説明

貨物自動車

【課題】土砂等排出の作業効率を損なうことのないシート付きフレーム91を備えた貨物自動車を提供する。
【解決手段】床板とこの床板に対して立設されたゲート20とを有する荷箱を備え、ゲート20の上縁部にシート付きフレーム4が軸支された貨物自動車であって、シート付きフレーム4及びゲート20の一方には、その端部に係合部52が設けられ、他方の端部には被係合部51が設けられており、シート付きフレーム4がゲート20の外壁面に対向配置された状態において、係合部52が被係合部51に係合される構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物自動車の荷箱に関し、特にゲートに回動自在なシート付きフレームを有する荷箱に関する。
【背景技術】
【0002】
貨物自動車に搭載された荷箱には、積載された土砂等が車両走行中に飛散することを防止するため、荷箱の上方開口部の少なくとも一部にシートが配される。このシートは、荷箱の床板に立設されて車両側方に位置するサイドゲート(側板)の上縁部に回動自在に支持されたフレームに掛けられている。このフレームにシートが掛けられてなるユニット体(以下、単に「シート付きフレーム」と記す。)は手動で、又は油圧装置や電動装置等を用いた自動で、荷箱の上方開口部を覆う「被覆位置」や、サイドゲートの外壁面に対向した「展開位置」に位置するように回動される。
【0003】
図5(a)に示すように、シート付きフレーム91は、支軸94を介してサイドゲート92の前後の端部に固着された軸受け部材93に軸支された状態で、サイドゲート92の長手方向のほぼ全長にわたって配されている(特許文献1)。例えばダンプ車両では、荷箱に土砂等が積載されて走行しているとき、図5(b)のようにシート付きフレーム91を被覆位置(一転鎖線部)とする。運搬目的地に到着すると、支軸94を中心にしてシート付きフレーム91は展開位置(実線部)まで回動される。その後、荷箱が車両の後方や側方に傾動(ダンプ)されて荷箱内の土砂等が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−76499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうしたシート付きフレーム91の回動操作は、手動又は自動のいずれでも簡易に行うことができるが、展開位置まで回動操作される際に、シート付きフレーム91がサイドゲート92に干渉し、騒音の発生やサイドゲート92の損傷を招く問題がある。
【0006】
手動回動されるシート付きフレーム91は、荷箱の傾動やサイドゲート92の開閉に伴って揺動する。フレーム91bは手動で操作できる程度の重量ではあるが、被覆位置のときに車両走行の振動などで跳ね上がらない重量であるため、サイドゲート92に干渉して騒音が発生し、繰り返し使用するとサイドゲート92の損傷もみられる。
【0007】
特に、土砂等の排出効率を上げるために図5(b)に二点鎖線で示すようにサイドゲート92を反時計回りに回動させる場合(上開きさせる場合)、シート付きフレーム91は、反対に回動軸93を中心に時計回りに回動し、サイドゲート92の回動軸93に垂れ下がった状態となる。そのため、サイドゲート92の上開きの際には、シート付きフレーム9191は大きく揺動するため、起立した状態にサイドゲート92を戻す際には上記の騒音や損傷の問題は顕著となる。
【0008】
さらに、サイドゲート92を上開きさせる場合、排出された土砂等は車両側方に積まれるが、シート付きフレーム91が垂れ下がった状態だとシート付きフレーム91が土砂等に埋もれてしまうことがある。そのため、土砂等の排出後にサイドゲート92を起立した状態に戻すことが煩雑となる。また、シート付きフレーム91が埋もれてしまうと、埋もれる際に土砂等の圧力を受けて支軸94や軸受け部材93にも圧力が及んで変形等が生じてしまう。そのため、シート付きフレーム91を良好に回動させることが困難になってしまう。
【0009】
また、自動回動されるシート付きフレーム91でも、油圧装置や電動装置の経年変化によって所定の展開位置を維持することができなくなると同様の問題が生じる恐れがある。
