調理情報システム
【課題】食品広告情報を料理レシピ情報と関連させて、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能な調理情報システムを提供する。
【解決手段】利用者端末1から特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバ2は、広告データベース2E中の所定の食品広告情報をレシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末1に送信し、利用者端末1からその広告提供可能情報の食品の広告が要求されると、前記食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2E中のその要求された食品に対応する食品広告情報を利用者端末1に送信する。
【解決手段】利用者端末1から特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバ2は、広告データベース2E中の所定の食品広告情報をレシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末1に送信し、利用者端末1からその広告提供可能情報の食品の広告が要求されると、前記食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2E中のその要求された食品に対応する食品広告情報を利用者端末1に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベースを備え、所定の通信網を介して利用者端末にデータ送受信可能に接続された情報提供者サーバが、前記利用者端末からの要求に応じて、前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報を前記利用者端末に送信するように構成された調理情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記調理情報システムでは、レシピデータベースを備えた情報提供者サーバに対して、インターネット等の通信網を介してデータ送受信可能に接続された携帯電話やパソコン等の利用者端末から、所定の料理レシピ情報を要求すると、情報提供者サーバが、レシピデータベースの中から利用者が要求した料理レシピ情報を探し出し、利用者端末側に送信するようにしている。そして、利用者端末側では、その送信データに基づいて、使用する食品材料、調理方法、手順等の情報が表示される。
一方、食品メーカー等が販売する各種食品の広告情報については、それらの食品広告情報を蓄えた広告データベースを備えた情報提供者サーバに対して、上記と同様に、利用者端末から所定の食品広告情報を要求すると、情報提供者サーバが、広告データベースの中から利用者が要求した食品広告情報を探し出し、利用者端末側に送信している。そして、利用者端末側では、その送信データに基づいて、食品メーカー名、食品名、価格、販売箇所等の情報が表示される。このようなサービスに関連するシステムの一例が、特許文献1に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−063725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術では、食品メーカー名や食品名等の食品広告情報はその食品広告情報単独で利用者端末側に提供されるので、その食品がどのような料理レシピに使用できるのか、あるいは、どのような料理レシピに使用するのが適しているか等については利用者自身が別途料理レシピ情報を入手して調べる必要があり、そのため、上記食品広告情報の広告効果が必ずしも高くないという問題があった。さらに、その広告効果を確認する手法も確立されていなかった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、食品広告情報を料理レシピ情報と関連させて、かつ、料理レシピ情報や食品広告情報の広告効果を確認する手段を提供することで、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための本発明に係る調理情報システムの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、前記情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信し、且つ、前記利用者端末から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末に送信するように構成されており、前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている点にある。
【0007】
同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、広告主端末において、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成されるように構成されている点にある。
【0008】
同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一又は二の特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている点にある。
【0009】
同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、上記第一から三のいずれかの特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信するように構成されている点にある。
【0010】
同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末側に提供
した回数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0011】
同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項6に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0012】
同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項7に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0013】
同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した如く、上記第一から七のいずれかの特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記利用者端末に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けるように構成されている点にある。
【0014】
同第九の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項9に記載した如く、上記第八の特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0015】
以下に作用並びに効果を説明する。
本発明の第一の特徴構成によれば、利用者端末から、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を上記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末に送信する。そして、利用者端末から、上記送信した広告提供可能情報の食品の広告情報が要求されると、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を利用者端末に送信する。
【0016】
すなわち、利用者端末からの要求に応じて、レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報を提供するときに、その料理レシピ情報の提供と共に、その料理に含まれる食品の広告情報を提供することができるので、その広告情報の食品を使用することができる料理レシピ、あるいは、使用するのに適した料理レシピについて利用者が容易に知ることができる。
従って、食品広告情報をその食品が含まれている料理レシピと共に提供することにより、その料理レシピで料理しようとする利用者に対してその食品広告情報がより強い興味を引き起こして購買意欲を高めることになり、もって、食品広告情報を料理レシピ情報と関連させて、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムが得られる。
【0017】
さらに、本発明の調理情報システムは、前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている。
従って、本発明の調理情報システムでは、各レシピ情報の過去のアクセス数を調べて、各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数を求めることができる。そして、求められたアクセス数を、広告料金の課金や広告を掲載するレシピ情報を選択する際の参考とすることができる。また、食品広告情報へのアクセス数を調べて、広告効果を数字として確認することができる。
【0018】
同第二の特徴構成によれば、前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成する。
従って、本発明の調理情報システムでは、広告の掲載を希望するレシピ情報を選択して指定する際に、例えば広告対象のレシピ情報の中からアクセス回数が100回/日以上のものを選択して指定することができるため、広告を掲載するレシピ情報の数が制限される場合でも、利用者のアクセス回数が多く、極力広告効果の高いと思われるレシピ情報を選択して指定することが可能である。
【0019】
同第三の特徴構成によれば、情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、利用者端末からの要求に応じて提供する特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信する。
従って、上記識別データに基づいて、利用者端末において表示される特定の料理レシピ中において、例えば、広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品と異なる状態で表示させたり、あるいは、音声で広告情報が提供可能な食品を報知する等の手段によって、広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるようにするので、利用者端末において、広告情報の提供が可能な食品を容易に判断することができ、食品広告情報が一層容易な状態で提供される。
【0020】
同第四の特徴構成によれば、利用者端末から、前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を上記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末に送信する。
