説明

軟腐病の防除剤及び防除方法

【課題】新規な軟腐病の防除剤とその防除方法を提供する。
【解決手段】3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを有効成分として植物の軟腐病の防除剤とし、これを植物の栽培土壌に施用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜類等の植物の軟腐病の防除剤及び該防除剤を用いた軟腐病の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
軟腐病は、エルビニア・カロトボーラ細菌(Erwinia carotovora)により引き起こされ、植物組織が軟化腐敗していく植物病害である。軟腐病の防除対象とされる植物としては、キャベツ、セルリー、ダイコン、タバコ、タマネギ、トマト、ニンジン、ハクサイ、バレイショ、レタス、ワサビ、ナタネ等の野菜類が挙げられる。細菌性の病気は汎用の薬剤の効果が出にくいことから、従来、ストレプトマイシン等の抗生物質や、ボルドー液のような銅系殺菌剤を対象植物に施用することにより防除されている。しかしながら、軟腐病のような細菌病害の防除に使用されてきた抗生物質は、高価である上、耐性菌が発生するという問題点がある。また、銅系殺菌剤を使用する場合には、(1)気温が高いと薬害が発生する、(2)大量に使用しなければ防除効果がなく、金属汚染の懸念がある等の問題点がある。したがって、抗生物質や銅系薬剤の問題点を解決する防除方法の開発が望まれていた。
【0003】
特許文献1には、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(一般名:フルアジナム、(fluazinam))を含むN−ピリジルアニリン系化合物が、工業製品、種子、貯蔵中の果物に繁殖する有害菌、例えば、アスペルギルス菌、ギベレラ菌、ペニシリウム菌等の抑制、殺菌に優れた抗菌力を示すことが記載されている。また、昆虫類、ダニ類及び病原菌に対して優れた生育抑制効果を示すことが記載されている。しかしながら、フルアジナムにより、エルビニア・カロトボーラ細菌(Erwinia carotovora)により引き起こされる軟腐病が防除できることは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭56−092272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から使用されている軟腐病の防除剤は、コストが高かったり、薬害が発生したり、或いは、施用場面によっては植物病害に対する防除効果が不十分であったりする等、実用上いくつかの問題点を抱えている。従って、本発明が解決しようとする課題は、前記従来の問題点を解決した軟腐病の防除剤及びその防除方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究の結果、軟腐病を防除するために、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを、直接エルビニア・カロトボーラ細菌(Erwinia carotovora)に施用しても殺菌効果はないが、意外にも、植物の栽培土壌に施用すると軟腐病の防除効果があることを見いだした。
本発明の植物の軟腐病の防除剤は前記知見に基づいてなされたもので、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを有効成分とする植物の軟腐病の防除剤に関する。この防除剤は、植物の栽培土壌に施用する防除剤であることを特徴とする前記した軟腐病の防除剤も含む。
また、本発明は、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を植物の栽培土壌に施用することを特徴とする植物の軟腐病の防除方法に関する。この方法は、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を植物の栽培土壌に施用後、植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行うことを特徴とする植物の軟腐病の防除方法、並びに、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を、栽培土壌に混和することなく栽培土壌の表面に施用することを特徴とする前記した軟腐病の防除方法を含む。さらに、これら軟腐病の防除方法は、前記した軟腐病の防除方法において、前記栽培土壌に施用した3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの施用量が0.025〜2.5g/mであることを特徴とするものも含む。
さらに、本発明は、前記した軟腐病の防除剤又は防除方法において、前記植物が野菜類であることを特徴とするもの、並びに、前記野菜類がアスパラガス、エンダイブ、カラー、カリフラワー、キャベツ、コンニャク、サントウサイ、セルリー、ダイコン、タバコ、タマネギ、チンゲンサイ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、ハクサイ、ハナッコリー、パセリ、バレイショ、ブロッコリー、ラッキョウ、レタス、ワサビ及びナタネから成る群から選択される少なくとも一種であることを特徴とするものを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを軟腐病の防除剤として用い、植物の栽培土壌に施用することにより、従来の方法に比べて優れた軟腐病の防除効果が発現される。また、栽培土壌に混和することなく栽培土壌表面に施用することにより、栽培土壌表面の薬剤の濃度が高くなるために、より有効に軟腐病の防除効果が発現される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明における軟腐病の防除剤及び防除方法は、有効成分として3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを用いるものであって、前記化合物は軟腐病に対して防除活性を有する化合物である。
【0009】
本発明の軟腐病の防除剤は、有効成分である3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンに、通常の農薬の製剤方法に準じて各種補助剤を配合し、乳剤、粉剤、水和剤、液剤、粒剤、懸濁製剤等の種々の形態に製剤することができる。その際、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと前記補助剤とを一緒に混合・製剤してもよいし、或いは、別々に製剤してそれらを混合してもよい。ここにいう補助剤としては、担体、乳化剤、懸濁剤、増粘剤、安定剤、分散剤、展着剤、湿潤剤、浸透剤、凍結防止剤、消泡剤等が挙げられ、必要により適宜添加すればよい。
【0010】
前記担体としては、固体担体と液体担体に分けられ、固体担体としては、澱粉、砂糖、セルロース粉、シクロデキストリン、活性炭、大豆粉、小麦粉、もみがら粉、木粉、魚粉、粉乳等の動植物性粉末;タルク、カオリン、ベントナイト、有機ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、ゼオライト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ、シリカ、硫黄粉末、消石灰等の鉱物性粉末等が挙げられる。また、液体担体としては、水;大豆油、綿実油等の植物油;牛脂、鯨油等の動物油;エチルアルコール、エチレングリコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン等のケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ケロシン、灯油、流動パラフィン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、ソルベントナフサ等の芳香族炭化水素類;クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類;酢酸エチルエステル、脂肪酸のグリセリンエステル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等の含硫黄化合物類、或いは、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0011】
前記乳化剤としては、種々のものが用いられるが、ノニオン系界面活性剤やアニオン系界面活性剤で乳化剤として作用するもの等が挙げられる。
【0012】
前記懸濁剤としては、商品名Veegum R(三洋化成(株)製)等が挙げられる。
【0013】
前記増粘剤としては、カルボネート類、シリケート類及びオキシド類等の無機粒子;尿素ホルムアルデヒド縮合物等の有機物質等が挙げられる。
【0014】
前記安定剤としては、エポキシ化動植物油、非イオン系ポリオキシエチレン型界面活性剤、陰イオン系ポリオキシエチレン型界面活性剤、多価アルコール及び塩基性物質等が挙げられる。
【0015】
前記分散剤としては、ナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸の塩、アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、フェノールスルホン酸塩、フェノールスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、リグニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩のような陰イオン系の界面活性剤;オキシアルキレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油のような非イオン系の界面活性剤等が挙げられる。
【0016】
前記展着剤としては、アルキル硫酸ソーダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、リグニンスルホン酸ソーダ、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0017】
前記湿潤剤としては、当技術分野で公知のように、陽イオン、陰イオン、両性イオン又は非イオン型の界面活性剤等が挙げられる。
【0018】
前記浸透剤としては、脂肪アルコールアルコキシレート、鉱油、植物油、鉱油もしくは植物油のエステル等が挙げられる。
【0019】
前記凍結防止剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。
