説明

表示装置

【課題】ノーマリーホワイトモードの液晶表示パネルを備えた表示装置において、電源OFF時における表示の黒色化を図る。
【解決手段】位相差板13とバックライトユニット3との間に、視認側から入射し液晶表示パネル2の偏光板28を透過して直線偏光P1となり位相差板13を透過して円偏光C1となった外光を、偏光状態を解消させることなく位相が反転するように鏡面反射するとともに、バックライトユニット3からの照射光を透過するハーフミラー15が設けられ、ハーフミラー15によって鏡面反射された反射光が、位相差板13を再度透過して偏光板28に遮光される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノーマリーホワイトモードの表示パネルを備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示パネルを備えた表示装置が、薄型、軽量、さらに、低消費電力である等の観点から、携帯情報端末や、コンピュータ、さらには、車載用の表示装置等、種々の電子機器の表示手段として、広く使用されている。
【0003】
図5は、従来の表示装置の一例を示す模式的断面図であり、図5に示すように、表示装置21は、液晶表示セル25の視認側に第1偏光板27が配置され反視認側に第2偏光板28が配置された液晶表示パネル22、および液晶表示パネル22の反視認側に配置されたバックライトユニット23を有している。この表示装置21は、バックライトユニット23によって照射された照射光を、液晶表示パネル22において選択的に透過、遮断することにより表示を行うようになっている。
【0004】
このような従来の表示装置21において、外部から表示パネルを透過して表示装置21内に入射した外光がバックライトユニット23の視認側に配設された光学フィルムに反射してしまい、バックライトユニット23からの照射光により表示される画像の近傍にもう一つの画像が表示されて画像が二重に見えてしまう、いわゆる二重映りが発生してしまうことがある。そこで、例えば特許文献1には、この二重映りの発生を防止する目的で、液晶表示パネル22とバックライトユニット23との間にλ/4板33等の偏光変換素子を配設した表示装置21が記載されている。このλ/4板33を備えた表示装置21によれば、太陽光などの強い外光によって生じる二重映りを抑制し、表示品質を向上させることができるようになっている。
【0005】
また、電子機器の表示手段として前述の表示装置21を使用するにあたっては、液晶に対する電圧がOFFの時にバックライトユニット23からの照射光を選択的に透過し、電圧がONの時に前記照射光を選択的に遮断することにより表示を行う、いわゆるポジ型のノーマリーホワイトモードとされた表示装置21が、いわゆるネガ型のノーマリーブラックモードとされた表示装置21と比較して製造コストが低い等の観点から、広く利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−116435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、前述のノーマリーホワイトモードの表示装置21において、表示装置21の外装が黒色ベースで構成されている等の外装デザインとの関係から、表示装置21の電源OFF時においても表示装置21の表示画面を黒色とすることが望まれている。
【0008】
しかし、前記ノーマリーホワイトモードの表示装置21によれば、表示装置21の電源OFF時、すなわち液晶に対する電圧OFF時には、外部から液晶表示パネル22に照射された外光が、液晶表示パネル22を透過して第2偏光板28の透過軸に沿った光軸の直線偏光となり、さらにλ/4板33を透過して円偏光となる。そして、バックライトユニット23の視認側に配置されたプリズムシート等の光学フィルム23aによって拡散反射されることとなる。このように光学フィルム23aによって拡散反射された拡散反射光は、偏光状態が解消され、第2偏光板28を透過して表示装置21の外部に出射してしまうので、表示画面を正面から視認しても、あるいは斜めから視認しても、この反射光が視認されることとなる。一方、この拡散反射光のうち、λ/4板33を再度透過し液晶表示パネル22の第2偏光板28の透過軸に対して直交する光軸となる反射光は、第2偏光板28に遮断されるが、光学フィルム23aに反射された拡散反射光のうち第2偏光板28に遮断される拡散反射光は微小であり、それ以外の拡散反射光は、第2偏光板28を透過して表示装置21の外部に出射してしまうこととなる。このため、このようなノーマリーホワイトモードの表示装置21は、電源がOFFの時、表示が黒色にならないという問題を有していた。
