説明

被記録媒体搬送装置、被記録媒体処理装置、被記録媒体後処理装置、及び画像形成装置

【課題】 搬送する被記録媒体の膨らみの発生を防止して小口断裁面等のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの被記録媒体搬送装置、及びその被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置、被記録媒体後処理装置、並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】 進入する被記録媒体Pの先端部を押圧して挟持する挟持手段1と、前記挟持手段1を被記録媒体Pの搬送方向に所定位置に対する距離を可変に移動する移動手段2と、前記移動手段2と同期して移動し被記録媒体Pを保持して搬送する被記録媒体搬送手段3を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送装置、及びその被記録媒体搬送装置を備えて中綴じ処理及び2つ折り処理された被記録媒体束を搬送して先端折り部の増し折り処理と後端部の断裁処理をする被記録媒体処理装置、記録画像を形成した後の被記録媒体の後処理を行う被記録媒体後処理装置、並びに搬送する被記録媒体に画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれ等の複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンタ等の画像出力装置の下流側に配置されて、出力される被記録媒体に綴じなどの後処理を行う後処理装置は広く知られている。昨今、後処理装置の機能は多機能化され、従来の端面綴じに加えて中綴じ処理も可能としたもの、さらには中綴じ処理された後に断裁処理する断裁機能を搭載したものが提案されている(特許文献1を参照)。
これは、中綴じ・折り処理された用紙をプレスローラにより断裁すべき位置に挟持搬送し、断裁処理を行うものである。
しかしながら、その用紙が大サイズになるほどプレスローラによる搬送距離が大きくなるため、搬送中にステイプル部との間に膨らみが生じ、その状態で断裁したとしても、結果的に裁断面が揃っておらず、見栄え・使い勝手等が悪くなっている。
また、別の断裁機能を搭載した手段として、中綴じ・折り処理された用紙を搬送ベルトにより搬送し、先端部をストッパに当てて断裁処理を行うものがある(特許文献2、3を参照)。
しかしながら、用紙を搬送する手段としての搬送ベルト、先端ストッパ、用紙の膨らみを押える押圧手段等の多くの構成部品が必要となり、機械装置が大きく、かつ大掛かりになるばかりでなく、コスト高になっている。
【特許文献1】特開2000−143081公報
【特許文献2】特開2000−198613公報
【特許文献3】特開2002−3069公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで本発明は、このような問題点を解決するものである。即ち、搬送する記録媒体の膨らみの発生を防止して小口断裁面等のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの被記録媒体搬送装置、及びその被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置、被記録媒体後処理装置、並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送装置において、進入する被記録媒体の先端部を押圧して挟持する挟持手段と、前記挟持手段を被記録媒体の搬送方向に所定位置に対する距離を可変に移動する移動手段と、前記移動手段と同期して移動し被記録媒体を保持して搬送する被記録媒体搬送手段を備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
又は、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の被記録媒体搬送装置において、前記挟持手段は、被記録媒体束の折り部に対して増し折りする増し折りユニットを備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
又は、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の被記録媒体搬送装置において、前記増し折りユニットは、折られた被記録媒体束の折り部に対してガイド板との間でさらに増し折りする増し折りローラと、前記増し折りローラを被記録媒体束の搬送方向に対して直交する方向に移動させる駆動手段を備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
又は、請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記被記録媒体搬送手段は、搬送ローラ対を備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
又は、請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記被記録媒体搬送手段は、進入する被記録媒体を案内する搬送ガイドを備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
又は、請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の被記録媒体搬送装置において、前記搬送ガイドは、前記被記録媒体搬送手段と一体で移動して被記録媒体を案内する可動ガイドを備える被記録媒体搬送装置であることを特徴とする。
【0005】
