説明

農薬散布用ホース案内具

本発明は農薬散布用ホース案内具に関し、さらに詳しくは、農作物に農薬を散布するために農薬タンクと連結されたホースを引いて、農薬散布作業をする間、簡単にホースを引くように案内し、同時に、ホースによって農作物が損傷されることを防止して、一人でも安定且つ簡便に農薬を散布することができるようにした農薬散布用ホース案内具に関する。即ち、本発明は農薬タンクと連結されたホースを通じて農作物に農薬を散布し、また農作物の栽培地に固定設置するための固定支柱と、前記固定支柱に結合されて、ホースの上下離脱を防止するための固定管体と、前記固定管体内に空回転するように結合されて、ホースの引き作用を案内するための回動案内管とで構成されている農薬散布用ホース案内具を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農薬散布用ホース案内具に関し、さらに詳しくは、農作物に農薬を散布するために農薬タンクと連結されたホースを引いて農薬散布作業をする間に、簡単にホースを引っ張るように案内し、同時に、ホースによって農作物が損傷されることを防止しながら、一人でも安定的且つ簡便に農薬を散布することができるようにした農薬散布用ホース案内具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、農薬散布器は農薬タンクにホースが連結され、ホースはホースドラムに巻かれ、ホースの前端は農薬を噴射するための噴射ノズルが備えられ、このような農薬散布器を利用して広面積に栽培される農作物に農薬を散布する時には、溝や畝間などからなる農作物の間の通路を歩き回りながらホースを引っ張ってホース先端に備えられた噴射ノズルを通じて農作物に農薬を散布する。
【0003】
従来には、このような農薬散布器を利用して農薬を散布するために、農薬タンクは所定位置に固設された状態で、農薬散布者が農作物の間の通路を歩き回りながらホースを長く垂らす形態で引っ張って農薬散布作業をする時、少なくとも2人以上の作業者が必要となり、一人では農薬を散布することが困難であり、これは農薬散布者の他に別途の補助作業者によってホースを容易に引っ張ることができるように案内し、同時に、ホースに農作物が触れて損傷されないようにホース方向を案内しなければならないため、これによる費用の負担が加重され、作業生産性が大きく低下する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して詳しく説明すれば以下の通りである。本発明を説明するにあたって、係わる公知機能或いは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする虞があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0005】
本発明は農薬散布器を利用して広い面積に栽培される農作物に農薬を散歩する時、溝や畝間などからなる農作物の間の通路を歩き回りながら、ホース40を長く垂らす形態で引っ張って、ホース先端に備えられた噴射ノズル45を通じて農作物に農薬を散布する時、ホース40の引っ張り作業が容易で、ホースが農作物の間の移動通路から離脱されないように案内するための農薬散歩用ホース案内具である。
【0006】
本発明のホース案内具Aは、農作物の栽培地に固設するための固定支柱10と、前記固定支柱10に結合されて、ホース40の上下離脱を防止するための固定管体20と、前記固定管体20内に空回転するように結合されて、ホース40の引き作用を案内するための回動案内管30とで構成されたことを特徴とする。
【0007】
前記固定支柱10は、所定長さの棒状に形成され、農作物の栽培地の地面に容易に打ち込まれることができるように、下端部が針状に形成され、上端側部は固定管体20が結合された高さの位置で固定ピン14によって上部に離脱されないで固定状態を維持できるようにする固定ピン結合孔12が多段に形成されて、その結合孔12に固定ピン14を選択的に結合することができる。
【0008】
前記固定管体20は、下部外周面に回動案内管30を支えることができるベース部22が一体に形成され、上端外周面はねじ結合部24が形成されて、リング状の係止端部26がねじ結合で固定され、前記ベース部22と係止端部26との間の外周面に回動案内管30が結合されるように構成され、前記ベース部22は固定管体20が地面に密着されるようにする支持機能を同時に行う。
【0009】
前記回動案内管30は、ベース部22と係止端部26との間に空回転するように結合されており、外周面にホース40の滑りを防止するための複数の凹凸部32が形成されて、回動案内管30に当接した状態で引き作用が行われるホース40が凹凸部32に密着される構成によって回動案内管30の回動作用が容易になる。
【0010】
また、前記ホース40は農薬タンク50と連結されるとともに、ホースドラム60に巻かれている状態に備えられて、ホース40を長く垂らした形態で引っ張って、ホース先端に備えられた噴射ノズル45を通じて農薬を散歩することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のホース案内具を示した斜視図である。
【図2】本発明のホース案内具を示した分解斜視図である。
【図3】本発明のホース案内具を示した前面図である。
【図4】本発明のホース案内具を示した断面図である。
【図5】本発明のホース案内具が設置された状態の前面例示図である。
【図6】本発明のホース案内具による使用状態を示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
前記のように構成された本発明の農薬散歩用ホース案内具による実施形態を添付図面によって詳しく説明する。
【0013】
本発明によるホース案内具Aは複数備えられて使われるもので、農作物に農薬を散布する直前に農作物栽培地の移動通路の一側に固定支柱10をそれぞれ固設し、その固定支柱10に固定管体20と回動案内管30をそれぞれ結合した構成からなる複数のホース案内具Aによって農薬を散布するためのホース40を案内することができる。
