説明

身体的外観を改善するための化合物および化合物の組み合わせの新規の使用

本発明は、特に、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、および/または臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチンおよびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用、ならびにそれに対応する美容および医療方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
セルライト(ガイノイド型リポジストロフィー)は、主に女性の骨盤部、下肢において生じる皮膚のトポグラフィの変化である。これは、青年期後の女性の約85%に影響する。セルライトは、皮下組織の局在的な代謝障害であると考えられる。
【0002】
典型的な特徴は、皮膚マトリックスおよび脈管構造の劣化、特に毛細血管網の損失などの、真皮、微小循環および脂肪細胞内における構造変化であり、皮膚および皮下組織における過剰な体液貯留を引き起こす。この毛細血管網の損失は、充血した脂肪細胞が凝集して静脈還流を阻害するためであると考えられる。
【0003】
セルライトに関与する脂肪組織の機能単位は、マトリックス間質単位、微小循環単位、自律神経単位、ホルモン因子および、素因的遺伝因子である。4つの病態生理学的な進化的段階を定義することができ、毛細血管前の細動脈の括約筋の変化は、毛細血管−細静脈の透過性の修飾と、毛細血管周囲および脂肪細胞間の浸出物および浮腫を伴う毛細血管の拡張とを引き起こす。浮腫は代謝変化を生じ、その結果、網状枠組の過形成および肥大が起こる。これにより、毛細血管周囲および前脂肪細胞の銀親和性線維の不規則な枠組が形成される。不規則な厚さの網状隔壁によって包囲された不同変形赤血球の(Aniso−poikilocytotic)脂肪細胞が形成される。コラーゲン繊維は脂肪細胞群の周囲で結合して微細結節を形成する。硬化症は、いくつかの微細結節の集合により巨大結節を形成させる。真皮の構造変化は、臨床的に明らかであるマットレスまたはオレンジ皮のような皮膚の外観を引き起こす。
【0004】
Nuemberger−Muellerに従うセルライトのグレード付けでは、ピンチテストによって評価することができる4つの別個の段階によって、セルライト状態の異なるレベルを定義している。グレード0=つまんだときに凹みなし、グレード1=つまんだときに目に見える凹み、グレード2=立っているときだけであるが、皮膚をつままなくても目に見える凹み、グレード3=立っている状態および横になった状態で皮膚を押すことなく自然に生じる凹み。
【0005】
セルライトは男性よりも女性に影響を与えることが多い。セルライトは、その度合いに応じて、影響を受けた女性に強い心理的問題およびストレスを課す。
【0006】
セルライトは、細菌由来の深部の皮膚炎症である蜂巣炎として知られている皮膚状態とは無関係である。
【0007】
局所的、外科的、レーザーおよびリンパドレナージュ療法を含む多数のセルライトの処置法が存在する。しかしながら、これらは高価であり、効果のないことが多い。そのため、市販製品の欠点を有さない化合物が必要とされている。
【0008】
セルライトの1つの特徴は、大腿部における脂肪細胞の過剰な蓄積および分化である。これは、脂肪の生成または脂肪分解の低下を伴う。そのため、活性物質を使用する1つの可能性のある目標は、脂肪細胞の分化に影響を与え、それに付随して脂肪生成を低下させる、あるいは脂肪分解を活性化することにある。
【0009】
ここで、意外にも、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する組成物は、それを必要としている被験者に経口で供給されると、セルライトの軽減において効果を有することが発見された。このような組成物の利点は、特にこの群のいくつかの化合物が存在すると、上記のいくつかの異なるメカニズムを一度に、そして体の中からまたは経口適用されたときには外側から妨害できる、すなわち、病理過程の活性部位に到達することである。好ましくは、このような組成物のための化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。
【0010】
従って、本発明の1つの目的は、セルライトを処置するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。「セルライトの処置」は、Nuemberger−Muellerに従う4つのグレード全てのセルライトの処置を包含する。好ましくは、この化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0011】
本発明のもう1つの目的は、軽度のセルライトの発生を防止するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。「軽度のセルライトの発生の防止」とは、これまでセルライトのなかった女性がその皮膚に関して健康な状態で維持されること、すなわち、上記で言及した化合物のうちの少なくとも1種を使用することによって、このような女性による軽度/中程度のセルライトの発生が防止され得ることを意味する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0012】
本発明のさらなる目的は、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。従って、グレード0または1のセルライト(軽度/中程度のセルライト)がグレード2または3のセルライト(重度のセルライト)へ進行することが防止され得る。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0013】
また本発明のさらなる目的は、皮膚の微細な起伏を滑らかにするための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。「皮膚(皮膚表面)の微細な起伏を滑らかにする」は、凹みの低減および消散、ならびにオレンジ皮のようなごつごつしたでこぼこの皮膚の外観の低減を包含する。また、特に問題領域における滑らかで引き締まった皮膚の維持も包含される。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0014】
また本発明のさらなる目的は、皮膚の張り特性を増大させるための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。「皮膚の張り特性の維持」は、皮膚の弾性の維持を意味する。従って、皮膚は柔らかさを維持し、健全な水和を示し、マットレスのような外観にならない。「皮膚の張り特性の増大」は、皮膚の弾性の増大を意味する。従って、皮膚はより柔らかくなり、改善された水和を示し、そのマットレスのような外観をほぐす。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0015】
本発明のもう1つの目的は、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用である。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、以下の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0016】
上記の使用のために、(−)−没食子酸エピガロカテキンとドコサヘキサエン酸との組み合わせも、(−)−没食子酸エピガロカテキンとエイコサペンタエン酸との組み合わせも好ましくない。
【0017】
従って、上記および下記に記載される化合物はセルライトの出現を低減することができ、問題の領域(ヒップ、大腿部、尻/臀部)の見た目を積極的に改善して大腿部を適度に細くするために深部で作用することができ、セルライトの出現を除去することができ、皮膚が凹みのないままでいるために役立つことができ、セルライトを低減することができ、皮膚を調整し、引き締め、そして水和させることができ、引き締まりが最も損失しやすい領域においても強い水和によって皮膚構造を強化することができ、皮膚をより引き締めてその緊張を改善することができ、セルライトを低減することができ、体の引き締めおよびリフティングのために有用であることができ、より細くより滑らかなシルエットを与えるためにセルライトの低減および皮膚組織の引き締めを目指すことができ、コラーゲン繊維の刺激に役立つことができ、皮膚の輝きを回復させるために毒素の除去を促すことができ、および/または脂肪細胞を溶解し、循環を促進し、セルライトを滑らかにすることができる。従って、本発明はこれらの使用にも言及する。
【0018】
本発明の使用/用途のために使用される化合物の群は、これからより詳細に説明される。
【0019】
[(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびその誘導体]
「(−)−没食子酸エピガロカテキン」(EGCG)という用語は、(−)−EGCGを含有する緑茶抽出物、および医薬的に許容可能な塩などの(−)−EGCG誘導体も包含する。
【0020】
特に適切な(−)−EGCGは、例えば、スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社(DSM Nutritional Products Ltd)から市販されているテアビゴ(Teavigo)(94%以上のEGCGを含有する緑茶抽出物)、およびテアビゴ TG(錠剤グレード)(約3%のペクチンと混合された約88%のEGCGを含有する緑茶抽出物)である。
【0021】
(−)−没食子酸エピガロカテキンの好ましい代替物は、少なくとも91.7重量%の(−)−没食子酸エピガロカテキン(EGCG)および最大でも1.43重量%のカフェインを含む緑茶画分、特に91.7〜97.13重量%のEGCG、0〜3.15重量%のエピカテキン(EC)、0〜3.1重量%のカテキン、0.2〜1.52重量%の没食子酸ガロカテキン(GCG)、0.38〜4.62重量%の没食子酸エピカテキン(ECG)および0〜1.43重量%のカフェインを含む緑茶画分である。
【0022】
[リスベラトロールおよびその誘導体]
本明細書で使用される「リスベラトロール」という用語は、その誘導体、代謝産物または類似体を含む。炭素−炭素二重結合はトランスでもシスでもよく、シス/トランス混合物を含む。エーテル化またはエステル化されたヒドロキシ基は、1〜26個の炭素原子を有する非置換または置換された直鎖または分枝鎖アルキル基、あるいは1〜26個の炭素原子を有する非置換または置換された直鎖または分枝鎖脂肪族、芳香脂肪族または芳香族カルボン酸から誘導することができる。エーテル化ヒドロキシ基はさらにグリコシド基でもよく、エステル化ヒドロキシ基はさらにグルクロニドまたは硫酸基でもよい。本発明の目的のために第1に重要であるのは、(トランス)−リスベラトロールである。
【0023】
