいは透過させて行うもので、液晶の配列密度を上げるために、図に示すように多数の液晶を千鳥足状に配置してある。また、液晶のシャッター上に露光ランプの光を集光するためにロッドレンズ15を使用する場合もある。
【0048】さらにこのようにして形成された静電潜像は、現像スリーブ7上の帯電したトナーを付着させることで顕像化される。感光体ドラム4上のトナー像は、図示されていない給紙カセットから給紙搬送された転写材13の裏側から転写帯電器9の放電を受けて転写材13上に転写される。その後、転写材13上のトナー像は、図示されていない定着装置によって定着される。一方で、感光体ドラム4上で転写されずに残ったトナーはクリーニングブレード11によってドラム表面からかき落され、クリーニング装置10内に回収される。また感光体ドラム4上に残留した電荷は前露光ランプ14の照射を受けて消滅する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた分割画面の模式図。
【図2】本発明の表示システムを示すブロック図。
【図3】本発明で用いた液晶表示部の平面図。
【図4】本発明で用いた液晶表示部の断面図。
【図5】本発明で用いたメモリーの概念図。
【図6】本発明で用いたアルゴリズムを示すフローチャート。
【図7】本発明で用いた別の分割画面の模式図。
【図8】本発明で用いた別のメモリーの概念図。
【図9】本発明で用いた駆動システムの波形図。
【図10】本発明で用いた通信タイミングチャート。
【図11】本発明の表示装置を用いた画像記録装置を模式的に表した図。
【図12】本発明の表示装置を用いた画像記録装置の模式的な斜視図。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置として用いられ、または記録装置に搭載される表示装置に関し、特に強誘電性液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マトリクス電極の走査電極群と信号電極群との間に液晶化合物を充填し、多数の画素を形成して画像情報の表示を行う液晶表示素子はよく知られている。この表示装置の駆動法としては、走査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させて並列的に選択印加する時分割駆動が採用されいている。
【0003】走査信号の選択順序は走査電極の端から順に選択していくノンインターレス走査方式、1本おきに飛越し選択していく2インターレス走査方式、さらにはヨーロッパ特許公開明細書第316774号で三原らにより提案されている2本おき以上で飛越し選択するNインターレス走査方式(N=3,4,5…の整数)等が用いられている。中でも、一走査電極の選択時間を長くとる必要がある表示装置は、低フイールド周波数の走査駆動に原因するフリッカーを抑えるため並びに走査システムの便利さから2n(n=1,2,3…の整数)ごとに選択する2nインターレス走査方式が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、情報信号が黒信号と白信号のときでは電極間に加わる電圧の時間変化(波形)が異なり、その原因で画素の光学応答も異なる。走査電極が選択時ならば画素は黒又は白状態にスイッチングするが、非選択時では黒又は白状態を保持したまま、情報信号の波形によって輝度レベルは変化する。そして、ある情報電極に黒信号と白信号を交互に入力するとき、その電極上の画素は非選択の間ずっと黒信号と白信号が入れ換わる周期で輝度レベルが変化する。この変化する周期が、黒信号時と白信号時の輝度レベルによって決まる定数以下になるとフリッカーが発生する。
【0005】一般に表示装置ではグラフイック・システムの都合上2n(n=1,2,3…の整数)ごとの繰り返し画像が多用されている。そこへ従来例で述べた2nインターレスで走査駆動すると白信号と黒信号が周期的に繰り返され、フリッカーが発生する場合があった。
【0006】またフリッカーを抑えるためインターレスの度合いを大きくしてフイールド周波数を上げると移動画像(動画)の視認性が低下する場合があった。
【0007】従って、本発明の目的は、フリッカーの抑制と移動画像の視認性向上とを両立させた表示装置、特に強誘電性液晶表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、a.一群の走査電極と一群の情報電極とで形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、並びにc.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置に特徴がある。
【0009】かかる本発明によれば、従来のような一垂直走査の中で初めから終りまで飛越本数一定の飛越印加をするのでなく、各分割画面内で走査を開始する位置を違えることにより、繰り返しの画像を表示する情報信号の黒信号、白信号が入れ換わる周波数の低下を抑え、フリッカーを回避し、さらには動画の視認性を維持して、表示装置の画質を向上させることができる。
【0010】
【実施例】まず、始めに、本発明による液晶表示装置について、この概略を説明する。
