説明

銀行口座貯蓄システムおよび銀行口座貯蓄方法

【課題】預金者が意識することなく、へそくり感覚で自動的に貯金を行うことができ、預金者の財蓄意欲を高めることができるシステムを提供すること。
【解決手段】預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄システムであって、本銀行システムは、預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生するたびに、予め預金者によって設定された所定の桁で預金口座の残高を切捨てて、切捨て金額がゼロでない場合は、切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させ、切捨て金額がゼロの場合は、預金口座の残高の対して予め預金者によって設定された所定の割合を預金口座の残高から差し引き、所定の割合の金額を預金者の指定の積立口座に移動させる。端数計算の際には、預金口座の入出金取引後の残高と、預金口座の入出金取引前の残高を比較し、切捨て金額または所定の割合の金額が大きくなるほうを端数計算の基の預金残高として選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行口座貯蓄システムおよび銀行口座貯蓄方法、特に、口座取引において発生する端数を貯蓄する銀行口座貯蓄システムおよび銀行口座貯蓄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、金融取引や商品やサービス(以下、商品等)の売買において発生する端数の金額を有効に利用する方法が考えられている。例えば、特許文献1には、プリペイドカードや電子マネーの残金のうち、端数を自動的に銀行口座に移動できるシステムおよびシステムに用いられる装置が記載されている。また、特許文献2には、口座引き落しの際に、請求額を切上げ、切上げた金額から請求額を引いた残りの金額を別口座に移動させることができる決済方法および決済システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−51053号公報
【特許文献2】特開2003−50916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムや装置は、プリペイドカードや電子マネーの残高に端数が残った場合に、その端数金額を無駄にしないことを目的とするものであり、また、特許文献2に記載のシステムでは、請求者からの口座引き落しの請求額に端数が存在する場合にのみ、その請求額の端数を切上げて非請求者の預金口座から差し引き、その切上げた端数を別口座に移動するので、請求額に端数がない場合には別口座に移動させる資金は発生しない。そのため、貯蓄効率が高くない上に、端数を移動した先の口座の有効的な活用方法までを示したものではなかった。
【0005】
そこで、本発明では、上記のような課題に鑑み、預金者の銀行口座の取引残高の端数を効率的に積立てることで、預金者が意識することなく、へそくり感覚で自動的に貯金を行うことができ、かつ預金者の財蓄意欲を高めるように工夫をした貯蓄システムや貯蓄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の銀行口座貯蓄システムは、以下のような解決手段を備える。
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄システムであって、前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生するたびに、予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てて、前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させ、前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高の対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させる、端数移動手段を備えることを特徴とする。
【0007】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、端数移動手段を備え、預金者の口座に対して入金または出金の取引要求があった際に、端数移動手段が預金口座の残高を調べ、預金口座の残高に予め預金者によって設定された所定の桁以下の端数がある場合はその端数を、あるいは、預金残高に所定の桁以下の端数がない場合には預金口座の残高に予め設定された所定の割合を乗じることで生成した端数を、預金者の指定した積立口座に資金移動する。このようにすることで、預金口座の日々の取引において常に端数が生じ、その端数を預金者が意識することなく自動的にへそくり感覚で、預金者の積立口座に貯蓄させることができる。
【0008】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記端数移動手段は、前記預金口座の入出金後の残高と、前記預金口座の入出金前の残高を比較し、前記切捨て金額または前記所定の割合の金額が大きくなるほうを預金残高として選択することを特徴とする。
