説明

雌側コネクター及びコネクターの接続構造

【課題】異なる形態の端子構造を有する雄側コネクターに対しても汎用的に接続が可能な雌側コネクターを得る。
【解決手段】雌側コネクター1は、雄側コネクターを収容するハウジング20と、ハウジング20に支持される一対の雌側端子10(10A,10B)とを備える。一対の雌側端子10A,10Bはそれぞれ、複数の雄側コネクターのうち、1つの雄側コネクターに対して電気的に接続する第1の端子部11と、複数の雄側コネクターのうち、他の雄側コネクターに対して電気的に接続される第2の端子部12を備え、第2の端子部12は第1の端子部11に対してハウジング20側に設けられ、第2の端子部12の接触面12Aが第1の端子部11の接触面11Aに対して大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雌側コネクター及び雌側コネクターと雄側コネクターが接続するコネクターの接続構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1に記載されたコネクターは、雄ハウジング内に収容した雌端子の先端に対向して雄ハウジングの前壁に雄タブ挿入口を設け、雌端子に対する平板状の接触用雄タブを雌ハウジング内に突設したものである。そして、接触用雄タブの電気接触部の先端には、雄タブ挿入口の側縁部に対する逃がし用の切欠を両側に形成することで、雄タブ先端のピッチずれが生じた場合でも、コネクター相互の接続をスムース且つ確実に行えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−75971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した従来技術のような雄側コネクターと雌側コネクターとを接続するコネクターにおいて、互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクターの各々に対しても電気的な接続が確保できるように、雌側コネクターの形態に汎用性を付加したものが知られている。この汎用性を付加された雌側コネクターのハウジングは、異なる形態を有する雄側コネクターの各々のハウジングに対応する。しかし、雌側コネクターの端子の形態は前述した従来技術のように雄側コネクターの特定の端子に対応する形態である。そのため、互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクターの各々に対して雌側コネクターが対応するハウジングを備えている場合でも、特定の端子構造を有する雄側コネクターとしか電気的に接続することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、異なる形態の端子構造を有する雄側コネクターに対しても汎用的に電気的接続が可能な雌側コネクターを得ること、等が本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明による雌側コネクターは、以下の構成を少なくとも具備するものである。
【0007】
互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクターのうち、任意に選定される1つの当該雄側コネクターに接続可能な雌側コネクターであって、前記雄側コネクターを収容するハウジングと、当該ハウジングに支持される一対の雌側端子とを備え、前記一対の雌側端子はそれぞれ、前記複数の雄側コネクターのうち、1つの前記雄側コネクターに対して電気的に接続する第1の端子部と、前記複数の雄側コネクターのうち、他の前記雄側コネクターに対して電気的に接続される第2の端子部を備え、前記第2の端子部は当該第1の端子部に対して前記ハウジング側に設けられ、前記第2の端子部の接触面が前記第1の端子部の接触面に対して大きいことを特徴とする雌側コネクター。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌側コネクターの斜視図であり、同図(a),(b)は同方向の異なる角度からみた斜視図である。
【図2】雌側コネクターと第1の雄側コネクターとの接続構造を示した説明図である(同図(a)が、雌側コネクターのハウジング内での雄側コネクターの外面部の形状を示しており、同図(b)が雄側コネクターの外観図を示している。)。
【図3】雌側コネクターと第2の雄側コネクターとの接続構造を示した説明図である(同図(a)が、雌側コネクターのハウジング内での雄側コネクターの外面部の形状を示しており、同図(b)が雄側コネクターの外観図を示している。)。
【図4】雌側コネクターと第3の雄側コネクターとの接続構造を示した説明図である(同図(a)が、雌側コネクターのハウジング内での雄側コネクターの外面部の形状を示しており、同図(b)が雄側コネクターの外観図を示している。)。
【図5】スピーカ装置が備えられた自動車を示した説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るコネクターの接続構造を用いたスピーカ装置への電気的な接続を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る雌側コネクターの斜視図であり、同図(a),(b)は同方向の異なる角度からみた斜視図である。