【0020】
前記消泡剤としては、商品名Rhodorsil 432(ローディア日華(株)製)、商品名Anti-mousse(BELCHIM CROP PROTECTION製) 等が挙げられる。
【0021】
前記3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと各種補助剤との配合割合は重量比で1:100000〜100000:1程度、望ましくは1:1000〜1000:1程度である。
これら製剤品の実際の使用に際しては、そのまま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。
【0022】
また、本発明の軟腐病の防除剤は、他の農薬、肥料、薬害軽減剤等と混用、或いは、併用することができ、この場合に一層優れた効果、作用性を示す場合がある。他の農薬としては、除草剤、殺菌剤、抗生物質、植物ホルモン、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤等が挙げられる。なお、特に記載がない場合であってもこれら農薬に塩、アルキルエステル、水和物、異なる結晶形態、各種構造異性体等が存在する場合は、当然それらも含まれる。
【0023】
前記除草剤の有効成分としては、下記するもの(一般名;一部ISO申請中を含む)が挙げられる。
(1)2,4−D、2,4−Dブトチル(2,4-D-butotyl)、2,4−Dブチル(2,4-D-butyl)、2,4−Dジメチルアンモニウム(2,4-D-dimethylammonimum)、2,4−Dジオールアミン(2,4-D-diolamine)、2,4−Dエチル(2,4-D-ethyl)、2,4−D−2−エチルヘキシル(2,4-D-2-ethylhexyl)、2,4−Dイソブチル(2,4-D-isobutyl)、2,4−Dイソオクチル(2,4-D-isoctyl)、2,4−Dイソプロピル(2,4-D-isopropyl)、2,4−Dイソプロピルアンモニウム(2,4-D-isopropylammonium)、2,4−Dナトリウム(2,4-D-sodium)、2,4−Dイソプロパノールアンモニウム(2,4-D-isopropanolammonium)、2,4−Dトロールアミン(2,4-D-trolamine)、2,4−DB、2,4−DBブチル(2,4-DB-butyl)、2,4−DBジメチルアンモニウム(2,4-DB-dimethylammonium)、2,4−DBイソオクチル(2,4-DB-isoctyl)、2,4−DBカリウム(2,4-DB-potassium)、2,4−DBナトリウム(2,4-DB-sodium)、ジクロロプロップ(dichlorprop)、ジクロロプロップブトチル(dichlorprop-butotyl)、ジクロロプロップジメチルアンモニウム(dichlorprop-dimethylammonium)、ジクロロプロップイソオクチル(dichlorprop-isoctyl)、ジクロロプロップカリウム(dichlorprop-potassium)、ジクロロプロップ−P(dichlorprop-P)、ジクロロプロップ−Pジメチルアンモニウム(dichlorprop-P-dimethylammonium)、ジクロロプロップ−Pカリウム(dichlorprop-P-potassium)、ジクロロプロップ−Pナトリウム(dichlorprop-P-sodium)、MCPA、MCPAブトチル(MCPA-butotyl)、MCPAジメチルアンモニウム(MCPA-dimethylammonium)、MCPA−2−エチルヘキシル(MCPA-2-ethylhexyl)、MCPAカリウム(MCPA-potassium)、MCPAナトリウム(MCPA-sodium)、MCPAチオエチル(MCPA-thioethyl)、MCPB、MCPBエチル(MCPB-ethyl)、MCPBナトリウム(MCPB-sodium)、メコプロップ(mecoprop)、メコプロップブトチル(mecoprop-butotyl)、メコプロップナトリウム(mecoprop-sodium)、メコプロップ−P(mecoprop-P)、メコプロップ−Pブトチル(mecoprop-P-butotyl)、メコプロップ−Pジメチルアンモニウム(mecoprop-P-dimethylammonium)、メコプロップ−P−2−エチルヘキシル(mecoprop-P-2-ethylhexyl)、メコプロップ−Pカリウム(mecoprop-P-potassium)、ナプロアニリド(naproanilide)、クロメプロップ(clomeprop)のようなフェノキシ系;2,3,6−TBA、ジカンバ(dicamba)、ジカンバブトチル(dicamba-butotyl)、ジカンバジグリコールアミン(dicamba-diglycolamine)、ジカンバジメチルアンモニウム(dicamba-dimethylammonium)、ジカンバジオールアミン(dicamba-diolamine)、ジカンバイソプロピルアンモニウム(dicamba-isopropylammonium)、ジカンバカリウム(dicamba-potassium)、ジカンバナトリウム(dicamba-sodium)、ジクロベニル(dichlobenil)、ピクロラム(picloram)、ピクロラムジメチルアンモニウム(picloram-dimethylammonium)、ピクロラムイソオクチル(picloram-isoctyl)、ピクロラムカリウム(picloram-potassium)、ピクロラムトリイソプロパノールアンモニウム(picloram-triisopropanolammonium)、ピクロラムトリイソプロピルアンモニウム(picloram-triisopropylammonium)、ピクロラムトロールアミン(picloram-trolamine)、トリクロピル(triclopyr)、トリクロピルブトチル(triclopyr-butotyl)、トリクロピルトリエチルアンモニウム(triclopyr-triethylammonium)、クロピラリド(clopyralid)、クロピラリドオールアミン(clopyralid-olamine)、クロピラリドカリウム(clopyralid-potassium)、クロピラリドトリイソプロパノールアンモニウム(clopyralid-triisopropanolammonium)、アミノピラリド(aminopyralid)のような芳香族カルボン酸系;その他ナプタラム(naptalam)、ナプタラムナトリウム(naptalam-sodium)、ベナゾリン(benazolin)、ベナゾリンエチル(benazolin-ethyl)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、ダイフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ダイフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr-sodium)、フルオキシピル(fluroxypyr)、フルオキシピル−2−ブトキシ−1−メチルエチル(fluroxypyr-2-butoxy-1-methylethyl)、フルオキシピルメプチル(fluroxypyr-meptyl)、クロロフルレノール(chlorflurenol)、クロロフルレノールメチル(chlorflurenol-methyl)等のように植物のホルモン作用を攪乱することで除草効力を示すとされているもの。
(2)クロロトルロン(chlorotoluron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、リニュロン(linuron)、イソプロチュロン(isoproturon)、メトベンズロン(metobenzuron)、テブチウロン(tebuthiuron)、ジメフロン(dimefuron)、イソウロン(isouron)、カルブチレート(karbutilate)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メトクスロン(metoxuron)、モノリニュロン(monolinuron)、ネブロン(neburon)、シデュロン(siduron)、ターブメトン(terbumeton)、トリエタジン(trietazine)のような尿素系;シマジン(simazine)、アトラジン(atrazine)、アトラトン(atratone)、シメトリン(simetryn)、プロメトリン(prometryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ヘキサジノン(hexazinone)、メトリブジン(metribuzin)、ターブチラジン(terbuthylazine)、シアナジン(cyanazine)、アメトリン(ametryn)、シブトリン(cybutryne)、トリアジフラム(triaziflam)、ターブトリン(terbutryn)、プロパジン(propazine)、メタミトロン(metamitron)、プロメトン(prometon)、インダジフラム(indaziflam)のようなトリアジン系;ブロマシル(bromacil)、ブロマシルリチウム(bromacyl-lithium)、レナシル(lenacil)、ターバシル(terbacil)のようなウラシル系;プロパニル(propanil)、シプロミッド(cypromid)のようなアニリド系;スエップ(swep)、デスメディファム(desmedipham)、フェンメディファム(phenmedipham)のようなカーバメート系;ブロモキシニル(bromoxynil)、ブロモキシニルオクタノエート(bromoxynil-octanoate)、ブロモキシニルヘプタノエート(bromoxynil-heptanoate)、アイオキシニル(ioxynil)、アイオキシニルオクタノエート(ioxynil-octanoate)、アイオキシニルカリウム(ioxynil-potassium)、アイオキシニルナトリウム(ioxynil-sodium)のようなヒドロキシベンゾニトリル系;その他ピリデート(pyridate)、ベンタゾン(bentazone)、ベンタゾンナトリウム(bentazone-sodium)、アミカルバゾン(amicarbazone)、メタゾール(methazole)、ペンタノクロール(pentanochlor)等のように植物の光合成を阻害することで除草効力を示すとされているもの。
(3)パラコート(paraquat)、ジクワット(diquat)のような4級アンモニウム塩系等のように、それ自身が植物体中でフリーラジカルとなり、活性酸素を生成させて速効的な除草効力を示すとされているもの。