すなわち、利用者端末からの要求に応じて、レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報を提供するときに、その料理レシピ情報の提供と共に、その料理レシピに対応した食品広告情報を提供することができる。
従って、食品広告情報をその食品によって調理できる料理レシピと共に提供することにより、その食品広告が利用者の興味を引き付けて、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムが得られる。
【0021】
同第五の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末側に提供した回数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側に提供した食品広告情報の提供実績に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0022】
同第六の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を、前記レシピデータベース中の料理レシピ情報に対応付けた数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側に提供される可能性がある食品広告情報の数に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0023】
同第七の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末から利用可能な期間に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側から食品広告情報を利用可能である期間に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0024】
同第八の特徴構成によれば、前記情報提供者サーバは、利用者端末に送信した食品広告情報の食品について利用者端末からされた注文を受け付ける。
従って、食品広告情報を見た利用者が利用者端末側からその食品の注文をすることができて便利であるとともに、利用者の購買要求に迅速に対応して食品の販売実績を上げ、広告主の広告意欲をより一層高めることが可能となる。
【0025】
同第九の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、食品広告情報を提供した利用者端末側からその食品についてなされた注文実績に応じて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る調理情報システムの全体構成図である。
【図2】情報提供者サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】広告依頼主と情報提供者サーバと間の送受信の手順を示す図である。
【図4】広告掲載内容の設定に用いる資料の図である。
【図5】第1実施形態に係る料理レシピ情報の一例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図7】第1実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図8】第2実施形態に係る料理レシピ情報の一例を示す図である。
【図9】第2実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図11】第3実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図12】第3実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図13】第4実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図14】第4実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
〔第1実施形態〕
本発明に係る調理情報システムの第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係る調理情報システムには、インターネット等の所定の通信網6を介して利用者端末1にデータ送受信可能に接続される情報提供者サーバとしてのレシピサイト2が設けられている。
【0028】
利用者端末1は、表示部1aと操作部1b等を備えた市販の携帯電話にて構成
されている。さらに、利用者端末1には、表示部4aを備えたオーブンレンジ等の調理機器4が例えばBluetooth等の無線通信路を介してデータ送受信可能に接続されている。
【0029】
レシピサイト2は、コンピュータ機器を利用して構成され、レシピサイトの中央装置2A、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベース2B、食品メーカー等の複数の顧客(広告主)の情報からなる顧客情報データベース2C、広告料を設定するための料金テーブル等からなる広告基本料金データベース2D、複数の食品広告情報からなる広告データベース2E、及び、後述の食品広告対応付け情報からなる対応付けデータベース2Fを備えている。
又、食品広告情報の提供を依頼する食品メーカー等に設けた広告主端末5が前記通信網6を介してレシピサイト2に接続され、広告主端末5は、その広告主の食品広告情報を保存した広告主データベース51を備えている。
【0030】
図2に示すように、上記中央装置2Aには、前記通信網6と接続された送受信部21と、制御用のCPU22とが備えられ、さらに、このCPU22にて実行される以下の各手段が備えられている。即ち、前記レシピデータベース2Bを検索するレシピ検索手段23、検索したレシピ情報を送信するレシピ送信手段24、前記顧客情報データベース2Cを管理する顧客情報管理手段25、上記料理レシピ情報や食品広告情報のアクセスされたページ数を計上してページアクセス数履歴データベース26aにて管理するページアクセス数計上手段26、広告料の基本料金を算出する広告基本料金算出手段27、前記広告基本料金データベース2Dを参照する広告基本料金単価参照手段28、及び、前記広告データベース2Eと前記対応付けデータベース2Fを管理する広告情報管理手段29が備えられている。
【0031】
そして、レシピサイト2は、利用者端末1からの要求に応じて、上記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報を利用者端末1に送信するように構成されている。すなわち、前記レシピ検索手段23が、利用者端末1から要求され
た特定の料理レシピ情報をレシピデータベース2Bの中から検索する処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その検索された料理レシピ情報を送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0032】
さらに、レシピサイト2は、前記広告データベース2E中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末1から前記レシピデータベース2B中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末1に送信するように構成されている。そして、レシピサイト2は、上記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている。具体的には、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品と異なる状態で表示させるために、上記識別データを広告情報が提供可能な食品にマークを付けるための表示データとして送信するように構成されている。
【0033】
すなわち、前記広告情報管理手段29が、上記食品広告対応付け情報を前記対応付けデータベース2Fにて管理し、その食品広告対応付け情報を用いて、利用者端末1から要求された特定の料理レシピ情報に含まれる食品のうちで食品広告情報の提供が可能な食品を特定し、その特定の料理レシピ情報において食品広告情報の提供が可能な食品にマークを付けるための表示データをその特定の料理レシピ情報に組み合わせる処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その特定の料理レシピ情報にマーク付け用の表示データを組み合わせたデータを送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0034】
そして、レシピサイト2は、前記利用者端末1から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前
記広告データベース2E中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末1に送信するように構成されている。すなわち、前記広告情報管理手段29が、前記対応付けデータベース2Fにて管理している前記食品広告対応付け情報を用いて、利用者端末1から要求された食品の広告情報を広告データベース2E中から探し出し、その食品広告情報を送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0035】
食品メーカー等の広告主は、レシピサイト2との間で、(1)広告を提供する食品、(2)その食品の広告情報を対応付ける料理レシピ、(3)表示期間(○年○月○日〜○年○月○日)、(4)表示時間帯(例えば、午後4時〜7時)、(5)広告料の課金方法などについて契約を結ぶ。そして、この契約内容に従って、前記広告情報管理手段29が、前記広告主端末5から送信される当該広告主の食品広告情報を前記広告データベース2E内に入力するとともに、その広告データベース2Eに入力した食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付ける対応データである前記食品広告対応付け情報を作成して、前記対応付けデータベース2Fに入力する。
【0036】
図3に示す情報受け渡しの手順、及び図4の表に基づいて、広告主端末5と、レシピサイト2との間で実行される上記契約を結ぶための処理内容について説明する。
先ず、広告主端末5において、図4の(A)に示す食材分類表の中から広告の掲載を希望する食材(複数の食材でもよい)を選択して指定する。尚、上記食材分類表は大分類、中分類、小分類の3段階からなる。
レシピサイト2では、レシピ検索手段23が、上記広告主端末5にて指定された食材を含む料理レシピを前記レシピデータベース2Bの中から検索して抽出する。さらに、ページアクセス数計上手段26が抽出された各レシピ情報の過去のアクセス数を調べて、各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数を求め、広告基本料金単価参照手段28が、前記広告基本料金データベース2Dの料金テーブルを参照して、上記各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数に対する広告料金を求める。そして、上記求めた結果を図示しない表示手段に表示するとともに、前記送受信部21から広告主端末5に送信する。尚、広告料金は、過去のレシピページアクセス数を反映した基本料金と、広告情報(ページ)の提供数を反映する従量料金とからなり、契約時には、基本料金だけを支払う。