【0010】
雌側コネクター1は、互いに形態の異なる複数の雄側コネクターのうち、任意に選定された1つの雄側コネクターに接続可能な汎用性のある雌側コネクターであって、一対の雌側端子10(10A,10B)とハウジング20を備える。ハウジング20は、図示省略の雄側コネクターの一部又は全体を収容する。このハウジング20に一対の雌側端子10(10A,10B)が支持されている。
【0011】
一対の雌側端子10A,10Bは、それぞれ第1の端子部11と第2の端子部12を備えている。第2の端子部12は第1の端子部11に対してハウジング20側に設けられている。第2の端子部12はハウジング20に支持されており、第2の端子部12から突出して第1の端子部11がハウジング20内に配備されている。
【0012】
第1の端子部11は複数の雄側コネクターのうち、一つの雄側コネクターと電気的に接続可能であり、第2の端子部12は複数の雄側コネクターのうち、他の雄側コネクターと電気的に接続可能である。ここで、前述した1つの雄側コネクターと他の雄側コネクターは互いに異なる形態を有する雄側コネクターである。また、第2の端子部12の接触面12Aが第1の端子部11の接触面11Aに対して大きい面積を有している。
【0013】
ハウジング20は、第1の架橋部21と第2の架橋部22と一対の側部23と壁部24を備えている。壁部24は雌側端子10(10A,10B)を支持している。第1の架橋部21は、第1の架橋部21から雌側端子10へ向かって突出する突出部21Aを備えている。突出部21Aは、複数の雄側コネクターのうち、一つの雄側コネクターの位置を、雌側端子10の延在方向(矢印x方向であり、第2の端子部12から第1の端子部11へ向かう方向)におけるハウジング20内の中間位置に規定する。
【0014】
雌側端子10(10A,10B)は、突出部21Aと第2の架橋部22との間に配置されている。第1の架橋部21と第2の架橋部22は、後述する第1の雄側コネクター(複数の雄側コネクターのうち、一つの雄側コネクター)の外面部に対応する内面部21B,22Aを備えている。具体的には、第1の架橋部21の内面部21Bと第2の架橋部22の内面部22Aは、第1の雄側コネクターの外面部に並行した面を備える。このような並行した面を備える第1の架橋部21の内面部21Bと第2の架橋部22の内面部22Aは、第1の雄側コネクターの外周面に接して第1の雄側コネクターの外周面を保持しても構わないし、内面部21Bと第1の雄側コネクターの外周面との間若しくは内面部22Aと第1の雄側コネクターの外周面との間に隙間を有していても構わない。なお、並行するとは、内面部21Bと第1の雄側コネクターの外面部とを例にとれば、雌側端子10の延在方向にて、内面部21Bと第1の雄側コネクターの外面部とが所定の間隔を有するか又は接触して並べられていることを意味する。よって、内面部21Bと第1の雄側コネクターの外面部とが実質的に平行に並べられてもよく、或いは内面部21Bと第1の雄側コネクターの外面部との間隔は雌側コネクター1が第1の雄側コネクターを収容できる範囲内で、第2の端子部12に近づくにつれて小さくなっていても構わない。
【0015】
第2の端子部12は、雌側端子10の延在方向におけるハウジング20内の第1の雄側コネクター(複数の雄側コネクターのうち、一つの雄側コネクター)の位置をハウジング20内の中間位置に規定する位置決め部である。
【0016】
雌側端子10の延在方向における突出部21Aの正面21A1の位置は、第1の端子部11側における第2の端子部12の端部12Bの位置に対して略同じである。
【0017】
突出部21Aは、後述する第2の雄側コネクター(複数の雄側コネクターのうち、他の雄側コネクター)の外面部に対応する内面部21A2を備えている。具体的には、突出部21Aの内面部21A2は、第2の雄側コネクターの外面部に対して並行する面を備える。突出部21Aの内面部21A2、側部23,23および壁部24は、後述する第2の雄側コネクターの一部を突出部21Aの正面21A1に対して壁部24側に配置する空間を構成するものである。
【0018】
一対の側部23,23は、後述する第3の雄側コネクターの外面部に対応する内面部23A,23Aを備えている。具体的には、一対の側部23,23の内面部23A,23Aは第3の雄側コネクターの外面部に対して並行する面を備える。第2の端子部12又は突出部21Aは、雌側端子10の延在方向(矢印x方向)におけるハウジング20内の第3の雄側コネクターの位置をハウジング20内の中間位置に規定する位置決め部である。
【0019】
第2の端子部12が有する接触面12Aは、雌側端子10(10A,10B)の延在方向(矢印m1,m2方向)と、この延在方向に対して交差する交差方向(矢印n1,n2方向)で規定される。図示の例では接触面12Aは矩形状であり、前述した延在方向(矢印m1,m2方向)が短軸であり、前述した交差方向(矢印n1,n2方向)が長軸である。延在方向と交差方向は直角に交差していても構わない。一対の雌側端子10A,10Bのうち、一方の雌側端子10Aが有する第2の端子部12の接触面12Aにおける前述した交差方向(矢印n1方向)は、他方の雌側端子10Bが有する第2の端子部12の接触面12Aにおける前述した交差方向(矢印n2方向)に対して異なる方向である。すなわち、一方の雌側端子10Aが有する第2の端子部12の接触面12Aにおける前述した交差方向(矢印n1方向)は、第2の架橋部から第1の架橋部に向かう方向(図示z方向)であり、他方の雌側端子10Bが有する第2の端子部12の接触面12Aにおける前述した交差方向(矢印n2方向)は、一方の側部23から他方の側部23に向かう方向(図示y方向)である。