(4)ニトロフェン(nitrofen)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、ビフェノックス(bifenox)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アシフルオルフェンナトリウム(acifluorfen-sodium)、ホメサフェン(fomesafen)、ホメサフェンナトリウム(fomesafen-sodium)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、ラクトフェン(lactofen)、アクロニフェン(aclonifen)、エトキシフェンエチル(ethoxyfen-ethyl、HC−252)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、フルオログリコフェン(fluoroglycofen)のようなジフェニルエーテル系;クロルフタリム(chlorphthalim)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミクロラック(flumiclorac)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)のような環状イミド系;その他オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、チジアジミン(thidiazimin)、ペントキサゾン(pentoxazone)、アザフェニジン(azafenidin)、イソプロパゾール(isopropazole)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ブタフェナシル(butafenacil)、サフルフェナシル(saflufenacil)、フルポキサム(flupoxam)、フルアゾレート(fluazolate)、プロフルアゾール(profluazol)、ピラクロニル(pyraclonil)、フルフェンピルエチル(flufenpyr-ethyl)、ベンカルバゾン(bencarbazone)等のように植物のクロロフィル生合成を阻害し、光増感過酸化物質を植物体中に異常蓄積させることで除草効力を示すとされているもの。
(5)ノルフルラゾン(norflurazon)、クロリダゾン(chloridazon)、メトフルラゾン(metflurazon)のようなピリダジノン系;ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、トプラメゾン(topramezone, BAS−670H)、ピラスルフォトール(pyrasulfotole)のようなピラゾール系;その他アミトロール(amitrole)、フルリドン(fluridone)、フルルタモン(flurtamone)、ジフルフェニカン(diflufenican)、メトキシフェノン(methoxyphenone)、クロマゾン(clomazone)、スルコトリオン(sulcotrione)、メソトリオン(mesotrione)、テンボトリオン(tembotrione)、テフリルトリオン(tefuryltrione, AVH−301)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフェンゾコートメチルサルフェート(difenzoquat-metilsulfate)、イソキサクロロトール(isoxachlortole)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ピコリナフェン(picolinafen)、ビフルブタミド(beflubutamid)等のようにカロチノイド等の植物の色素生合成を阻害し、白化作用を特徴とする除草効力を示すとされているもの。
(6)ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、ジクロホップ(diclofop)、ピリフェノップナトリウム(pyriphenop-sodium)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップ-P(fluazifop-P)、フルアジホップ−P−ブチル(fluazifop-P-butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop-methyl)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップエトチル(haloxyfop-etotyl)、ハロキシホップ−P(haloxyfop-P)、ハロキシホップ−P−メチル(haloxyfop-P-methyl)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップ−P(quizalofop-P)、キザロホップ−P−エチル(quizalofop-P-ethyl)、キザロホップ−P−テフリル(quizalofop-P-tefuryl)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップ−P(fenoxaprop-P)、フェノキサプロップ−P−エチル(fenoxaprop-P-ethyl)、メタミホッププロピル(metamifop-propyl)、メタミホップ(metamifop)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl)、クロジナホップ(clodinafop)、プロパキザホップ(propaquizafop)のようなアリールオキシフェノキシプロピオン酸系;アロキシジムナトリウム(alloxydim-sodium)、アロキシジム(alloxydim)、クレソジム(clethodim)、セトキシジム(sethoxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)のようなシクロヘキサンジオン系;その他、フラムプロップ−M−メチル(flamprop-M-methyl)、フラムプロップ−M(flamprop-M)、フラムプロップ−M−イソプロピル(flamprop-M-isopropyl)等のようにイネ科植物に特異的に除草効力が強く認められるもの。
(7)クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロリムロン(chlorimuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、スルホメツロン(sulfometuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プリミスルフロン(primisulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、ベンスルフロン(bensulfuron)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、メトスルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、メトスルフロン(metsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、フルピルスルフロンメチルナトリウム(flupyrsulfuron-methyl-sodium)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、ハロスルフロン(halosulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、イオドスルフロン(iodosulfuron)、イオドスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron-methyl-sodium)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロンメチル(tribenuron-methyl)、トリベヌロン(tribenuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、フォーラムスルフロン(foramsulfuron)、トリフルオキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフルオキシスルフロンナトリウム(trifloxysulfuron-sodium)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron-methyl)、メソスルフロン(mesosulfuron)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron、TH−547)、NC−620、国際公開公報WO2005092104に記載されている化合物のようなスルホニルウレア系;フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、ジクロスラム(diclosulam)、クロランスラムメチル(cloransulam-methyl)、フロラスラム(florasulam)、ペノクススラム(penoxsulam)、ピロクススラム(pyroxsulam)のようなトリアゾロピリミジンスルホンアミド系;イマザピル(imazapyr)、イマザピルイソプロピルアンモニウム(imazapyr-isopropylammonium)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゼタピルアンモニウム(imazethapyr-ammonium)、イマザキン(imazaquin)、イマザキンアンモニウム(imazaquin-ammonium)、イマザモックス(imazamox)、イマザモックスアンモニウム(imazamox-ammonium)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマザピック(imazapic)のようなイミダゾリノン系;ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac-sodium)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリミスルファン(pyrimisulfan, KUH−021)のようなピリミジニルサリチル酸系;フルカーバゾン(flucarbazone)、フルカーバゾンナトリウム(flucarbazone-sodium)、プロポキシカーバゾンナトリウム(propoxycarbazone-sodium)、プロポキシカーバゾン(propoxycarbazone)のようなスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系;その他グリホサート(glyphosate)、グリホサートナトリウム(glyphosate-sodium)、グリホサートカリウム(glyphosate-potassium)、グリホサートアンモニウム(glyphosate-ammonium)、グリホサートジアンモニウム(glyphosate-diammonium)、グリホサートイソプロピルアンモニウム(glyphosate-isopropylammonium)、グリホサートトリメシウム(glyphosate-trimesium)、グリホサートセスキナトリウム(glyphosate-sesquisodium)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネートアンモニウム(glufosinate-ammonium)、グルホシネート-P(glufosinate-P)、グルホシネート-Pアンモニウム(glufosinate-P-ammonium)、グルホシネート-Pナトリウム(glufosinate-P-sodium)、ビラナホス(bilanafos)、ビラナホスナトリウム(bilanafos-sodium)、シンメチリン(cinmethylin)等のように植物のアミノ酸生合成を阻害することで除草効力を示すとされているもの。
(8)トリフルラリン(trifluralin)、オリザリン(oryzalin)、ニトラリン(nitralin)、ペンディメタリン(pendimethalin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、ベンフルラリン(benfluralin)、プロジアミン(prodiamine)、ブトラリン(butralin)、ジニトラミン(dinitramine)のようなジニトロアニリン系;ベンスリド(bensulide)、ナプロパミド(napropamide)、プロピザミド(propyzamide、プロナミド(pronamide))のようなアミド系;アミプロホスメチル(amiprofos-methyl)、ブタミホス(butamifos)、アニロホス(anilofos)、ピペロホス(piperophos)のような有機リン系;プロファム(propham)、クロルプロファム(chlorpropham)、バーバン(barban)、カルベタミド(carbetamide)のようなフェニルカーバメート系;ダイムロン(daimuron)、クミルロン(cumyluron)、ブロモブチド(bromobutide)、メチルダイムロン(methyldymron)のようなクミルアミン系;その他アシュラム(asulam)、アシュラムナトリウム(asulam-sodium)、ジチオピル(dithiopyr)、チアゾピル(thiazopyr)、クロルタールジメチル(chlorthal-dimethyl)、クロルタール(chlorthal)、ジフェナミド(diphenamid)等のように植物の細胞有糸分裂を阻害することで除草効力を示すとされているもの。
(9)アラクロール(alachlor)、メタザクロール(metazachlor)、ブタクロール(butachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、メトラクロール(metolachlor)、S−メトラクロール(S-metolachlor)、テニルクロール(thenylchlor)、ペトキサマイド(pethoxamid)、アセトクロール(acetochlor)、プロパクロール(propachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミド−P(dimethenamid−P)、プロピソクロール(propisochlor)、ジメタクロール(dimethachlor)のようなクロロアセトアミド系;モリネート(molinate)、ジメピペレート(dimepiperate)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、EPTC、ブチレート(butylate)、ベルノレート(vernolate)、ペブレート(pebulate)、シクロエート(cycloate)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、エスプロカルブ(esprocarb)、チオベンカルブ(thiobencarb)、ジアレート(diallate)、トリアレート(tri-allate)、オルベンカルブ(orbencarb)のようなチオカーバメート系;その他エトベンザニド(etobenzanid)、メフェナセット(mefenacet)、フルフェナセット(flufenacet)、トリディファン(tridiphane)、カフェンストロール(cafenstrole)、フェントラザミド(fentrazamide)、オキサジクロメフォン(oxaziclomefone)、インダノファン(indanofan)、ベンフレセート(benfuresate)、ピロキサスルフォン(pyroxasulfone、KIH−485)、ダラポン(dalapon)、ダラポンナトリウム(dalapon-sodium)、TCAナトリウム(TCA-sodium)、トリクロロ酢酸(trichloroacetic acid)等のように植物のタンパク質生合成、或いは、脂質生合成を阻害することで除草効力を示すとされているもの。
(10)ザントモナス キャンペストリス(Xanthomonas campestris)、エピココロシルス ネマトソルス(Epicoccosirusnematosorus)、エピココロシルス ネマトスペラス(Epicoccosirus nematosperus)、エキセロヒラム モノセラス(Exserohilummonoseras)、ドレクスレラ モノセラス(Drechsrelamonoceras)等のように植物に寄生することで除草効力を示すとされているもの。
(11)MSMA、DSMA、CMA、エンドタール(endothall)、エンドタールジカリウム(endothall-dipotassium)、エンドタールナトリウム(endothall-sodium)、エンドタールモノ(N,N−ジメチルアルキルアンモニウム)(endothall-mono(N,N-dimethylalkylammonium))、エトフメセート(ethofumesate)、ソディウムクロレート(sodium chlorate)、ペラルゴン酸(pelargonic acid、ノナン酸(nonanoic acid))、ホスアミン(fosamine)、ホスアミンアンモニウム(fosamine-ammonium)、ピノキサデン(pinoxaden)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone、HOK−201)、アクロレイン(aclolein)、スルファミン酸アンモニウム(ammonium sulfamate)、ボラックス(borax)、クロロ酢酸(chloroacetic acid)、クロロ酢酸ナトリウム(sodium chloroacete)、シアナミド(cyanamide)、メチルアルソン酸(methylarsonic acid)、ジメチルアルソン酸(dimethylarsinic acid)、ジメチルアルソン酸ナトリウム(sodium dimethylarsinate)、ジノターブ(dinoterb)、ジノターブアンモニウム(dinoterb-ammonium)、ジノターブジオールアミン(dinoterb-diolamine)、ジノターブアセテート(dinoterb-acetate)、DNOC、硫酸第一鉄(ferrous sulfate)、フルプロパネート(flupropanate)、フルプロパネートナトリウム(flupropanate-sodium)、イソキサベン(isoxaben)、メフルイジド(mefluidide)、メフルイジドジオールアミン(mefluidide-diolamine)、メタム(metam)、メタムアンモニウム(metam-ammonium)、メタムカリウム(metam-potassium)、メタムナトリウム(metam-sodium)、イソチオシアン酸メチル(methyl isothiocyanate)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペンタクロロフェノールナトリウム(sodium pentachlorophenoxide)、ペンタクロロフェノールラウレート(pentachlorophenol laurate)、キノクラミン(quinoclamine)、硫酸(sulfuric acid)、ウレアサルフェート(urea sulfate)等のような(1)〜(10)に記載されていない除草効力を示すとされているもの。
【0024】
前記殺菌剤の有効成分化合物(一般名;一部申請中を含む、又は日本植物防疫協会試験コード)としては、例えば、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメサニル(pyrimethanil)、シプロジニル(cyprodinil)、フェリムゾン(ferimzone)のようなアニリノピリミジナミン系化合物;
5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンのようなトリアゾロピリミジン系化合物;
トリアジメホン(triadimefon)、ビテルタノール(bitertanol)、トリフルミゾール(triflumizole)、エタコナゾール(etaconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、ペンコナゾール(penconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、マイクロブタニル(myclobutanil)、シプロコナゾール(cyproconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ファーコナゾールシス(furconazole‐cis)、プロクロラズ(prochloraz)、メトコナゾール(metconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、シプコナゾール(sipconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、フルトリアホール(flutriafol)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、トリシクラゾール(tricyclazole)、プロベナゾール(probenazole)、シメコナゾール(simeconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、イプコナゾール(ipconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)のようなアゾール系化合物;
