説明

配線器具設置体

【課題】 一種類の配線器具設置体で既設の配線器具設置場所からのケーブルの引き出しや、新しい場所への配線器具の増設ができる配線器具設置体を提供する。
【解決手段】 配線器具設置体1は、四角枠状に形成された枠本体10を備え、枠本体10には、着脱可能に形成された配線器具を固定するための固定部13と、前記壁表面に取り付けるための固定部材が挿通される取付部15とを備えている。枠本体10の厚さは、壁材に形成される貫通孔を覆うように壁材に固定されることにより、配線器具の一部が貫通孔内に収容される厚さで形成されるとともに、枠本体10を積み重ねることにより、配線器具が積み重ねた枠本体10内に収容される厚さに形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁表面にコンセント、スイッチ等の配線器具を固定するために、前記配線器具に接続されるケーブルを収容する保護カバーを接続可能な接続部を有し、壁表面に固定されて前記配線器具を固定する固定部を備えた配線器具設置体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁表面に配線器具を固定するには、壁裏に予め配線ボックスを設置しておき、その前面に設置された壁材に前記配線ボックスの前面開口を壁表に臨ませるように貫通孔を形成し、その貫通孔から壁裏に隠蔽配線されたケーブルを引き出して配線器具に接続し、その配線器具を前記配線ボックスに固定することで行われている。ここで、建築物の構築後に配線器具を増設する場合、壁表面に特許文献1に記載の四角枠状に形成された配線器具設置体や特許文献2に記載の箱状に形成された配線器具設置体を設置し、新たに壁表に露出配線されたケーブルを配線器具に接続して行われていた。尚、ケーブルは配線器具設置体に接続されて壁表面に固定される保護カバー内に収容して保護している。
【0003】
特許文献1に記載の配線器具設置体は、壁裏の配線ボックスが設置された場所に重ねて設置され、他の場所へ配線器具を増設するために壁裏のケーブルを延長して壁表にケーブルを引き出すために使用されたり、前面に固定される配線器具に接続するために新たに壁表に配線されたケーブルを引き込むために使用されたりする。特許文献2に記載の配線器具設置体は、特許文献1の配線器具設置体と同様に使用されるほか、新たな場所へ配線器具を増設するために、壁表に配線されるケーブルを引き込んで、配線器具設置体内に収容固定される配線器具に接続するために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−218332号公報
【特許文献2】特開2009−60703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の配線器具設置体は、壁裏の配線ボックスに重ねて使用するため壁裏の空間をも配線器具の収容空間とすることができ、壁表面からの突出量を少なくできるものの、配線器具全体を収容することはできないため、新たな場所へ配線器具を増設するには使用することができなかった。特許文献2に記載の配線器具設置体は、壁裏の配線ボックスに重ねて設置することも新たな場所へ配線器具を増設することもできるものの、配線器具全体を収容するために、壁表面からの突出量が大きく美観を損なうものとなっていた。そこで、従来は配線器具を増設する場所に応じてそれぞれ種類の異なる配線器具設置体を用意する必要があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、一種類の配線器具設置体を用意するだけで、壁裏の配線ボックスに重ねて設置することも、新たな場所に配線器具を増設するために設置することもできる配線器具設置体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、壁表面に設置されるケーブルを保護する保護カバーを接続可能な接続部を備えた周壁により四角枠状に形成された枠本体と、前記枠本体に着脱可能に形成され、配線器具を固定するための固定部とを備え、壁表面に取り付けられる配線器具設置体であって、前記枠本体に、前記壁表面に取り付けるための固定部材が挿通される取付部を備え、前記枠本体は、配線器具が収容できない厚さで形成されており、前記枠本体を積み重ねることにより、前記配線器具が積み重ねた枠本体内に収容可能な厚さに形成されてなることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、壁裏の配線ボックスに重ねて取り付けても壁表面からの突出量を小さくすることができ、さらに、枠本体を重ね合わせることで配線器具の収容空間が形成でき、他の場所への配線器具増設時にも使用することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記枠本体には、他の枠本体を積み重ねた際に該枠本体に係合して位置決めする位置決め部が形成されてなることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、枠本体を重ね合わせた際に枠本体同士の位置ずれを防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記取付部は、枠本体の厚さと同一に形成されてなることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、枠本体を重ね合わせた状態で、枠本体を壁表面にしっかりと固定することができる。
