説明

身障者用起立運動装置

【課題】下肢機能障害者が立位状態で上肢運動及び足の屈伸を行える身障者用起立運動装置を提供する。
【解決手段】身障者用起立運動装置10は、ベース架台11の前側中央に設けられ、中央軸受部材12が設けられた支持コラム13と、中央軸受部材12に基部が挿入された左右の水平軸14、15の先部にそれぞれ設けられ、左把手16が固定された左軸受部材17、及び右把手18が固定された右軸受部材19と、水平軸14、15にそれぞれ固定され、前後方向の運動を逆方向に規制された左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21と、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21にそれぞれ連結された左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29に支持され、前側位置では前上がり傾斜に、後側位置では後上がり傾斜に保持される左右の足載せ台34、35と、左右の膝ホルダー39、40と、胸当て42と、腰当てバンド44とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脊髄損傷等により下肢に麻痺のある下肢機能障害者の立位保持訓練をする身障者用起立運動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
脊髄損傷者等の下肢に麻痺のある下肢機能障害者は、健康維持のため、起立性低血圧による目眩、冷汗、あくび、眼前暗黒感の治療を目的とする立位保持訓練等の取り組みを必要とする。また、立位保持訓練の継続は、立位感覚の獲得、立位バランスの亢進のほか、立位時の重力の影響により腸管活動の改善、排便の促進、骨萎縮の予防の効果が指摘されている。
そして、下肢機能障害者を立位保持するために、例えば、特許文献1には、下肢機能障害者の背後より腰部を支持する高さを有する支持フレーム部と、支持フレーム部の上部に取り付けられた定トルクバネ部と、先端が上下方向に回動自在となるように、基部が定トルクバネ部に装着され、下肢機能障害者の腰部を背後両側より持ち上げる下肢支持アーム部とから構成された立位保持装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−222205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の立位保持装置は、下肢機能障害者を立位保持することはできるが、長時間の車椅子やベッド生活による身体不活動を要因とした筋力低下、関節拘縮、及び血栓の発生を解消するために下肢機能障害者を運動させる機能は備えていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、下肢機能障害者を立位状態で運動させ、関節拘縮や、血栓の発生を防止する身障者用起立運動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的に沿う本発明に係る身障者用起立運動装置は、ベース架台と、前記ベース架台の前側中央に設けられ、上位置に中央軸受部材が設けられた支持コラムと、前記中央軸受部材に基部が回動自在に挿入された左右の水平軸と、前記左の水平軸の先部に設けられ、上部に左把手の基部が固定された左軸受部材と、前記右の水平軸の先部に設けられ、上部に右把手の基部が固定された右軸受部材と、前記左右の水平軸にそれぞれ固定された左ステップ駆動ロッド及び右ステップ駆動ロッドと、前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの前後方向の運動を逆方向に規制する前後運動切り換え手段と、前記ベース架台の上に前後に渡って平行に設けられ、それぞれ断面溝形状の左ステップガイド及び右ステップガイドと、後部に前記左ステップガイド上及び前記右ステップガイド上を前後動する車輪を備え、前部は前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの下端に回動自在にそれぞれ連結された左ステップ補助台及び右ステップ補助台と、前記左ステップ補助台及び前記右ステップ補助台に設けられた側板に中央部が回動自在に支持され、前部は前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドによって駆動される左リンク機構及び右リンク機構にそれぞれ連結されて、前側位置では前上がり傾斜に、後側位置では後上がり傾斜に保持される左右の足載せ台と、前記左ステップガイド及び前記右ステップガイドの後部に設けられて前記左ステップ補助台及び前記右ステップ補助台を背後からそれぞれ付勢する左スプリング及び右スプリングと、前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの回動によって、前後に移動する左右の膝ホルダーと、前記支持コラム又は前記中央軸受部材に支持部材を介して設けられた胸当てと、前記支持コラム又は前記中央軸受部材に取付け金具を介して、取り外し可能に装着される腰当てバンドとを有する。
