説明

試料捕集デバイス

【課題】製造コストを低く簡易な構成において、所望の捕集対象物を分級、捕集をできる試料捕集デバイスを提供することを目的とする。さらに、仮に内部に物質が詰まった場合でも容易に詰まった物質を取り除くことができ、再利用できる試料捕集デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】試料を流す流路を構成する凹部を有し、前記凹部の深さが長手方向に沿って漸減する流路構成部材と、前記流路構成部材の前記凹部を覆い前記流路の上面を構成し、前記流路構成部材に取り外し可能に装着される流路天板と、を備え、前記流路の一方の流路開口から他方の流路開口に向かい前記流路断面積が漸減する試料捕集デバイスである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料や不純物の捕集及び検出等に用いられる試料捕集デバイスに関し、特に動物細胞、微生物等の生体物質を含む液体中から所望の生体物質を除去、検出、分級するための生体物質捕集デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、細胞、細菌といった種々の生体物質等の試料に対して生化学的な分析操作が盛んに行われている。生体物質の分析操作では、微細構造分離装置といった生体物質デバイスを用い、生体物質を含む液体中から液体成分を分離し、所望の生体物質を捕集している。
以下に、従来の微細構造型分離装置の一例について説明する。図6は、微細構造分離装置の平面図であり、図7は、図6の線VII−VIIに沿った断面図である。
【0003】
微細構造型分離装置501は、流体を所定の搬送方向530へ搬送するための搬送流路513と、搬送流路513から液体の部分流を排出し、液体中から所定の生体物質を分離する分離区域503と、を備える。分離区域503は、搬送流路513の底面から立ち上がって延びる傾斜面520と、傾斜面503に連続する収集室504と、を有し、比較的小さい生体物質が傾斜面520を越え収集室504内に捕獲される。なお、比較的大きい生体物質は傾斜面520を越えられずに、分離区域503の最も搬送流路513側に滞留するか、搬送流路513を流れる流体により搬送流路の下流に流される(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−283828
【特許文献2】特表2001−515216
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来の微細構造型分離装置501は、細胞、細菌等の微小な生体物質を捕集対象物とした場合に、微細な流路や分離区域等の複雑な構造を高精度に製造する必要がある。結果として、製造コストが嵩む恐れがある。
【0005】
さらに、微細構造型分離装置の搬送流路もしくは分離区域内で生体物質等の試料が引っ掛かったり、詰まると、搬送流路及び分離区域の寸法が小さいため、詰まった物質を取り除くことが困難である。結果的に、その微細構造型装置を廃棄し、新しいものと取り替える必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、製造コストが低廉な簡易な構成において、所望の捕集対象物を分級、捕集をできる試料捕集デバイスを提供することを目的とする。さらに、仮に内部に物質が詰まった場合でも容易に詰まった物質を取り除くことができ、再利用できる試料捕集デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の試料捕集デバイスの第1の態様は、試料を流す流路を構成する凹部を有し、前記凹部の深さが長手方向に沿って漸減する流路構成部材と、前記流路構成部材の前記凹部を覆い前記流路の上面を構成し、前記流路構成部材に取り外し可能に装着される流路天板と、を備え、前記流路の一方の流路開口から他方の流路開口に向かい前記流路断面積が漸減する。
【0008】
また、本発明の試料捕集デバイスの第2の態様よれば、前記流路構成部材は、前記流路の底面を構成する流路底板と、前記流路の側板を構成し、前記流路底板上に互いに離間して配置され側面視三角形状の一対の流路側板と、により形成される。
さらに、本発明の試料捕集デバイスの第3の態様よれば、さらに、前記流路天板を移動させるための駆動部材を備える。
【0009】
本発明の試料捕集デバイスの第4の態様よれば、前記駆動部材は、ピエゾ素子アクチュエータ、圧電性薄膜構造のアクチュエータ、又はバイメタル構造のアクチュエータである。
本発明の試料捕集デバイスの第5の態様よれば、前記流路側板はポリジメチルシロキサン(PDMS)から形成されている。
本発明の試料捕集デバイスの第6の態様よれば、前記流路天板及び前記流路底板はガラス材から形成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、取り外し可能な流路天板と、流路の流れ方向に対して垂直な方向に漸減する流路断面積を有する流路構成部材と、を組み合わせるという簡易な構成において、捕集対象物の試料を分級できる。さらに、流路天板を移動させることにより流路開口の寸法を調整し所望の捕集対象物の捕集をできる。流路天板を取り外し可能にすることで、仮に流路内に試料が詰まっても、容易に取り除くことができる。よって、試料捕集デバイスの寿命を長くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の試料捕集デバイスを、生態物質を捕集するための生体物質捕集デバイスとした実施形態について図面を参照しつつ説明する。各図面中、同一要素は同一符号で示してある。