[n−3多価不飽和脂肪酸およびその誘導体]
適切な誘導体は、これらの酸のエチルエステル、ならびにそのモノ−、ジ−およびトリグリセリドである。n−3多価不飽和脂肪酸のトリグリセリドが特に好ましい。本明細書によって、主に3つの異なるn−3多価不飽和脂肪酸がグリセリンでエステル化される。これらのトリグリセリドは、部分的に飽和した脂肪酸も含有し得る。このようなn−3多価不飽和酸(PUFA)の例は、エイコサペンタ−5,8,11,14,17−エン酸(EPA)およびドコサヘキサ−4,7,10,13,16,19−エン酸(DHA)である。本発明の1つの実施形態では、トリグリセリドが使用され、それにより脂肪酸部分の30%がn−3脂肪酸であり、これらのうち25%が長鎖多価不飽和脂肪酸である。さらなる実施形態では、市販のROPUFA(登録商標)「30」n−3食用油(スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社)が使用される。
【0024】
あるいは、他の多価不飽和脂肪酸(オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸)および/またはその誘導体が使用されてもよい。
【0025】
[ローズヒップ抽出物/濃縮物およびその誘導体]
ローズヒップ抽出物の例としては、乾燥ローズヒップ抽出物、ローズヒップの親油性抽出物(ローズヒップオイル、ローズヒップシードオイルまたは分画された親油性抽出物を含む)、またはローズヒップの親水性抽出物(例えば多糖類などのローズヒップの水溶性部分を含むローズヒップ抽出物)、ならびにローズヒップ濃縮物/粉末(乾燥および粉砕ローズヒップ)が挙げられる。
【0026】
ローズヒップ抽出物は、ローザ・カニーナ(「ドッグローズヒップ」)、ローザ・ガリカ、ローザ・コンディタ、ローザ・ルゴサ、ローザ・ユゴニス、ローザ・ニティダ、ローザ・ペンドゥリナ、ローザ・ピンピネリフォリア、およびローザ・セリケアなどの、野生のバラの低木からのローズヒップ、果実、花弁および/または種子から得ることができる。好ましくは、ローズヒップ抽出物は、果実(すなわち、ローズヒップ)から調製される。
【0027】
ローズヒップ抽出物は天然物質であり、従ってその精密な組成はいくらか変わり得る。親水性抽出物は、好ましくは、他のビタミンおよびミネラルと同様に、1gあたり0.6mg〜1.5mgの間の範囲の高いビタミンC含量を有する。ローズヒップ抽出物の一例は、米国特許第6,024,960号明細書の記載に従って製造されたものである。当然ながら、特定のビタミンおよびミネラルの量は種によって、あるいは異なる抽出/濃縮方法に使用によって変わり得る。典型的なローズヒップ抽出物は、国際公開第02/342274号パンフレットの表I(4および5頁)に示されるが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
乾燥ローズヒップ濃縮物は、粉末状にされた乾燥および粉砕ローズヒップから得ることができる。ローズヒップ濃縮物は、例えば、以下の方法で得ることができる。ローズヒップは、ヒップ(実)が完熟したら一般的に知られている方法で収穫される。ローズヒップは、バラ科に属する多数の種の植物のいずれか、例えばローザ・カニーナ(「ドッグローズヒップ」)、ローザ・ガリカ、ローザ・コンディタ、ローザ・ルゴサ、ローザ・ユゴニス、ローザ・ニティダ、ローザ・ペンドゥリナ、ローザ・ピンピネリフォリア、およびローザ・セリケアなどの野生のバラの低木からのローズヒップから得ることができ、より好ましくはローザ・カニーナのヒップが使用される。ヒップが収穫されたら、ヒップは刻まれて細片にされる。更なる加工が遅れる場合には、ヒップは貯蔵のために凍結させることができる。いずれにしても、次のステップは、最大でも約5重量%の含水量まで、刻んだローズヒップを乾燥させることである。好ましくは、乾燥は、例えば50℃よりも低い温度で空気によりローズヒップを乾燥させ、日光を当てないことによって、ローズヒップのビタミン含量が保存されるように行われる。
【0029】
次に、乾燥および刻んだローズヒップは分離ステップに通され、収穫中にローズヒップに伴われ得る無関係な物質、例えば堅果、毛などが除去され得る。次に、残りの果肉は、粉砕機内で破砕される。好ましくは、得られる材料は、1mmよりも小さい粒径、より好ましくは0.1〜0.5mmの間の粒径を有する。
【0030】
従って、乾燥および粉砕ローズヒップ濃縮物を得るための方法は、以下の:
a)ヒップが完熟したらローズヒップを収穫するステップと、
b)収穫したローズヒップを刻んで細片にするステップと、
c)最大でも5重量%の含水量まで、刻んだローズヒップを乾燥させるステップと、
d)任意で、乾燥および刻んだローズヒップを分離ステップに通し、無関係な物質が除去されるステップと、
e)任意で、果肉および種子が別々に分離および抽出され得るステップと、
f)残りの材料を粉砕機内で1mmよりも小さい粒径まで破砕するステップと
を含み得る。
【0031】
ローズヒップの親油性抽出物または親水性抽出物は、当業者に既知の方法によって得ることができる。例えば、抽出物は、例えば有機または無機溶媒(その例としては、超臨界CO2、ヘキサン、ジクロロメタン、エタノールおよび水が挙げられる)を用いて、溶媒抽出またはSFC抽出により乾燥および粉砕ローズヒップ(例えば、上記のような方法によって得られる)から抽出することによって得ることができる。抽出の後、得られた抽出物を蒸発乾燥させて、抽出物画分を回収することができる。
【0032】
好ましくは、抽出物(画分)は、少なくとも、シアニジン−3−o−グルコシド、シアニジン−3−o−ルチノシド、または3−β−D−ガラクトピラノシルオキシ−2−(オクタデカ−9Z,12Z,15Z−トリエノイルオキシ)プロパニルオクタデカ−9Z,12Z,15Z−トリエノアート(GOPO)などのジアシルグリセロールのグリコシドを含み、特に、少なくともGOPOを含む。
【0033】
[ヒドロキシチロソールおよびその誘導体]
ヒドロキシチロソールは合成起源でもよく、あるいは、オリーブ葉、オリーブ果実およびオリーブ油製造の植物水(vegetation water)の抽出から、チロソールおよびオレウロペインなどの他の水溶性ポリフェノールと一緒に得ることもできる。
【0034】
オリーブ葉からのオレウロペインおよび/またはヒドロキシチロソールの抽出を扱う参考文献の例は、国際公開第02/18310号パンフレット、米国特許出願公開第2002/0198415号明細書、国際公開第2004/005228号パンフレット、米国特許第6,416,808号明細書および米国特許出願公開第2002/0058078号明細書であり、存在するオレウロペインの少なくとも90%が転換されるまでオリーブ植物水を2〜12ヶ月間酸加水分解するための方法が開示されている。オリーブ、オリーブパルプ、オリーブ油および搾油機廃水からのフェノール化合物の抽出方法は、ユサナ社(Usana Inc.)の米国特許第6,361,803号明細書および国際公開第01/45514号パンフレットによって、そして米国特許出願公開第2002/0004077号明細書において記載されている。EP−A1582512号明細書は、オリーブ葉からのヒドロキシチロソールの抽出について記載している。種を除いたオリーブの植物水からヒドロキシチロソールおよび/またはオレウロペインを得るための方法は、米国特許出願公開第2004/0039066Al号明細書の段落[0080]〜[0091]に開示されている。
【0035】
誘導体は、エステルおよび生理学的/医薬的に許容可能な塩であり得る。
【0036】
[リコペンおよびその誘導体]
「リコペン」という用語は、全てのEおよびZ立体異性体を含む。あるいは、多量のリコペンを含有するトマト抽出物も使用され得る。
【0037】
[ルテインおよびその誘導体]
「ルテイン」という用語は、全てのEおよびZ立体異性体を含む。適切な誘導体は、例えばそのモノ−およびジ−エステルであり、好ましくは、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびコハク酸などの飽和アルカン酸のエステル、オレイン酸などのモノ−不飽和脂肪酸のエステル、ならびにリノール酸(linolic)、リノール酸(linoleic)、ペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸およびアラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸のエステル、そしてこれらの混合物である。
【0038】
[β−クリプトキサンチンおよびその誘導体]
「β−クリプトキサンチン」という用語は、全てのEおよびZ立体異性体を含む。適切な誘導体は、例えばそのモノ−およびジ−エステルであり、好ましくは、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびコハク酸などの飽和アルカン酸のエステル、オレイン酸などのモノ−不飽和脂肪酸のエステル、ならびにリノール酸(linolic)、リノール酸(linoleic)、ペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸およびアラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸のエステル、そしてこれらの混合物である。
【0039】
[ゼアキサンチンおよびその誘導体]
「ゼアキサンチン」という用語は、全てのEおよびZ立体異性体を含む。
【0040】
[さらなる活性成分]
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と組み合わせて使用することができるさらなる化合物は、ゲニステインなどのイソフラボンと、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンK、およびこれらの誘導体(アセテートおよびパルミテートなど)などの脂溶性ビタミンと、β−カロテンおよびα−カロテン(β−カロテンが好ましい)などのプロビタミンA活性を有するカロテノイドと、ビタミンCおよびビタミンB群およびこれらの誘導体(特に好ましいのは、ビタミンCおよびビタミンB12である)などの水溶性ビタミンと、ビオチンおよびその誘導体と、補酵素Q10(CoQ−10)などのユビキノンとである。
【0041】
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびゲニステインの2種の化合物の組み合わせの使用は好ましくない。
【0042】
さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ(horse chestnut)抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ(centella asiatica)抽出物、カフェインおよびピクノジェノール、ならびにヘキサメトキシフラボン、マンゴスチン、6,8−ジプレニルナリンゲニンと、セージまたはローズマリーからのカルノソール、ロスマノールまたは7−エピマー、7−メチルロスマノールまたは7−エピマー、20−デオキソ−カルノソール、Sageone、カルノシン酸、8,11,13−アビエタトリエン−11,12,20−トリオールと、カシューからのCardoltriene、Cardoldiene、(15:3)−アナカルジン酸と、マンゴー・ジンジャーからのZerumin Aと、ブルー・フェヌグリークからのカンナビゲロール酸モノメチルエーテルと、ガルシニア・カンボジアからのグッチフェロンAと、マグノリアバークからのホオノキオール、マグノロールと、ホップからの6−ヒドロキシルプロン、6−ヒドロキシコルプロンと、Amomum melegueta(grains of paradise)からの[4]−ジンジャージオール、6−ヒドロキシ−[4]−ジンジャー−4−オン、[6]−ジンジャージオール、[6]−ジンジャーオール、ソルビン酸(Shorbic acid)と、アルクチウム・ラッパ(Arctium lappa)からの1,5−ジ−O−カフェオイル−3−O−スクシニルキナ酸、1,5−ジ−O−カフェオイル−3,4−ジ−O−スクシニルキナ酸とである。
【0043】
本発明の実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、(−)−没食子酸エピガロカテキンが使用される。本発明のもう1つの実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、リスベラトロールが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、n−3多価不飽和脂肪酸および/またはこれらの誘導体が使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールが使用される。本発明のもう1つの実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、リコペンが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ルテインが使用される。本発明のもう1つの実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、β−クリプトキサンチンが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ゼアキサンチンが使用される。
【0044】
本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ビオチンが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ビタミンEが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ビタミンCが使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、ビタミンB12が使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、CoQ−10が使用される。本発明のさらなる実施形態では、本発明の使用/用途における唯一の活性成分として、β−カロテンが使用される。
【0045】
本発明の実施形態では、活性成分(上記で定義したとおり)の以下の組み合わせが存在する。
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびリスベラトロール(特に好ましい)、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)(好ましくない)、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびリコペン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびルテイン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびβ−クリプトキサンチン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびゼアキサンチン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびゲニステイン(好ましくない)、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびビオチン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびビタミンC、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびビタミンE、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびCoQ−10、
(−)−没食子酸エピガロカテキンおよびビタミンB12、
リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物(特に好ましい)、
リスベラトロールおよびヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、
リスベラトロールおよびリコペン、
リスベラトロールおよびルテイン、
リスベラトロールおよびβ−クリプトキサンチン、
リスベラトロールおよびゼアキサンチン、
リスベラトロールおよびゲニステイン(特に好ましい)、
リスベラトロールおよびビオチン、
リスベラトロールおよびビタミンC、
リスベラトロールおよびビタミンE、
リスベラトロールおよびβ−カロテン、
リスベラトロールおよびCoQ−10、
リスベラトロールおよびビタミンB12、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびローズヒップ抽出物/濃縮物、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール(特に好ましい)、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびリコペン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびルテイン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびβ−クリプトキサンチン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびゼアキサンチン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびゲニステイン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびビオチン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびビタミンC、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびビタミンE、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびβ−カロテン、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびCoQ−10、
n−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)およびビタミンB12、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール(特に好ましい)、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびリコペン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびルテイン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびβ−クリプトキサンチン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびゼアキサンチン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびゲニステイン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびビオチン、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびビタミンC、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびビタミンE、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびβ−カロテン(特に好ましい)、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびCoQ−10、
ローズヒップ抽出物/濃縮物およびビタミンB12、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびリコペン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびルテイン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびβ−クリプトキサンチン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびゼアキサンチン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびゲニステイン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびビオチン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびビタミンC、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびビタミンE、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびβ−カロテン、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびCoQ−10、
ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノールおよびビタミンB12、
リコペンおよびルテイン、
リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、
リコペンおよびゼアキサンチン、
リコペンおよびゲニステイン、
リコペンおよびビオチン、
リコペンおよびビタミンC、
リコペンおよびビタミンE、