又は、請求項7に記載の本発明は、中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体束を搬送して先端折り部の増し折り処理と後端部の断裁処理をする被記録媒体処理装置において、中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体束に対して折り部を先端にして進入方向後端部を断裁する断裁手段と、前記断裁手段の下流側に位置して被記録媒体束を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の被記録媒体処理装置において、前記断裁手段は、直線的な固定刃と、前記固定刃に当接しながら回転して水平移動の過程で前記固定刃との間で被記録媒体束を切断する丸刃を備える被記録媒体処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項9に記載の本発明は、請求項7または8に記載の被記録媒体処理装置において、前記断裁手段による被記録媒体束の断裁量は、前記断裁手段の断裁位置と前記増し折りユニットの折り位置との距離を可変して調整する被記録媒体処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項10に記載の本発明は、記録画像を形成した後の被記録媒体の後処理を行う被記録媒体後処理装置において、記録画像を形成した後に搬入される被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送路と、前記被記録媒体搬送路に搬送される被記録媒体を製本処理する製本処理部と、前記製本処理部で製本処理された被記録媒体束を断裁処理する前記断裁手段と、前記断裁手段の断裁位置に被記録媒体束の進入方向後端部を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体後処理装置であることを特徴とする。
【0006】
又は、請求項11に記載の本発明は、請求項10に記載の被記録媒体後処理装置において、前記被記録媒体搬送路は、搬送される被記録媒体に穿孔処理を行うパンチユニットを備える被記録媒体後処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項12に記載の本発明は、請求項10または11に記載の被記録媒体後処理装置において、前記製本処理部は、搬送される被記録媒体の整合及び綴じ処理を行う整合綴じトレイを備える被記録媒体後処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項13に記載の本発明は、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の被記録媒体後処理装置において、前記製本処理部は、搬送される被記録媒体の折り処理を行う折りトレイを備える被記録媒体後処理装置であることを特徴とする。
又は、請求項14に記載の本発明は、被記録媒体に画像を形成して搬送方向に搬送して排出する画像形成装置において、画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで記録画像を形成した後の被記録媒体を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備える画像形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項15に記載の本発明は、請求項14に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスでトナーの記録画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、搬送する被記録媒体の膨らみの発生を防止して小口断裁面等のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの被記録媒体搬送装置、及びその被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置、被記録媒体後処理装置、並びに画像形成装置を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10の基本構成図である。
被記録媒体搬送装置10は、複写機等の被記録媒体処理装置50の側部(排出口側)に近接配置されており、被記録媒体処理装置50から排出されてきた被記録媒体Pの記録用紙の先端部を押圧して挟持する挟持手段1と、挟持手段1を被記録媒体の矢印(A)方向の搬送方向に移動させて図4に示す断裁手段51の断裁位置等との間の距離を可変にする移動手段2と、移動手段2と同期して移動し被記録媒体を保持して搬送する被記録媒体搬送手段3(搬送ローラ対30)と、を備えるシンプルかつ低コストな構成である。
挟持手段1は、進入する被記録媒体の先端部を台板11と押圧部材12との間で押圧して挟持するソレノイド13を備えている。ソレノイド13は、制御手段4のオン(ON)の通電信号で被記録媒体束Pを、図示しない弾性材のコイルバネを介して下方に押圧して挟持する。
一方、挟持手段1に搬送されてくる被記録媒体束Pは、挟持手段1の入口部に設けられた被記録媒体検知センサ34によって検知される。
【0009】
移動手段2は、駆動フレーム20にネジギヤ21が回動可能に取り付けられており、そのネジギヤ21の一端に固定されたタイミングプーリ22、タイミングベルト23を介して、挟持手段移動モータ24の動力を挟持手段1に伝達する構成となっている。
挟持手段移動モータ24は、ステッピングモータを使用しており、HPセンサ25からのホームポジション情報に基づき制御手段4により所定量回転させることで、ネジギヤ21に嵌合するスライダ26、27を介して挟持手段1の図1(a)のホームポジションから図1(b)に図示する所定の位置へ被記録媒体Pを挟持して移動する。
なお、この移動する距離は、被記録媒体Pの搬送方向(A)のサイズ等により決定される。
また、被記録媒体搬送手段3の搬送ローラ対30は、搬送駆動モータ33のステッピングモータにより駆動され、搬送ガイド31とその移動にともなって移動する可動ガイド32に案内される被記録媒体Pを搬送方向(A)に制御手段4により搬送するとともに、被記録媒体検知センサ34の検知をトリガーとして被記録媒体Pの搬送方向(A)の位置合わせを行う。
【0010】
図2は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10の増し折りユニット52の正面図である。