【0012】
(実施形態)
本発明の実施形態による生体物質捕集デバイスについて、図1、2を参照しつつ説明する。図1は、生体物質捕集デバイスの側面図である。図2は図1の生体物質捕集デバイスの正面図である。
【0013】
生体物質捕集デバイス1は、流路を構成する凹部を有する流路構成部材と、凹部を覆い流路の上面を構成する流路天板9と、を備える。流路構成部材は、流路底板3と流路側板5、7とから構成される。流路底板3は、表面が平坦の板状部材であり、流路13の底面3aを構成する。また、流路側板5、7は、側面視で略直角三角形であり、流路底板3の底面3a上で互いに離間して配置される。凹部は、流路底板3と流路側板5、7とにより形成される。流路天板9は、流路側板5、7に取り外し可能に装着され、流路13の上面を構成する。なお、流路側板及び流路底板を別部材としたが、一体構造とすることも可能である。
【0014】
流路側板5,7は、同形状、同寸法であるので、流路側板5について説明する。なお、略直角三角形状の流路側板5は、流路底板3の上面3aに当接する水平辺部5aと、水平辺部5aに対して略垂直上方に延びる垂直辺部5cと、水平辺部5aと垂直辺部5cとを接続し、略直角三角形の斜辺を構成する斜辺部5bと、を有する。斜辺部5bには天板9が載置され、流路天板9の流路底板3に対する傾斜角11は、側板5の水平辺部5aと斜辺部5bとが成す角度である。
【0015】
また、流路13は、流路底板3、流路側板5,7、流路天板9により画成される内部空間により構成され、参照符号39が流路13の上流開口を示し、参照符号41が流路13の下流開口を示す。流路側板5、7に斜辺部5aとなっているので流路の深さは徐々に浅くなり、上流開口39から下流開口41に向かい、鉛直方向(流れ方向に垂直な方向)における流路13の流路断面積は漸減する。なお、本実施形態では、流路13は、上流開口39から下流開口41へ直線状に延びる構成であるが、本発明はこれに限定されることなく、湾曲、屈曲させることが可能であることは言うまでもない。特に、上流開口39から下流開口41へ向かって流路の幅が広くなるような形状の流路としても良い。すなわち、流路の深さは、下流開口に向かい徐々に小さくなるが、流路幅を徐々に大きくしていき流路断面積を一定に維持する構成である。この構成により、生体物質を含む液体を供給する際に必要な供給圧力を上げることなく(一定に保ち)、試料捕集デバイスを使用できるので、捕集デバイスでの作業効率を向上できる。
【0016】
下流開口41の寸法は、流路天板9を流路側板5、7の斜辺部5b上を移動させることにより変更できる。例えば、顕微鏡を用い、流路天板9をx方向に移動させ所定位置に配置することにより、下流開口41の高さ(鉛直方向長さ)hを所望の長さにできる。また、上流開口39は、流路天板9、流路側板5、7の垂直辺部(5c)、そして流路底板3により画成される。
【0017】
上記構成の生体物質捕集デバイス1において、生体物質を含む液体は流路内13に上流開口39から導入され、下流開口41を通り抜けできる寸法の捕集対象物のみがデバイスから排出される。また、流路13の深さ(流路底板3と流路天板9との鉛直方向の距離)が漸減していく構成であるので、流路13内に導入された液体から、生体物質の寸法に従って流路内で流路底板と流路天板により係止される。すなわち、生体物質を分級することができる。
【0018】
なお、流路底板3と流路天板9の材料としては種々のものを使用でき、例えば樹脂材料、金属材料、無機材料(ガラス)等など、生体物質の特性に合わせて選定することができる。但し、生体物質が滑らかに移動できる程度に、流路底板及び流路天板の流路を構成する面の表面粗さを加工できる材料とする必要がある。さらに、流路天板は流路内に捕集した捕集対象物を観察することができるように透明な材料であることが好ましい。例えば、試料捕集デバイス内へ試料を供給するためのノズル口などを流路天板に取り付ける構成とする場合には、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)といった透明な樹脂材料を用いることが好ましい。
【0019】
流路側板5、7の材料としては、流路内の液体が漏れ出すことがない程度に流路底板と及び流路天板との密着性を実現できるものであればよい。例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、メタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)等のポリマが挙げられる。特に、流路天板及び流路底板をガラス部材から作製した場合には、ガラス基板等に対する優れた自己吸着性を有する材料であるPDMSが好ましい。流路側板にPDMSを使用した場合には、流路天板を流路側板に接着剤を使用することなく固定できる。
【0020】
