説明

送信機およびコンピュータプログラム

【課題】PTTスイッチをオフにした際に生じるスケルチトーンのノイズが、再生音声信号に重畳されるのを防止した送信機を提供する。
【解決手段】送信機1は、所定の周波数のトーン信号Stを発生するトーン信号発生部6と、トーン信号Stを音声信号Sa1に重畳させる混合器5と、操作部30からの入力に基づき、トーン信号Stの周波数に関するデータが格納されたメモリ24から1つの周波数に関するデータDfを読み出してトーン信号発生部6に供給するコントローラ20とを備えている。コントローラ20は、PTTスイッチ31がオフとなったときにトーン信号発生部6にトーン信号Stの出力を停止させる制御信号Smを送信する。トーン信号発生部6は、制御信号Smを受信した後、トーン信号Stの位相が0度または180度になったときにトーン信号Stの出力を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トーンスケルチ方式を採用した送信機、およびその送信機の機能を実現するコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
アマチュア無線等に使われる無線機では、無信号時に発生する雑音のカット、および同一周波数を採用する無線機との混信を防止するために、トーンスケルチ方式〔CTCSS(Continuous Tone Coded Squelch System)ともいう〕またはデジタルコードスケルチ方式を採用している(例えば特許文献1参照)。
【0003】
一方、無線機には、送信機と受信機のそれぞれの機能を実現する回路が内蔵されている。トーンスケルチ方式を採用した場合、送信機側は、音声帯域である300Hz〜3kHzより低い周波数帯域67Hz〜250Hzの周波数の単一トーン信号を、音声信号に重畳して伝送する。
【0004】
そして受信機側は、復調した信号より上記トーン周波数を検出し、検出したトーン周波数が自局で設定したスケルチ周波数と一致した場合にのみスピーカを開けて音声を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−218732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の送信機では、PTTスイッチをオフにすると、音声信号へのトーン信号の重畳も停止される。すなわちPTTスイッチをオフにした際、その時点でトーン信号の出力が停止されるが、その際に、高調波成分による歪信号が発生して音声信号に重畳されることがある。
【0007】
このような信号を受信機側で受信し、音声信号を復調すると、歪信号が音声信号を歪めてノイズとなり、再生音声の品質を劣化させることになる。
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、PTTスイッチをオフにした際に生じるトーン信号のノイズが、再生音声信号に重畳されるのを防止した送信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため本発明にかかる送信機は、音声信号に、音声帯域より低い所定の周波数のトーン信号を重畳した後、その音声信号で搬送波を変調してアンテナから送信する送信機であって、
前記所定の周波数のトーン信号を発生するトーン信号発生部と、
前記トーン信号を前記音声信号に重畳させる混合器と、
オンのときに送信を行い、オフのときに送信を停止するPTTスイッチと、
前記PTTスイッチがオフとなったときに前記トーン信号発生部に前記トーン信号の出力を停止させる制御信号を送信するコントローラと、を備え、
前記トーン信号発生部は、前記制御信号を受信した後、前記トーン信号の位相が0度または180度になったときに前記トーン信号の出力を停止することを特徴とする。
【0010】
ここで、前記トーン信号発生部は、
前記周波数に関するデータに基づき、クロック信号が入力される毎に前記トーン信号の振幅値を生成するダイレクト・デジタル・シンセサイザと、
前記ダイレクト・デジタル・シンセサイザで生成された振幅値を一時的に記憶するバッファと、
前記バッファに記憶された振幅値と基準値とを比較し、これらの値が一致したときに前記ダイレクト・デジタル・シンセサイザの出力を停止させる信号を出力する比較器と、を備えることが好ましい。
【0011】
なお、前記トーン信号発生部は、デジタル・シグナル・プロセッサで構成してもよい。
【0012】
また本発明にかかるコンピュータプログラムは、コンピュータを、
所定の周波数のトーン信号を発生するトーン信号発生部と、
前記トーン信号を前記音声信号に重畳させる混合器と、
オンのときに送信を行い、オフのときに送信を停止するPTTスイッチがオフとなったときに前記トーン信号発生部に前記トーン信号の出力を停止させる制御信号を送信するコントローラと、して機能させるコンピュータプログラムであって、
前記トーン信号発生部は、前記制御信号を受信した後、前記トーン信号の位相が0度または180度になったときに前記トーン信号の出力を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
トーン信号の位相が0度または180度の状態で音声信号への重畳を解除した場合、高調波成分による歪信号の強度が最低となるため、音声信号中に生じるノイズ成分が無視できる値となる。結果として、受信機側ではノイズのない明瞭な音声を再生できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態にかかる送信機の構成を示すブロック図である。