リコペンおよびβ−カロテン、
リコペンおよびCoQ−10、
リコペンおよびビタミンB12、
ルテインおよびβ−クリプトキサンチン、
ルテインおよびゼアキサンチン、
ルテインおよびゲニステイン、
ルテインおよびビオチン、
ルテインおよびビタミンC、
ルテインおよびビタミンE、
ルテインおよびβ−カロテン、
ルテインおよびCoQ−10、
ルテインおよびビタミンB12、
β−クリプトキサンチンおよびゼアキサンチン、
β−クリプトキサンチンおよびゲニステイン、
β−クリプトキサンチンおよびビオチン、
β−クリプトキサンチンおよびビタミンC、
β−クリプトキサンチンおよびビタミンE、
β−クリプトキサンチンおよびβ−カロテン、
β−クリプトキサンチンおよびCoQ−10、
β−クリプトキサンチンおよびビタミンB12、
ゼアキサンチンおよびゲニステイン、
ゼアキサンチンおよびビオチン、
ゼアキサンチンおよびビタミンC、
ゼアキサンチンおよびビタミンE、
ゼアキサンチンおよびβ−カロテン、
ゼアキサンチンおよびCoQ−10、
ゼアキサンチンおよびビタミンB12、
ゲニステインおよびビオチン、
ゲニステインおよびビタミンC、
ゲニステインおよびビタミンE、
ゲニステインおよびβ−カロテン(特に好ましい)、
ゲニステインおよびCoQ−10、
ゲニステインおよびビタミンB12、
ビオチンおよびビタミンC、
ビオチンおよびビタミンE、
ビオチンおよびβ−カロテン、
ビオチンおよびCoQ−10、
ビオチンおよびビタミンB12、
ビタミンCおよびビタミンE、
ビタミンCおよびβ−カロテン、
ビタミンCおよびCoQ−10、
ビタミンCおよびビタミンB12、
ビタミンEおよびβ−カロテン、
ビタミンEおよびCoQ−10、
ビタミンEおよびビタミンB12、
β−カロテンおよびCoQ−10、
β−カロテンおよびビタミンB12、
CoQ−10およびビタミンB12、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびリスベラトロール、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
ゲニステイン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
リスベラトロール、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
β−カロテン、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
β−カロテン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)(特に好ましい)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物(特に好ましい)。
【0046】
同様に、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される(少なくとも)1種の化合物(好ましくは、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される(少なくとも)1種の化合物)は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、カフェイン、ピクノジェノール、ヘキサメトキシフラボン、マンゴスチン、6,8−ジプレニルナリンゲニンと、カルノソール、ロスマノールまたは7−エピマー、7−メチルロスマノールまたは7−エピマー、20−デオキソ−カルノソール、Sageone、カルノシン酸、8,11,13−アビエタトリエン−11,12,20−トリオールと、Cardoltriene、Cardoldiene、(15:3)−アナカルジン酸と、Zerumin Aと、ブルー・フェヌグリークからのカンナビゲロール酸モノメチルエーテルと、グッチフェロンAと、ホオノキオール、マグノロールと、ホップからの6−ヒドロキシルプロン、6−ヒドロキシコルプロンと、[4]−ジンジャージオール、6−ヒドロキシ−[4]−ジンジャー−4−オン、[6]−ジンジャージオール、[6]−ジンジャーオール、ソルビン酸(Shorbic acid)と、1,5−ジ−O−カフェオイル−3−O−スクシニルキナ酸および1,5−ジ−O−カフェオイル−3,4−ジ−O−スクシニルキナ酸からなる群から選択される(少なくとも)1種の化合物と組み合わせることができる。
【0047】
本発明のさらなる実施形態では、上記で言及した活性成分のこれらの組み合わせは、上記のような本発明の使用/用途において使用される組成物中に存在する唯一の活性成分である。
【0048】
[本発明の好ましい実施形態]
本発明の組成物の好ましい実施形態は、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを(本質的に)含まない。
【0049】
本発明の組成物のより好ましい実施形態は、以下の化合物:テアニン、ダイゼイン、テオフィリン、ノルエピネフリン、カフェイン、(L−)カルニチン、テオブロミンおよびアミノフィリンのうちの1つを(本質的に)含まない。
【0050】
本発明の組成物のさらにより好ましい実施形態は、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちのどれも本質的に含まない。
【0051】
本発明の組成物の最も好ましい実施形態は、以下の化合物:テアニン、ダイゼイン、テオフィリン、ノルエピネフリン、カフェイン、(L−)カルニチン、テオブロミンおよびアミノフィリンのうちのどれも本質的に含まない。
【0052】
これらの優先は、上記のような組成物/組み合わせ、ならびに以下に記載されるような組成物/組み合わせに適用される。
【0053】
「本質的に含まない」という用語は、上記のような化合物がどれも本発明の組成物にさらに添加されないことを意味する。植物抽出物を含有する組成物が使用され、植物抽出物が上記のような化合物を微量(好ましくは、組成物の全重量を基準として0.000001重量%以下)しか含有しない場合には、このような組成物もまだ本発明の範囲内にある。
【0054】
本発明の活性成分の組成物、化合物および/または組み合わせを女性に経口投与することは、特に好ましい。
【0055】
上記の化合物の組み合わせのうち特に好ましいのは、以下の組み合わせである。
リスベラトロール+ローズヒップ抽出物/濃縮物、
リスベラトロール+EGCG、
リスベラトロール+ゲニステイン、
ヒドロキシチロソール+ローズヒップ抽出物/濃縮物、
ヒドロキシチロソール+ドコサヘキサエン酸(DHA)、
β−カロテン+ゲニステイン、
β−カロテン+ローズヒップ抽出物/濃縮物、
β−カロテン+EGCG+リスベラトロール+ゲニステイン+ローズヒップ抽出物/濃縮物。
【0056】
投与され得る化合物の量は以下に記載される。
【0057】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用に関する。
【0058】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよびEGCGを含む組成物の使用に関する。
【0059】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよびゲニステインを含む組成物の使用に関する。
【0060】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用に関する。
【0061】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む組成物の使用に関する。
【0062】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、β−カロテンおよびゲニステインを含む組成物の使用に関する。
【0063】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用に関する。
【0064】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、β−カロテンおよびEGCGおよびリスベラトロールおよびゲニステインおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用に関する。
【0065】
本発明のさらなる実施形態では、上記で言及した活性成分のこれらの組み合わせは、上記のような本発明の使用/用途において使用される組成物中に存在する唯一の活性成分である。
【0066】
[本発明の食物組成物、化粧品組成物、皮膚用組成物および医薬品組成物]
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する食物組成物、化粧品組成物、皮膚用組成物および医薬品組成物。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組成物」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の組成物:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物が使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0067】
本発明の特別の実施形態では、食物組成物は、乳製品(ヨーグルト)などの食品の形態、シリアルバーなどの強化食品ならびにケーキおよびクッキーなどのベーカリー品の形態、錠剤、丸薬、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、インスタント飲料および発泡製剤などの栄養補助食品の形態、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果実ジュース、レモネード、茶、および牛乳ベースの飲料などのノンアルコール飲料の形態、スープおよび乳製品(ムースリ飲料)などの流動食の形態であり得る。
【0068】
このような食物組成物は、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を増大させるため、ならびに臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、そして上記のような本発明の他の使用/用途のために使用することができる。
【0069】
従って、本発明は、女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための食物組成物、化粧品組成物または皮膚用組成物にも関し、前記組成物は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する。ここで、選択される化合物および2種の化合物または5種の化合物の組み合わせに関して上記と同じ優先が適用される。
【0070】
[本発明の方法]