【0020】
図示されるz軸方向(第2の架橋部から第1の架橋部へ向かう方向)において、一方の雌側端子10Aが有する第1の端子部11(一方の第1の端子部11)の位置は、一方の雌側端子10Aが有する第2の端子部12(一方の第2の端子部12)の位置で規定される。図示されるy軸方向(他方の側部23−2から一方の側部23−1へ向かう方向)において、一方の第1の端子部11の位置は一方の第2の端子部12の両端部で規定される範囲内に制限される。後述する図2では、図示されるy軸方向において、一方の第1の端子部11の位置は、一方の第2の端子部12の中央位置に対して他方の側部23−2側の端部側にある。
【0021】
図示されるy軸方向において、他方の雌側端子10Bが有する第1の端子部11(他方の第1の端子部11)の位置は、他方の雌側端子10Bが有する第2の端子部12(他方の第2の端子部12)の位置で規定される。図示されるz軸方向において、他方の第1の端子部11の位置は、他方の第2の端子部12の両端部で規定される範囲内に制限される。後述する図2では、他方の第1の端子部11の位置は一方の第1の端子部11の位置に対して実質的に同じであり、一方の第1の端子部11の位置で規定されている。
【0022】
すなわち、雌側端子10A,10Bの第2の端子部12は、後述する第2の雄側コネクターが有する一対の雄側端子の位置に合わせて、ハウジング20内に配置されている。さらに雌側端子10A,10Bの第1の端子部11は、その位置が第2の端子部12の位置に制限されつつ、後述する第1の雄側コネクター又は第3の雄側コネクターが有する一対の雄側端子の位置に合わせられている。なお、雌側端子10A,10Bの第1の端子部11、第2の端子部12は、雄側端子と電気的な接続が可能となる形状に形成されている。
【0023】
第1の端子部11は、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)に延びる棒状の形状を備える。棒状の形状としては、断面形状が正方形、矩形(長方形を含む)、円形、長円形や楕円形を含むものである。
【0024】
第1の架橋部21および第2の架橋部22には、第1の雄側コネクターと嵌合する嵌合部21C,22Bが設けられている。一方の側部23−1には、第3の雄側コネクターと嵌合する嵌合部23Bが設けられている。他方の側部23−2には、第1の架橋部21および第2の架橋部22に対して他方の側部23−2を構成する側部構成部材23Cが屈曲部23Dを介して連結している。この屈曲部23Dは折り曲げ可能であり、他方の側部23−2に連結している側部構成部材23Cは、屈曲部23Dを回転軸として、ハウジング20に対して近接したり離間したりすることができる。側部構成部材23Cは、第1の架橋部21の被嵌合部21E、および第2の架橋部22の被嵌合部22Eに対して嵌合する嵌合部23C1を備えている。
【0025】
図2〜図4は、前述した雌側コネクターと互いに形態が異なる雄側コネクターとの接続構造を示す説明図である(各図の(a)が、雌側コネクターのハウジング内での雄側コネクターの外面部の形状を示しており、各図の(b)が雄側コネクターの外観図を示している。)。図2が雌側コネクターと第1の雄側コネクターとの接続構造を示しており、図3が雌側コネクターと第2の雄側コネクターとの接続構造を示しており、図4が雌側コネクターと第3の雄側コネクターとの接続構造を示している。
【0026】
図2に示すように、第1の雄側コネクター2Aの外面部2A4は雌側コネクター1のハウジング20内に配置される。図2(a)では、第1の雄側コネクター2Aの外面部2A4の断面形状が点線で示されており、雌側コネクター1のハウジング20内に第1の雄側コネクター2Aが配置された場合における、ハウジング20に対する外面部2A4の位置が示されている。
【0027】
この第1の雄側コネクター2Aは、雌側コネクター1の第1の架橋部21に向かって突起する第1の突起状部2A1と雌側コネクター1の第2の架橋部22に向かって突起する第2の突起状部2A2とを備えている。これに対して前述したように、雌側コネクター1の第1の架橋部21は、第1の突起状部2A1と嵌合する嵌合部21Cを備えており、第2の架橋部22は、第2の突起状部2A2と嵌合する嵌合部22Bを備えている。
【0028】
また、雌側コネクター1の第1の架橋部21は開口部21Dを備えており、第1の雄側コネクター2Aは、第1の架橋部21の開口部21Dに挿入される位置規制部2A3を備えている。この位置規制部2A3は、第2の端子部12から第1の端子部11に向かう方向における第1の雌側コネクターに対する第1の雄側コネクターの位置を規定する。第1の雄側コネクター2Aの雄側端子2A5は、雌側コネクター1の雌側端子10における第1の端子部11と電気的に接続される。
【0029】