【発明の効果】
【0013】
一種類の配線器具設置体を用意するだけで、壁裏の配線ボックスが設置された場所に重ねて設置して壁裏のケーブルを引き出すことも、新たな場所に配線器具を増設することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の一実施形態の配線器具設置体を示す正面から見た斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態の配線器具設置体を示す背面からみた斜視図である。
【図3】図1の配線器具設置体を用いて、既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出し、新たな場所に配線器具を増設した状態を示す斜視図である。
【図4】図1の配線器具設置体を用いて既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出す状態を示す斜視図である。
【図5】図1の配線器具設置体を用いて既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出した状態を示す断面図である。
【図6】図1の配線器具設置体を用いて新たな場所に配線器具を増設する状態を示す斜視図である。
【図7】図1の配線器具設置体を用いて新たな場所に配線器具を増設した状態を示す断面図である。
【図8】図1の配線器具設置体を用いて新たな場所に配線器具を増設した状態を示す断面図である。
【図9】この発明の第二実施形態の配線器具設置体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明に係る配線器具設置体を実施するための形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、「左」「右」は、矢印Y2の方向を左右方向とし、「前」「後」は、矢印Y3の方向を前後方向とする。
【0016】
図1及び図2に示すように、配線器具設置体1は、周壁11により四角枠状に形成される合成樹脂材料製の枠本体10を備えている。枠本体10は、対向する短辺を構成するとともに互いに平行に延びる周壁11としての上壁11a及び下壁11bを備えている。また、枠本体10は、対向する長辺を構成するとともに互いに平行に延びる周壁11として、左壁11c及び右壁11dを備えている。上壁11a、下壁11b、左壁11c及び右壁11dにより四角枠状の周壁11を構成している。そして、周壁11により囲み形成された前面に前面開口、後面に後面開口が形成されている。
【0017】
枠本体10の前面側の上下端部には、前面側が配線器具3の上下端部が当接する前面板部12が形成されている。上側に形成される前面板部12は、上壁11a、左壁11c、右壁11dを連結し、下側に形成される前面板部12は下壁11b、左壁11c、右壁11dを連結するように形成されている。前面板部12において左右方向の中央には枠本体10内に突出するように形成された突片12aが形成されている。この突片12aには、配線器具3を固定するためのビスが挿通される挿通孔12bが形成されている。また、前面板部12の前面には、配線器具を固定する際に、配線器具の取付位置を表示する表示部12cを備えている。この表示部12cにより、枠本体10に対して配線器具3を正確な位置に取り付けることができるようになっている。前面板部12の裏面には、配線器具3を固定するための固定部13を着脱可能に取り付けるための被取付部14が形成されている。この被取付部14は、断面略T字状に形成され、枠本体10の前面と平行でかつ上下方向に伸びるように形成されている。
【0018】
固定部13は、配線器具3を固定するためのビスBが螺合するナット13aを備えている。また、前記被取付部14に取り付けるためのあり溝13bが形成されている。これにより、固定部13を被取付部14に向けてスライドさせることにより、あり溝13b内に被取付部14が嵌合し、固定部13を被取付部14に取り付けることができるようになっている。固定部13を被取付部14に取り付けることにより、挿通孔12bとナット13aとの位置が一致するようになっている。
【0019】
また、枠本体10の左壁11C及び右壁11Dには、壁材に枠本体10を取り付けるための固定部材である螺子Sが挿通される取付部15が枠本体10内に突出するようにそれぞれ2箇所形成されている。この取付部15は前面が枠本体10の前面と同一面で後面が枠本体10の後面と同一面となるように形成されており、枠本体10の厚さと同一になるように形成されている。この取付部15には、前記螺子Sが挿通可能な貫通孔15aが形成されている。
【0020】
周壁11には、壁表面に固定されて、壁表に配線されるケーブルを収容するための保護カバー2が接続される接続部16を備えている。この接続部16は、保護カバー2を接続する際に切取溝16aによって周壁11の一部を切り離すことにより形成されるようになっている。
【0021】
