説明

資料提示装置

【課題】 資料提示装置におけるズーム操作の操作性を向上させる。
【解決手段】 資料提示装置100は、正逆方向に回転自在のシャトル操作部170を備えている。シャトル操作部170は、モーメンタリ機構を備えており、ユーザが手を離すと中立位置に自動復帰する。サブマイコン360は、シャトル操作部170から回転方向と回転角度を表す信号を入力すると、これらの信号に基づき、ズーム方向とズーム速度とを決定し、レンズ制御マイコン127もしくは映像信号処理IC300に対して指令を与えることで光学ズームまたは電子ズームを行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資料を撮像して外部モニタ等に表示する資料提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の資料提示装置では、ズームの調整を行うための操作ボタンが、ズーム方向に応じてテレ側とワイド側とに1つずつ用意されていることが多かった。このような資料提示装置においてズームの調整を行うためには、それぞれの操作ボタンの位置を確認しながら操作を行う必要があった。
【0003】
ズームの操作方式に関して、例えば、下記特許文献1は、ジョグダイヤルを備えたスチルカメラに関する技術が記載されている。この文献には、ジョグダイヤルを回転させることでズームが行われ、その回転方向に応じてズーム方向が切り替わる旨の記載がある。このようなジョグダイヤルによれば、テレ側へのズーム操作とワイド側へのズーム操作とが1つの操作部によって実現することができるため、従来のように、複数用意されたボタンの位置を確認することが不要となる。
【0004】
【特許文献1】特開2002−333660号公報
【0005】
コンパクトタイプのスチルカメラでは、ズーム倍率は一般的に2〜3倍程度であるため、ワイド端からテレ端までズームを行ったとしてもジョグダイヤルの回転操作はそれほどユーザの負担とはならない。しかし、近年の資料提示装置では、10〜20倍ものズーム倍率があるため、目的の倍率に達するまでには、ジョグダイヤルを何回転も回転させ続けなければならない場合があり、ユーザの利便性を損なうおそれがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、資料提示装置のズーム操作の操作性をより向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を踏まえ、本発明の資料提示装置は、
ズームレンズを備え、ステージに載置された被撮像物を撮像するカメラヘッドと、
前記ズームレンズをテレ側およびワイド側に駆動する駆動部と、
前記カメラヘッドにより撮像された画像を出力する画像出力部と、
少なくとも異なる2つの方向への操作方向を弁別可能であり、該各操作方向への操作量を検出可能な単一の操作部と、
前記操作部の操作方向に応じてテレ側またはワイド側にズーム方向を決定するとともに前記操作量に応じてズーム速度を決定し、該決定されたズーム方向とズーム速度とに基づき、前記駆動部を制御するズーム制御部と
を備えることを要旨とする。
【0008】
本発明の資料提示装置によれば、操作部の操作量に応じてズーム速度が調整されるため、ズームの微調整や大まかな調整を容易に行うことができる。また、ズーム速度を調整することで目的のズーム倍率に速やかにズームを合わせることができ、従来のジョグダイヤルのように目的のズーム倍率に達するまで操作部を回転させ続けることも不要である。そのため、ズーム操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0009】
また、上記構成の資料提示装置において、
前記画像出力部は、前記カメラヘッドにより撮像された画像に対して電子ズームを行う手段を備え、
前記ズーム制御部は、前記ズームレンズがテレ端に達した後に、更に、前記操作部によるテレ側へのズーム操作があった場合には、前記画像出力部を制御して前記画像の電子ズームを行うものとしてもよい。
【0010】
このような構成によれば、光学ズームがサポートする最大倍率を超える倍率で被撮像物の表示を行うことができる。また、光学ズームと電子ズームとの切り換えが、ズームレンズのテレ端で行われるため、電子ズームによる画質の劣化を最低限に抑制することができる。
【0011】
また、上記構成の資料提示装置において、
前記ズーム制御部は、前記電子ズームを行う場合には、前記操作部の回転角度にかかわらず、一定のズーム速度で電子ズームを行うものとしてもよい。
【0012】
このような構成であれば、現在のズームが、光学ズームで行われているか電子ズームで行われているかを容易に判別することができる。
【0013】
また、上記構成の資料提示装置において、
前記操作部は、正逆方向に回転する回転体を備え、該回転体の回転操作に基づき、前記操作方向と操作量とを検出するものとしてもよい。
【0014】