また、他方の側部23−2を構成する側部構成部材23Cは第1の雄側コネクター2Aに合わせて、第1の架橋部21および第2の架橋部22に嵌合させなくても構わない。この場合、側部構成部材23Cは第1の雄側コネクター2Aに対して開放された空間を構成する。なお必要に応じて側部構成部材23Cを切り落としても構わない。
【0030】
図3に示すように、第2の雄側コネクター2Bの外面部2B1は、雌側コネクター1のハウジング20内に配置される。図3(a)では、第2の雄側コネクター2Bの外面部2B1の断面形状が点線で示されており、雌側コネクター1のハウジング20内に第2の雄側コネクター2Bが配置された場合における、ハウジング20に対する外面部2B1の位置が示されている。
【0031】
第2の雄側コネクター2Bの一部は、突出部21Aの内面部21A2、一方の側部23−1,他方の側部23−2、壁部24、第2の架橋部22で構成される空間S内に配置される。この空間Sを構成する一方の側部23−1の内面部23A−1、他方の側部23−2の内面部23A−2は、一方の側部23−1から他方の側部23−2へ向かう方向にて、ハウジング20内における第2の雄側コネクター2Bの位置を規定する。
【0032】
突出部21Aの内面部21A2、第2の架橋部22の内面部22Cは、第1の架橋部21から第2の架橋部22に向かう方向にて、ハウジング20内における第2の雄側コネクター2Bの位置を規定する。また、一方の側部23−1の突出部23Fは、一方の側部23−1から他方の側部23−2へ向かう方向にて、一方の側部23−1側における第2の雄側コネクター2Bの端部の位置を規定する。この突出部23Fは、一方の側部23−1側における第2の雄側コネクター2Bの端部に接触しても構わないし、接触していなくても構わない。
【0033】
また、他方の側部23−2を構成する側部構成部材23Cは第2の雄側コネクター2Bに合わせて、第1の架橋部21および第2の架橋部22に嵌合させなくても構わない。この場合、側部構成部材23Cは第2の雄側コネクター2Bに対して開放された空間を構成する。なお必要に応じて側部構成部材23Cを切り落としても構わない。
【0034】
第2の雄側コネクター2Bの雄側端子2B2の内側に雌側コネクター1の雌側端子10が配置される。雌側端子10の第2の端子部12は、第2の雄側のコネクター2Bの雄側端子2B2と電気的に接続する。また、雌側端子10の第2の端子部12には、接続時に第2の雄側のコネクター2Bの雄側端子2B2から付勢力が作用する。
【0035】
第2のコネクター2Bの雄側端子2B2は、雌側端子10を収容する収容部2B3を備えている。収容部2B3は、板状部2B31と板状部2B31の両端部から収容部2B3の内側に向かって延在する一対の湾曲部2B32を備えている。そして、湾曲部2B32が、雌側端子10の第2の端子部12に対して、湾曲部23B2から板状部23B1に向かう方向にて付勢力を作用させる。
【0036】
第2の雄側コネクター2Bは一対の雌側端子10(10A,10B)に対応する雄側端子2B2(2B2a,2B2b)を一対備えている。一方の雌側端子10Aは、一方の雄側端子2B2aの収容部2B3内に配置されており、他方の雌側端子10Bは、他方の雄側端子2B2bの収容部2B3内に配置されている。そして、雌側端子10Bの第1の端子部11は、雄側端子2B2a側に配置される湾曲部2B32と板状部材2B31とで構成される空間T内に配置されている。また、雌側端子10Aの第1の端子部11は、一対の湾曲部2B32の端部近傍に配置されている。
【0037】
第2の雄側コネクター2Bが雌側コネクター1のハウジング20に挿入される際、第1の端子部11は雄側端子2B2内を通過し、第2の端子部12を雄側端子2B2内へ案内する案内部にもなる。
【0038】
図4に示すように、第3の雄側コネクター2Cの外面部2C1は、雌側コネクター1のハウジング20内に配置される。図4(a)では、第3の雄側コネクター2Cの外面部2C1の断面形状が点線で示されており、雌側コネクター1のハウジング20内に第3の雄側コネクター2Cが配置された場合における、ハウジング20に対する外面部2C1の位置が示されている。
【0039】
第3の雄側コネクター2Cは、雌側コネクター1の一方の側部23−1に向かって突起する突起状部2C2と、一方の側部23−1に対して連結する被連結部2C3とを備えている。雌側コネクター1の一方の側部23−1は、第3の雄側コネクター2Cの突起状部2C2に対して嵌合する嵌合部23Bと、被連結部2C3に対して連結される連結部23Eを備えている。
【0040】
雌側コネクター1の一方の側部23−1の連結部23Eが有する開口部23E1に、第3の雄側コネクター2Cの被連結部2C3が有する位置規制部2C31が配置される。また、突起状部2C2が有する位置決め部2C21は、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における第3の雄側コネクター2Cの位置を規定する。雌側コネクター1の側部構成部材23Cは、第1の架橋部21の被嵌合部21E、第2の架橋部22の被嵌合部22Eに嵌合して、他方の側部23−2を構成している。
【0041】