【0006】
本発明に係る身障者用起立運動装置において、前記ベース架台の後部の左右には左自在車輪と右自在車輪が設けられ、前記ベース架台の前部の左右には、左駆動車輪と右駆動車輪が設けられ、前記左把手と前記右把手の前後運動によって、前記左軸受部材及び前記右軸受部材が回動駆動され、前記左軸受部材及び前記右軸受部材には、左動力切り換え手段と右動力切り換え手段がそれぞれ設けられ、前記左軸受部材及び前記右軸受部材の回転時に、前記左駆動車輪及び前記右駆動車輪が、1)同時に前転、2)同時に逆転、3)一方が前転で他方が逆転、4)一方が前転又は逆転で他方が停止、及び、5)双方とも停止の状態を切り換えて維持できるのが好ましい。
【0007】
本発明に係る身障者用起立運動装置において、前記左動力切り換え手段と前記右動力切り換え手段を介して前記左軸受部材及び前記右軸受部材から伝えられる動力は、前記左右の水平軸に回転可能に設けられている左右の駆動プーリに伝達され、該左右の駆動プーリから左右のベルトを介して前記左駆動車輪と前記右駆動車輪に設けられている左右の従動プーリにそれぞれ伝達されているのが好ましい。
【0008】
本発明に係る身障者用起立運動装置において、前記ベース架台の前側及び後側の左右には、それぞれねじ機構によって、該ベース架台を接地面に対して浮かせるねじジャッキが取り付けられているのが好ましい。
【0009】
本発明に係る身障者用起立運動装置において、前記支持コラム又は前記左右の軸受部材には、左右の固定把手が設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1〜5記載の身障者用起立運動装置は、中央軸受部材に回動自在に挿入された左右の水平軸と、左の水平軸の先部に設けられ、上部に左把手の基部が固定された左軸受部材と、右の水平軸の先部に設けられ、上部に右把手の基部が固定された右軸受部材と、左右の水平軸にそれぞれ固定された左ステップ駆動ロッド及び右ステップ駆動ロッドと、左ステップ駆動ロッド及び右ステップ駆動ロッドの前後方向の運動を逆方向に規制する前後運動切り換え手段と、左ステップ駆動ロッド及び右ステップ駆動ロッドの下端にそれぞれ連結された左ステップ補助台及び右ステップ補助台と、左ステップ補助台及び右ステップ補助台に設けられた側板に回動自在に支持される左右の足載せ台とを有するので、下肢機能障害者は、左右の手で左把手及び右把手をそれぞれ把持し、左右の足を左右の足載せ台にそれぞれ載せた状態で、両腕を交互に前後運動すると共に、他動的に足を前後に動かすことができ、上肢の筋力維持のための運動と、下肢の関節の可動領域を確保する運動を効率的に行うことが可能である。
また、左右の足載せ台が、前側位置では前上がり傾斜に、後側位置では後上がり傾斜になるので、下肢機能障害者の両足首を屈伸運動することができ、筋ポンプの働きによって血流を良くして、血栓の発生を防止可能である。
更に、左右の膝ホルダーと、胸当てと、腰当てバンドとを有するので、下肢機能障害者を立位状態で確実に保持することが可能である。
【0011】
特に、請求項2記載の身障者用起立運動装置は、ベース架台に、左自在車輪、右自在車輪、左駆動車輪、及び右駆動車輪が設けられ、左把手と右把手の前後運動によって、左軸受部材及び右軸受部材が回動駆動され、左軸受部材及び右軸受部材には、左動力切り換え手段と右動力切り換え手段がそれぞれ設けられ、左軸受部材及び右軸受部材の回転時に、左駆動車輪及び右駆動車輪が、1)同時に前転、2)同時に逆転、3)一方が前転で他方が逆転、4)一方が前転又は逆転で他方が停止、及び、5)双方とも停止の状態を切り換えて維持できるので、下肢機能障害者は、左把手と右把手を前後動することによって、前後への進行、方向変えができ、歩行感覚を得ながら運動を行うことができると共に、退屈することなく運動を継続することができる。
【0012】
請求項3記載の身障者用起立運動装置は、左軸受部材及び右軸受部材から伝えられる動力は、駆動プーリに伝達され、左右のベルトを介して左駆動車輪と右駆動車輪に設けられている従動プーリに伝達されるので、左把手と右把手の前後運動により生じる駆動力によって、左駆動車輪と右駆動車輪を確実に回動して、前後への進行、方向変えを行うことが可能である。
【0013】
請求項4記載の身障者用起立運動装置は、ベース架台を接地面に対して浮かせるねじジャッキが取り付けられているので、左把手と右把手の前後運動に伴う前後方向への振動によりベース架台が移動するのを防止し、下肢機能障害者に安全に運動できる環境を提供可能である。
【0014】
請求項5記載の身障者用起立運動装置は、左右の固定把手が設けられているので、下肢機能障害者は、固定把手を把持して、体を支えることができ、下肢機能障害者の身障者用起立運動装置への乗り降りを安全かつ容易に行えるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態に係る身障者用起立運動装置の側面図である。
【図2】同身障者用起立運動装置の正面図である。
【図3】(A)、(B)は同身障者用起立運動装置の前後運動切り換え手段の説明図である。
