説明

調整手段を備えた衝撃吸収ライナー

ライナーの内部のサイズおよび形を変更することができる調整手段を含む、ヘルメットの一部としての使用のための衝撃吸収ライナー。衝撃吸収ライナーは、作動機構を作動させることによって、調整され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヘルメットの一部として使用される、調整手段を備えた衝撃吸収ライナーに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の保護用ヘルメットが知られており、市販されている。
【0003】
多くの保護用ヘルメット、特に、スポーツ活動中に使用されるものは、三つの主要構成要素に基いた構造を利用する。第一の構成要素は、激しい危険、鋭利な物体の貫通および擦り傷に対して使用者を保護する、剛性の外方シェルである。繊維強化複合材又はポリカーボネートのような熱可塑性樹脂で作成されたシェルは、また、事故の場合、第二の主要構成要素に衝撃力を拡げることにより衝撃エネルギーを消散させることができる。
【0004】
この第二の主要要素は、外方ヘルメットシェルに近接して置かれた衝撃吸収ライナーである。それは、使用者の頭に対応する内部形状を有し、衝撃で発生する力を吸収し、それにより、頭に伝播される力の量を減少するように設計される。
【0005】
大きな衝撃力を吸収するために、この第二の要素のために使用される材料は、発泡ポリスチレンのようにかなり硬く、そのため、異なった頭の形およびサイズに適合するに十分に柔らかくなく、また、圧縮性ではない。
【0006】
したがって、異なる頭の形およびサイズにヘルメットをフィットさせるために、一般的な方法は、第三の構成要素、コンフォートライナーを使用することである。このコンフォートライナーは、頭に隣接する衝撃ライナーの内部に存在し、少量の圧力下で曲がったり収縮したりできる柔軟性発泡材および繊維材料の組み合わせから通常作成される。このようにして、コンフォートライナーは、その形を変更させることができ、それにより、ヘルメット内部の頭の形に適合させることができる。
【0007】
使用者の頭の形と剛性の内部衝撃ライナーの形との間でずれが大きければ大きいほど、コンフォートライナーおよびそれに続くヘルメットは、より悪く機能する。このことが、コンフォートライナーが快適であると考えられるために、それは、また、柔らかでぴったり合うものでなければならないという理由である。ヘルメットが安定であると考えられるために、頭と衝撃ライナーとの間の結合は、固く、かつ、確実でなければならない。このことは、柔軟かつぴったり合い、しかもまた、固くかつ確実であることが必要であるという点において、コンフォートライナーシステムに内在する、相反する要求を生み出す。したがって、これらの三つの構成要素を含むヘルメットは、剛性の衝撃ライナーが、形及びサイズにおいて、使用者の頭に極めて近いのでなければ、快適および安定であることは難しい。このようにして、コンフォートライナーは、柔軟かつ快適であり得る一方、そのすぐ傍らの剛性の衝撃ライナーの支持および安定性を有する。
【0008】
この結果を達成するために、ほとんどのヘルメット製造業者は、消費者が自身の頭に最もしっかりと合うものを見つけることを支援するため、種々のヘルメットの形またはサイズを試し、また、提供している。このアプローチは、合理的でうまく機能するが、製造業者が、全ての人々に適切にフィットするのに十分なヘルメットの形およびサイズを製造することは、しばしば、困難であり、また、高価である。実際には、ある人々は、非常によくフィットするヘルメットを見つけ、ある人々は、フィットに満足のいくヘルメットを見つけ、ある人々は、快適で、また、安定/確実なヘルメットを、これまで見つけることができていない。
【0009】
快適/フィット性/安全問題は、その構造において、剛性の外方材料を使用する全てのヘルメットに共通の挑戦である。このことゆえに、ヘルメットライナーの内部形状に影響を与える異なる方法が発展させられた。着用者の頭の形にヘルメットライナーの内部形状を変更および調整するのを可能にすることによって、支持および安定性を提供するためのコンフォートライナー材料に対して、より小さな要求が認識されている。このことは、言い換えると、それらが、より柔軟に、および、より適合するように、したがって、より快適になることを許容する。
【0010】
ホッケー用のヘルメットは、お互いに対して動くことを可能とされた二つ以上の断片にヘルメットの剛性構成要素を形成することにより、この形状変更能力を達成している。使用者は、ライナーの内部形状およびサイズを変更するために、上記断片、通常はヘルメットの前方および後方半分を、互いに近づけ、または、遠ざけるように移動させる。
【0011】
このライナー調整システムは、この種のヘルメットには好適であるが、モータースポーツに見られる危険に対して保護するための、適切なエネルギー衝撃の逸散、または、構造的一体性を提供できない。
【0012】
自転車用ヘルメットおよび安全帽は、コンフォートライナー構成要素の機能を支援し、しばしば、それに取って代わる、衝撃ライナーの内部に備わった第四の構成要素を、よく利用する。これらのヘルメットは、回転されると、ストラップを固く締めることのできる回転ダイアルノブまたはラチェット機構に取り付けられた、柔軟な周囲長調整用ストラップを利用する。ストラップを固く締めることによって、ストラップの周囲長は減少し、使用者の頭に合致するように、その形を変更する。しかしながら、ストラップの締めは、伝統的なコンフォートライナーのそれのような、任意の量の発泡体の圧縮に依らないので、よい多くの、または、より少ない圧力点を形成しない。このことは、ある箇所においては固すぎ、他では緩すぎることを考慮されていない、改良型ヘルメットライナーをもたらす。