【0009】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ノーマリーホワイトモードの液晶表示パネルを備えた表示装置において、電源OFF時における表示の黒色化を図ることが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明に係る表示装置の特徴は、偏光板を有するノーマリーホワイトモードの液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの反視認側に配置されたバックライトユニットと、前記液晶表示パネルおよび前記バックライトユニットの間に配置され直線偏光を円偏光または楕円偏光に、円偏光または楕円偏光を直線偏光に変換する位相差板とを備えた表示装置において、前記位相差板と前記バックライトユニットとの間に、視認側から入射し前記液晶表示パネルの偏光板を透過して直線偏光となり前記位相差板を透過して円偏光または楕円偏光となった外光を、偏光状態を解消させることなく位相が反転するように鏡面反射するとともに、前記バックライトユニットからの照射光を透過する光学部材が設けられており、前記光学部材によって鏡面反射された反射光が、前記位相差板を再度透過して前記偏光板に遮光される点にある。
【0011】
この本発明に係る表示装置によれば、表示装置の電源OFF時において、表示装置の外部の視認側から液晶表示パネルを透過した外光が、偏光板を透過して直線偏光となった後、位相差板を透過して、円偏光または楕円偏光となる。この円偏光または楕円偏光は、光学部材によって偏光状態が解消されることなく鏡面反射されて位相反転するので、位相差板を透過した円偏光または楕円偏光が右回りの場合は左回りの円偏光または楕円偏光に、左回りの場合は右回りの円偏光または楕円偏光となり、位相差板を再度透過する。この位相差板を再度透過した直線偏光の光軸は、偏光板を透過した直後の直線偏光の光軸と比較して90°回転することとなる。このため、この直線偏光は、偏光板の透過軸に直交することとなるので、偏光板を透過することができず、したがって、本発明に係る表示装置は、再度位相差板を透過した直線偏光を偏光板によって遮光することができる。
【0012】
また、本発明において、前記光学部材がハーフミラーとされていることが好ましい。ここで、本発明において、ハーフミラーとは、照射された光の一部を反射し一部を透過する光学部材である。ハーフミラーを用いることにより、視認側から入射し前記液晶表示パネルの偏光板を透過して直線偏光となり前記位相差板を透過して円偏光または楕円偏光となった外光を、偏光状態を解消させることなく位相が反転するように鏡面反射し、前記バックライトユニットからの照射光を透過することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る表示装置において、前記光学部材の反視認面が、拡散反射機能を備えていることが好ましい。このような構成を採用することにより、バックライトユニットから照射され光学部材を透過しなかった照射光を、例えばバックライトユニットに配設された光学フィルムの視認面と光学部材の反視認面との間によって拡散反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、光学部材を透過し、さらに、位相差板および液晶表示パネルを透過して、表示装置から出射されることにより、本発明に係る表示装置は、バックライトユニットからの照射光を表示装置の表示画面に均一に照射することが可能となる。
【0014】
さらにまた、本発明に係る表示装置において、前記光学部材の反視認側に、視認側から照射される光を視認側に反射する反射部材が設けられ、前記反射部材の視認面、および前記光学部材の反視認面の少なくとも何れかが、拡散反射機能を備えていることが好ましい。このような構成を採用することにより、バックライトユニットから照射され光学部材を透過できなかった照射光を、光学部材の反視認面と反射部材の視認面との間において、光学部材の反視認面および反射部材の視認面の拡散反射機能により拡散反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、光学部材を透過し、さらに、位相差板および液晶表示パネルを透過して、表示装置から出射されることにより、バックライトからの照射光を表示装置の表示画面に均一に照射することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
以上述べたように、本発明に係る表示装置によれば、電源OFF時において視認側から表示装置内に入射し、表示装置内において視認側に反射される反射光を、第2偏光板によって遮光することができるので、表示装置の表示画面を斜めから視認した場合における表示の黒色化を図ることができる。また、ハーフミラーは、外光を鏡面反射し、ハーフミラーによって反射された反射光に拡散反射成分がないので、表示装置の表示画面を正面から視認した場合における表示の黒色化を図ることができる。これにより、ノーマリーホワイトモードの液晶表示パネルを備えた表示装置において、電源OFF時における表示の黒色化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る表示装置の一実施形態を示す模式的側面図