また、ゴムなどの弾性材料を介して2枚の剛性基板を用い、試料捕集デバイスの流路側板を挟んで固定する構成としてもよい。この構成によれば、流路側板と、流路底板、流路天板との密着性を向上させることができる。特に、ねじを用いて両剛性基板を着脱自在に固定することにより、試料捕集デバイスの密着性を向上させつつ分解を容易に行うことができる。
【実施例】
【0021】
以下に、本発明による試料捕集デバイスを生体物質捕集デバイスに利用した実施例について説明する。図3は、生体物質捕集デバイスの実施例の側面図である。図4は、図3の上面図である。なお、図3に示したピエゾアクチュエータ219は、生体物質捕集デバイスの構成の理解を容易にするため図4には図示しない。
【0022】
本実施例の生体物質捕集デバイス201は、表面が平坦の板状部材である流路底板203と、流路底板203の上面203bに離間して直立させ、側面視略直角三角形状で一対の流路側板205、207と、流路側板205、207の斜辺部205bに載置される流路天板209と、流路天板209を斜辺部205b上を移動させるピエゾ素子アクチュエータ219と、流路213内に生体物質215を含む液体を導入するための公知のポンプ221と、流路213から排出される廃液を収集するための廃液収集用チャンバ217と、を備える。
【0023】
以下に各要素について詳述する。流路213は、流路底板203、流路側板205,207、流路天板209により画成される。また、生体物質捕集デバイス201の下流開口213bは、流路天板209の端部209aと、流路側板205、207と、流路底板203とにより画成される。すなわち、流路天板209の位置により下流開口213bを規定できる。
【0024】
流路側板205、207は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)から形成され、互いに同形状、同寸法である。よって、流路側板205について説明する。流路側板203の上面203aには流路側板205の水平辺部205aが当接し、流路側板205の斜辺部205bには、流路天板209が配置される。従って、流路天板209の流路底板203に対する角度211は、流路側板205の水平辺部205aと斜辺部205bとが成す角度となる。流路天板及び流路底板は、透明のガラス材から形成した。
【0025】
また、天板209の上流側(図3の左方)には、公知のピエゾアクチュエータ219が連結されている。ピエゾ素子アクチュエータ219は、不図示のピエゾ素子と、ピエゾ素子に連結されたピストンロッド225と、を備え、駆動信号を受けたピエゾ素子を駆動すると、ピストンロッド225が矢印x方向に移動し、流路天板209を所定位置に配置できる。
【0026】
流路213の上流開口213a側には、生体物質215を含む液体を流路213内に送圧するための公知のポンプ221が、外径約300μmのチューブ229を介して連結されている。また、流路213の下流開口213b側には、廃液捕集用チャンバ217が配置されている。廃液捕集用チャンバ217は、下流開口213bと連通する開口217bを有する略U字状の壁部材217aである。
【0027】
下流開口213bの高さhは、流路天板209の流路側板205、207に対する位置により規定され、流路天板をx方向左方へ移動させるに伴い高さhが大きくなり、下流開口213bを通ることができる生体物質の寸法が大きくなる。なお、本実施例では、チューブ229と上流開口213aの連結部と、液体が漏れることを防止するためにチューブ225及び流路側板205、207の連結部周辺部をPDMS214でシールした。
【0028】
生体物質215を含む液体は、上流開口213aから生体物質捕集デバイス201の流路213内に導入され、下流開口213bから廃液捕集用チャンバ217へ排出される。流路内に導入された生体物質215は、その寸法に従って、流路213で流路天板209と流路底版203とにより係止され分級される。下流開口213bの高さhより小さい寸法の生体物質は、下流開口213bを通過し廃液捕集用チャンバ217へ収容される。
また、本発明の駆動部材は、ピエゾ素子アクチュエータに限定されることなく、圧電性薄膜アクチュエータや、バイメタル構造アクチュエータ等の天板を往復運動させることができる部材であればよい。
【0029】
(流路側板の製造方法)
次に流路側板(図3、4の205、207参照。)の製造方法について説明する。図5(a)〜(e)は、流路側板を製造する工程を示す図である。図5(a)〜(c)は、側面図であり、図5(d)、(e)は斜視図である。
【0030】
まず、縦100mm、横100mmで所定厚さの、表面がほぼ平坦のガラス板21を用意する(図5(a)参照)。次に、ガラス板21上に、縦26mm、横76mmの矩形状の穴23を有するシリコンゴムシート25(厚さ約1mm)を貼り付ける(図5(b)参照。)。さらに、穴23内にPDMS樹脂を流し込む。使用したPDMS樹脂は、東レ・ダウコーニング株式会社製のSILPOT184である。
【0031】
