説明

車両用回転電機のエンドプレート

【課題】 高強度で組付性に優れた分割エンドプレートを提供すること。
【解決手段】 複数の分割エンドプレート6が周方向23に組合わされて構成されるエンドプレート7(車両用回転電機のエンドプレート)であって、分割エンドプレート6は、周方向の一方に回転軸3方向に突出する凸部33を有する第一接合面31と、他方に回転軸3方向に窪んだ凹部37を有する第二接合面32と、を備え、第一接合面31は、隣接する分割エンドプレート6の第二接合面32と回転軸3方向に重複し接合して分割エンドプレート6の回転軸3方向の相対移動を拘束し、凸部33は、隣接する分割エンドプレート6の凹部37と嵌合して分割エンドプレート6の周方向23相対移動を拘束すること、を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車やハイブリッドカー等のパワートレインに使用される車両用回転電機のエンドプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、車両用回転電機の回転子に使用される分割コアプレートの遠心力に対する強度を向上する為、扇型に分割され、周方向に配置された分割コアプレートをスタッド形状により結合して構成されるコアプレートがある。通しピンによるかしめ固定だけでなく、分割コアプレートの一方の周方向端面に凸スタッド形状を成型し、他方の周方向端面に凸スタッド形状に対応した凹形状を成型し互いに嵌合させ、一枚のコアプレートを構成する。さらに、コアプレートを回転軸方向に複数枚積み重ね、一体化することにより積層コアを構成する。両側をエンドプレートで挟み、回転軸方向に通しピンを配置してピンの端部をかしめ各コアプレートを固定し、シャフト及び永久磁石を組込み、回転電機の回転子を構成する(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-262496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、スタッド嵌合部は、回転軸に垂直な平面方向の自由度のみ拘束し回転軸方向を拘束しない為、スタッド嵌合による分割をエンドプレートに適用する場合、非分割エンドプレートに比べ、回転軸方向の拘束箇所が増加し組付性が悪化する問題がある。また、スタッド嵌合は局所的な構造なので遠心力により応力が増大し、高回転速度で破損する虞があり、上限回転速度を低く制限しなければならないという問題がある。さらに、スタッド嵌合部は回転軸に垂直な平面上で二次元的に分割プレートの相対位置を拘束する為、取付時に相対位置を調整できる自由度が低くなり、スタッド嵌合部の加工の高精度化が必要となる問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、組付性に優れ、上限回転速度を高く設定でき、加工精度を緩和できるエンドプレートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の課題解決手段は、複数の分割エンドプレートが周方向に組合されて構成される車両用回転電機のエンドプレートであって、前記分割エンドプレートは周方向の一方に第一接合面及び他方に第二接合面を備え、前記第一接合面は、隣接する前記分割エンドプレートの前記第二接合面と前記回転軸方向に重複し接合して前記分割エンドプレートの前記回転軸方向の相対移動を拘束すると共に、前記分割エンドプレートの周方向相対移動を拘束することである。
【0007】
第二の課題解決手段は、前記第一接合面には、回転軸方向に延出する凸部を有し、前記第二接合面には、前記回転軸方向に窪んで前記凸部と対応する凹部を有し、前記凸部は、隣接する前記分割エンドプレートの前記凹部と嵌合することである。
【0008】
第三の課題解決手段は、前記分割エンドプレートは扇形であり、前記凸部は、前記分割エンドプレート径方向に延在し、前記凹部は、前記分割エンドプレート径方向に延在することである。
【0009】
第四の課題解決手段は、前記分割エンドプレートは扇形であり、前記凸部は、前記分割エンドプレートの内径弧側から外径弧側まで延在し、前記凹部は、前記内径弧側から前記外径弧側まで延在することである。
【0010】