他方の側部23−2を構成する側部構成部材23Cは第3の雄側コネクター2Cに合わせて、第1の架橋部21および第2の架橋部22に嵌合させても構わない。図4の例の場合には、側部構成部材23Cは第1の架橋部21および第2の架橋部22に嵌合させる。この場合、側部構成部材23Cは他方の側部23−2を構成する。よって、一方の側部23−1、他方の側部23−2、側部構成部材23Cは、一方の側部23−1から他方の側部23−2へ向かう方向にて、ハウジング20内における第3の雄側コネクター2Cの位置を規定する。なお、また、他方の側部23−2を構成する側部構成部材23Cは第3の雄側コネクター2Cに合わせて、第1の架橋部21および第2の架橋部22に嵌合させなくても構わない。この場合、側部構成部材23Cは第3の雄側コネクター2Cに対して開放された空間を構成する。なお必要に応じて側部構成部材23Cを切り落としても構わない。第3の雄側コネクター2Cの雄側端子2C4は、雌側コネクター1の雌側端子10における第1の端子部11と電気的に接続される。
【0042】
図5は、スピーカ装置が備えられた自動車を示した説明図である。また、図6は、本発明の実施形態に係るコネクターの接続構造を用いたスピーカ装置への電気的な接続を示した説明図である。自動車4の車内には、インストルメントパネル、ドアパネル、天井部、車内後部など様々な箇所にスピーカ装置3を設置することができる。雄側コネクター2は、自動車4内に配置される電源と配線等を介して電気的に接続されている。また、自動車4の被取付部材に取り付けられるスピーカ装置3は、雌側コネクター1(1A)を備える。雄側コネクター2と雌側コネクター1とを電気的に接続させることで、自動車4に取り付けられるスピーカ装置3と自動車4の電源とが電気的に接続され、スピーカ装置3は駆動される。
【0043】
また、スピーカ装置3は、前述した第1,第2,第3の雄側コネクター2(2A,2B、2C)以外の他の雄側コネクター2D(第4の雄側コネクターと呼称する)に対して電気的に接続され、前述した雌側コネクター1とは異なる別の雌側コネクター1A(第2の雌側コネクターと呼称する)を備えていても構わない。スピーカ装置3が取り付けられる自動車4が第4の雄側コネクター2Dを備えている場合には、スピーカ装置3が備える第2の雌側コネクター1Aを使用する。また、スピーカ装置3が取り付けられる自動車4が第1,第2,第3の雄側コネクター2A,2B,2Cのうち一方の雄側コネクターを備える場合には、前述した雌側コネクター1を第2の雌側コネクター1Aの変換用コネクターとして用いる。この場合、前述した雌側コネクター1が備える壁部側の端部を第2の雌側コネクター1Aに接続し、前述した雌側コネクター1のハウジング20内に、一方の雄側コネクター2を配置する。
【0044】
このような特徴の本発明の実施形態によると、雌側コネクター1は、互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクター2(2A,2B,2C)を収容できるハウジング20を備えている。そして、雌側コネクター1における一対の雌側端子10(10A,10B)は、それぞれが第1の端子部11と第2の端子部12を備えている。これによって、複数の雄側コネクター2(2A,2B,2C)の各々が備える雄側端子に対して、第1の端子部11又は第2の端子部12が電気的に接続させる。
【0045】
また、互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクター2に接続可能な雌側コネクター1の雌側端子10(10A,10B)は、接触面11Aを有する第1の端子部11と、第1の端子部11の接触面11Aに対して面積が大きい接触面12Aを有する第2の端子部12とを有する。このため、雌側コネクター1と複数の雄側コネクター2の各々との電気的な接続を行う際に、面積が大きい接触面12Aを有する第2の端子部12がその接触面の大きさを利用して、1つの雄側端子との電気的な接続を可能にする。一方で、第2の端子部12に対して面積が小さい接触面11Aを有する第1の端子部11がその接触面の面積に応じて、他方の雄側端子との電気的な接続又は電気的な非接続のうち一方の選択を可能にする。
【0046】
また、雌側コネクター1のハウジング20が突出部21Aを備えることで、特定の形態を有する雄側コネクター2(2A,2C)に対しては、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における位置をハウジング20内の中間位置に規定することができる。また、他の形態の雄側コネクター2(2B)に対して、雌側コネクター1は、突出部21Aの内側で、且つハウジング20に対して壁部24側にて、他の形態の雄側コネクター2の一部を配置することができる。このようにハウジング20に突出部21Aを設けることで、互いに異なる外面部を有する複数の雄側コネクター2を雌側コネクター1は収容できるとともに電気的な接続ができる。
【0047】
雌側コネクター1のハウジング20は第1の架橋部21と第2の架橋部22を備えている。この第1の架橋部21と第2の架橋部22が、雄側コネクター2(2A)の外面部2A4に対応する内面部21B,22Aを備えることで、ハウジング20内に雄側コネクター2(2A)を規定の位置に配置して、ハウジング20に対してガタツキが発生することを抑止することができる。