枠本体10の厚さは、周壁11に接続される保護カバー2の高さと比べて同一以上に形成されている。また、内部に配線器具3を収容することができない厚さで形成されている。内部に配線器具を収容することができない厚さとは、ケーブルが接続された配線器具を収容することができない厚さであり、配線器具3が前面板部12に当接した状態で、後面から配線器具3の一部が飛び出たり、配線器具3が収容できてもケーブルを配線器具3に接続する空間がないほどの厚さのことをいう。そこで、枠本体10は、配線器具3を内部に収容可能とするように積み重ね可能に形成されている。二つの枠本体10を積み重ねることで配線器具を固定するために通常使用される配線ボックスの厚さとほぼ同一の厚さに形成されている。そして、枠本体10には、枠本体10同士を積み重ねた際に他の枠本体10がずれるのを防止して位置決めする位置決め部17を備えている。この位置決め部17は、枠本体10の前面に突出するように形成されており、他の枠本体10の裏面に形成された凹部18に係合するように形成されている。
【0022】
図3は、図1に示す配線器具設置体1を使用して、既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出し、新たな場所に配線器具を増設した状態を示す図である。既設の配線器具3は、壁裏に設置された配線ボックスに固定されており、壁裏に配線されたケーブルが接続されている。既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出すには、壁裏の配線ボックスが設置された場所に重ねて貫通孔を覆うようにして配線器具設置体1を壁表面に設置し、その配線器具設置体1から壁裏に配線されたケーブルを延長したケーブルを又は壁裏に新たに配線したケーブルを引き出している。引き出されたケーブルは、保護カバー2内に収容されて新たに配線器具3を増設する場所まで配線されている。また、新たに配線器具3を増設する場所には、2つの配線器具設置体1が積み重ねられて壁表面に固定されている。既設の配線器具設置場所から引き出されて壁表に配線されたケーブルが配線器具設置体1内に引き込まれて前面に設置された配線器具3に接続されている。
【0023】
次に、既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出す方法について説明する。図4及び図5に示すように、壁裏の配線ボックス4に固定されている配線器具3を外して壁表に配線ボックス4の前面開口を臨ませる。壁裏に配線されたケーブルを延長又は新たに壁裏にケーブルCを配線して壁表にケーブルCを引き出す。枠本体10の周壁11のうち配線器具を増設する方向(ケーブルCの引出方向)に位置する周壁11(実施例においては上壁11a)を切り欠いて接続部16を形成する。接続部16から前記引き出したケーブルCを枠本体10外に引き出すとともに、枠本体10を壁裏の配線ボックス4が設置された場所に重ねて貫通孔を覆うように壁表面に配置する。尚、固定部13は配線器具3の固定に使用しないため枠本体10から取り外しておく。取り外した配線器具3にケーブルCを接続し、枠本体10の前面に配置する。そして、配線器具3を壁裏の配線ボックス4にビスBで固定すると、配線器具3と壁材とで枠本体10を挟持して枠本体10を壁表面に固定することができる。ビスBは枠本体10の挿通孔12bに挿通しており、固定後も枠本体が位置ずれすることがない。
【0024】
また、引き出されたケーブルCは新たな場所に配線器具を増設する位置まで配線する。ケーブルが引き出された接続部16には壁表面に固定される保護カバー2が接続される。この保護カバー2は壁表面に固定される基台2aとこの基台2aに取り付けられるカバー2bとからなり、基台2aとカバー2bとの間にケーブルCの収容空間が形成されている。枠本体10と配線器具を増設する位置までのケーブルの経路に保護カバー2を固定し、保護カバー2内にケーブルCを収容する。
【0025】
次に、新たに別の場所に配線器具を増設する方法について説明する。図6及び図7に示すように、壁表面には保護カバー2により収容されたケーブルCが配線されている。新たに配線器具を増設する場合には枠本体10を2つ積み重ねて使用する。前面側に配置される枠本体10を第1枠本体10aとし、後面に配置される枠本体10を第2枠本体10bとする。第1枠本体10aは前面に配線器具3が当接し、第2枠本体10bは後面が壁表面に当接して固定されるとともに保護カバー2が接続されるものである。第2枠本体10bの前記保護カバー2を接続する周壁11(実施例においては下壁11b)を切り欠いて接続部16を形成する。接続部16に保護カバー2を接続するとともに、第1枠本体10aと第2枠本体10bを重ねた状態で、第2枠本体10bの後面を壁表面に当接させて配置する。第1枠本体10aと第2枠本体10bとは、重ね合わせた状態において、位置決め部17が凹部18に係合することにより両枠本体10a,10bの位置がずれるのを防止している。そして、第1枠本体10aと第2枠本体10bとに形成された取付部15に螺子Sを挿通し、壁材に第1枠本体10aと第2枠本体10bとをともに固定する。第2枠本体10bに接続された保護カバー2から枠本体10内に引き込まれたケーブルCを配線器具3に接続する。配線器具3を第1枠本体の前面板部12に当接させ、配線器具3をビスBにより第1枠本体10aに取り付けられた固定部13に固定する。尚、第2枠本体10bに取り付けられていた固定部13は、第1枠本体10aに取り付けられた固定部13へ配線器具を固定するビスBの螺合の邪魔になるため、第2枠本体10bから取り外しておくとよい。
【0026】
この実施形態の配線器具設置体は、以下の効果を奏する。
・枠本体10を壁裏の配線ボックス4の設置された場所に重ねて貫通孔を覆うように設置することで、壁裏のケーブルCを引き出すことができる。このとき、壁表面からの突出量は少なくすることができる。