【図2】トーン信号の生成と音声信号への重畳の様子を説明するタイミングチャートである。
【図3】本実施の形態のトーン信号発生部の構成を示すブロック図である。
【図4】トーン信号発生部における信号処理の様子を説明するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の送信機について説明する前に、本発明の主たる特徴点について説明する。発明者らは、トーンスケルチ方式を採用した送信機におけるノイズの発生原因について分析した結果、音声信号への重畳を停止する際のトーン信号の位相によっては、高調波成分によって生じる歪信号の出力が大きくなり、その信号が音声信号に重畳されてノイズとなることを見出した。
【0016】
そこで本発明では、トーン信号の位相を監視し、位相が0度または180度になるまで音声信号へのトーン信号の重畳を継続し、その後、重畳を解除するようにしたものである。
【0017】
具体的には、後述のDDS(Direct Digital Synthesizer)で作成されるトーン信号の振幅と波形の中点の電圧とを比較し、その値が略等しくなった時、トーン信号の位相が0度または180度になったと判断して、音声信号へのトーン信号の重畳を解除する。
【0018】
<送信機の構成>
図1に、本発明の実施の形態にかかる送信機の構成を示す。前述したように、アマチュア無線等で用いられる無線機には、送信機と受信機のそれぞれの機能を実現する回路が内蔵されている。このうち受信機の機能を実現する回路については、本発明と直接関係しないため、図には送信機に関する回路ブロックのみを表示している。
【0019】
送信機1は、マイク2、増幅部3、A/D変換器4、混合器5、トーン信号発生部6、BPF(Band Pass Filter)7、D/A変換器8、変調部9、送信部10、アンテナ11、コントローラ20、操作部30および表示部40を備えている。図中、太い矢印は音声信号およびトーン信号の流れを示し、細い矢印は制御系統の信号の流れを示している。
【0020】
なお、本実施の形態では、これらの構成部品のうち混合器5、トーン信号発生部6およびBPF7をデジタル・シグナル・プロセッサ(Digital Signal Processor、以降、DSPと略記する)50で構成している。DSP50の機能については、後述する。
【0021】
マイク2は、音声をアナログの音声信号に変換すると共に、その音声信号を増幅器3に出力する。増幅器3は、マイク2から入力されたアナログ音声信号を増幅してA/D変換器4に出力する。A/D変換器4は、DSP50での処理が可能となるように、アナログ音声信号をデジタル音声信号Sa1に変換する。
【0022】
トーン信号発生部6は、コントローラ20のEEPROM24に予め格納されたトーン周波数のデータに従ってトーン信号St1を生成する。EEPROM24は不揮発性メモリの一種である。
【0023】
トーン信号発生部6から出力されたトーン信号St1は、BPF7で直流成分が除去されてトーン信号St2となった後、混合器5に供給される。
【0024】
混合器5は、A/D変換器4から出力されたデジタル音声信号Sa1にトーン信号St2を重畳して、D/A変換器8に出力する。トーン信号が重畳されたデジタル音声信号Sa2は、D/A変換器8で再度アナログの音声信号に変換される。
【0025】
変調部9は、D/A変換器8から供給されたアナログ音声信号で搬送波を変調して高周波信号を生成する。送信部10は、変調部9で生成された高周波信号を増幅した後、アンテナ11より電波に変換して出力する。
【0026】
コントローラ20は送信機1の動作を制御する。コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)21、CPU21の動作を規定するプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)22、CPU21のワークメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)23、スケルチトーンの周波数データを予め格納したEEPROM24、およびクロック源25を備えている。
【0027】
操作部30は、種々の入力や指示をコントローラ20に入力する。操作部30にはPTT(Pres To Talk)スイッチ31が含まれている。PTTスイッチ31は、押す(オンにする)と図示しない送受切替部が送信側に切り替わってアンテナ11から送信が行われ、放す(オフにする)と、図示しない送受切替部が受信側に切り替わって受信した音声信号の再生が行われる。
【0028】
表示部40は液晶ディスプレイ等で構成され、種々のデータを表示するのに用いられる。表示部40には、トーンスケルチ機能が作動していることやトーン信号の周波数が表示される。
<トーン信号の生成と音声信号への重畳>
【0029】
次に、図1のブロック図と図2のタイミングチャートを参照して、トーン信号の生成と音声信号への重畳について、従来の送信機と比較しながら説明する。図2(a)には、本実施の形態にかかる送信機1のタイミングチャートを示し、図2(b)には、従来の送信機のタイミングチャートを示す。送信機の基本的な構成は、本実施の形態と従来の送信機で変わりはない。