【0037】
広告主端末5では、上記各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数と各レシピ情報に対する広告料金の結果を閲覧して、広告の掲載を希望するレシピ情報(レシピページ)を選択して指定し、基本料金の算出要求をレシピサイト2に送信する。尚、上記広告の掲載を希望するレシピ情報の選択では、図4の(B)に示すように、次の3通りで指定することができる。(1)レシピサイト2にて抽出された広告対象のレシピ情報の全てを指定する。(2)広告対象のレシピ情報の中の特定のものに絞って指定する。(3)広告対象のレシピ情報の中から、アクセス回数が100回/日以上のものを指定する。
【0038】
レシピサイト2では、その要求に応じて広告基本料金算出手段27が契約広告基本料金を算出して、その契約広告基本料金の情報を広告主端末5に送信する。広告主端末5では、レシピサイト2から受け取った契約広告基本料金の内容を検討して、契約がNGであれば、レシピサイト2から送られた広告料金の結果から広告の掲載を希望するレシピ情報を選択する手順に戻る。一方、上記契約広告基本料金の内容で契約がOKであれば、レシピサイト2に広告掲載要求を送信し、レシピサイト2において広告掲載要求を受信することで契約が成立する。
【0039】
次に、具体例として、○○○食品がマカロニグラタンの料理レシピにおいて、「ホワイトソース(缶詰)」の広告を提供する例を、図7に示す情報受け渡しの手順に従って説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「マカロニグラタン」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報
「マカロニグラタン」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内の食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「マカロニグラタン」に含まれる食品で広告提供可能な食品を特定して、その広告提供可能な食品にマークを付するための表示データをその料理レシピ情報「マカロニグラタン」に組み合わせ、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「マカロニグラタン」にマーク表示データを組み合せた情報を利用者端末1に送信する。
【0040】
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図5に示すように、特定の料理レシピ情報「マカロニグラタン」が、その料理レシピ「マカロニグラタン」に含まれる食品のうち「マカロニ」「コショウ」「溶けるチーズ」「ホワイトソース」に広告情報提供可能マーク(*)が付された状態で表示される。そして、ステップ(6)として、利用者端末1において、そのマーク(*)が付されさらに四角で囲まれている食品(図5では、ホワイトソース)の箇所がクリックされると、その食品広告情報の要求が利用者端末1からレシピサイト2に送信される。
【0041】
レシピサイト2では、ステップ(7)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内の食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から要求された食品広告情報「ホワイトソース(缶詰)」を検索し、ステップ(8)として、広告情報管理手段29が、検索した食品広告情報「ホワイトソース(缶詰)」を利用者端末1に送信する。ステップ(9)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図6に示すように、「ホワイトソース」の食品広告情報が表示される。
尚、上記料理レシピ情報、食品広告情報は、利用者端末1の表示部1aに表示されるとき同時に、調理機器4の表示部4aにも表示される。
説明は省略するが、上記マーク(*)が付された他の食品「マカロニ」「コショウ」「溶けるチーズ」についても、上記「ホワイトソース」の場合と同様にして広告情報の提供を受けることができる。
【0042】
前記レシピサイト2の中央装置2Aは、前記ページアクセス数計上手段26の集計データに基づいて、食品広告情報の提供を依頼した広告主(食品メーカー等)に対して広告料を課金する課金手段30を備えている(図2参照)。具体的には、この課金手段30は、その広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1側に提供した回数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。上述の場合であれば、「ホワイトソース(缶詰)」の食品メーカーに対して、「ホワイトソース(缶詰)」の食品広告情報が利用者端末1に提供された回数に応じて広告料を課金する。尚、この利用回数に基づく広告料(従量料金)は、契約期間終了後に支払う。
【0043】
また、この第1実施形態において、広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1側に提供した回数ではなく、広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。そして、この利用可能な期間には、前記契約における表示期間(○年○月○日〜○年○月○日)と表示時間帯(例えば、午後4時〜7時)の両方が含まれる(以下、第2〜第4の実施形態でも同じ)。
【0044】
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態において利用者端末1に提供した食品広告情報の食品について、さらに利用者端末1から購入の申し込みができる点が追加されている構成が異なるが、他の構成については第1実施形態と同様である。
すなわち、前記レシピサイト2は、前記利用者端末1に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末1からの注文を受け付けるように構成されている。具体的には、前記レシピサイト2の中央装置2Aは、利用者端末1からの注文を受け付けてその注文データを保持する注文受付手段31を備えている(図2参照)。そして、この注文受付手段31に保持した注文情報は通信網6を介して所定の広告主端末5に送信される。
【0045】
以下、食品広告情報の広告主が、マカロニグラタンの料理レシピ情報において「ムキエビ」の食品広告情報を提供し、その料理レシピ中の食品「ムキエビ」の注文を受けて宅配する食材宅配業者である場合を説明する。
図10に、利用者端末1とレシピサイト2との間における料理レシピ情報、食品広告情報、注文情報の受け渡しの手順を示しているが、図10において、ステップ(1)〜(9)については、第1実施形態の図7におけるステップ(1)〜(9)と基本的に同じ内容の手順であり、食品広告情報が、第1実施形態では「ホワイトソース」であるのに対して、第2実施形態では「ムキエビ」である点が異なる。
即ち、図8に示すように、ステップ(5)として、利用者端末1の表示部1aには、特定の料理レシピ情報「マカロニグラタン」が、その料理レシピに含まれる食品のうちで、広告情報が提供可能な食品「タマネギ」「ムキエビ」にマーク(*)を付した状態で表示される。また、ステップ(6)として、上記マーク(*)が付されさらに四角で囲まれている食品(図では、ムキエビ)の箇所をクリックすると、ステップ(9)として、図9に示すように、ムキエビの宅配業者の食品広告情報が利用者端末1に送信されて表示部1aに表示される。
【0046】
さらに、ステップ(10)として、利用者端末1において、図9に示す食品広告情報の画面内の「申し込み」の箇所をクリックすると、ムキエビの注文情報が利用者端末1からレシピサイト2に送信され、ステップ(11)として、レシピサイト2において、前記注文受付手段31がそのムキエビの注文情報を受け付ける処理を行う。
説明は省略するが、上記マーク(*)が付された他の食品「タマネギ」についても、上記「ムキエビ」の場合と同様にして、広告情報の提供を受け、さらにその注文を申し込むことができる。
【0047】
そして、前記課金手段30は、前記注文受付手段31が受け付けている注文情報を参照して、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(食材宅配業者)に対
して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品(「ムキエビ」)について利用者端末1からの注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金するように構成されている。尚、注文を受け付けた食品の価格の代わりに、利用者端末1からの注文を受け付けた回数に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。
また、この第2実施形態では、上記注文を受け付けた回数や価格に課金する他に、第1実施形態と同様に、利用者端末1側に食品広告情報を提供した回数もしくは食品広告情報を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。
【0048】
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、広告情報を提供する食品が、利用者端末1から要求された料理レシピに対応付けた食品ではあるが、その料理レシピに含まれる食品とは別の食品である点が異なる。
【0049】
すなわち、前記レシピサイト2は、前記広告データベース2E中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末1から前記レシピデータベース2B中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末1に送信するように構成されている。
具体的には、前記広告情報管理手段29が、上記レシピ広告対応付け情報を前記対応付けデータベース2Fにて管理し、そのレシピ広告対応付け情報を用いて、広告データベース2E中から利用者端末1にて要求された特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を選択する処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その特定の料理レシピ情報とそれに対応づけた食品広告情報を送受信部21に送り出す処理を行う。
【0050】
以下、図12に示す利用者端末1とレシピサイト2との間における上記料理レシピ情報と食品広告情報の受け渡しの手順に従って、○○ビール会社が「ビールの肴」になる料理レシピ「アスパラベーコン巻き」とともに、自社のビールの広告を提供する例を説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内のレシピ広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」に対応付けた食品広告情報「○○ビール」を検索し、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」と食品広告情報「○○ビール」を利用者端末1に送信する。