【0013】
周囲長調整ストラップを用いるライナー調整技術は、伝統的なコンフォートライナー発泡体解決法を超える、ヘルメット適合性および快適性における改良を提供できるが、ほぼ600グラム以上の重量であるヘルメットを支持するために十分に安定または安全でない。このことは、それらが、通常、自転車用、スキー/スノーボード用、および、安全帽式のヘルメットに使用される理由である。不幸なことに、ヘルメットがより重くなればなるほど、伝統的なストラップに基いたシステムの性能は悪くなる。
【0014】
モータースポーツ関連活動で使用されるヘルメットに求められる、付け加えられた保護は、典型的には、600グラム以上の重量であるヘルメットをもたらす。このことゆえに、周囲長調整技術は、この種のヘルメットにいまだかつて採用されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、上述の問題および欠点を解決するヘルメットを提供することである。
【0016】
特に、本発明の目的は、使用者の頭のサイズおよび形に容易に合致させることができるヘルメットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
これらの、および、他の目的は、請求項1による衝撃吸収ライナーによって達成される。
【0018】
本発明の利点および特徴的な態様は、衝撃吸収ライナーの、以下の、添付図面を参照した、好ましいが、唯一ではない具体例の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明によるヘルメットの断面図である。
【図2】本発明によるヘルメットライナーの底面図である。
【図3】パッド手段を備えている、図2と同様の図である。
【図4】本発明によるヘルメットライナーの正面図である。
【図5】パッド手段を備えている、図4と同様の図である。
【図6】本発明によるヘルメットライナーの側面図である。
【図7】調整ストラップを備えている、図6と同様の図である。
【図8】図7のVIII−VIII平面に沿ったヘルメットライナーの断面図である。
【図9】図1のIX−IX平面に沿ったヘルメットライナーの概略断面図である。
【図10】ヘルメットライナーの斜視底面図である。
【図11】前方位置に調整ブロックを備えている、図10の斜視底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の衝撃吸収ライナーの以下の記述において、使用者の頭に相対的により近い衝撃吸収ライナーの部分または構成要素が、内方として、より遠い部分または構成要素が、外方として、表示されるであろう。
【0021】
同様に、使用者の顔に相対的により近い衝撃吸収ライナーの部分または構成要素が、前方として、使用者の後頭骨に相対的により近い部分または構成要素が、後方として、表示されるであろう。
【0022】
最初に、図1および図2を参照すると、ヘルメット10は、外方シェル20、衝撃吸収ライナー30およびコンフォートライナー40を含む。
【0023】
衝撃吸収ライナー30は、ヘルメット内部におけるサイズおよび形の、使用者の頭への適応を可能にする調整手段32を含む。
【0024】
好ましい具体例によれば、調整手段32は、一般的に角胴形を有する複数のブロック32で構成され得るが、これらのブロック32は、設計が指示するどの形でもあることが想定され得るであろう。
【0025】
これらの調整手段32は、発泡ポリスチレンおよび発泡ポリプロピレンを含むが、これらに限定されない、衝撃吸収材料から形成される。
【0026】
図6に示された好ましい具体例において、衝撃吸収ライナー30は、六個のブロック32、ヘルメットの垂直対称面に対して各々の側部に三個のブロック、を用意される。
【0027】
これらのブロック32は、こめかみ領域に始まり、耳を覆い、および、後頭骨の領域を囲む箇所に配置され、それによって、額を除いて、頭の周囲を取り囲む。
【0028】
各々のブロック32の内側は、コンフォートライナー40に近接して位置する。
【0029】
図3及び図5に示された好ましい具体例において、各々のブロック32の内側部に、パッド42が、公知の方法における、それを固定するのに適した手段によって、取り付けられる。上記パッド42は、ブロック32とコンフォートライナー40との間に位置する。
【0030】
各々のブロック32は、その外面に装架された、拡大された拡張部に終わる中央の本体から構成される、結合ピン36を有する。
【0031】
ブロック32は、衝撃吸収ライナー30に設けられた、対応して形成された貫通凹所34に収容される。これらの凹所34は、衝撃吸収ライナー30の内側および外側と結合し、図8に示されるように、使用者の頭に向かう、または、頭から遠ざかる動きを除いて、ブロック32のどの側への移動をも妨げるように形成される。図10および図11を参照すると、ブロック32は、矢印Fで印し付けられた方向にのみ移動できる。
【0032】
衝撃吸収ライナー30の各々の外側に、柔軟性ストラップ50a、50bが装着される。上記ストラップ50a、50bは、衝撃吸収ライナー30の衝撃吸収特性に影響を与えない金物52によって、ライナー30の前方に取り外せないように固定され、ストラップ50a、50bの滑り案内を提供する溝56に収容される。溝56は、実際には、ストラップ50a、50bが、衝撃ライナー30と外部シェル20との間で阻止されることを防止する。ストラップ50a、50bは、また、この溝56によって、横方向に拘束され、衝撃吸収ライナーの水平面に対して、上方にも、下方にも移動することができない。
