説明

開口端を有する筒状包装の形成のために平行六面体の物品の周りに包装材料の長方形シートを折り曲げる方法

【課題】従来の欠点を除去すると同時に安価で容易に実施されるように設計されている方法であって、開口端を有する筒状包装の形成のために平行六面体の物品の周りに包装材料の長方形シートを折り曲げる方法を提供すること。
【解決手段】平行六面体の物品の周りに包装材料のシート1を折り曲げる方法であって、該方法が、物品の主横縁が包装材料シートの短辺に平行になり、物品の副横縁13が包装材料シートの長辺に平行になるように、物品の端壁を包装材料の平面シートに接触させる工程と、包装材料のシートが両方の主側壁を完全に覆うように、包装材料のシートを端壁10aの主横縁の周りにU字に折り曲げる工程と、包装材料シートを端壁の副横縁13の周りに折り曲げる前に、包装材料のシートを物品の副側壁9上へ主側壁の長手縁11の周りに折り曲げる工程とを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口端を有する筒状包装の形成のために平行六面体の物品の周りに包装材料の長方形シートを折り曲げる方法に関する。
【0002】
本発明は、タバコの小包を製造するため、タバコの群の周りに箔包装材料のシートを折り曲げるためにとりわけ有利に使用することができ、以下の説明は例示的なものでしかない。
【背景技術】
【0003】
従来のタバコの小包において、タバコの群は、内側において糊付けなしで長方形の箔の内部包装材料シートに包まれ、外側において糊付け固定された長方形の外部包装材料に包装される。
【0004】
タバコは環境に対して高感度である。すなわち、空気に接触すると、タバコの有機特性は湿度の変化(水分を損失または吸収しすぎることによる)、あるいはタバコが含浸される揮発性物質の蒸発(特に、クローブなどの香辛料で処理された芳香タバコの場合)によって変化する傾向がある。したがって、タバコを保存するために、タバコの小包はセロファン包装、すなわち気密性プラスチック材料の熱融着された上包に包装される。しかしながら、このことは、特に小包が製造後しばらくして消費される場合、小包内のタバコの有機特性を常に完全に保つことは充分でないことがある。さらに、小包が開封されると上包は除去されてタバコが空気にさらされ、また、小包の開封後すぐにタバコが消費されない場合には、残りのタバコの有機特性が明らかに劣化することがある。
【0005】
この欠点を除去するために、タバコの硬質な小包が提案され、これは内包が気密性であり、再使用可能なカバーフラップによって閉じられるタバコの取り出し開口部を有する気密性の熱融着包装材料シートからなる。換言すれば、カバーフラップは締付手段(たとえば不乾性の再貼付接着剤の小片)を有し、これによってカバーフラップを閉位置に繰り返し固定して、タバコの取り出し開口部を閉じる。
【0006】
タバコの群の周りに内部包装材料のシートを折り曲げることで、タバコの先端(すなわちタバコがされられる、フィルタに対向する平面端部)が損傷する場合が見られ、よって局所的変形および/またはタバコのこぼれ(つまりタバコの先端からの落下)となる。このことは、とりわけ群中の角部のタバコに当てはまるが、損傷はすべての最外部、すなわち箔の内部包装材料のシートの折り曲げ線に沿って位置するタバコにも認められる。気密性の内部包装材料シートの折り曲げは、従来の箔の内部包装材料シートより厚い(よってより硬質である)ため、タバコにさらに損傷を与える。さらに、カバーフラップ(第1の端部の折り目形成部)において、気密性の内部包装材料シートはさらに厚くなっており、よって局所的にきわめて硬質となる。
【0007】
気密性の内部包装材料シートを折り曲げる際にタバコを損傷することを回避するために、まず、気密性の内部包装材料シートを折り曲げ軸の周りで折り曲げて開口端を有する筒状包装を形成し、タバコの群を開口端を通って筒状包装内部に挿入し、開口端をタバコの群の上へ閉じることによって気密性の内部包装材料シートの折り曲げを完了することが提案されている。この方法は、気密性の内部包装材料シートの折り曲げに現在使用されているが、開口端の反対側の閉端部にて、筒状包装の内部で2つの長手方向の段を形成する欠点があり、これが、開口端を通って筒状包装内部にタバコの群を挿入することを妨げる。換言すれば、群が筒状包装内部に送られる際に、タバコの群が段に突当して変形させ、タバコを収容する空間を長手方向に減少させ得る。その結果、タバコの群を筒状包装内部に挿入して開口部を閉じる際に、タバコは長手方向に圧縮されて必然的に損傷する。
【0008】