本発明は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するための美容または医療方法に関する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0071】
セルライトを処置するためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0072】
本発明はさらに、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、軽度のセルライトの発生を防止するための美容または医療方法に関する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0073】
軽度のセルライトの発生を防止するためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0074】
さらに、本発明は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するための美容または医療方法に関する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0075】
軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0076】
本発明のもう1つの目的は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、皮膚の微細な起伏を滑らかにするための美容または医療方法である。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0077】
皮膚の微細な起伏を滑らかにするためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0078】
さらに、本発明は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、皮膚の張り特性を増大させるための美容または医療方法に関する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0079】
皮膚の張り特性を増大させるためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0080】
また本発明は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための美容または医療方法にも関する。好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0081】
臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0082】
また本発明は、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、滑らかおよび/または引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容方法にも関する。
【0083】
好ましくは、化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。より好ましくは、以下の「2種の化合物の組み合わせ」:リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸、リスベラトロールおよびゲニステイン、リスベラトロールおよび(−)−3−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、β−カロテンおよびゲニステインのうちの1つが使用される。本発明のさらに好ましい実施形態では、以下の5種の化合物の2つの組み合わせ:3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物、または3−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)のうちの1つが使用される。本発明のもう1つの好ましい実施形態では、使用される組成物/化合物/組み合わせは、以下の化合物:テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含有しない。本発明の好ましい組成物/組み合わせ中に本質的に存在しないさらなる化合物は、上記の「本発明の好ましい実施形態」で言及される。
【0084】
滑らかおよび/または引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するためのさらに好ましい美容または医療方法では、続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される。好ましくは、さらなる活性成分は、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される。
【0085】
さらに、本発明は好ましくは、(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)を含む有効量の組成物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容または医療方法に関する。
【0086】
また本発明は、好ましくは、(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む有効量の組成物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容または医療方法にも関する。
【0087】
本発明の好ましい実施形態では、有効量の活性成分が経口投与される。
【0088】
本発明の他の実施形態によると、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される活性成分の少なくとも1つの有効量の投与に続いて、同時に、または先立って、上記の他の活性成分、特に、ビオチン、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB12、CoQ−10、β−カロテン、セイヨウトチノキ抽出物(特に、ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される少なくとも1つが経口投与される。
【0089】
本発明の文脈において、それを必要としている被験者とは、特に15〜70歳の女性である。しかしながら、皮膚の微細な起伏を滑らかにするための方法、皮膚の張り特性を維持または増大させるための方法、滑らかで引き締まった皮膚を維持するための方法、およびシルエット/体形を美化するための方法(あるいはその目的のための化合物/組み合わせ/組成物の使用)、すなわち全体で、身体的外観を改善するための方法は、特にその年齢の男性にも適用することができる。
【0090】
上記の方法はどれも、好ましくは、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を、それを必要としている前記被験者に局所投与する方法と併用される。好ましくは、少なくとも1種の化合物は、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される。
【0091】
本発明のさらなる実施形態では、上記方法はどれも、マッサージによって、あるいは超音波、あるいは当業者に知られている任意の他の方法または方法の組み合わせによって、それを必要としている前記被験者の皮膚を機械的に刺激する方法と併用される。
【0092】
また本発明は、女性の前脂肪細胞の脂肪細胞への分化を低減するための、本発明に従う任意の化合物/組み合わせまたは組成物の使用にも関する。
【0093】
本発明はさらに、女性の脂肪細胞の分化を防止するための、本発明に従う任意の化合物/組み合わせまたは組成物の使用に関する。
【0094】
上記の化合物の有効量は、好ましくは、以下の範囲内であり得る。
【0095】
[(−)−没食子酸エピガロカテキン:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:50〜600mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:150〜300mg。
【0096】
[リスベラトロール:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:1〜100mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:5〜50mg、人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量:20〜30mg。
【0097】
[n−3多価不飽和脂肪酸(誘導体):]
n−3多価不飽和脂肪酸トリグリセリドの場合の人間(70kgの人)の1日の投与量:500mg〜5g。
【0098】
[ローズヒップ抽出物:]
本発明の栄養組成物は、好ましくは、乾燥ローズヒップ濃縮物の重量を基準として20mg/日から、乾燥ローズヒップ濃縮物の重量を基準として30g/日までの投与量、好ましくは乾燥ローズヒップ濃縮物の重量を基準として2g/日〜10g/日の投与量、より好ましくは乾燥ローズヒップ濃縮物の重量を基準として5g/日〜5g/日の投与量を成人(体重約70kg)に投与するのに十分な量のローズヒップ抽出物を含む。
【0099】
従って、栄養組成物が食品または飲料の場合、その中に含まれる乾燥ローズヒップ濃縮物の量は、好ましくは、1回の摂取量につき約0.2g〜約10gの範囲である。組成物が医薬品組成物の場合には、この組成物は、例えば、固体投与単位、例えばカプセルまたは錠剤につき20mg〜1gを含むことができ、あるいは例えば、液体製剤の1日の用量につき500mgから1日の用量につき6000mgまでを含むことができる。
【0100】
乾燥ローズヒップ濃縮物の代わりに、ローズヒップオイルまたは個々のローズヒップ化合物が使用される場合、使用される量は、乾燥ローズヒップ濃縮物の量から導き出すことができ、最適な投与量を見出すことは当業者にとって日常の実験の問題である。
【0101】
[ヒドロキシチロソール:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:5〜500mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:50〜100mg。
【0102】
[リコペン:]
通常の用途では、ルテインについての人間の1日の投与量(通常、70kgの人に対して決定される)は40mgを超えてはならず、好ましくは25mgを超えてはならない。本発明のいくつかの実施形態では、ルテインについての人間(70kgの人)の1日の投与量は0.1〜40mgの間でよく、より好ましくは0.5〜25mgの間である。
【0103】
[ルテイン:]
