説明

表示装置

【課題】主に給油所に設置して走行車両に向けて燃料の単価を表示する装置において、購入代金の支払い種別と油種との組み合わせによる複数通りの価格を表示する際に、伝達すべき情報を省くことなく入力操作に要する手間と時間を大幅に削減した操作性に優れる表示装置を提供することを課題としている。
【解決手段】購入代金の支払い方法別に油種の価格を発光表示するにあたり、まず基準となる支払方法を設定してその支払方法で決済する際の各油種の価格を数値で入力する。そして、基準として設定した支払方法と異なる他の支払方法における各油種の価格については、先に基準として設定入力した価格に対する値引き額を入力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路側や店舗敷地内に設置し、商品名とその価格等に関する伝達情報を発光表示する表示装置に関するもので、特に、給油所に設置されてレギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油、灯油の単価を表示する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給油所における燃料の価格は原油価格の変動を受けて比較的頻繁に変動するため、現在の燃料単価を通行車両の乗員に向けて表示する表示装置が設置されている。その表示方式としては、特許文献1に示すように7セグメント表示方式によりマグネット表示素子を組み合わせて装着することで所望の数字を表示する方式、あるいは0から9までのセットからなる数字板3組とその数字板を差し込む3桁分の装着部を有する表示板とを用意し、数字板を装着部に差し換えることで表示する方式、さらに発光ダイオード(LED)を配列して7セグメント表示部を構成し所望の数字を発光表示する方式等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−171352号
【特許文献2】特開平8−301395号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように各種の方式が存在している中で、表示装置に求められる本質的機能とも言える視認性を優先した場合にはLED等による発光表示方式が有利となる。特に給油所において多く求められる走行中の車両運転手に遠方より情報伝達を図るという目的に対してはこのLED発光表示方式が適している。そのため従来より数多くの発光表示式装置が提案されているが、何れの提案においても代金の支払方法と油種との組み合わせから生じる複数通りの価格表示に対してそれぞれ個々に価格設定を行う方式が採用されており、この価格設定に要する入力操作をより少ない手順で容易に行うという着眼が認められなかった。具体的な例を挙げると、給油所における商品購入代金の支払方法には、1.購入した商品の代金をその場で現金で支払う方式の「現金」 2.予め会員として登録しておくことにより、現金で支払う場合よりも割安な会員価格が適用される方式の「会員」 3.プリペイドカードを用いて支払う方式の「プリカ」 が有る。そして給油所で取り扱う油種として「レギュラーガソリン」「ハイオクガソリン」「軽油」「灯油」が有るため、これら4種類の油種の単価を前記3種類の支払種別毎に設定すると合計12通りの価格表示が必要になる。このような場合に、従来では12通りの価格全てについて価格入力の操作を行っていた。
【0005】
例えば特許文献2に示される装置では、遠隔制御装置に備えられた油種選択ボタンを押して油種を選択し、選択した油種の単価をテンキーで入力操作するようにしており、この操作を単価表示を行う全ての油種に対して繰り返し行う構成となっている。この従来例では、支払種別の表示を行っていないため値段の入力操作は各油種に対してそれぞれ1回発生するだけであるが、近年の給油所においては、前記の通り現金支払いの他にも石油元売会社の発行による会員クレジットカードでの支払いや、同じく石油元売会社のプリペイドカードでの支払いといった複数の支払方法が普及しているため、そういった支払いの種別毎に各油種の価格を表示する必要があり、入力操作に手間がかかるという問題を抱えていた。
【0006】
