説明

農作業機の操作レバー

【課題】操縦部の前部に配置された操作レバーを操縦部に搭乗したオペレータが把持した際に拇指で操作可能なスイッチが設置されたスイッチ面を、操作レバー上部のオペレータとの対向側に形成した農作業機の操作レバーにおいて、スイッチ面に設置されたスイッチの操作性を向上させることを課題としている。
【解決手段】本発明は、操縦部4の前部に配置された操作レバー37を操縦部4に搭乗したオペレータ9が把持した際に拇指で操作可能なスイッチ51,52,53,54が設置されたスイッチ面48を、操作レバー37上部45のオペレータ9との対向側に形成した農作業機の操作レバーにおいて、スイッチ面48の左右端における拇指側端がもう一端に対して前方に位置するようにスイッチ面48を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインの操向レバー等に適用される農作業機の操作レバーに関する。
【背景技術】
【0002】
操縦部の前部に配置された操作レバーを操縦部に搭乗したオペレータが把持した際に拇指で操作可能なスイッチが設置されたスイッチ面を、操作レバー上部のオペレータとの対向側に形成した特許文献1,2に示す農作業機の操作レバーが公知になっている。
【特許文献1】特開2008−54551号公報
【特許文献2】特開2007−300864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記文献の農作業機の操作レバーは、左端と右端の前後位置が略同一であり、スイッチ面のスイッチ操作を行う際に、操作レバーを把持し操作レバー側部側に位置している拇指をスイッチ面側に移動させる過程で、スイッチ面の拇指側端部に拇指が引っ掛かることがあり、スムーズな操作を行う上で課題が残る。
本発明は上記課題を解決し、操縦部の前部に配置された操作レバーを操縦部に搭乗したオペレータが把持した際に拇指で操作可能なスイッチが設置されたスイッチ面を、操作レバー上部のオペレータとの対向側に形成した農作業機の操作レバーにおいて、スイッチ面に設置されたスイッチの操作性を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明の農作業機の操作レバーは、第1に、操縦部4の前部に配置された操作レバー37を操縦部4に搭乗したオペレータ9が把持した際に拇指で操作可能なスイッチ51,52,53,54が設置されたスイッチ面48を、操作レバー37上部45のオペレータ9との対向側に形成した農作業機の操作レバーにおいて、スイッチ面48の左右端における拇指側端がもう一端に対して前方に位置するようにスイッチ面48を形成したことを特徴としている。
【0005】
第2に、スイッチ面48の拇指側部分を前方に向かって屈曲又は湾曲形成させてなることを特徴としている。
【0006】
第3に、操作レバー37を把持した際に拇指を置く載置部49aを操作レバー37の側部に形成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
以上のように構成される本発明の農作業機の操作レバーは、スイッチ面の左右端における拇指側端がもう一端に対して前方に位置するようにスイッチ面が形成されており、左端と右端の前後位置が略同一のスイッチ面を設ける場合と比較して、操作レバーを把持して操作レバーの側部に位置させた拇指をスイッチ面に移動させる動作をよりスムーズに行うことが可能になり、操作性が向上するという効果がある。
【0008】
また、スイッチ面の拇指側部分を前方に向かって屈曲又は湾曲形成させることにより、操作レバーの側部からスイッチ面への拇指の移動をよりスムーズに行うことができるという効果がある。
【0009】
さらに、操作レバーを把持した際に拇指を置く載置部を操作レバーの側部に形成することにより、拇指によるスイッチ面での操作をしない場合に、拇指を安定的に位置決めできるため、操作性がより向上する他、載置部をスイッチ面に近接配置すれば、拇指の移動量も少なくなり、迅速的な操作が可能になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した自脱式のコンバインの全体側面図である。本コンバイン(農作業機)は、左右のクローラ式走行装置(走行部)1L,1Rによって支持される走行機体2と、走行機体2の前端部に昇降駆動可能に連結されて圃場の穀稈の刈取及び刈取った穀稈の走行機体2側への後方搬送を行う前処理部3とを備えている。