【0010】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、土砂等排出の作業効率を損なうことのないシート付きフレーム91を備えた貨物自動車の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る貨物自動車は、以下の構成を有するものとする。
【0012】
床板とこの床板に対して立設された複数枚のゲートとを有する荷箱を備え、前記ゲートの少なくとも一部のゲートの上縁部にシート付きフレームが軸支された貨物自動車であって、前記シート付きフレーム及び前記一部のゲートの一方には、その端部に係合部が設けられ、他方の端部には被係合部が設けられており、前記シート付きフレームが前記一部のゲートの外壁面に対向配置された状態において、前記係合部が前記被係合部に係合される構成とする。こうして係合されることで、シート付きフレームが前記一部のゲートと一体的に連結された状態となるので。シート付きフレームがそのゲートに干渉することがない。
【0013】
本発明に係る貨物自動車は、前記荷箱を側方又は後方に傾動自在なダンプ装置を備えている構成とすると、シート付きフレームが前記一部のゲートに対して一体的に連結された状態となることで荷箱のダンプ時であっても上記干渉を防止することができる。
【0014】
さらに、前記一部のゲートは上開き自在な構成とすると、上開きしている状態でもシート付きフレームは前記一部のゲートと対向状態で保持されるので同様に上記干渉を防止することができる。
【0015】
なお、前記係合部は、前記一部のゲートに配された筒状部と、当該筒状部の軸方向に沿ってスライド自在に内挿された係合本体部とを有し、前記被係合部は、前記係合本体部が挿通される挿通部を有している構成を有していれば、係合本体部をスライドさせるだけでシート付きフレームが前記一部のゲートに対して対向した状態を保持することができるので作業が簡易となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の構成とすることで、荷箱が傾動する際、又はゲートが上開き又は下開きする際にシート付きフレームはゲートに対して相対的に固縛された状態となるので、荷箱の傾動による振動やゲートの開閉動作による慣性力などが生じても、シート付きフレームが揺動することを防止することができる。したがって、シート付きフレームがゲートに干渉しないので、騒音の発生や、ゲートの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(a)はシート付きフレームを取り付けたダンプ車両の要部側面図であり、(b)はそのシート付きフレームの回動を示す模式図である。
【図2】(a)は展開位置にあるシート付きフレームの要部斜視図であり、(b)はサイドゲートが上開きした際のシート付きフレームの要部斜視図である。
【図3】シート付きフレームのロック部材を示す正面図及び側面図である。
【図4】ロック部材の別の実施形態を示す要部斜視図である。
【図5】従来形態に係るシート付きフレームとサイドゲートを示す側面図及び摸式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る実施形態の一例に関して、図面を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るダンプ車両100の概略構成を示している。このダンプ車両100は、車体1上に搭載された荷箱2がダンプ装置3によって車両後方だけでなく、車両の両側方に傾動(ダンプ)自在な構成を有している。
【0020】
ダンプ装置3は、リフトアーム31と、テンションアーム32と、伸縮シリンダ33とを備えている。リフトアーム31とテンションアーム32とはその一端部同士が枢支ピン34により枢支されている。リフトアーム31の他端部が荷箱側ブラケット35を介して荷箱2の底部に上下方向かつ左右方向に回動自在に設けられるとともに、テンションアーム32の他端部が車体側ブラケット36を介して車体1に上下方向且つ左右方向に回動自在に設けられている。
【0021】
伸縮シリンダ33は、伸縮側先端部がリフトアーム31の途中部に枢支ピン37により枢支されるとともに、基端部がテンションアーム32の他端部寄りに枢支ピン38により枢支されている。この伸縮シリンダ33の伸縮作動によりリフトアーム31及びテンションアーム32を介して荷箱2が傾動される。
【0022】