【0009】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムの端数移動手段は、預金口座の入出金取引後の残高と、預金口座の入出金取引前の残高を比較し、切捨て金額または所定の割合の金額が大きくなるほうを預金残高として選択するので、その預金残高に基づいて計算する端数も常に大きいほうになるので、貯蓄効率を高めることができる。
【0010】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記端数移動手段は、前記預金口座の残高が予め前記預金者によって設定された金額以下になった場合は前記切捨てを行わないことを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムの端数移動手段は、預金者の口座残高が預金者によって予め設定された所定の金額以下になった場合には端数移動処理を行なわない。こうすることによって、自動貯蓄によって預金口座が残高不足となる危険性を少なくすることができる。
【0012】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座を管理する積立口座管理手段をさらに備え、前記積立口座管理手段は、前記所定の桁または前記所定の割合に応じて前記積立口座の金利を設定することを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、積立口座管理手段をさらに備え、積立口座管理手段は、端数を生成するために預金者が設定した所定の桁または所定の割合に応じて積立口座の金利を設定することができる。このようにすることで、多くの端数を積立口座に貯蓄するように設定すればするほど、積立口座の金利も上昇するので預金者の財蓄意欲を高めることができる。
【0014】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記預金者に前記積立口座の状況を通知するための専用サイトを設け、前記預金者が前記積立口座に関する設定を行う手段を提供することを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、預金者に積立口座の状況を通知するための専用サイトを設け、預金者が積立口座に関する設定を行なえる手段を提供する。このようにすることで、積立口座に関する情報提供や設定の場が一元化され、様々な貯蓄意欲を高めるためのサ−ビスを提供する土台とすることができる。
【0016】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記預金者が積立金額の表示条件として設定した、1)積立目標金額に達したとき、2)積立金額の表示期間であるとき、3)指定の商品またはサービスが積立金額で購入可能となったとき、のうち少なくとも一つの条件を満たした場合に前記積立金額を表示することを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、預金者が積立金額の表示条件として設定した、1)積立目標金額に達したとき、2)積立金額の表示期間であるとき、3)指定の商品またはサービスが積立金額で購入可能となったとき、のうち少なくとも一つの条件を満たした場合に積立金額を表示する。このようにすることで、預金者が積立口座の状況を調べる機会ごとに目標を再確認させることで、預金者が目標に対して途中で挫ける可能性を少なくすることができる。
【0018】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記積立口座から前記預金者が払い出しをする際、前記預金者が設定した条件を満たす場合にのみ払い出しを許可とすることを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、積立口座から預金者が払い出しをする際、預金者が設定した条件を満たす場合にのみ払い出しを許可とする。設定した条件とは、例えば、積立金額が目標額に達した場合等である。あるいは、積立預金の払い出しを預金者が設定した期間に定期的に行う(例えば月1回、年1回等)にしてもよい。このように払い出しを制限することで、預金者の知らないうちに貯蓄が溜まっていくことになる。
【0020】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座の残高で購入可能な商品またはサービスの情報を提供するWebサイトを検索するWebサイト検索手段をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、Webサイト検索手段をさらに備え、Webサイト検索手段は、積立金額で購入可能な商品等の情報を提供するサイトを検索する。検索した情報は、積立口座の情報に追加されるので、預金者は、購入できる商品等を見ることで積立金額を増やすことに楽しみを覚え、貯蓄意欲をさらに高めることができる。
【0022】
また、上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の処理ステップを含む銀行口座貯蓄方法と捉えることができ、上記銀行口座貯蓄システムと同様な作用効果を奏する。