キノメチオネート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物;
マンネブ(maneb)、ジネブ(zineb)、マンゼブ(mancozeb)、ポリカーバメート(polycarbamate)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)のようなジチオカーバメート系化合物;
フサライド(fthalide)、クロロタロニル(chlorothalonil)、キントゼン(quintozene)のような有機塩素系化合物;
ベノミル(benomyl)、チオファネートメチル(thiophanate‐methyl)、カーベンダジム(carbendazim)、チアベンダゾール(thiabendazole)、フベリアゾール(fuberiazole)、シアゾファミド(cyazofamid)のようなイミダゾール系化合物;
シモキサニル(cymoxanil)のようなシアノアセトアミド系化合物;
メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル−M(metalaxyl-M)、メフェノキサム(mefenoxam)、オキサジキシル(oxadixyl)、オフレース(ofurace)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル−M(benalaxyl-M、別名キララキシル(kiralaxyl、chiralaxyl))、フララキシル(furalaxyl)、シプロフラム(cyprofuram)のようなフェニルアミド系化合物;
ジクロフルアニド(dichlofluanid)のようなスルフェン酸系化合物;
水酸化第二銅(cupric hydroxide)のような無機銅や、有機銅(oxine Copper)のような銅系化合物;
ヒメキサゾール(hymexazol)のようなイソキサゾール系化合物;
ホセチルアルミニウム(fosetyl‐Al)、トルクロホスメチル(tolclofos‐Methyl)、S−ベンジル O,O−ジイソプロピルホスホロチオエート、O−エチル S,S−ジフェニルホスホロジチオエート、アルミニウムエチルハイドロゲンホスホネート、エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)のような有機リン系化合物;
キャプタン(captan)、キャプタホル(captafol)、フォルペット(folpet)のようなN−ハロゲノチオアルキル系化合物;
プロシミドン(procymidone)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinclozolin)のようなジカルボキシイミド系化合物;
フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)、ゾキサミド(zoxamide)、チアジニル(tiadinil)のようなベンズアニリド系化合物;
カルボキシン(carboxin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、チフルザミド(thifluzamide)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ボスカリド(boscalid)、ビキサフェン (bixafen)、フルオピラム(fluopyram)、イソチアニル(isotianil)、3−(ジフロロメチル)−1−メチル−N−[(1RS,4SR,9RS)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9−イソプロピル−1,4−メタノナフタレン−5−イル]ピラゾール−4−カルボキサミドと3−(ジフロロメチル)−1−メチル−N−[(1RS,4SR,9SR)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9−イソプロピル−1,4−メタノナフタレン−5−イル]ピラゾール−4−カルボキサミドの混合物(イソピラザム(isopyrazam))のようなアニリド系化合物;
トリホリン(triforine)のようなピペラジン系化合物;
ピリフェノックス(pyrifenox)のようなピリジン系化合物;
フェナリモル(fenarimol)、フルトリアフォル(flutriafol)のようなカルビノール系化合物;
フェンプロピディン(fenpropidin)のようなピペリジン系化合物;
フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリデモルフ(Tridemorph)のようなモルフォリン系化合物;
フェンチンヒドロキシド(fentin hydroxide)、フェンチンアセテート(fentin acetate)のような有機スズ系化合物;
ペンシキュロン(pencycuron)のような尿素系化合物;
ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)のようなシンナミック酸系化合物;
ジエトフェンカルブ(diethofencarb)のようなフェニルカーバメート系化合物;
フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)のようなシアノピロール系化合物;
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim‐methyl)、メトミノフェン(metominofen)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、オリザストロビン(oryzastrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)のようなストロビルリン系化合物;
ファモキサドン(famoxadone)のようなオキサゾリジノン系化合物;
エタボキサム(ethaboxam)のようなチアゾールカルボキサミド系化合物;
シルチオファム(silthiopham)のようなシリルアミド系化合物;
イプロバリカルブ(iprovalicarb)、ベンチアバリカルブ−イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、メチル[S−(R,S)]−[3−(N−イソプロポキシカルボニルバリニル)−アミノ]−3−(4−クロロ−フェニル)プロパオネート(バリフェナール(valifenalate))のようなアミノアシッドアミドカーバメート系化合物;
フェナミドン(fenamidone)のようなイミダゾリジン系化合物;
フェンヘキサミド(fenhexamid)のようなハイドロキシアニリド系化合物;
フルスルファミド(flusulfamid)のようなベンゼンスルホンアミド系化合物;
シフルフェナミド(cyflufenamid)のようなオキシムエーテル系化合物;
フェノキサニル(fenoxanil)のようなフェノキシアミド系化合物;
アントラキノン系化合物;
クロトン酸系化合物;
イミノクタジン(iminoctadine)、ドディン(dodine)のようなグアニジン系化合物;
2,3−ジメチル−6−t−ブチル−8−フルオロ−4−アセチルキノリンのような4−キノリノール誘導体化合物;
2−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)−2−(3−(2−メトキシフェニル)チアゾリジン−2−イリデン)アセトニトリルのようなシアノメチレン系化合物;
その他の化合物として、ピリベンカルブ(pyribencarb)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、ピロキロン(pyroquilon)、ジクロメジン(diclomezine)、キノキシフェン(quinoxyfen)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)クロルピクリン(chloropicrin)、ダゾメット(dazomet)、メタムナトリウム塩(metam‐sodium)、ニコビフェン(nicobifen)、メトラフェノン(metrafenone)、UBF-307、ジクロシメット(diclocymet)、プロキンアジド(proquinazid)、アミスルブロム(amisulbrom;別名アミブロドール(amibromdole))、マンジプロパミド(mandipropamid)、フルオピコリド(fluopicolide)、カルプロパミド(carpropamid)、メプチルジノキャップ(meptyldinocap)、6−t−ブチル−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン−4−イル アセテート、BCF−051、BCM−061及びBCM−062;等が挙げられる。
【0025】
前記抗生物質としては、ストレプトマイシン(streptomycin)、バリダマイシン(validamycin)、カスガマイシン(kasugamycin)、ポリオキシン(polyoxins)、アベルメクチン(avermectin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin Benzoate)、ミルベメクチン(milbemectin)、ミルベマイシン(milbemycin)、スピノサッド(spinosad)、イベルメクチン(ivermectin)、レピメクチン(lepimectin)、DE−175、アバメクチン(abamectin)、エマメクチン(emamectin)、スピネトラム(spinetoram)等が挙げられる。
【0026】
前記植物ホルモンとしては、オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチレン、ブラシノステロイド、ジャスモン酸、フロリゲン、ストリゴラクトン、サリチル酸等が挙げられる。