また、車体1及び荷箱2の四隅には荷箱2の傾動中心となるヒンジ部21がそれぞれ設けられている。これらのヒンジ部21は適宜な係脱手段によって係脱自在に構成されており、例えば、左右前方のヒンジ部21を離脱させて左右後方のヒンジ部21のみを係合させた状態でダンプ装置3の伸縮シリンダ33を伸長させれば、荷箱2は左右後方のヒンジ部21を中心に後方に傾動する。
【0023】
また、左側前後のヒンジ部21を離脱させて右側前後のヒンジ部21のみを係合させた状態でダンプ装置3の伸縮シリンダ33を伸長させれば、荷箱2は右側前後のヒンジ部21を中心に右側方に傾動する。反対に右側前後のヒンジ部21を離脱させて左側前後のヒンジ部21のみを係合させれば左側方に傾動する。
【0024】
荷箱2は床板を囲んで立設する後方のリアゲート22および左右のサイドゲート20を備えた構成である。左右のサイドゲート20は上開き及び下開き可能に構成されている。左右のサイドゲート20のうち、一方のサイドゲート(例えば車両右側のサイドゲート)は、上開き時に約90度だけ回動させて略水平状態とする構成が適用されている。サイドゲート20が水平状態に張り出す状態とすることで、荷箱2を側方に傾動させて土砂等を排出する際の排出指向性を高めることができ、適切な排出作業を行うことができる。特に、車両右側に運転席が設けられている場合、車両右側のサイドゲート20を水平状態とすることで車両を運転しながら排出状態を目視することもできる。こうした左右のサイドゲート20にはそれぞれの上縁部にシート付きフレーム4が連結されている。
【0025】
シート付きフレーム4は、軸受部材41と、軸受部材41に軸支された支軸42を有するフレーム43と、フレーム43に掛けられたシート44とを備えている。
【0026】
軸受部材41は、サイドゲート20の上縁部のうちの前方端及び後方端に固着されている。軸受部材41の位置や数は特に限定されず、他の位置や2個以上でも構わない。
【0027】
フレーム43は、パイプ状の鋼材で略長方形状の外方枠43aと略櫛歯状の内方枠43bとが組み合わされてなる形状を有している。外方枠43aの前方部と後方部とには、前後方向に延びる支軸42が固着されており、これらの支軸42が軸受部材41によって回転自在に軸支されている。
シート44は、外方枠43aを覆うように掛けられ、端部に設けられた孔部44aに紐46を通して外方枠43aに括り付けられることで掛けられている。
【0028】
上記の構成によって、シート付きフレーム4はサイドゲート20に対して図1(b)のように支軸42を中心に回動自在となる。図中では、サイドゲート20に対して、シート付きフレーム4が荷箱内方側に倒伏した位置(被覆位置)4Aと、サイドゲート20にほぼ沿って立ち上げられた位置(起立位置)4Bと、サイドゲート20の外壁面に沿って互いに向き合った位置(展開位置)4Cとなっている状態が示されている。
【0029】
荷箱2内に土砂等が積載された状態で車両が走行する際には、シート付きフレーム4は被覆位置4Aとされる。土砂等が飛散することを防止するためである。なお、左右のサイドゲート20に軸支されたシート付きフレーム4をともに被覆位置4Aとした状態で、フレーム43の外方枠43aのそれぞれに取り付けられた連結バンド45(不図示)を連結させる等で被覆位置4Aの状態を維持できるようにしている。
【0030】
土砂等を排出する際には、被覆位置4Aのシート付きフレーム4を手動で起立位置4Bとしてさらに展開位置4Cとする。これにより、荷箱2の上方開口部が大きく開放される。
【0031】
展開位置4Cのシート付きフレーム4は、車両前方側に設けられたロック装置5によってサイドゲート20に対して固縛される。このロック装置5について図2を用いて説明する。図2(a)はサイドゲート20が鉛直方向に起立した状態における要部斜視図であり、図2(b)はサイドゲート20が水平方向に倒伏した状態における要部斜視図である。
【0032】
ロック装置5は、車両の前方左右にそれぞれ一つ配され、シート付きフレーム4に取り付けられた被係合部51と、サイドゲート20に取り付けられた係合部52とからなり、図示のとおりシート付きフレーム4が展開位置4Cのときに、係合部52が被係合部51に係合されるように構成されている。
【0033】
被係合部51は、フレーム43(外方枠43a)に固着されたアーム部51aと、このアーム部51aの先端に固着された環状部51bとを有しており、展開位置4Cにシート付きフレーム4が回動されたときに、環状部51bがサイドゲート20の車両前方側に位置するように設けられている。
