説明

読書会サークルポータルシステム

【課題】読書会の目的(読む書籍)と開催条件が明白であり、安全にかつ安心して知人等を読書会に招待でき、招待される側も安全にかつ安心して読書会に参加できるようにした読書会サークルポータルシステムを提供する。
【解決手段】次のいずれかのプログラム及び/またはデータベースを有する。1)所定書籍の読書会の開催時間、参加者範囲、頻度、出席パターン(オンライン/オフライン)を記憶させるデータベースと、2)読書対象の書籍をインターネット経由で即時に購入することができるようにするインターフェースプログラムと、3)参加者同士がオンラインでも読書会としてのコミュニケーションができるようにするためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを用いたサークルポータルシステムに関するものである。また、そのための方法並びにコンピュータプログラム及び必要なデータベースに関するものである。また、特に新しく提案する読書会サークルポータルシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のサークルポータルシステムでは、サークルのカテゴリーが、スポーツ、食事、趣味、ビジネス等多岐に渡っており、読書会(以下、いわゆる外書等難解な書物の輪講と呼ばれる形式のものや、特定の一名以上が朗読する形式のものや、皆で声を合わせて朗読する形式のものや、本の頭から各章や段落や文についての質疑応答を行っていく形式のものを含む)に限定したものはなかった。また、資格試験の種類やレベルや分野を特定した勉強会の募集は行われていたが、勉強する書籍(以下、電子コンテンツも含む)を特定して行うものはなかった。また、下記の書籍のオンライン購入サイト等が普及しているが、書籍の購入と読書会(以下、勉強会も含む)を関連づけて読書の友達探しや、読書のコミュニケーションや、これらを通じた読書習慣形成の利便性を向上させたシステムがなかった。また、書籍を特定した読書会について、参加者同士がオンラインで安全に低コストで行えるものがなかった。また、書籍を特定した読書会として、知人等を安心して招待しやすく又は招待されやすくなっている機能をもつサークルポータルシステムが存在しなかった。そのため、読書会を生きがいや趣味にしにくくなっていた。
【非特許文献1】書籍のオンライン購入サイト(www.amazon.co.jp)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の課題を解決して、勉強する書籍を特定して行える読書会サークルポータルシステムを提供することである。また、書籍のオンライン購入サイトにおける書籍の購入と読書会とを関連づけて読書の友達探しや、読書のコミュニケーションや、これらを通じた読書習慣形成の利便性を向上させたシステムを提供することである。また、書籍を特定した読書会について、参加者同士がオンラインで安全に低コストで行える読書会サークルポータルシステムを提供することである。また、書籍を特定した読書会として、知人等を安心して招待しやすく又は招待されやすくなっている読書会サークルポータルシステムを提供することである。
【0004】
また、参加者の好みやポリシーに合わせた多様な目的・制約をもつ読書会の選択肢を提供することを可能にするために、書籍の読書会の開催時間、その参加者の属人的制約(年齢、性別、資格、等)、開催の頻度(複数回にわけて行う場合や繰り返す場合)、開催場所(喫茶店、バー、公共施設、公園、インターネット(チャット)、温泉、等)を任意に設定できる、読書会専用のサークルポータルシステムを提供する。
【0005】
また、特定した書籍の購入を、その書籍コード(ISBNや特定のオンラインショップの独自コード、等)に紐付けして、即時にオンラインで行える読書会サークルポータルシステムを提供する。
【0006】
また、参加者同士でインターネットを介したリアルタイムオンラインコミュニケーション(チャット、音声、テレビ電話等)が可能な読書会サークルポータルシステムを提供する。
【0007】
また、読む書籍をはじめとする開催条件(事件、参加者、頻度、場所、等)が特定されているため、読書会の目的が明白かつ限定されており、安全かつ安心して知人をその読書会に招待でき、かつ、招待される側も、安全かつ安心して参加できる読書会サークルポータルシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記の課題を解決するために、次の1)2)3)をいずれも備えたサークルポータルシステムを提供する。
【0009】
1)読書会の主催者になりたい人が特定の書籍を指定して読書会サークルを開催できるようにするために、読書会サークルポータルシステムに読書会を登録するための読書会登録プログラム及び必要なデータベースをもつ。