【0030】
最初に、図2(b)を参照して、従来の送信機におけるトーン信号の生成と音声信号への重畳について説明する。トーンスケルチ機能を発揮したい場合、ユーザは、予め操作部30を介して、EEPROM24に格納されたトーン周波数のデータのうち希望するトーン周波数をコントローラ20に通知する。通知されたトーン周波数は表示部40に表示されると共に、RAM23に格納される。
【0031】
図2(b)の時刻T1においてユーザがPTTスイッチ30を押すと、PTTスイッチ30からPTT信号Spがコントローラ20に出力される。コントローラ20のCPU21は、PTT信号Spを受信すると、RAM23に格納されたトーン周波数のデータDfを読み出して、トーン信号発生部6に送信する。
【0032】
トーン周波数のデータDfを受信したトーン信号発生部6は、指定された周波数のトーン信号St1を生成してBPF7に出力する。BPF7を通過して直流成分が取り除かれたトーン信号St2は混合器5でデジタルの音声信号Sa1に重畳されて音声信号Sa2となった後、D/A変換器8で再びアナログ信号に変換される。
【0033】
なお、図示しないが、コントローラ20はPTT信号Spを受信した時点(時刻T1)で送信部10に制御信号を送信し、送信部10の出力をオンにして送信を開始する。
【0034】
時刻T2においてユーザがPTTスイッチ31を離すと、CPU21はPTT信号Spがオフとなったことを確認し、トーン信号発生部6に対してミュート制御信号Smを出力する。
【0035】
トーン信号発生部6はミュート制御信号Smを受信した後、時刻T3においてミュートをオン、すなわち出力信号の値を0にする。図2(b)において、PTT信号Spがオフになる時刻T2とミュートがオンとなる時刻T3がずれているのは、トーン信号発生部6において、ミュート制御信号Smを受信した後、出力を0に設定する処理に若干時間がかかるためである。
【0036】
図2(b)に示すように、トーン信号発生部6がミュート制御信号Smを受けてトーン信号St1の生成を終了する際に、トーン信号の位相が0度または180度でないと、高調波成分によって歪信号が生成され、この歪信号が混合器5において音声信号Sa1に重畳される。
【0037】
図2(b)に示すように、送信部10の出力はPTTスイッチ31を離しても直ぐには停止せず、時刻T4でオフとなるため、それまでの期間、送信部10からの送信が継続される。結果として、その信号を受信した受信機では、歪信号が重畳された音声信号が再生されることになり、再生音声の品質を劣化させる。
【0038】
次に、図2(a)を参照して、本実施の形態にかかる送信機におけるトーン信号の生成と音声信号への重畳について説明する。時刻T1からT2までのコントローラ20の動作は、図2(b)に示す従来の送信機と変わりがない。
【0039】
時刻T2において、トーン信号発生部6は、コントローラ20からのミュート制御信号Smを受信した後、すぐにはミュートをオンにせず、トーン信号の電圧値が略0になる時点、すなわちトーン信号の位相が0度または180度になった時点でミュートをオンにする。このようにすれば、ミュートをオンにした時点でトーン信号の電圧値は略0であるため、高調波成分の値が極めて小さい。結果として、高調波成分によって生じる歪信号も極めて小さい値になるため、ノイズにより再生音声の品質が劣化することもない。
【0040】
<トーン信号発生部の構成と機能>
次に、トーン信号発生部6の構成と機能について、図3および図4を参照して説明する。
【0041】
前述したように本実施の形態では、混合器5、トーン信号発生部6およびBPF7の機能をDSP50で実現している。これらの機能は、DSP50内蔵のメモリに格納されたプログラムに基づき、図示しない演算回路で演算が行われることにより実現される。A/Dコンバータ4から供給されるデジタルの音声信号Sa1は、図示しないFIFO(First-in First-out)バッファに順次取り込まれる。そしてDSP50は、取り込んだ音声信号Sa1に対して図2の各ブロックで表示される処理を実行し、音声信号Sa2を出力する。
【0042】
なお、DSP50によって実現される機能のうち混合器5とBPF7の機能は、一般の混合器およびBPFの機能と変わりがない。従って以下は、トーン信号発生部6の機能について説明する。
【0043】
図3に、トーン信号発生部6の構成を示す。トーン信号発生部6は、ダイレクト・デジタル・シンセサンザ(Direct Digital Synthesizer、以降、DDSと略記する)61、バッファ62および比較器63で構成されている。また図4のタイミングチャートに、トーン信号発生部6における信号処理の様子を示す。
【0044】
DDS61は、単一で固定の発信源から、任意の波形や周波数の信号をデジタル的に生成するための回路である。本実施の形態では、DDS61は、コントローラ20のクロック源25から出力されるクロック信号Scと、コントローラ20から供給されるトーン周波数のデータDfに基づいて、正弦波のトーン信号St1を生成する。
【0045】
図示しないが、DSP50の内蔵メモリには、トーン信号の生成に必要なパラメータと振幅値(電圧値)が格納されている。DDS61は、トーン信号の周波数データDfおよび上述のパラメータに基づき、クロック信号Scが入力する毎に位相の値を算出する。DDS61は、更に、メモリのルックアップテーブルから、この位相の値に対応した振幅値を読み出す。このようにしてクロック信号が入力される毎にDDS61から振幅値が出力され、正弦波のトーン信号が生成される。