【図2】図1に係る表示装置における偏光板の透過軸と位相差板の位相軸の角度を示す模式的平面図
【図3】図1に係る表示装置における光学部材を示す模式的側面図
【図4】図1に係る表示装置における光学部材およびバックライトユニットを示す模式的側面図
【図5】従来の表示装置の一例を示す模式的側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る表示装置の一実施形態を図1から図4を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る表示装置の模式的断面図であり、図1に示すように、本実施形態に係る表示装置1は、ノーマリーホワイトモードの液晶表示パネル2を有し、液晶表示パネル2の反視認側には、バックライトユニット3が配設されている。このノーマリーホワイトモードの表示装置1は、液晶に対する電圧がOFFの時にバックライトからの照射光を選択的に透過し、電圧がONの時に前記照射光を選択的に遮断することにより、表示を行うようになっている。
【0019】
液晶表示パネル2は、液晶表示セル5、この液晶表示セル5の視認側に配設された第1偏光板7、および液晶表示セル5の反視認側に配設された第2偏光板8を有している。
【0020】
バックライトユニット3は、液晶表示パネル2に照射光を照射するための光源10、光源10の近傍に配設され光源10からの照射光を液晶表示パネル2側に導く導光板11、および導光板11の視認側に配設される光学フィルム12を有している。この光学フィルム12としては、導光板11から出射した照射光を均一に液晶表示パネル2側に照射する等、表示品質の向上のために導光板11から液晶表示パネル2に照射される照射光を制御することが可能なプリズムシートや拡散シート等が列挙され、さらに、これらの光学フィルム12を複数積層して配設してもよい。
【0021】
液晶表示パネル2およびバックライトユニット3の間には、液晶表示パネル2から出射した直線偏光を円偏光または楕円偏光に、また円偏光または楕円偏光を直線偏光に変換する位相差板13が配設されている。本実施形態においては、位相差板13としてλ/4板13を用い、図2に示すように、λ/4板13は、第2偏光板8の透過軸8aとλ/4板13の遅相軸13aとの交差角が45°となるように配置されており、これにより、直線偏光を円偏光に変換するようになっている。
【0022】
λ/4板13とバックライトユニット3の間には、光学部材15が配設されており、この光学部材15は、表示装置1の視認側の外部から入射し液晶表示パネル2の第2偏光板8を透過して直線偏光P1となり、λ/4板13を透過して円偏光C1となった外光を、その偏光状態を解消させることなく位相が反転するように鏡面反射するようになっている。これとともに、この光学部材15は、バックライトユニット3からの照射光を透過するようになっている。本実施形態においては、この光学部材15として、図3に示すように、入射する光の一部を透過し一部を反射するハーフミラー15が用いられている。本実施形態においてハーフミラー15には、透明なベース基材15aの一面に反射膜15bが配設されており、この反射膜15bの膜厚を調整することにより、ハーフミラー15の反射率および透過率の割合を制御することができる。
【0023】
また、ハーフミラー15として、反視認面に反射防止加工(AR加工)を施すことが可能ではあるが、本発明においては、ハーフミラー15の反視認面には、AR加工が施されず、拡散反射機能を備えていることが好ましい。これにより、図4に示すように、バックライトユニット3から照射されハーフミラー15を透過しなかった照射光を、拡散反射させ、バックライトユニット3に配設された光学フィルム12の視認面とハーフミラー15の反視認面との間によって反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、ハーフミラー15を透過し、さらに、λ/4板13および液晶表示パネル2を透過して、表示装置1から出射されることにより、表示装置1は、バックライトからの照射光を表示装置1の表示画面に均一に照射することが可能となる。
【0024】