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図11に示すように、「アスパラベーコン巻き」の料理レシピが表示されると共に、○○ビールの写真、名称等の食品広告情報が表示される。
【0051】
そして、前記課金手段30は、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(○○ビール会社)に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報(○○ビール)を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する。
【0052】
尚、ビール等の食品のように、料理レシピと関連付けて広告情報を提供する場合には、上記のように特定のレシピ情報(例えば、「アスパラベーコン巻き」)に対応させて、食品(ビール)の広告を提供するのではなく、「酒の肴」というような少し広い範囲の料理情報の検索要求に応じて、上記食品(ビール)の広告を提供するようにすることもできる。
【0053】
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、利用者端末1から要求された料理そのものに対応する食品(具体的には、電子レンジ等で加熱するだけの調理済みのパッケージ食品等)の広告情報を提供する点で、第1実施形態〜第3実施形態と異なる。尚、この調理済みの食品等の食品広告情報は前記広告データベース2Eに登録されている。
【0054】
以下、図14に示す利用者端末1とレシピサイト2との間における上記料理レシピ情報と食品広告情報の受け渡しの手順に従って、○○食品が「冷凍マカロニグラタン」の広告を提供する例を説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「マカロニグラタン」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報「マカロニグラタン」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内のレシピ広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「マカロニグラタン」に対応付けた食品広告情報「冷凍マカロニグラタン」を検索し、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「マカロニグラタン」と食品広告情報「冷凍マカロニグラタン」を利用者端末1に送信する。
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、料理レシピ情報「マカロニグラタン」(図5参照)と、図13に示す「冷凍マカロニグラタン」の食品広告情報が表示される。この食品広告情報には、「冷凍マカロニグラタン」のパッケージ写真や、調理方法(加熱コード表示)等が表示される。
【0055】
そして、前記課金手段30は、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(○○食品)に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報(「冷凍マカロニグラタン」)を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金するように構成されている。
【0056】
〔別実施形態〕
次に、別実施形態について説明する。
上記第1〜第4の各実施形態では、情報提供者サーバ2が、特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を、その特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信する場合に、その広告情報が提供可能な食品にマークを付けるための表示データとして送信するように構成したが、これ以外に、上記広告提供可能情報を、例えば、その特定の料理レシピの表示とは別の箇所に食品の広告情報を提供できる食品の一覧表を表示するため、あるいは、上記特定の料理レシピの表示において、広告情報が提供可能な食品(例えば、ソーセージ)のみを商品名(例えば、○○会社の○○)に置き換えて表示するための表示データとして送信する構成でもよい。
又、上記識別データとして、表示データではなく、広告情報が提供可能な食品の広告情報を音声で報知するための音声データとして送信する構成でもよい。具体的には、例えば、上記特定の料理レシピに含まれる食品中で広告情報を提供できる食品名が順次音声で報知されるか、あるいは、特定の料理レシピの表示において広告情報が提供可能な食品の表示箇所にマーカーを位置させると、その食品の広告情報が提供可能なことが音声によって知らされるように構成する。
【0057】
又、情報提供者サーバ2が、特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ中の対応する食品にマークを付けるための表示データとして送信する場合に、上記第1〜第4の各実施形態のように、利用者端末1から要求された料理レシピ情報にその都度組み併せる(後付けする)構成としたが、これ以外に、前記食品広告対応付け情報を作成するときに、予め上記マーク表示用のデータを当該料理レシピ情報に組み合わせて当該料理レシピ情報と共にレシピデータベース2B中に記憶させる(先付けする)構成でもよい。
【0058】
上記第1〜第4の各実施形態では、情報提供者サーバ2が、複数の食品広告情
報からなる広告データベース2Eを備えるように構成したが、これ以外に、例えば広告主端末5に備えた広告主データベース51を利用して広告データベースを構成してもよい。この場合は、情報提供者サーバ2から広告主端末5に送信指令を出して、その広告主データベース51中の所定の食品広告情報を広告提供の要求がされた利用者端末1に送信させるようにする。
【0059】
上記第3及び第4の各実施形態では、利用者端末1から要求された料理レシピ情報に対応付けた食品の広告情報を提供する場合に、詳細な食品広告情報を送信して表示させるようにしたが、これ以外に、先ず、上記料理レシピ情報に対応する食品広告情報の一覧表等によって概略を示し、その一覧表等の中の特定の食品広告に対して広告情報の提供が要求された場合に、詳細な食品広告情報を送信して表示させるようにしてもよい。
【0060】
前記課金手段30については、広告主との契約、広告する食品の特性等に応じて適宜、上記第1〜第4の各実施形態と異なる構成とすることができる。例えば、課金手段30が、食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース2B中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金するように構成する。
【0061】
上記第1〜第4の各実施形態では、利用者端末1を市販の携帯電話にて構成したが、これ以外に、インターネット等へのアクセス機能を持った台所リモコンやパソコン等で構成して、ホームバス等で調理機器と接続するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明の調理情報システムによれば、各レシピ情報の過去のアクセス数を、広告料金の課金や広告を掲載するレシピ情報を選択する際の参考とすることができる。これにより、適切な広告料金の課金や極力広告効果の高いレシピ情報を選択して広告を掲載することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 利用者端末
2 情報提供者サーバ
6 通信網
2B レシピデータベース
2E 広告データベース
26 アクセス数計上手段
30 課金手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベースを備え、所定の通信網を介して利用者端末にデータ送受信可能に接続された情報提供者サーバが、前記利用者端末からの要求に応じて、前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報を前記利用者端末に送信するように構成された調理情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記調理情報システムでは、レシピデータベースを備えた情報提供者サーバに対して、インターネット等の通信網を介してデータ送受信可能に接続された携帯電話やパソコン等の利用者端末から、所定の料理レシピ情報を要求すると、情報提供者サーバが、レシピデータベースの中から利用者が要求した料理レシピ情報を探し出し、利用者端末側に送信するようにしている。そして、利用者端末側では、その送信データに基づいて、使用する食品材料、調理方法、手順等の情報が表示される。
一方、食品メーカー等が販売する各種食品の広告情報については、それらの食品広告情報を蓄えた広告データベースを備えた情報提供者サーバに対して、上記と同様に、利用者端末から所定の食品広告情報を要求すると、情報提供者サーバが、広告データベースの中から利用者が要求した食品広告情報を探し出し、利用者端末側に送信している。そして、利用者端末側では、その送信データに基づいて、食品メーカー名、食品名、価格、販売箇所等の情報が表示される。このようなサービスに関連するシステムの一例が、特許文献1に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−063725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術では、食品メーカー名や食品名等の食品広告情報はその食品広告情報単独で利用者端末側に提供されるので、その食品がどのような料理レシピに使用できるのか、あるいは、どのような料理レシピに使用するのが適しているか等については利用者自身が別途料理レシピ情報を入手して調べる必要があり、そのため、上記食品広告情報の広告効果が必ずしも高くないという問題があった。さらに、その広告効果を確認する手法も確立されていなかった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、食品広告情報を料理レシピ情報と関連させて、かつ、料理レシピ情報や食品広告情報の広告効果を確認する手段を提供することで、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための本発明に係る調理情報システムの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、前記情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信し、且つ、前記利用者端末から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末に送信するように構成されており、前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている点にある。
【0007】
同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、広告主端末において、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成されるように構成されている点にある。