【0011】本発明を走査電極512本、情報電極1280本のマトリクス電極を用いた液晶表示装置で説明し、従来例と比較する。
【0012】図2は本発明の実施例を示す。同図において107はグラフイックコントローラ、105は駆動制御回路、104は走査信号制御回路、106は情報信号制御回路、102は走査信号印加回路、103は情報信号印加回路、101は液晶表示部である。
【0013】グラフイックコントローラ107から送られるデータは駆動制御回路105を通して走査信号制御回路104と情報信号制御回路106に入り、それぞれアドレスデータと表示データに変換される。そしてアドレスデータに従って走査信号印加回路102が走査信号を発生し、液晶表示部101の走査電極に印加する。また表示データに従って情報信号印加回路103が情報信号を発生し、液晶表示部101の情報電極に印加する。
【0014】図3は液晶表示部101の拡大図である。同図においてC1〜C6は走査電極、S1〜S6は情報電極でマトリクスとなる様に構成されている。P22は表示単位となる画素である。図4は図3の走査電極C2を含む断面図である。同図において301はアナライザ、305はポラライザで、それぞれクロスニコルで配置されている。302と304はガラス基板、303は強誘電性液晶、306はスペーサである。
【0015】図3と図4で示すセル構造体は、ガラス板又はプラスチック板などからなる一対の基板302と304をスペーサ306で所定の間隔に保持して対向させ、この一対の基板間に液相を封入するために接着剤で一対の基板を接着したセル構造を有している。ただし図3R>3では便宜上電極パターンのみ示す。さらに基板304上には複数の透明電極C1〜C6からなる電極群(マトリクス電極構造のうちの走査電圧印加用のコモン電極群)が例えば帯状パターンなどの所定パターンで形成されている。基板302の上には前述の透明電極C1〜C6と交差する複数の透明電極S1〜S6からなる電極群(例えばマトリクス電極構造のうちの信号電圧印加用のセグメント電極群)が形成されている。
【0016】この液晶透明電極C1〜C6とS1〜S6がそれぞれ形成された基板304と302上に直接不図示の配向制御膜が配置されてもよい。
【0017】他の例として、基板302と304上にそれぞれ不図示のシヨート防止用絶縁体膜並びに不図示の配向制御膜が配置されてもよい。
【0018】ここで用いられる配向制御膜としては、例えば一酸化硅素、二酸化硅素、酸化アルミニウム、ジルコニア、フッ化マグネシウム、酸化セリウム、フッ化セリウム、シリコン窒化物、シリコン炭化物、ホウ素窒化物、などの無機絶縁物質やポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂やアクリル樹脂などの有機絶縁物質を用いて被膜形成したものを用いることができる。上述の無機絶縁物質の膜は、シヨート防止用絶縁体膜の機能を兼ねることができる。
【0019】この配向制御膜は、前述の如き無機絶縁物質または有機絶縁物質を被膜形成した後に、その表面をビロード、布や紙で一方向に摺擦(ラビング)することによって、一軸性配向軸が付与される。
【0020】又、ショート防止用絶縁体膜は200Å厚以上、好ましくは500Å厚以上の膜厚に設定され、SiO2,TiO2,Al2O3,Si3N4やBaTiO3などの無機絶縁物質を成膜することによって得られる。成膜法としては、スパッタリング法、イオンビーム蒸着法あるいは有機チタン化合物、有機シラン化合物や有機アルミニウム化合物の塗布膜を焼成する方法等を用いることができる。この際有機チタン化合物としては、アルキル(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、チタネート化合物、有機シラン化合物としては通常のシランカップリング剤などを用いることができる。ショート防止用絶縁体膜の膜厚が200Å以下である場合では、十分なショート防止効果を得ることができず、又その膜厚を5000Å以上とすると、液晶層に印加される実効的な電圧が印加されなくなるので、5000Å以下、好ましくは2000Å以下に設定する。
【0021】本発明で用いる液晶材料として、特に適したものは、カイラルスメクティック液晶であって強誘電性を有するものである。具体的にはカイラルスメクティックC相(SmC*)、カイラルスメクティックG相(SmG*)、カイラルスメクティックF相(SmF*)、カイラルスメクティックI相(SmI*)またはカイラルスメクティックH相(SmH*)の液晶を用いることができる。
【0022】強誘電性液晶の詳細については、例えばLEJOURNAL DE PHYSIQUE LETTERS“36(L−69)1975、「Ferroelectric Liquid Crystals」;“Applied Physics Letters”36(11)1980「Submicro Second Bi−stable Electrooptic Switching in Liquid Crystals」;“固体物理”16(141)1981「液晶」、米国特許第4,561,726号公報、米国特許第4,589,996号公報、米国特許第4,592,858号公報、米国特許第4,596,667号公報、米国特許第4,613,209号公報、米国特許第4,614,609号公報、米国特許第4,622,165号公報等に記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘電性液晶を用いることができる。