【0027】
前記殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、或いは、殺土壌害虫剤の有効成分化合物(一般名;一部申請中を含む、又は試験コード)としては、例えばプロフェノホス(profenofos)、ジクロルボス(dichlorvos)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、EPN、ダイアジノン(diazinon)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、アセフェート(acephate)、プロチオホス(prothiofos)、ホスチアゼート(fosthiazate)、カズサホス(cadusafos)、ジスルホトン(dislufoton)、イソキサチオン(isoxathion)、イソフェンホス(isofenphos)、エチオン(ethion)、エトリムホス(etrimfos)、キナルホス(quinalphos)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジメトエート(dimethoate)、スルプロホス(sulprofos)、チオメトン(thiometon)、バミドチオン(vamidothion)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、プロパホス(propaphos)、ホサロン(phosalone)、ホルモチオン(formothion)、マラチオン(malathion)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、シアノホス(cyanophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、メチダチオン(methidathion)、フェントエート(phenthoate)、ESP、アジンホスメチル(azinphos-methyl)、フェンチオン(fenthion)、ヘプテノホス(heptenophos)、メトキシクロル(methoxychlor)、パラチオン(parathion)、ホスホカルブ(phosphocarb)、デメトン-S-メチル(demeton-S-methyl)、モノクロトホス(monocrotophos)、メタミドホス(methamidophos)、イミシアホス(imicyafos)、パラチオン-メチル(parathion-methyl)、テルブホス(terbufos)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホスメット(phosmet)、ホレート(phorate)のような有機リン酸エステル系化合物;
カルバリル(carbaryl)、プロポキスル(propoxur)、アルジカルブ(aldicarb)、カルボフラン(carbofuran)、チオジカルブ(thiodicarb)、メソミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、ピリミカルブ(pirimicarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、フラチオカルブ(furathiocab)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メトルカルブ(metolcarb)、キシリルカルブ(xylylcarb)、XMC、フェノチオカルブ(fenothiocarb)のようなカーバメート系化合物;
カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、ベンスルタップ(bensultap)、チオスルタップナトリウム(thiosultap-sodium)のようなネライストキシン誘導体;
ジコホル(dicofol)、テトラジホン(tetradifon)、エンドスルファン(endosulfan)、ジエノクロル(dienochlor)、ディルドリン(dieldrin)のような有機塩素系化合物;
酸化フェンブタスズ(fenbutatin Oxide)、シヘキサチン(cyhexatin)のような有機金属系化合物;
フェンバレレート(fenvalerate)、ペルメトリン(permethrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、δ−メトリン(delta-methrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、テフルトリン(tefluthrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フルフェンプロックス(flufenprox)、シフルトリン(cyfluthrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(fluvalinate)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、λ−シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、ピレスリン(pyrethrins)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、テトラメスリン(tetramethrin)、レスメスリン(resmethrin)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ビフェントリン(bifenthrin)、ζ−シペルメトリン(zeta-cypermethrin)、アクリナトリン(acrinathrin)、α−シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、アレスリン(allethrin)、γ−シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、θ−シペルメトリン(theta-cypermethrin)、τ−フルバリネート(tau-fluvalinate)、トラロメスリン(tralomethrin)、プロフルスリン(profluthrin)、β−シペルメトリン(beta-cypermethrin)、β−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、フェノトリン(phenothrin)、イミデート(imidate)、フルメトリン(flumethrin)のようなピレスロイド系化合物;
ジフルベンズロン(diflubenzuron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、トリフルムロン(triflumuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、フルアズロン(fluazuron)のようなベンゾイルウレア系化合物;
メトプレン(methoprene)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ジオフェノラン(diofenolan)のような幼若ホルモン様化合物;
ピリダベン(pyridaben)のようなピリダジノン系化合物;
フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フィプロニル(fipronil)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、エチピロール(ethiprole)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、アセトプロール(acetoprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)のようなピラゾール系化合物;
イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、クロチアニジン(clothianidin)、ニジノテフラン(nidinotefuran)、ジノテフラン(dinotefuran)のようなネオニコチノイド;
テブフェノジド(tebufenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)のようなヒドラジン系化合物;
ピリダリル(Pyridaryl)、フロニカミド(flonicamid)のようなピリジン系化合物;
スピロディクロフェン(spirodiclofen)のようなテトロニック酸系化合物;
フルアクリピリム(fluacrypyrim)のようなストロビルリン系化合物;
フルフェネリム(flufenerim)のようなピリジナミン系化合物;
ジニトロ系化合物、有機硫黄化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、ヒドラゾン系化合物、また、その他の化合物として、ブプロフェジン(buprofezin)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、アミトラズ(amitraz)、クロルジメホルム(chlordimeform)、シラフルオフェン(silafluofen)、トリアザメイト(triazamate)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、インドキサカルブ(indoxacarb)、アセキノシル(acequinocyl)、エトキサゾール(etoxazole)、シロマジン(cyromazine)、1,3−ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ビフェナゼート(bifenazate)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、プロパルギット(propargite)、クロフェンテジン(clofentezine)、メタフルミゾン(metaflumizone)、フルベンジアミド(flubendiamide)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、クロラントラニルプロール(chlorantraniliprole)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)、フェナザキン(fenazaquin)、ピリダベン(pyridaben)、アミドフルメット(amidoflumet)、クロロベンゾエート(chlorobenzoate)、スルフルアミド(sulfluramid)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、メタアルデヒド(metaldehyde)、HGW-86、リアノジン(ryanodine)、フルフェンリム(flufenerim)、ピリダリル(pyridalyl)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、ベルブチン(verbutin)、チアゾリルシナノニトリル(thiazolylcinnanonitrile)、アミドフルメット(amidoflumet)のような化合物;AKD‐1022、IKA‐2000等が挙げられる。更に、Bacillus thuringiensis aizawai、Bacillus thuringiensis kurstaki、Bacillus thuringiensis israelensis、Bacillus thuringiensis japonensis、Bacillus thuringiensis tenebrionis、Bacillus thuringiensisが生成する結晶タンパク毒素、昆虫病原ウイルス剤、昆虫病原糸状菌剤、線虫病原糸状菌剤等のような微生物農薬;アザディラクチン(azadirachtin)、ロテノン(rotenone)のような天然物;ディート(deet)のような忌避剤等が挙げられる。