【0048】
雌側コネクター1の雌側端子10が第2の端子部12を備えることで、第2の端子部12の端部12Bが位置規制部となって、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における雄側コネクター2(2A)の位置をハウジング20内の中間位置に規定することができる。
【0049】
また、雌側コネクター1のハウジング20における突出部21Aの正面21A1の位置が第1の端子部11側における第2の端子部12の端部12Bの位置に対して略同じである場合、前述した位置規制部としての第2の端子部12の端部12Bに加えて、突出部21Aの正面21A1も位置規制部となって、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における雄側コネクター2(2A)の位置をハウジング内の中間位置に規定することができる。
【0050】
また、雌側コネクター1のハウジング20における突出部21Aの正面21A1の位置は、第1の端子部11側における第2の端子部12の端部12Bの位置に対して、雄側コネクター2(第1,第3の雄側コネクター2A,2C)と雌側コネクター1とが電気的に接続できるのであれば、第1の端子部11側又は第2の端子部12側における位置に変更しても構わない。
【0051】
雌側コネクター1のハウジング20における突出部21Aが、雄側コネクター2(2B)の外面部2A4に対応する内面部21A2を備えることで、ハウジング20内で雄側コネクター2(2B)を規定の位置に配置した際に、ハウジング20に対してガタツキが発生することを抑止することができる。雌側コネクター1のハウジング20が突出部21Aの内面部21A2、側部23および壁部24で構成される空間を備えるので、雄側コネクター2(2B)の一部を突出部21Aに対して壁部24側に配置でき、雄側コネクター2(2B)の雄側端子を雌側コネクター1の第2の端子部12に電気的に接続することができる。
【0052】
雌側コネクター1のハウジング20における一対の側部23が、雄側コネクター2(2C)の外面部2C1に対応する内面部23Aを備えることで、雄側コネクター2(2C)をハウジング20内の規定の位置に配置した際に、ガタツキが発生することを抑止することができる。この際、雌側コネクター1の雌側端子10が第2の端子部12を備えることで、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における雄側コネクター2(2C)の位置をハウジング20内の中間位置に規定することができる。
【0053】
雌側コネクター1の第2の端子部12が、雄側コネクター2(2B)の雄側端子内に収容される接触面12Aを備えることで、雌側コネクター1と雄側コネクター2(2C)とを電気的に接続させることができる。雌側コネクター1の第1の端子部11が、雄側コネクター2(2A,2C)の雄側端子内に収容される形状を備えることで、雌側コネクター1と雄側コネクター2(2A,2C)とを電気的に接続することができる。
【0054】
雌側コネクター1のハウジング20における第1の架橋部21と第2の架橋部22と側部23が嵌合部21C,22B,23Bを備えるので、ハウジング20内で雄側コネクター2(2A,2C)にガタツキが生じることを抑止することができる。また、雌側コネクター1が側部構成部材23Cを備えることで、雄側コネクター2(2C)をハウジング20に対して固定でき、ガタツキが生じることを抑止できる。また、側部構成部材23Cが、第1の架橋部21又は第2の架橋部22の一方に嵌合して、雌側コネクター1の他方の側部23−2を構成することで、ハウジング20内で雄側コネクター2(2C)にガタツキが生じることを抑止することができる。
【0055】
また、側部構成部材23Cが不要な場合には、側部構成部材23Cを切り落とすことなどの手段により片側の側部23−2を開放して、比較的大きい雄側コネクターを収容することができる。これによって、接続できる雄側コネクターの横方向の寸法を拡大することができる。
【0056】
雌側コネクター1のハウジング20にける一方の側部23−1が嵌合部23Bと連結部23Eを備えるので、ハウジング20内で雄側コネクター2(2C)にガタツキが生じることを抑止することができる。
【0057】
雄側コネクター2(2A,2C)が備える位置規制部2A3,2C31は、雄側コネクター2(2A,2C)が雌側コネクター1から抜けることを抑止する。また、雄側コネクター2(2C)の位置決め部2C21は、雌側端子10の延在方向(矢印m1,m2方向)における雄側コネクター2(2C)の位置を決める。
【0058】
雌側コネクター1における雌側端子10の第2の端子部12に、雄側のコネクター2(2B)の雄側端子から付勢力が作用することで、雄側コネクター2(2B)が第1の雌側コネクター1のハウジング20内でガタツいたとしても、雌側コネクター1と雄側コネクター2(2B)との電気的な接続を良好に維持することができる。また、雌側コネクター1の第1の端子部11は、雄側コネクター2(2B)が雌側コネクター1内に精度よく挿入されるように、直線的な挿入を可能にする(曲がって入っていかない)ためのガイドの役目を担っている。これによって、簡易に雌側コネクター1の雌側端子10を雄側コネクター2(2B)の雄側端子内に挿入することができる。