内部包装材料シートをタバコの群の周りに折り曲げる例は、英国特許第785076Aおよびイタリア特許出願第2006BO00347号に記載されている。
【0009】
気密性の熱融着包装材料のシートから作製された気密性内部包装は、内部包装を形成する際に余分な空気が内部に捕捉されて、「風船状になる(balloon)」ことがある。この「風船」の外観は、不体裁であり、また内部包装の寸法を増加させて外部包装をこの周りに折り曲げることを困難にするため、特に望ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、開口端を有する筒状包装の形成のために平行六面体の物品の周りに包装材料の長方形シートを折り曲げる方法を提供することであって、該方法は前記の欠点を除去すると同時に安価で容易に実施されるように設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によると、添付の請求項に記載されているように、開口端を有する筒状包装の形成のために平行六面体の物品の周りに包装材料の長方形シートを折り曲げる方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の非限定的な実施の形態のいくつかを、添付の図面を参照して例示的に説明する。
【0013】
図1の番号1は、全体として、ヒートシールワニスの外部被膜を有する気密性の積層プラスチック材料製の包装材料のシートを示す。包装材料のシート1は、長方形の折り曲げ軸2の周りに折り曲げられて開口端4を有する筒状包装3(図5)を形成し、該開口端を通ってタバコの群5(図5)が筒状包装3に挿入される。その後、包装材料のシート1の折り曲げは、開口端4をタバコの群5の上へ閉じることで完了し、タバコの小包(図示せず)の一部を成す内部包装を形成して、内部包装は包装材料のシート1の重畳部分を熱融着することで固定される。
【0014】
図6に示されるように、包装材料のシート1は、2つの対向する平行な長辺と2つの対向する平行な短辺とを有する細長い長方形の形状であり、再使用可能なカバーフラップ7によって閉じられるタバコ取出口6を有する。カバーフラップ7は、カバーフラップ7の下面に塗布された不乾性の再貼付接着剤を使用して包装材料のシート1に固定され、取出口6全体の周りに延伸するため、カバーフラップ7は、包装材料のシート1から繰り返して部分的に分離することおよび元に戻ることが可能である。折り曲げ前に、包装材料のシート1は取出口6を画定するように切断され、そして下面に糊付けされたカバーフラップ7は包装材料のシート1に貼付される。すなわち、カバーフラップの下面は再貼付接着剤で被覆され、取出口6の内側にて包装材料のシート1の内側部分をカバーフラップ7に永久的に糊付けし、取出口6の外側にて包装材料のシート1をカバーフラップ7に分離可能に糊付けする。
【0015】
図1に示されるように、折り曲げ軸2は、長方形の断面を有する平行六面状であって、2つの対向する平行な長方形の主側壁8(図1では1つのみが示されている)と、主側壁8より小さい2つの対向する平行な長方形の副側壁9(図1では1つのみが示されている)と、2つの対向する平行な長方形の端壁10(図1では1つのみが示されている)とを有する。4つの長手縁11(図1では3つのみが示されている)が2つの主側壁8と2つの副側壁9とのあいだに画定されており、4つの主横縁12(図1では3つのみが示されている)が2つの主側壁8と2つの端壁10とのあいだに画定されており、4つの副横縁13(図1では3つのみが示されている)が2つの副側壁9と2つの端壁10とのあいだに画定されている。
【0016】
好ましい実施の形態において、折り曲げ軸2は筒状であり、折り曲げ軸2の端壁10は開いており、折り曲げ軸2を通ってタバコの群5の挿入が可能である。
【0017】
図5の筒状包装3を形成するために、包装材料のシート1を折り曲げ軸2の周りに折り曲げる方法を図1〜5を参照して説明する。
【0018】
図1に示されるように、折り曲げ軸2の第1の端壁10aはまず包装材料の平面シート1に接触させられるため、折り曲げ軸2の主横縁12が包装材料シート1の短辺に平行になり、折り曲げ軸2の副横縁13が包装材料シート1の長辺に平行になる。折り曲げ軸2の第1の端壁10aは、好ましくは、包装材料シート1の長辺および短辺の両方に対して、包装材料のシート1の中心にて対称に位置決めされる。
【0019】
図2に示されるように、その後、包装材料のシート1は、両方の主側壁8を完全に覆うように、第1の端壁10aの主横縁12の周りにU字に折り曲げられる。
【0020】