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄方法であって、前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生したことを検出するステップと、予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てるステップと、前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高に対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、預金者が意識することなく、自動的に貯金を行うことができ、かつ預金者の財蓄意欲を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係る銀行口座貯蓄システム10の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る設定ファイル16における各種設定テーブルを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る預金口座取引処理を示すフロー図である。
【図4】本発明の実施形態に係る積立口座管理処理を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施形態に係る積立情報通知処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施形態に係る積立口座の状況表示画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る積立口座の状況表示画面の別の例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る積立口座管理手段15の内部の機能ブロックを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る銀行口座貯蓄システム10の概略を示す図である。銀行口座貯蓄システム10には、預金者の預金口座13における日々の取引を処理する預金口座取引処理手段11,預金口座13から一部資金を移動する積立口座14,積立口座14を管理する積立口座管理手段15,および積立口座14の積立金額を有効に活用するためのWebサイトを検索するWebサイト検索手段17を備えている。ここで、積立口座14は、一般的な積立預金口座とは限らず、預金者の貯蓄のため別途、特別に設けられた普通預金口座であってよい。
【0027】
預金口座取引処理手段11は、日々の取引で発生する金額の端数の金額を、預金者の指定する別の口座(積立口座14)に自動的に移動させる端数移動手段12を含んでいる。ここで、日々の取引とは、引き落し先30A(出金先)からの引き落し要求に基づいて行う出金処理と、振込み元30B(入金元)からの送金要求に基づいて行う入金処理がある。出金処理または入金処理は、預金口座の預金者自身がATM(Automatic Teller Machine)またはネットバンキングで行う出金・入金の処理であってもよい。
【0028】
口座取引で発生する端数は、出金の場合は、口座引き落しの際の商品やサービスの代金そのものに含まれる他、消費税、送料、手数料等が含まれた結果として発生する。また、入金の場合は、現金振込みや口座振込みの金額そのものに端数が含まれることがある。端数移動手段12は、このような入出金の取引金額を処理する際に、預金者が予め設定した桁以下の預金口座残高を端数として切捨てることができる。例えば、入出金取引後の預金口座の残高が123,456円とし、預金者が設定した切捨て桁を10の位とすると、56円が端数として預金口座13から積立口座14に自動的に移動される。その結果、預金口座の残高は123,456−56=123,400円となる。このようにすると、預金口座の残高は常に所定の桁以下はゼロとなるので、預金残高が見やすくなる効果もある。
【0029】
一方、入出金後の預金口座の残高に設定された桁以下の端数が存在しない場合は、別途、預金者の設定した所定の割合を預金残高に乗じ、その乗じた結果の金額を端数として処理する。例えば、入出金取引後の預金口座の残高が123,400円とし、所定の割合を0.01%とすると、123,400×0.0001(0.01%)=12円が積立口座14に移動される。その結果、預金口座の残高は、123,400−12=123,388円となる。
【0030】
上記の説明では、入出金取引後の残高に対して端数を計算するようにしたが、入出金前の預金口座残高に対して端数を計算するようにしてもよい。例えば、出金取引前の預金口座の残高が123,400円で、出金額が10,000円とし、所定の割合を0.01%とすると、出金後の預金残高(123,400−10,000)×0.0001(0.01%)=11円が積立口座14に移動される。一方、出金前の預金口座の残高が同じく123,400円、出金額が10,000円、所定の割合を0.01%とすると、123,400×0.0001(0.01%)=12円が積立口座14に移動される。また、入金取引前の預金口座の残高が123,400円で、入金額が10,000円とし、所定の割合を0.01%とすると、入金前の預金残高で計算すると、123,400×0.0001(0.01%)=12円が積立口座14に移動される。一方、入金後の預金残高で計算すると、(123,400+10000)×0.0001(0.01%)=13円が積立口座14に移動される。