【図4】同身障者用起立運動装置の左右リンク機構、左右ステップ補助台、及び左右足載せ台の説明図である。
【図5】同身障者用起立運動装置の左動力切り換え手段の説明図である。
【図6】同左動力切り換え手段の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る身障者用起立運動装置10は、ベース架台11と、ベース架台11の前側中央に設けられ、上位置に中央軸受部材12が設けられた支持コラム13と、中央軸受部材12に基部が回動自在(回動可能)に挿入された左水平軸14及び右水平軸15と、左水平軸14の先部に設けられ、上部に左把手16の基部が固定された左軸受部材17と、右水平軸15の先部に設けられ、上部に右把手18の基部が固定された右軸受部材19と、左水平軸14及び右水平軸15にそれぞれ固定された左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21と、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の前後方向の運動を逆方向に規制する前後運動切り換え手段22とを有している。
【0017】
更に、身障者用起立運動装置10は、ベース架台11の上に前後に渡って平行に設けられ、それぞれ断面溝形状の左ステップガイド24及び右ステップガイド25と、後部に左ステップガイド24上及び右ステップガイド25上を前後動する車輪26を備え、前部は左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の下端に回動自在にそれぞれ連結された左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29と、左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29に2つずつ設けられた側板30に中央部が回動自在に支持され、前部は左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21によって駆動される左リンク機構32及び右リンク機構33にそれぞれ連結されて、前側位置では前上がり傾斜に、後側位置では後上がり傾斜に保持される左足載せ台34及び右足載せ台35とを有している。
【0018】
そして、身障者用起立運動装置10は、左ステップガイド24及び右ステップガイド25の後部に設けられて左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29を背後からそれぞれ付勢する左スプリング36及び右スプリング37と、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の回動によって、前後に移動する左膝ホルダー39及び右膝ホルダー40と、中央軸受部材12に支持部材41を介して設けられた胸当て42と、支持コラム13に取付け金具43を介して、取り外し可能に装着される腰当てバンド44とを有し、下肢機能障害者を立位保持すると共に、上肢運動によって他動的に足関節の屈伸運動をする装置である。以下、これらについて詳細に説明する。
【0019】
ベース架台11は、フレーム部46と、フレーム部46の前部の左右に設けられ、左把手16及び右把手18の前後方向の回動運動によって回転駆動する左駆動車輪47及び右駆動車輪48と、フレーム部46の後部の左右に設けられ、左駆動車輪47及び右駆動車輪48と共にフレーム部46を支持する左自在車輪49及び右自在車輪50とを備えている。
フレーム部46は、左駆動車輪47及び右駆動車輪48の回転駆動によって、前進、後退、及び左右への方向変えをし、左自在車輪49及び右自在車輪50は、フレーム部46の動きに応じて、回転軸の方向を左右に変えることができる。
【0020】
フレーム部46には、前後の左右に、ねじ機構によって、ベース架台11(左駆動車輪47、右駆動車輪48、左自在車輪49及び右自在車輪50)を接地面から浮かせるねじジャッキ51、52、53、54が、それぞれ取り付けられているので、身障者用起立運動装置10は、ベース架台11を浮かせた状態で、接地面に固定可能である。
また、フレーム部46の左右には、下肢機能障害者によって把持される左起立補助パイプ55及び右起立補助パイプ56がそれぞれ固定して設けられており、下肢機能障害者は、車椅子に座った状態から起立する際に、左起立補助パイプ55及び右起立補助パイプ56を把持して体を支えることができる。なお、図1中のAは下肢機能障害者を示す。
【0021】
フレーム部46の前側中央には、上端部に中央軸受部材12が固定して設けられた断面円形の支持コラム13の下端部が固着されている。
支持コラム13には、腰当てバンド44に取り付けられた取付け金具43が掛止される引掛けフック57、及び下肢機能障害者によって把持される固定把手58を左右にそれぞれ一つずつ設けた高さ調節可能な支持フレーム59が固着されている。