この時点において、包装材料のシート1は、副側壁9上へ第1の主側壁8aの長手縁11の周りに折り曲げられ(図3)、そして副側壁9上へ第1の端壁10aの副横縁13の周りに折り曲げられる(図4)。最後に、図5に示されるように、包装材料のシート1は、副側壁9上へ第2の主側壁8bの長手縁11の周りに折り曲げられて、第2の端壁10bにて開口端4を有する筒状包装3が完成する。
【0021】
図7および8の変形例において、副側壁9上へ第1の主側壁8aの長手縁11の周りに折り曲げた後(図3)、包装材料のシート1は、副側壁9上へ第2の主側壁8bの長手縁11の周りに折り曲げられる(図7)。最後に、図8に示されるように、包装材料のシート1は、副側壁9上へ第1の端壁10aの副横縁13の周りに折り曲げられて、第2の端壁10bにて開口端4を有する筒状包装3が完成する。包装材料のシート1が副側壁9上へ第1の端壁10aの副横縁13の周りに最後に折り曲げられる際、2つのフラップ14が外側に形成され、第1の端壁10aの近傍の副側壁9上にある。長手方向の折り曲げ部分(すなわち長手縁11の周り)の形状によって、フラップ14は、三角形(図8に示される)または台形(図10に示される)になり得る。
【0022】
前記のいずれかの方法で形成されると、筒状包装3は、副側壁9上へ包装材料のシート1の重畳部分を熱融着する2つの長手方向の熱融着によって固定される。
【0023】
図1〜5の実施の形態における筒状包装3は内部に2つの小段を有し、これが開口端4を通って筒状包装3にタバコの群5を挿入することを妨げる可能性はきわめて低いが、図1〜3、7および8の実施の形態における筒状包装3は内部に段をまったく有しておらず、開口端4を通って筒状包装3にタバコの群5を挿入することを妨げる可能性がある。
【0024】
図示された実施の形態において、包装材料のシート1は、まず折り曲げ軸2の周りに折り曲げられて開口端4を有する筒状包装3を形成し、その後、タバコの群5が開口端4を通って筒状包装3の内部に挿入される。別の実施の形態において、包装材料のシート1は、前記の方法でタバコの群5の周りに直接折り曲げられる。
【0025】
図12〜14は、筒状包装3の開口端4にて包装材料のシート1を折り曲げて、筒状包装3を閉じ、タバコの群5を収容する内部包装を形成する一方法を示す。筒状包装3の開口端4は、主横縁12に2つの主フラップ15を備え、副横縁13に2つの副フラップ16を備える。
【0026】
折り曲げ軸2およびタバコの群5は、実質的に同一形状および寸法であるため、簡素化のために、タバコの群5は、折り曲げ軸2の対応部分と同一の参照番号を付して説明する。タバコの群5は、長方形の断面を有する平行六面状であって、タバコの円筒側壁によって画定された2つの対向する平行な長方形の主側壁8(図5では1つのみが示されている)と、タバコの円筒側壁によって画定され、主側壁8より小さい2つの対向する平行な長方形の副側壁9(図5では1つのみが示されている)と、タバコの平端部によって画定された2つの対向する平行な長方形の端壁10(図5では1つのみが示されている)とを有する。4つの長手縁11(図5では3つのみが示されている)が2つの主側壁8と2つの副側壁9とのあいだに画定されており、4つの主横縁12(図5では3つのみが示されている)が2つの主側壁8と2つの端壁10とのあいだに画定されており、4つの副横縁13(図5では3つのみが示されている)が2つの副側壁9と2つの端壁10とのあいだに画定されている。
【0027】
まず、筒状包装3の開口端4の2つの主フラップ15が、端壁10b上へ主横縁12の周りに共に折り曲げられて中央で重なり、端壁10bに直交する長方形の中央フラップ17を画定し(図12)、これは2つの主フラップ15の重畳部分を熱融着することによって固定される。好ましい実施の形態において、2つの主フラップ15は、共に折り曲げられ、参照として全体をここに組み入れられる欧州特許出願第1686060A1号明細書に記載された様式の2つの加熱顎部を有する把持式熱融着装置によって同時に熱融着される。
【0028】
次に、中央フラップ17は端壁10b上へ90°に折り曲げられて(図13)2つの台形の側方フラップ18,19を形成し、該側方フラップは、それぞれ端壁10b上と副側壁9上とに90°に折り曲げられる(図14)。最後に、フラップ18,19は、それぞれ端壁10bと副側壁9とに熱融着により固定される。好ましい実施の形態において、フラップ18,19は折り曲げられ、加熱折り曲げ装置により同時に熱融着される。
【0029】
図示されていない別の実施の形態において、側方フラップ18,19は、共に端壁10b上に折り曲げられて熱融着されるか、それぞれの副側壁9上に折り曲げられて熱融着される。
【0030】