λ/4板13とバックライトユニット3の間に前述のハーフミラー15を配設することにより、このハーフミラー15によって鏡面反射された反射光は、位相反転するので、左回りの円偏光C1は右回りの円偏光C2に、右回りの円偏光C1は左回りの円偏光C2になり、λ/4板13を再度透過して直線偏光P2となる。このとき、λ/4板13を再度透過した直線偏光P2の光軸は、第2偏光板8を透過した直後の直線偏光P1の光軸と比較して90°回転することとなるので、この直線偏光P2は、第2偏光板8の透過軸8aに直交することとなり第2偏光板8を透過することができず、第2偏光板8によって遮光される。これにより、ノーマリーホワイトモードの表示装置1において、電源OFF時における表示の黒色化を図ることができる。
【0025】
ハーフミラー15の反視認面にAR加工を施さない場合、ハーフミラー15の視認面と反視認面との反射率および透過率の特性は同じとすることが理想である。すなわち、図3に示すように、視認側および反視認側から照射する照射光L1、L2の量を同一とすると、ハーフミラー15の視認面において反射される反射成分R1と、ハーフミラー15の反視認面において反射される反射成分R2の量は同じであり、また視認側から照射されハーフミラー15を透過する透過光T1と、反視認側から照射されハーフミラー15を透過する透過光T2の量は同じである。そして、ハーフミラーに照射される照射光の光量を1とすると、ハーフミラー15の透過成分(T)および反射成分(R)の和は、R+T=1、またはR+1<1となり、反射率が高いほど透過率が低くなり、透過率が高いほど反射率が低くなる。
【0026】
ここで、本発明に係る表示装置1は、ハーフミラー15の反射率が高いほど、より電源OFF時における表示の黒色化を図ることができる一方、バックライトユニット3からの照射光がハーフミラー15を透過する透過率も低くなってしまうので、表示が暗くなってしまうこととなる。一方、ハーフミラー15の透過率が高いほど、バックライトからの照射光がハーフミラー15を透過する透過率が高くなり表示装置1の表示を明るくすることができるが、電源OFF時における表示の黒色化の効果が低下してしまうこととなる。このため、電源OFF時における表示の黒色化、およびバックライトユニット3の照射光による表示の明るさを考慮して、ハーフミラー15の反射率および透過率の割合が決定されるとよい。
【0027】
さらに、ハーフミラー15の視認側は鏡面反射としているが、反視認側も鏡面反射面とすることもできる。この場合、バックライトユニット3側に、視認側から照射される光を視認側に反射する反射部材16が配設されていることが好ましく、さらには、反射部材16の視認面が拡散反射機能を備えていることが好ましい。本実施形態においては、この反射部材16は、バックライトユニット3における導光板11の反視認側に配設されている。これにより、図4に示すように、バックライトユニット3から照射されハーフミラー15を透過できなかった照射光を、ハーフミラー15の反視認面および反射部材16の視認面の拡散反射機能により、ハーフミラー15の反視認面と反射部材16の視認面との間において拡散反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、ハーフミラー15を透過し、さらに、λ/4板13および液晶表示パネル2を透過して、表示装置1から出射されることにより、バックライトからの照射光を表示装置1の表示画面に均一に照射することが可能となる。なお、本発明においては、反射部材16を備えた場合、反射部材16の視認面およびハーフミラー15の反視認面のいずれかが拡散反射機能を備えていればよいが、両面とも拡散反射機能を備えることにより、バックライトユニット3からの照射光を表示画面により均一に照射させることができる。
【0028】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0029】
本実施形態に係る表示装置1によれば、表示装置1の電源OFF時において、表示装置1の外部の視認側から液晶表示パネル2を透過した外光が、第2偏光板8を透過して直線偏光P1となった後、λ/4板13を透過して、円偏光C1となる。この円偏光C1は、ハーフミラー15によって偏光状態を解消されることなく鏡面反射し、位相反転するので、λ/4板13を透過した円偏光C1が右回りの場合は左回りの円偏光C2に、左回りの場合は右回りの円偏光C2となり、λ/4板13を再度透過して直線偏光P2となる。このλ/4板13を再度透過した直線偏光P2の光軸は、第2偏光板8を透過した直後の直線偏光P1の光軸と比較して90°回転する。このため、この直線偏光P2は、第2偏光板8の透過軸8aに直交することとなるので、第2偏光板8を透過することができず、第2偏光板8によって遮光される。
【0030】