【0046】
図4に示すように、DDS61の出力であるトーン信号St1には直流成分が含まれている。これは、DSP50においては、プラスとマイナスの値が混在した振幅値を算出するのが難しいため、直流成分を重畳させることによって算出する電圧値を全てプラスとしたものである。
【0047】
比較器63は、PTTスイッチ31がオフになり(時刻T6)、コントローラ20からミュート制御信号Smが入力した時点で動作を開始する。DDS61から出力された振幅値は、クロック信号Scが入力される毎にバッファ62に一次的に記憶され、比較器63において基準値であるトーン信号の中点の電圧値と比較される。
【0048】
図4に示すように、PTTスイッチ31がオフになった時点(時刻T6)では、トーン信号St1の位相は90度に近い。その後位相が180度になった時点(時刻T7)では、振幅値が中点の電圧と等しくなり、直流成分を取り除いたトーン信号St2の振幅値は略0となる。
【0049】
比較器63は、振幅値が中点電圧と等しくなったときに、DDS61にトリガー信号を出力してDDS61の出力をミュート、すなわち振幅値を0に設定する。前述したように、この状態においては、トーン信号の高調波成分による歪信号の振幅値が最小となるため、音声信号Sa2に含まれるノイズ成分は無視できる大きさとなる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態にかかる送信機を用いれば、トーン信号をミュートする時点で、高調波成分によって生じる歪信号の強さが極めて小さい値となるため、受信機においてノイズの影響を無視でき、結果として、品質の優れた音声を再生できる。
【0051】
なお、本実施の形態では、混合器5、トーン信号発生部6およびBPF7をDSP50により実現している。しかし、必ずしもDSPを用いる必要はなく、高速演算が可能であれば、マイクロコンピュータやマイクロプロセッサを用いて実現してもよい。
【0052】
更に、トーン信号発生部6の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムを、コントローラ20の機能を実行させるプログラムと共に記録媒体(例えばCD−ROM)に記録して配布したり、ネットワークで配信したりしてもよい。このコンピュータプログラムは、コンピュータの記録媒体に記録されインストールされる。
【符号の説明】
【0053】
1 送信機
2 マイク
3 増幅部
4 A/D変換器
5 混合器
6 トーン信号発生部
7 BPF
8 D/A変換器
9 変調部
10 送信部
11 アンテナ
20 コントローラ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 EEPROM
25 クロック源
30 操作部
31 PTTスイッチ
40 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号に、音声帯域より低い所定の周波数のトーン信号を重畳した後、その音声信号で搬送波を変調してアンテナから送信する送信機であって、
前記所定の周波数のトーン信号を発生するトーン信号発生部と、
前記トーン信号を前記音声信号に重畳させる混合器と、
オンのときに送信を行い、オフのときに送信を停止するPTTスイッチと、
前記PTTスイッチがオフとなったときに前記トーン信号発生部に前記トーン信号の出力を停止させる制御信号を送信するコントローラと、を備え、
前記トーン信号発生部は、前記制御信号を受信した後、前記トーン信号の位相が0度または180度になったときに前記トーン信号の出力を停止することを特徴とする送信機。
【請求項2】
前記トーン信号発生部は、
前記周波数に関するデータに基づき、クロック信号が入力される毎に前記トーン信号の振幅値を生成するダイレクト・デジタル・シンセサイザと、
前記ダイレクト・デジタル・シンセサイザで生成された振幅値を一時的に記憶するバッファと、
前記バッファに記憶された振幅値と基準値とを比較し、これらの値が一致したときに前記ダイレクト・デジタル・シンセサイザの出力を停止させる信号を出力する比較器と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の送信機。
【請求項3】
前記トーン信号発生部は、デジタル・シグナル・プロセッサで構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の送信機。
【請求項4】
コンピュータを、
所定の周波数のトーン信号を発生するトーン信号発生部と、
前記トーン信号を前記音声信号に重畳させる混合器と、
オンのときに送信を行い、オフのときに送信を停止するPTTスイッチがオフとなったときに前記トーン信号発生部に前記トーン信号の出力を停止させる制御信号を送信するコントローラと、して機能させるコンピュータプログラムであって、
前記トーン信号発生部は、前記制御信号を受信した後、前記トーン信号の位相が0度または180度になったときに前記トーン信号の出力を停止することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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