その後、厚さが約500μmのSiウエハ27を穴23の近傍であってシリコンゴムシート25に形成されたSiウエハ27用の穴内(ガラス板21上)に配置する。次にSiウエハ27を枕にして、穴23とほぼ同じ寸法である縦26mm、横76mmの矩形状であるスライドガラス29を傾斜した状態でシリコンゴムシート25上に配置する。この時、PDMS樹脂31の厚さ方向の上面が、スライドガラス29の下面である傾斜面に倣う傾斜辺部31bを構成する。
【0032】
そして、重り(W)をスライドガラス29に載せPDMS樹脂31に荷重を鉛直方向下方に印加した状態(図5(c)参照)で、オーブン内に入れ60°Cで1時間焼成した。焼成後、スライドガラス29を剥がし、PDMS樹脂31を取り出す。約1.1°(tan−1(0.5/26))の傾斜を有するPDMSフィルムシート31が作製できた(図5(d)参照)。
【0033】
このPDMSフィルムシート31から、幅4.5mmで長さ15mmの寸法の2枚の流路側板105、107を切り出す。そして、縦10mm、横20mmのガラス基板103上に、流路側板105、107が約500μmの間隔をもって平行に、かつ、斜辺部が同じ方向に傾くように配置し、押し付けられて接合する。すなわち、流路側板105、107の斜辺部105b、107bは、ガラス基板103の表面に対して約1.1°の傾斜を有する(図5(e)参照)。このように、流路底板103と流路側板105、107により流路113の凹部が画成される。本実施例では、流路の幅が約500μmである。
【0034】
最後に、流路天板を流路側板105、107に載置すると、流路側板の自己吸着性により流路天板が固定され、生体物質捕集デバイスが完成する。例えば、下流開口113a側から、斜辺部105b、107bに沿って0.2mmの位置で天板を固定すると、下流開口の高さは約4μm(≒0.2mmxTan1.1°)となる。
【0035】
このように、平行配置され、PDMSからなる流路側板105、107と、ガラス製の流路底板と、流路天板と、から流路を作製することにより、流路側板と、流路天板及び流路底板との結合を確実にできるとともに、取り外しもできる。また、廃液を排出する下流開口の高さを容易に調節できる。さらに、仮に流路内に生体物質が引っ掛かった場合であっても、詰まった生体物質を容易に取り除くことができる。
【0036】
上記実施形態及び実施例において捕集対象物として生体試料を用いて説明したが、本発明の生体物質捕集デバイスは、液体に含まれる非可溶性の粒子状物質であれば捕集できることは言うまでもない。
【0037】
また、上記実施形態及び実施例の天板を移動する駆動部材は、ピエゾ素子アクチュエータに限定されず、圧電性薄膜構造のアクチュエータ、又はバイメタル構造のアクチュエータ等の天板を移動できる手段であれば適宜変更できることは言うまでもない。
【0038】
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】生体物質捕集デバイスの側面図である。
【図2】図1の生体物質捕集デバイスの正面図である。
【図3】生体物質捕集デバイスの実施例の側面図である。
【図4】図3の生体物質捕集デバイスの上面図である。
【図5】(a)〜(e)は、流路側板用部材を製造する工程を示す図である。
【図6】従来の微細構造型分離装置の平面図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿った断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 生体物質捕集デバイス
3 流路底板
5、7 流路側板
9 流路天板
39 上流開口
41 下流開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を流す流路を構成する凹部を有し、前記凹部の深さが長手方向に沿って漸減する流路構成部材と、
前記流路構成部材の前記凹部を覆い前記流路の上面を構成し、前記流路構成部材に取り外し可能に装着される流路天板と、を備え、
前記流路の一方の流路開口から他方の流路開口に向かい前記流路断面積が漸減する試料捕集デバイス。
【請求項2】
前記流路構成部材は、前記流路の底面を構成する流路底板と、前記流路の側板を構成し、前記流路底板上に互いに離間して配置され側面視三角形状の一対の流路側板と、により形成される請求項1に記載の試料捕集デバイス。
【請求項3】
さらに、前記流路天板を移動させるための駆動部材を備える請求項1又は2に記載の試料捕集デバイス。
【請求項4】
前記駆動部材は、ピエゾ素子アクチュエータ、圧電性薄膜構造のアクチュエータ、又はバイメタル構造のアクチュエータである請求項3に記載の試料捕集デバイス。
【請求項5】
前記流路側板はポリジメチルシロキサン(PDMS)から形成されている請求項2〜4のいずれか一項に記載の試料捕集デバイス。
【請求項6】
前記流路天板及び前記流路底板はガラス材から形成されている請求項2〜5のいずれか一項に記載の試料捕集デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−197054(P2008−197054A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−34993(P2007−34993)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】