このような構成であれば、回転体を回転させる操作によってズーム方向とズーム速度との両者を直感的に調整することができる。
【0015】
かかる構成において、前記操作部は、回転操作がない場合に、回転角度が中立位置に自動復帰するモーメンタリ機構を備えるものとしてもよい。
【0016】
このような構成であれば、力を入れずに回転体を中立位置に戻すことができるため操作性をより向上させることができる。
【0017】
また、上記構成の資料提示装置において、
前記操作部は、接触した指先の動きを検出するタッチパッドを備え、検出した指先の動きに基づき、前記操作方向と操作量とを検出するものとしてもよい。
【0018】
こうすることにより、操作部から可動部品を省くことができるため、故障が発生する可能性を低減することができる。
【0019】
上述した種々の構成の資料提示装置において、
前記操作部は、前記ステージの一部に設けられているものとしてもよい。
【0020】
このような構成であれば、ステージに手を添えつつ安定した操作を行うことができる。なお、操作部は、これに限らず、カメラヘッドや資料提示装置を遠隔操作するためのリモコン等に設けるものとしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づき次の順序で説明する。
A.資料提示装置の全体構成:
B.資料提示装置の電気的構成:
C.シャトル操作部:
D.ズーム制御処理:
【0022】
A.資料提示装置の全体構成:
図1は、本発明の一実施例としての資料提示装置100の斜視図である。図示するように、資料提示装置100は、被撮像物が載置されるテーブル110と、このテーブル110上に載置された被撮像物を撮像するカメラヘッド120と、テーブル110上の被撮像物を照明する照明装置130とを備える。テーブル110は、前方側が丸みを帯びた方形の平板状をなし、前方側上面に、操作パネル112を備える。
【0023】
カメラヘッド120は、テーブル110に対してカメラ保持アーム140で保持される。このカメラ保持アーム140は、テーブル側アーム142とカメラ側アーム144とを備え、テーブル側アーム142の基部143でテーブル110に回動自在に保持される。カメラ側アーム144は、カメラヘッドと連結固定され、テーブル側アーム142との連結部でそれぞれ回動自在とされている。よって、カメラヘッド120は、カメラ側アーム144と一体となって、テーブル側アーム142の先端で回動可能である。
【0024】
照明装置130は、テーブル110に対して照明装置保持アーム150で保持される。この照明装置保持アーム150は、その基部152でテーブル110に回動自在に保持され、その先端側では、照明装置130を回動自在に保持する。
【0025】
図2は、資料提示装置100の背面斜視図である。図示するように、テーブル110は、後端側の側壁にテーブル上面を切り欠く凹所115を備え、この凹所115をカバー117で覆う。カバー117は、フラップ状に開閉され、閉鎖状態ではテーブル110のテーブル上面と実質的に面一となり、カバー部分の表面がテーブル上面と連続した面となる。カバー117で覆われた凹所115には、外部装置と接続するためのコネクタ類が配置される。ここに配置されるコネクタとしては、液晶ディスプレイ等を接続するためのDVI出力端子160や、コンピュータ等の外部機器からアナログRGB信号を入力するためのアナログRGB入力端子161、CRT等を接続するためのアナログRGB出力端子162、テレビ受像器等を接続するためのコンポジット端子163やSビデオ端子164などがある。また、テーブル110の右後方側壁には、メモリカード端子113とUSB(Universal Serial Bus)端子114とが備えられている。
【0026】
図3は、操作パネル112の構成を示す説明図である。図示するように操作パネル112には、ズーム方向やズーム速度を調整するためのシャトル操作部170が備えられている。シャトル操作部170は、概ね±90°の角度範囲内において正逆方向に回転可能な回転体を備えており、右方向に回転されればテレ側にズームが行われ、左方向に回転されればワイド側にズームが行われる。このシャトル操作部170は、モーメンタリ機構を備えており、回転操作後にユーザがこのシャトル操作部170から手を離せば、その回転角度が中立位置に自動的に復帰する。このシャトル操作部170は、例えば、アルプス電気社製のシャトル用スイッチSRGPTJ0500等により構成することができる。
【0027】
操作パネル112には、その他、ピントを自動的に調整するためのオートフォーカスボタン171がシャトル操作部170の中央部に備えられており、また、アイリスを調整するためのアイリスボタン172,173や、メモリカードに記録された画像を表示させるためのメモリカードボタン174、撮像した画像をメモリカードに記録する画像記録ボタン175、好みの機能を割り当て可能な任意設定ボタン176、画像の入力元としてカメラヘッド120と外部機器とを切り換えるための入力切換ボタン177、ホワイトバランスを自動調整するか固定にするかを選択するためのホワイトバランスボタン178、照明装置130のオン・オフを切り換えるためのランプボタン179、画面上に表示させたOSD(On-Screen Display)の操作を行うためのOSD操作ボタン180等が設けられている。