図3は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10の増し折りユニット52の側面図である。
図2と図3において、挟持手段1である被記録媒体束Pの折り部に対して増し折りする増し折りユニット52は、折られた被記録媒体束Pの折り部に対してガイド板520との間でさらに増し折りする増し折りローラ521と、増し折りローラ521の支持機構と、増し折りローラ521を搬送方向(A)と直交する方向に移動させる駆動手段を備えている。
増し折りローラ521の駆動手段は、駆動側プーリ522と従動側プーリ523と、両プーリ522、523との間に掛け渡されたタイミングベルト524と、このタイミングベルト524を回転駆動するパルスモータ525とから主に構成されている。
増し折りローラ521の支持機構は、タイミングベルト524と結合され、一体的に移動する移動支持部材526と、移動支持部材526が摺動し、移動方向を規制するガイド部材527と、移動支持部材526の反増し折りローラ設置側まで延び、増し折りローラ521の傾きを規制するとともにガイド部材527の撓みを防止する上ガイド板528と、増し折りローラ521の被記録媒体束Pの増し折り方向、図では下方に弾性付勢する弾性付勢手段としての弾性材529のコイルバネとから主に構成されている。
【0011】
増し折りローラ521の支持機構は、被記録媒体束の搬送方向(A)に対して直交する方向に設置されている。そして、増し折りローラ521の駆動手段は、前記支持機構内でその支持機構の設置方向に増し折りローラ521を移動させる。
パルスモータ525の回転駆動は、駆動側プーリ522と従動側プーリ523間に張られたタイミングベルト524によって、タイミングベルト524と結合している移動支持部材526に伝わり、移動支持部材526はガイド部材527にガイドされてガイド部材527のスラスト方向に摺動して移動する。
移動支持部材526と上ガイド板528との間には撓み防止部材530が存在し、移動支持部材526に回転可能な状態で支持され、いわばローラ状になっているので、移動支持部材526と一体でガイド部材527の軸方向(長手方向)に移動することができる。さらに、増し折りローラ521は移動支持部材526とガイド板520との間に配置され、増し折りローラ521の外周面上には摩擦部材531が設けられている。
【0012】
増し折りローラ521の回転軸は増し折りローラ支持部材532によって支持され、増し折りローラ支持部材532は移動支持部材526と摺動しながら上下方向に移動することができる状態で支持されている(移動支持部材526によって上下動自在に支持されている)。さらに、増し折りローラ支持部材532は移動支持部材526から弾性材529によって加圧された状態である。これにより増し折りローラ521は移動支持部材526と一体でガイド部材527のスラスト方向に移動することができ、その間、増し折りローラ521は弾性材529によって常にガイド板520に向かって押圧されて被記録媒体束Pを挟持して、かつ上下方向に移動可能になっている。
また、ガイド部材527のスラスト方向には移動支持部材526の位置を検知する検知手段としてのホームポジション側の位置検知センサ533及び増し折り処理終了側の位置検知センサ534が設けられ、移動支持部材526が位置検知センサ533及び位置検知センサ534の位置に来たときに位置検知センサ533、534によって検知されるようになっている。
一方、増し折りユニット52に搬送されてくる被記録媒体束Pは、増し折りユニット52の入口部に設けられた被記録媒体検知センサ34によって検知される。
移動手段2の構成は、図1で説明したので以下の詳細な説明は重複するので省略する。
【0013】
挟持手段移動モータ24は、ステッピングモータを使用しており、HPセンサ25のホームポジション情報に基づき制御手段4により所定量回転させることで、ネジギヤ21にネジ嵌合するスライダ26、27を介して挟持手段1である増し折りユニット52の図2(a)のホームポジションから図2(b)に図示する所定の位置への被記録媒体Pを挟持しての移動を行う。
なお、この移動する距離は、被記録媒体束の搬送方向サイズ等により決定される。
また、被記録媒体搬送手段3の構成も、図1で説明したので以下の詳細な説明は重複するので省略する。
搬送ローラ対30は、搬送駆動モータ33により駆動され、搬送ガイド31とその移動にともなって移動する可動ガイド32に案内される被記録媒体束を搬送方向に制御手段4により搬送を行うとともに、被記録媒体検知センサ34をトリガーとして被記録媒体束の折り部と増し折りローラ521の搬送方向の位置合わせを行う。
従って、挟持手段1を増し折りユニット52と兼用することで、搬送する被記録媒体束の膨らみの発生を防止して小口断裁面等のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、さらにシンプルかつ低コストの被記録媒体搬送装置10を提供することが出来る。
【0014】
図4は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体処理装置50の基本構成図である。図5は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体処理装置50の断裁手段51の正面図である。図6は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体処理装置50の断裁手段51の側面図である。
図4乃至図6において、中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体束Pを搬送して先端折り部の増し折り処理と後端部の断裁処理をする被記録媒体処理装置50は、中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体Pに対して折り部を先端にして進入方向後端部を断裁する断裁手段51と、断裁手段51の下流側に位置して被記録媒体を搬送する本発明の各実施形態の何れかに係る被記録媒体搬送装置10を備えている。