そして、中央軸受部材12には、上下及び前後の位置を調節可能な胸当て42が固定されており、下肢機能障害者は、固定把手58を握って胸部を胸当て42に引き寄せることができる。更に、下肢機能障害者は、胸部を押し当てた胸当て42によって前側から支持された状態で、取付け金具43を介して引掛けフック57に固定した腰当てバンド44によって背部を支持されることにより、立位した上体の姿勢を保つことが可能である。
【0022】
また、中央軸受部材12には、左側から左水平軸14の基部が、右側から右水平軸15の基部がそれぞれ挿入され、中央軸受部材12は、左水平軸14及び右水平軸15を同軸上で回動可能に保持している。
左水平軸14の先部は、左軸受部材17に挿入され、左水平軸14の中央には、左水平軸14の回動運動に連動して前後に回動する左ステップ駆動ロッド20の上端部が固定されている。また、右水平軸15の先部は、右軸受部材19に挿入され、右水平軸15の中央には、右水平軸15の回動運動に連動して前後に回動する右ステップ駆動ロッド21の上端部が固定されている。
下肢機能障害者は、左軸受部材17に固定された左把手16(右把手18についても同様)を把持して、左水平軸14を軸に左把手16を前後に回動駆動することができ、この左把手16の回動駆動により、左水平軸14及び左ステップ駆動ロッド20が回動する。
【0023】
左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21には、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の動力を相互に伝達し、それぞれの回動を前後逆方向に規制する前後運動切り換え手段22が設けられている。
前後運動切り換え手段22は、支持コラム13を左右に貫通して設けられた回動軸60と、回動軸60及び左ステップ駆動ロッド20の回動を連動させる第1、第2の左棒材61、62と、回動軸60及び右ステップ駆動ロッド21の回動を連動させる第1、第2の右棒材63、64とを有している。
【0024】
図3(A)、(B)に示すように、第1の左棒材61は、基部が回動軸60の左端部に固定され、回動軸60の回動に伴って回動軸60を軸に前後に回動する。第1の左棒材61の先部には、第2の左棒材62の基部が回動可能に連結され、第2の左棒材62の先部は、固定部材65を介して左ステップ駆動ロッド20に回動可能に連結されている。
第1の右棒材63は、基部が回動軸60の右端部に固定され、回動軸60の回動に伴って回動軸60を軸に前後に回動する。第1の右棒材63の先部には、第2の右棒材64の基部が回動可能に連結され、第2の右棒材64の先部は、固定部材66を介して右ステップ駆動ロッド21に回動可能に連結されている。
【0025】
第1の左棒材61及び第1の右棒材63の先部は、回動軸60を中心にして、それぞれ上下に配置されており、回動軸60の回動によって、前後逆方向に回動して、第2の左棒材62と固定部材65、及び第2の右棒材64と固定部材66を介して、動力を伝え、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21を、前後逆方向に回動する。
また、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21には、立位した下肢機能障害者の膝を支持する左膝ホルダー39及び右膝ホルダー40がそれぞれ設けられている。なお、左膝ホルダー39及び右膝ホルダー40は、上下前後の位置を調整可能である。
【0026】
図4に示すように、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の下端部にはそれぞれ、回動自在に連結された左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29が設けられている。
左ステップ補助台28(右ステップ補助台29についても同様)は、前部に左ステップ駆動ロッド20が連結され、後部の左右にそれぞれ車輪26が回転可能に取り付けられた前後に長い本体部68と、本体部68の後部の左右にそれぞれ固定され垂直に保持された対となる側板30とを有し、左ステップ駆動ロッド20の回動によって、前後方向に駆動力を受ける。
そして、左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29は、ベース架台11の上に前後に渡って配置された左ステップガイド24及び右ステップガイド25の上をそれぞれ移動し、後位置で、背部から左ステップガイド24及び右ステップガイド25の後部に設けられた左スプリング36及び右スプリング37によってそれぞれ前方に付勢される。
【0027】
左ステップ補助台28及び右ステップ補助台29の本体部68の各上方位置には、前後に3度〜15度の範囲で例えば8度に傾斜可能な左足載せ台34及び右足載せ台35がそれぞれ配置されている。
左足載せ台34(右足載せ台35についても同様)は、左ステップ補助台28の左右の側板30に、それぞれ上部が回動自在に取り付けられた吊下げ板70と、吊下げ板70によって両側部を支持され、下肢機能障害者の足が載せられる足載せ板71と、足載せ板71の底部前側に平行配置された左ループ部材72及び右ループ部材73とを有している。
