説明

連続した画像転写ベルト、及び画像の大きさが可変のオフセット印刷システム

【課題】様々な可変の大きさの印刷物を印刷できる連続画像転写ベルトを用いた印刷システムを提供する。
【解決手段】インク源(16)、少なくとも一つの版面シリンダ(P)、及び少なくとも一つのブランケットシリンダ(B)を有し、インク源(16)からインクを受け入れるようになった版面(20)が、版面シリンダ(P)用の交換可能なスリーブ(21)に設けられ、画像転写ベルト(12)は、版面(20)とブランケットシリンダ(B)との間に形成されたニップで版面(20)と接触するように位置決めされ、画像転写領域で画像転写ベルト(12)をブランケットシリンダ(B)位置に位置合わせするため、画像転写ベルトテンショニングシステム(22、24、26)が設けられ、画像ベルトクリーニングステーション(30)が、ベルトの表面から残留インクを除去するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の大きさが可変のオフセット印刷システムで使用するための画像転写ベルトに関し、更に詳細には、大きさが可変の版面から基材にインク画像を転写するための連続ベルト(エンドレスベルト)構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のオフセット印刷プロセスでは、印刷プレス即ち印刷機は、版面シリンダ又はドラム、ブランケットシリンダ、及び前記プレス内に回転するように支持された圧胴を含む。版面シリンダは、このシリンダの周囲に巻き付けられた版面を支持する。この版面は、印刷されるべき画像を画成する。ブランケットシリンダは、印刷ブランケットを支持している。印刷ブランケットは、版面シリンダとブランケットシリンダとの間のニップで、版面と接触する可撓性表面を有する。印刷されるべきウェブ又は基材をブランケットシリンダと圧胴との間のニップに通す。版面の表面にインクを付け、版面が、インク画像を版面とブランケットシリンダとの間のニップのところで、ブランケットの表面に転写する。次いで、インク画像を、ブランケットシリンダと圧胴との間のニップのところでウェブに転写(オフセット)する。
【0003】
代表的には、版面シリンダは一定直径のシリンダであり、印刷ブランケットシリンダは、この直径と適合するように選択される。印刷できる画像の最大長さは、この直径で決まる。かくして、代表的なオフセットプレスは、一定の大きさの印刷物を提供する。大きさが小さい画像を転写することはできるけれども、これは、ウェブ上に未印刷領域を残すことにより、空間を無駄にしてしまう。未印刷領域は、廃棄しなければならない。無駄になる空間の量に応じて、経済的な負担がかなり大きくなる。
【0004】
この無駄のため、直径が異なる交換可能な版面シリンダを含むプレス設計をオフセット印刷プレスの製造者が提供することを妨げた。版面の直径に合わせてブランケットシリンダも交換しないと、ウェブ上の無駄になる面積がかなり大きくなる。しかしながら、版面シリンダの直径及びブランケットシリンダの直径の両方を変更できるプレス(すなわち、印刷機)を設計することは、プレスの設計を大幅に複雑にしてしまう。更に、プレスの構成要素の交換に要する労力及び停止時間のため、印刷装置にかかる費用が更に上昇する。従って、これらの設計上の制限のため、オフセット印刷機器の所有者及び使用者は、様々な大きさの印刷物を必要としている顧客に応えられなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
かくして、この技術分野において、従来の設計と関連した無駄がない、様々な大きさの印刷物に適合できるオフセットプレス(オフセット印刷機)が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、画像の大きさが可変のオフセットプレスシステムで使用でき且つこのプレスにより様々な異なる大きさの印刷物を印刷できるようにする連続画像転写ベルトを提供することによって上記必要を満たすものである。本発明の一つの特徴によれば、少なくとも一つのベース層、このベース層に被せた少なくとも一つの圧縮性材料層、及び圧縮性材料層に被せた表面層を含む画像転写ベルトが提供される。好ましくは、ベルトは連続している。しかしながら、ベルトは、継ぎ目(シーム)のある平らなブランケットから形成することもできる。