【符号の説明】
【0059】
1:雌側コネクター,
10(10A,10B):雌側端子,11:第1の端子部,11A:接触面,
12:第2の端子部,
12A:接触面(m:延在方向,n:交差方向),12B:端部,
20:ハウジング,21:第1の架橋部,21A:突出部,21A1:正面,
21A2:内面部,21B:内面部,21C:嵌合部,21D:開口部,
22:第2の架橋部,22A:内面部,22B:嵌合部,
23(23−1,23−2):側部,
23A(23A−1,23A−2):内面部,23B:嵌合部,
23C:側部構成部材,23C1:嵌合部,23D:屈曲部,23E:連結部,
23E1:開口部,23F:突出部,24:壁部,
2(2A,2B,2C):雄側コネクター,
2A1:第1の突起状部,2A2:第2の突起状部,2A3:位置規制部,
2A4:外面部,2A5:雄側端子,
2B1:外面部,2B2(2B2a,2B2b):雄側端子,2B3:収容部,
2B31:板状部,2B32:湾曲部,
2C1:外周部,2C2:突起状部,2C21:位置決め部,
2C3:被連結部,2C31:位置規制部,2C4:雄側端子,
3:スピーカ装置,4:自動車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる形態を有する複数の雄側コネクターのうち、任意に選定される1つの当該雄側コネクターに接続可能な雌側コネクターであって、
前記雄側コネクターを収容するハウジングと、当該ハウジングに支持される一対の雌側端子とを備え、
前記一対の雌側端子はそれぞれ、前記複数の雄側コネクターのうち、1つの前記雄側コネクターに対して電気的に接続する第1の端子部と、
前記複数の雄側コネクターのうち、他の前記雄側コネクターに対して電気的に接続される第2の端子部を備え、
前記第2の端子部は当該第1の端子部に対して前記ハウジング側に設けられ、
前記第2の端子部の接触面が前記第1の端子部の接触面に対して大きいことを特徴とする雌側コネクター。
【請求項2】
前記ハウジングは、第1の架橋部と第2の架橋部と一対の側部と壁部を備え、
前記壁部は前記一対の雌側端子を支持しており、
前記第1の架橋部は、当該第1の架橋部から前記雌側端子へ向かって突出する突出部を備え、
前記突出部は、前記雌側端子の延在方向における前記雄側コネクターの位置を、前記ハウジング内の中間位置に規定することを特徴とする請求項1に記載の雌側コネクター。
【請求項3】
前記複数の雄側コネクターのうち、1つの雄側コネクターを第1の雄側コネクターとして、
前記雌側端子は、前記突出部と前記第2の架橋部との間に配置されており、
前記第1の架橋部と前記第2の架橋部は、前記第1の雄側コネクターの外面部に対応する内面部を備え、
前記第2の端子部は、前記雌側端子の延在方向における前記ハウジング内の前記第1の雄側コネクターの位置を、前記ハウジング内の中間位置に規定することを特徴とする請求項1に記載の雌側コネクター。
【請求項4】
前記雌側端子の延在方向における前記突出部の正面の位置は、前記第1の端子部側における前記第2の端子部の端部の位置に対して略同じであることを特徴とする請求項3に記載の雌側コネクター。
【請求項5】
前記複数の雄側コネクターのうち、他の雄側コネクターを第2の雄側コネクターとして、
前記突出部は、前記第2の雄側コネクターの外面部に対応する内面部を備え、
前記突出部の内面部、前記側部および前記壁部は、前記第2の雄側コネクターの一部を前記突出部に対して前記壁部側に配置する空間を構成することを特徴とする請求項4に記載の雌側コネクター。
【請求項6】
前記一対の側部は、前記複数の雄側コネクターが有する第3の前記雄側コネクターの外面部に対応する内面部を備え、
前記第2の端子部又は前記突出部は、前記雌側端子の延在方向における前記ハウジング内の前記第3の雄側コネクターの位置を、前記ハウジング内の中間位置に規定することを特徴とする請求項5に記載の雌側コネクター。
【請求項7】
前記第2の端子部が有する接触面は、前記雌側端子の延在方向と当該延在方向に対して交差する交差方向で規定され、
前記一対の雌側端子のうち、一方の前記雌側端子が有する前記第2の端子部の接触面における前記交差方向は、他方の前記雌側端子が有する前記第2の端子部の接触面における前記交差方向に対して異なることを特徴とする請求項6に記載の雌側コネクター。
【請求項8】
前記一方の雌側端子が有する前記第2の端子部の接触面における前記交差方向は、前記第2の架橋部から前記第1の架橋部に向かう方向であり、
前記他方の雌側端子が有する前記第2の端子部の接触面における前記交差方向は、前記一対の側部のうち一方の前記側部から他方の前記側部に向かう方向であることを特徴とする請求項7に記載の雌側コネクター。
【請求項9】
前記第2の架橋部から前記第1の架橋部へ向かう方向における、前記一方の雌側端子が有する前記第1の端子部の位置は、当該一方の雌側端子部が有する前記第2の端子部の位置で規定され、
前記他方の側部から前記一方の側部へ向かう方向における、前記一方の雌側端子が有する前記第1の端子部の位置は、当該一方の雌側端子が有する前記第2の端子部の両端部間であって、当該第2の端子部の中央位置に対して前記他方の側部側に配置されており、
