説明

鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂

【課題】低温時でも硬化性樹脂と硬化剤の混合を容易にし、硬化性樹脂の硬化物の品質を向上させた鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂の提供。
【解決手段】鉄道レールとタイプレートや枕木を含むレール支持体との間に挿入される鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂であって、該硬化性樹脂は、ラジカル重合性樹脂とラジカル重合性モノマーからなるベース樹脂、及びフィラーから構成され、該ベース樹脂の粘度は、25℃で100〜500mPa・sであり、該フィラーの平均粒子径は、0.1〜200μmであり、そして該ベース樹脂100重量部に対して、該フィラーが10〜150重量部で含まれることを特徴とする前記鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道レールとタイプレートや枕木等のレール支持体との間に挿入される鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道レールとタイプレートや枕木等のレール支持体との間に挿入される鉄道レール支持用パッドとしては、袋体の内部に硬化性樹脂と硬化剤の混合物を充填し又は袋体の内部で硬化性樹脂と硬化剤を混合し、その樹脂の硬化により鉄道レールを適正高さに保持する機能するものが使用されてきた(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、低温時には、硬化性樹脂と硬化剤の混合に手間がかかり、そのため混合が不十分となり、未硬化となることがあった。また、冬場や寒冷地のような低温では、樹脂硬化物が割れてしまうという問題もあった。一方、寒冷地のような低温域での使用環境においても、パッドとしての機能は維持されなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3994116号公報
【特許文献2】特開2008−127807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、低温時でも硬化性樹脂と硬化剤の混合を容易にし、硬化性樹脂硬化物の品質を向上させた鉄道レール支持用パッド用の硬化性樹脂を提供することであり、更に、低温時でも鉄道レール支持強度と列車通過時の衝撃強度を併せ持つ優れた性能を有する鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂を提供することでもある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]鉄道レールとタイプレートや枕木を含むレール支持体との間に挿入される鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂であって、該硬化性樹脂は、ラジカル重合性樹脂とラジカル重合性モノマーからなるベース樹脂、及びフィラーから構成され、該ベース樹脂の粘度は、25℃で100〜500mPa・sであり、該フィラーの平均粒子径は、0.1〜200μmであり、そして該ベース樹脂100重量部に対して、該フィラーが10〜150重量部で含まれることを特徴とする前記鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0006】
[2]前記ベース樹脂の硬化物の引張強さが、5MPa以上であり、かつ、その引張伸び率が、100%以上である、前記[1]に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0007】
[3]前記フィラーは、平均粒子径の異なる2種類のフィラーであり、該2種類のフィラーの平均粒子径は、互いに5〜30倍相違し、かつ、該2種類のフィラーの配合比は、2:8〜6:4である、前記[1]又は[2]に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0008】
[4]前記硬化性樹脂の硬化物の圧縮強さが、0℃で、15mm変形時、15〜70N/mmであり、そして20mm変形時、90〜210N/mmである、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0009】
[5]前記硬化性樹脂の粘度が、20℃で、1,000〜7,000mPa・sである、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0010】
[6]前記硬化性樹脂の硬化物のシャルピーが、15kJ/mm以上である、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【0011】
[7]前記ラジカル重合性樹脂は、ウレタン(メタ)アクリレートと不飽和ポリエステルからなる、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【発明の効果】
【0012】
本発明の組成物は、低温時の硬化性樹脂と硬化剤の混合を容易にし、硬化性樹脂硬化物の品質を向上させ、かつ低温時でも鉄道レール支持強度と列車通過時の衝撃強度を併せ持つ優れた性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】鉄道レール支持用パッド使用方法の模式図。
【図2】発明の実施形態における(1)の鉄道レール支持用パッド模式図。
【図3】発明の実施形態における(2)の鉄道レール支持用パッド分解図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の硬化性樹脂は、ラジカル重合性樹脂とラジカル重合性モノマーからなるベース樹脂、及びフィラーから構成される。
【0015】