被記録媒体処理装置50は、被記録媒体後処理装置100の排出側に取り付けられており、被記録媒体後処理装置100から中綴じ処理及び2つ折り処理された被記録媒体束が排出されてくる。
断裁手段51は、回転移動刃式いわゆるシャトルカッタ方式のカッタユニットであり、装置全体の大きさ及び駆動源の大きさを小さくすることができる。その主な構成は、直線的な固定刃510と、固定刃510に当接しながら回転して水平移動の過程で前記固定刃510との間で被記録媒体束を切断する丸刃511を備えている。
【0015】
固定刃510は、図6に示すようにステー512に固定されており、そのステー512は両側の各側板513に固定されており、独立したユニットとして成立可能な構成を有している。
両側板513には各々ブラケット514とモータブラケット515が固定され、それぞれにはアイドラプーリ516、カッタモータ517が固定されている。
一方、スライダベース518は、複数個のコロ519が回転自在にステー512を挟み込む形で配置され、スライダベース518は直線的に移動可能となっている。このスライダベース518にはベルト歯形とギヤ歯形を持った2段形のアイドラギヤ540がある。
また丸刃511は、軸541を介してスライダベース518を挟む形で駆動ギヤ542と接続されており、アイドラギヤ540が回転すると丸刃511も回転する構成となる。丸刃511は駆動ギヤ542側から板バネ543で押圧されており、常に適切な押圧力を持ちながら固定刃510に当接している。
タイミングベルト544は、有端のベルトで両端を固定されカッタモータ517のプーリ545とアイドラプーリ516、2個のアイドラギヤ540に配回されている。このように配回すことでカッタモータ517の出力軸に固定されたプーリ545を図6に図示の矢印(B)方向の時計方向に回転すると、スライドユニット550は丸刃511が図6に図示の矢印(C)方向に回転しながら図6に図示の矢印(D)方向の左方向に移動することとなる。このとき丸刃511と固定刃510との隙間に被記録媒体束Pがあれば断裁が可能となる。
【0016】
また、スライドユニット550のホームポジションは、カッタHPセンサ546により検出される。スライドユニット550がホームポジションより断裁をスタートして裁断可能な最大幅(L)の被記録媒体束の断裁が確実に完了する位置に到達センサ547が配置されている。
断裁手段51の下部には、カットした切り屑を回収するためのホッパ548が設けられている。
被記録媒体処理装置50では、回転移動刃式いわゆるシャトルカッタ方式のカッタユニットを使用しているが、従来からあるギロチン式の断裁手段を用いてもよいが、ただしコスト高となる。
被記録媒体処理装置50に搭載する被記録媒体搬送装置10とその増し折りユニット52等の構成の説明については、図1乃至図3で説明したので以下の詳細な説明は重複するので省略する。
増し折りユニット52は、増し折りローラユニットであり、被記録媒体束の折り部を増し折りローラ521が図4の紙面直交方向に移動し、増し折りを行う。従来の折り部に増し折りプレートを押付けることによる増し折り方式でも機能上は差し支えない。但し、高荷重を必要とするため、構造及び駆動部品の強度アップが必要となるため、コストアップとなる。
増し折りユニット52は、被記録媒体搬送手段3の搬送ローラ対30及び可動ガイド32と一体で同期して移動可能な構成となっており、図4の実線の位置から一点鎖線の範囲に水平移動可能で、被記録媒体束を増し折りするとともに、折り部先端を排出ローラ対53まで搬送する機能を有している。
【0017】
次に動作の概要について説明する。被記録媒体後処理装置100から中綴じ処理及び2つ折り処理された被記録媒体束は、折り部を先頭にして断裁手段51に進入する。断裁手段51の上流に設けられたセンサ54が被記録媒体束の先端部を検知すると移動手段2の挟持手段移動モータ24が、被記録媒体束の用紙サイズ情報及び断裁の長さ情報に基づき所定量回転し、被記録媒体搬送手段3の搬送駆動モータ33により搬送ローラ対30を回転させる。
次に、被記録媒体検知センサ34の被記録媒体束Pの先端検知情報に基づき、被記録媒体束を搬送ローラ対30にて所定量搬送したところで停止する。この停止位置は図5(a)に示すように、被記録媒体束の折り部が増し折りローラ521のニップ部にあり、かつ被記録媒体束の後端の小口が所定量の断裁長さを確保した位置である。即ち、断裁手段51による被記録媒体束の断裁量は、断裁手段51の断裁位置と増し折りユニット52の折り位置との距離を可変して調整することが出来る。
次に増し折りローラ521による増し折り動作が開始され、つづけて断裁手段51によりトリマーの動作をすることにより小口の断裁が行われる。断裁手段51によるトリマー動作が終了後、増し折りローラ521による増し折り動作を行いつつ、増し折りユニット52は図5(b)に図示の矢印(E)方向の排出ローラ対53の方向への移動を行う。
増し折りローラ521による増し折り動作が終了すると、停止していた搬送駆動モータ33が回転し、被記録媒体束を排出ローラ対53の方向へ搬送するとともに、排出ローラ対53も駆動されて被記録媒体束の排出が図5(c)に図示の矢印(F)方向に行われる。
【0018】
図7は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体処理装置50の処理手順を示すフローチャートである。
図7において、図4に示す被記録媒体処理装置50は、被記録媒体搬送装置10の制御手段4によって次のような処理手順で、搬送する被記録媒体束の膨らみの発生を防止して小口断裁面のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの構成で被記録媒体束を処理することが出来る。
スタートで、まず図4に示すセンサ54が被記録媒体束の先端部を検知してオン(ON)したことを確認して(ステップ1)、移動手段2の挟持手段移動モータ24が、被記録媒体束の用紙サイズ情報及び断裁の長さ情報に基づき所定量回転して(ステップ2)、被記録媒体搬送手段3の搬送駆動モータ33により搬送ローラ対30を回転させる(ステップ3)。