【0033】
ストラップ50a、50bは、結合ピン36に係合する鍵穴54によって、ブロック32に取り付けられる。上記鍵穴54は、ストラップ50a、50bが、前後に滑動することを可能にし、一方、ブロック32とストラップ50a、50bは、左右に隣接している。
【0034】
ストラップ50a、50bは、また、衝撃吸収ライナー30の後方部に位置付けられた作動機構58に結合される。図4および図5に示された好ましい具体例によれば、上記作動機構58は、ノブ60を含むラチェット機構から成る。ノブ60を回転させることによって、ストラップ50a、50bの長さが変更され得る。
【0035】
普通は、ノブ60が時計回りに回転させられると、ストラップ50a、50bは、ヘルメットの後方部に向けて、一緒に引っ張られ、それにより、ストラップ50a、50bの全体の周長を減少させ、一方、ノブ60が反時計回りに回転させられると、ストラップ50a、50bは緩められ、それにより、ストラップ50a、50bの全体の周長を増大させる。
【0036】
他の具体例(不図示)において、作動機構58は、公知の方法で、ストラップ50a、50bの周長を増大または減少させるのに適したスライド式ロックレバーから成る。
【0037】
ラチェット機構およびスライド式ロックレバーは、作動機構58への使用者の意図的な入力なしにストラップ50a、50bの長さを変更することを防止するための自動ロック器具である。
【0038】
例えば、ノブ60は、どんな使用者の入力も、ストラップ50a、50bの全体の周長を増大または減少させることができないように、錠止され得る。
【0039】
この後、衝撃吸収ライナー30の調整手段の作動が記述される。
【0040】
使用者がヘルメット10を被るとき、使用者は、ヘルメット10が頭に安定して固定されることをチェックしなければならない。また、実際は、上述したとおり、ヘルメット10のサイズが使用者の頭に全く適切にフィットするという条件において、ヘルメット10は、まだ、少しきついか大きい可能性がある。
【0041】
例えば、使用者が、こめかみとパッド42との間に空隙が存在すると感じると、ノブ60を操作することにより、衝撃吸収ライナー30を調整し得る。
【0042】
単純な手の動きで、使用者は、ノブ60を時計方向に回転することができ、この方法で
ストラップ50a、50bの全体の周長を減少させることができる。ストラップ50a、50bは、鍵穴54と係合するピン36によって、ブロック32に結合されているので、ストラップ50a、50bの長さが減少すると、ブロック32は、図10および図11に示されるように、使用者の頭に向かって移動することを強いられる。
【0043】
使用者の頭に向けたブロック32の移動の結果として、ヘルメットライナー30の内部のサイズは、使用者の頭とコンフォートライナー40との間の空隙を解消するように変更される。
【0044】
ブロック32は、柔軟性ストラップ50a、50bによって、使用者の頭に対して保持されるので、使用者の頭に、各々のブロック32により異なった圧力が及ぼされ、その結果、長時間の乗車後の重い不快感、また、頭痛さえ引き起こす、どんな局所的な圧力点をもなしに、使用者の頭への正しいフィットを引き起こす。このような方法で、サイズに加えて、ヘルメットライナー30の形が変更され、その結果として、ヘルメット10は、快適な方法で着用される。
【0045】
ヘルメット10が使用者の頭に安定して固定されると同時に、ヘルメット10は、使用者の頭を上下に移動せず、特に、事故の場合、衝撃力を吸収できるであろう。
【0046】
反対に、使用者が、ヘルメット10が頭には少しきつすぎると感じる場合、使用者は、類似の手順に従い調整することができる。
【0047】
ノブを半時計方向に回転させることにより、ストラップ50a、50bの長さは増大する。その結果、各々のブロック32は、ヘルメットライナーのサイズを増大させるために、少し、後退することができる。上述したように、各々のブロック32は、他のブロック32と独立しており、このことは、また、ヘルメットをより快適にするためにヘルメットライナーの形を変更することを可能にする。
【0048】
使用者は、ヘルメット10が、快適な方法で着用されていると感じると、使用者は、どんな不慮の入力もストラップの周長を増大または減少させ得ないように、ラチェット機構のノブ60を錠止することができる。このような方法で、ヘルメットが、最初の調整後、使用者の頭に安定して固定されることが保証される。
【0049】
本発明の調整器具は、ヘルメット10の外方シェル20およびコンフォートライナー部品40に影響を与えないことが留意されるべきである。したがって、それは、種々の安全ヘルメット用途に適用可能であり、また、どんなシェルまたはコンフォートライナーの適合をも必要とすることなく、現存のヘルメットに採用され得る。
【0050】
上述の説明から、本発明の衝撃吸収ライナー対象物が、従来技術において提示された問題および欠点を有利に解決するという特徴を有することが明らかである。
【0051】
本発明は、好ましい具体例を参照して説明されたが、機械的に同等な解決策は以下の特許請求の範囲の技術的範囲に含まれることが予見できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメット(10)の一部としての使用のための衝撃吸収ライナー(30)であって、上記衝撃吸収ライナー(30)の内部のサイズおよび形を調整することができる調整手段(32)を含むことを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項2】