本発明は上記の問題点に対処してなされたものであり、主に給油所に設置して走行車両に向けて燃料の単価を表示する装置において、購入代金の支払い種別と油種との組み合わせによる複数通りの価格を表示する際に、伝達すべき情報を省くことなく入力操作に要する手間と時間を大幅に削減した操作性に優れる表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために本発明は、複数配置した発光素子を点滅制御することで商品情報とその価格情報を発光表示する表示装置において、販売対象の商品種別名を表示する商品種別表示部と、商品の種別毎に商品価格を表示する価格表示部と、代金支払方法の種別を表示する支払種別表示部と、前記各表示部に発光表示する表示内容の入力設定操作を行う表示設定部とを備え、前記表示設定部では、基準として設定する支払種別に対応する商品価格を基準価格として商品の種別毎に入力し、基準として設定した支払種別とは異なる支払種別に対応する商品価格を支払種別毎に前記基準価格に対する値引き額で入力することを特徴とする表示装置を提案する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、購入代金の支払い方法別に油種の価格を発光表示するにあたり、まず基準となる支払方法を設定してその支払方法で決済する際の各油種の価格を数値で入力する。そして、基準として設定した支払方法と異なる他の支払方法における各油種の価格については、先に基準として設定入力した価格に対する値引き額を入力するようにしている。従って、基準とする支払種別を「現金」とすれば、現金で支払う場合の「レギュラーガソリン」「ハイオクガソリン」「軽油」「灯油」の価格をそれぞれ3桁もしくは2桁の数字により例えば「120円」「130円」「90円」「60円」と入力し、「現金」とは異なる支払種別である「会員」「プリカ」については、「現金」の価格に対する値引き額を例えば「会員」に対しては「5円」、「プリカ」に対しては「3円」と入力する。この場合に、基準となる「現金」には4種類の油種の価格をそれぞれ入力するのに対して、「会員」「プリカ」には油種の区別に関係なく値引き額のみを入力するようにしているため、入力の手順を少なくすることができ入力作業に要する手間を大幅に省くことが可能になる。また、価格の入力間違いが発生するリスクを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明実施例に係る表示装置の外観図である。
【図2】本発明実施例に係る表示装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明実施例に係る表示装置の表示態様を示す説明図である。
【図4】操作リモコンを示す説明図である。
【図5】支払種別が「現金」の表示価格設定動作を示すフローチャートである。
【図6】支払種別が「会員」の表示価格設定動作を示すフローチャートである。
【図7】支払種別が「プリカ」の表示価格設定動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明実施例による表示装置の外観を示す説明図である。1は表示装置本体であり、移動架台2に立設された一対の取付支柱3に表示装置本体1の側面部を固定し、表示装置の最低地上高を消防法の規定による地面から600mm以上の高さを確保した状態で、表示装置を設置面に対して垂直に保持している。表示装置本体1は、その周囲4辺をフレーム4で囲んでその表示面を構成し、表面と裏面に表示面を設けた両面表示、あるいは片面のみに表示面を設けた片面表示の何れの仕様も対応可能にしている。5は油種表示部(特許請求の範囲に記載の商品種別表示部)であり、文字形状に沿ってLEDを配置することにより、レギュラーガソリンを意味する「レギュラー」、ハイオクガソリンを意味する「ハイオク」、「軽油」、「灯油」の各油種名を表示可能にしている。ちなみに、これら4種類の油種名を表すLEDは共通の表示領域に重ね合わせて配置されており、それぞれの油種名を表すLED群単位で点滅制御することにより、同一の表示領域に1種類の油種名を択一して発光表示する構成としている。6は支払種別表示部であり、給油した際の代金支払い方法を表す「現金」「会員」「プリカ」を択一して発光表示する。この支払種別表示部6においてもLEDの配置形状により「現金」「会員」「プリカ」の文字を表示するようにしているが、油種表示部5とは異なり支払種別を表す各文字を、横並びに配置したそれぞれ個別の表示領域に表示する。図1は「会員」を表示した状態を示しており、「会員」の右隣位置には「プリカ」を配置し、その「プリカ」の右隣位置に「現金」を配置している。7は価格表示部であり、複数のLEDを配列して構成する7セグメント表示パターンを横並びに配置し、3桁の数字を発光表示可能にしている。この3桁の数字は前記油種表示部5で表示している油種の単価を表すものであり、油種表示部5、支払種別表示部6と比較して最も広い表示面積を有し、走行中の車両乗員に向けて確実に価格情報を伝達するようにしている。8は矢印表示部であり、複数のLEDを矢印形状に配置して構成している。棒形状の部分と矢形状の部分とからなる矢印形状の領域内を埋めるようにLEDを密に配置しており、LEDを点灯させることで図中左向きの矢印を発光表示可能にしている。
