説明

雑音防止用治具

【課題】ケーブルの配線作業の簡素化、および、省スペース化を実現できる雑音防止用治具を提供する。
【解決手段】筒部21を隔壁2の開口部3に差し込んだときに、外鍔部22と係止爪231〜234とは、隔壁2の開口部3の周縁を挟持する。つまり、雑音防止用治具1を、隔壁2の開口部3を貫通するケーブル6を保護するブッシングとして兼用できる。したがって、別途のフェライトコアをケーブル6に直接に取り付ける必要はない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、隔壁の開口部を貫通するケーブルの周囲を覆ってこのケーブルからのノイズを抑制する雑音防止用治具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、雑音防止用治具としては、ケーブルの周囲に直接に取り付けられたフェライトコアがあり、このフェライトコアは、ケーブルからのノイズを抑制していた(特開2008−47758号公報:特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上記従来の雑音防止用治具では、フェライトコアはケーブルに直接に取り付けられていたので、ケーブルの配線作業において、隔壁の開口部にブッシュを取り付け、このブッシュにケーブルを挿通してから、このケーブルにフェライトコアを直接に取り付けていた。このように、ケーブルの配線作業において、ブッシュに挿通したケーブルにフェライトコアを直接に取り付ける必要があり、作業が手間であった。また、ケーブルに直接に取り付けられたフェライトコアは、スペースをとって邪魔であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−47758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明の課題は、ケーブルの配線作業の簡素化、および、省スペース化を実現できる雑音防止用治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この発明の雑音防止用治具は、
隔壁の開口部に装着される環状ケースと、
上記環状ケース内に設けられると共にケーブルが挿通される環状のフェライトコアと
を備え、
上記環状ケースは、
上記フェライトコアを内周面に取り付けた筒部と、
上記筒部の外周面に連なると共に上記隔壁に当接する外鍔部と、
自由状態で上記筒部の外周面から突出し、かつ、上記筒部の内側方向へ弾性変形するように、上記筒部に取り付けられた係止爪と
を備え、
上記外鍔部と上記係止爪とは、上記筒部を上記隔壁の上記開口部に差し込んだときに、上記隔壁の上記開口部の周縁を挟持するように、配置されていることを特徴としている。
【0007】
この発明の雑音防止用治具によれば、環状ケースと、環状ケース内に設けられたフェライトコアとを備えるので、フェライトコア内にケーブルを挿通したとき、フェライトコアがケーブルの周囲を覆って、ケーブルからのノイズを抑制することができる。
【0008】
そして、上記環状ケースの外鍔部と係止爪とは、筒部を隔壁の開口部に差し込んだときに、隔壁の開口部の周縁を挟持するように、配置されているので、環状ケースを隔壁の開口部に簡単に取り付けることができる。つまり、雑音防止用治具を、隔壁の開口部を貫通するケーブルを保護するブッシングとして兼用できる。
【0009】
したがって、フェライトコアを別途ケーブルに直接に取り付ける必要はなく、雑音防止用治具をブッシングとして隔壁の開口部に取り付け、ケーブルを雑音防止用治具に挿通するだけで、ケーブルからのノイズを簡単に抑制することができて、ケーブルの配線作業の簡素化、および、省スペース化を実現できる。
【0010】
また、一実施形態の雑音防止用治具では、上記フェライトコアは、上記係止爪の内側に対向するように、配置されている。
【0011】
この実施形態の雑音防止用治具によれば、上記フェライトコアは、上記係止爪の内側に対向するように、配置されているので、フェライトコアと係止爪とを、筒部の軸に直交する同一平面上に配置できて、特に、外鍔部にフェライトコアを取り付ける場合に比べて、環状ケースの軸方向の長さを小さくできる。
【0012】
また、一実施形態の雑音防止用治具では、
上記係止爪は、上記係止爪の上記外鍔部側の端部が自由端となるように、上記筒部に取り付けられ、
上記係止爪の外面には、少なくとも一つの段付部を有する。
【0013】
この実施形態の雑音防止用治具によれば、上記係止爪の外面には、少なくとも一つの段付部を有するので、係止爪の少なくとも一つの段付部と、係止爪の自由端の端面との、少なくとも2つの位置で、選択的に、隔壁の開口部の周縁に接触することができる。したがって、少なくとも2種類の厚みの隔壁に対応できる。
【0014】
また、一実施形態の雑音防止用治具では、
上記係止爪の上記段付部は、複数あり、
この複数の段付部は、上記係止爪の厚みが上記係止爪の自由端側へ次第に薄くなるように、形成されている。
【0015】