【0007】
ベルトのベース層は、ベルトに寸法上の安定性を追加する強化層を形成する。強化材料は、織製ファブリック層、非織製ファブリック層、ポリマー材料、金属、又は紡糸フィラメント又はコードであるのがよい。ファブリック、フィラメント、及び/又はコードは、合成ポリマー又は綿等の天然材料のいずれでできていてもよい。本発明の一実施例では、ベース層は、ベルトの幅を横切る方向で剛性であり、ベルトの長さ方向軸線に沿って可撓性の織製ファブリック層を備えている。好ましくは、ベース層の内面により、ベルトの作用面に転写されたどの画像も正確に位置合わせできる。内面は、高摩擦材料を含むか或いは摩擦性を高めるように処理された又は荒らされた(凸凹が付けられた)材料を含む。
【0008】
本発明の別の特徴では、可変の様々な大きさの画像を印刷できるオフセット印刷システムが提供される。
前記オフセット印刷システムは、
インク源と;
少なくとも一つの版面シリンダと、版面シリンダ用の交換可能なスリーブとを含み、前記交換可能なスリーブの上には版面を取り付けることができ、前記版面はインク源からインクを受け入れることができ;
少なくとも一つのブランケットシリンダと;
版面とブランケットシリンダとの間に形成されたニップで、版面と接触するように位置決めされた画像転写ベルトと;
所望の画像転写領域で画像転写ベルトをブランケットシリンダ位置に位置合わせする画像転写ベルトテンショニングシステムと;
画像転写ベルトの表面から残留インクを除去することができる画像ベルトクリーニングステーションとを含む。好ましい形態では、ベルトテンショニングシステムは複数のテンショニングロールを備えており、画像転写ベルトはこれらのロールの周囲で駆動される。ベルトからの熱の放散を制御し且つ高めるため、テンショニングロールのうちの少なくとも一つを温度制御することができる。更に、前記システムで画像を適正に位置合わせ(すなわち、整合)するのを補助するため、一つ又はそれ以上の検出装置を配置し、画像転写ベルトの位置を検出することができる。適正なフィードバック制御技術により、印刷された画像を適正に位置合わせされた状態に維持できる。
【0009】
従って、本発明の特徴は、画像の大きさが可変のオフセットプレスシステムで使用でき、プレスで様々な異なる大きさの印刷物を印刷できるようにする連続した画像転写ベルトを提供することである。本発明のこの特徴及び他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明、添付図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本開示の目的のため、画像転写ベルトは、ベルトが取り付けられたどのシリンダの周囲よりもベルトの周囲が大きい構造を備えている。画像転写ベルトの「外」面という用語は、版面と接触しそして移動するウェブにインク画像を転写するベルトの表面を意味する。ベルトの「内」面という用語は、ブランケットシリンダと接触するベルトの反対側の面を意味する。
【0011】
図1に概略に示すように、オフセット印刷システム10は、移動するウェブ14の両面印刷を行うように構成された一対の画像転写ベルト12、12’を含む。本発明をこの好ましい実施例を参照して説明するが、本システムは、一方の画像転写ベルトアッセンブリを圧胴(図示せず)に代えることによって片側印刷に使用することもできるということは当業者に明らかであろう。更に、説明の目的で特定のベルト経路を例示したが、特定のプレス構造に合わせて注文製作した経路を提供するため、様々なベルト経路を様々なテンションロールと組み合わせて使用できるということは当業者に明らかであろう。
【0012】
本発明の例示の実施例では、オフセット印刷技術で通常行われているように、インク溜め16からのインクを一つ又はそれ以上の中間インク溜め/分配ロール18を通して印刷シリンダPの版面20に転写する。しかしながら、無水インクや放射線硬化性インクなどの他の種類のインクを使用することもできるということは明らかであろう。放射線硬化性インクとしては、紫外線硬化性インク又は電子ビーム硬化性インクなどが挙げられる。このような種類のインクについて、適当なインク転写装置及び版面表面がこの分野の当業者に周知である。
【0013】