第五の課題解決手段は、前記第一接合面に形成された第一貫通孔と、前記第二接合面に形成され、前記第一接合面と前記第二接合面とが重複して前記第一貫通孔と連通する第二貫通孔と、を備え、通しピンが前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔を貫通することである。
【0011】
第六の課題解決手段は、前記通しピンは、車両用回転電機を構成するコアプレートを挿通して、前記分割エンドプレートと前記コアプレートとを固定することである。
【0012】
第七の課題解決手段は、前記分割エンドプレートは、前記第一接合面よりも周方向の一方に位置する第一フック部と、前記第二接合面よりも周方向の他方に位置する第二フック部と、を備え、前記第一フック部と前記第二フック部とが係合することにより、前記回転軸方向において、前記分割エンドプレートが隣接する前記分割エンドプレートから離間する方向に移動することを規制することである。
【発明の効果】
【0013】
分割エンドプレートに振動や衝撃等による軸方向の外力が作用しても、互いに回転軸方向に重複して保持しあう為、従来技術よりも回転軸方向の固定箇所を減らすことができ、組付性が向上する。
【0014】
また、凸凹状の嵌合部は、半径方向に延長可能な構造である為、遠心力による応力を緩和し、上限回転速度を向上することができる。また、凸凹状の嵌合部は、互いに半径方向に拘束していない為、半径方向に位置調整可能な構造とすることができ、加工精度を緩和できる。
【0015】
また、応力の増大を招きやすい局所的なスタッド嵌合ではなく、凸凹状の嵌合部を半径方向に延長している為、遠心力による応力が緩和され強度が向上し、従来技術よりも高い回転速度で回転子を回転させることができる。さらに、分割エンドプレートを嵌合部に沿って半径方向に移動して調整できる為、スタッド嵌合に比べて嵌合部分の加工精度を緩和できる。
【0016】
また、通しピンが重複部を回転軸方向に共締めする為、端部のめくれを防止できる。
【0017】
また、通しピンが分割エンドプレートとコアプレートを共締めすることにより、構成部品を削減できる。
【0018】
また、分割エンドプレート同士をフック構造によって係合する為、回転軸方向及び周方向の機械的強度が向上する。また、組付時に分割エンドプレートを仮組みすることにより、組付性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第一実施形態に係る回転子の断面図である。
【図2】第一実施形態に係るエンドプレートの正面図である。
【図3】第一実施形態に係るエンドプレートを分割した状態を示す斜視図である。
【図4】第二実施形態に係るエンドプレートを分割した状態を示す半径方向視説明図である。
【図5】第三実施形態に係るエンドプレートを分割した状態を示す半径方向視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明のエンドプレートを備えた車両用回転電機について説明する。
【0021】
図1は、第一実施形態に係る回転子1の断面図である。けい素鋼板等で成型されたコアプレート2を回転軸3方向に複数枚積層し、コアプレート2の回転軸3方向に穿たれた磁石孔4に永久磁石5を挿入する。ステンレス等の非磁性体で成型された分割エンドプレート6を周方向に配置してエンドプレート7(車両用回転電機のエンドプレート)を構成し、積層されたコアプレート2の両端を2枚のエンドプレート7で挟み、永久磁石5を回転軸3方向に拘束する。分割エンドプレート6の第一貫通孔8と第二貫通孔9、及び積層されたコアプレート2の貫通孔11に通しピン12を通して、通しピン12の頭部13と反対側の先端14をかしめて共締めし、エンドプレート7、積層されたコアプレート2及び永久磁石5を一体化することにより、コア部15を形成する。コア部15の内径16にシャフト17を挿入して、焼きばめ、キー又はスプライン等の手段でシャフト17とコア部15が一体で回転するよう拘束し、回転子1を構成する。回転子1は軸受18で回転自在に図示しないハウジングに支持される。回転子1の外側には図示しない固定子が配置され、ハウジングに固定される。固定子は複数の図示しないコイルから構成され、図示しない外部の制御回路と電気的に接続される。
【0022】
図2は、第一実施形態に係るエンドプレート7の正面図である。エンドプレート7は扇形に4つに分割された分割エンドプレート6のそれぞれの第一周方向端部21を、隣接する分割エンドプレート6の第二周方向端部22に当接させ、分割エンドプレート6を周方向23に配置して円盤形状に構成したものである。