この実施形態の雑音防止用治具によれば、上記係止爪の上記段付部は、複数あるので、係止爪の複数の段付部と、係止爪の自由端の端面との、少なくとも3つの位置で、選択的に、隔壁の開口部の周縁に接触することができる。したがって、少なくとも3種類の厚みの隔壁に対応できる。
【0016】
また、上記複数の段付部は、上記係止爪の厚みが上記係止爪の自由端側へ次第に薄くなるように、形成されているので、複数の段付部は、係止爪の自由端へ行くに従い、厚みの薄い隔壁に対応する。
【0017】
また、一実施形態の雑音防止用治具では、
上記係止爪は、複数あり、
隣り合う上記係止爪において、一方の上記係止爪の段付部の筒部の軸方向の位置と、他方の上記係止爪の段付部の筒部の軸方向の位置とは、互いに、異なる。
【0018】
この実施形態の雑音防止用治具によれば、隣り合う上記係止爪のそれぞれの段付部の筒部軸方向の位置は、互いに、異なるので、隣り合う係止爪が対応できる隔壁の厚みを、異ならせることができる。
【0019】
また、1つの係止爪に複数の段付部を形成する場合、筒部の軸方向の大きさを小さくすると、係止爪の筒部軸方向の大きさが小さくなって、複数の段付部を形成することは難しくなるが、隣り合う係止爪のそれぞれの段付部の筒部軸方向の位置を、互いに、異ならせることで、筒部の軸方向の大きさを小さくしても、複数の段付部を形成することができる。これによって、環状ケースの軸方向の大きさを一層小さくできる。
【発明の効果】
【0020】
この発明の雑音防止用治具によれば、上記環状ケースの外鍔部と係止爪とは、筒部を隔壁の開口部に差し込んだときに、隔壁の開口部の周縁を挟持するように、配置されているので、ケーブルの配線作業の簡素化、および、省スペース化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態の雑音防止用治具の使用状態を示す斜視図である。
【図2】雑音防止用治具の使用状態を示す断面図である。
【図3A】雑音防止用治具の環状ケースを示す斜視図である。
【図3B】雑音防止用治具の環状ケースを示す正面図である。
【図3C】図3BのA−A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明の一実施形態の雑音防止用治具の使用状態を示す斜視図である。図2は、雑音防止用治具の使用状態を示す断面図である。図1と図2に示すように、この雑音防止用治具1は、隔壁2の開口部3に、嵌め込まれる。
【0024】
上記隔壁2は、例えば、インバータの箱体の内部に設けられ、制御部4とパワー部5とを仕切っている。隔壁2は、例えば、板金からなり、パワー部5からの放射ノイズが制御部4に伝わることを防止している。
【0025】
上記制御部4と上記パワー部5とは、ケーブル6によって、接続されている。ケーブル6は、隔壁2の開口部3を挿通する。つまり、ケーブル6は、隔壁2の開口部3に嵌め込まれた騒音防止用治具1を挿通する。
【0026】
上記騒音防止用治具1は、ケーブル6の周囲を覆って、このケーブル6からのノイズを抑制する。つまり、ケーブル6には、パワー部5からノイズが伝わり、このノイズが制御部4の誤動作の原因になるが、雑音防止用治具1によって、ケーブル6に伝わったノイズが制御部4に到達することを、防止できる。
【0027】
上記騒音防止用治具1は、隔壁2の開口部3に装着される環状ケース10と、上記環状ケース10内に設けられた環状のフェライトコア11とを有する。フェライトコア11の内部に、ケーブル6が挿通される。
【0028】
図2、図3A、図3Bおよび図3Cに示すように、上記環状ケース10は、筒部21と、筒部21の外周面に連なると共に隔壁2に当接する外鍔部22と、筒部21の内周面に連なる内鍔部24と、筒部21に取り付けられた第1〜第4係止爪231〜234とを有する。
【0029】
上記筒部21は、円筒状であり、筒部21の一端に、外鍔部22および内鍔部24が、取り付けられている。筒部21の外径は、隔壁2の開口部3の内径と略同じである。筒部21の内周面には、フェライトコア11を取り付けている。フェライトコア11は、筒部21の内周面に、例えば、圧入または接着により、固定されている。フェライトコア11は、内鍔部24に当接して、位置決めされる。
【0030】
上記筒部21の周面には、互いに対向する位置に、矩形状の第1孔部251および第2孔部252が設けられている。上記第1〜上記第4係止爪231〜234は、舌片状に形成され、それぞれの一端が、第1、第2孔部251,252の内面に固定されている。第1〜第4係止爪231〜234は、筒部21の周方向に沿って、順に配置される。
【0031】
具体的に述べると、上記第1、上記第2係止爪231,232のそれぞれの一端は、第1孔部251の鍔部22,24と反対側の内面に、固定されている。第1、第2係止爪231,232のそれぞれの鍔部22,24側の他端は、自由端となる。
【0032】
同様に、上記第3、上記第4係止爪233,234のそれぞれの一端は、第2孔部252の鍔部22,24と反対側の内面に、固定されている。第3、第4係止爪233,234のそれぞれの鍔部22,24側の他端は、自由端となる。
【0033】