【0014】
即ち、図6に示すように、農作物の一側に溝をなす移動通路の一側にホース案内具Aをそれぞれ設置した後、農薬タンク50に連結され、ホースドラム60に巻かれているホース40をホース案内具Aの回動案内管30に当接するようにした状態で、ホースを引っ張って、移動通路を歩き回りながら農薬を散布すると、ホース40は空回転する回動案内管30によって容易に引っ張られることができ、同時に、ホース40が移動通路で離脱されないようにして、農作物が損傷されることを防止する。
【0015】
この時、ホース40は固定管体20のベース部22と係止端部26との間に位置した回動案内管30によって引き作用が行われるので、ホース40が回動案内管30の上部に離脱されることを防止し、且つ固定管体20のベース部22は地面に当接した形態にで置かれると、ホース40が地面に垂れた形態になってもホース40を引けば自然に回動案内管30に当接するようになるので、ホースの引き作用が円滑に行われる。
【0016】
また、前記農薬の散布の時に、通常、一つの移動通路を戻りながら農薬を散布する形態であるので、回動案内管30を経って長く垂らされた状態で引かれたホース40を移動通路の通り過ぎた方向に戻すとホースは戻した部分を除いた他の部分は一直線になって農作物を損傷しなくなり、これは図6の実施形態のように、何れか一方のみにホース案内具Aを設置して使用しても農作物を損傷することなく、ホースを引っ張ることができる。
【0017】
そして前記ホース案内具Aは農作物栽培地の特性によって、任意的に設置位置を多様に設定して固定した後、ホース40の引き作用を案内することができることは勿論で、農作物の農薬の散布が完了された後、ホース案内具Aを固設した状態で次の農薬の散布の時に使用するか、ホース案内具Aを撤去して再使用することができる。
【0018】
以上で、本発明は前記実施形態を参考して説明したが、本発明の技術思想の範囲内で多様な変形実施が可能であることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、農薬散歩用ホース案内具を提案し、農作物栽培地の移動通路の一側に固設されて、ホースの引っ張り作業を容易にするとともに、引っ張り状態のホースが移動通路から離脱されないように案内することができるようにすることによって、一人でも農薬散歩者が農作物の間の通路を歩き回りながらホースを長く垂らした形態で引っ張って、簡便に農薬散歩作業をすることができ、農作物の損傷を防止することができるようにした農薬散歩用ホース案内具を提供することにある。
【0020】
このような本発明は、農薬タンクと連結されたホースを引っ張って、農作物に農薬散歩作業をする間に、農作物栽培地の一側にそれぞれ設置されるホース案内具によってホースが容易に引っ張られるようにし、ホースによって農作物が損傷されることを防止し、且つ、一人でも安定的且つ簡便に農薬を散歩することができるので、作用生産性を大きく向上させることができ、ホース案内具を簡単に固設することができるという効果を奏する。
【符号の説明】
【0021】
A:ホース案内具
10:固定支柱
12:結合孔
14:固定ピン
20:固定管体
22:ベース部
24:ねじ結合部
26:係止端部
30:回動案内管
32:凹凸部
40:ホース
45:噴射ノズル
50:農薬タンク
60:ホースドラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農薬タンクと連結されたホースを通じて農作物に農薬を散布する農薬散布用ホース案内具において、
農作物栽培地に固定設置するための固定支柱(10)と、
前記固定支柱(10)に結合されてホース(40)の上下離脱を防止するための固定管体(20)と、
前記固定管体(20)内に空回転するように結合されて、ホース(40)の引き作用を案内するための回動案内管(30)とで構成されることを特徴とする農薬散布用ホース案内具。
【請求項2】
前記固定支柱(10)は所定長さの棒状に形成されるが、下端部は針状に形成され、上端側部は固定管体(20)が結合された高さの位置で上部に離脱されなく、固定ピン(14)によって固定状態を維持することができるようにする固定ピン結合孔(12)が多段に形成されて、固定ピン(14)を選択的に結合することができる特徴とする農薬散布用ホース案内具。
【請求項3】
前記固定管体(20)は、下部外周面に回動案内管(30)を支えることができるベース部部(22)が一体に形成され、上端外周面はねじ結合部(24)が形成されて、リング状の係止端部(26)がねじ結合に固定され、前記ベース部(22)と係止端部(26)との間の外周面に回動案内管(30)が結合されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の農薬散布用ホース案内具。
【請求項4】
前記回動案内管(30)は、ベース部(22)と係止端部(26)との間に空回転するように結合されるが、外周面にホース(40)の滑りを防止するための複数の凹凸部(32)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の農薬散布用ホース案内具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−520670(P2012−520670A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500701(P2012−500701)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【国際出願番号】PCT/KR2009/001467
【国際公開番号】WO2010/107152
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(511226904)
【Fターム(参考)】