ベース樹脂を構成するラジカル重合性樹脂としては、特に限定されないが、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、不飽和ポリエステルおよびポリエステル(メタ)アクリレートがあり、ウレタン(メタ)アクリレートと不飽和ポリエステルが好ましく、両者を含むものが特に好ましい。
【0016】
本発明のベース樹脂を構成するラジカル重合性樹脂の成分に使用されるウレタン(メタ)アクリレートは、特に限定されるものではなく、例えばポリイソシアネートとポリヒドロキシ化合物又は多価アルコール類とを反応させた後に、更に水酸基含有(メタ)アクリル化合物、及び必要に応じて水酸基含有アリルエーテル化合物を反応させることによって得ることができるラジカル重合性不飽和基含有オリゴマーである。また、水酸基含有(メタ)アクリル化合物とポリヒドロキシ化合物又は多価アルコール類とを反応させた後、更にポリイソシアネートを反応させても得ることができる。
【0017】
上記ウレタン(メタ)アクリレートの原料として用いられるポリイソシアネートとして、具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート及びその異性体、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートナフタリンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、バノックD−750、クリスボンNK(商品名;大日本インキ化学工業株式会社製)、テスモジュールL(商品名;住友バイエル社製)、コロネートL(商品名;日本ポリウレタン社製)、タケネートD102(商品名;武田薬品社製)、イソネート143L(商品名;三菱化学社製)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらのポリイソシアネートは、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。
【0018】
上記ウレタン(メタ)アクリレートの原料として用いられるポリヒドロキシ化合物としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられ、具体的には、グリセリン−エチレンオキシド付加物、グリセリン−プロピレンオキシド付加物、グリセリン−テトラヒドロフラン付加物、グリセリン−エチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物、トリメチロールプロパン−プロピレンオキシド付加物、トリメチロールプロパン−テトラヒドロフラン付加物、トリメチロールプロパン−エチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物、ジペンタエスリトール−エチレンオキシド付加物、ジペンタエスリトール−プロピレンオキシド付加物、ジペンタエスリトール−テトラヒドロフラン付加物、ジペンタエスリトール−エチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらポリヒドロキシ化合物は、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。
【0019】
上記ウレタン(メタ)アクリレートの原料として用いられる多価アルコール類として、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2−メチル−1,3プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、ビスフェノールAとプロピレンオキシド又はエチレンオキシドとの付加物、1,2,3,4−テトラヒドロキシブタン、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,3−ブタンジオール、1,2−シクロヘキサングリコール、1,3−シクロヘキサングリコール、1,4−シクロヘキサングリコール、パラキシレングリコール、ビシクロヘキシル−4,4−ジオール、2,6−デカリングリコール、2,7−デカリングリコール等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら多価アルコール類は、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。
【0020】
上記ウレタン(メタ)アクリレートの原料として用いられる水酸基含有(メタ)アクリル化合物としては、特に限定されるものではないが、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌルサンノジ(メタ)アクリレート、ペンタエスリトールトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの水酸基含有(メタ)アクリル化合物は、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。
【0021】
上記ウレタン(メタ)アクリレートの原料として必要に応じて用いられる水酸基含有アリルエーテル化合物としては、具体的には、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル、ジプロピレングリコールモノアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノアリルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテル、1,2−ブチレングリコールモノアリルエーテル、1,3−ブチレングリコールモノアリルエーテル、ヘキシレングリコールモノアリルエーテル、オクチレングリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、グルエリンジアリルエーテル、ペンタエスリトールトリアリルエーテル等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら水酸基含有アリルエーテル化合物は、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。