通常の用途では、リコペンについての人間の1日の投与量(通常、70kgの人に対して決定される)は60mgを超えず、好ましくは30mgを超えない。本発明のいくつかの実施形態では、リコペンについての人間(70kgの人)の1日の投与量は0.1〜60mgの間であり、より好ましくは1.0〜30mgの間である。
【0104】
[β−クリプトキサンチン:]
通常の用途では、β−クリプトキサンチンについての人間の1日の投与量(通常、70kgの人に対して決定される)は20mgを超えず、好ましくは15mgを超えない。本発明のいくつかの実施形態では、β−クリプトキサンチンについての人間(70kgの人)の1日の投与量は0.1〜20mgの間であり、より好ましくは0.5〜15mgの間である。
【0105】
[ゼアキサンチン:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:0.1〜20mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:2〜7mg、人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量:約4mg。
【0106】
[ビオチン:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量。
【0107】
[ビタミンE:]
人間(70kgの人)では、ビタミンEの1日の投与量は、好ましくは、15mg〜2gの間、より好ましくは15〜500mgの間で変わり得る。
【0108】
[ビタミンC:]
人間(70kgの人)では、ビタミンCの1日の投与量は、好ましくは、100mg〜5gの間、より好ましくは200mg〜1.5gの間で変わり得る。
【0109】
[ビタミンB12:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:0.5〜10μg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:1〜5μg、人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量:2.4〜3μg。
【0110】
[CoQ−10:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:1〜100mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:5〜60mg。
【0111】
[β−カロテン:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:0.1〜50mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:1および30mg、人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量:2〜7mg。
【0112】
[ゲニステイン:]
人間(70kgの人)の1日の投与量:1〜150mg、人間(70kgの人)の好ましい1日の投与量:20〜60mg、人間(70kgの人)のより好ましい1日の投与量:20〜40mg。
【0113】
例えば以下のような組み合わせが使用される場合にも上記と同じ量が適用される。
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびリスベラトロール、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
ゲニステイン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
リスベラトロール、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
β−カロテン、ゲニステインおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
β−カロテン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロールおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロールおよびβ−カロテン、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)(特に好ましい)。
【0114】
本発明の実施形態において、上記の化合物、組み合わせおよび組成物は適切なキャリア中に取り込まれて、活性成分が局所的に投与されてもよい。本発明のさらなる実施形態では、経口投与は局所投与と併用される。本発明のさらなる実施形態では、経口または経口−局所投与は、特に問題領域のマッサージ(message)/スクラビングまたは超音波による機械的な皮膚の刺激と併用される。
【0115】
本発明の1つの実体では、組成物は、結合組織、すなわち真皮内の細胞外マトリックスおよび間質の構成を改善し、線維硬化(fibrosclerosis)を消散させ、線維性隔壁(fibrotic septae)を再構築する(EGCG、ビタミンA、プロビタミンA、カロテノイド、ビタミンC)。これは、セルライト間質真皮に存在するグルコサミノグリカンの変化を親水性からあまり親水性でない構造に逆転させて治療する。本発明のもう1つの態様では、組成物は皮膚の毛細血管の透過性を低下させ、緊張を高め、血管拡張を低下させ、それにより、微小血管系の流れを高め、そして皮下の微小循環を改善する(EGCG、PUFA、ゲニステイン)。従って、組成物は間質圧を低下させ、セルライト中に存在する間質浮腫を低減させる。全体として、これにより、低酸素の軽減がもたらされ、セルライト皮下組織のうっ血の逆流および防止と共に、酸素供給が改善される。本発明のもう1つの実施形態では、組成物は、皮下脂肪細胞の増殖(EGCG、PUFA、ビタミンA、カロテノイド)および分化も阻害し、さらに脂肪生成を防止し、脂肪細胞の肥大を低減し、脂肪分解も補助する。
【0116】
従って、本発明の1つの態様は、組成物が皮下脂肪組織を低減し、セルライトに関連する微細結節および巨大結節のサイズおよび出現を低減するだけでなく、真皮内へのその突出も防止することである。
【0117】
本発明のもう1つの態様は、浮腫の圧力によって生じる皮下の潜在的な炎症が低減および軽減されることである。
【0118】
本発明の重要な態様は、組成物による処置によって、凹みが低減され、皮膚の微細な起伏が滑らかにされ、そのオレンジ皮のようなごつごつしたでこぼこの外観が低減および/または消散されることである。皮膚の弾性および張り特性が増大され、皮膚はより柔らかくなり、改善された水和を示し、そのマットレスのような外観をほぐす。
【0119】
本発明のもう1つの態様は、臀部および大腿部(=太もも)における脂肪塊および周囲の低減である。
【0120】
また本発明のもう1つの実施形態は、セルライトの明らかな兆候のまだない人において組成物により上記の状態の発生を防止すること、あるいはより低いグレードの中程度/軽度のセルライトからより高いグレードのセルライトへの進行を防止および/または遅延することを含む。
【0121】
本発明のさらに重要な態様は、処置を必要としている人が、不快な美容的外観による著しい心理的圧迫およびストレスから解放され、全体的な生活の質が著しく改善されることである。
【0122】
本発明は、以下の実施例によってさらに説明される。
【0123】
[実施例]
[実施例1:脂肪細胞の分化に影響を与える化合物]
[哺乳類の脂肪細胞の分化を防止するための組成物]
本発明において、薬剤の効果は、脂肪細胞の分化に対する効果を測定する細胞アッセイを用いることによって同定した。接着性前脂肪細胞C3H10T1/2を使用し、ペニシリン/ストレプトマイシン[50Uのペニシリン/ml、50μgのストレプトマイシン/ml]および10%ウシ胎仔血清(FCS)を補充した完全DMEM/FCS、すなわちダルベッコ変性基本培地(DMEM)においてこれらを培養し、3〜5日ごとに継代した。実験のために、フェノールレッドを用いずにC3H10T1/2細胞をDMEM/FCS中に再懸濁させ、コラーゲンIを予め被覆した24−ウェルプレート内に1ウェルにつき〜×10細胞で播種した。2〜3日後に細胞はコンフルエンスに達した。培地を交換し、ロシグリタゾンおよびインスリン(それぞれ、50μmol/Lおよび200nmol/L)からなる誘導培地を添加することによって細胞分化を誘導した。場合によっては、誘導培地は、1μmol/Lのデキサメタゾンおよび500μmol/Lの3−イソブチル−1−メチルキサンチンで構成した。対照細胞は、インスリンのみを含有するDMEM/FCS中で培養した。細胞を前処置するために培養の初めに添加したカロテノイドを除いて、適切な場合には、物質は、誘導時に様々な濃度で分化培地に添加した。誘導培地は2〜3日ごとに交換した。誘導の7日後、60%のイソプロパノール(40%の水)中で細胞を固定した。リン酸緩衝食塩水(PBS)中で2回洗浄した後、中性脂質染色Bodipy(登録商標)493/505(0.5μg/ml)および核染色Hoechst33342色素(2μg/ml)により細胞を暗所で30分間染色した。PBSで洗浄した後、染色した細胞をPBS中に4℃で貯蔵した。分化の程度は、分化した脂肪細胞中の脂質の蓄積を検出するために最適化したSpot Detector BioApplicationを用いて、セロミクス・アレイ(Cellomics arrayTM)Array Scan VTi(http://www.cellomics.com/)において定量した。処置の効果は、脂肪細胞の分化状態を適切に反映する「SpotCount」および「SpotCountPerObject」パラメータを用いて定量した。
【0124】
試験化合物は、Sigma(PUFA、すなわちDHAドコサヘキサエン酸、EPAエイコサペンタエン酸)から、Cayman Chemicals(ヒドロキシチロソール)から、DSM(ヒドロキシチロソール、リスベラトロール、ゲニステイン)から、または独国アウグスブルクのEhrenstorfer GmbH(β−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、リコペン、ゼアキサンチンのようなカロテノイド)から購入した。ローズヒップ濃縮物/粉末は、Hyben Vital(デンマーク)から購入した。試験化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に、またはカロテノイドの場合はテトラヒドロフラン(THF)中に溶解した。細胞をカロテノイドで前処置した。すなわち、細胞を試験プレートに播種する際にこれらを培地に添加した。カロテノイドは、実験系列ごとに新たに調製した。0.5%(v/v)の最終濃度に達するまで媒体溶液を添加した。
【0125】
場合によっては、処置期間の最後に培地のLDH濃度を測定することによって、細胞生存率を決定した。種々の処置群においてLDHの放出に有意差は観察されず、培養期間中、細胞生存率に対するこれらの化合物の有害な効果はないことが示された。