そして、上記第1〜上記第4係止爪231〜234は、自由状態で筒部21の外周面から突出し、かつ、筒部21の内側方向へ弾性変形する。
【0034】
上記フェライトコア11は、第1〜第4係止爪231〜234の内側に対向するように、配置されている。これにより、フェライトコア11と第1〜第4係止爪231〜234とを、筒部21の軸に直交する同一平面上に配置できて、特に、外鍔部22にフェライトコア11を取り付ける場合に比べて、環状ケース10の軸方向の長さを小さくできる。
【0035】
上記第1〜上記第4係止爪231〜234の自由状態で、第1〜第4係止爪231〜234は、フェライトコア11との間に隙間を有し、この隙間により、第1〜第4係止爪231〜234は、筒部21の内側方向へ弾性変形する。
【0036】
上記外鍔部22と上記第1〜上記第4係止爪231〜234とは、筒部21を隔壁2の開口部3に差し込んだときに、隔壁2の開口部3の周縁を挟持するように、配置されている。
【0037】
上記第1係止爪231の外面には、第1係止爪231の固定端から自由端側へ、順に、第1段付部261と第2段付部262とを有する。第1段付部261と第2段付部262とは、外鍔部22に対向する面であり、第1係止爪231の自由端の端面265に平行な面である。これにより、第1係止爪231は、第1、第2段付部261,262と、自由端の端面265との、3つの位置で、選択的に、隔壁2の開口部3の周縁に接触することができる。
【0038】
また、上記第1係止爪231の第1段付部261と第2段付部262とは、第1係止爪231の厚みが第1係止爪231の自由端側へ次第に薄くなるように、形成されている。これによって、第1段付部261と第2段付部262とは、第1係止爪231の自由端へ行くに従い、厚みの薄い隔壁2に対応する。
【0039】
上記第2係止爪232の外面には、第1段付部261を有する。第1段付部261は、外鍔部22に対向する面であり、第2係止爪232の自由端の端面265に平行な面である。これにより、第2係止爪232は、第1段付部261と、自由端の端面265との、2つの位置で、選択的に、隔壁2の開口部3の周縁に接触することができる。
【0040】
上記隣り合う第1、第2係止爪231,232において、第1係止爪231の第1、第2段付部261,262の筒部21の軸方向の位置と、第2係止爪232の第1段付部261の筒部21の軸方向の位置とは、互いに、異なる。つまり、第1係止爪231の第1段付部261の位置と、第1係止爪231の第2段付部262の位置と、第2係止爪232の第1段付部261の位置とは、外鍔部22に向かって順に、配置される。これによって、隣り合う係止爪231,232が対応できる隔壁2の厚みを、異ならせることができる。
【0041】
また、1つの係止爪に複数の段付部を形成する場合、筒部の軸方向の大きさを小さくすると、係止爪の筒部軸方向の大きさが小さくなって、複数の段付部を形成することは難しくなるが、隣り合う係止爪231,232のそれぞれの段付部261,262の筒部21の軸方向の位置を、互いに、異ならせることで、筒部21の軸方向の大きさを小さくしても、複数の段付部261,262を形成することができる。これによって、環状ケース10の軸方向の大きさを一層小さくできる。
【0042】
上記第1係止爪231の端面265の筒部21の軸方向の位置と、上記第2係止爪232の端面265の筒部21の軸方向の位置とは、同じである。
【0043】
上記第3係止爪233は、第1係止爪231と同じ構成であり、上記第4係止爪234は、第2係止爪232と同じ構成である。
【0044】
そして、上記第1係止爪231の第1段付部261および上記第3係止爪233の第1段付部261(第1位置という)と、第1係止爪231の第2段付部262および第3係止爪233の第2段付部262(第2位置という)と、第2係止爪232の第1段付部261および第4係止爪234の第1段付部261(第3位置という)と、第1係止爪231の端面265、第2係止爪232の端面265、第3係止爪233の端面265および第4係止爪234の端面265(第4位置という)との、4つの位置で、選択的に、隔壁2の開口部3の周縁に接触することができる。
【0045】
したがって、第1〜第4係止爪231〜234は、4種類の厚みの隔壁2に対応できる。つまり、第1位置、第2位置、第3位置および第4位置は、順に、厚みの薄い隔壁2に対応する。
【0046】
次に、上記構成の雑音防止用治具1を隔壁2の開口部3に取り付ける方法を説明する。
【0047】
図1と図2に示すように、環状ケース10の筒部21を隔壁2の開口部3に挿入し、環状ケース10の外鍔部22が隔壁2の開口部3の周縁に当接するまで、雑音防止用治具1を押し込む。
【0048】
このとき、環状ケース10の第1〜第4係止爪231〜234は、隔壁2の開口部3の内面に内側に向かって押圧されて弾性変形し、第2係止爪232の第1段付部261および第4係止爪234の第1段付部261の位置(第3位置)で、隔壁2の開口部3の周縁に接触する。このように、外鍔部22と第2、第4係止爪232,234とが、協働して、隔壁2の開口部3の周縁を挟持して、雑音防止用治具1が隔壁2の開口部3の周縁に固定される。その後、ケーブル6を雑音防止用治具1内に挿通する。