【0011】
走行機体2の進行方向右(右)側前半部には操縦部4が設置され、左半部には前処理部3から搬送されてくる穀稈の脱穀処理を行う脱穀部(図示しない)が設けられている。脱穀部で脱穀処理されて排藁となった穀稈は、そのまま又は走行機体2後端部のカッタ部(後処理部,排藁処理部)6で切断処理されて機外に排出される。一方、脱穀処理された処理物は、藁屑等と穀粒(籾)とに選別され、藁屑は走行機体2後端部から機外に排出され、穀粒は走行機体2の右側後半部に設けられたグレンタンク7に収容される。グレンタンク7に収容された穀粒は、走行機体2の後部右側に基端部側が水平回動可能且つ上下揺動可能に支持されたオーガ8の先端部から機外に排出される。
【0012】
図2乃至4は、操縦部の側面図、平面図及び斜視図である。操縦部4は、操縦部4に搭乗したオペレータ9が前方を向いて着座する背凭れ付きの座席11と、該座席11の前方斜め下方に位置し操縦部4の床面を形成するフロアステップ12と、フロントフレーム13等によって固定されて座席11前方を覆うフロントカバー14と、座席11の内側側方(左側方)に位置し各種機器が配設される前後方向のサイド操作パネル16と、座席11の前方に位置し各種機器が配設される左右方向のフロント操作パネル17と、フロントカバー14の外側側部とフロント操作パネル17とサイド操作パネル16に沿うように1本の棒状部材を屈曲形成することによりなるグリップバー18とを備え、上記座席11の前方斜め外側方(右側方)は開放され乗降口19が形成されている。
【0013】
上記グリップバー18は、一端部がフロントフレーム13の外側側部に取付固定される一方で、他端部が操縦部4の乗車口19と反対側(左側)の側壁を構成する部材に取付固定される他、フロントフレーム13の外側側部の上端部から外側方に延設されるプレート状の支持ステー21によって補強支持されている。この支持ステー21から上方に突設された支持杆22には、右サイドミラー23Rが取付支持されている。ちなみに、左サイドミラー23Lは、前処理部3の左側側部に設置されている(図1参照)。
【0014】
グリップバー18におけるフロンドカバー14の外側方に位置しフロンドカバー14外側側部に沿って上下方向に延びる箇所に乗降時に把持する乗降グリップ18aが形成され、グリップバー18におけるフロント操作パネル17の前方斜め上方に位置しフロント操作パネル17に沿って左右方向に延びる箇所にフロントグリップ18bが形成され、グリップバー18におけるサイド操作パネル16の左斜め上方に位置しサイド操作パネル16に沿って前後方向に延びる箇所にサイドグリップ18cが形成されている。フロントグリップ18bやサイドグリップ18cは、オペレータ9が前方を向いてフロアステップ12上に起立して操作を行う場合等に把持され、オペレータ9の姿勢を安定させる。
【0015】
また、乗車口19前側に位置する上記乗降グリップ18aの他、乗降口19後側にも乗降グリップ24が設けられている。くわえて、乗降口19の下方には、走行機体2の操縦部4側側部から外側方に向かって延びる上下2段で乗降ステップ26,27が延設されている。上記前後の乗降グリップ18a,24を把持し、乗降ステップ26,27を上り下りすることにより、オペレータ9は操縦部4の乗降作業を容易に行うことが可能になる。
【0016】
なお、座席11の後方斜め下方にはエンジンを収容するエンジンルームが形成され、走行機体2の右側面の一部を構成するエンジンカバー28によって閉塞されている他、該エンジンルームの上方且つ座席11後方にはエアクリーナ等を収容する収容部を形成され、該収容部は走行機体2の右側面の一部を構成するカバー体29によって閉塞されている。
【0017】
上記サイド操作パネル16には、HST(油圧式無段階変速装置)を介した無段階の走行変速及び前後進切換操作を行う主変速レバー(走行変速レバー,走行変速操作具)31と、主変速レバー31の左方に配置され前後揺動により副変速機構の走行変速操作を行う副変速レバー32と、副変速レバー32の後方に配置され前後揺動操作によってエンジンの回転数を調整するエンジンコントロールレバー33と、主変速レバー31の後方に配置され前処理部3及び脱穀部への動力を入切操作するクラッチスイッチ(クラッチ操作具)34等の各種操作ボタンとが設けられている。