したがって、本実施形態に係る表示装置1は、電源OFF時において視認側から表示装置1内に入射し、表示装置1内において視認側に反射される反射光を、第2偏光板8によって遮光することができるので、表示装置1の表示画面を斜めから視認した場合における表示の黒色化を図ることができる。また、ハーフミラー15は、外光を鏡面反射し、ハーフミラー15によって反射された反射光に拡散反射成分がないので、表示装置1の表示画面を正面から視認した場合における表示の黒色化を図ることができる。これにより、ノーマリーホワイトモードの液晶表示パネル2を備えた表示装置1において、電源OFF時における表示の黒色化を図ることができる。また、このような構成を採用することにより、電源ON時に強い外光が視認側から表示装置1内に入射した場合であっても、ハーフミラー15によって鏡面反射させることにより、表示装置1内における外光の反射による二重映りをより防止することが可能となる。
【0031】
また、ハーフミラー15の反視認面が拡散反射機能を備えることにより、バックライトユニット3から照射されハーフミラー15を透過しなかった照射光を、バックライトユニット3に配設された光学フィルム12の視認面とハーフミラー15の反視認面との間によって拡散反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、ハーフミラー15を透過し、さらに、λ/4板13および液晶表示パネル2を透過して、表示装置1から出射されることにより、表示装置1は、バックライトからの照射光を表示装置1の表示画面に均一に照射することが可能となる。
【0032】
さらに、ハーフミラー15の反視認側に、視認側から照射される光を視認側に反射する反射部材16を設け、反射部材の視認面およびハーフミラー15の反視認面の少なくとも何れかが拡散反射機能を備えることにより、バックライトユニット3から照射されハーフミラー15を透過できなかった照射光を、ハーフミラー15の反視認面と反射部材16の視認面との間において、ハーフミラー15の反視認面および反射部材の視認面の拡散反射機能により拡散反射させることができる。そして、このように拡散反射された光が、ハーフミラー15を透過し、さらに、λ/4板13および液晶表示パネル2を透過して、表示装置1から出射されることにより、バックライトからの照射光を表示装置1の表示画面に均一に照射することが可能となる。
【0033】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 表示装置
2 液晶表示パネル
3 バックライトユニット
5 液晶表示セル
7 第1偏光板
8 第2偏光板
8a 透過軸
10 光源
11 導光板
12 光学フィルム
13 位相差板(λ/4板)
13a 遅相軸
15 光学部材(ハーフミラー)
15a ベース基材
15b 反射膜
16 反射部材
P1、P2 直線偏光
C1、C2 円偏光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏光板を有するノーマリーホワイトモードの液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの反視認側に配置されたバックライトユニットと、
前記液晶表示パネルおよび前記バックライトユニットの間に配置され直線偏光を円偏光または楕円偏光に、円偏光または楕円偏光を直線偏光に変換する位相差板とを備えた表示装置において、
前記位相差板と前記バックライトユニットとの間に、視認側から入射し前記液晶表示パネルの偏光板を透過して直線偏光となり前記位相差板を透過して円偏光または楕円偏光となった外光を、偏光状態を解消させることなく位相が反転するように鏡面反射し、前記バックライトユニットからの照射光を透過する光学部材が設けられており、
前記光学部材によって鏡面反射された反射光が、前記位相差板を再度透過して前記偏光板に遮光されることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記光学部材がハーフミラーとされている請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記光学部材の反視認面が、拡散反射機能を備えている請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記光学部材の反視認側に、視認側から照射される光を視認側に反射する反射部材が設けられ、
前記反射部材の視認面、および前記光学部材の反視認面の少なくとも何れかが、拡散反射機能を備えている請求項1または請求項2に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−133734(P2011−133734A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294239(P2009−294239)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000103747)オプトレックス株式会社 (843)
【Fターム(参考)】