【0049】
上記構成の雑音防止用治具1によれば、環状ケース10と、環状ケース10内に設けられたフェライトコア11とを備えるので、フェライトコア11内にケーブル6を挿通したとき、フェライトコア11がケーブル6の周囲を覆って、ケーブル6からのノイズを抑制することができる。
【0050】
そして、上記環状ケース10の外鍔部22と係止爪231〜234とは、筒部21を隔壁2の開口部3に差し込んだときに、隔壁2の開口部3の周縁を挟持するように、配置されているので、環状ケース10を隔壁2の開口部3に簡単に取り付けることができる。つまり、雑音防止用治具1を、隔壁2の開口部3を貫通するケーブル6を保護するブッシングとして兼用できる。
【0051】
したがって、別途のフェライトコアをケーブル6に直接に取り付ける必要はなく、雑音防止用治具1をブッシングとして隔壁2の開口部3に取り付け、ケーブル6を雑音防止用治具1に挿通するだけで、ケーブル6からのノイズを簡単に抑制することができて、ケーブル6の配線作業の簡素化、および、省スペース化を実現できる。
【0052】
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、係止爪の数量を増減してもよい。また、1つの係止爪に、少なくとも一つの段付部を設けるようにしてもよく、係止爪の少なくとも一つの段付部と、係止爪の自由端の端面との、少なくとも2つの位置で、選択的に、隔壁の開口部の周縁に接触することができる。したがって、少なくとも2種類の厚みの隔壁に対応できる。
【0053】
また、筒部の断面形状は、円形以外に、長円形や楕円形や多角形など、隔壁の開口部に対応した形状であればよい。また、本発明の雑音防止用治具を、インバータ以外の電子機器に設けられた隔壁に、適用してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 雑音防止用治具
2 隔壁
3 開口部
6 ケーブル
10 環状ケース
11 フェライトコア
21 筒部
22 外鍔部
231 第1係止爪
232 第2係止爪
233 第3係止爪
234 第4係止爪
261 第1段付部
262 第2段付部
265 端面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隔壁(2)の開口部(3)に装着される環状ケース(10)と、
上記環状ケース(10)内に設けられると共にケーブル(6)が挿通される環状のフェライトコア(11)と
を備え、
上記環状ケース(10)は、
上記フェライトコア(11)を内周面に取り付けた筒部(21)と、
上記筒部(21)の外周面に連なると共に上記隔壁(2)に当接する外鍔部(22)と、
自由状態で上記筒部(21)の外周面から突出し、かつ、上記筒部(21)の内側方向へ弾性変形するように、上記筒部(21)に取り付けられた係止爪(231〜234)と
を備え、
上記外鍔部(22)と上記係止爪(231〜234)とは、上記筒部(21)を上記隔壁(2)の上記開口部(3)に差し込んだときに、上記隔壁(2)の上記開口部(3)の周縁を挟持するように、配置されていることを特徴とする雑音防止用治具。
【請求項2】
請求項1に記載の雑音防止用治具において、
上記フェライトコア(11)は、上記係止爪(231〜234)の内側に対向するように、配置されていることを特徴とする雑音防止用治具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の雑音防止用治具において、
上記係止爪(231〜234)は、上記係止爪(231〜234)の上記外鍔部(22)側の端部が自由端となるように、上記筒部(21)に取り付けられ、
上記係止爪(231〜234)の外面には、少なくとも一つの段付部(261,262)を有することを特徴とする雑音防止用治具。
【請求項4】
請求項3に記載の雑音防止用治具において、
上記係止爪(231〜234)の上記段付部(261,262)は、複数あり、
この複数の段付部(261,262)は、上記係止爪(231〜234)の厚みが上記係止爪(231〜234)の自由端側へ次第に薄くなるように、形成されていることを特徴とする雑音防止用治具。
【請求項5】
請求項3または4に記載の雑音防止用治具において、
上記係止爪(231〜234)は、複数あり、
隣り合う上記係止爪(231〜234)において、一方の上記係止爪(231,233)の段付部(261,262)の筒部(21)の軸方向の位置と、他方の上記係止爪(232,234)の段付部(261)の筒部(21)の軸方向の位置とは、互いに、異なることを特徴とする雑音防止用治具。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【公開番号】特開2013−105808(P2013−105808A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247206(P2011−247206)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】