【0023】強誘電性液晶化合物の具体例としては、デシロキシベンジリデン−p′−アミノ−2−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、ヘキシルオキシベンジリデン−p′−アミノ−2−クロロプロピルシンナメート(HOBACPC)、4−o−(2−メチル)ブチルレゾルシリデン−4′−オクチルアニリン(MBR8)が挙げられる。
【0024】走査電極一本当たりの選択時間が96μsecのとき、フレーム周波数は1/(512×96μsec)=20.3Hzとなる。この表示装置では、フイールド周波数が40Hz以上だと走査駆動が原因となるフリッカは抑えられるので、全画面を2回の垂直走査で構成する。
【0025】図1の様に全画面512本の走査電極108つの分割画面(以後ブロックと呼ぶ)B1〜B8、各64本の走査電極に分け、第1ブロックを先頭の走査電極として1本目から1本おきに1,3,5,…と63本目まで順次走査電極を選択する。第2ブロックでは、先頭の走査電極として2本目から2,4,6,…と64本目まで(全体から見て66本目から66,68,70,…と128本目まで)順次選択する。第3ブロックでは先頭の走査電極として1本目から1,3,5,…と63本目まで、以後第4,5,6,7,8ブロック内のそれぞれ2n,2n−1,2n,2n−1,2n本目(n=1,2,3,…,32)のみ順次選択して、1回目の垂直走査を終える。引き続いて第1ブロックで、先頭の走査電極として2本目から1本おきに2,4,6,…,62,64本目、以後同様に第2,3,4,5,6,7,8ブロック内をそれぞれ2n−1,2n,2n−1,2n,2n−1,2n,2n−1本目(n=1,2,3,…,32)のみ順次選択して2回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。
【0026】この方法を実現する為に図5の様に走査信号制御回路104内にメモリー500を設ける。同図においてM1は走査アドレスメモリー、M2はアドレス増分メモリー、M3は本数カウンタメモリー、M4はブロック数カウンタメモリー、MT(1)〜MT(16)はアドレステーブルメモリーである。固定値としてアドレス増分メモリーM2には2、アドレステーブルメモリーMT(1)〜MT(16)には1,66,129,257,322,385,450,2,65,130,193,258,321,386,449と以上16個の、全体から見て各ブロック内で最初に選択する走査アドレス(走査電極の位置)を第1回の垂直走査、第2回の垂直走査の順に設定しておく。ここで走査アドレスメモリーM1の内容は走査アドレスを意味する。アドレス増分メモリーM2は何本ごとに飛び越し走査するかを意味する。本数カウンタメモリーM3の内容は各ブロック内で何回目の走査かを意味する。ブロック数カウンタメモリーM4の内容は第1回の垂直走査、第2回の垂直走査を通して何ブロック目を走査しているかを意味する。アドレステーブルメモリーMTの内容は、各ブロックで最初に走査する走査アドレスを意味する。
【0027】図6は、走査アドレスを決めるためのアリゴリズムである。ステップ1は、1番目のブロックを走査するために、ブロック数カウンタメモリーM4の内容に1を入れ初期化するステップである。ステップ2は、全ブロック書込み終了かを判断するために、ブロック数カウンタメモリーM4の内容が16より大きい(M4>16)かを調べるステップである。ステップ3は、ブロック内を走査するための初期化をする。まず、ブロック内を初めて走査するので本数カウンタメモリーM3に1を入れる。次いで、今回走査するブロックの最初の走査アドレスを決めるため、ブロック数カウンタメモリーM4の内容で、何番目のブロックかを知り、アドレステーブルメモリーMTで、そのブロックで最初に走査する走査アドレスを調べ、走査アドレスメモリーM1に入れるステップである。ステップ4は、ブロック数カウンタメモリーM4の内容を1つふやすステップである。ステップ5は、ブロック内を書込み終了かを判断するために、本数カウンタメモリーM3の内容が32より大きい(M3>32)かを調べるステップである。ステップ6は、走査アドレスを転送するステップである。ステップ7は、ブロック内の次の走査アドレスを決めるために、アドレス増分メモリーM2の内容を走査アドレスメモリーM1の内容に足し、本数カウンタメモリーM3の内容を1つふやすステップである。
【0028】この様に図6に示すアルゴリズムでは、アドレステーブルメモリーMTの内容をブロック数カウンタメモリーM4の内容を引数にして走査アドレスメモリーM1に入れることを16回繰り返し、その中で走査信号印加回路102に走査アドレスを送り、走査アドレスメモリーM1の内容をアドレス増分メモリM2の内容2だけ増やすことを32回繰り返す。そして、16×32回走査アドレスを転送したら最初にもどり、最初に走査アドレスを転送する前には、走査アドレスメモリーM1、本数カウンタメモリーM3、ブロック数カウンタメモリーM4の値はすべて1に設定されている。