【0034】
係合部52は、車両前方側におけるサイドゲート20の側縁部に固着された筒状部52aと、筒状部52aに内装されたロッド部(不図示)と、筒状部52aの内方端部に一端が固定されてロッド部を鉛直下方(図中のZ方向)に付勢するバネ部材52bと、ロッド部材に取り付けられるとともに筒状部52aに設けられた切欠き部521aから側方に突出したハンドル部52cとを備えている。係合部52は、シート付きフレーム4が展開位置4Cのときに、被係合部51の環状部51bが筒状部52aの長手方向に沿って略一直線状に並ぶように配されている。
【0035】
係合部52を被係合部51に係合するには、作業者がハンドル52cを把持して鉛直下方(矢印R2)に移動させる。一方、この係合を解除するにはハンドル52cを鉛直上方(矢印R1)に移動させる。ロック装置5によって固縛されると、シート付きフレーム4はサイドゲート20に対して回動できなくなる。このため、図2(b)のようにサイドゲート20を略水平状態(床板2aと略面一な状態)に倒伏させても、シート付きフレーム4はサイドゲート20と同様に略水平状態になる。つまり、サイドゲート20に対してシート付きフレーム4が対向状態を維持し、垂れ下がるような状態にならない。このため、サイドゲート20の下方の障害物等にシート付きフレーム4が干渉することはなく、荷箱2を側方に傾動させてもシート付きフレーム4が排出された土砂等に埋もれることもない。なお、サイドゲート23を倒伏させる際には、ロックレバー23(図1(a)参照)を操作してサイドゲート20の固定を解除する。サイドゲート20の固定に関しては、ロックレバー23が先端のフック部23aが四角枠状の固定部24に係合される構成となっている。固定部24は、サイドゲート20が固定されるが荷箱2を構成する前板又は荷箱四隅に立設された固定柱に固着されている。
【0036】
ロック装置5について図3を用いて具体的に説明する。図3(a)はハンドル部52cの延伸方向から見た平面図であり、図3(b)はその延伸方向に対して垂直な方向から見た平面図である。
【0037】
筒状部52aは、延伸方向の中央部に略L字状の切欠き部521aを有している。この切欠き部521aから突出するハンドル部52cが、図示するように切欠き部521aの下方端部P1に位置するときは、筒状部52aに内装されたロッド部材52dの先端部が突出し、この先端部が被係合部51の環状部51bに挿通され、係合部52が被係合部51に係合する。このとき、ロッド部材52dはバネ部材52bによって常時下方側(ロッド部材52dの先端部が突出する側)に付勢されるので、ロッド部材52d先端部が環状部51bから抜かれることはない。したがって、シート付きフレーム4はサイドゲート20に対して展開位置4Cの状態に保持される。一方、作業者がハンドル部52cを把持し、バネ部材52bの付勢力に抗しながらハンドル部52cを上方側に移動させてL字状の切欠き部521aの側方端部P2まで移動させると、ロッド部材52dは上方側に移動して固定される。このとき、ロッド部材52dの先端部が環状部51bから抜かれて係合部52と被係合部51とが非係合状態となる。つまり、シート付きフレーム4のサイドゲート20に対する固縛が解除される。このように、ロッド部材52dは、係合部52と被係合部51との係合に直接的に寄与して係合本体部として機能する。このロッド部材52dを筒状部52a内を上下にスライドさせ、係合位置(ハンドル部52cが下方端部P1に位置する状態)と係合解除位置(ハンドル部52cが側方端部P2に位置する状態)との間を移動させるだけで、シート付きフレーム4の固縛又は非固縛状態を作業者は簡易に選択することができる。なお、ロッド部材52dに関しては先端部が鉛直方向に延伸した形状としたが、略J字状としても良い。この場合、シート付きフレーム4が展開位置4Cのときに被係合部51の環状部51bが係合部52の筒状部52aに対して略一直線状に並ぶように配されていなくても構わない。
【0038】
上記のようなロック装置5によって、サイドゲート20に対するシート付きフレーム4の揺動を防止することが可能となるが、ロック装置5の構成はこれに限定されず、例えば図4のように、フレーム43aの側縁部に略L字状の被係合部61に対して、サイドゲート20の側縁部に軸支された略L字状の係合部62を係合させる構成でも良い。係合部62は支軸62aを回動中心として矢印の方向に回動可能に支持されており、係合部62の先端に設けられた開口部62bが、被係合部61に係止されることで、シート付きフレーム4が展開位置4Cで保持される。
