説明

閉鎖弁付きエアゾール容器

【課題】閉鎖弁を備えたエアゾール容器においてガス抜きを可能とすることである。
【解決手段】押下げヘッド60の外周壁66の適所から押下げヘッド60内部へ差し込み可能な係止具30を具備し、弁棒82が後方位置にあるときに係止具30を差し込むことで係止具30の先部がテコ部材88又は弁棒82の一部に係止し、ノズル孔74の開口状態を維持するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉鎖弁付きエアゾール容器に関する。
【背景技術】
【0002】
エアゾール容器を廃棄するときに内部にガスが残存していないようにするためにガス抜き機構を設けることが行われている。具体的には上方付勢させたステムを起立するエアゾール容器体と、この容器体の上部に嵌合可能なキャップとからなり、このキャップの一部をキャップ本体に対して螺下降可能な押圧部とし、使い終わったときには、キャップを外し、押圧部を螺下降させた後にキャップを容器体に再度嵌合することで、押圧部がステムを押し下げるように設けている(特許文献1)。
【0003】
また、エアゾール容器ではないが、押下げヘッドから噴出する液体の液切れをよくするために、ヘッド本体内に、押下げヘッドの下降及び上昇に伴ってテコ部材により前進後退する弁棒を内装し、弁棒の先端と押下げヘッドの前面とで閉鎖弁を形成したものが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−110801
【特許文献2】特開2004−359238
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のエアゾール容器のガス抜き機構は、その構造上から特許文献2のような閉鎖弁を有する容器には採用することができない。また特許文献2のようにキャップの一部を回転(螺下降)させるのではガス抜き作業に手間がかかる。
【0006】
本発明の第1の目的は、閉鎖弁を備えたエアゾール容器においてガス抜きを可能とすることである。
【0007】
本発明の第2の目的は、閉鎖弁付きエアゾール容器において簡単な操作でガス抜きをすることができ、かつ当該操作を確実に行うことができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
まず第1の手段は、 上方付勢されたステム6を起立するエアゾール容器体2と、
ステム6とともに昇降可能にステム上部に嵌着した筒形装着具42及び筒形装着具に対してさらに昇降可能に付設した押下げヘッド60で形成する作動部材40と、を具備し、
押下げヘッド60の外周壁66の上部内に、上記ステム内部と連通するとともに外周壁66前面にノズル孔74を開口する射出筒70を前後方向に形成し、この射出筒70内に前方付勢させて収納した弁棒82の前端面とノズル孔74の後面とで閉鎖弁84を形成するとともに、押下げヘッド60を昇降させる力を弁棒82を後退乃至前進させる水平力へ変換させるテコ部材88を設けて、筒形装着具42に対する押下げヘッド60の下降により閉鎖弁84が開口し、、次にステム6が作動部材40全体とともに第1の降下位置へ下降することでステム6からの吐出物がノズル孔74から噴出し、ステム6及び作動部材40の解放により閉鎖弁84が閉じるように構成したエアゾール容器において、
さらに上記ステム6が作動部材40とともに第1の降下位置よりも下方の第2の降下位置へ押し下げられたときにこれらステム及び作動部材40を固定する固定手段38と、
外周壁66の適所から押下げヘッド60内部へ差し込み可能な係止具30と、を具備し、
上記押下げヘッド内へ係止具30を差し込むことで、弁棒の先部がテコ部材88又は弁棒82の一部を押圧して弁棒82を後退させるとともに、当該テコ部材ないし弁棒を係止し、ノズル孔74の開口状態を維持するように構成している。
【0009】
本手段では、閉鎖弁付きエアゾール容器のガス抜き手段として、押下げヘッドの外周壁の外側から差し込む係止具を提案している。閉鎖弁付きエアゾール容器では単にステムを押し下げても閉鎖弁が閉じていればガス抜き状態とならない。押下げヘッドを解放すると閉鎖弁が閉じるという通常の機能を停止するために係止具を用いている。