【0031】
このように残高の端数処理を入出金前にする場合と入出金後にする場合とで端数が若干増減するので、端数移動手段12は、両者の比較計算を行って、端数が最大となるほうを選択することが望ましい。いずれにしても、このようにすることで、預金者の預金口座取引において端数金額を常に発生させ、預金者が意識せずとも、その端数金額を効率よく貯蓄に回すことができる。
【0032】
また、預金口座の残高が所定金額以下の場合は、積立口座14への端数移動処理を行わないように設定してもよい。こうすることによって、過度の貯蓄によって預金口座が残高不足となる危険性を少なくすることができる。また、預金者の財蓄意欲を高めるために、この所定の割合(以降、切捨て%と呼ぶ)に応じて、積立口座14の金利を設定するようにしてもよい。例えば、所定の桁(以降、切捨て桁と呼ぶ)が10の位なら、金利は0.01%程度とし、切捨て桁が100の位なら金利は0.02%程度とする。あるいは、切捨て%が、0.01%なら金利も0.01%程度とし、切捨て%が0.1%なら金利も0.1%程度と設定する。切捨て桁と切捨て%のうち、どちらを金利と連動させるかは、預金者の選択、預金残高、金利相場によって決定してよい。このようにすることで、切捨て桁や切捨て%を大きく設定すればするほど、金利も多くなり、より多くの金額を積立口座に貯蓄することができ、預金者の財蓄意欲をさらに高めることができる。
【0033】
積立口座管理手段15は、預金者が設定した積立口座に関する各種の設定を保持する設定ファイル16に基づいて、積立口座14を管理する。積立口座14に関する管理には、積立口座の残高の管理、積立口座の金利を設定すること、インターネット等を介して、預金者の利用者端末40に積立口座の状況を表示させること、および積立口座から積立金を引き出すことが含まれる。なお、設定ファイル16の詳細については後述する。
【0034】
Webサイト検索手段17は、設定ファイル16に基づいて、積立口座14の積立金額の有効な利用方法を預金者に提示するために、インターネットもしくは銀行内のイントラネットを介して、有用なWebサイトの情報を検索する手段である。有用なWebサイトとは、例えば、ショッピングサイト50A,旅行サイト50B,価格情報サイト50C等の商品等の価格情報を掲載するサイトである。また、証券会社の株式情報サイトや外貨取引情報,あるいは、懸賞サイト,スポーツ振興くじや宝くじのサイト等であってもよい。すなわち、Webサイト検索手段17は、積立口座14の預金者の設定および積立金額を基に、これらのWebサイトを検索することによって得られた価格情報を利用者端末40に選択的に表示することができる。これらのWebサイトの利用場面については後述する。
【0035】
上記の銀行口座貯蓄システム10の機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能部を更に分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。各機能部は、システム内のサーバ等の装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only
Memory)またはハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態における預金口座13,積立口座14および設定ファイル16は、データベース(DB)に格納されるが、DBは、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースのデータ構造自体は問わない。
【0036】
図2は、本発明の実施形態に係る設定ファイル16における各種設定テーブルを示す図である。ここでは、設定ファイル16の一例として、端数設定テーブル,通知条件設定テーブル,検索設定テーブルを示している。
【0037】
端数設定テーブルは、預金者が設定する切捨て桁と切捨て%を保存している。切捨て桁は、前述したように、預金残高の所定の桁を預金者に設定させ、端数移動手段12がその桁以下の金額を端数として取り扱うためのものである。また、切捨て%は、預金残高の所定の割合を預金者に設定させ、預金残高に端数が存在しない場合に、端数移動手段12が預金残高に切捨て%を乗じて、その乗じた結果の金額を端数として取り扱うためのものである。なお、切捨て%を乗じた結果が、切捨て桁より多い場合は、切捨て%を優先するようにしてよいが、逆に切捨て桁を優先するようにしてもよい。例えば、入出金取引後の預金口座の残高が1,234,500円とし、切捨て桁が10の位で、切捨て%を0.01%とすると、切捨て%を優先すると、1,234,500×0.0001(0.01%)=123円が端数として積立口座14に移動される。逆に切捨て桁を優先すると、123円のうち切捨て桁10の位以下の23円が端数として積立口座14に移動される。前者を選ぶか後者を選ぶかは、端数が大きくなるほうを選択する。また、前述したように、設定された切捨て桁や切捨て%に応じて、積立口座管理手段15が、積立口座14の金利を設定するようにしてもよい。この場合は、切捨て桁や切捨て%と金利の対応表は別途用意しておく。