次に、被記録媒体検知センサ34が被記録媒体束の先端を検知してオン(ON)したかを判断して(ステップ4)、被記録媒体束の先端を検知していなければ(ステップ3)に戻るが、被記録媒体束の先端を検知してオン(ON)で被記録媒体束を搬送ローラ対30にて所定量搬送したところで搬送駆動モータ33の回転駆動を停止して(ステップ5)、増し折りユニット52による増し折り動作を開始して(ステップ6)、つづけて断裁手段51によりトリマーの動作をすることにより小口の断裁が行われてトリマー動作が終了して(ステップ7)、移動手段2の挟持手段移動モータ24を所定量回転して(ステップ8)、増し折りユニット52による増し折り動作が終了したかを判断して(ステップ9)、増し折り動作が終了していなければ増し折りユニット52による増し折り動作を行って(ステップ10)から(ステップ9)に戻るが、(ステップ9)で増し折り動作が終了していれば搬送駆動モータ33を回転して(ステップ11)、排出ローラ対53の駆動を開始して(ステップ12)、図4に示すセンサ55がオフ(OFF)であるかを判断して(ステップ13)、センサ55がオフ(OFF)でなければ(ステップ11)に戻るが、センサ55がオフ(OFF)であれば所定時間後に排出ローラ対53の駆動を停止して(ステップ14)、エンドで終了する。
【0019】
図8は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体後処理装置100の基本構成図である。
図8において、記録画像を形成した後の被記録媒体の後処理を行う被記録媒体後処理装置100は、画像形成装置600の側部に取り付けられており、画像形成装置600から記録画像を形成した後に搬入される被記録媒体Pを搬送する被記録媒体搬送路101と、被記録媒体搬送路101に搬送される被記録媒体Pを製本する製本処理部102と、製本処理部102で製本された被記録媒体束を断裁処理する断裁手段51と、断裁手段51の断裁位置に被記録媒体束の進入方向後端部を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置10を備えている。
画像形成装置600より排出される記録用紙などの被記録媒体Pは被記録媒体後処理装置100内に導かれる。被記録媒体後処理装置100内に導かれる被記録媒体Pは、1枚の被記録媒体Pに後処理を施す穿孔手段としてのパンチユニット103を有する被記録媒体搬送路101の入口搬送路111を通り上トレイ106へ導く上搬送路112、シフトトレイ107へ導くシフトトレイ搬送路113、製本処理部102の整合及びステイプル綴じ等の後処理を行う整合綴じトレイ104へ導く整合綴じ搬送路114へ、分岐爪115及び分岐爪116によって振り分けられるように構成される。
【0020】
製本処理部102の整合綴じトレイ104に配置された端面綴じステイプラ128または中綴じステイプラ129で整合及びステイプル綴じ等を施される被記録媒体束は、偏向手段である分岐ガイド板117と可動ガイド118により、シフトトレイ107へ導くシフトトレイ搬送路113、折り等を施す製本処理部102の折りトレイ105へ振り分けられるように構成され、折りトレイ105で折りプレート119や折りローラ対120などで折りの後処理が施される。
中綴じ処理及び2つ折り処理された被記録媒体束は、被記録媒体搬送装置10によって断裁手段51の断裁位置に被記録媒体束の進入方向後端部を搬送されて、増し折りユニット52で先端折り部の増し折り処理と断裁手段51で後端部の断裁処理をされて下トレイ108へ導かれて排出される。
また、整合綴じ搬送路114内に分岐爪121が配置されており図示してない低荷重バネにより図示の状態に保持されており、被記録媒体Pの後端がこれを通過した後、搬送ローラ対122、123、ステイプル排出ローラ対124の内少なくとも搬送ローラ対122を逆転する事で後端を被記録媒体収容部109へ導き滞留させ、次に搬送される被記録媒体Pと重ね合せて搬送する事が可能なように構成されている。この動作を繰返すことで2枚以上の被記録媒体Pを重ね合せて搬送する事も可能である。
【0021】
上搬送路112、シフトトレイ搬送路113、整合綴じ搬送路114の上流で各々に対し共通な入口搬送路111は、画像形成装置600から受け入れる被記録媒体Pを検出する入口センサ125、その下流に入口ローラ126、パンチユニット103、搬送ローラ127、分岐爪115、分岐爪116を順次配置されている。分岐爪115、分岐爪116は図示してないバネにより図8の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオン(ON)する事により、分岐爪115は上方に、分岐爪116は下方に、各々回動する事で、上搬送路112、シフトトレイ搬送路113、整合綴じ搬送路114へ被記録媒体Pを振り分ける。上搬送路112へ被記録媒体Pを導く場合は、分岐爪115は図8の状態で前記ソレノイドはオフ(OFF)、シフトトレイ搬送路113へ被記録媒体Pを導く場合は、図8の状態から前記ソレノイドをオン(ON)する事により、分岐爪115は上方に、分岐爪116は下方に、回動した状態となり、整合綴じ搬送路114へ被記録媒体Pを導く場合は、分岐爪115は図8の状態から前記ソレノイドはオン(ON)、分岐爪116は図8の状態で前記ソレノイドをオフ(OFF)にする事により、上方に回動した状態となる。
【0022】
被記録媒体後処理装置100が有する被記録媒体Pの積載装置は、シフト排出ローラ対130と、戻しコロ131と、被記録媒体面検知センサ132と、シフトトレイ107と、図示しない昇降機構とシフト機構等により構成される。
戻しコロ131は、シフト排出ローラ対130から排出される被記録媒体Pと接して被記録媒体Pの後端を図示しないエンドフェンスに突き当てて揃えるためのスポンジ製のコロである。この戻しコロ131は、シフト排出ローラ対130の回転力で回転するようになっている。