請求項1の衝撃吸収ライナー(30)であって、上記調整手段は、複数のブロック(32)を含み、各々のブロック(32)は、制御手段(58)および作動機構(58)によって、他のブロック(32)とは独立に、使用者の頭に向けて、または、頭から離れて移動可能であるように適合していることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項3】
請求項1または2の衝撃吸収ライナー(30)であって、上記ブロック(32)は、一般的に、角胴型または設計の指示としてどのような形をも有しており、衝撃を吸収する材料から形成されていることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記ブロック各々の(32)は、上記衝撃吸収ライナー(30)に設けられた、対応した形とされた貫通凹所(34)に収容されていることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項5】
請求項4の衝撃吸収ライナー(30)であって、上記貫通凹所(34)は、使用者の頭へ向かう、または、頭から離れる移動を除いて、上記ブロック(32)のどの側への移動も妨げるように形づけられていることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記ブロック(32)は、こめかみ領域に始まり、耳を覆い、および、後頭骨の領域を囲んで配置されていることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記各々のブロック(32)は、その外方の面に、拡幅した拡張部に終わる中央の本体から成る結合ピン(36)を装着したことを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記制御手段は、上記衝撃吸収ライナー(30)の各々の側部で、金具(52)によって、その前面に、取り外せないように固定されている柔軟性ストラップ(50a、50b)から成ることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記柔軟性ストラップ(50a、50b)は、キー溝(54)によって、上記ブロック(32)に滑動可能に取り付けられており、各々のキー溝(54)は、上記結合ピン(36)と係合しており、上記柔軟性ストラップ(50a、50b)が、前後に滑動することを可能とする一方で、上記ブロック(32)と上記ストラップ(50a、50b)は、左右で隣接していることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記柔軟性ストラップ(50a、50b)は、溝(56)に収容されており、上記溝(56)は、横方向で上記ストラップ(50a、50b)を拘束し、上記衝撃吸収ライナー(30)の水平面に対して上下に移動できないことを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記柔軟性ストラップ(50a、50b)は、上記衝撃吸収ライナー(30)の後方部に配置された作動機構(58)に結合されていることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記柔軟性ストラップ(50a、50b)の全周長は、上記作動機構(58)を作動させることにより、増大または減少させられることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項13】
請求項11または12の衝撃吸収ライナー(30)であって、上記作動機構(58)は、ノブ(60)を含むラチェット機構であることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項14】
請求項11または12の衝撃吸収ライナー(30)であって、上記作動機構(58)は、滑動錠止レバーから成ることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項15】
請求項1から14のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記作動機構(58)は、上記作動機構(58)への使用者の意図的な入力なしに、上記ストラップ(50a、50b)の長さの変更を防止するための、自己錠止手段であることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかの衝撃吸収ライナー(30)であって、上記作動機構(58)は、使用者のいかなる入力も、上記ストラップ(50a、50b)の周長の増大または減少を防止するように錠止され得ることを特徴とする衝撃吸収ライナー。
【請求項17】
請求項1〜16による衝撃吸収ライナ(30)を含むことを特徴とするヘルメット(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2012−524844(P2012−524844A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506652(P2012−506652)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【国際出願番号】PCT/IT2009/000186
【国際公開番号】WO2010/122586
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(502016471)アルパインスターズ リサーチ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ (9)
【Fターム(参考)】