【0023】
図3は、第一実施形態に係るエンドプレート7を分割した状態を示す斜視図である。分割エンドプレート6の第一周方向端部21に第一接合面31が設置され、第二周方向端部22に第二接合面32が設置される。第一接合面31には回転軸3方向に延出した凸部33が内径弧34側から外径弧35側まで半径方向36(分割エンドプレート6径方向)に形成され、第二接合面32には回転軸3方向に窪んでおり、凸部33と対応した凹部37が内径弧34から外径弧35まで半径方向36(分割エンドプレート6径方向)に形成される。第一接合面31は隣接する分割エンドプレート6の第二接合面32と重複して接合し、分割エンドプレート6の回転軸3方向の相対移動を規制する。第一接合面31の凸部33は隣接する分割エンドプレート6の第二接合面32の凹部37と嵌合し、分割エンドプレート6の周方向23の相対移動を規制する。また、第一接合面31に第一貫通孔8が穿たれ、第二接合面32には第二貫通孔9が穿たれる。第一接合面31と第二接合面32とが重複して、第一貫通孔8と第二貫通孔9が連通する。
【0024】
制御回路で発生した励磁電流は、固定子に流れることにより回転磁界を生成し、回転磁界が回転子1の永久磁石5に作用する。回転子1は、回転磁界の周波数に同期して回転し、回転電機は、電動機として作動する。一方、回転電機が発電機として作動する場合は、永久磁石5を搭載した回転子1が外部動力により回転し、磁束変化に伴う電磁誘導により固定子に起電力が発生する。
【0025】
回転子1の回転により、回転速度の二乗に比例した遠心力が分割エンドプレート6に作用し、分割エンドプレート6の第一周方向端部21と第二周方向端部22とは隣接する分割エンドプレート6により周方向23に引張られる。第一周方向端部21に作用する周方向23の引張力は、凸部33と隣接する分割エンドプレート6の凹部37との嵌合により保持され、第二周方向端部22に作用する周方向23の引張力は、凹部37と隣接する分割エンドプレート6の凸部33との嵌合により保持される。
【0026】
エンドプレート7を分割することにより、非分割エンドプレート加工時より、普及率のより高い、小さなトン数のプレス機で加工することができ、生産変動に対応しやすくなる。また、被加工物の素材から円盤形状であるエンドプレート7を一体のまま打ち抜くのではなく、より小さい扇側形状の分割エンドプレート6を打ち抜く為、素材の歩留まりが向上する。さらに、加工対象が分割され小さくなる為、加工に伴う変形が低減し加工精度が向上する。
【0027】
また、分割エンドプレート6に振動や衝撃等による回転軸3方向の外力が作用しても、互いに回転軸3方向に重複して保持しあう為、従来技術よりも回転軸3方向の通しピン12による固定箇所を減らすことができ、部品費と加工費を低減できる。固定箇所の低減に伴う回転子1の軽量化により、回転子1の回転慣性を低減できる為、回転子1の動特性が向上し、車両の加速性能及び運動エネルギーの回生効率を向上することができる。また、貫通孔11及びかしめを伴う通しピン12等の回転アンバランス要因を低減できる為、ダイナミックバランス特性が向上する。そのため、回転子1の回転に伴う振動及び騒音を低減でき快適性が向上するだけでなく、回転アンバランスに伴う軸受18の負荷も減少し、軸受18を小型化又は長寿命化することができる。通しピン12による表面の突出部が減り、空気の撹拌による風損が低減され、効率が向上する。また、通しピン12が重複部を回転軸3方向に共締めする為、端部のめくれを防止できる。
【0028】
さらに、通しピン12用の貫通孔11の数が減りコアプレート2の断面積が増加する為、磁束が低下せず性能が向上する。また、コアプレート2と比較して電気抵抗が小さく、ヒステリシス定数の大きい材質で製造される通しピン12の本数が減る為、渦電流損やヒステリシス損等の鉄損を低減でき、効率が向上する。
【0029】
また、回転子1の回転に伴う遠心力により、各分割エンドプレート6の第一周方向端部21及び第二周方向端部22に周方向23の引張力が作用し、従来技術によるスタッド嵌合では局所的な構造の為断面積が小さく、応力集中を招きやすい。しかしながら、第一実施形態では、凸部33及び凹部37の嵌合部を半径方向36に延長している為断面積が増加し、遠心力による応力が分散され回転速度に対する強度が向上する。そのため、従来技術よりも高い回転速度で回転子1を回転させることができ、トルクを増大させずに、回転速度のみを上げることにより動力を増大させることができる。