【0028】
前記肥料としては、液体肥料、活力剤、活性剤、葉面液肥等が挙げられる。
【0029】
前記薬害軽減剤としては、炭酸カルシウム剤等が挙げられる。
【0030】
なお、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと他の農薬との配合割合は重量比で1:10000〜10000:1程度、望ましくは1:1000〜1000:1程度である。
また、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと肥料との配合割合は重量比で1:100000〜100000:1程度、望ましくは1:1000〜1000:1程度である。
また、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと薬害軽減剤との配合割合は重量比で1:100000〜100000:1程度、望ましくは1:1000〜1000:1程度である。
これらの他の農薬、肥料、薬害軽減剤等は、単独又は2種以上を混合して用いることができる。また、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンと他の農薬、肥料、薬害軽減剤等は各々別々に製剤したものを施用時に混合して使用しても、両者を一緒に製剤して使用してもよい。
【0031】
次に、本発明の軟腐病の防除剤である3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの栽培土壌への施用について説明する。各施用方法の態様は、例えば、次の通りである。
1.植物の栽培土壌に施用し、農業用マルチシートを張り、その後農業用マルチシートの植穴を介して植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行う
2.植物の栽培土壌に農業用マルチシートを張り、植物の種子を播種又は植物の苗を定植するために必要な植穴を開けてから、施用し、その後前記植穴を介して植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行う
3.植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行った後、栽培土壌に施用する
4.植物の栽培土壌に施用した後、植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行う
好ましいのは前記1〜4に記載する防除方法において、栽培土壌表面に施用することである。さらに好ましいのは前記1〜4に記載する防除方法において、栽培土壌に混和することなく栽培土壌表面に施用することである。
【0032】
本発明の軟腐病の防除剤の土壌への施用はじょうろ、噴霧器、手動式散粒機、電動散粒機、散粉機等の適当な器具を使用して、例えば、散布、噴霧、ミスティング、アトマイジング、散粒等を行うことができる。また、セルトレイの土壌に散布して、セルの土壌ごと定植してもよい。
【0033】
本発明の軟腐病の防除剤の土壌への施用の前又は後において、マルチフィルム、機能性マルチ、農ポリ、生分解性プラスチック製マルチフィルム等の通常の農業用マルチシートを用いることができる。
【0034】
本発明の軟腐病の防除方法においては、3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの栽培土壌への施用量が0.025〜2.5g/m、好ましくは0.05〜1g/mさらに好ましくは0.1〜0.5g/mになるように施用する。これらの栽培土壌への施用量は、製剤の形態及び施用する方法、施用対象植物、施用時期、場所及び軟腐病の発生状況等によって適当に変更できる。
【0035】
本発明においては、軟腐病の防除対象となる植物としては、野菜類等が挙げられ、野菜類としてはアスパラガス、エンダイブ、カラー、カリフラワー、キャベツ、コンニャク、サントウサイ、セルリー、ダイコン、タバコ、タマネギ、チンゲンサイ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、ハクサイ、ハナッコリー、パセリ、バレイショ、ブロッコリー、ラッキョウ、レタス、ワサビ、ナタネ等が挙げられる。
【実施例】
【0036】
以下に本発明の実施例を比較例とともに説明する。但し、本発明はこれら実施例のみに限られるものではない。
【0037】
実施例1
(1)薬液の調製
500g/lの3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(一般名:フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)を薬量が250g ai/10a(500ml製品/10a)、希釈水量が150L/10aとなるように調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
上記調製した薬液を、圃場内の栽培土壌へ、散布量が0.25g/m(10a当り150L)となるように散布後、農業用マルチシートを張り、定植用植穴(直径5cmほど)を開けた後、1試験区が6mで30株、3連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:無双)の苗を定植した。
【0038】
比較例1
(1)薬液の調製
ストレプトマイシン(streptomycin)(マイシン20水和剤〔商品名〕、北興化学製)を水で1000倍に希釈、調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
農業用マルチシートを張った圃場に、実施例1と同様の方法で育成したハクサイ(品種:無双)の苗を実施例1と同様の方法で定植し、(1)で調製したストレプトマイシン薬液(1回当たりの散布量:200L/10a)を2回(定植39日後及び47日後)にわたって茎葉散布した。
【0039】
試験開始から63日後に各区全株の発病の程度を調査し、下記式により発病株率、発病度及び防除価を算出し、これらの試験結果を表1に示した。
発病株率=(発病株数/調査株数)×100
発病度=〔Σ(程度別発病株数×発病指数)/(調査した株×4)〕×100
防除価=〔1−(処理区発病度/無処理区発病度)〕×100
尚、前記発病指数の評価基準は次の通りである。
[発病指数]
0:発病なし
1:外葉の一部のみに発病(出荷可能)
2:外葉と結球葉の一部に発病(被害部分を除去し、小球として出荷可能であるが、B級品となる)
3:結球葉の大部分が発病し、或いは、それ以上の被害があるもの(出荷不可能)
4:株全体に発病及び枯死
【0040】
【表1】

【0041】
表1において、無処理区の発病は発病度の平均が35であることから、中発生条件下の試験であった。ストレプトマイシンの散布区は、ハクサイ軟腐病に対して全く効果が認められなかった。一方、本発明のフルアジナム処理区は、ハクサイ軟腐病に防除効果が認められた。
【0042】
実施例2
(1)薬液の調製
500g/lの3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)を薬量が250g ai/10a(500ml製品/10a)、希釈水量が150L/10aとなるように調製した。
【0043】
(2)ハクサイの病害防除試験
上記調製した薬液を、農業用マルチシートを張り、定植用植穴(直径5cmほど)を開けた後、0.25g/m(10a当たり150L)となるように植穴に散布後、風乾させた後に、1試験区が4.8mで34−40株、3連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:ゆめぶき)の苗を定植した。
【0044】
試験開始から50日後に各区全株の発病の程度を調査し、発病度及び防除価を評価した。なお、発病度及び防除価は前記と同様にして求めた。これらの試験結果を表2に示した。
【0045】
【表2】

【0046】
表2において無処理区の発病は発病度の平均が48.8であることから甚発生条件下の試験であった。フルアジナムによる、ハクサイ軟腐病に防除効果が認められた。
【0047】
実施例3
(1)薬液の調製
500g/lの3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)を薬量が62.5g ai/10a(125ml製品/10a)、125g ai/10a(250ml製品/10a)及び250g ai/10a(500ml製品/10a)、希釈水量が各々150L/10aとなるように調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
上記調製した薬液を、農業用マルチシートを張り、定植用植穴(直径9cmほど)を開けた後、処理薬量が62.5g ai/10aのものは0.0625g/m、処理薬量が125g ai/10aのものは0.125g/m及び処理薬量が250g ai/10aのものは0.25g/m(すべて10a当り150L)となるように植穴に散布後、風乾させた後に、1試験区が6mで30株、2連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:無双)の苗を定植した。