【0008】
同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一又は二の特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている点にある。
【0009】
同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、上記第一から三のいずれかの特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信するように構成されている点にある。
【0010】
同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末側に提供
した回数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0011】
同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項6に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0012】
同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項7に記載した如く、上記第一から四のいずれかの特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0013】
同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した如く、上記第一から七のいずれかの特徴構成に加えて、前記情報提供者サーバは、前記利用者端末に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けるように構成されている点にある。
【0014】
同第九の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項9に記載した如く、上記第八の特徴構成に加えて、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている点にある。
【0015】
以下に作用並びに効果を説明する。
本発明の第一の特徴構成によれば、利用者端末から、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を上記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末に送信する。そして、利用者端末から、上記送信した広告提供可能情報の食品の広告情報が要求されると、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を利用者端末に送信する。
【0016】
すなわち、利用者端末からの要求に応じて、レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報を提供するときに、その料理レシピ情報の提供と共に、その料理に含まれる食品の広告情報を提供することができるので、その広告情報の食品を使用することができる料理レシピ、あるいは、使用するのに適した料理レシピについて利用者が容易に知ることができる。
従って、食品広告情報をその食品が含まれている料理レシピと共に提供することにより、その料理レシピで料理しようとする利用者に対してその食品広告情報がより強い興味を引き起こして購買意欲を高めることになり、もって、食品広告情報を料理レシピ情報と関連させて、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムが得られる。
【0017】
さらに、本発明の調理情報システムは、前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている。
従って、本発明の調理情報システムでは、各レシピ情報の過去のアクセス数を調べて、各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数を求めることができる。そして、求められたアクセス数を、広告料金の課金や広告を掲載するレシピ情報を選択する際の参考とすることができる。また、食品広告情報へのアクセス数を調べて、広告効果を数字として確認することができる。
【0018】
同第二の特徴構成によれば、前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成する。
従って、本発明の調理情報システムでは、広告の掲載を希望するレシピ情報を選択して指定する際に、例えば広告対象のレシピ情報の中からアクセス回数が100回/日以上のものを選択して指定することができるため、広告を掲載するレシピ情報の数が制限される場合でも、利用者のアクセス回数が多く、極力広告効果の高いと思われるレシピ情報を選択して指定することが可能である。
【0019】
同第三の特徴構成によれば、情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、利用者端末からの要求に応じて提供する特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信する。
従って、上記識別データに基づいて、利用者端末において表示される特定の料理レシピ中において、例えば、広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品と異なる状態で表示させたり、あるいは、音声で広告情報が提供可能な食品を報知する等の手段によって、広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるようにするので、利用者端末において、広告情報の提供が可能な食品を容易に判断することができ、食品広告情報が一層容易な状態で提供される。
【0020】
同第四の特徴構成によれば、利用者端末から、前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求されると、情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を上記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報をその特定の料理レシピ情報に付して利用者端末に送信する。
すなわち、利用者端末からの要求に応じて、レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報を提供するときに、その料理レシピ情報の提供と共に、その料理レシピに対応した食品広告情報を提供することができる。
従って、食品広告情報をその食品によって調理できる料理レシピと共に提供することにより、その食品広告が利用者の興味を引き付けて、極力広告効果の高い状態で利用者に提供することが可能となる調理情報システムが得られる。
【0021】
同第五の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末側に提供した回数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側に提供した食品広告情報の提供実績に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0022】
同第六の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を、前記レシピデータベース中の料理レシピ情報に対応付けた数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側に提供される可能性がある食品広告情報の数に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0023】
同第七の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末から利用可能な期間に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、料理レシピ情報と共に利用者端末側から食品広告情報を利用可能である期間に基づいて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【0024】
同第八の特徴構成によれば、前記情報提供者サーバは、利用者端末に送信した食品広告情報の食品について利用者端末からされた注文を受け付ける。
従って、食品広告情報を見た利用者が利用者端末側からその食品の注文をすることができて便利であるとともに、利用者の購買要求に迅速に対応して食品の販売実績を上げ、広告主の広告意欲をより一層高めることが可能となる。
【0025】
同第九の特徴構成によれば、前記広告データベース中の食品広告情報の提供を依頼した広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。
従って、食品広告情報を提供した利用者端末側からその食品についてなされた注文実績に応じて広告料を課金するので、広告主の広告意欲を高めながら、情報提供者サーバの運営者が適正な広告料収入を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る調理情報システムの全体構成図である。
【図2】情報提供者サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】広告依頼主と情報提供者サーバと間の送受信の手順を示す図である。
【図4】広告掲載内容の設定に用いる資料の図である。
【図5】第1実施形態に係る料理レシピ情報の一例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図7】第1実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図8】第2実施形態に係る料理レシピ情報の一例を示す図である。
【図9】第2実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図11】第3実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図12】第3実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【図13】第4実施形態に係る食品広告情報の一例を示す図である。
【図14】第4実施形態に係る情報の送受信の手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
〔第1実施形態〕
本発明に係る調理情報システムの第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係る調理情報システムには、インターネット等の所定の通信網6を介して利用者端末1にデータ送受信可能に接続される情報提供者サーバとしてのレシピサイト2が設けられている。
【0028】
利用者端末1は、表示部1aと操作部1b等を備えた市販の携帯電話にて構成
されている。さらに、利用者端末1には、表示部4aを備えたオーブンレンジ等の調理機器4が例えばBluetooth等の無線通信路を介してデータ送受信可能に接続されている。