【0030】
さらに、分割エンドプレート6の嵌合部は、相対位置を半径方向36に拘束しておらず、半径方向36に相対位置を調整できる為、スタッド嵌合に比べて組付けガタを増加させることなく嵌合部の加工精度を緩和できる。
【0031】
第一実施形態では、エンドプレート7はステンレスで成型されているが、ステンレス以外の材質で成型してもよく、例えば、アルミ又は樹脂等であってもよい。また、エンドプレート7は扇型に分割されているが、扇型以外の形状に分割してもよい。第一周方向端部21と第二周方向端部22が当接してできる半径方向36の線も直線でなくてもよく、例えば、曲線や波状の形状でも良い。第一接合面31と第二接合面32はエンドプレート7の回転平面に対して平行であるが、傾きを持っていてもよい。凸部33及び凹部37は半径方向36に延在しているが、周方向23の荷重を保持できる形状であれば実施形態に示す形状でなくともよく、例えば、ピン嵌合を複数配置した形状でも良い。通しピン12の位置もエンドプレート7の重複する端部でなくともよい。重複部の接合は通しピン12による接合に限定せず、例えば、溶接、かしめ又は接着剤等であってもよい。
【0032】
また、第一実施形態では、分割エンドプレートは永久磁石同期機の回転子に適用されているが、固定子のエンドプレートに適用してもよく、整流子付直流機やSRモーター等の積層構造を持つ回転子のエンドプレートに適用してもよい。また、エンドプレートだけでなくコアプレートの分割構造に適用してもよく、かご型誘導機の短絡環に適用してもよい。
【0033】
図4は、第二実施形態に係るエンドプレートを分割した状態を示す半径方向視説明図である。エンドプレート以外の構成は第一実施形態と同一であり、同一の部品、構成については同一の符号を用いて説明する。分割エンドプレート41の第一周方向端部42に第一接合面43が設置され、第二周方向端部44に第二接合面45が設置される。第一接合面43には回転軸3方向に延出した第一フック部46が形成され、第二接合面45には回転軸3方向に延出し、第一フック部46と対応した第二フック部47が形成される。第一フック部46は隣接する分割エンドプレート41の第二フック部47と係合し回転軸3方向と周方向23の相対移動を規制する。
【0034】
回転子1の回転により遠心力が分割エンドプレート41に作用し、分割エンドプレート41の第一周方向端部42と第二周方向端部44とは、隣接する分割エンドプレート41により周方向23に引張られる。第一周方向端部42に作用する周方向23の引張力は、第一フック部46と隣接する分割エンドプレート41の第二フック部47との係合により保持され、第二周方向端部44に作用する周方向23の引張力は、第二フック部47と隣接する分割エンドプレート41の第一フック部46との係合により保持される。また、回転に伴う振動、衝撃に伴う外力等による回転軸3方向の力は、第一フック部46と第二フック部47の係合により保持される。
【0035】
第二実施形態では第一実施形態の効果に加え、分割エンドプレート41の第一フック部46と隣接する分割エンドプレート41の第二フック部47が係合することにより、回転軸3方向及び周方向23の機械的強度がより向上する。また、組付時に分割エンドプレート41を仮組みすることにより、組付性も向上できる。
【0036】
図5は、第三実施形態に係るエンドプレートを分割した状態を示す半径方向視説明図である。エンドプレート以外の構成は第一実施形態と同一であり、同一の部品、構成については同一の符号を用いて説明する。
【0037】
分割エンドプレート51の第一周方向端部52に第一接合面53が設置され、第二周方向端部54に第二接合面55が設置される。第一接合面53及び第二接合面54にはそれぞれ第一貫通孔56及び第二貫通孔57が形成されている。第一接合面53は隣接する分割エンドプレート51の第二接合面54と係合し回転軸3方向のうち一方の相対移動を規制する。また、図示はしないが第一貫通孔56及び第二貫通孔57に通しピンを挿通することにより、回転軸3方向のうち他方の相対移動及び周方向23の相対移動を規制する。
【0038】
第三実施形態では第一実施形態と比較して、凸部33及び凹部37(図3を参照)が省略されている。よって、第三実施形態の分割エンドプレート51同士の接合は第一実施形態と比較して劣るものではあるが、分割エンドプレート51の形状を簡素なものとすることができる。