【0038】
通知条件設定テーブルは、積立口座管理手段15が利用者端末40に対して、積立口座の情報を表示するための各種通知条件を定めたテーブルである。例えば、積立口座の積立金額を表示する条件として、積立金額の目標金額と目標日を設定させ、その目標日を基準として所定の日数以前の期間のみ積立金額を表示するようにする。この例では、目標日が2010年12月24日で、表示期間は目標日前6ヶ月間と設定されているので、積立金額の表示期間は、2010年6月24日から2010年12月24日までとなる。このようにすることで、目標日に遠いときは貯蓄を意識させないが、目標日に近くなれば貯蓄を意識させることができる。また、特に図示していないが、目標金額の所定の達成率に達したとき以降積立金額を表示させるように設定してもよい。例えば、目標金額の50%以上を達成した後に、積立金額を表示するようにしてもよい。また、通知条件設定テーブルに、預金者が指定した商品やサービスである指定商品の価格を記載したURL(Unified Resource Locator)を格納し、積立金額がその商品等の価格に達した場合にのみ積立金額を表示するようにもできる。このようにすることで、預金者が積立口座の状況画面を開く楽しみが増えるので、預金者の財蓄意欲を高めることができる。
【0039】
検索設定テーブルは、積立目標額とその金額で買える商品等をWebサイト検索手段17が、インターネット等で検索するためのテーブルである。図示するように、複数の積立目標額を定め、その積立目標額ごとに検索するWebサイトのジャンルを1または複数指定するようにし、さらに検索対照のWebサイトのURLを検索設定テーブルに格納するようにしてもよい。Webサイト検索手段17は、このテーブルを参照し、任意の検索エンジンにキーワードを入力して商品等の価格を含んだWebサイトの検索を実行する。
【0040】
図3は、本発明の実施形態に係る預金口座取引処理を示すフロー図である。預金口座取引処理手段11は、以下のような処理手順によって預金口座の取引処理および端数移動処理を実行する。
【0041】
預金口座取引処理手段11は、預金者の口座に対して取引が発生したことを検知すると、ますステップS10において、その取引が出金取引であるかどうかを判断し、取引が出金取引であれば(ステップS10;Yes)、口座残高から出金要求金額を差し引いた金額を求め(ステップS11)、求めた金額がマイナスでなければ(ステップS12;No)、ステップS16以降の処理に移る。求めた金額がマイナスであれば(ステップS12;Yes)、所定の取引不成立の処理を行い処理を終了する。また、預金口座取引処理手段11は、取引が出金取引でない場合は(ステップS10;No)、ステップS13において、入金取引であるかどうかを判断し、入金取引であればステップS14において、口座残高に入金額を加える。ステップS13において、入金取引でないと判断されれば、入出金以外の処理(残高参照等)の処理を行い(図示せず)、処理を終了する。
【0042】
ステップS16からステップS20の処理(S20Aで示す)は、端数移動手段12が実行する処理である。端数移動手段12は、まずステップS16において、設定ファイル16から、端数設定テーブルを読み込む。そして、ステップS17において、預金口座の残高に端数設定テーブルの切捨て桁以下の端数があるかどうかをチェックする。口座残高に端数があれば(ステップS17;Yes)、ステップS18に移り、口座残高からその端数を差し引く。口座残高に端数がなければ(ステップS17;No)、ステップS19に移り、口座残高に端数設定テーブルの切捨て%を乗じた金額を求め、その金額を端数として口座残高から差し引く。すなわち、端数移動手段12は、口座残高に端数がある場合はその端数を、口座残高に端数がない場合は口座残高に切捨て%を乗じた額を端数として生成し、いずれの場合も得られた端数を積立口座14に移動させる(ステップS20)。その後、預金口座取引処理手段11に処理が戻り、預金口座取引処理手段11は、ステップS21において、新口座残高を預金口座に保存する。以上のステップが終了すると預金口座取引処理手段11は、積立口座管理手段15が実行する積立口座管理処理に移す。
【0043】
なお、上記の処理フローでは、ステップS11とステップS14で明らかなように、入出金取引後の残高に対して端数を計算したが、前述したように、同時に入出金取引前の残高に対しても端数を計算し、より端数が大きくなるほうを選択してもよい。このようにすることで端数が大きくなり端数を貯蓄する効率が高まる。
【0044】
図4は、本発明の実施形態に係る積立口座管理処理を示すフロー図である。積立口座管理手段15およびWeb検索手段17は、以下の処理手順にしたがって積立口座管理処理を行う。
【0045】
まず、積立口座管理手段15は、ステップS22において、設定ファイル16から検索設定テーブルを読み込む。次に、ステップS23において、積立口座14の積立残高(積立金額)を読み込む。
【0046】