【0029】
レシピサイト2は、コンピュータ機器を利用して構成され、レシピサイトの中央装置2A、複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベース2B、食品メーカー等の複数の顧客(広告主)の情報からなる顧客情報データベース2C、広告料を設定するための料金テーブル等からなる広告基本料金データベース2D、複数の食品広告情報からなる広告データベース2E、及び、後述の食品広告対応付け情報からなる対応付けデータベース2Fを備えている。
又、食品広告情報の提供を依頼する食品メーカー等に設けた広告主端末5が前記通信網6を介してレシピサイト2に接続され、広告主端末5は、その広告主の食品広告情報を保存した広告主データベース51を備えている。
【0030】
図2に示すように、上記中央装置2Aには、前記通信網6と接続された送受信部21と、制御用のCPU22とが備えられ、さらに、このCPU22にて実行される以下の各手段が備えられている。即ち、前記レシピデータベース2Bを検索するレシピ検索手段23、検索したレシピ情報を送信するレシピ送信手段24、前記顧客情報データベース2Cを管理する顧客情報管理手段25、上記料理レシピ情報や食品広告情報のアクセスされたページ数を計上してページアクセス数履歴データベース26aにて管理するページアクセス数計上手段26、広告料の基本料金を算出する広告基本料金算出手段27、前記広告基本料金データベース2Dを参照する広告基本料金単価参照手段28、及び、前記広告データベース2Eと前記対応付けデータベース2Fを管理する広告情報管理手段29が備えられている。
【0031】
そして、レシピサイト2は、利用者端末1からの要求に応じて、上記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報を利用者端末1に送信するように構成されている。すなわち、前記レシピ検索手段23が、利用者端末1から要求され
た特定の料理レシピ情報をレシピデータベース2Bの中から検索する処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その検索された料理レシピ情報を送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0032】
さらに、レシピサイト2は、前記広告データベース2E中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末1から前記レシピデータベース2B中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末1に送信するように構成されている。そして、レシピサイト2は、上記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている。具体的には、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品と異なる状態で表示させるために、上記識別データを広告情報が提供可能な食品にマークを付けるための表示データとして送信するように構成されている。
【0033】
すなわち、前記広告情報管理手段29が、上記食品広告対応付け情報を前記対応付けデータベース2Fにて管理し、その食品広告対応付け情報を用いて、利用者端末1から要求された特定の料理レシピ情報に含まれる食品のうちで食品広告情報の提供が可能な食品を特定し、その特定の料理レシピ情報において食品広告情報の提供が可能な食品にマークを付けるための表示データをその特定の料理レシピ情報に組み合わせる処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その特定の料理レシピ情報にマーク付け用の表示データを組み合わせたデータを送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0034】
そして、レシピサイト2は、前記利用者端末1から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前
記広告データベース2E中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末1に送信するように構成されている。すなわち、前記広告情報管理手段29が、前記対応付けデータベース2Fにて管理している前記食品広告対応付け情報を用いて、利用者端末1から要求された食品の広告情報を広告データベース2E中から探し出し、その食品広告情報を送受信部21に送り出して利用者端末1に送信する処理を行う。
【0035】
食品メーカー等の広告主は、レシピサイト2との間で、(1)広告を提供する食品、(2)その食品の広告情報を対応付ける料理レシピ、(3)表示期間(○年○月○日〜○年○月○日)、(4)表示時間帯(例えば、午後4時〜7時)、(5)広告料の課金方法などについて契約を結ぶ。そして、この契約内容に従って、前記広告情報管理手段29が、前記広告主端末5から送信される当該広告主の食品広告情報を前記広告データベース2E内に入力するとともに、その広告データベース2Eに入力した食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付ける対応データである前記食品広告対応付け情報を作成して、前記対応付けデータベース2Fに入力する。
【0036】
図3に示す情報受け渡しの手順、及び図4の表に基づいて、広告主端末5と、レシピサイト2との間で実行される上記契約を結ぶための処理内容について説明する。
先ず、広告主端末5において、図4の(A)に示す食材分類表の中から広告の掲載を希望する食材(複数の食材でもよい)を選択して指定する。尚、上記食材分類表は大分類、中分類、小分類の3段階からなる。
レシピサイト2では、レシピ検索手段23が、上記広告主端末5にて指定された食材を含む料理レシピを前記レシピデータベース2Bの中から検索して抽出する。さらに、ページアクセス数計上手段26が抽出された各レシピ情報の過去のアクセス数を調べて、各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数を求め、広告基本料金単価参照手段28が、前記広告基本料金データベース2Dの料金テーブルを参照して、上記各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数に対する広告料金を求める。そして、上記求めた結果を図示しない表示手段に表示するとともに、前記送受信部21から広告主端末5に送信する。尚、広告料金は、過去のレシピページアクセス数を反映した基本料金と、広告情報(ページ)の提供数を反映する従量料金とからなり、契約時には、基本料金だけを支払う。
【0037】
広告主端末5では、上記各レシピ情報の季節及び時間帯別の過去のレシピページアクセス数と各レシピ情報に対する広告料金の結果を閲覧して、広告の掲載を希望するレシピ情報(レシピページ)を選択して指定し、基本料金の算出要求をレシピサイト2に送信する。尚、上記広告の掲載を希望するレシピ情報の選択では、図4の(B)に示すように、次の3通りで指定することができる。(1)レシピサイト2にて抽出された広告対象のレシピ情報の全てを指定する。(2)広告対象のレシピ情報の中の特定のものに絞って指定する。(3)広告対象のレシピ情報の中から、アクセス回数が100回/日以上のものを指定する。
【0038】
レシピサイト2では、その要求に応じて広告基本料金算出手段27が契約広告基本料金を算出して、その契約広告基本料金の情報を広告主端末5に送信する。広告主端末5では、レシピサイト2から受け取った契約広告基本料金の内容を検討して、契約がNGであれば、レシピサイト2から送られた広告料金の結果から広告の掲載を希望するレシピ情報を選択する手順に戻る。一方、上記契約広告基本料金の内容で契約がOKであれば、レシピサイト2に広告掲載要求を送信し、レシピサイト2において広告掲載要求を受信することで契約が成立する。
【0039】
次に、具体例として、○○○食品がマカロニグラタンの料理レシピにおいて、「ホワイトソース(缶詰)」の広告を提供する例を、図7に示す情報受け渡しの手順に従って説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「マカロニグラタン」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報
「マカロニグラタン」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内の食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「マカロニグラタン」に含まれる食品で広告提供可能な食品を特定して、その広告提供可能な食品にマークを付するための表示データをその料理レシピ情報「マカロニグラタン」に組み合わせ、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「マカロニグラタン」にマーク表示データを組み合せた情報を利用者端末1に送信する。
【0040】
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図5に示すように、特定の料理レシピ情報「マカロニグラタン」が、その料理レシピ「マカロニグラタン」に含まれる食品のうち「マカロニ」「コショウ」「溶けるチーズ」「ホワイトソース」に広告情報提供可能マーク(*)が付された状態で表示される。そして、ステップ(6)として、利用者端末1において、そのマーク(*)が付されさらに四角で囲まれている食品(図5では、ホワイトソース)の箇所がクリックされると、その食品広告情報の要求が利用者端末1からレシピサイト2に送信される。
【0041】
レシピサイト2では、ステップ(7)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内の食品広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から要求された食品広告情報「ホワイトソース(缶詰)」を検索し、ステップ(8)として、広告情報管理手段29が、検索した食品広告情報「ホワイトソース(缶詰)」を利用者端末1に送信する。ステップ(9)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図6に示すように、「ホワイトソース」の食品広告情報が表示される。
尚、上記料理レシピ情報、食品広告情報は、利用者端末1の表示部1aに表示されるとき同時に、調理機器4の表示部4aにも表示される。
説明は省略するが、上記マーク(*)が付された他の食品「マカロニ」「コショウ」「溶けるチーズ」についても、上記「ホワイトソース」の場合と同様にして広告情報の提供を受けることができる。
【0042】
前記レシピサイト2の中央装置2Aは、前記ページアクセス数計上手段26の集計データに基づいて、食品広告情報の提供を依頼した広告主(食品メーカー等)に対して広告料を課金する課金手段30を備えている(図2参照)。具体的には、この課金手段30は、その広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1側に提供した回数に基づいて、その食品広告情報の広告主に対して広告料を課金する。上述の場合であれば、「ホワイトソース(缶詰)」の食品メーカーに対して、「ホワイトソース(缶詰)」の食品広告情報が利用者端末1に提供された回数に応じて広告料を課金する。尚、この利用回数に基づく広告料(従量料金)は、契約期間終了後に支払う。