2)読書会登録プログラム及び必要なデータベースにより登録された読書会に対して参加者を募るか、又は、参加者を招待して参加者を登録するための参加者登録プログラム及び必要なデータベースをもつ。
3)参加者登録プログラム及び必要なデータベースにより登録した参加者が、関連して登録された読書会において参加者相互のコミュニケーションを図れるように該読書会の開催条件を主催者が設定し参加者に配信するための開催条件共有プログラム及び必要なデータベースをもつ。
【0010】
ここで、主催者(参加者でもあってもよい)が読書会の開催時間、頻度、パターン、モードを任意に設定でき、参加者に多様な選択肢を与えることが有利である。
【0011】
また、読書会の目的である書籍と、オンラインショップにおいて書籍を特定できる書籍コードとを関連づけて記憶したデータベースを有し、参加者が、参加しようとする読書会の目的である書籍に関連づけて該データベースに記憶した書籍コードにより特定したオンラインショップ上の書籍を購入できるように構成したプログラム及び必要なデータベースをもつことが有利である。
【0012】
また、前記参加者同士が、登録した読書会の識別情報をオンラインコミュニケーションのチャンネルのキーとして、オンラインコミュニケーションができるように構成したプログラム及び必要なデータベースをもつことが有利である。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、勉強する書籍を特定して行える読書会サークルポータルシステムを提供できる。また、書籍のオンライン購入サイトにおける書籍の購入と読書会とを関連づけて読書の友達探しや、読書のコミュニケーションや、これらを通じた読書習慣形成の利便性を向上させたシステムを提供できる。また、書籍を特定した読書会(=読書会の目的が絞られている)について、参加者同士がオンラインで安全に低コストで行える読書会サークルポータルシステムを提供できる。また、書籍を特定した読書会として、知人等を安心して招待しやすく又は招待されやすくなっている読書会サークルポータルシステムを提供できる。
【0014】
また、参加者の好みやポリシーに合わせた多様な目的・制約をもつ読書会の選択肢を提供できる。特に、書籍の読書会の開催時間、その参加者の属人的制約(年齢、性別、資格、等)、開催の頻度(複数回にわけて行う場合や繰り返す場合)、開催場所(喫茶店、バー、公共施設、公園、インターネット(チャット)、温泉、等)を任意に設定できるため、頑強に(弊害や障害がすくなく)、読書の習慣を形成しやすくし、知的交流・コミュニケーションを増進し、趣味や生きがいや志を同じくする仲間を読書を通じて見つけやすくする、かつてない読書会専用のサークルポータルシステムを提供できる。
【0015】
また、特定した書籍の購入を、その書籍コード(ISBNや特定のオンラインショップの独自コード、等)に紐付けして、即時にオンラインで行える、簡便な読書会サークルポータルシステムを提供できる。
【0016】
また、参加者同士でインターネットを介したリアルタイムオンラインコミュニケーション(チャット、音声、テレビ電話等)が可能な、安全で低コストな読書会サークルポータルシステムを提供できる。
【0017】
また、読む書籍をはじめとする開催条件(事件、参加者、頻度、場所、等)が特定されているため、読書会の目的が明白でかつ限定されており、安全にかつ安心して知人をその読書会に招待でき、かつ、招待される側も、安全にかつ安心して参加できる読書会サークルポータルシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の機能関連図を示す。(実施例1)
【図2】この発明のサークル登録機能図を示す。
【図3】この発明の書籍購入機能図を示す。
【図4】この発明のチャット機能図を示す。
【図5】この発明の参加者お誘い機能図を示す。
【図6】この発明のサークルマスターER図を示す。
【図7】この発明の会員マスターER図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明による読書会サークルポータルシステムの実施形態を図面により詳細に説明する。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の一実施例による読書会サークルポータルシステムの構成を示す機能関連図である。図1において、10はサークル登録機能、11はサークル表示機能、12は書籍購入機能、13はチャット機能、14は参加者お誘い機能、15はサークルDB(データベース)、16は会員DB,17はユーザーインターフェイス、18は読書会サークルポータルシステム、19は外部情報端末である。
【0021】