そして、積立口座管理手段15は、ステップS24において、検索設定テーブルの積立目標額を順次調べ、積立額が目標額に届いた場合それに対応するジャンルがあるかどうかを判断する(ステップS24)。対応するジャンルがなければ(ステップS24;No)、ステップS29に移り、次の目標額を調べる。届いた目標額に対応するジャンルがあれば(ステップS24;Yes)、ステップS25に移り、Web検索手段17がジャンル内の検索対象サイトを検索する。検索が終わると、積立口座管理手段15に処理が戻り、ステップS26において、積立残高で購入可能な商品等があるかどうかをチェックする。購入可能な商品等があれば(ステップS26;Yes)、ステップS27に移り、その商品等を表示候補のリストに加える。購入可能な商品等がなければ(ステップS26;No)、ステップS28に移り、すべてのジャンルを処理したかどうかをチェックし、処理すべきジャンルが残っていれば(ステップS28;No)、ステップS25に戻る。すべてのジャンルを処理し終わっていれば(ステップS28;Yes)、ステップS29に移り、次に処理すべき目標額があるかどうかをチェックする。検索設定テーブル内の積立目標額のすべての目標額を処理していなければ(ステップS29;No)、ステップS24に戻り、すべての目標額の処理が終われば(ステップS29;Yes)、次の図の積立情報通知処理に移る。
【0047】
図5は、本発明の実施形態に係る積立情報通知処理を示すフロー図である。積立情報通知処理は積立口座管理手段15が実行し、以下の手順にしたがって積立口座の情報を利用者端末40に通知(表示)する。
【0048】
まず、積立口座管理手段15は、ステップS30において、設定ファイル16から通知条件設定テーブルを読み込む。次に、ステップS31において、現在の日付けが通知条件設定テーブルに保存された表示期間内にあるかどうかをチェックする。表示期間内になければ(ステップS31;No)、処理を終了する。表示期間内にあれば(ステップS31;Yes)、ステップS32に移り、目標金額を達成したかどうかをチェックする。ここで目標金額の達成とは、必ずしも100%達成していなくとも、別途設定された目標達成率に達成であってもよい。
【0049】
そして、積立口座管理手段15は、ステップS33において、図4のステップS27において保存された商品表示候補があるかどうかをチェックする。商品表示候補があれば(ステップS33;Yes)、ステップS34に移り、表示候補のリストに保存された表示候補の商品を表示した後、ステップS35に移って積立金額をフルに表示する。商品表示候補がなければ(ステップS33;No)、ステップS35に直接移って、積立金額をフルに表示する。また、ステップS32において、目標金額に達していなければ、積立金額を部分的に表示する(ステップS36)。
【0050】
このようにする部分的に表示する理由は、積立金額をいつでも表示すると、目標金額に達していなくとも、つい積立口座から引き出して使ってしまう可能性があるからである。すなわち、積立金額を引き出せるのは、積立金額がフルに表示されている場合に限定する。あるいは逆に、預金者が引き出し処理の要求を出したときのみに積立金額が表示されるようにしてもよい。ただし、引き出しの際には条件を設定できるようにする。例えば、目標金額に達していても積立口座から現金では引き出せないようにしたり(すなわち、ネットバンキングのみで引き出しを行うようにする)、検索画面で表示した商品等にしかネットバンキンクでは積立金額を使用できないようにしてもよい。いずれも、目標達成を途中で挫けさせないようにするためである。もちろん。一度決めた設定であっても、預金者がいつでも変更すること自体は可能である。
【0051】
図6は、本発明の実施形態に係る積立口座の状況表示画面の一例を示す図である。積立口座管理手段15は、預金者の利用者端末40からのリクエストに応じて、積立口座14の情報を預金者に知らせるための専用Webサイトを提供する。図示する積立口座の状況は、このWebサイトの表示画面である。このようにすることで、積立口座に関する情報提供や設定の場が一元化され、様々な貯蓄意欲を高めるためのサ−ビスを提供する土台となる。
【0052】
預金者は、まずログインIDとパスワードを入力して認証されると、図示するような積立口座の状況を通知する画面が表示される。符号100で示す部分は、積立金額表示欄であり、現在の積立金額を表示するための領域である。符号101で示す部分は、設定項目表示欄であり、先に説明した切捨て桁と切捨て%を預金者が設定したり表示したりするための領域であり、さらに、目標金額、表示期間、指定商品を設定する領域でもある。ここで分かるように、積立金額は、常に表示されるわけではなく、所定の条件を満たしていないと、積立金額のうち領域100の右側で指定した位しか表示されない。ただし、最上位の桁だけは指定できないようにしてもよい。所定の条件とは、符号101の領域で預金者が設定した目標金額、表示期間、指定商品の条件であり、このうち少なくとも一つを満たす必要がある。すなわち、積立金額が目標金額を越えた場合、現在の日付が表示期間内にある場合、積立金額が指定商品を購入できる金額に達した場合のいずれかである。もちろん、3つの条件をすべて満たした場合のみ積立金額を表示するようにしてもよいし、表示期間外の場合では、他の2つの条件がそろっていても積立金額は表示しないようにしてもよい。なお、表示期間は、目標金額を達成する目標日を設定して、その目標日から所定期間の前からとするか、目標日を設定した日から所定の期間とするか、あるいは所定の期間をXX年X月X日からXX年X月X日までと表してもよい。また、目標日の設定は、符号103で示すようなカレンダーを表示し、目標日を指定させるようにしてもよい。