【0043】
また、この第1実施形態において、広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1側に提供した回数ではなく、広告主の依頼に係る食品広告情報を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。そして、この利用可能な期間には、前記契約における表示期間(○年○月○日〜○年○月○日)と表示時間帯(例えば、午後4時〜7時)の両方が含まれる(以下、第2〜第4の実施形態でも同じ)。
【0044】
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態において利用者端末1に提供した食品広告情報の食品について、さらに利用者端末1から購入の申し込みができる点が追加されている構成が異なるが、他の構成については第1実施形態と同様である。
すなわち、前記レシピサイト2は、前記利用者端末1に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末1からの注文を受け付けるように構成されている。具体的には、前記レシピサイト2の中央装置2Aは、利用者端末1からの注文を受け付けてその注文データを保持する注文受付手段31を備えている(図2参照)。そして、この注文受付手段31に保持した注文情報は通信網6を介して所定の広告主端末5に送信される。
【0045】
以下、食品広告情報の広告主が、マカロニグラタンの料理レシピ情報において「ムキエビ」の食品広告情報を提供し、その料理レシピ中の食品「ムキエビ」の注文を受けて宅配する食材宅配業者である場合を説明する。
図10に、利用者端末1とレシピサイト2との間における料理レシピ情報、食品広告情報、注文情報の受け渡しの手順を示しているが、図10において、ステップ(1)〜(9)については、第1実施形態の図7におけるステップ(1)〜(9)と基本的に同じ内容の手順であり、食品広告情報が、第1実施形態では「ホワイトソース」であるのに対して、第2実施形態では「ムキエビ」である点が異なる。
即ち、図8に示すように、ステップ(5)として、利用者端末1の表示部1aには、特定の料理レシピ情報「マカロニグラタン」が、その料理レシピに含まれる食品のうちで、広告情報が提供可能な食品「タマネギ」「ムキエビ」にマーク(*)を付した状態で表示される。また、ステップ(6)として、上記マーク(*)が付されさらに四角で囲まれている食品(図では、ムキエビ)の箇所をクリックすると、ステップ(9)として、図9に示すように、ムキエビの宅配業者の食品広告情報が利用者端末1に送信されて表示部1aに表示される。
【0046】
さらに、ステップ(10)として、利用者端末1において、図9に示す食品広告情報の画面内の「申し込み」の箇所をクリックすると、ムキエビの注文情報が利用者端末1からレシピサイト2に送信され、ステップ(11)として、レシピサイト2において、前記注文受付手段31がそのムキエビの注文情報を受け付ける処理を行う。
説明は省略するが、上記マーク(*)が付された他の食品「タマネギ」についても、上記「ムキエビ」の場合と同様にして、広告情報の提供を受け、さらにその注文を申し込むことができる。
【0047】
そして、前記課金手段30は、前記注文受付手段31が受け付けている注文情報を参照して、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(食材宅配業者)に対
して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品(「ムキエビ」)について利用者端末1からの注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金するように構成されている。尚、注文を受け付けた食品の価格の代わりに、利用者端末1からの注文を受け付けた回数に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。
また、この第2実施形態では、上記注文を受け付けた回数や価格に課金する他に、第1実施形態と同様に、利用者端末1側に食品広告情報を提供した回数もしくは食品広告情報を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて広告料を課金するようにしてもよい。
【0048】
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、広告情報を提供する食品が、利用者端末1から要求された料理レシピに対応付けた食品ではあるが、その料理レシピに含まれる食品とは別の食品である点が異なる。
【0049】
すなわち、前記レシピサイト2は、前記広告データベース2E中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース2B中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、前記利用者端末1から前記レシピデータベース2B中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末1に送信するように構成されている。
具体的には、前記広告情報管理手段29が、上記レシピ広告対応付け情報を前記対応付けデータベース2Fにて管理し、そのレシピ広告対応付け情報を用いて、広告データベース2E中から利用者端末1にて要求された特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を選択する処理を行い、前記レシピ送信手段24が、その特定の料理レシピ情報とそれに対応づけた食品広告情報を送受信部21に送り出す処理を行う。
【0050】
以下、図12に示す利用者端末1とレシピサイト2との間における上記料理レシピ情報と食品広告情報の受け渡しの手順に従って、○○ビール会社が「ビールの肴」になる料理レシピ「アスパラベーコン巻き」とともに、自社のビールの広告を提供する例を説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内のレシピ広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」に対応付けた食品広告情報「○○ビール」を検索し、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「アスパラベーコン巻き」と食品広告情報「○○ビール」を利用者端末1に送信する。
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、図11に示すように、「アスパラベーコン巻き」の料理レシピが表示されると共に、○○ビールの写真、名称等の食品広告情報が表示される。
【0051】
そして、前記課金手段30は、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(○○ビール会社)に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報(○○ビール)を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する。
【0052】
尚、ビール等の食品のように、料理レシピと関連付けて広告情報を提供する場合には、上記のように特定のレシピ情報(例えば、「アスパラベーコン巻き」)に対応させて、食品(ビール)の広告を提供するのではなく、「酒の肴」というような少し広い範囲の料理情報の検索要求に応じて、上記食品(ビール)の広告を提供するようにすることもできる。
【0053】
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係る調理情報システムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、利用者端末1から要求された料理そのものに対応する食品(具体的には、電子レンジ等で加熱するだけの調理済みのパッケージ食品等)の広告情報を提供する点で、第1実施形態〜第3実施形態と異なる。尚、この調理済みの食品等の食品広告情報は前記広告データベース2Eに登録されている。
【0054】
以下、図14に示す利用者端末1とレシピサイト2との間における上記料理レシピ情報と食品広告情報の受け渡しの手順に従って、○○食品が「冷凍マカロニグラタン」の広告を提供する例を説明する。
ステップ(1)として、利用者端末1から料理レシピ情報「マカロニグラタン」の検索要求を送信する。レシピサイト2では、ステップ(2)として、レシピ検索手段23がレシピデータベース2Bの中からその要求された料理レシピ情報「マカロニグラタン」を検索し、ステップ(3)として、広告情報管理手段29が対応付けデータベース2F内のレシピ広告対応付け情報に基づいて、広告データベース2Eの中から料理レシピ情報「マカロニグラタン」に対応付けた食品広告情報「冷凍マカロニグラタン」を検索し、ステップ(4)として、レシピ送信手段24が、上記検索した料理レシピ情報「マカロニグラタン」と食品広告情報「冷凍マカロニグラタン」を利用者端末1に送信する。
ステップ(5)として、レシピサイト2から送信された情報に基づいて、利用者端末1の表示部1aに、料理レシピ情報「マカロニグラタン」(図5参照)と、図13に示す「冷凍マカロニグラタン」の食品広告情報が表示される。この食品広告情報には、「冷凍マカロニグラタン」のパッケージ写真や、調理方法(加熱コード表示)等が表示される。
【0055】
そして、前記課金手段30は、前記食品広告情報の提供を依頼した広告主(○○食品)に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報(「冷凍マカロニグラタン」)を利用者端末1から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金するように構成されている。
【0056】
〔別実施形態〕
次に、別実施形態について説明する。
上記第1〜第4の各実施形態では、情報提供者サーバ2が、特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を、その特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信する場合に、その広告情報が提供可能な食品にマークを付けるための表示データとして送信するように構成したが、これ以外に、上記広告提供可能情報を、例えば、その特定の料理レシピの表示とは別の箇所に食品の広告情報を提供できる食品の一覧表を表示するため、あるいは、上記特定の料理レシピの表示において、広告情報が提供可能な食品(例えば、ソーセージ)のみを商品名(例えば、○○会社の○○)に置き換えて表示するための表示データとして送信する構成でもよい。
又、上記識別データとして、表示データではなく、広告情報が提供可能な食品の広告情報を音声で報知するための音声データとして送信する構成でもよい。具体的には、例えば、上記特定の料理レシピに含まれる食品中で広告情報を提供できる食品名が順次音声で報知されるか、あるいは、特定の料理レシピの表示において広告情報が提供可能な食品の表示箇所にマーカーを位置させると、その食品の広告情報が提供可能なことが音声によって知らされるように構成する。