前記他方の側部から前記一方の側部へ向かう方向における、前記他方の雌側端子が有する前記第1の端子部の位置は、当該他方の雌側端子部が有する前記第2の端子部の位置で規定され、
前記第2の架橋部から前記第1の架橋部へ向かう方向における、前記他方の雌側端子が有する前記第1の端子部の位置は、当該他方の雌側端子が有する前記第2の端子部の両端部間であって、前記一方の雌側端子が有する前記第2の端子部の位置にて規定されることを特徴とする請求項8に記載の雌側コネクター。
【請求項10】
前記第1の端子部は、前記延在方向に延びる棒状の形状を備えることを特徴とする請求項9に記載の雌側コネクター。
【請求項11】
前記第1の架橋部および前記第2の架橋部には、前記第1の雄側コネクターと嵌合する嵌合部が設けられており、
前記一方の側部には、前記第3の雄側コネクターと嵌合する嵌合部が設けられており、
前記他方の側部には、前記第1の架橋部および前記第2の架橋部に対して当該他方の側部を構成する側部構成部材が屈曲部を介して連結しており、
前記側部構成部材は、前記第1の架橋部および前記第2の架橋部の被嵌合部に対して嵌合する嵌合部を備えることを特徴とする請求項8に記載の雌側コネクター。
【請求項12】
請求項8に記載の雌側コネクターと、当該雌側コネクターに接続する前記第1の雄側コネクターとを備え、
前記第1の雄側コネクターは、前記ハウジング内に配置されており、
前記第1の雄側コネクターは、当該第1の雄側コネクターから前記第1の架橋部に向かって突起する第1の突起状部と、当該第1の雄側コネクターから前記第2の架橋部に向かって突起する第2の突起状部とを備え、
前記第1の架橋部は、前記第1の突起状部と嵌合する嵌合部を備え、
前記第2の架橋部は、前記第2の突起状部と嵌合する嵌合部を備えることを特徴とするコネクターの接続構造。
【請求項13】
前記第1の架橋部は開口部を備え、
前記第1の雄側コネクターは、前記第1の架橋部の開口部に挿入される位置規制部を備えることを特徴とする請求項12に記載のコネクターの接続構造。
【請求項14】
請求項8に記載の雌側コネクターと、当該雌側コネクターに接続する前記第3雄側コネクターとを備え、
前記第3の雄側コネクターは、前記ハウジング内に配置されており、
前記第3の雄側コネクターは、当該雄側コネクターから前記一方の側部に向かって突起する突起状部と、当該一方の側部に対して接続する被接続部とを備え、
前記一方の側部は、前記突起状部に対して嵌合する嵌合部と、前記被連結部に対して連結される連結部を備えることを特徴とするコネクターの接続構造。
【請求項15】
前記一方の側部の連結部が有する開口部に、前記被連結部が有する位置規制部が配置され、
前記突起状部が有する位置決め部は、前記雌側端子の延在方向における、前記第3の雄側コネクターの位置を規定することを特徴とする請求項14記載のコネクターの接続構造。
【請求項16】
前記側部構成部材が、前記第1の架橋部又は前記第2の架橋部の一方に嵌合して、前記雌側コネクターの他方の側部を構成することを特徴とする請求項15記載のコネクターの接続構造。
【請求項17】
請求項8に記載の雌側コネクターと、当該雌側コネクターと接続する前記第2の雄側コネクターとを備え、前記第2の雄側コネクターは、前記ハウジング内に配置されており、
前記第2の雄側コネクターの雄側端子内に、前記雌側端子が配置されており、
前記雌側端子の第2の端子部には、前記第2の雄側コネクターの雄側端子による付勢力が作用することを特徴とするコネクターの接続構造。
【請求項18】
前記雄側端子は、前記雌側端子を収容する収容部を備え、
前記収容部は、板状部と当該板状部の両端部から当該収容部の内側に向かって延在する一対の湾曲部を備え、
前記湾曲部が、前記雌側端子の第2の端子部に対して、当該湾曲部から前記板状部に向かう方向にて付勢力を作用させることを特徴とする請求項17に記載のコネクターの接続構造。
【請求項19】
前記第2の雄側コネクターは一対の前記雌側端子に対応する前記雄側端子を一対備え、
前記一方の雌側端子は、一方の前記雄側端子の収容部内に配置されており、
前記他方の雌側端子は、他方の前記雄側端子の収容部内に配置されており、
前記一方の雌側端子の第1の端子部は、前記他方の雄側端子側に配置される前記湾曲部と前記板状部材とが構成する空間内に配置されており、
前記他方の雌側端子の第1の端子部は、前記収容部の内側に設けられる前記一対の湾曲部の端部近傍に配置されることを特徴とする請求項18に記載のコネクターの接続構造。
【請求項20】
請求項12、14、17のいずれかに記載されたコネクターの接続構造を構成する雄側コネクターと、当該雄側コネクターと電気的に接続する前記雌側コネクターを有するスピーカ装置とを備えることを特徴とする自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−51093(P2013−51093A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188020(P2011−188020)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(000221926)東北パイオニア株式会社 (474)
【Fターム(参考)】