被記録媒体束の偏向手段として、分岐ガイド板117と可動ガイド118の構成を説明する。分岐ガイド板117は支点133を中心に上下方向に回動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ134を有しており、スプリング135により放出ローラ136に加圧されて、図示しない分岐モータの駆動パルスと図示しないカムの停止位置などによって放出ローラ136と加圧コロ134の隙間も自在に設定できるようになっている。また、可動ガイド118は放出ローラ136の駆動軸137に回動自在に支持されて、図示しない可動ガイド駆動モータの駆動パルスによりその停止位置を制御できるようになっている。
【0023】
次に製本処理部102の整合及びステイプル綴じ等の処理を行う整合綴じトレイ104の構成を説明する。ステイプル排出ローラ124により整合綴じトレイ104へ導かれる被記録媒体Pは、順次積載される。この場合、被記録媒体Pごとに叩きコロ138で被記録媒体Pの搬送方向の整合が行われ、ジョガーフェンス139にて横方向である被記録媒体Pの搬送方向と直交する被記録媒体Pの幅方向の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、被記録媒体束の最終の被記録媒体Pから次の被記録媒体束の先頭被記録媒体Pまでの間で、図示しない制御手段からのステイプル信号により端面綴じステイプラ128が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた被記録媒体束は、ただちに放出爪140を有する放出ベルト141によりシフト排出ローラ対130へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ107に排出される。
放出爪140は、図示するように、放出ベルトHPセンサ142によりそのホームポジションを検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ142は放出ベルト141に設けられた放出爪140によりオン(ON)・オフ(OFF)する。この放出ベルト141の外周上には対向する位置に2つの放出爪140が配置されており、整合綴じトレイ104に収容された被記録媒体束を交互に移動搬送するようになっている。また必要に応じて放出ベルト141を逆回転し、これから被記録媒体束を移動するように待機している放出爪140と対向側の放出爪140の背面で、整合綴じトレイ104に収容された被記録媒体束の搬送方向先端を揃えても良い。
【0024】
叩きコロ138は支点133を中心に図示しない叩きソレノイドによって振り子運動を与えられ、整合綴じトレイ104へ送り込まれた被記録媒体Pに間欠的に作用して被記録媒体Pを後端フェンス143に突き当てる。なお、叩きコロ138は図示の矢印(G)方向の反時計回りに回転する。ジョガーフェンス139は、図示しない正逆転可能なジョガーモータにより図示しないタイミングベルトを介して駆動され、被記録媒体Pの幅方向に往復移動する。
端面綴じステイプラ128は、図示しない正逆転可能なステイプラ移動モータにより図示しないタイミングベルトを介して駆動され、被記録媒体束の端部の所定位置を綴じるために被記録媒体束の幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じステイプラ128のホームポジションを検出する図示しないステイプラ移動HPセンサが設けられており、被記録媒体束の幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じステイプラ128の移動量により制御される。
中綴じステイプラ129は、後端フェンス143から中綴じステイプラ129の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大被記録媒体サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、且つ、被記録媒体束の幅方向整合中心に対して対称に2つ配置されて図示しないステーに固定されている。
【0025】
次に製本処理部102の折りトレイ105に搬送される中綴じされた被記録媒体束の折りの処理を行う折りプレート119の移動機構を説明する。
折りプレート119は、図示しない前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部が嵌合することで支持され、図示しないリンク機構で左右方向に往復移動する。
図8に示す折りプレート119は、折りトレイ105の搬送ガイド上144と搬送ガイド下145の被記録媒体束の収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。図示しない折りプレート駆動カムを回転させると折りプレート119は搬送ガイド上144と搬送ガイド下145の被記録媒体束の収容領域に突出する。
図示しない折りプレート駆動カムを、さらに回転させると折りプレート119は搬送ガイド上144と搬送ガイド下145の被記録媒体束の収容領域に収容された中綴じされた被記録媒体束の中央を折りローラ対120のニップに押し込むようになっている。さらに回転させると折りプレート119は搬送ガイド上144と搬送ガイド下145の被記録媒体束の収容領域から退避する。
そして折りローラ対120のニップに押し込まれて折り目を付けて中綴じ処理及び2つ折り処理され被記録媒体束は、断裁手段51を通って被記録媒体搬送装置10に進入して、増し折りユニット52で折り部の折り目を強化しながら搬送されて断裁手段51で折り部を先端にして進入方向後端部を断裁して排出ローラ対53から下トレイ108に排出されて収納される。
尚、被記録媒体搬送装置10、断裁手段51、増し折りユニット52の構成などは、図1乃至図7でした説明と重複するので以下の説明を省略する。
従って、搬送する被記録媒体束の膨らみの発生を防止して小口断裁面のばらつきを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの構成で被記録媒体束の後処理をして搬送する被記録媒体後処理装置100を提供することが出来る。
【0026】
図9は、本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置10を備える画像形成装置600の基本構成図である。