【0010】
「係止具」は、前述のように弁棒の動きを規制し、弁棒を後方位置(好ましくは後限位置)に留める機能を有する。係止具は、図1に示すようにテコ部材を係止してもよく、また図8に示す如く弁棒を係止してもよい。両図示例では、テコ部材の下端部及び弁棒の先端部に係止片を係止させているが、これら以外の箇所に係止しても構わない。係止具は容器本体・肩カバー・押下げヘッドの何れかに分離可能に組み付けることが望ましいが、作動部材付きのエアゾール容器体との組み合わせとすこともできる。
【0011】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ 上記テコ部材88は、くの字形状であって一端を弁棒82の後端に連係するとともに他端を上記筒形装着具42の頂板52上面へ当接し、かつ中央部を押下げヘッド60の適所に枢着し、
押下げヘッド60の外周壁66に差し込み口68を穿設し、この差し込み口内へ係止具30が有する差し込み棒34を差し込み、この差し込み棒34が上記筒形装着具42の頂板52とテコ部材88の他端との間に挿入できるように構成している。
【0012】
本手段では、係止具をテコ部材と筒形装着具との間に挿入できるようにしている。弁棒の前方付勢力によりテコ部材と筒形装着具との間に係止具が挟持されるから、この係止状態から係止具が脱落しにくい。また利用者は、係止具の挟持前の段階から挟持後の段階へ移るときに差込みに対する抵抗感が増大するから、その感触によりガス抜き作業が適切に行われたことが判り、安心である。これに対してキャップの一部を下降させてキャップを再嵌合させる方式のガス抜き機構(例えば特許文献1)では、所定のガス抜き操作をしてもガスが噴出しない場合に、残存ガスがないためにガスが出ないのか、それとも操作が適切でなかったのか判らない。
【0013】
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記係止具30は、巾広の取手32から少なくとも一本の差し込み棒34を突設し、この差し込み棒を差し込み口68内へ嵌め込んだときに取手32が押下げヘッド60の外側に残るように構成している。
【0014】
本手段では、係止具の基端部を巾広の取手とすることを提案している。「巾広」とは少なくも差し込み棒よりも巾広でありかつ差込口よりも巾広であればよい。取手が押下げヘッドの外側に残るから、容器を廃棄するときにガス抜き操作済みであることが明瞭となる。
【0015】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ
さらに上記ステム6を囲むようにエアゾール容器体2の上部に取り付けた肩カバー10を具備し、
この肩カバー10と上記筒形装着具42とに相互に係合可能に形成した係合条38a、38bで上記固定手段38を形成している。
【0016】
第5の手段は、第4の手段を有し、かつ
上記係止具30は、肩カバー10の一部に分離可能に組み付けている。
【0017】
本手段のように肩カバーの一部に組み付けるから、係止具を紛失することがないし、押下げヘッドの通常の押し下げ操作の邪魔にもならない。組付け方法としては、図1に示す如く嵌合孔への嵌め込みが好適であるが、これには限らない。
【発明の効果】
【0018】
第1の手段に係る発明によれば、閉鎖弁84の弁棒82又は弁棒と連係するテコ部材を外部からの係止具の差し込みにより係止するから、閉鎖弁付きエアゾール容器の構成に適したガス抜き機構を提案することができる。
【0019】
第2の手段に係る発明によれば、弁棒82と連係するテコ部材の端部と筒形装着具との間に係止具30を挿入したから、係止具がテコ部材と筒形装着具との間に挟持され、係止状態が確実に維持される。
【0020】
第3の手段に係る発明によれば、係止具30の差し込み棒34を押下げヘッド60内へ差し込んだ状態で取手32が押下げヘッド60の外側に残るから、ガス抜き作業を行ったことが外見上明瞭である。
【0021】