【0028】
B.資料提示装置の電気的構成:
図4は、資料提示装置100の電気的構成を示すブロック図である。図中、破線内に示した部分は、カメラヘッド120内の電気的構成を示しており、他の部分は主としてステージ110内の電気的構成を示している。
【0029】
カメラヘッド120は、被撮像物を撮像するためのレンズユニット121や、レンズユニット121によって集光された光を電気信号に変換するCCD122、CCD122から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログフロントエンド123、CCD122とアナログフロントエンド123とが動作するための基準パルスを出力するタイミングジェネレータ124を備えている。
【0030】
レンズユニット121は、複数のレンズから構成され、ズームレンズ128を備えている。カメラヘッド120内には、このズームレンズ128をテレ側およびワイド側に移動させるためのズームモータ125や、このズームモータ125を駆動するためのドライバIC126を備えている。ズームモータ125は、例えば、ステッピングモータやDCモータにより構成することができる。ドライバIC126は、レンズ制御マイコン127に接続されており、このレンズ制御マイコン127の指示に応じてズームモータ126に出力する信号の周波数や電圧を調整することによりズーム方向やズーム速度を制御する。レンズ制御マイコン127は、ズームレンズ128がテレ端やワイド端に達した場合に、その旨を表す信号をサブマイコン360に伝達する機能を有している。
【0031】
アナログフロントエンド123から出力された映像信号は、テーブル110内に設けられた映像信号処理IC300に伝送される。この映像信号処理IC300は、CPUやメモリ、ROM等を内蔵した1チップマイクロコンピュータとして構成されており、CPUがROMに記録されたプログラムを実行することで、カメラヘッド120から伝送された映像に対して電子ズームなどの種々の画像処理を施すことができる。
【0032】
映像信号処理IC300には、更に、メモリカード端子113とUSB端子114が接続されている。映像信号処理IC300は、これらの端子を用いることでメモリカードに対する画像データの書き込みや、USBによるパーソナルコンピュータへの画像転送等を行うことができる。
【0033】
映像信号処理IC300によって画像処理の施された映像信号は、フレームレート変換回路320に出力される。フレームレート変換回路320は、映像信号処理IC300から出力される映像信号のフレームレート(例えば、15フレーム/秒)を、アナログRGB出力やDVI出力に適したフレームレート(例えば、60フレーム/秒)に変換する。
【0034】
フレームレート変換回路320には、DVI変換回路310とDAC330とが接続されている。DVI変換回路310は、フレームレート変換回路320によってフレームレート変換された映像信号を、液晶ディスプレイ等で標準的に用いられるDVI信号に変換し、DVI出力端子160に出力する。一方、DAC330は、フレームレート変換された映像信号をD/A変換し、アナログRGB信号とする。DAC330は、セレクタ回路340に接続され、さらに、このセレクタ回路340には、アナログRGB入力端子161が接続される。セレクタ回路340は、サブマイコン360からの指示に従い、映像信号の入力元を、DAC330もしくはアナログRGB入力端子161のいずれかに切り換える。セレクタ回路340から出力された映像信号は、アナログRGB出力端子162とダウンコンバータ350とに出力される。ダウンコンバータ350は、入力されたアナログRGB信号を、テレビ受像器への出力に適したコンポジット信号やSビデオ信号に変換し、この信号をコンポジット端子163やSビデオ端子164に出力する。
【0035】
ステージ110内には、更に、操作パネル112から出力される種々の操作信号を受け付け、この信号に応じて映像信号処理IC300やレンズ制御マイコン127、照明装置130等の制御を行うサブマイコン360が備えられている。
【0036】
C.シャトル操作部:
図5は、操作パネル112に設けられたシャトル操作部170からサブマイコン360に対して出力される信号を示す説明図である。図示するように、シャトル操作部170は1つの入力端子と3つの出力端子とを備えており、入力端子Vには、一定の電圧が印加される。一方、出力端子1〜3からは、シャトル操作部170の回転方向および回転角度に応じて図の下部に示すような信号が出力される。
【0037】