【0126】
[脂肪細胞の分化に対する効果]
マイクロモル範囲(定義された物質の場合)またはmg/L範囲(植物抽出物(ローズヒップ濃縮物/粉末のような)の場合)で化合物を試験した。分化の誘導因子は、C3H10T1/2細胞において脂質の大量の蓄積(液滴の形態)を引き起こした(表1において100%に設定)。本発明において、細胞質の脂質液滴の蓄積が減少した(表1)ので、多くの試験物質は、インビトロで誘導される前脂肪細胞の脂肪細胞への分化の程度を大幅に低減することが発見された。例えば、ヒドロキシチロソール、DHA、EPA、いくつかのカロテノイドおよびローズヒップ濃縮物/粉末は、細胞質の脂質の量を大幅に低下させた。逆に、EGCG、リスベラトロールおよびゲニステインは、試験した最高濃度においてもごくわずかな効果を有するだけであった。さらに、同時に培養物に添加された物質の効果を試験した。次に、得られた値を、個々の物質の効果の合計と比較した。正の値は、2つの物質が相乗的に相互に作用し、従って個々の効果を上回ることを示す。意外にも、別個の物質の組み合わせが、単一の化合物の効果の合計により期待される値を超える効果を誘導し(表2)、従って実質的な相乗効果が反映される。特に、リスベラトロール/ローズヒップ濃縮物の組み合わせは、強い相乗効果を反映した(表2の期待される阻害%と観察される阻害%の間の差を参照)。また、リスベラトロールおよびEGCGまたはゲニステインも相乗効果を反映した。これらの化合物は単独に試験したときにはあまり効果がなかったので、これはさらに意外なことである。さらに、多くの他の組み合わせが、脂肪細胞の分化に対して相乗効果を示す。非常に強い相乗効果は、ローズヒップ濃縮物/粉末/ヒドロキシチロソール、ヒドロキシチロソール/ドコサエキサエン酸(DHA)、β−カロテン/ゲニステインおよびβ−カロテン/ローズヒップ濃縮物/粉末を含む組み合わせで顕著に観察された。最も重要なのは、β−カロテンと4つの他の物質との組み合わせも、5つの異なる化合物の相乗的相互作用を反映したことである。
【0127】
【表1】

【0128】
【表2】

【0129】
【表3】

【0130】
【表4】

【0131】
[実施例2:本発明に従う栄養補助食品(カプセル1)の調製および投与]
ROPUFA「30」N−3食用油(トリグリセリド、最低30%のn−3PUFAを含有、混合したトコフェロール、パルミチン酸アスコルビルおよびローズマリー抽出物で安定化、スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社から市販)中にレシチンが溶解され、β−カロテン30%FS(スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社から市販)分散液が添加される。タンブラーミキサー中でテアビゴ(Teavigo)、ゲニステインおよびリスベラトロールが5分間混合される。この乾燥粉末混合物は、ROPUFA、カロテンおよびレシチンの油性混合物中に分散され、次にソフトゲルカプセル内にカプセル化される。
【0132】
女性は、1日に4カプセルを少なくとも3〜6ヶ月間摂取することができる。摂取の結果、既に存在しているセルライトが軽減され、軽度のセルライトの発生が防止されるかあるいは中程度から重度へのセルライトの進行が防止され、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲が低減され、皮膚の微細な起伏が滑らかにされ、皮膚の張り特性が維持または増大され、滑らかで引き締まった皮膚が維持され、および/またはシルエット/体形が美化され得る。
【0133】
量は、以下の表3で提供される。
【0134】
【表5】

【0135】
[実施例3:本発明に従う栄養補助食品(カプセル2)の調製および投与]
ROPUFA「75」N−3 EE(エチルエステル、最低72%のn−3PUFAを含有、混合したトコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびローズマリー抽出物で安定化、スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社から市販)中にレシチンが溶解され、β−カロテン30%FS(スイス国カイザーアウグストのDSMニュートリショナル・プロダクツ社から市販)分散液が添加される。タンブラーミキサー中でテアビゴ、ゲニステインおよびリスベラトロールが5分間混合される。この乾燥粉末混合物は、ROPUFA、カロテンおよびレシチンの油性混合物中に分散され、次にソフトゲルカプセル内にカプセル化される。
【0136】
女性は、1日に2カプセルを少なくとも3〜6ヶ月間摂取することができる。摂取の結果、既に存在しているセルライトが軽減され、軽度のセルライトの発生が防止されるかあるいは中程度から重度へのセルライトの進行が防止され、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲が低減され、皮膚の微細な起伏が滑らかにされ、皮膚の張り特性が維持または増大され、滑らかで引き締まった皮膚が維持され、および/またはシルエット/体形が美化され得る。
【0137】
量は、以下の表4で提供される。
【0138】
【表6】

【0139】
[実施例4:本発明に従う強化食品(強化ヨーグルト)の調製および投与]
発酵ヨーグルトドリンク(生菌)1.5%脂肪
【0140】
【表7】

【0141】
【表8】

【0142】
被験者は1日に3回分の摂取量を少なくとも3〜6ヶ月間食べなければならない。摂取の結果、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲が低減され、皮膚の微細な起伏が滑らかにされ、皮膚の張り特性が維持または増大され、滑らかで引き締まった皮膚が維持され、および/またはシルエット/体形が美化され得る。
【0143】
[調製]
牛乳を40℃に温める。
乾燥成分および色味を添加し、65℃に加熱する。
65℃、P1:150バール/P2:50バールで均質化する。
90℃で20分間低温殺菌する。
45℃に冷却する。
スターターカルチャーを添加し、攪拌する。
pHが4.3になるまで45℃で発酵させる。
冷却し、フレーバーを添加し、攪拌する。
25℃、30バールで均質化する。
10℃まで冷却する。
パッケージングし、低温で貯蔵する。
【0144】
[実施例5:本発明に従う強化食品(強化シリアルバー)の調製および投与]
【0145】
【表9】

【0146】
【表10】

【0147】
被験者は1日に3回分の摂取量を少なくとも3〜6ヶ月間食べなければならない。摂取の結果、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲が低減され、皮膚の微細な起伏が滑らかにされ、皮膚の張り特性が維持または増大され、滑らかで引き締まった皮膚が維持され、および/またはシルエット/体形が美化され得る。
【0148】
[調製]
【0149】
【表11】

【0150】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含有するカプセル、強化ヨーグルトおよび強化シリアルバーは、実施例2〜5と類似の方法で調製することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項2】
女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項3】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、あるいは女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項4】
女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項5】
前記化合物が、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用。
【請求項7】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよび没食子酸エピガロカテキンを含む組成物の使用。
【請求項8】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、リスベラトロールおよびゲニステインを含む組成物の使用。
【請求項9】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、ヒドロキシチロソールおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用。
【請求項10】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、ヒドロキシチロソールおよびドコサヘキサエン酸を含む組成物の使用。
【請求項11】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、β−カロテンおよびゲニステインを含む組成物の使用。
【請求項12】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用。
【請求項13】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む組成物の使用。
【請求項14】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含まない請求項6〜13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちのどれも本質的に含まない請求項6〜13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項16】
前記使用が経口による請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
【請求項17】
セルライトを処置するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項18】
軽度のセルライトの発生を防止するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項19】
軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項20】
皮膚の微細な起伏を滑らかにするための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項21】
皮膚の張り特性を維持または増大させるための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項22】
臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項23】
滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項24】