【0018】
主変速レバー31の上端部には左右方向のグリップ31aが形成されており、オペレータ9は、左手の掌を下側に向けた状態でグリップ31aを上部から把持し、ガイド溝36に沿って前後及び左右揺動操作する。該ガイド溝36は、前後方向の前進部36a後端部と、前後方向の後進部36b前端部とが左右方向の切換部36cによって連接されている。そして、主変速レバー31を、前進部36a内で前方位置に揺動操作させることによりHSTを無段階で前進方向に増速作動させ、後進部36b内で後方位置に揺動操作させることによりHSTを無段階で後進方向に増速作動させ、切換部36c内で左右揺動させることによりHSTを前後進切換作動させる。
【0019】
上記フロント操作パネル17の右部には、前後及び左右揺動操作可能に上下方向のマルチステアリングレバー(操作レバー,操作具,操向レバー,昇降レバー)37が支持されている。オペレータ9は、右手の掌をマルチステアリングレバー37側(左側)に向けた状態で、側部からマルチステアリングレバー37を把持し、前後揺動により前処理部3の昇降操作を行うとともに左右揺動により操向操作を行う。
【0020】
このマルチステアリングレバー37の後方には、マルチステアリングレバー37を把持して操作している際にマルチステアリングレバー37を把持している側の手(右手)を置くアームレスト面38aが形成されたアームレスト38が配置されている。このアームレスト38は、フロントカバー14の右上隅部から後方斜め上方に延設されており、その上面に上記アームレスト面38aが形成されている。
【0021】
次に、図5乃至10に基づき、マルチステアリングレバー37について詳述する。
図5乃至7は、マルチステアリングレバーの形状を示す後面図、側面図、平面図であり、図8は、マルチステアリングレバーの後面図であり、図9及び10は、マルチステアリングレバーの分解前方斜視図及び分解後方斜視図である。マルチステアリングレバー37は、本体(レバー本体)39と、フロント操作パネル17側に本体39を支持する上下方向の支持杆41と、支持杆41を覆い弾性変形可能なカバー体42(図2,3又は4参照)等とから構成されている。
【0022】
本体39は、上下方向に延びて上部45後側に開口部43aが形成されたレバーケース43と、該開口部43aに嵌め込み固定されるスイッチパネル44とにより、その外形が成形されている。具体的には、本体39全体が把持し易いように前方に向かって僅かに湾曲形成され、本体39の中途部に形成された棒状のグリップ部(把持部)46に対して下端部に水平方向に向かってフランジ状に一体延設された鍔部47が突出形成され、上部45は中途部に比べて径が大きく丸みを帯びた形状に成形されている。この鍔部47に、グリップ部を把持する手を載置することにより、手の姿勢を安定させることが可能になる。
【0023】
丸みを帯びた本体39上部45の後側(オペレータ9との対向側)には、スイッチパネル44の外面(表面)によって、前方斜め上方に傾斜したスイッチ面48が形成されている他、本体39のグリップ部46の拇指側側部から側方に向かって成形部49が一体的に突設されている。ちなみに、グリップ部46の拇指側側部とは、掌をグリップ部46外周面に向け拇指と食指とが対向するように上記グリップ部46を把持した際の拇指が位置する側であり、図示する例ではグリップ部46の左側部になる。
【0024】
上記成形部49の上面側には、拇指側側部から後方に向かって本体39の軸心に近づきながら下方傾斜する拇指載置面(載置部,拇指載置部)49aが成形されており、グリップ部46を把持した際、拇指全体をこの拇指載置面49aに載置することにより、拇指の姿勢を安定させる。
【0025】
上記スイッチ面48の拇指側部分(左部)は、スイッチ面48の拇指側と反対側部分(右部)及び左右方向中央部に対して、前方に屈曲又は湾曲形成される。図示する例では屈曲形成され、傾斜面48aをなしている。上記形状によって、スイッチ面48の左右端における拇指側端(左端)は拇指側と反対側の端(右端,反対側端)に対して前方に位置しており、グリップ46を把持した状態で、拇指載置面49a側からスイッチ面48側に拇指を移動させる際に、拇指がスイッチ面48の拇指側端部に引っ掛かることが防止される。なお、スイッチ面48を、拇指側端から反対側端に向かって後方傾斜する単一の傾斜面としてもよい。