【0022】
本発明のベース樹脂ベース樹脂を構成するラジカル重合性樹脂の成分に使用される不飽和ポリエステルは、多価アルコールと不飽和多塩基酸、及び必要に応じて用いられる飽和多塩基酸とのエステル化反応による縮合生成物であり、スチレンのような重合性モノマーに溶解された状態で存在し、「ポリエステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社、1988年発行)又は「塗料用語辞典」(色材協会編、1993年発行)などに掲載されている。
【0023】
不飽和ポリエステルとしては、具体的には、フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバチン酸等の重合性不飽和結合を有していない多塩基酸又はその無水物と、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等の重合性不飽和多塩基酸又はその無水物を酸成分とし、これとエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の多価アルコールをアルコール成分として反応させて得られるものである。
【0024】
本発明の硬化性樹脂のベース樹脂を構成するラジカル重合性樹脂は、好ましくは、ウレタン(メタ)アクリレート及び/又は不飽和ポリエステルからなる。
【0025】
本発明のベース樹脂は、上記ラジカル重合性樹脂に、ラジカル重合性モノマーを配合したものである。
このラジカル重合性モノマーとしては、通常、スチレンモノマーや(メタ)アクリル酸メチルが用いられる。これ以外のラジカル重合性モノマーの具体例としては、スチレンのα−,ο−,m−,p−アルキル,ニトロ,シアノ,アミド,エステル誘導体、クロルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンなどのスチレン系モノマー、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン類、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸−i−プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブチル、(メタ)アクリル酸−ter−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボロニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸プロパギル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリル酸アントラセニル、(メタ)アクリル酸アントラニノニル、(メタ)アクリル酸ピペロニル、(メタ)アクリル酸サリチル、(メタ)アクリル酸フリル、(メタ)アクリル酸フルフリル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフリル、(メタ)アクリル酸ピラニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネチル、(メタ)アクリル酸クレジル、(メタ)アクリル酸−1,1,1−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオルエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−n−プロピル、(メタ)アクリル酸トリフェニルメチル、(メタ)アクリル酸クミル、(メタ)アクリル酸3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジプロピルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジ−i−プロピルアミド、(メタ)アクリル酸アントラセニルアミドなどの(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸アニリド、(メタ)アクリロイルニトリル、アクロレイン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、酢酸ビニルなどのビニル化合物、シトラコン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチルなどの不飽和ジカルボン酸ジエステル、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミドなどのモノマレイミド化合物、N−(メタ)アクリロイルフタルイミドなどが挙げられる。
【0026】
また、本発明のベース樹脂には、ラジカル重合性モノマーとして、分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する(メタ)アクリル酸エステル化合物も使用できる。具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1、4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、など各種グリコール類の(メタ)アクリル酸エステルや、2,2−ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−100)、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−200)、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−500)、2,2−ビス[4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:A−BPE−4)、2,2−ビス[4−(アクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:A−BPE−10)などが挙げられる。