図17および18は、筒状包装3を閉じてタバコの群5を収容する内部包装を形成するために、筒状包装3の開口端4にて包装材料のシート1を折り曲げる別の方法を示す。
【0031】
図17に示されるように、筒状包装3の開口端4の2つの副フラップ16は、まず、端壁10b側へ副横縁13の周りに部分的に折り曲げられる。そして2つの主フラップ15は、端壁10b上へ主横縁12の周りに共に折り曲げられて中央で重なり、端壁10bに直交する長方形の中央フラップ17を画定し(図18)、これは2つの主フラップ15の重畳部分を熱融着することによって固定される。好ましい実施の形態において、2つの主フラップ15は、共に折り曲げられ、2つの加熱顎部を有する把持式熱融着装置によって同時に熱融着される。
【0032】
最後に、中央フラップ17は端壁10b上へ90°に折り曲げられて(図19)端壁10bに熱融着により固定される。好ましい実施の形態において、中央フラップ17は折り曲げられ、加熱折り曲げ装置により同時に端壁10bに熱融着される。
【0033】
図17〜19の折り曲げ方法に関して、図12〜14の折り曲げ方法は中央フラップ17が一定の厚さを有する利点があるが、図17〜19の折り曲げ方法では中央フラップ17の厚さが異なる(側辺が厚く、中央が薄い)。したがって図12〜14の折り曲げ方法では、中央フラップ17をより容易に熱融着できる。
【0034】
好ましい実施の形態において、中央フラップ17を固定するために2つの主フラップ15を熱融着する際、筒状包装3の内部を外部に接続し、後続の折り曲げ工程中に筒状包装3の内部に捕捉された余分な空気を排出して筒状包装3が「風船状になること」を防ぐ、少なくとも1つの貫通排出路20(図12および18)を画定するため、フラップ17の少なくとも一部が融着されない。包装材料のシート1の折り曲げおよび熱融着が完了すると、排出路20は、排出路20にて中央フラップ17に熱および圧力を加えることによって生じるさらなる熱融着により閉じられる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の折り曲げ方法にしたがった、開口端を有する筒状包装を形成するための内部包装材料のシートを折り曲げる工程の概略斜視図である。
【図2】本発明の折り曲げ方法にしたがった、開口端を有する筒状包装を形成するための内部包装材料のシートを折り曲げる工程の概略斜視図である。
【図3】本発明の折り曲げ方法にしたがった、開口端を有する筒状包装を形成するための内部包装材料のシートを折り曲げる工程の概略斜視図である。
【図4】本発明の折り曲げ方法にしたがった、開口端を有する筒状包装を形成するための内部包装材料のシートを折り曲げる工程の概略斜視図である。
【図5】本発明の折り曲げ方法にしたがった、開口端を有する筒状包装を形成するための内部包装材料のシートを折り曲げる工程の概略斜視図である。
【図6】折り曲げ線を備えた図1〜5の内部包装材料の展開平面図である。
【図7】図4および5の折り曲げ工程の変形例の概略斜視図である。
【図8】図4および5の折り曲げ工程の変形例の概略斜視図である。
【図9】折り曲げ線を備えた図7および8の内部包装材料の展開平面図である。
【図10】図8の折り曲げ工程の変形例の概略斜視図である。
【図11】折り曲げ線を備えた図10の内部包装材料の展開平面図である。
【図12】図5の筒状包装の開口端を閉じる折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図13】図5の筒状包装の開口端を閉じる折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図14】図5の筒状包装の開口端を閉じる折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図15】図14の2つの詳細部の2倍拡大図である。
【図16】図14の2つの詳細部の2倍拡大図である。
【図17】図5の筒状包装の開口端を閉じる別の折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図18】図5の筒状包装の開口端を閉じる別の折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図19】図5の筒状包装の開口端を閉じる別の折り曲げ工程の概略斜視図である。
【図20】図18の詳細部の拡大図である。
【符号の説明】
【0036】
1 シート
2 折り曲げ軸
3 筒状包装
4 開口端
5 タバコの群
6 取出口
7 カバーフラップ
8 側壁
9 側壁
10 端壁
11 縁
12 縁
13 縁
14 フラップ
15 フラップ