【0048】
比較例2
(1)薬液の調製
ストレプトマイシン(streptomycin)(マイシン20水和剤〔商品名〕、北興化学製)を水で1000倍に希釈、調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
農業用マルチシートを張った圃場に、実施例3と同様の方法で育成したハクサイ(品種:無双)の苗を実施例3と同様の方法で定植し、(1)で調製したストレプトマイシン薬液(1回当たり散布量:300L/10a)を3回(定植13日後、20日後及び27日後)にわたって茎葉散布した。
【0049】
試験開始から54日後に各区全株の発病の程度を調査し、発病度及び防除価を評価した。なお、発病度及び防除価は前記と同様にして求めた。これらの試験結果を表3に示した。
【0050】
【表3】

【0051】
実施例3では、散布量の違いによるフルアジナムのハクサイ軟腐病に対する防除効果を確認するために、処理薬量を62.5g ai/10a、125g ai/10a及び250g ai/10aとしたもので、該試験を実施した。
表3において無処理区の発病は発病度の平均が45の中発生条件下の試験であった。実施例3の病害防除試験では、処理薬量が250g ai/10aよりも少ない62.5g ai/10a及び125g ai/10aにおいても、ストレプトマイシンの茎葉散布処理と比較して、ハクサイ軟腐病に対する高い防除効果が認められた。
【0052】
実施例4
(1)薬液の調製
500g/lの3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)を薬量が62.5g ai/10a(125ml製品/10a)、125g ai/10a(250ml製品/10a)及び250g ai/10a(500ml製品/10a)、希釈水量が各々150L/10aとなるように調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
上記調製した薬液を、農業用マルチシートを張り、定植用植穴(直径5cmほど)を開けた後、処理薬量が62.5g ai/10aのものは0.0625g/m、処理薬量が125g ai/10aのものは0.125g/m及び処理薬量が250g ai/10aのものは0.25g/m(すべて10a当り150L)となるように植穴に散布後、風乾させた後に、1試験区が2.4mで19株、2連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:晴舞台65)の苗を定植した。
【0053】
比較例3
(1)薬液の調製
ストレプトマイシン(streptomycin)(マイシン20水和剤〔商品名〕、北興化学製)を水で1000倍に希釈、調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
農業用マルチシートを張った圃場に、実施例4と同様の方法で育成したハクサイ(品種:晴舞台65)の苗を実施例4と同様の方法で定植し、(1)で調製したストレプトマイシン薬液(1回当たりの散布量:300L/10a)を2回(定植27日後及び48日後)にわたって噴霧器にて茎葉散布した。
【0054】
試験開始から64日後に各区全株の発病の程度を調査し、発病度及び防除価を評価した。なお、発病度及び防除価は前記と同様にして求めた。これらの試験結果を表4に示した。
【0055】
【表4】

【0056】
実施例4では、実施例3と同様にフルアジナムの処理薬量を変えて、ハクサイの病害防除試験を行った。比較例3では、ストレプトマイシンを茎葉散布した場合のハクサイの病害防除試験を行った。
表4において無処理区の発病は発病度の平均が31.6であることから中発生条件下の試験であった。処理薬量が250g ai/10aよりも少ない62.5g ai/10a及び125g ai/10aにおいても、ストレプトマイシンを茎葉散布したものと比較して、ハクサイ軟腐病に対する高い防除効果があることが認められた。
【0057】
実施例5
(1)薬液の調製
500g/lの3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)を薬量が250g ai/10a(500ml製品/10a)、希釈水量が150L/10aとなるように調製した。
(2)ハクサイの病害防除試験
上記調製した薬液を、農業用マルチシートを張り、定植用植穴(直径5cmほど)を開けた後、0.25g/m(10a当り150L)となるように植穴に散布後、風乾させた後に、1試験区が2.4mで19株、2連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:晴舞台65)の苗を定植した。
上記調製した薬液を、農業用マルチシートを張らずに、0.25g/m(10a当り150L)となるように植穴に散布後、風乾させた後に、1試験区が2.4mで19株、2連制となるようにセル成型トレイ(128穴/育苗箱)で4週間育成したハクサイ(品種:晴舞台65)の苗を定植した。
【0058】
試験開始から64日後に各区全株の発病の程度を調査し、発病度及び防除価を評価した。なお、発病度及び防除価は前記と同様にして求めた。これらの試験結果を表5に示した。
【0059】
【表5】

【0060】
実施例5では、農業用マルチシートを張った区域と張らない区域を設けて、フルアジナムのハクサイの病害防除試験を行った。
表5において、無処理区の発病は発病度の平均が31.6であることから中発生条件下の試験であった。フルアジナムのハクサイ軟腐病の防除効果は農業用マルチシートを張っていない処理区でも防除価が72.8であり、農業用マルチシートを張っている処理区とほぼ同等の効果が認められた。農業用マルチシートの有無にかかわらず、土壌表面にフルアジナムを施用することにより、ハクサイ軟腐病に防除効果が認められた。
【0061】
参考試験例 バレイショ軟腐病菌生育阻害試験
軟腐病菌へ直接防除剤を施用した場合の軟腐病菌生育阻害試験を行った。予め溶解しておいたPSA培地(55℃)に所定量の薬液(3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム、フロンサイドSC〔商品名〕、石原産業(株)製)、エタボキサム水和剤(Ethaboxam、Gardian〔商品名〕、LG Chemical製)、ストレプトマイシン(streptomycin)(マイシン水和剤〔商品名〕、北興化学製)と軟腐病菌(バレイショ軟腐病菌(Erwinia carotovora))懸濁液を加え、よく撹拌した後、プレートに広げ、25℃にて4日間培養後、生育の状態を調査した。その後形成されたコロニーを以下の3段階で調査した。
+:無処理区と同等
±:無処理区より明らかに少ない
−:殆ど認められない
これらの試験結果を表6に示した。
【0062】
【表6】

【0063】
表6においてフルアジナムとエタボキサムは、軟腐病菌に対して、有効成分濃度1000ppmで処理したにもかかわらずその生育を阻害せず、軟腐病菌に対して直接には抗菌活性が認められなかった。一方、抗生物質であるストレプトマイシンは、有効成分濃度1ppmで、軟腐病菌に対して直接の抗菌活性が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、軟腐病に対する防除効果を有する防除剤とその防除剤を用いた軟腐病の防除方法として、産業上の利用可能性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンを有効成分とする植物の軟腐病の防除剤。
【請求項2】
植物の栽培土壌に施用する防除剤であることを特徴とする請求項1記載の軟腐病の防除剤。
【請求項3】
3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を植物の栽培土壌に施用することを特徴とする植物の軟腐病の防除方法。
【請求項4】
3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を植物の栽培土壌に施用後、植物の種子の播種又は植物の苗の定植を行うことを特徴とする請求項3記載の軟腐病の防除方法。
【請求項5】
3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの有効量を、前記栽培土壌に混和することなく栽培土壌の表面に施用することを特徴とする請求項3又は4記載の軟腐病の防除方法。
【請求項6】
前記栽培土壌に施用した3−クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジンの施用量が0.025〜2.5g/mであることを特徴とする請求項5記載の軟腐病の防除方法。
【請求項7】
前記植物が野菜類であることを特徴とする請求項1又は2に記載の軟腐病の防除剤。
【請求項8】
前記野菜類がアスパラガス、エンダイブ、カラー、カリフラワー、キャベツ、コンニャク、サントウサイ、セルリー、ダイコン、タバコ、タマネギ、チンゲンサイ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、ハクサイ、ハナッコリー、パセリ、バレイショ、ブロッコリー、ラッキョウ、レタス、ワサビ及びナタネから成る群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項7に記載の軟腐病の防除剤。
【請求項9】
前記植物が野菜類であることを特徴とする請求項3乃至6何れかに記載の軟腐病の防除方法。
【請求項10】
前記野菜類がアスパラガス、エンダイブ、カラー、カリフラワー、キャベツ、コンニャク、サントウサイ、セルリー、ダイコン、タバコ、タマネギ、チンゲンサイ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、ハクサイ、ハナッコリー、パセリ、バレイショ、ブロッコリー、ラッキョウ、レタス、ワサビ及びナタネから成る群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項9に記載の軟腐病の防除方法。

【公表番号】特表2012−530684(P2012−530684A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553181(P2011−553181)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【国際出願番号】PCT/JP2010/003727
【国際公開番号】WO2010/146791
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(000000354)石原産業株式会社 (289)
【Fターム(参考)】