【0011】
次に図2に基づいて本発明実施例に係る表示装置の内部構成について説明する。20は油種表示駆動部で、油種表示部5に配置したLEDを点灯/消灯駆動し「レギュラー」、「ハイオク」、「軽油」、「灯油」の各油種名を発光表示する。21は支払種別表示駆動部であり、支払種別表示部6に配置したLEDを点灯/消灯駆動し「会員」「プリカ」「現金」の支払方法を発光表示する。22は価格表示駆動部であり、価格表示部7に備える3桁分の7セグメント表示パターンをセグメント単位で発光駆動し、1桁毎に0〜9の任意の数字を発光表示し単価を表示する。23は矢印表示駆動部であり、矢印表示部8に配置して矢印図形を形成する複数のLEDを点灯/消灯駆動し、矢印図形を所定の表示動作で発光表示する。24は記憶部で、「表示装置全体の動きに関する動作プログラム」「油種表示部5、支払種別表示部6、価格表示部7、矢印表示部8を表示する際の表示動作」「油種表示部5、支払種別表示部6、価格表示部7、矢印表示部8を表示する際の発光輝度」「その他各種設定データ」を記憶している。25は制御部で、記憶部24で記憶するプログラムや各種データに従い表示処理手順をこなす。26はリモコン受信部であり、後述する操作リモコン10の操作に伴って送信される信号をこのリモコン受信部で受信する。制御部25では、リモコン受信部26で受信する操作リモコンからの操作信号を受けて、油種表示部5、支払種別表示部6、価格表示部7、矢印表示部8の表示内容に関する入力設定や表示動作の切り替えといった処理を実行する。こうした構成の中で、特に、制御部25と記憶部24とリモコン受信部26と操作リモコン10とによって特許請求の範囲に記載の表示設定部27が構成される。
【0012】
次に図3に基づいて本発明実施例に係る表示装置の表示態様について説明する。図3(a)は支払種別表示部6の表示を特定の支払種別に固定した状態で、4種類の油種を順次換えながら油種毎の単価を表示する「支払種別固定表示」を示す説明図である。図示の例は支払種別を「会員」に固定した状態で、レギュラーガソリンの1リットルあたり単価122円、同じくハイオクガソリンの単価133円、同じく軽油の単価100円、同じく灯油の単価61円、の表示を一定時間おきに順番に切り換える例を示しており、灯油の単価を表示した後には再びレギュラーガソリンの単価表示を行い、以降この4油種についての単価を順番に繰り返して表示する。
【0013】
図3(b)は油種表示部5の表示を特定の油種に固定した状態で、3種類の支払種別を順次換えながら支払種別毎の特定油種に関する単価を表示する「油種固定表示」を示す説明図である。図示の例は油種を「レギュラーガソリン」に固定した状態で、支払種別が「会員」の場合の1リットルあたり単価122円、同じく支払種別が「プリカ」の場合の単価124円、同じく支払種別が「現金」の場合の単価126円、の表示を一定時間おきに順番に切り換える例を示しており、支払種別が「現金」の場合の単価を表示した後には再び「会員」の場合の単価表示を行い、以降この支払種別3種類についての単価を順番に繰り返して表示する。
【0014】
本実施例の表示装置では、図3(a)(b)に示す表示態様の他に「支払種別消灯表示」も備えている。この「支払種別消灯表示」では、支払種別表示部6を消灯した状態で油種表示部5の油種を順次切り替えて単価を表示するものであり、支払種別が常に消灯したまま油種と油種毎の単価のみが順番に繰り返し表示される。従って本実施例における表示態様は、「支払種別固定表示」「油種固定表示」「支払種別消灯表示」の3種類が存在する。
【0015】
次に図4に基づいて操作リモコンについて説明する。10は操作リモコンであり、この操作リモコンの操作面に配置されたテンキー12と、テンキー12以外の機能キー13とにより表示装置の表示内容に関する設定操作を行う。以下、機能キー13の内の主なキーについて説明する。13−1は電源/終了キーであり、表示装置を商用電源に接続した状態でこの電源/終了キーを操作することにより、表示装置の表示動作開始と表示動作終了との切り替えを行う。ちなみに、表示装置の電源プラグを商用電源に最初に接続した時、表示装置は表示を開始した状態となり、表示動作中の表示装置に向かって電源/終了キー13−1を押下することで表示を停止した状態となる。そして、この商用電源に接続しながら表示を停止した状態において電源/終了キー13−1を押下することにより、再び表示動作を開始させることができる。
【0016】
13−2は表示切替キーであり、前記の通り3種類存在する表示態様の切り替えをこの表示切替キーにより行う。表示動作を行っている状態の表示装置に操作リモコンを向けて表示切替キー13−2を押下すると、「支払種別固定表示」「油種固定表示」「支払種別消灯表示」の順で表示態様の切り替えを行うことができる。