左ループ部材72及び右ループ部材73は、共に足載せ板71に沿って前後に細長に形成された開口部(長孔部)74を備えている。
【0028】
また、左ステップ駆動ロッド20及び右ステップ駆動ロッド21の前後回動により、左足載せ台34及び右足載せ台35を前後に傾斜する左リンク機構32及び右リンク機構33が、左足載せ台34と左ステップ駆動ロッド20、及び右足載せ台35と右ステップ駆動ロッド21をそれぞれ連結して設けられている。
左リンク機構32(右リンク機構33についても同様)には、左ステップ駆動ロッド20に固定された円環固定具75と、基部が円環固定具75に回動可能に連結され、平行配置された第1の左リンク棒材76及び第1の右リンク棒材77とが設けられている。
更に、左リンク機構32には、基部が第1の左リンク棒材76及び第1の右リンク棒材77の各先部にそれぞれ回動可能に連結され、中央部が、固定金具78によって左ステップ補助台28の本体部68の左側部及び右側部にそれぞれ回動可能に取り付けられた第2の左リンク棒材79及び第2の右リンク棒材80とが設けられている。
【0029】
第2の左リンク棒材79及び第2の右リンク棒材80はそれぞれ、先部を左ループ部材72及び右ループ部材73にスライド可能に取り付けられ、固定金具78が取り付けられた中央部と先部との間で上側に屈曲(90度以上150度以下の範囲で、例えば120度)している。
そして、第2の左リンク棒材79及び第2の右リンク棒材80は、左ステップ駆動ロッド20の前後回動によって、固定金具78を中心に、左ステップ補助台28に対して回動し、先部を上下動して、足載せ板71を前後に傾斜する。
具体的には、第2の左リンク棒材79及び第2の右リンク棒材80の先部は、左ループ部材72及び右ループ部材73の開口部74内でスライドするので、左ステップ駆動ロッド20が垂直に配置されているとき、足載せ板71を水平に保持し、左ステップ駆動ロッド20が垂直配置から前側に回動するのに伴って、足載せ板71を前上がりに傾斜し、左ステップ駆動ロッド20が垂直配置から後側に回動するのに伴って、足載せ板71を後上がりに傾斜する。この足載せ板71の前上がり及び後上がりの傾斜動作によって、下肢機能障害者は足首の屈伸運動ができ、筋ポンプの働きによって血流を良くし、血栓の発生を防止可能である。
なお、左ステップ駆動ロッド20(右ステップ駆動ロッド21についても同様)には、左ステップ駆動ロッド20と共に、左ステップ補助台28に前後方向の動力を伝える補助ロッド82が設けられている。
【0030】
また、左軸受部材17及び右軸受部材19には、左動力切り換え手段84と右動力切り換え手段85がそれぞれ設けられている。左動力切り換え手段84及び右動力切り換え手段85は、左軸受部材17及び右軸受部材19の回動時に、ベース架台11の左駆動車輪47及び右駆動車輪48を、1)同時に前転、2)同時に逆転(後転)、3)一方が前転で他方が逆転、4)一方が前転又は逆転で他方が停止、及び、5)双方とも停止の状態に切り換えて維持できる。
図5、図6に示すように、左水平軸14(右水平軸15についても同様)の先部には、左水平軸14の外周部を隙間を有して覆う中空軸87が、第1、第2のニードルベアリング88、89を介して設けられている。
そして、左動力切り換え手段84(右動力切り換え手段85についても同様)には、中空軸87に沿って左右にスライドするスライド部材90と、中空軸87に取り付けられ、スライド部材90の左右にそれぞれ配置された、左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92とが備えられている。更に、左動力切り換え手段84には、左軸受部材17に固定された支持金具93と、支持金具93に回動可能に保持され、回動して、スライド部材90をスライドさせる回動ロッド94と、回動ロッド94を回動駆動するグリップレバー95と、回動ロッド94を所定の回動角度で固定する位置決め部材96とが備えられている。
【0031】
左軸受部材17(右軸受部材19についても同様)は、左右に対向配置された円形の側壁板97、98と、側壁板97、98の間に配置され、スライド部材90、左一方向クラッチ91、及び右一方向クラッチ92を覆う筒状カバー100と、側壁板98に固着され、左軸受部材17の回動駆動力を左水平軸14に伝える水平棒材101、102とを有している。
側壁板97、98の中央にはそれぞれ、中空軸87が回動可能に挿入されるブッシュ103、104が設けられている。
そして、水平棒材101、102は、側壁板98に90度位置に配置され、それぞれ先部が左水平軸14に固定されたボルト105の基部が、貫通して固定されているので、左軸受部材17と左水平軸14は、連動して同一方向に回動する。
なお、水平棒材101、102は、左水平軸14の外周部と一定の間隔を設けて配置された輪部材106に固定されている。また、左軸受部材17の側部中央には、左水平軸14に螺子固定された円盤キャップ107が配置されており、ブッシュ103が外力によって破損等するのを防止している。
【0032】