【0039】
第一及び第三実施形態では、分割エンドプレート6(51)同士の接合は通しピン12により行なわれていたが、これに代えてダボカシメによる嵌合も考えられる。分割エンドプレート6(51)の第一接合面31(53)及び第二接合面32(55)がある部分は、他の部分と比較して回転軸3方向の長さが短い。従って、回転軸3方向の長さが短い第一接合面31(53)及び第二接合面32(55)に対してダボカシメにより分割エンドプレート6(51)同士を接合することも可能である。この場合、分割エンドプレート6(51)とコアプレートとの接合には、接着剤等を用いると良い。
【符号の説明】
【0040】
1 回転子
2 コアプレート
3 回転軸
6、41、51 分割エンドプレート
7 エンドプレート(車両用回転電機のエンドプレート)
8、56 第一貫通孔
9、57 第二貫通孔
12 通しピン
23 周方向
31、43、53 第一接合面
32、45、55 第二接合面
33 凸部
37 凹部
46 第一フック部
47 第二フック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の分割エンドプレートが周方向に組合されて構成される車両用回転電機のエンドプレートであって、
前記分割エンドプレートは周方向の一方に第一接合面及び他方に第二接合面を備え、
前記第一接合面は、隣接する前記分割エンドプレートの前記第二接合面と前記回転軸方向に重複し接合して前記分割エンドプレートの前記回転軸方向の相対移動を拘束すると共に、前記分割エンドプレートの周方向相対移動を拘束する車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項2】
前記第一接合面には、回転軸方向に延出する凸部を有し、
前記第二接合面には、前記回転軸方向に窪んで前記凸部と対応する凹部を有し、
前記凸部は、隣接する前記分割エンドプレートの前記凹部と嵌合する請求項1に記載の車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項3】
前記分割エンドプレートは扇形であり、
前記凸部は、前記分割エンドプレート径方向に延在し、
前記凹部は、前記分割エンドプレート径方向に延在する請求項1又は2に記載の車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項4】
前記分割エンドプレートは扇形であり、
前記凸部は、前記分割エンドプレートの内径弧側から外径弧側まで延在し、
前記凹部は、前記内径弧側から前記外径弧側まで延在する請求項1又は2に記載の車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項5】
前記第一接合面に形成された第一貫通孔と、
前記第二接合面に形成され、前記第一接合面と前記第二接合面とが重複して前記第一貫通孔と連通する第二貫通孔と、を備え、
通しピンが前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔を貫通する請求項1〜4の何れかに記載の車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項6】
前記通しピンは、車両用回転電機を構成するコアプレートを挿通して、前記分割エンドプレートと前記コアプレートとを固定する請求項5に記載の車両用回転電機のエンドプレート。
【請求項7】
前記分割エンドプレートは、前記第一接合面よりも周方向の一方に位置する第一フック部と、前記第二接合面よりも周方向の他方に位置する第二フック部と、を備え、
前記第一フック部と前記第二フック部とが係合することにより、前記回転軸方向において、前記分割エンドプレートが隣接する前記分割エンドプレートから離間する方向に移動することを規制する請求項1〜4の何れかに記載の車両用回転電機のエンドプレート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−16112(P2012−16112A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148621(P2010−148621)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】