本発明の利点は、版面20を版面シリンダPに取り付けるとき、版面の周囲を変更することによって、システムの任意の他の成要素を変更する必要なしに版面20の有効長さを変えることができるということである。かくして、このシステムの使用者は、版面を変更するだけで、印刷される画像の大きさを容易に変化させることができる。例えば、このシステムで使用される版面は、必要に応じて変えることができる様々な直径のスリーブ12に取り付けることができる。このようなスリーブは、版面シリンダPの外径と適合した共通の内径を持つのがよいが、これに対し、外径は、適当な構造を使用して変化させることができる。
【0014】
インク画像は、インクを付けた版面20から、夫々の画像転写ベルト12、12’に転写される。画像転写ベルトは、駆動手段(図示せず)、ブランケットシリンダB、及びテンションロール22、24、及び26を含むアッセンブリをなして取り付けられている。次いで、画像転写ベルト12、12’が、移動するウェブ14の両側に同時にインク画像を転写(オフセット)する。図示の実施例では、夫々のブランケットシリンダBは、互いに圧胴として作用する。全てのシリンダ及びロールは、ギヤによって相互連結されており、駆動手段によって公知の方法で回転される。
【0015】
システム10は、更に、どの残留インクをも画像転写ベルトの表面から除去するのに役立つベルトクリーニングステーション30を含む。このようなクリーニングステーションは、残留インクをベルト12の表面から除去するため、機械的手段及び/又は化学的手段のいずれかを使用できる。例えば、適当なクリーニング装置は、機械的なブラシ又はインク用の液体溶剤を含む。放射線硬化性インクの場合には、クリーニングステーションは、ベルト表面にあるどのインクをも硬化させるための放射線源を含むことができ、その後、硬化させたインクを、例えば機械的にブラシ作用を加える(ブラッシングする)か或いは掻き取る(削り落とす)ことによって除去できる。
【0016】
システムでは、ベルト12及び12’を案内し、これらのベルトが適正に位置合わせされていることを検出し、この状態を維持するため、検出装置32が更に使用される。例えば、これらの検出装置には、ベルトの縁部を検出するための光学式の、機械式の、又は空気圧式の装置が含まれる。随意であるが、ベルト12の表面上の残留汚染物のためにベルトを交換しなければならない場合にこれを検出するため、クリーニングステーション20と関連してセンサを使用するのがよい。
【0017】
画像転写ベルト12は、ブランケットシリンダBの外面並びにテンションロール22及び26の夫々と摩擦接触で係合する内面を有する連続した隙間無しベルトの形態であることが好ましい。図2に示すように、ベルト12は、表面層40、強化層42、圧縮性層44、ベース層46を含む複数の層を備えている。例示の目的で、ベース層46は二つの基材ファブリック層48及び50を含む。随意であるが、摩擦を高める層60を、ベルトの内面に設けるようにしてもよい。摩擦を高める層60は、ベルトの内面とベルトの下にあるブランケットシリンダ及びテンションロールとの間の摩擦力を高めて、ベルトの滑りを防止でき、また、ベルトを正確に位置合わせすることができる、エラストマー等のポリマーでできているのがよい。層の数及び種類、及びベルト構造でのそれらの位置は、所期の使用に応じて変化させることができるということは当業者には理解されよう。代表的には、ベルトは、様々な層を順次付けることによってマンドレル上に形成するようにしてもよい。
【0018】
ベルトの層間を十分に結合するため、接着剤層52、54、56、及び58を設けることが好ましい。これらの接着剤層は、当該技術分野で公知の任意の適当なエラストマー接着剤とすることができる。好ましくは、接着剤は、ゴムセメントである。強化層42、48、及び50は、好ましくは、織布(織製ファブリック)又は不織布(不織ファブリック)で形成されている。ファブリックの組織は、好ましくは、経糸方向(即ちベルトの作動方向に対する長手方向)だけの伸長性が最小の組織である。更に、ファブリックは、ベルトがテンションロール及びブランケットシリンダの表面の形状と容易に適合し且つこの形状に合わせて撓むように、ベルトの幅に亘って剛性であると同時にベルトの長さ方向軸線に沿って可撓性であるのが好ましい。代表的には、ファブリックは、スラブや節がない高級綿糸、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、又はこれらの混紡から選択される。