図9において、被記録媒体に画像を形成して搬送方向に搬送して排出する画像形成装置600は、画像を形成する画像形成ユニット601と、画像形成ユニット101で記録画像を形成した後の被記録媒体Pの後処理を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体後処理装置100を側部に取り付けている。
画像形成ユニット601の上部には、原稿画像読み取りユニット602が載置されている。そして画像形成ユニット601は、被記録媒体Pを給送する被記録媒体給送装置603の上部に保持されている。
画像形成ユニット601は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を被記録媒体Pの記録用紙等に転写して形成するようになっている。
原稿画像読み取りユニット102の原稿台620に載置された原稿(O)を光源621が図示の矢印(H)方向の右方に移動し、このとき、原稿(O)の原稿画像面が光源621により照明され、原稿画像が読み取り光学系622で読み取られる。読み取り光学系622で読み取られた原稿画像は、画像形成ユニット601の書き込みユニット612によってドラム形状の感光体ドラム610上に書き込まれる。
【0027】
感光体ドラム610は、図示の矢印(I)方向の時計方向に回転し、この時帯電装置611によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込みユニット612により原稿画像が書き込まれる。これによって感光体ドラム610上に静電潜像が形成され、この潜像は現像ユニット613によってトナー像として可視像化される。
一方、被記録媒体給送装置603から被記録媒体Pが感光体ドラム610に向けて給送され、転写装置614によって感光体ドラム610上のトナー像が被記録媒体Pに転写される。
この被記録媒体Pは、定着ユニット615を通り、転写されたトナー像が被記録媒体P上に定着され、ついで被記録媒体Pは装置の外に排出されて被記録媒体後処理装置100に搬入されて、前述の所定の中綴じ処理及び2つ折り処理や増し折りと断裁などの後処理と搬送が行われて、下トレイ108に排出されて収納される。
感光体ドラム610上に残留するトナーは、クリーニングユニット616によって除去されて次工程に備えられる。
尚、被記録媒体搬送装置10を備える被記録媒体後処理装置100の構成などは、図1乃至図8でした説明と重複するので以下の説明を省略する。
従って、搬送する被記録媒体Pの膨らみの発生を防止して小口断裁面のばらつきなどを最小限に押えて外観品質を向上させ、シンプルかつ低コストの構成で被記録媒体Pに記録画像を形成した後に後処理と搬送を行って排出する画像形成装置600を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置の基本構成図。
【図2】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置の増し折りユニットの正面図。
【図3】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置の増し折りユニットの側面図。
【図4】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置の基本構成図。
【図5】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置の断裁手段の正面図。
【図6】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置の断裁手段の側面図。
【図7】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体処理装置の処理手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える被記録媒体後処理装置の基本構成図。
【図9】本発明の実施の形態例にかかる被記録媒体搬送装置を備える画像形成装置の基本構成図。
【符号の説明】
【0029】
1 挟持手段、2 移動手段、3 被記録媒体搬送手段、4 制御手段、10 被記録媒体搬送装置、11 台板、12 押圧部材、13 ソレノイド、20 駆動フレーム、21 ネジギヤ、22 タイミングプーリ、23 タイミングベルト、24 挟持手段移動モータ、25 HPセンサ、26、27 スライダ、30 搬送ローラ対、31 搬送ガイド、32 可動ガイド、33 搬送駆動モータ、34 被記録媒体検知センサ、50 被記録媒体処理装置、51 断裁手段、52 増し折りユニット、53 排出ローラ対、54、55 センサ、100 被記録媒体後処理装置、101 被記録媒体搬送路、102 製本処理部、103 パンチユニット、104 整合綴じトレイ、105 折りトレイ、106 上トレイ、107 シフトトレイ、108 下トレイ、109 被記録媒体収容部、111 入口搬送路、112 上搬送路、113 シフトトレイ搬送路、114 整合綴じ搬送路、115、116 分離爪、117 分岐ガイド板、118 可動ガイド、119 折りプレート、120 折りローラ対、121 分岐爪、122、123 搬送ローラ対、124 ステイプル排出ローラ対、125 入口センサ、126 入口ローラ、127 搬送ローラ、128 端面綴じステイプラ、129 中綴じステイプラ、130 シフト排出ローラ対、131 戻しコロ、132 被記録媒体面検知センサ、133 支点、134 加圧コロ、135 スプリング、136 放出ローラ、137 駆動軸、138 叩きコロ、139 ジョガーフェンス、140 放出爪、141 放出ベルト、142 放出ベルトHPセンサ、143 後端フェンス、144 搬送ガイド上、145 搬送ガイド下、510 固定刃、511 丸刃、512 ステー、513 側板、514 ブラケット、515 モータブラケット、516 アイドラプーリ、517 カッタモータ、518 スライダベース、519 コロ、520 ガイド板、521 増し折りローラ、522 駆動側プーリ、523 従動側プーリ、524 タイミングベルト、525 パルスモータ、526 移動支持部材、527 ガイド部材、528 