【0026】
上記スイッチ面48の上下左右の4箇所には、それぞれ押操作式の円状のスイッチ51,52,53,54が設けられており、スイッチ面48左部のスイッチ51が走行時に機体を左側に微動旋回させる左操向スイッチ(操向スイッチ)になり、スイッチ面48右部のスイッチ52が走行時に機体を右側に微動旋回させる右操向スイッチ(操向スイッチ)になり、スイッチ面48上部のスイッチ53が前処理部3を上昇側に微動操作する上昇スイッチ(昇降スイッチ)になり、スイッチ面48下部のスイッチ54が前処理部3を下降側に微動操作する下降スイッチ(昇降スイッチ)になる。すなわち、左右一対の操向スイッチ51,52によって走行向きの微調整を行い、上下一対の昇降スイッチ53,54によって、前処理部3の昇降高さの微調整を行う。
【0027】
なお、スイッチ面48上部のスイッチ53が前処理部3を下降側に微動操作する下降スイッチ(昇降スイッチ)になり、スイッチ面48下部のスイッチ54が前処理部3を上昇側に微動操作する上昇スイッチ(昇降スイッチ)になるように、上下のスイッチ53,54の機能を前述した例と入れ換えてマルチステアリングレバー37を構成してもよい。
【0028】
左右一対の操向スイッチ51,52は、スイッチ面48の中心Sを通過し拇指載置面49a側から上記中心Sに向かって上方傾斜する横基準線L上にそれぞれ位置し、上記中心Sを通過し横基準線Lに直交するスイッチ面48と平行な縦基準線L対して線対称に配置される。一方、上下一対の昇降スイッチ53,54は、上記縦基準線L上にそれぞれ位置し上記横基準線Lに対して線対称に配置されている。以上のようにして、スイッチ51,52,53,54の配置を、拇指載置面49aからスイッチ面48に拇指を移動させる際又はスイッチ面48から拇指載置面49aに拇指を移動させる際の移動軌跡に対応させており、正確且つスムーズなスイッチ操作を行うことが可能になる。
【0029】
また、左右の操向スイッチ51,52は上下の昇降スイッチ53,54に対して大きくなるように形成されているため、各操向スイッチ51,52のスイッチ操作の確実性が高まる他、上下の昇降スイッチ53,54間の距離は、左右の操向スイッチ51,52間の距離に比べて短くなっており、迅速な昇降操作を行うことが可能になる。このようにして、4つのスイッチ51,52,53,54の操作性を向上させている。
【0030】
なお、鍔部47に手を載置させた際、拇指によるスイッチ面48でのスイッチ操作がスムーズに行えるように上記鍔部47の上下高さが調整されている。
【0031】
次に、図9乃至13に基づきスイッチ51,52,53,54の構成について説明する。
図11は、スイッチパネルの表面側の斜視図であり、図12は、スイッチパネルの裏面側の斜視図であり、図13は、各スイッチの構成を示す要部平断面図である。スイッチパネル44には、スイッチ面48上のスイッチ51,52,53,54が押操作されると、弾性変形してスイッチ面48に対してレバーケース43内側に押込まれる樹脂製板バネ状のスイッチ押圧部56,57,58,59がスイッチ51,52,53,54毎に設けられている。各スイッチ押圧部56,57,58,59の裏面側にはレバーケース43に向かってスイッチ押圧ピン61,62,63,64が突設されており、スイッチ押圧部56,57,58,59が押圧されると、上記スイッチ押圧ピン61,62,63,64は軸方向レバーケース43内部側に変位する。
【0032】
一方、スイッチパネル44の裏面側に取付固定されるスイッチ基盤66のスイッチパネル44との対向面側には、スイッチ押圧部56,57,58,59の押圧時、スイッチ押圧ピン61,62,63,64によって押操作される検出スイッチ67,68,69,71がスイッチ押圧ピン61,62,63,64毎に設けられている。
【0033】
検出スイッチ67,68,69,71は、押操作されることにより入作動され、検出対象のスイッチ51,52,53,54の入操作を検出するように構成されており、弾性部材等により常時切作動側に付勢されている。この付勢力及び上記スイッチ押圧部56,57,58,59の弾性力によって検出対象のスイッチ51,52,53,54も常時、切側に弾性的に付勢されている。
【0034】