【0053】
符号102で示す部分は、Webサイト検索手段17が検索した商品等のリストを表示する領域である。ここで、商品等リストの商品名をクリックすると、その商品の詳細情報が記載されたページに飛ぶことができる。商品のリストには、現在の積立金額で買える商品の他、あと少しの金額で買える商品のリストを掲載してもよい。あと少しの金額とは、現在の積立額に所定の割合を加えた額である。例えば、積立金額の10%から20%増しの金額に設定する。いずれの商品のリストも、キーワードでさらに検索する機能、ジャンルで絞り込み検索する機能、価格順や人気順でソートする機能が提供されることが望ましい。また、例えば、図のように、領域102の商品リストで「DDDテレビ」のチェック欄にマークを入れると、領域101の指定商品欄にもその商品名が自動的に入力されて、積立金額が「DDDテレビ」の販売価格(消費税を含む)を越えた場合には、積立金額を表示するようにしてもよい。このように積立口座の状況を表示する画面を工夫することで、預金者は、積立口座の状況画面を開く楽しみが増加し、ひいては財蓄意欲を高めることができる。
【0054】
図7は、本発明の実施形態に係る積立口座の状況表示画面の別の例を示す図である。この図では、積立口座で買える商品等のリストは、株式銘柄であることを示している。
【0055】
基本的な画面構成は図6の場合と同様であるが、この場合、Webサイト検索手段17は、検索対象のWebサイトを証券会社が提供する株式銘柄の価格を掲載したサイトや銀行等の金融商品を掲載したサイトに限定して検索する。金融商品の場合は、価格順にソートする他、価格の変動の大きい順(値上がりや値下げの大きい順)にソートするようにしてもよい。株式の場合は、値下がりすることも多いので、価格が下がった場合は購入できる株数を増やすことで商品リストを調整する。また、積立期間の表示期間は、図のように、金融商品の値動きが比較的大きい毎週月曜日のように指定することもできる。また、貯蓄にギャンブル性を少し加えて、宝くじサイトやスポーツ振興くじ等のサイトを検索対象に加えてもよい。
【0056】
図8は、本発明の実施形態に係る積立口座管理手段15の内部の機能ブロックを示す図である。本図は、図1の機能ブロックの積立口座管理手段15の内部を機能を明確にするために、積立口座金利設定手段15Aと、積立金額通知手段15Bと、積立口座引き出し手段15Cに分割して示したものである。その他の機能ブロックは、図1と同様であるが、簡略化のため外部の構成要素は省略している。
【0057】
積立口座金利設定手段15Aは、既に説明したとおり、端数を発生させるための切捨て桁や切捨て%に応じて積立口座の金利を設定する機能を果たす。なお、利子の計算期間は、銀行の定める通常の普通預金の利子の計算期間に従ってよい。積立金額通知手段15Bは、図5の積立情報通知処理を実行する主体であり、図6、図7の表示画面を利用者端末40に表示させる機能を果たす。
【0058】
積立口座引き出し手段15Cは、今まで明確には説明しなかったが、預金者が積立口座14から積立金を引き出そうとするときに、その引き出し処理の実行をつかさどる機能を果たす。すなわち、積立口座引き出し手段15Cを通して、利用者端末40から積立金額から所定の金額を直接引き出すことができる。預金者は、通常のネットバンキングの手段を用いて、積立口座14から積立金の一部または全部を引き出すこともできるが、本実施手段の積立口座引き出し手段15Cを使用することによって、前述した積立口座の状況画面から、積立金額を直接引き出すことができる。また、積立口座の状況画面を表示していれば、商品リストに表示された検索された商品等の支払いのために別途、通常のネットバンキングにログインする必要はない。
【0059】
もちろん、積立口座引き出し手段15Cも通常のネットバンキングの一部の処理を含み、ネットバンキングである以上は、現金を引き出すことはできないので、積立口座から引き出す場合は、他の銀行口座に振り込むか、預金者の他の口座へ振り込むことになる。この際、積立口座引き出し手段15Cを使用することによって、引き出しの条件を預金者が設定することができる。例えば、積立金額が目標金額に達した場合のみに引き出しを許可したり、振込み先の口座をWebサイト検索手段が表示したWebサイトの振込み先に限定する等である。あるいは、積立預金の払い出し先を預金者のもとの預金口座にして、預金者が設定した期間に定期的に(例えば月1回、年1回等)振り込むようにしてもよい。このように払い出しを制限することで、預金者の知らないうちに貯蓄が増えていき、積立口座への貯蓄をより確実なものとすることができる。
【0060】
なお、本発明の銀行口座預金システムは、預金者にとってメリットがあるだけでなく、銀行にとっても安定した貯蓄をしてもらうことで預金残高の増加に繋がるというメリットがある。また、前述した積立口座の状況表示画面に広告を表示することもでき、広告収入が期待できるというメリットもある。