第4の手段に係る発明によれば、肩カバー10と上記筒形装着具42とに相互に係合可能に形成した係合条38a、38bで押下げヘッド60の固定手段38を形成したから、押下げヘッドの固定を確実とすることができる。
【0022】
第5の手段に係る発明によれば、係止具30を肩カバー10の一部に分離可能に組み付けたから、保管・運搬に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る閉鎖弁付きエアゾール容器の縦断面図である。
【図2】図1のエアゾール容器の通常使用時の側面図である。
【図3】図1のエアゾール容器の係止具の平面図である。
【図4】係止具を外した状態での図1のエアゾール容器の背面図である。
【図5】図1のエアゾール容器のガス抜き時の第1の行程の縦断面図である。
【図6】図5に対応する状態での平面図である。
【図7】図1のエアゾール容器のガス抜き時の第2の行程の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る閉鎖弁付きエアゾール容器のガス抜き時の縦断面図である。
【図9】図8に対応するエアゾール容器の平面図である。
【図10】図8に対応するエアゾール容器の要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1から図7は、本発明の第1の実施形態に係る閉鎖弁付きのエアゾール容器を示している。
【0025】
このエアゾール容器は、エアゾール容器体2と、肩カバー10と、係止具30と、作動部材40と、キャップ90とで形成されている。なお、肩カバー、係止具、作動部材、及びキャップはそれぞれ合成樹脂材で形成することができる。
【0026】
エアゾール容器体2は、胴部と、肩部と、肩部上端に連続して、周囲に係合環4を周設したマウンテンカップとを備え、その上面から上方付勢させたステム6を起立する。
【0027】
肩カバー10は、上記係合環4の外面に嵌合する連結筒12を円環状の頂壁14から垂下している。この頂壁14の内縁からは内筒16を起立し、この内筒の内面上部には第1係合条38aを周設している。また内筒16と連結筒12との間では頂壁の一部を2重筒状に隆起させ、この隆起部20の内面を後述の押し下げヘッドの案内面22としている。また隆起部20の上壁後部には左右一対の嵌合穴24を穿設している。もっとも嵌合穴の穿設箇所は適宜変更することができる。図示例では、隆起部20と内筒との間の頂壁部分裏面から複数の垂壁26を垂下し、上記係合環4の上端面に当接させている。
【0028】
係止具30は、図3に示すように全体としてU字形であって、基端部である左右巾広の取手32の両側から左右一対の差し込み棒34を突出している。図1に示すように両差し込み棒の先端部は、片面を傾斜面35とする楔形となっている。もっともこの構成は適宜変更することができる。
【0029】
作動部材40は、筒形装着具42と、押下げヘッド60とで形成されている。
【0030】
上記筒形装着具42は、エアゾール容器体2のステム6に嵌合して固定され、ステムとともに上下動可能に形成している。図示の筒形装着具42はさらに連結管44と筒形の支持台50とで形成している。上記連結管44は内面下端部を大内径部に形成しており、この大内径部内にステム6の上端部を嵌合させている。連結管44の外面には縦リブ46が付設してあり、縦リブの外面下部には第2の係合条38bが付設されている。この第2の係合条38bと上記第1の係合条38aとはガス抜き時の作動部材の固定手段38を形成している。連結管の外面からは、上記縦リブ46の上端と連続する複数の突片48を突設している。上記支持台50は、頂板52の中央部からステム6と連通する支持筒54を起立するとともに、頂板52の内周部から上記連結管44の上部に嵌着する継手筒56を、さらに頂板52の外周部からスライド筒58をそれぞれ垂下している。
【0031】
上記押下げヘッド60は、ヘッド本体62と、弁棒82と、基板86と、テコ部材88とで構成されている。
【0032】