出力端子1からは、回転方向を表す信号が出力される。具体的には、右回転の場合にはローとなり、左回転の場合にはハイとなる。ただし、操作部の中立状態において信号が不安定になることを防止するため、回転角度が−5度以上の場合にはロー信号が出力されるように設定されている。
【0038】
出力端子2と出力端子3からは、回転角度を表す信号が出力される。具体的には、回転角度の絶対値が0度以上10度未満の場合には、出力端子2,3ともローとなり、10度以上30度未満の場合には、出力端子2がハイ、出力端子がローとなる。また、30度以上60度未満の場合には、出力端子2がロー、出力端子がハイとなり、60度以上の場合には、出力端子2,3は共にハイとなる。
【0039】
サブマイコン360は、シャトル操作部170の出力端子1〜3から上述した信号を入力すると、入力した信号の状態に応じてズーム方向とズーム速度とを決定する。具体的には、出力端子1から入力した信号が、右回転を表す信号であれば、ズーム方向をテレ側とし、左回転を表す信号であれば、ワイド側とする。出力端子2,3から入力した信号が10度以上30度未満の回転角度を表す信号の場合にはズーム速度を低速とし、30度以上60度未満の回転角度を表す信号の場合には中速とする。また、60度以上の回転角度を表す信号であれば、ズーム速度を高速とする。10度未満の回転角度を表す信号の場合は、ズーム速度はゼロとする。
【0040】
D.ズーム制御処理:
図6は、資料提示装置100の動作中、サブマイコン360が常時実行するズーム制御処理のフローチャートである。
【0041】
この処理が実行されると、サブマイコン360は、まず、シャトル操作部170から出力される信号を入力する(ステップS10)。そして、上述した説明に従い、入力した信号に応じてズーム方向とズーム速度とを決定する(ステップS20)。
【0042】
次に、サブマイコン360は、レンズ制御マイコン127に対して上記ステップS20において決定したズーム方向とズーム速度とを伝達し、これらのパラメータに基づき光学ズームを行わせる(ステップS30)。
【0043】
このとき、サブマイコン360は、レンズ制御マイコン127から、ズームレンズがテレ端に達した旨の信号を受信した場合には(ステップS40)、レンズ制御マイコン127に替えて、映像信号処理IC300に対して上記パラメータを伝達し、電子ズームを行わせる(ステップS50)。映像信号処理IC300は、電子ズームを行う際には、伝達されたズーム速度を表すパラメータに関係なく、一定の速度で電子ズームを行う。こうすることにより、現在のズームが光学ズームによるものなのか電子ズームによるものなのかを容易に判別することが可能となる。
【0044】
サブマイコン360は、以上で説明した一連の処理を常時実行することで、シャトル操作部170の回転操作に応じて光学ズームあるいは電子ズームを行うことができる。
【0045】
以上のように構成された本実施例の資料提示装置100によれば、シャトル操作部170の回転角度に応じてズーム速度の調整を行うことができるため、ズームの微調整や大まかな調整を1つの操作部で容易に行うことができる。また、従来のジョグダイヤルのように、目的のズーム倍率に達するまでダイヤルを何回転もさせる必要がないため、効率的に目的のズーム倍率にズームを合わせることができる。また、光学ズームによるズームが限界に達した時点でズーム方式が電子ズームに切り替わることになるため、電子ズームによる画質の劣化を最低限に抑制することができる。また、光学ズームから電子ズームに切り替わった時点で、ズーム速度が一定となることから、現在行われているズームの方式がいずれの方式であるかを容易に判別することが可能となる。
【0046】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
【0047】
例えば、上記実施例では、シャトル操作部170の回転操作に基づきズームの方向と速度とを調整するものとしたが、その他にも、少なくとも異なる2方向への操作方向が弁別可能であり、その各操作方向への操作量を検出可能なスティックやレバー、スライドスイッチ等を用いてズームの方向と速度とを調整するものとしてもよい。また、接触した指先の動きを検出するタッチパッドによって指先の動きを検出し、その移動方向や移動量に応じてズーム方向やズーム速度を調整するものとしてもよい。
【0048】
また、上記実施例では、サブマイコン360がズーム制御処理を行うものとしたが、映像信号処理IC300やレンズ制御マイコン127が行うものとしてもよい。
【0049】
また、上記実施例では、ステージ110の一部にシャトル操作部170が設けられているものとしたが、カメラヘッド120の一部に取り付けられているものとしてもよい。また、資料提示装置100を遠隔操作可能なリモコンに取り付けられているものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】資料提示装置100の斜視図である。