【0017】
13−3は種別切替キーであり、「支払種別固定表示」「油種固定表示」の各表示態様において固定表示する項目の種類を選択する場合にこの種別切替キーの操作により行う。従って、「支払種別固定表示」の表示態様においては種別切替キー13−3を押下する毎に、固定表示する支払種別が「会員」「プリカ」「現金」の順番で切り替わり、「油種固定表示」の表示態様においては種別切替キー13−3を押下する毎に、固定表示する油種の種別が「レギュラー」「ハイオク」「軽油」「灯油」の順番で切り替わる。
【0018】
13−4から13−7は支払種別が「現金」の場合における各油種の表示価格(特許請求の範囲に記載の基準価格)を設定する現金価格設定キーであり、表示動作を行っている状態の表示装置に向けてこれら現金価格設定キーを操作することにより、押下したキーに対応する油種の価格設定を行うことができる。13−4はレギュラーガソリン、13−5はハイオクガソリン、13−6は軽油、13−7は灯油に対応しており、例えば現金価格設定キー13−4を押下すると表示装置の動作はレギュラーガソリンの価格設定モードに移行する。価格設定モードでは、テンキー12で所望の金額を入力することで3桁もしくは2桁の数字により価格を入力し、最後に決定キー13−8を押下することでレギュラーガソリンの表示価格設定が行われる。なお、ハイオクガソリン、軽油、灯油の表示価格設定についてもそれぞれ対応する現金価格設定キーを押下することにより、レギュラーガソリンと同様にその表示価格を設定することができる。
【0019】
13−9は支払種別が「会員」の場合における各油種の表示価格を設定する会員価格設定キーであり、表示動作を行っている状態の表示装置に向けてこの会員価格設定キーを操作することにより、価格設定モードに移行し表示する価格を設定することができる。ここで行う表示価格の入力は、支払種別が「現金」の場合の各油種の価格に対する値引き額の値を指定することにより行う。会員価格設定キー13−9を操作して価格設定モードに入り、上向き三角キー13−11及び下向き三角キー13−12を操作して値引き額を指定し、最後に決定キー13−8を押下することで表示価格の設定を確定する。
【0020】
13−10は支払種別が「プリカ」の場合における各油種の表示価格を設定するプリカ価格設定キーであり、表示動作を行っている状態の表示装置に向けてこのプリカ価格設定キーを操作することにより、価格設定モードに移行し表示価格を設定する。この場合も前記会員価格設定キー13−9と同様に、表示価格の入力は支払種別が「現金」の場合の各油種の価格に対する値引き額の値を指定することにより行う。プリカ価格設定キー13−10を操作して価格設定モードに入り上向き三角キー13−11及び下向き三角キー13−12を操作して値引き額を指定し、最後に決定キー13−8を押下することで表示価格の設定を確定する。
【0021】
次に、本発明実施例による表示価格設定動作について図を基に説明する。図5は支払種別が「現金」の場合の表示価格設定動作である。表示動作中の表示装置に向けてリモコン10に配置された現金価格設定キー13−4〜13−7の何れかが押下されると現金価格の設定モードに移行する。まず、押下された現金価格設定キーに対応する油種に設定されている現在の表示価格を価格表示部7に通常の表示動作よりも速い点滅動作で表示する(S1)。価格表示部7が通常の表示動作から高速点滅動作に変化したのを確認し、リモコン10のテンキー12を操作して新たに設定する表示価格を入力する(S2)。この時、入力した価格を1桁単位で訂正する場合にはリモコンに配置されたクリアーキー「C」を押下することで訂正可能であり、また、取消キー「取消」を押下することで価格設定モードに移行した直後の状態に戻すこともできる(S3)。新たな設定価格の入力操作を終えたら、リモコン10の決定キー13−8を押下する(S4)。この決定キー13−8の押下により、新たな設定価格を前記記憶部24に記憶し(S5)価格設定モードを終了する。価格設定モードの終了と同時に価格表示部7高速点滅動作から通常の表示動作に復帰し、新たに設定した価格を発光表示する。
【0022】