17 フラップ
18 フラップ
19 フラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口端を有する筒状包装を形成するために物品の周りに包装材料のシートを折り曲げる方法であって、
前記包装材料のシート(1)が2つの対向する平行な長辺と2つの対向する平行な短辺とを有する細長い長方形の形状であって、
前記物品が実質的に長方形の断面を有する平行六面体であり、2つの主側壁(8)と、2つの副側壁(9)と、2つの端壁(10)とを備え、4つの長手縁(11)が2つの主側壁(8)と2つの副側壁(9)とのあいだに画定され、4つの主横縁(12)が2つの主側壁(8)と2つの端壁(10)とのあいだに画定され、および4つの副横縁(13)が2つの副側壁(9)と2つの端壁(10)とのあいだに画定され、
前記方法が、
物品の主横縁(12)が包装材料シート(1)の短辺に平行になり、物品の副横縁(13)が包装材料シート(1)の長辺に平行になるように、物品の第1の端壁(10a)を包装材料の平面シート(1)に接触させる工程と、
包装材料のシート(1)が両方の主側壁(8)を完全に覆うように、包装材料のシート(1)を第1の端壁(10a)の主横縁(12)の周りにU字に折り曲げる工程とを含み、
前記方法が、
包装材料シート(1)を第1の端壁(10a)の副横縁(13)の周りに折り曲げる前に、包装材料のシート(1)を副側壁(9)上へ第1の主側壁(8a)の長手縁(11)の周りに折り曲げる工程をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記包装材料のシート(1)を副側壁(9)上へ第1の端壁(10a)の副横縁(13)の周りに折り曲げる工程と、
包装材料のシート(1)を副側壁(9)上へ第2の主側壁(8b)の長手縁(11)の周りに折り曲げ、第2の端壁(10b)にて開口端(4)を有する筒状包装(3)を完成する工程とをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記包装材料のシート(1)を副側壁(9)上へ第2の主側壁(8b)の長手縁(11)の周りに折り曲げる工程と、
包装材料のシート(1)を副側壁(9)上へ第1の端壁(10a)の副横縁(13)の周りに折り曲げ、第2の端壁(10b)にて開口端(4)を有する筒状包装(3)を完成する工程とをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項4】
2つの三角形のフラップ(14)が外側に形成され、第1の端壁(10a)の近傍の副側壁(9)上にある請求項3記載の方法。
【請求項5】
2つの台形のフラップ(14)が外側に形成され、第1の端壁(10a)の近傍の副側壁(9)上にある請求項3記載の方法。
【請求項6】
前記物品の第1の端壁(10a)が、包装材料のシート(1)の長辺および包装材料のシート(1)の短辺の両方に対して、包装材料のシート(1)の中心にて対称に位置決めされる請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記物品がタバコの群(5)によって画定される請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記物品が折り曲げ軸(2)により画定され、包装材料のシート(1)が折り曲げ軸(2)の周りに折り曲げられ、第2の端壁(10b)にて開口端(4)を有する筒状包装(3)を形成し、前記方法が、タバコの群(5)を開口部(4)を通して筒状包装(3)に挿入する工程と、開口端(4)をタバコの群(5)の上へ閉じることにより包装材料のシート(1)を折り曲げ、タバコの小包の一部を成す内部包装を形成することで完了する工程とをさらに含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記折り曲げ軸(2)が筒状であり、折り曲げ軸(2)の端壁(10)は開いており、折り曲げ軸(2)を通ってタバコの群(5)の挿入が可能である請求項8記載の方法。
【請求項10】
平行六面体の物品を収容し、物品の主横縁(12)に2つの主フラップ(15)を備え、物品の副横縁(13)に2つの副フラップ(16)を備えた開口端(4)を有する筒状包装(3)を折り曲げる方法であって、
前記方法が、
2つの主フラップ(15)が中央で重なり、端壁(10b)に直交する長方形の中央フラップ(17)を画定するように、筒状包装(3)の開口端(4)の2つの主フラップ(15)を物品の端壁(10b)上へ主横縁(12)の周りで共に折り曲げる工程と、
中央フラップ(17)を固定するために、2つの主フラップ(15)の重畳部分を熱融着する工程とを含み、