【図2】資料提示装置100の背面斜視図である。
【図3】操作パネル112の構成を示す説明図である。
【図4】資料提示装置100の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】シャトル操作部170から出力される信号を示す説明図である。
【図6】ズーム制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
100...資料提示装置
110...ステージ
110...テーブル
112...操作パネル
113...メモリカード端子
114...USB端子
115...凹所
117...カバー
120...カメラヘッド
121...レンズユニット
123...アナログフロントエンド
124...タイミングジェネレータ
125...ズームモータ
126...ドライバIC
127...レンズ制御マイコン
128...ズームレンズ
130...照明装置
140...カメラ保持アーム
142...テーブル側アーム
144...カメラ側アーム
150...照明装置保持アーム
160...DVI出力端子
161...アナログRGB入力端子
162...アナログRGB出力端子
163...コンポジット端子
164...Sビデオ端子
170...シャトル操作部
171...オートフォーカスボタン
172,173...アイリスボタン
174...メモリカードボタン
175...画像記録ボタン
176...任意設定ボタン
177...入力切換ボタン
178...ホワイトバランスボタン
179...ランプボタン
180...OSD操作ボタン
300...映像信号処理IC
310...DVI変換回路
320...フレームレート変換回路
330...DAC
340...セレクタ回路
350...ダウンコンバータ
360...サブマイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
資料提示装置であって、
ズームレンズを備え、ステージに載置された被撮像物を撮像するカメラヘッドと、
前記ズームレンズをテレ側およびワイド側に駆動する駆動部と、
前記カメラヘッドにより撮像された画像を出力する画像出力部と、
少なくとも異なる2つの方向への操作方向を弁別可能であり、該各操作方向への操作量を検出可能な単一の操作部と、
前記操作部の操作方向に応じてテレ側またはワイド側にズーム方向を決定するとともに前記操作量に応じてズーム速度を決定し、該決定されたズーム方向とズーム速度とに基づき、前記駆動部を制御するズーム制御部と
を備える資料提示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の資料提示装置であって、
前記画像出力部は、前記カメラヘッドにより撮像された画像に対して電子ズームを行う手段を備え、
前記ズーム制御部は、前記ズームレンズがテレ端に達した後に、更に、前記操作部によるテレ側へのズーム操作があった場合には、前記画像出力部を制御して前記画像の電子ズームを行う
資料提示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の資料提示装置であって、
前記ズーム制御部は、前記電子ズームを行う場合には、前記操作部の操作量にかかわらず、一定のズーム速度で電子ズームを行う
資料提示装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の資料提示装置であって、
前記操作部は、正逆方向に回転する回転体を備え、該回転体の回転操作に基づき、前記操作方向と操作量とを検出する
資料提示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の資料提示装置であって、
前記操作部は、回転操作がない場合に、回転角度が中立位置に自動復帰するモーメンタリ機構を備える
資料提示装置。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載の資料提示装置であって、
前記操作部は、接触した指先の動きを検出するタッチパッドを備え、該タッチパッドにより検出した指先の動きに基づき、前記操作方向と操作量とを検出する
資料提示装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の資料提示装置であって、
前記操作部は、前記ステージの一部に設けられている
資料提示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−197320(P2006−197320A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−7523(P2005−7523)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】