次に支払種別が「会員」の場合の表示価格設定動作について図6を基に説明する。表示動作中の表示装置に向けてリモコン10の会員価格設定キー13−9が押下されると会員価格の設定モードに移行する。既に説明したように、会員価格の設定は「現金」の場合の各油種の価格に対する値引き額の値を指定することにより行うものであり、会員価格設定モードへの移行と同時に価格表示部7には現在設定されている値引き額の値が「−9」〜「0」の数字で高速点滅表示される(S11)。次にリモコン10の上向き三角キー13−11及び下向き三角キー13−12を操作して値引き額の値を選択する(S12)。現在設定されている値引き額の値に対して値引き額を少なくする場合は上向き三角キー13−11を操作し、反対に多くする場合は下向き三角キー13−12を操作する。仮に値引き額の値を「−4」と選択した場合には、支払種別が「現金」の場合の各油種の価格に対して「会員」の場合の価格が各油種それぞれ4円値引いた価格として表示される。この値引き額の選択操作においてもリモコンの取消キーは有効であり、値引き額の選択操作中に価格設定モードへの移行直後の値に戻したい場合は取消キーを押下することで戻すことができる(S13)。新たな値引き額の選択操作を終えたら、リモコン10の決定キー13−8を押下する(S14)ことで新たな値引き額を記憶部24に記憶し(S15)価格設定モードを終了する。価格設定モードの終了と同時に価格表示部7高速点滅動作から通常の表示動作に復帰し、新たに設定した価格を発光表示する。
【0023】
次に支払種別が「プリカ」の場合の表示価格設定動作について図7を基に説明する。表示動作中の表示装置に向けてリモコン10の会員価格設定キー13−10が押下されるとプリカ価格の設定モードに移行する。プリカ価格設定モードへの移行と同時に価格表示部7には現在設定されている値引き額の値が「−9」〜「0」の数字で高速点滅表示される(S21)。次にリモコン10の上向き三角キー13−11及び下向き三角キー13−12を操作して値引き額の値を選択する(S22)。「会員」価格設定動作と同様にして新たな値引き額の選択操作を終えたら、リモコン10の決定キー13−8を押下する(S24)ことで新たな値引き額を記憶部24に記憶し(S25)価格設定モードを終了する。価格設定モードの終了と同時に価格表示部7高速点滅動作から通常の表示動作に復帰し、新たに設定した価格を発光表示する。
【0024】
本発明は以上の構成されるものであるが、上記実施例に限定されることなく、種々の実施が可能である。例えば、価格表示を行う対象は燃料に限定される必要はなく、洗車料金やオイル交換料金といった他の商品でも良い。また、実施例では価格表示部が1つであり、これに対して油種表示部の表示を切り替えることで全油種の単価を表示するようにしているが、各油種に対して個々に価格表示部を備え、各油種の単価を同時に表示する方式の表示装置にも実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明に係る表示装置の活用例としては、路側や店舗敷地内に設置し、商品名とその価格等に関する伝達情報を発光表示する表示装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 表示装置本体
2 移動架台
3 取付支柱
4 フレーム
5 油種表示部
6 支払種別表示部
7 価格表示部
8 矢印表示部
10 操作リモコン
12 テンキー
13−1 電源/終了キー
13−2 表示切替キー
13−3 種別切替キー
13−4 現金価格設定キー(レギュラー)
13−5 現金価格設定キー(ハイオク)
13−6 現金価格設定キー(軽油)
13−7 現金価格設定キー(灯油)
13−8 決定キー
13−9 会員価格設定キー
13−10 プリカ価格設定キー
13−11 上向き三角キー
13−12 下向き三角キー
20 油種表示駆動部
21 支払種別表示駆動部
22 価格表示駆動部
23 矢印表示駆動部
24 記憶部
25 制御部
26 リモコン受信部
27 表示設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数配置した発光素子を点滅制御することで商品情報とその価格情報を発光表示する表示装置において、
販売対象の商品種別名を表示する商品種別表示部と、
商品の種別毎に商品価格を表示する価格表示部と、
代金支払方法の種別を表示する支払種別表示部と、
前記各表示部に発光表示する表示内容の入力設定操作を行う表示設定部とを備え、
前記表示設定部では、基準として設定する支払種別に対応する商品価格を基準価格として商品の種別毎に入力し、基準として設定した支払種別とは異なる支払種別に対応する商品価格を支払種別毎に前記基準価格に対する値引き額で入力することを特徴とする表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−75740(P2011−75740A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225731(P2009−225731)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000103138)エムケー精工株式会社 (174)
【Fターム(参考)】