【0029】今、図3に示す様に走査電極1,3,5,…,511本目が黒、2,4,6,…,512本目が黒白黒白と交互になっている画像のとき、画素P22では情報信号として黒信号と白信号を32本ごとに繰り返す。繰り返し周波数は1/(32×2×96μsec)=163Hz(>40Hz)となりフリッカーは発生しない。
【0030】一方従来用いられている2インターレス走査方式では同様の画像表示を行った場合は1,3,5,…,511本目を順次選択して1回目の垂直走査を終え、引き続き2,4,6,…,512本目を順次選択して2回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。この場合、画素P22では黒信号が256回、白信号が256回続き、信号の繰返し周波数は1/(256×2×96μsec)=20.3Hz(<40Hz)となり、フリッカーが発生する。
【0031】またフリッカーを回避するために8インターレス走査方式にすると、周波数が大きくなりフリッカーがなくなるものの8本ごとの走査で画面を構成するので動画の視認性が2本ごとの走査に比べ著しく低下する。
(他の実施例)
本発明を走査電極1024本情報電極1280本のマトリクス電極を用いた液晶表示装置で説明し、従来例と比較する。
【0032】走査電極一本当りの選択時間が96μsecのとき、フレーム周波数は1/(1024×96μsec)=10.2Hzとなる。フィールド周波数を40Hz以上にする為、全画面を4回の垂直走査で構成する。
【0033】図7の様に全画面1024本の走査電極を8つのブロック各128本の走査電極に分け、第1ブロックを先頭の走査電極として1本目から4本ごとに1,5,9,…,125本目と順次走査電極を選択する。第2ブロックでは、先頭の走査電極として2本目から、2,6,10,…,126本目(全体から見ると130,134,138,…,254本目)、第3ブロックでは先頭の走査電極として3本目から3,7,11,…,127本目、第4ブロックでは先頭の走査電極として4本目から4,8,12,…,128本目、以下第5,6,7,8ブロック内の各4n−3,4n−2,4n−1,4n本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して1回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1ブロックでは先頭の走査電極として2本目から、2,6,10,…,126本目を順次選択し、第2,3,4,5,6,7,8ブロックの各々4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して2回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1,2,3,4,5,6,7,8ブロックの各4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3,4n−2本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して3回目の垂直走査を終える。続くフィールド走査で、第1,2,3,4,5,6,7,8ブロックの各4n,4n−3,4n−2,4n−1,4n,4n−3,4n−2,4n−1本目(n=1,2,3,…,32)を順次選択して4回目の垂直走査を終え全画面を書き終える。
【0034】この方法を実現する為に図8の様に走査信号制御回路内104にメモリー800を設ける。固定値としてアドレス増分メモリーM2には4、アドレステーブルメモリーMT(1)〜MT(32)には1,130,259,388,513,642,771,900,2,131,260,385,514,643,772,897,3,132,257,386,515,644,769,898,4,129,258,387,516,641,770,899と以上32個の全体から見て、各ブロック内で最初に選択する走査アドレスを第1回の垂直走査、第2回の垂直走査、第3回の垂直走査、第4回の垂直走査の順に設定しておく。
【0035】また、走査アドレスは、図6のステップ2をM4>32と変更した以外は、図6のアルゴリズムと同様のアルゴリズムで決定される。
【0036】今、図3に示す様に走査電極1,3,5,…,1023本目が黒、2,4,6,…,1024本目が黒白黒白と交互になっている画像のとき画素P22では情報信号として黒信号と白信号が32本ごとに繰り返す。繰り返し周波数は1/(32×2×96μsec)=163Hz(>40Hz)となりフリッカーは発生しない。
【0037】一方従来の4インターレス走査方式で同様の画像表示を行う場合には1,5,9,…,1021本目を順次選択して1回目の垂直走査を終え、引き続き2,6,10…,1022本目を順次選択して2回目の垂直走査を終え、3,7,11,…,1023本目を順次選択して3回目の垂直走査を終え、4,8,12,…,1024本目を選択して4回目の垂直走査を終え、全画面を書き終える。この場合、画素P22では黒信号、白信号が256回ごとに入れ換わる。ここで繰返し周波数は1/(256×2×96μsec)=20.3Hz(<40Hz)となりフリッカーが発生する。
【0038】またフリッカーを回避するために、16インターレス走査方式にすると、繰返し周波数が大きくなりフリッカーはなくなるものの16本ごとの走査で画面を構成するので動画の視認性が4本ごとの走査に比べ著しく低下する。
【0039】なお、前述の第1の実施例(実施例1)を表1、2にまとめる。
【0040】
【表】
【0041】
【表】
【0042】又、前述の第2の実施例(実施例2)を表3、表4、表5にまとめる。
【0043】
【表】
【0044】
【表】
【0045】
【表】
【0046】また、図9は、本実施例で用いた駆動波形の例で、図10は図2に示す装置の通信タイミングチャート図である。
【0047】次に画像表示装置ではなく、前述した表示装置を用いた画像記録装置について説明する。図11は前述した表示装置を液晶シャッタとして用いて感光体上への露光を変調制御する電子写真方式の画像記録装置の一例を示している。図11中、1は光源としての露光ランプ、2は液晶シャッタ(図示しない偏光板2枚を含む)、3は短焦点結像素子アレイ、4は感光ドラム、5は帯電器、6は現像器、7は現像スリーブ、8は転写ガイド、9は転写帯電器、10はクリーニング装置、11はクリーニングブレード、12は搬送ガイド。図において、まず矢印の方向に回転する感光体ドラム4は帯電器5による帯電を受ける。その後、感光体ドラム上に画像信号に応じて変調された光が照射され、静電潜像の形成が行われる。この光の変調方向は図12に示したように、露光ランプ1の光を、感光体ドラム4の軸方向に並べた液晶シャッタ2で、遮断あるいは透過させて行うもので、液晶の配列密度を上げるために、図に示すように多数の液晶を千鳥足状に配置してある。また、液晶のシャッター上に露光ランプの光を集光するためにロッドレンズ15を使用する場合もある。
【0048】さらにこのようにして形成された静電潜像は、現像スリーブ7上の帯電したトナーを付着させることで顕像化される。感光体ドラム4上のトナー像は、図示されていない給紙カセットから給紙搬送された転写材13の裏側から転写帯電器9の放電を受けて転写材13上に転写される。その後、転写材13上のトナー像は、図示されていない定着装置によって定着される。一方で、感光体ドラム4上で転写されずに残ったトナーはクリーニングブレード11によってドラム表面からかき落され、クリーニング装置10内に回収される。また感光体ドラム4上に残留した電荷は前露光ランプ14の照射を受けて消滅する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた分割画面の模式図。
【図2】本発明の表示システムを示すブロック図。
【図3】本発明で用いた液晶表示部の平面図。
【図4】本発明で用いた液晶表示部の断面図。
【図5】本発明で用いたメモリーの概念図。
【図6】本発明で用いたアルゴリズムを示すフローチャート。
【図7】本発明で用いた別の分割画面の模式図。
【図8】本発明で用いた別のメモリーの概念図。
【図9】本発明で用いた駆動システムの波形図。
【図10】本発明で用いた通信タイミングチャート。
【図11】本発明の表示装置を用いた画像記録装置を模式的に表した図。
【図12】本発明の表示装置を用いた画像記録装置の模式的な斜視図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置。
【請求項2】 前記走査電極と情報電極との間に液晶が配置されている請求項1の表示装置。
【請求項3】 前記液晶が強誘電性液相である請求項1の表示装置。
【請求項4】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加するように前記第2の駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置。
【請求項5】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が+1となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項6】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が−1となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項7】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が奇数となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項8】 前記各分割画面の大きさが等しい請求項4の表示装置。
【請求項9】 前記分割画面の総数が2n個(n=1,2,3…の整数)である請求項4の表示装置。
【請求項10】 前記第1の駆動手段が各分割画面内では2n本((n=1,2,3…の整数)ごとに走査選択信号を飛越し印加する手段を有する請求項4の表示装置。
【請求項11】 前記走査電極と情報電極との間に液晶が配置されている請求項4の表示装置。
