説明

防犯機能付きリモコン目覚し時計

【課題】一度にアラームを解除させることなく、徐々に頭をすっきりさせ、使用者を目覚めさせる。
不審者等の侵入時に、安全に警報を鳴らせる。
【解決手段】寝床から離れた位置に目覚し時計を置き、手元で操作するため、一度に解除する確率は低くなる。アラーム解除の難易度を徐々に上げるため、アラーム解除のためには、目覚めざるをえなくなる。
不審者等の侵入時に、不審者と離れた位置から、目覚し時計本体、リモコン本体のアラームを同時に鳴らすため、不審者の注意が分散され、威嚇効果も大きい。また、家の中に複数のリモコンが存在していた場合は、それらも警報を発するので、他の部屋にも異常を知らせることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコンを使用した、防犯機能付き目覚し時計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
目覚まし時計のスヌーズ機能は効果的ではあるが、従来型の目覚まし時計は、アラーム(スピーカー)部と時計が一体となっているため、枕元等手の届く場所に置かれた目覚まし時計では寝ぼけた状態でアラームが停止されることが多く、かつ、十分に目覚めていない無意識状態でアラームの最終解除(アラーム・スイッチのOFF)が行われるという欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
手の届く所に目覚し時計があると、うつろな状態、無意識状態でもアラームが解除できてしまう点。
【0004】
うつろな状態でいきなり起きるのではなく、寝床で、ある程度目を覚ましてから起きたい点。
【0005】
離れた場所に置いた場合、起き上がってアラーム解除をし、また寝床に入り、一定時間経過後に再び起き上がってアラームを解除しなければならない。これは大きなストレスであり、一度に最終解除する可能性が大きい点。
【0006】
不審者の侵入があった場合、護身用として近くに木刀、刃物等を置いておくのはかえって危険性が増すと考えられる点。
【課題を解決するための手段】
【0007】
手の届く所にはリモコンがあるので、それを離れた所にある目覚し時計に向け照射し、アラームを停止させる。
【0008】
複数ある受信部の内、点灯している受信部に向けリモコンから電磁波が照射された場合にのみ、アラームを停止させるようにし、この点灯時間を徐々に短くしていく。
これにより方向、タイミングを合わせてリモコンを操作しなければならなくなり、うつろな状態では、アラームの停止が難しくなる。
【0009】
不審者が侵入した際は、すぐ枕もとにあるリモコンを操作することによりリモコン及び目覚し時計本体から警報音を発する。
【発明の効果】
【0010】
うつろな状態ではアラームの停止が難しくなるため、寝床の中で徐々にはっきりした状態にならざるを得ない。これにより普通の目覚し時計による起床より、起床した際の不快感が少なくなる。
【0011】
不審者が侵入した際に、リモコンにより警報音を鳴らせば、不審者に接触することなく、不審者を威嚇することができ、また周囲にも異常を知らせることができる。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明装置の1実施例である。
【0013】
リモコン本体8のアラームセット部14でセットしたアラーム時刻を、アラーム時刻設定用電磁波発信部10から目覚し時計本体1のアラーム時刻設定用電磁波受信部4に照射することによりアラーム時刻をセットする。照射ONはトリガー15により行う。
【0014】
アラームセット時刻になると、目覚し時計本体1のスピーカ5からアラームが鳴る。この時、アラーム解除用電磁波受信/発光部3がランダムに点滅する。
【0015】
この時発信された電磁波を、リモコン本体8のアラーム作動用電磁波受信部12が受信し、スピーカ11からもアラームを鳴らす。
【0016】
これにより使用者にはリモコンと目覚まし時計の両方からのアラームが耳に入ることになる。
【0017】
アラーム停止は、リモコン本体8のアラーム解除用電磁波発信部9から目覚し時計本体1のアラーム解除用電磁波受信/発光部3に電磁波を照射し、複数あるアラーム解除用電磁波受信部/発光部3の内、点灯している受信部に電磁波が照射された場合のみアラームを停止する。照射ONはトリガー15により行う。
【0018】
アラームは最終解除されるまで、一定時間経過後に鳴るようにする。
【0019】
この時ランダムに点滅する、各アラーム解除用電磁波受信/発光部3の点灯している長さは、初回アラーム停止時から時間が経過するほど短くしていく。
【0020】
これにより、各アラーム解除用電磁波受信/発光部3の点灯が切り替わる間隔が短くなり、その点灯に合わせ電磁波を照射することが難しくなる。つまりアラーム停止が難しくなっていくことになる。
【0021】
アラームの最終解除は、目覚し時計本体1の最終アラーム解除ホルダー7に、リモコン本体8をセットすることにより行う。つまり利用者が寝床から移動しなければならないということになる。
【0022】
不審者等の侵入時は、リモコン本体8の機能切り替えスイッチ13を切り替え、アラーム時刻設定用電磁波発信部10から目覚し時計本体1のアラーム時刻設定用電磁波受信部4に照射することにより警報音を発する。
【0023】
使用者が動揺した状態においても、動作させることが可能なように、電磁波の発信及び受信範囲を広く取る。
【0024】
この警報音もアラームと同様に、リモコン本体8のアラーム作動用電磁波受信部12で受信し、スピーカ11から警報を発信する。
【0025】
警報の場合は他にリモコン本体が存在していた場合は、そのリモコンも電磁波を受信し警報を発信する。つまり、家に不審者等が侵入した場合、警報を発信すれば、リモコンが存在する他の部屋にも異常を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】目覚し時計の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0027】
1 目覚し時計本体
2 目覚まし時計部
3 アラーム解除用電磁波受信/発光部
4 アラーム時刻設定用電磁波受信部
5 スピーカ
6 アラーム作動用電磁波発信部
7 最終アラーム解除ホルダー
8 リモコン本体
9 アラーム解除用電磁波発信部
10 アラーム時刻設定用電磁波発信部
11 スピーカ
12 アラーム作動用電磁波受信部
13 機能切り替えスイッチ
14 アラームセット部
15 トリガー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
就寝者の正面の壁等、若干離隔した場所に設置された目覚まし時計のアラームの停止(スヌーズ)をリモコンにより実施するものであり、一定時間内に目覚まし時計本体のアラームを解除(アラーム・スイッチのOFF)しなければ、目覚まし時計のスヌーズ機能により再度アラームが鳴り始める。このアラーム解除には、方向、タイミングを合わせるリモコン操作が要求される。リモコンによるアラームの停止(スヌーズ)操作を繰り返すことにより、就寝者の脳は徐々に覚醒させられるため、心地良い目覚めが期待できるとともに、アラームの最終解除を起床して実施する必要があることから就寝者を確実に目覚めさせることが可能な目覚まし時計である。
【請求項2】
リモコンのスイッチを切り替え照射することにより、警報音を発することができることを特徴とする防犯機能付き目覚し時計。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−116266(P2008−116266A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298320(P2006−298320)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(706001684)
【出願人】(506368095)
【出願人】(506368109)
【出願人】(506367917)
【Fターム(参考)】