【0027】
・枠本体10を積み重ねることで、配線器具4の収容空間を形成でき、新たな場所に配線器具4を設置することができる。
【0028】
・一種類の配線器具設置体1で、壁裏の配線ボックス4が設置された場所に重ねて貫通孔を覆うように設置して壁裏のケーブルCを引き出すことも、積み重ねて新たな場所に配線器具3を増設することもできる。
【0029】
・固定部13が着脱可能に形成されているため、配線器具3の固定に邪魔になる場合や、枠本体10の固定に邪魔になる場合に取り外すことができる。
【0030】
・取付部15が枠本体10と同一の厚さに形成されているため、枠本体10を重ねて設置する際に、第1枠本体10a側から螺子を挿通して壁材にしっかりと固定することができる。
【0031】
・凹部19に係合する位置決め部17が形成されているため、枠本体10を積み重ねてもずれることなく設置が容易にできる。
【0032】
この実施形態の配線器具設置体10は、以下のように変更してもよい。
・本実施例においては、配線器具を壁に一つ設置する場合に用いられる配線器具設置体に適用したが、これに限らず、配線器具を壁に二つ以上並設する場合に用いられる配線器具設置体に適用してもよい。
【0033】
・本実施例においては、配線器具を増設する場所に枠本体を積み重ねて設置し、既設の配線器具設置場所から引き出したケーブルを用いて配線器具を増設したが、天井等から壁表面に沿って新たに配線したケーブルを用いてもよく、さらには、壁裏は新たにケーブルを配線して壁材に形成した貫通孔により壁表に引き出したケーブルを用いてもよい。
【0034】
・本実施例においては、二つの枠本体を積み重ねて配線器具を増設したが、図8に示すように、壁表面に形成した貫通孔を覆うように配線器具設置体を壁表面に固定し、壁裏に新たに配線したケーブルと配線器具とを接続して配線器具を増設してもよい。このとき貫通孔は配線器具が収容できる大きさに形成されている。
【0035】
・本実施例においては、二つの枠本体を積み重ねることで配線器具を増設したが、図9に示すように、二つの枠本体が薄肉部19により連結されて分離可能に形成された配線器具設置体であってもよい。薄肉部19により分離することで二つの枠本体が形成され、壁裏の配線ボックスの設置場所に重ねてケーブルの引き出しに使用することができる。
【0036】
・本実施例においては、二つの枠本体を積み重ねることで配線器具を収容可能としたが、三つ以上積み重ねてもよい。
【0037】
・本実施例においては、配線器具としてコンセントを使用したが、スイッチ、調光器等の配線器具であってもよい。さらには、配線器具を取り付けることなくブランクカバーを取り付けてもよい。
【0038】
・既設の配線器具設置場所からケーブルを引き出す実施例において、配線器具を壁裏の配線ボックスに固定することで、枠本体を配線器具と壁材とで挟持して固定したが、取付部に螺子を挿通して壁材に固定してもよい。この場合、配線器具は壁裏の配線ボックスに固定してもよく、また、枠本体が壁材に固定されているため、枠本体に取り付けられた固定部に配線器具を固定してもよい。
【0039】
・新たに別の場所に配線器具を増設する実施例において、第1枠本体に形成された固定部に配線器具を固定したが、第1枠本体から固定部を取り外して、第2枠本体に取り付けられた固定部に配線器具を固定してもよい。また、配線器具の固定に支障がなければ、両枠本体に固定部を取り付けておいてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 配線器具設置体
10 枠本体
11 周壁
12 前面板部
13 固定部
14 被取付部
15 取付部
16 接続部
17 位置決め部
2 保護カバー
3 配線器具
4 配線ボックス
C ケーブル
S 螺子
B ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁表面に設置されるケーブルを保護する保護カバーを接続可能な接続部を備えた周壁により四角枠状に形成された枠本体と、前記枠本体に着脱可能に形成され、配線器具を固定するための固定部とを備え、壁表面に取り付けられる配線器具設置体であって、
前記枠本体に、前記壁表面に取り付けるための固定部材が挿通される取付部を備え、
前記枠本体は、配線器具が収容できない厚さで形成されており、前記枠本体を積み重ねることにより、前記配線器具が積み重ねた枠本体内に収容可能な厚さに形成されてなることを特徴とする配線器具設置体。
【請求項2】
前記枠本体には、他の枠本体を積み重ねた際に該枠本体に係合して位置決めする位置決め部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の配線器具設置体。
【請求項3】
前記取付部は、枠本体の厚さと同一に形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配線器具設置体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−110803(P2013−110803A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252220(P2011−252220)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】