【請求項12】 前記液晶が強誘電性液晶である請求項11の表示装置。
【請求項13】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn+1番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数。
【請求項14】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn−1番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、n−1≧1
【請求項15】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始したら次に選択する分割画面でn+m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは正の奇数。
【請求項16】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn−m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは正の奇数、n−m≧1
【請求項17】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn±m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは1でも2でもない約数を持つ自然数、n±m≧1
【請求項18】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、d.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、を有する表示システム。
【請求項19】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加する様に、前記第2の駆動手段を制御する制御手段、c.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、を有する表示システム。
【請求項20】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、d.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、e.感光体、f.現像器、を有する記録装置。
【請求項21】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加する様に、前記第2の駆動手段を制御する制御手段、c.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、d.感光体、e.現像器、を有する記録装置。
【請求項1】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置。
【請求項2】 前記走査電極と情報電極との間に液晶が配置されている請求項1の表示装置。
【請求項3】 前記液晶が強誘電性液相である請求項1の表示装置。
【請求項4】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加するように前記第2の駆動手段を制御する制御手段、を有する表示装置。
【請求項5】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が+1となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項6】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が−1となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項7】 前記第1の駆動手段が、分割画面を単位として比較した場合、ある分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位と、次の分割画面で走査を開始する走査電極の分割画面内での順位との差が奇数となる様に印加を始める手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
【請求項8】 前記各分割画面の大きさが等しい請求項4の表示装置。
【請求項9】 前記分割画面の総数が2n個(n=1,2,3…の整数)である請求項4の表示装置。
【請求項10】 前記第1の駆動手段が各分割画面内では2n本((n=1,2,3…の整数)ごとに走査選択信号を飛越し印加する手段を有する請求項4の表示装置。
【請求項11】 前記走査電極と情報電極との間に液晶が配置されている請求項4の表示装置。
【請求項12】 前記液晶が強誘電性液晶である請求項11の表示装置。
【請求項13】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn+1番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数。