上ガイド板、529 弾性材、530 撓み防止部材、531 摩擦部材、532 増し折りローラ支持部材、533、534 位置検知センサ、540 アイドラギヤ、541 軸、542 駆動ギヤ、543 板バネ、544 タイミングベルト、545 プーリ、546 カッタHPセンサ、547 到達センサ、548 ホッパ、550 スライドユニット、600 画像形成装置、601 画像形成ユニット、602 原稿画像読み取りユニット、603 被記録媒体給送装置、610 感光体ドラム、611 帯電装置、612 書き込みユニット、613 現像ユニット、614 転写装置、615 定着ユニット、616 クリーニングユニット、620 原稿台、621 光源、622 読み取り光学系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送装置において、進入する被記録媒体の先端部を押圧して挟持する挟持手段と、前記挟持手段と所定位置との間の搬送方向距離を可変に移動する移動手段と、前記移動手段と同期して移動し被記録媒体を保持して搬送する被記録媒体搬送手段と、を備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の被記録媒体搬送装置において、前記挟持手段は、被記録媒体束の折り部に対して増し折りする増し折りユニットを備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の被記録媒体搬送装置において、前記増し折りユニットは、折られた被記録媒体束の折り部に対してガイド板との間でさらに増し折りする増し折りローラと、前記増し折りローラを被記録媒体束の搬送方向に対して直交する方向に移動させる駆動手段を備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記被記録媒体搬送手段は、搬送ローラ対を備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記被記録媒体搬送手段は、進入する被記録媒体を案内する搬送ガイドを備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項6】
請求項5に記載の被記録媒体搬送装置において、前記搬送ガイドは、前記被記録媒体搬送手段と一体で移動して被記録媒体を案内する可動ガイドを備えることを特徴とする被記録媒体搬送装置。
【請求項7】
中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体束を搬送して先端折り部の増し折り処理と後端部の断裁処理をする被記録媒体処理装置において、中綴じ処理及び2つ折り処理されて進入する被記録媒体束に対して折り部を先端にして進入方向後端部を断裁する断裁手段と、前記断裁手段の下流側に位置して被記録媒体束を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備えることを特徴とする被記録媒体処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の被記録媒体処理装置において、前記断裁手段は、直線的な固定刃と、前記固定刃に当接しながら回転して水平移動の過程で前記固定刃との間で被記録媒体束を切断する丸刃を備えることを特徴とする被記録媒体処理装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の被記録媒体処理装置において、前記断裁手段による被記録媒体束の断裁量は、前記断裁手段の断裁位置と前記増し折りユニットの折り位置との距離を可変して調整することを特徴とする被記録媒体処理装置。
【請求項10】
記録画像を形成した後の被記録媒体の後処理を行う被記録媒体後処理装置において、記録画像を形成した後に搬入される被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送路と、前記被記録媒体搬送路に搬送される被記録媒体を製本処理する製本処理部と、前記製本処理部で製本処理された被記録媒体束を断裁処理する前記断裁手段と、前記断裁手段の断裁位置に被記録媒体束の進入方向後端部を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備えることを特徴とする被記録媒体後処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の被記録媒体後処理装置において、前記被記録媒体搬送路は、搬送される被記録媒体に穿孔処理を行うパンチユニットを備えることを特徴とする被記録媒体後処理装置。
【請求項12】
請求項10または11に記載の被記録媒体後処理装置において、前記製本処理部は、搬送される被記録媒体の整合及び綴じ処理を行う整合綴じトレイを備えることを特徴とする被記録媒体後処理装置。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか一項に記載の被記録媒体後処理装置において、前記製本処理部は、搬送される被記録媒体の折り処理を行う折りトレイを備えることを特徴とする被記録媒体後処理装置。
【請求項14】
被記録媒体に画像を形成して搬送方向に搬送して排出する画像形成装置において、画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで記録画像を形成した後の被記録媒体を搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項15】
請求項14に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスでトナーの記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−223777(P2007−223777A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49253(P2006−49253)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】