【0019】
圧縮性層44は、好ましくは、ガヴォロフスキー等に付与された米国特許第4,770,928号に記載されたプロセスを使用して製造される。同特許に触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組入れたものとする。層44に空所62を形成する微小球は、米国特許第4,770,928号に記載された材料のうちの任意の材料で形成できる。更に、これらの微小球は、スウェーデン王国のイクスパンセル・アンド・サンドバール社からEXPANCEL461DEの商標で商業的に入手できる微小球であるのがよい。このような微小球は、塩化ビニリデン及びアクリロニトリルのコポリマーでできた壁を有し、イソブタン等の気体状発泡剤が入っている。
【0020】
図2に示すように、圧縮性層44は、エラストマー材料製のチューブ状継ぎ目無し本体を備えている。前記本体は、層に亘って延びる、螺旋状に巻いた圧縮性の糸64を有している。例として、糸64をベース層46上に紡いだ後、層44を形成する未硬化の圧縮性エラストマー材料をナイフコーティング等によって、紡いだ糸上に付着させることができる。強化層44の別の形成方法では、層44を構成するのと同じエラストマー材料で糸64を含浸する。次いで、ヴロタコ等に付与された米国特許第5,768,990号に記載の方法を使用して糸64を巻付ける。同特許に触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組入れたものとする。好ましくは、ベルトは、ベルト12の厚さの実質的に中間点のところにあるブランケットの中立軸線上に理想的に位置決めされるように糸64が巻付けられるように設計されている。
【0021】
表面層40もまた、硬化可能な又は加硫可能な天然ゴム又は合成ゴムでできた継ぎ目無しの隙間無し層である。適当なポリマー材料とては、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン/プロピレン/非共役ジエン三量体(EPDM)、ブチルゴム、ブタジエン、アクリロニトリルゴム、及びポリウレタンが挙げられる。好ましくは、選択されたエラストマーは、印刷中に遭遇する溶剤及びインクに対して耐性である。
【0022】
本発明の画像転写ベルトには、プレス(印刷機)の設計を複雑にすることなく、様々な大きさの画像を印刷できることを含む多くの利点がある。更に、本ベルトの有効寿命は、標準的な印刷ブランケット又は印刷スリーブよりも長い。これは、標準的なブランケットの長さの数倍であるためである。かくして、本ベルトは、停止時間を減少し、労働に要する費用を減少する。これは、標準的なブランケットと同じ頻度で交換する必要がないためである。
【0023】
本発明を例示する目的で特定の例示の実施例及び詳細を示したが、特許請求の範囲に定義した本発明の範囲を逸脱することなく、本願に開示した方法及び装置に様々な変更を加えることができるということは当業者には理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、両面印刷用画像転写ベルトを持つオフセット印刷システムの一実施例を示す、本発明の概略図である。
【図2】図2は、画像転写ベルトを形成する層の断面図である。
【符号の説明】
【0025】
10 オフセット印刷システム
12、12’ 画像転写ベルト
14 ウェブ
16 インク溜め
18 中間インク溜め/分配ロール
20 版面
22、24、26 テンションロール
30 ベルトクリーニングステーション
B ブランケットシリンダ
P 印刷シリンダ
40 表面層
42 強化層
44 圧縮性層
46 ベース層
48、50 基材ファブリック層
60 摩擦を高める層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像転写ベルト(12)であって、少なくとも一つのベース層(46)と、このベース層に被せた少なくとも一つの圧縮性材料層(44)と、前記圧縮性材料層に被せた表面層(40)とを備えた、画像転写ベルト。
【請求項2】
前記ベルトは連続している、請求項1に記載の画像転写ベルト。
【請求項3】