スイッチ基盤66のスイッチパネル44への取付構造について説明すると、スイッチパネル44には、スイッチ面48の裏面側からレバーケース43内部に一体的に突出形成されて突出端が開放された筒状部72が設けられている。この筒状部72の左右には突出端側が開放された係合溝(係合部)72a,72aが切抜形成されている。一方、スイッチ基盤66の左右の各端縁には、側方に向かって係合片(係合部)66a,66aが突設されている。そして、この左右の係合片66a,66aをスイッチパネル44の左右の係合溝72a,72aにそれぞれ係合させ、スイッチ基盤66に穿設された挿通孔66bに挿通させたネジ(図示しない)を、スイッチパネル44の裏面側に設けられたネジ孔73に挿入係合させて締付けることにより、スイッチ基盤66をスイッチパネル44にネジ止させる。
【0035】
なお、フラットなスイッチ基盤66に対して前述したようにスイッチパネル44が湾曲又は屈曲形成されているため、各スイッチ押圧部56,57,58,59と、対応する各検出スイッチ67,68,69,71との間隔はそれぞれ異なる。このため、左操向スイッチ51用のスイッチ押圧部56と検出スイッチ67との間に設けられたスイッチ押圧ピン61と、右操向スイッチ52用のスイッチ押圧部57と検出スイッチ68との間に設けられたスイッチ押圧ピン62と、上昇スイッチ53用のスイッチ押圧部58と検出スイッチ69との間に設けられたスイッチ押圧ピン63と、下降スイッチ54用のスイッチ押圧部59と検出スイッチ71との間に設けられたスイッチ押圧ピン64とを、それぞれ入操作検出に最適な長さに各別に設定することにより、上記間隔の違いに対応させている。
【0036】
以上、操作レバー37をフロント操作パネル17の右部に支持し、オペレータ9の右手で操作する例につき説明したが、操作レバー37をフロント操作パネル17の左部に設置し、操作レバー37のスイッチ面48や成形部49等の各構成要素を前述した例と上下位置は変更せずに左右対称になるように配置することにより、操作レバー37をオペレータ9の左手で操作するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を適用した自脱式のコンバインの全体側面図である。
【図2】操縦部の側面図である。
【図3】操縦部の平面図である。
【図4】操縦部の斜視図である。
【図5】マルチステアリングレバーの形状を示す後面図である。
【図6】マルチステアリングレバーの形状を示す側面図である。
【図7】マルチステアリングレバーの形状を示す平面図である。
【図8】マルチステアリングレバーの後面図である。
【図9】マルチステアリングレバーの分解前方斜視である。
【図10】マルチステアリングレバーの分解後方斜視図である。
【図11】スイッチパネルの表面側の斜視図である。
【図12】スイッチパネルの裏面側の斜視図である。
【図13】各スイッチの構成を示す要部平断面図である。
【符号の説明】
【0038】
4 操縦部
9 オペレータ
37 マルチステアリングレバー(操作レバー,操作具,操向レバー,昇降レバー)
48 スイッチ面
49a 拇指載置面(載置部,拇指載置部)
51 左操向スイッチ(スイッチ,操向スイッチ)
52 右操向スイッチ(スイッチ,操向スイッチ)
53 上昇スイッチ(スイッチ,昇降スイッチ,下降スイッチ)
54 下降スイッチ(スイッチ,昇降スイッチ,上昇スイッチ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操縦部(4)の前部に配置された操作レバー(37)を操縦部(4)に搭乗したオペレータ(9)が把持した際に拇指で操作可能なスイッチ(51),(52),(53),(54)が設置されたスイッチ面(48)を、操作レバー(37)上部(45)のオペレータ(9)との対向側に形成した農作業機の操作レバーにおいて、スイッチ面(48)の左右端における拇指側端がもう一端に対して前方に位置するようにスイッチ面(48)を形成した農作業機の操作レバー。
【請求項2】
スイッチ面(48)の拇指側部分を前方に向かって屈曲又は湾曲形成させてなる請求項1の農作業機の操作レバー。
【請求項3】
操作レバー(37)を把持した際に拇指を置く載置部(49a)を操作レバー(37)の側部に形成した請求項1又は2の農作業機の操作レバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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