【0027】
これらのラジカル重合性モノマーは、ベース樹脂の粘度を低下させ、硬度、強度、耐候性、耐水性、耐磨耗性等を向上させるために重要であり、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエステル(メタ)アクリレートなどのラジカル重合性樹脂100重量部に対して、10〜250重量部、好ましくは20〜100重量部使用される。ラジカル重合性モノマーの使用量が10重量部未満では、高粘度のため作業性、含浸性が悪化し、一方、250重量部を超えると、充分な塗膜硬度が得られず、諸物性が不足する。
【0028】
なお、上記ラジカル重合性樹脂と上記ラジカル重合性モノマーからなる樹脂は、市販されており、例えば、リゴラックFK−2000(不飽和ポリエステル樹脂とスチレンからなる樹脂、重量比スチレン/不飽和ポリエステル樹脂=1.5:昭和高分子(株)製)、リポキシFM−1600(ウレタンメタアクリレート樹脂とスチレンからなる樹脂、重量比=スチレン/ウレタンメタアクリレート樹脂=2.1:昭和高分子(株)製)、リポキシR−806(ビニルエステル樹脂とスチレンからなる樹脂、重量比=スチレン/ビニルエステル樹脂=1.2:昭和高分子(株)製)などがある。本発明においてはこれら市販の樹脂を用いることもできる。
【0029】
本発明のベース樹脂に用いることができる不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート、メチルメタクリレート樹脂には、必要に応じて芳香族3級アミン類やコバルト金属石鹸のような硬化促進剤やその助剤を配合することができる。また、界面活性剤、カップリング剤等の添加剤の配合することもできる。
【0030】
硬化促進剤やその助剤として使用される芳香族3級アミン類は特に限定されるものはなく、例えば、以下のようなものが挙げられる:N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)アニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)アニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジン、N,N−ジイソプロピロール−p−トルイジン等。これらから選ばれた1種又は2種以上が使用できる。芳香族3級アミン類の添加量は、ラジカル重合性樹脂100重量部に対して、0.1〜5.0%重量部、好ましくは0.5〜3.0重量部である。
【0031】
硬化促進剤及びその助剤として使用されるコバルト金属石鹸は特に限定されるものではなく、例えば、以下のようなものが挙げられる:ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト、水酸化コバルト等。これらに、芳香族3級アミン類を混合して使用することもできる。コバルト金属石鹸の添加量は、ラジカル重合性樹脂100重両部に対して、0.1〜5.0%重量部、好ましくは0.5〜3.0重量部である。
【0032】
本発明に使用される界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性界面活性剤を使用することができる。本発明に使用されるアニオン性界面活性剤は公知のものであることができる。具体的には、脂肪酸石けん、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスホン酸塩−ホルマリン重縮合物、メラミンスルホン酸塩−ホルマリン重縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンナトリウム塩、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリウム塩、硫酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアマイド硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩などが挙げられる。
【0033】
本発明に使用されるカチオン性界面活性剤としては公知のものを使用することができる。具体的には、脂肪族4級アンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
【0034】
本発明に使用される非イオン性界面活性剤としては公知のものを使用することができる。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどが挙げられる。
【0035】
本発明に使用される両性界面活性剤としては公知のものを使用することができる。具体的には、カルボキシベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン、レシチン、アルキルアミンオキサイドなどが挙げられる。
【0036】
本発明に使用されるカップリング剤としては公知のものを使用することができる。具体的には、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、ポリオキシエチレンプロピルトリアルコキシシラン、ポリエトキシジメチルシロキサンなどが挙げられる。
【0037】