支持金具93には、半球状の角度固定穴108、109、110が形成された円盤部111が設けられ、位置決め部材96には、バネ112と、バネ112により付勢されて、角度固定穴108、109、110に下半分が嵌るボール113とを備えたボールスクリュー114が備えられている。
位置決め部材96及びグリップレバー95は、回動ロッド94に固定して設けられており、位置決め部材96は、グリップレバー95が回動されると、回動ロッド94と共に回動し、平面視して、ボールスクリュー114のボール113が角度固定穴108、109、110のいずれかに配置されたとき、ボール113を対応する角度固定穴108、109、110に押し入れ、回動ロッド94を、所定の回動角で固定することができる。
なお、グリップレバー95は、先部に下肢機能障害者によって把持される把持グリップ116が形成され、基部に回動ロッド94に固定されたグリップレバー固定具117が設けられている。
【0033】
回動ロッド94は、回動ロッド94の回動軸となる第1のロッド部118と、第1のロッド部118に斜めに(90度〜150度で、例えば110度)配置された第2のロッド部119と、第2のロッド部119を介して第1のロッド部118に連結された、第1のロッド部118に平行な第3のロッド部120とを有している。
第1のロッド部118には、一端部にグリップレバー95が固定されており、他端部は、第2のロッド部119の一端部に接続されており、第2のロッド部119の他端部は、第3のロッド部120に接続されている。
第3のロッド部120は、スライド部材90に形成された2つの突出部121の間に配置されており、第1のロッド部118を軸に回動して、スライド部材90を左右にスライドする。そして、スライド部材90は、ボールスクリュー114のボール113の位置が角度固定穴110にあるとき、左一方向クラッチ91に当接し、角度固定穴108にあるとき、右一方向クラッチ92に当接し、角度固定穴109にあるときには、左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92のどちらにも当接しない。
【0034】
左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92は、中空軸87が左右方向に貫通する開口部を中央に備えて、円環状に形成され、左一方向クラッチ91には、右側に平面歯車124が設けられ、また、右一方向クラッチ92には、左側に平面歯車125が設けられている。
スライド部材90には、スライド部材90を回動駆動する左把手16が、ボルト126、127によって固定され、しかも、左一方向クラッチ91の平面歯車124に噛合する左平面歯車128、及び右一方向クラッチ92の平面歯車125に噛合する右平面歯車129が、左右にそれぞれ設けられている。
【0035】
スライド部材90は、左把手16の前後への回動運動によって、回動され、左一方向クラッチ91に当接している場合には、左一方向クラッチ91をスライド部材90と同一方向に回動させ、右一方向クラッチ92に当接している場合には、右一方向クラッチ92をスライド部材90と同一方向に回動させる。
左一方向クラッチ91と左軸受部材17(右軸受部材19についても同様)の側壁板97の間、及び右一方向クラッチ92と左軸受部材17の側壁板98の間には、スラストニードルベアリング130がそれぞれ設けられており、左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92はそれぞれ、左軸受部材17の側壁板97、98に接することなく円滑に回動することができる。
【0036】
左一方向クラッチ91(右一方向クラッチ92についても同様)は、中空軸87の軸心を中心に両方向に回動可能であり、特定の一方向に回動しているときのみ中空軸87に動力を伝えて、中空軸87を左一方向クラッチ91と同方向に回動させ、逆方向に回動しているときには、中空軸87に動力を伝えない。
なお、中空軸87には、スライド部材90を中空軸87と独立して回動させる第3のニードルベアリング131が装着され、スライド部材90は、第3のニードルベアリング131を介して中空軸87に取り付けられている。
【0037】
また、中空軸87の一端部(左軸受部材17の側壁板97のブッシュ103に挿入された逆側)は、中空軸87と同方向に回動する駆動プーリ133にボルト固定され(即ち、中空軸87を介して左水平軸14に回動可能に設けられ)、駆動プーリ133には、駆動プーリ133の駆動力をベース架台11の左駆動車輪47に設けられた従動プーリ134に伝達するタイミングベルト(ベルトの一例)135が取り付けられている。
タイミングベルト135には、支持コラム13に基部が固定された押し当て部材136の先部に設けられたローラー137が当接されているので、駆動プーリ133及び従動プーリ134からタイミングベルト135が外れるのを防止している。なお、押し当て部材136は支持コラム13の左右に固定されており、右側に固定された押し当て部材136は、右水平軸15に設けられた中空軸87にボルト固定された駆動プーリ133とベース架台11の右駆動車輪48に設けられた従動プーリ134に掛け渡されたタイミングベルト135に当接している(図1、図2参照)。