前記化合物が、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される請求項17〜23のいずれか一項に記載の使用。
【請求項25】
セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための、(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)を含む組成物の使用。
【請求項26】
セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステイン、およびピクノジェノールからなる群から選択されるさらなる活性成分が存在する請求項17〜25のいずれか一項に記載の使用。
【請求項27】
セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、およびピクノジェノールからなる群から選択されるさらなる活性成分が存在する請求項17〜25のいずれか一項に記載の使用。
【請求項28】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含まない請求項25〜27のいずれか一項に記載の使用。
【請求項29】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちのどれも本質的に含まない請求項25〜27のいずれか一項に記載の使用。
【請求項30】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する食物組成物、化粧品組成物または皮膚用組成物。
【請求項31】
乳製品(ヨーグルト)などの食品の形態、シリアルバーなどの強化食品ならびにケーキおよびクッキーなどのベーカリー品の形態、錠剤、丸薬、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、および発泡製剤などの栄養補助食品の形態、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果実ジュース、レモネード、茶、ニアウォーター飲料、および牛乳ベースの飲料などのノンアルコール飲料の形態、スープおよび乳製品(ムースリ飲料)などの流動食の形態、あるいは美容食品およびサプリメントの形態である請求項30に記載の食物組成物。
【請求項32】
セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための、請求項30または31に記載の食物組成物の使用。
【請求項33】
女性のセルライトを処置するため、女性の軽度のセルライトの発生を防止するため、女性の軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、女性の皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、女性の皮膚の張り特性を維持または増大させるため、女性の臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった女性の皮膚を維持するため、および/または女性のシルエット/体形を美化するための食物組成物、化粧品組成物または皮膚用組成物であって、
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する組成物。
【請求項34】
乳製品(ヨーグルト)などの食品の形態、シリアルバーなどの強化食品ならびにケーキおよびクッキーなどのベーカリー品の形態、錠剤、丸薬、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、インスタント飲料および発泡製剤などの栄養補助食品の形態、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果実ジュース、レモネード、茶、ニアウォーター飲料、および牛乳ベースの飲料などのノンアルコール飲料の形態、スープおよび乳製品(ムースリ飲料)などの流動食の形態、あるいは美容食品およびサプリメントの形態である請求項33に記載の食物組成物。
【請求項35】
前記化合物が、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される請求項33または34に記載の組成物。
【請求項36】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちの1つを本質的に含まない請求項33〜35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
前記組成物が、以下の化合物、テアニン、ダイゼインおよびテオフィリンのうちのどれも本質的に含まない請求項33〜35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項38】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するための美容または医療方法。
【請求項39】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、軽度のセルライトの発生を防止するための美容または医療方法。
【請求項40】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するための美容または医療方法。
【請求項41】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、皮膚の微細な起伏を滑らかにするための美容または医療方法。
【請求項42】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、皮膚の張り特性を維持または増大させるための美容または医療方法。
【請求項43】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するための美容または医療方法。
【請求項44】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される有効量の少なくとも1種の化合物を、それを必要としている被験者に投与することによって、滑らかおよび/または引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容方法。
【請求項45】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびn−3/n−6多価不飽和脂肪酸(誘導体)を含む有効量の組成物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容または医療方法。
【請求項46】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、ゲニステイン、リスベラトロール、β−カロテンおよびローズヒップ抽出物/濃縮物を含む有効量の組成物を、それを必要としている被験者に投与することによって、セルライトを処置するため、軽度のセルライトの発生を防止するため、軽度のセルライトの重度のセルライトへの進行を防止するため、皮膚の微細な起伏を滑らかにするため、皮膚の張り特性を維持または増大させるため、臀部および大腿部における脂肪塊および周囲を低減するため、滑らかで引き締まった皮膚を維持するため、および/またはシルエット/体形を美化するための美容または医療方法。
【請求項47】
前記化合物が、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される請求項38〜44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記有効量が経口投与される請求項37〜47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物、ゲニステインおよびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される請求項38〜48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
続いて、同時に、または先立って、セイヨウトチノキ抽出物(ルチン)、センテラ・アジアチカ抽出物およびピクノジェノールからなる群から選択される活性成分の少なくとも1つが有効量で経口投与される請求項38〜48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
(−)−没食子酸エピガロカテキン、リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を、それを必要としている前記被験者に局所投与する方法と併用される請求項38〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
リスベラトロール、n−3多価不飽和脂肪酸、ローズヒップ抽出物/濃縮物、ヒドロキシチロソールなどのオリーブポリフェノール、リコペン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を、それを必要としている前記被験者に局所投与する方法と併用される請求項38〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
マッサージによって、あるいは超音波、あるいは当業者に知られている任意の他の方法または方法の組み合わせによって、それを必要としている前記被験者の皮膚を機械的に刺激する方法と併用される請求項38〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
それを必要としている前記被験者が女性である請求項38〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
女性の前脂肪細胞の脂肪細胞への分化を低減するための、請求項1または5に記載の任意の化合物、あるいは請求項6〜13および25のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項56】
女性の脂肪細胞の分化を防止するための、請求項1または5に記載の任意の化合物、あるいは請求項6〜13および25のいずれか一項に記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2009−533331(P2009−533331A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501971(P2009−501971)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002950
【国際公開番号】WO2007/112996
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】