本発明のこの実施形態による読書会サークルポータルシステム18は、各種モジュール(サークル登録機能10、サークル表示機能11、書籍購入機能12、チャット機能13)および、各種データベース(サークルDB15、会員DB16)、ユーザーインターフェイス17から構成される。読書会サークルポータルシステム18は、外部情報端末19へインターネット等の公衆通信網経由で接続することができる。
【0022】
上記のように構成される読書会サークルポータルシステム18は、中央演算処理装置、主記憶装置、ハードディスク等を備えたサーバー装置の既知の情報処理機器内に構成されている。そして、前述の各処理モジュール10〜14は、プログラムとしてハードディスク等の記憶装置内に格納され、主記憶装置にロードされて、オペレーティングシステム制御下で中央演算処理装置によって実行されることにより、各モジュールの機能を実現している。また、前述の各種DB15〜16は、ハードディスク等の記憶装置内に格納されている。
【0023】
図2は、図1の、読書会サークルポータルシステム18の構成内の、サークル登録機能10を示す具体的なフローチャートである。図2において、100はサークル登録の開始、101は書籍の選択、102はサークル打ち合わせ時間・パターンの入力、103はサークル・モードの選択(オンライン・オフ会)、104はその他項目の入力、105は入力エラーチェック、106はデータベースに登録(サークルDB15)、107は終了である。
【0024】
図2において、本発明の1つである、書籍とサークルの組み合わせ方法について説明する。ユーザーが、読書会で利用する書籍を選択する。(書籍の選択101)次に、書籍に対する読書会の属性を登録する。(サークル打ち合わせ時間・パターンの入力102)ここにおいて、読書会の開催時間および開催パターンを登録する。例として、開催時間は、土曜日19時、開催パターンは、毎月隔週2回等が登録可能である。さらに、サークル・モードの選択(オンライン・オフ会)103において、前述の読書会が各参加者の外部情報端末を利用して開催されるモード(オンライン)、又は、各参加者が直接集まって開催されるモード(オフ会)いずれかを選択する。本発明により、書籍とサークルの組み合わせパターンが無限に生成される。
【0025】
図3は、図1の、読書会サークルポータルシステム18の構成内の、書籍購入機能12を示す具体的なフローチャートである。図3において、200は書籍購入の開始、201は読書会サークルの選択、202はサークル詳細画面表示、203は書籍画像をクリック、204は書籍購入サイトにリンク、205は書籍をオンラインで購入、15はサークルデータベース、207は終了である。
【0026】
図3において、本発明の1つである、書籍購入機能について説明する。参加者が、読書会で利用する書籍を即時にオンライン購入できる機能を実装した例であり、特定の読書会サークルを選択201後、書籍購入サイトにリンク204し、書籍オンラインサイトに書籍コード等で紐付けされているために、該当書籍をその場で購入すること205が可能であり、参加者がわざわざ外部の書籍店舗に出向かずに、インターネット経由で書籍の購入が出来るため、利用者の利便性の向上、時間、経費の節減を図ることが出来る。
【0027】
図4は、図1の、読書会サークルポータルシステム18の構成内の、チャット機能13を示す具体的なフローチャートである。図4において、300はチャットの開始、301は読書会サークルの選択、302はチャットへのリンクをクリック、303はチャットルームへ入室、304は発言内容の入力、305はチャットルームから退出、15はサークルデータベース、306は終了、307はログファイルである。
【0028】
図4において、本発明の1つである、チャット機能について説明する。特定読書会の参加者が、読書会サークルを選択301した後、チャットへのリンクをクリック302し、発言内容を入力304する。この場では、特定書籍の読書会参加者同士が本機能を使って相互に発言し合うことによって、書籍の内容の把握、理解度の向上、学習をより深めることが可能となる。
【0029】
図5は、図1の、読書会サークルポータルシステム18の構成内の、参加者お誘い機能14を示す具体的なフローチャートである。図5において、400は参加者お誘いの開始、401は会員メニューから招待を選択、402はお誘いする招待者情報の入力、403は招待者への伝言入力、404は入力チェック、405は招待者へメール送信、406は終了である。
【0030】
図5において、本発明の1つである、参加者お誘い機能について説明する。参加者が、読書会サークルポータルシステムに、知人をお誘いしたいと考えた場合、本機能を使ってお誘い者を招待することができる。お誘いする招待者情報の入力402で、招待者のメールアドレスを入力し、招待者への伝言入力403で、参加者が招待者へのお誘いメッセージを入力することで、招待者にお誘いした趣旨を説明し、読書会に参加を促すことにより、読書会サークルが活発に活動できるようになる。招待者も、その趣旨を理解できた場合、読書会に参加することへの不安を軽減することができる。