前記方法が、
筒状包装(3)の内部を外部に接続する少なくとも1つの貫通排出路(20)を形成するため、中央フラップ(17)の固定に2つの主フラップ(15)を熱融着する際に、フラップ(17)の少なくとも一部を融着しない工程と、筒状包装(3)の折り曲げを完了する工程とをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
筒状包装(3)の折り曲げの完了後、前記排出路(20)をさらなる熱融着により閉じる工程をさらに含む請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記排出路(20)が、排出路(20)にて中央フラップ(17)に熱および圧力を加えることで生じるさらなる熱融着により閉じられる請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記中央フラップ(17)を物品の端壁(10b)上へ90°に折り曲げ、2つの台形の側方フラップ(18,19)を形成する工程と、該2つの側方フラップ(18,19)を90°に折り曲げ、物品の端壁(10b)および/または副側壁(9)に熱融着する工程とをさらに含む請求項10、11または12記載の方法。
【請求項14】
第1の側方フラップ(18)が副側壁(9)上に折り曲げられて熱融着され、第2の側方フラップ(19)が端壁(10b)上に折り曲げられて熱融着される請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記筒状包装(3)の開口端(4)の2つの主フラップ(15)を、共に端壁(10b)上へ主横縁(12)の周りに折り曲げる前に、筒状包装(3)の開口端(4)の2つの副フラップ(16)を、まず端壁(10b)側へ副横縁(13)の周りに部分的に折り曲げる工程をさらに含む請求項10、11または12記載の方法。
【請求項16】
前記中央フラップ(17)を物品の端壁(10b)上へ90°に折り曲げ、熱融着する工程をさらに含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
平行六面体の物品を収容し、物品の主横縁(12)に2つの主フラップ(15)を備え、物品の副横縁(13)に2つの副フラップ(16)を備えた開口端(4)を有する筒状包装を折り曲げる方法であって、
前記方法が、
2つの主フラップ(15)が中央で重なり、端壁(10b)に直交する長方形の中央フラップ(17)を画定するように、筒状包装(3)の開口端(4)の2つの主フラップ(15)を物品の端壁(10b)上へ主横縁(12)の周りで共に折り曲げる工程と、
中央フラップ(17)を固定するために、2つの主フラップ(15)の重畳部分を熱融着する工程とを含み、
前記方法が、
筒状包装(3)の開口端(4)の2つの主フラップ(15)を、共に端壁(10b)上へ主横縁(12)の周りに折り曲げる前に、筒状包装(3)の開口端(4)の2つの副フラップ(16)を、まず端壁(10b)側へ副横縁(13)の周りに部分的に折り曲げる工程をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記中央フラップ(17)を物品の端壁(10b)上へ90°に折り曲げ、熱融着する工程をさらに含む請求項17記載の方法。
【請求項19】
平行六面体の物品を収容し、物品の主横縁(12)に2つの主フラップ(15)を備え、物品の副横縁(13)に2つの副フラップ(16)を備えた開口端(4)を有する筒状包装を折り曲げる方法であって、
前記方法が、
2つの主フラップ(15)が中央で重なり、端壁(10b)に直交する長方形の中央フラップ(17)を画定するように、筒状包装(3)の開口端(4)の2つの主フラップ(15)を物品の端壁(10b)上へ主横縁(12)の周りで共に折り曲げる工程と、
中央フラップ(17)を固定するために、2つの主フラップ(15)の重畳部分を熱融着する工程とを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−78862(P2009−78862A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−186245(P2008−186245)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(592033493)ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ (38)
【氏名又は名称原語表記】G.D S.p.A.
【Fターム(参考)】