上記ヘッド本体62は、天板64の外縁から垂下する外周壁66を有する。この外周壁の下部外面は既述案内面22に、また外周壁66の下半部内面はスライド筒58の外面にそれぞれ摺動可能に接する。上記外周壁66の後壁部には図1の初期状態での支持筒54上面の高さに対応させて図4に示すように左右一対の差し込み口68を穿設する。各差し込み口の形状・寸法及び両口間の距離は、前記差し込み棒の断面形状・寸法・両棒間の距離に対応させる。
【0033】
さらに上記ヘッド本体62は、天板64の前端部から後部側へ亘って、外周壁66前面に開口する横筒を前後方向に横設するとともに、その筒孔内へ、先端にノズル孔74を有するノズル筒72を挿入することで、射出筒70を形成している。ノズル筒72は、先細に絞り、この絞り部(ノズル孔の周辺部分)76の内側にノズル孔74を開口している。また上記射出筒70の後面は垂直な後壁78で閉塞している。この後壁とヘッド本体の外周壁66の後壁部との間には、後述のテコ部材を挿入するための間隙を設ける。射出筒の筒壁下部には透孔を穿設して、この透孔の回りからの垂下筒80を、上記支持筒54の外面に液密にかつ摺動自在に嵌着させている。
【0034】
上記射出筒70内にはスプリングで前方へ付勢させた弁棒82を挿入する。弁棒の先端面は、ノズル孔74の孔縁後側に当接され、閉鎖弁84を形成している。上記部弁棒82の後端部は後壁78を貫通して後方へ突出する。また上記射出筒70の下面には、上記垂下筒80を挿通する透孔を有する基板86を横設する。この基板86の後部にはテコ部材を挿通するための透孔が穿設されており、この透孔の両側には軸受けを設ける。この軸受けに支承させて側方から見て“くの字”形のテコ部材88を設ける。テコ部材の上端部は弁棒82の後端部へ係止しており、また、テコ部材の下部は二股に分かれて垂下筒80の両側の頂板52部分に当接させる。
【0035】
キャップ90は、押下げヘッド60を覆うように肩カバーの隆起部20外面へ嵌合させている。
【0036】
上記構成において、図1の状態からキャップ90を外し、押下げヘッド60の頂面を押し下げると、まず筒形装着筒42に対して押下げヘッド60が下降する。そうすると、テコ部材が回転して弁棒が後退し、さらに作動部材とともにステムが図2に示す位置(第1降下位置)へ下降し、ステム6からの吐出物が射出筒を通ってノズル孔74から噴出される。この状態では第1係合条38a及び第2係合条38bは相互に接するが、未だ係合していない。上記押下げヘッドの押下げを解放すると、図1の状態に戻る。次にガス抜きを行うときには、嵌合穴24から係止具30を引き出して、図5に示すように差し込み口68内へ挿入する。そうすると差し込み棒34がテコ部材88の下端部を押し上げるのでテコ部材が回転し、弁棒82を後退させる。従ってノズル孔74が開口する。この状態で作動部材40とともにステムを図7に示す第2の降下位置まで押し下げると、突片48の下面に内筒16が圧接するとともに、この内筒の第1係合条38aと第2係合条38bとが係合する。これにより、ステム6が上記第2の降下位置に固定され、容器体2内に残された残余のガスがなくなるまで噴出される。
【0037】
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付することで解説を省略する。
【0038】
図8から図10は、本発明の第2の実施形態を示している。この実施形態では、押下げヘッド60の外周壁66に差し込み口68を穿設する代わりに、ノズル孔から係止具30の先部を挿入可能とするようにしている。係止具30の先端部は、要部の正面図である図10に示すように十字状の挿入部36に形成しており、この挿入部36が弁棒82の前面とノズル周りの絞り部76後面との間に差し挟まれるように形成する。これにより十字状挿入部の隙間からガスが排出される。
なお、図示例の如く連結環44が突片48を有する構成では、これら突片48を可撓性を有する板部に形成し、図8の状態から押下げヘッド60を押し下げ、内筒16上端が突片下面に当接したときにこれら突片が撓むことが可能に形成するとよい。


【符号の説明】
【0039】
2…エアゾール容器体 4…係合環 6…ステム 10…肩カバー
12…連結筒 14…頂壁 16…内筒 20…隆起部