【0057】
又、情報提供者サーバ2が、特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報をその特定の料理レシピ中の対応する食品にマークを付けるための表示データとして送信する場合に、上記第1〜第4の各実施形態のように、利用者端末1から要求された料理レシピ情報にその都度組み併せる(後付けする)構成としたが、これ以外に、前記食品広告対応付け情報を作成するときに、予め上記マーク表示用のデータを当該料理レシピ情報に組み合わせて当該料理レシピ情報と共にレシピデータベース2B中に記憶させる(先付けする)構成でもよい。
【0058】
上記第1〜第4の各実施形態では、情報提供者サーバ2が、複数の食品広告情
報からなる広告データベース2Eを備えるように構成したが、これ以外に、例えば広告主端末5に備えた広告主データベース51を利用して広告データベースを構成してもよい。この場合は、情報提供者サーバ2から広告主端末5に送信指令を出して、その広告主データベース51中の所定の食品広告情報を広告提供の要求がされた利用者端末1に送信させるようにする。
【0059】
上記第3及び第4の各実施形態では、利用者端末1から要求された料理レシピ情報に対応付けた食品の広告情報を提供する場合に、詳細な食品広告情報を送信して表示させるようにしたが、これ以外に、先ず、上記料理レシピ情報に対応する食品広告情報の一覧表等によって概略を示し、その一覧表等の中の特定の食品広告に対して広告情報の提供が要求された場合に、詳細な食品広告情報を送信して表示させるようにしてもよい。
【0060】
前記課金手段30については、広告主との契約、広告する食品の特性等に応じて適宜、上記第1〜第4の各実施形態と異なる構成とすることができる。例えば、課金手段30が、食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース2B中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金するように構成する。
【0061】
上記第1〜第4の各実施形態では、利用者端末1を市販の携帯電話にて構成したが、これ以外に、インターネット等へのアクセス機能を持った台所リモコンやパソコン等で構成して、ホームバス等で調理機器と接続するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明の調理情報システムによれば、各レシピ情報の過去のアクセス数を、広告料金の課金や広告を掲載するレシピ情報を選択する際の参考とすることができる。これにより、適切な広告料金の課金や極力広告効果の高いレシピ情報を選択して広告を掲載することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 利用者端末
2 情報提供者サーバ
6 通信網
2B レシピデータベース
2E 広告データベース
26 アクセス数計上手段
30 課金手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベースを備え、所定の通信網を介して利用者端末にデータ送受信可能に接続された情報提供者サーバが、前記利用者端末からの要求に応じて、前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報を前記利用者端末に送信するように構成された調理情報システムであって、
前記情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、
前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信し、且つ、前記利用者端末から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末に送信するように構成されており、
前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている調理情報システム。
【請求項2】
広告主端末において、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、
前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成されるように構成されている請求項1に記載の調理情報システム。
【請求項3】
前記情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている請求項1又は2に記載の調理情報システム。
【請求項4】
前記情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、
前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項5】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末側に提供した回数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項6】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項7】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項8】
前記情報提供者サーバは、前記利用者端末に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けるように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項9】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項8に記載の調理情報システム。
【請求項1】
複数の料理レシピ情報からなるレシピデータベースを備え、所定の通信網を介して利用者端末にデータ送受信可能に接続された情報提供者サーバが、前記利用者端末からの要求に応じて、前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報を前記利用者端末に送信するように構成された調理情報システムであって、
前記情報提供者サーバは、複数の食品広告情報からなる広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に含まれる食品に対応付けた食品広告対応付け情報を管理して、
前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記食品広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に含まれる食品の広告情報を提供できる旨の広告提供可能情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信し、且つ、前記利用者端末から前記広告提供可能情報の食品の広告情報が要求された場合には、前記食品広告対応付け情報に基づいて、前記広告データベース中のその広告情報が要求された食品に対応する食品広告情報を前記利用者端末に送信するように構成されており、
前記料理レシピ情報や前記食品広告情報へのアクセス数を計上してアクセス数履歴データベースにて管理するアクセス数計上手段が設けられている調理情報システム。
【請求項2】
広告主端末において、所定値以上の前記アクセス数を計上した前記料理レシピ情報を選択して指定することができ、
前記情報提供者サーバは、前記食品広告対応付け情報の生成にあたり、当該指定された前記料理レシピ情報に限り、前記食品広告対応付け情報が前記食品広告情報と前記料理レシピ情報に含まれる食品とを対応付ける情報として生成されるように構成されている請求項1に記載の調理情報システム。
【請求項3】
前記情報提供者サーバは、前記広告提供可能情報を、前記特定の料理レシピ中で広告情報が提供可能な食品を広告情報が提供されない食品に対して識別させるための識別データとして送信するように構成されている請求項1又は2に記載の調理情報システム。
【請求項4】
前記情報提供者サーバは、前記広告データベース中の所定の食品広告情報を前記レシピデータベース中の所定の料理レシピ情報に対応付けたレシピ広告対応付け情報を管理して、
前記利用者端末から前記レシピデータベース中の特定の料理レシピ情報が要求された場合に、前記レシピ広告対応付け情報に基づいて、その特定の料理レシピ情報に対応付けた食品広告情報を前記特定の料理レシピ情報に付して前記利用者端末に送信するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項5】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末側に提供した回数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項6】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を対応づけた前記レシピデータベース中の料理レシピ情報の数に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項7】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報を前記利用者端末から利用可能な期間に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項8】
前記情報提供者サーバは、前記利用者端末に送信した前記食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けるように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の調理情報システム。
【請求項9】
前記食品広告情報の提供を依頼した広告主に対して、その広告主の依頼に係る食品広告情報の食品について前記利用者端末からの注文を受け付けた回数もしくは注文を受け付けた食品の価格に基づいて、広告料を課金する課金手段が設けられている請求項8に記載の調理情報システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−61676(P2010−61676A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−245180(P2009−245180)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【分割の表示】特願2001−83441(P2001−83441)の分割
【原出願日】平成13年3月22日(2001.3.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【分割の表示】特願2001−83441(P2001−83441)の分割
【原出願日】平成13年3月22日(2001.3.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]