【0038】
ここで、左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92の中空軸87に動力を伝える回動方向は逆向きであるので、左把手16が前後回動しているとき、左駆動車輪47は、スライド部材90の位置によって、前転、後転、及び停止の状態を切り換えることができる。
なお、左駆動車輪47の前転状態とは、スライド部材90が右一方向クラッチ92と当接している場合で、左把手16の前方への回動時に、左駆動車輪47が駆動力を受けて前転し、左把手16の後方への回動時には、駆動力を受けない状態である。また、左駆動車輪47の後転状態とは、スライド部材90が左一方向クラッチ91と当接している場合で、左把手16の後方への回動時に、左駆動車輪47が駆動力を受けて後転し、左把手16の前方への回動時には、駆動力を受けない状態であり、更に、左駆動車輪47の停止状態とは、スライド部材90が、左一方向クラッチ91及び右一方向クラッチ92のどちらにも当接していない場合で、左駆動車輪47が駆動力を受けていない状態である。
【0039】
従って、ベース架台11は、1)左駆動車輪47及び右駆動車輪48が共に前転状態のとき、前進し、2)左駆動車輪47及び右駆動車輪48が共に後転状態のとき、後退し、3)左駆動車輪47が前進状態で、右駆動車輪48が後退状態又は停止状態のとき、右へ方向変えし、4)左駆動車輪47が後退状態又は停止状態で、右駆動車輪48が前進状態のとき、左へ方向変えする。
なお、左把手16(右把手18についても同様)は、ボルト126、127によってスライド部材90に固定された基部材139と、一端部を2本のボルト140によって基部材139に固定され、他端部に、下肢機能障害者によって把持されるグリップ部材141が装着された回動ポール142とを備えている。基部材139は、左軸受部材17の筒状カバー100に形成された貫通穴143を貫通して配置され、左軸受部材17の回動方向で筒状カバー100に密着しているので、左把手16(基部材139)の前後回動によって左軸受部材17(筒状カバー100)を回動駆動できる。また、貫通穴143は、左右方向に長く形成され(図5参照)、左把手16の基部材139は、左軸受部材17の筒状カバー100と接しないので、左把手16は、スライド部材90と共に左右にスライド可能である。
【0040】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、胸当ては、支持コラムに支持部材を介して設けられてもよく、腰当てバンドは、中央軸受部材に取付け金具を介して装着されてもよい。また、左右の固定把手はそれぞれ、左軸受部材及び右軸受部材に設けることもできる。
更に、ベース架台は、左駆動車輪、右駆動車輪、左駆動車輪、及び右駆動車輪を備えていなくてもよく、この場合、身障者用起立運動装置は、移動することなく定位置で下肢機能障害者を運動させることができる。
【符号の説明】
【0041】
A:下肢機能障害者、10:身障者用起立運動装置、11:ベース架台、12:中央軸受部材、13:支持コラム、14:左水平軸、15:右水平軸、16:左把手、17:左軸受部材、18:右把手、19:右軸受部材、20:左ステップ駆動ロッド、21:右ステップ駆動ロッド、22:前後運動切り換え手段、24:左ステップガイド、25:右ステップガイド、26:車輪、28:左ステップ補助台、29:右ステップ補助台、30:側板、32:左リンク機構、33:右リンク機構、34:左足載せ台、35:右足載せ台、36:左スプリング、37:右スプリング、39:左膝ホルダー、40:右膝ホルダー、41:支持部材、42:胸当て、43:取付け金具、44:腰当てバンド、46:フレーム部、47:左駆動車輪、48:右駆動車輪、49:左自在車輪、50:右自在車輪、51、52、53、54:ねじジャッキ、55:左起立補助パイプ、56:右起立補助パイプ、57:引掛けフック、58:固定把手、59:支持フレーム、60:回動軸、61:第1の左棒材、62:第2の左棒材、63:第1の右棒材、64:第2の右棒材、65、66:固定部材、68:本体部、70:吊下げ板、71:足載せ板、72:左ループ部材、73:右ループ部材、74:開口部、75:円環固定具、76:第1の左リンク棒材、77:第1の右リンク棒材、78:固定金具、79:第2の左リンク棒材、80:第2の右リンク棒材、82:補助ロッド、84:左動力切り換え手段、85:右動力切り換え手段、87:中空軸、88:第1のニードルベアリング、89:第2のニードルベアリング、90:スライド部材、91:左一方向クラッチ、92:右一方向クラッチ、93:支持金具、94:回動ロッド、95:グリップレバー、96:位置決め部材、97、98:側壁板、100:筒状カバー、101、102:水平棒材、103、104:ブッシュ、105:ボルト、106:輪部材、107:円盤キャップ、108、109、110:角度固定穴、111:円盤部、112:バネ、113:ボール、114:ボールスクリュー、116:把持グリップ、117:グリップレバー固定具、118:第1のロッド部、119:第2のロッド部、120:第3のロッド部、121:突出部、124、125:平面歯車、126、127:ボルト、128:左平面歯車、129:右平面歯車、130:スラストニードルベアリング、131:第3のニードルベアリング、133:駆動プーリ、134:従動プーリ、135:タイミングベルト、136:押し当て部材、137:ローラー、139:基部材、140:ボルト、141:グリップ部材、142:回動ポール、143:貫通穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース架台と、