22…案内面 24…嵌合穴 26…垂壁 30…係止具 32…取手
34…差し込み棒 35…傾斜面 36…挿入部
38…固定手段 38a…第1係合条 38b…第2係合条
40…作動部材 42…筒形装着具 44…連結管 46…縦リブ
48…突片 50…支持台 52…頂板 54…支持筒
56…継手筒 58…スライド筒
60…押下げヘッド 62…ヘッド本体 64…天板 66…外周壁
68…差し込み口 70…射出筒 72…ノズル筒 74…ノズル孔
76…絞り部 78…後壁 80…垂下筒 82…弁棒 84…閉鎖弁
86…基板 88…テコ部材 90…キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方付勢されたステム6を起立するエアゾール容器体2と、
ステム6とともに昇降可能にステム上部に嵌着した筒形装着具42及び筒形装着具に対してさらに昇降可能に付設した押下げヘッド60で形成する作動部材40と、を具備し、
押下げヘッド60の外周壁66の上部内に、上記ステム内部と連通するとともに外周壁66前面にノズル孔74を開口する射出筒70を前後方向に形成し、この射出筒70内に前方付勢させて収納した弁棒82の前端面とノズル孔74の後面とで閉鎖弁84を形成するとともに、押下げヘッド60を昇降させる力を弁棒82を後退乃至前進させる水平力へ変換させるテコ部材88を設けて、筒形装着具42に対する押下げヘッド60の下降により閉鎖弁84が開口し、次にステム6が作動部材40全体とともに第1の降下位置へ下降することでステム6からの吐出物がノズル孔74から噴出し、ステム6及び作動部材40の解放により閉鎖弁84が閉じるように構成したエアゾール容器において、
さらに上記ステム6が作動部材40とともに第1の降下位置よりも下方の第2の降下位置へ押し下げられたときにこれらステム及び作動部材40を固定する固定手段38と、
外周壁66の適所から押下げヘッド60内部へ差し込み可能な係止具30と、を具備し、
上記押下げヘッド内へ係止具30を差し込むことで、弁棒の先部がテコ部材88又は弁棒82の一部を押圧して弁棒82を後退させるとともに、当該テコ部材ないし弁棒を係止し、ノズル孔74の開口状態を維持するように構成したことを特徴とする、閉鎖弁付きエアゾール容器。
【請求項2】
上記テコ部材88は、くの字形状であって一端を弁棒82の後端に連係するとともに他端を上記筒形装着具42の頂板52上面へ当接し、かつ中央部を押下げヘッド60の適所に枢着し、
押下げヘッド60の外周壁66に差し込み口68を穿設し、この差し込み口内へ係止具30が有する差し込み棒34を差し込み、この差し込み棒34が上記筒形装着具42の頂板52とテコ部材88の他端との間に挿入できるように構成したことを特徴とする、請求項1記載の閉鎖弁付きエアゾール容器。
【請求項3】
上記係止具30は、巾広の取手32から少なくとも一本の差し込み棒34を突設し、この差し込み棒を差し込み口68内へ嵌め込んだときに取手32が押下げヘッド60の外側に残るように構成したことを特徴とする、請求項2記載の閉鎖弁付きエアゾール容器。
【請求項4】
さらに上記ステム6を囲むようにエアゾール容器体2の上部に取り付けた肩カバー10を具備し、
この肩カバー10と上記筒形装着具42とに相互に係合可能に形成した係合条38a、38bで上記固定手段38を形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の閉鎖弁付きエアゾール容器。
【請求項5】
上記係止具30は、肩カバー10の一部に分離可能に組み付けたことを特徴とする、請求項4に記載の閉鎖弁付きエアゾール容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−275002(P2010−275002A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131624(P2009−131624)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】