前記ベース層は強化材料(42)を備えた、請求項1に記載の画像転写ベルト。
【請求項4】
前記強化材料は、織布層を備えた、請求項3に記載の画像転写ベルト。
【請求項5】
前記織布層は、前記ベルトの幅を横切る方向で剛性であり、前記ベルトの長さ方向軸線に沿って可撓性がある、請求項4に記載の画像転写ベルト。
【請求項6】
前記ベース層は、正確な位置合わせを提供できる内面を含む、請求項1に記載の画像転写ベルト。
【請求項7】
前記内面は、高摩擦材料(60)を備えた、請求項6に記載の画像転写ベルト。
【請求項8】
インク源(16)と、少なくとも一つの版面シリンダ(P)と、少なくとも一つのブランケットシリンダ(B)とを備えた、可変の大きさの画像を印刷できるオフセット印刷システム(10)において、
前記システムは、さらに、
前記版面シリンダ用の交換可能なスリーブ(21)を有しており、前記交換可能なスリーブの上には版面を取り付けることができ、前記版面はインク源からインクを受け入れることができ;
前記システムは、また、
前記版面と前記ブランケットシリンダとの間に形成されたニップで、前記版面と接触するように位置決めされた画像転写ベルト(12)と;
所望の画像転写領域で前記画像転写ベルトを前記ブランケットシリンダ位置に位置合わせする画像転写ベルトテンショニングシステム(22、24、26)と;
前記画像転写ベルトの表面から残留インクを除去することができる画像ベルトクリーニングステーション(30)とを有する、ことを特徴とするオフセット印刷システム。
【請求項9】
前記ベルトテンショニングシステムは、複数のテンショニングロール(22、24、26)を備え、前記画像転写ベルトは、前記テンショニングロールの周囲で駆動される、請求項8に記載のオフセット印刷システム。
【請求項10】
前記テンショニングロールのうちの少なくとも一つが温度制御されている、請求項9に記載のオフセット印刷システム。
【請求項11】
前記画像転写ベルトの位置を検出するための検出装置を含む、請求項8に記載のオフセット印刷システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インク源(16)と、少なくとも一つの版面シリンダ(P)と、少なくとも一つのブランケットシリンダ(B)とを備えた、可変の大きさの画像を印刷できるオフセット印刷システム(10)において、
前記システムは、さらに、
前記版面シリンダ用の交換可能なスリーブ(21)を有しており、前記交換可能なスリーブの上には版面を取り付けることができ、前記版面はインク源からインクを受け入れることができ;
前記システムは、また、
前記版面と前記ブランケットシリンダとの間に形成されたニップで、前記版面と接触するように位置決めされた画像転写ベルト(12)と;
所望の画像転写領域で前記画像転写ベルトを前記ブランケットシリンダ位置に位置合わせする画像転写ベルトテンショニングシステム(22、24、26)と;
前記画像転写ベルトの表面から残留インクを除去することができる画像ベルトクリーニングステーション(30)とを有する、ことを特徴とするオフセット印刷システム。
【請求項2】
前記ベルトテンショニングシステムは、複数のテンショニングロール(22、24、26)を備え、前記画像転写ベルトは、前記テンショニングロールの周囲で駆動される、請求項1に記載のオフセット印刷システム。
【請求項3】
前記テンショニングロールのうちの少なくとも一つが温度制御されている、請求項2に記載のオフセット印刷システム。
【請求項4】
前記画像転写ベルトの位置を検出するための検出装置を含む、請求項1に記載のオフセット印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−142833(P2006−142833A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−357128(P2005−357128)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【分割の表示】特願2000−573915(P2000−573915)の分割
【原出願日】平成11年9月16日(1999.9.16)
【出願人】(300078202)デイ インターナショナル インコーポレーテッド (21)
【Fターム(参考)】