本発明の硬化性樹脂の硬化に使用される硬化剤は、10℃以下の冬季施工条件下で、該樹脂を硬化させることができるものであり、このような硬化剤の例としては、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアリルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネートに分類されるものが挙げられ、またアゾ化合物も有効である。具体例としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、3−イソプロピルヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジクミルヒドロパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキサイド、3,3,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスカルボンアミドなどが挙げられる。
【0038】
硬化剤の添加量は、ラジカル重合性樹脂にラジカル重合性モノマーを配合してなるベース樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜7重量部である。硬化剤の添加量がこれより少ない場合には、充分な硬化が得られず、一方、硬化剤の添加量がこの比率よりも多い場合は、経済的に不利な上、樹脂組成物の物性低下などが起こる。
【0039】
本発明の硬化性樹脂に使用されるフィラーとして、具体的には、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化スズ、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム(ウォラストナイト、ゾノトライト)、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサリト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、MOS、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、テフロン(登録商標)粉、木粉、パルプ、ゴム粉、アラミドなど各種繊維などが挙げられるが、特に限定されるものではない。これらフィラーは、一種類のみを用いてもよいし、適宜二種類以上を混合してもよい。また、同一種類の平均粒子径の異なる2つの以上を混合してもよい。
【0040】
本発明においては、フィラーの添加量は、ベース樹脂100重量部に対し、10〜150部であり、好ましくは20〜100重量部であり、かつ、フィラーの平均粒子径は0.1〜200μmである。2種類のフィラー(A)、(B)を用いる場合は、その平均粒子径比率(B)/(A)が5〜30であることが好ましく、より好ましくは8〜14である。また、平均粒子径が(A)0.5〜1.5μmと(B)10〜14μmのものを2:8〜6:4、好ましくは3:7〜4:6の割合で配合することが好ましい。
【0041】
本発明の硬化性樹脂の硬化物は、0℃環境下において、15mm変形時の圧縮強さが15〜70N/mmであり、かつ、20mm変形時の圧縮強さが90〜210N/mmである。好ましくは、15mm変形時の圧縮強さが20〜50N/mmであり、かつ、20mm変形時の圧縮強さが100〜160N/mmである。
【0042】
本発明の硬化性樹脂の粘度は、低温時の硬化剤との混合性を強慮すると、0℃で1,500〜10,000mPa・sであることが好ましく、よりこのましくは、0℃で2,000〜6,000mPa・sであり、20℃では、1,000〜7,000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは、20℃で1,000〜5,000mPa・sである。
【0043】
本発明の硬化性樹脂の硬化物は、列車通過時の衝撃による硬化物の破損を考慮すると、シャルピー衝撃強さが15kJ/mm以上であることが好ましい。
【0044】
本発明の硬化性樹脂を収容する鉄道レール支持用パッドの形状としては、図2に示すような(1)補強材を内包する一対のフィルムで形成された袋体で、硬化性樹脂と硬化剤の混合物を注入する入り口と余剰樹脂を逃がす排出口を持つパッドや、図3に示すような(2)予め硬化性樹脂を内包する袋部、予め硬化剤を内包する袋部、余剰樹脂を逃がす袋部とが備わったパッドがあり、上記(2)のパッドが好ましい。
【0045】
本発明の硬化性樹脂を収容する鉄道レール支持用パッドに使用される可撓性の合成樹脂フィルムとして、具体的には、ポリエチレン、ナイロン、ポリブテンなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
本発明の硬化性樹脂を収容する鉄道レール支持用パッドに使用される補強材としては、硬化性樹脂の硬化物が割れた場合に、樹脂硬化物が飛散しないようなものであればよく、具体的には、ガラスクロスなどが使用されるが、特に限定されるものではない。
【実施例】
【0046】
次に、実施例及び比較例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。実施例及び比較例において、平均粒子径、粘度、引張伸び率、圧縮強さ、シャルピー、低温での混合性は以下の方法で測定した。
【0047】
(1)平均粒子径
粒度分布からの重量50%径を平均粒子径とした。尚、粒度分布は、(株)日本レーザー社製HELOS SYSTEMを用いて測定される。
(2)粘度
BROOKFIELD社製DV−E型デジタル粘度計を用いて測定した。
(3)引張伸び率
JIS−K6251(1号試験、引張速度10mm/min)に準拠し測定した。
(4)圧縮強さ
(株)島津製作所製AG−10TDを用いて、下記条件にて測定した。
樹脂硬化物養生:23℃で24時間後、80℃で3時間養生;
サンプル寸法:直径25mm、高さ25mmの円柱状樹脂硬化物;
圧縮速度:1mm/min;
及びJIS−K7208−1995
に準拠し測定した。
(5)シャルピー
JIS−K6911及びJIS−K7111に準拠し測定した。
(6)低温での混合性
【0048】
100mlのディスポカップに0℃に冷却した硬化性樹脂50gを計り取り、硬化剤添加後、ガラス棒で30秒撹拌し、室温で24時間経過後未硬化がないか観察した。硬化物の状態を、以下の表1に示す評価基準に従って評価した。
【0049】
【表1】

【0050】
実施例1