【0039】
このように被係合部51、61及び係合部52、62は互いに係合する構成であれば他の構成であっても構わない。また、互いに直接的に係合する構成のほか、紐などの連結部材を用いて間接的に係合する構成でも構わない。
また、被係合部51、61はサイドゲート20に設けられ、係合部52、62はフレーム43に設けられる構成でも構わない。
【0040】
その他、バネ部材52bで弾性付勢する係合部52に関しては、ゴム等の弾性を利用する形態でも構わない。さらに、弾性付勢を利用しない構成も適用可能である。例えば、筒状部52aの切欠き部521aを略コの字状や鉤状などとすることで、ロッド部材52dの先端部が突出した状態と突出しない状態とをそれぞれ維持できる構成とし、ロック装置5の係合又は非係合状態を作業者が選択するようにしても良い。
【0041】
ロック装置5の取り付け位置に関しては、サイドゲート20の前方側だけでなく、車両後方側に設けても構わない。また、車両前方及び後方の両側に設けても構わない。さらには、シート付きフレーム4のフレーム43のうち長手方向に延びる外方枠43a部分に被係合部51又は係合部52を取り付け、サイドゲート20の長手方向に沿って下方端部に係合部52又は被係合部51を取り付ける構成としても構わない。その他、サイドゲート20にシート付きフレーム4を設ける構成としたが、リアゲート22に設ける構成も適用可能である。
【0042】
なお、上記のシート付きフレーム4はダンプ装置3を備えた車両を基にして説明したが、荷箱2を備えているがダンプ装置3を備えていない貨物自動車にも適用可能である。また、サイドゲート20の上開きに伴うシート付きフレーム4の動きを基にして説明したが、サイドゲート20が下開きする際にも同様にシート付きフレーム4の揺動を防止することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 車体
2 荷箱
3 ダンプ装置
4 シート付きフレーム
5 ロック装置
20 サイドゲート
21 ヒンジ部
22 リアゲート
41 軸受け部材
42 支軸
43 フレーム
44 シート
51 被係合部
52 係合部
51a アーム部
51b 環状部
52a 筒状部
52b バネ部材
52c ハンドル部
52d ロッド部材
521a 切欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板とこの床板に対して立設された複数枚のゲートとを有する荷箱を備え、前記ゲートの少なくとも一部のゲートの上縁部にシート付きフレームが軸支された貨物自動車であって、
前記シート付きフレーム及び前記一部のゲートの一方には、その端部に係合部が設けられ、他方の端部には被係合部が設けられており、
前記シート付きフレームが前記一部のゲートの外壁面に対向配置された状態において、前記係合部が前記被係合部に係合される
ことを特徴とする貨物自動車。
【請求項2】
前記荷箱を側方又は後方に傾動自在なダンプ装置を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車。
【請求項3】
前記一部のゲートは上開き自在に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車。
【請求項4】
前記係合部は、前記一部のゲートに配された筒状部と、当該筒状部の軸方向に沿ってスライド自在に内挿された係合本体部とを有し、
前記被係合部は、前記係合本体部が挿通される挿通部を有している
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の貨物自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−51463(P2012−51463A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−195421(P2010−195421)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)