【0031】
図6は、図1の、サークルデータベース15のER図である。読書会サークルのサークルデータを格納している。
【0032】
図7は、図1の、会員データベース16のER図である。読書会サークルの参加者会員データを格納している。
【符号の説明】
【0033】
10 サークル登録機能
11 サークル表示機能
12 書籍購入機能
13 チャット機能
14 参加者お誘い機能
15 サークルDB
16 会員DB
17 ユーザーインターフェイス
18 読書会サークルポータルシステム
19 外部情報端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークアプリケーションサーバーとして動作するコンピュータとネットワークによってサークル活動を支援するサークルポータルシステムであって、
読書会の主催者になりたい人が特定の書籍を指定して読書会サークルを開催できるようにするために、サークルポータルシステムに読書会を登録するための読書会登録手段(コンピュータプログラム及び必要なデータベースからなる)と、
読書会登録手段により登録された読書会に対する参加者を登録するための参加者登録手段(コンピュータプログラム及び必要なデータベースからなる)と、
参加者登録手段により登録した参加者が、上記関連づけて登録した読書会において参加者相互のコミュニケーションを図れるように該読書会の開催条件を主催者が設定し参加者に配信するための開催条件共有手段(コンピュータプログラム及び必要なデータベースからなる)
を有することを特徴とするサークルポータルシステム。
【請求項2】
前記主催者(参加者でもあってもよい)が読書会の開催時間、頻度、パターン、モードを任意に設定でき、参加者に多様な選択肢を与えることを特徴とする請求項1に記載のサークルポータルシステム。
【請求項3】
読書会の目的である書籍と、オンラインショップにおいて書籍を特定できる書籍コードとを関連づけて記憶したデータベースを有し、参加者が、参加しようとする読書会の目的である書籍に関連づけて該データベースに記憶した書籍コードにより特定したオンラインショップ上の書籍を購入できるように構成した書籍購入手段(コンピュータプログラム及び必要なデータベースからなる)を有することを特徴とする請求項1に記載のサークルポータルシステム。
【請求項4】
前記読書会の参加者同士が、登録した読書会の識別情報をオンラインコミュニケーションのチャンネルのキーとして、オンラインコミュニケーションができるように構成したコミュニケーション手段(コンピュータプログラム及び必要なデータベースからなる)をもつことを特徴とする請求項1に記載のサークルポータルシステム。
【請求項5】
ネットワークアプリケーションサーバーとして動作するコンピュータとネットワークによってサークル活動を支援するサークルポータルシステムを動作させる方法であって、コンピュータプログラムと必要なデータベースにより、
読書会の主催者になりたい人が特定の書籍を指定して読書会サークルを開催できるようにするために、サークルポータルシステムに読書会を登録する読書会登録ステップと、
読書会登録ステップにより登録された読書会に対する参加者を登録する参加者登録ステップと、
参加者登録ステップにより登録した参加者が、上記関連づけて登録した当該読書会において参加者相互のコミュニケーションを図れるように該読書会の開催条件を主催者が設定し参加者に配信する開催条件共有ステップと、
を実行することを特徴とする方法。
【請求項6】
ネットワークアプリケーションサーバーとして動作するコンピュータとネットワークによってサークル活動を支援するサークルポータルシステムを動作させるコンピュータプログラムであって、
読書会の主催者になりたい人が特定の書籍を指定して読書会サークルを開催できるようにするために、サークルポータルシステムに読書会を登録する読書会登録ステップと、
読書会登録ステップにより登録された読書会に対する参加者を登録する参加者登録ステップと、
参加者登録ステップにより登録した参加者が、上記関連づけて登録した読書会において参加者相互のコミュニケーションを図れるように該読書会の開催条件を主催者が設定し参加者に配信するための開催条件共有ステップと、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−215976(P2011−215976A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84716(P2010−84716)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(301062798)ナレルシステム有限会社 (9)