【請求項14】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn−1番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、n−1≧1
【請求項15】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始したら次に選択する分割画面でn+m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは正の奇数。
【請求項16】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn−m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは正の奇数、n−m≧1
【請求項17】 前記第1の駆動手段が、分割画面を1単位としたとき、選択された分割画面でn番目の電極から走査を開始し、次に選択する分割画面でn±m番目の電極から走査を開始する様に走査信号を印加する手段を有することを特徴とする請求項4の表示装置。
但し、nは自然数、mは1でも2でもない約数を持つ自然数、n±m≧1
【請求項18】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、d.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、を有する表示システム。
【請求項19】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加する様に、前記第2の駆動手段を制御する制御手段、c.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、を有する表示システム。
【請求項20】 a.一群の走査電極と一群の情報電極で形成したマトリクス電極、b.一群の走査電極に走査信号を印加する第1の手段及び一群の情報電極に走査信号と同期して情報信号を印加する第2の手段を有する駆動手段、c.一群の走査電極を複数の走査電極で形成した複数のブロックに区分し、該一群の走査電極を1本おき以上で飛び越し選択し、各ブロック内での飛び越し選択を開始する先頭の走査電極の順位が隣り合うブロック間で相違する様に前記駆動手段を制御する制御手段、d.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、e.感光体、f.現像器、を有する記録装置。
【請求項21】 a.走査電極と情報電極とで形成したマトリクス電極、b.第1の駆動手段が、全画面を走査方向に沿った複数個の分割画面を構成する様に走査線を指定し、分割画面を選択し、各分割画面内では1本以上の決まった本数おきに走査選択信号を飛び越し印加し、分割画面を単位として比較した場合に、ある分割画面と次に選択する分割画面では走査を始める位置が異なる様な走査電極から印加を初め、全画面を複数回垂直走査するように前記第1の駆動手段を制御し、第2の駆動手段が、走査信号と同期した情報信号を情報電極に印加する様に、前記第2の駆動手段を制御する制御手段、c.画像情報に応じて前記制御手段にデータを送信する画像情報制御手段、d.感光体、e.現像器、を有する記録装置。
【図1】
【図4】
【図2】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図6】
【図10】
【図12】
【図4】
【図2】
【図3】
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【図8】
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【図11】
【図6】
【図10】
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【特許番号】第2941956号
【登録日】平成11年(1999)6月18日
【発行日】平成11年(1999)8月30日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平2−401571
【出願日】平成2年(1990)12月12日
【公開番号】特開平3−289618
【公開日】平成3年(1991)12月19日
【審査請求日】平成9年(1997)9月10日
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【登録日】平成11年(1999)6月18日
【発行日】平成11年(1999)8月30日
【国際特許分類】
【出願日】平成2年(1990)12月12日
【公開番号】特開平3−289618
【公開日】平成3年(1991)12月19日
【審査請求日】平成9年(1997)9月10日
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
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