前記ベース架台の前側中央に設けられ、上位置に中央軸受部材が設けられた支持コラムと、
前記中央軸受部材に基部が回動自在に挿入された左右の水平軸と、
前記左の水平軸の先部に設けられ、上部に左把手の基部が固定された左軸受部材と、
前記右の水平軸の先部に設けられ、上部に右把手の基部が固定された右軸受部材と、
前記左右の水平軸にそれぞれ固定された左ステップ駆動ロッド及び右ステップ駆動ロッドと、
前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの前後方向の運動を逆方向に規制する前後運動切り換え手段と、
前記ベース架台の上に前後に渡って平行に設けられ、それぞれ断面溝形状の左ステップガイド及び右ステップガイドと、
後部に前記左ステップガイド上及び前記右ステップガイド上を前後動する車輪を備え、前部は前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの下端に回動自在にそれぞれ連結された左ステップ補助台及び右ステップ補助台と、
前記左ステップ補助台及び前記右ステップ補助台に設けられた側板に中央部が回動自在に支持され、前部は前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドによって駆動される左リンク機構及び右リンク機構にそれぞれ連結されて、前側位置では前上がり傾斜に、後側位置では後上がり傾斜に保持される左右の足載せ台と、
前記左ステップガイド及び前記右ステップガイドの後部に設けられて前記左ステップ補助台及び前記右ステップ補助台を背後からそれぞれ付勢する左スプリング及び右スプリングと、
前記左ステップ駆動ロッド及び前記右ステップ駆動ロッドの回動によって、前後に移動する左右の膝ホルダーと、
前記支持コラム又は前記中央軸受部材に支持部材を介して設けられた胸当てと、
前記支持コラム又は前記中央軸受部材に取付け金具を介して、取り外し可能に装着される腰当てバンドとを有することを特徴とする身障者用起立運動装置。
【請求項2】
請求項1記載の身障者用起立運動装置において、前記ベース架台の後部の左右には左自在車輪と右自在車輪が設けられ、前記ベース架台の前部の左右には、左駆動車輪と右駆動車輪が設けられ、前記左把手と前記右把手の前後運動によって、前記左軸受部材及び前記右軸受部材が回動駆動され、
前記左軸受部材及び前記右軸受部材には、左動力切り換え手段と右動力切り換え手段がそれぞれ設けられ、前記左軸受部材及び前記右軸受部材の回転時に、前記左駆動車輪及び前記右駆動車輪が、1)同時に前転、2)同時に逆転、3)一方が前転で他方が逆転、4)一方が前転又は逆転で他方が停止、及び、5)双方とも停止の状態を切り換えて維持できることを特徴とする身障者用起立運動装置。
【請求項3】
請求項2記載の身障者用起立運動装置において、前記左動力切り換え手段と前記右動力切り換え手段を介して前記左軸受部材及び前記右軸受部材から伝えられる動力は、前記左右の水平軸に回転可能に設けられている左右の駆動プーリに伝達され、該左右の駆動プーリから左右のベルトを介して前記左駆動車輪と前記右駆動車輪に設けられている左右の従動プーリにそれぞれ伝達されていることを特徴とする身障者用起立運動装置。
【請求項4】
請求項2又は3記載の身障者用起立運動装置において、前記ベース架台の前側及び後側の左右には、それぞれねじ機構によって、該ベース架台を接地面に対して浮かせるねじジャッキが取り付けられていることを特徴とする身障者用起立運動装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1記載の身障者用起立運動装置において、前記支持コラム又は前記左右の軸受部材には、左右の固定把手が設けられていることを特徴とする身障者用起立運動装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−67273(P2011−67273A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219360(P2009−219360)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(503361813)学校法人 中村産業学園 (26)
【出願人】(504268744)独立行政法人労働者健康福祉機構 (13)
【出願人】(509266000)有限会社滝長製作所 (1)