粘度が25℃で200mPa・s、ウレタン(メタ)アクリレート55%、メタクリル酸メチル35%、メタクリル系モノマー10%からなる引張伸び率200%のベース樹脂100重量部に、平均粒子径1.1μmの炭酸カルシウム18重量部と平均粒子径12μmの炭酸カルシウム42重量部を加えた硬化性樹脂の粘度を測定した。また、この硬化性樹脂にナイパーNS(商品名、日油株式会社製 硬化剤)6重量部を加え、硬化後23℃で24時間、更に80℃で3時間養生した硬化性樹脂硬化物は、以下の表2に記載の性能を有し、靱性が高く、高強度であった。また、粘度が低く混合性も良好であった。
【0051】
【表2】

【0052】
実施例2
粘度が25℃で200mPa・s、ウレタン(メタ)アクリレート55%、メタクリル酸メチル35%、メタクリル系モノマー10%からなる引張伸び率200%のベース樹脂100重量部に、平均粒子径12μmの炭酸カルシウム60重量部を加えた硬化性樹脂の粘度を測定した。また、この硬化性樹脂にナイパーNS(商品名、日油株式会社製 硬化剤)6重量部を加え、硬化後23℃で24時間、更に80℃で3時間養生した硬化性樹脂硬化物は、以下の表3に記載の性能を有し、靱性が高く、高強度であった。また、粘度が低く混合性も良好であった。
【0053】
【表3】

【0054】
比較例1
粘度が25℃で200mPa・s、ウレタン(メタ)アクリレート55%、メタクリル酸メチル35%、メタクリル系モノマー10%からなる引張伸び率200%のベース樹脂100重量部に、平均粒子径1.1μmの炭酸カルシウム180重量部を加えた硬化性樹脂の粘度を測定した。また、この硬化性樹脂にナイパーNS(商品名、日油株式会社製 硬化剤)6重量部を加え、硬化後23℃で24時間、更に80℃で3時間養生した硬化性樹脂硬化物は、以下の表4に記載の性能を有し、高強度であるが靱性が低かった。また、粘度が高く混合性が悪かった。
【0055】
【表4】

【0056】
比較例2
エポキシ樹脂90重量部に、平均粒子径3.6μmの炭酸カルシウム50重量部を加えた硬化性樹脂の粘度を測定した。また、この硬化性樹脂にアミン系硬化剤50重量部を加えて得られた樹脂硬化物は、以下の表5に記載の性能を有し、高強度であるが靭性が低かった。また、粘度が高く混合性が非常に悪かった。
【0057】
【表5】

【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、低温時でも鉄道レール支持強度と列車通過時の衝撃強度を併せ持つ優れた性能を有する鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂であるので、低温時でも硬化性樹脂と硬化剤の混合を容易にし、硬化性樹脂硬化物の品質を向上させた鉄道レール支持用パッド用の硬化性樹脂として好適に使用しうる。
【符号の説明】
【0059】
1 鉄道レール
2 滑り板
3 軌道パッド
4 鉄道レール支持用パッド
5 タイプレート(レール支持体)
6 絶縁板
7 コンクリート基盤
8 発明の実施形態における(1)の鉄道レール支持用パッド
9 樹脂注入口
10 余剰樹脂排出口
11 ガラスクロス
12 発明の実施形態における(2)の硬化性樹脂を内包する袋
13 硬化剤袋
14 ガラスクロス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道レールとタイプレートや枕木を含むレール支持体との間に挿入される鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂であって、該硬化性樹脂は、ラジカル重合性樹脂とラジカル重合性モノマーからなるベース樹脂、及びフィラーから構成され、該ベース樹脂の粘度は、25℃で100〜500mPa・sであり、該フィラーの平均粒子径は、0.1〜200μmであり、そして該ベース樹脂100重量部に対して、該フィラーが10〜150重量部で含まれることを特徴とする前記鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項2】
前記ベース樹脂の硬化物の引張強さが、5MPa以上であり、かつ、その引張伸び率が、100%以上である、請求項1記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項3】
前記フィラーは、平均粒子径の異なる2種類のフィラーであり、該2種類のフィラーの平均粒子径は、互いに5〜30倍相違し、かつ、該2種類のフィラーの配合比は、2:8〜6:4である、請求項1又は2に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項4】
前記硬化性樹脂の硬化物の圧縮強さが、0℃で、15mm変形時、15〜70N/mmであり、そして20mm変形時、90〜210N/mmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項5】
前記硬化性樹脂の粘度が、20℃で、1,000〜7,000mPa・sである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項6】
前記硬化性樹脂の硬化物のシャルピーが、15kJ/mm以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。
【請求項7】
前記ラジカル重合性樹脂は、ウレタン(メタ)アクリレートと不飽和ポリエステルからなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の鉄道レール支持用パッド用硬化性樹脂。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−281082(P2010−281082A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−134348(P2009−134348)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】