【0061】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0062】
10 銀行口座貯蓄システム
11 預金口座取引処理手段
12 端数移動手段
13 預金口座
14 積立口座
15 積立口座管理手段
15A 積立口座金利設定手段
15B 積立金額通知手段
15C 積立口座引き出し手段
16 設定ファイル
17 Webサイト検索手段
30A 引き落し先(出金先)
30B 振込み元(入金元)
40 利用者端末
50A、50B,50C 検索対象Webサイト
100 積立金額表示欄
101 設定項目表示欄
102 商品等リスト
103 カレンダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄システムであって、
前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生するたびに、
予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てて、
前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させ、
前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高に対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させる、
端数移動手段を備えることを特徴とする銀行口座貯蓄システム。
【請求項2】
前記端数移動手段は、前記預金口座の入出金後の残高と、前記預金口座の入出金前の残高を比較し、前記切捨て金額または前記所定の割合の金額が大きくなるほうを預金残高として選択することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記端数移動手段は、前記預金口座の残高が予め前記預金者によって設定された金額以下になった場合は前記切捨てを行わないことを特徴とする請求項1乃至2に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項4】
前記積立口座を管理する積立口座管理手段をさらに備え、
前記積立口座管理手段は、前記所定の桁または前記所定の割合に応じて前記所定の口座の金利を設定することを特徴とする請求項1乃至2に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項5】
前記積立口座管理手段は、前記預金者に前記積立口座の状況を通知するための専用サイトを設け、前記預金者が前記積立口座に関する設定を行う手段を提供することを特徴とする請求項4に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項6】
前記積立口座管理手段は、前記預金者が積立金額の表示条件として設定した、1)積立目標金額に達したとき、2)積立金額の表示期間であるとき、3)指定の商品またはサービスが積立金額で購入可能となったとき、のうち少なくとも一つの条件を満たした場合に前記積立金額を表示することを特徴とする請求項4乃至5に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項7】
前記積立口座管理手段は、前記積立口座から前記預金者が払い出しをする際、前記預金者が設定した条件を満たす場合にのみ払い出しを許可とすることを特徴とする請求項4乃至6に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項8】
前記積立口座の残高で購入可能な商品またはサービスの情報を提供するWebサイトを検索するWebサイト検索手段をさらに備えることを特徴とする請求項4乃至7に記載の銀行口座貯蓄システム。
【請求項9】
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄方法であって、
前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生したことを検出するステップと、
予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てるステップと、
前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、
前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高に対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、
を含むことを特徴とする銀行口座貯蓄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−123489(P2012−123489A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271991(P2010−271991)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)