説明

電圧測定装置及び電圧測定方法

【課題】誘導電圧の影響を低減して正確な電圧測定を可能とした電圧測定装置を提供する。
【解決手段】この電圧測定装置1は、被測定系4の電圧を測定する電圧測定回路(電圧測定手段)3と、電圧測定回路3の入力側に入力インピーダンスを可変とする入力インピーダンス可変部(入力インピーダンス可変手段)2を備えて構成されている。入力インピーダンス可変部2は、例えば、複数のインピーダンス素子6(本実施けたいではR1〜R3)と、入力インピーダンス素子6の何れか1つを選択するロータリスイッチ(選択手段)5と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧測定装置及び電圧測定方法に関し、さらに詳しくは、被測定系に発生する誘導電圧を低減して正確な電圧値を計測する電圧測定装置の回路構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から例えばテスタ等の電圧測定レンジにおいては、被測定系に与える影響を最小限にするために入力インピーダンスを高くするように設計されている。例えば図6に示すように、端子ABの左側が被測定系21、右側がテスタ側20とした場合、電力等の交流電圧測定での負荷効果は、抵抗だけでなく静電容量(コンデンサ)やインダクタンス(コイル)についても配慮が必要となる。そしてこれらを総合したインピーダンスで考える必要がある。一般にはインダクタンスよりも静電容量が寄与する割合が多いので、ここでは抵抗とコンデンサで考えることにする。
【0003】
図6の被測定系の出力インピーダンスZoは、
Zo=[1/(jωCo)]・Ro/[1/(jωCo)]+Ro
であり、入力インピーダンスZiは、
Zi=[1/(jωCi)]・Ri/[1/(jωCi)]+Ri
と表せる。
従って、Em=E・[Zi/(Zo+Zi)](式1)となる。
式1で、EmがE(テスターを接続する前の電圧)と等しくなるのは、ZoがゼロかZiが無限大のときである。別な見方をすると、テスタ20の入力インピーダンスZiが被測定系21の出力インピーダンスZoに比べて遙かに大きければ、負荷効果を無視できると言える。
【0004】
しかし、テスタ20の入力インピーダンスZiを大きくすると、被測定系21に重畳した誘導電圧に対して敏感に反応してしまい、測定値が不安定となり、例えば、電力線が停電しているか否かをテスタにより判定する場合に、判定を正確に行なうことができないといった問題がある。
このような誘導電圧による測定誤差を低減するために、特許文献1には、被測定機器を接続する測定端子間の端子電圧が閾値を越えたときに、測定端子間を一時的に短絡するスイッチング素子と、スイッチング動作により発生したサージ電圧を吸収して、測定端子4間の端子電圧を閾値以下に制限する濾波回路とを備え、この付属回路は、測定端子間に加わる誘導電圧の上昇を閾値以下に制限することにより、ディジタルテスタによる機器の導通テストや電気抵抗測定の際に、誘導電圧のためにオーバーレンジになったり、測定不能になったりするのを防止できるディジタルテスタについて開示されている。
【特許文献1】特開2005−214633公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、電流トランスの導通試験や抵抗測定を行なうものであり、測定時に電流トランスから保護継電回路を切り離す必要があるため、測定のための作業が煩わしく、且つ測定後保護継電回路を元に戻すときに接続を間違える虞が皆無とはいえない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、テスタ内に入力インピーダンスを可変とする機能を追加して、誘導電圧発生時に入力インピーダンスを所定値に変更することにより、誘導電圧の影響を低減して正確な電圧測定を可能とした電圧測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、被測定系の電圧を測定する電圧測定手段を備えた電圧測定装置であって、前記電圧測定手段の入力側に入力インピーダンスを可変とする入力インピーダンス可変手段を備えたことを特徴とする。
電圧測定装置(テスタ)は、測定時に被測定系に与える影響を最小限にするために、入力インピーダンスを極力高くしている。しかし、被測定系にノイズが存在しなければ問題ないが、例えば、電力系統の電圧を測定する場合、その電力系統には高圧回路からの電磁誘導等により誘導電圧やノイズが重畳する。この誘導電圧やノイズのレベルは実際の電圧に比べて低いので、正規の電圧を測定する場合はさほど問題にならないが、電力系統が停電した場合は、この誘導電圧やノイズを敏感に検出するので、停電を正確に判定することが困難になる場合もあった。そこで本発明では、このような場合に、入力インピーダンスを変更できるように入力インピーダンス可変手段を備えるものである。これにより、停電時の誘導電圧やノイズの影響を抑圧して、停電の判定を正確に行うことができる。
【0007】
請求項2は、前記入力インピーダンス可変手段は、少なくとも1種類のインピーダンス素子と、前記入力インピーダンス素子を選択する選択手段と、を備え、前記被測定系の電圧測定時は、前記選択手段により前記入力インピーダンス素子を選択した状態とすることを特徴とする。
交流回路の入力インピーダンスを変更するには、抵抗、コンデンサ或いはインダクタンスといったインピーダンス素子と、それらが複数ある場合は、何れかを選択する選択手段が必要である。そして、電圧を測定するときに何れかのインピーダンス素子を選択して回路に接続するものである。これにより、測定時に何らかの入力インピーダンスが挿入されて、誘導電圧やノイズを低減することができる。
請求項3は、前記入力インピーダンス可変手段には、無限大の入力インピーダンスを含むことを特徴とする。
理想的には入力インピーダンスは可能な限り大きい方が好ましい。従って、正規の電圧を測定する場合は、入力インピーダンスを高くするために、入力インピーダンス可変手段にインピーダンスが挿入されないように、無限大の入力インピーダンス(開放状態)を含むようにするものである。これにより、正規の電圧を測定する場合に、入力インピーダンスを高くすることができる。
【0008】
請求項4は、前記入力インピーダンス素子は、前記被測定系の出力インピーダンスに比べて大きいインピーダンス値を有することを特徴とする。
入力インピーダンスが出力インピーダンスより小さい場合、電圧測定装置を接続したときに被測定系から流れ込む電流が多くなり、それにより、被測定系へ与える影響が大きくなる。そこで本発明では、入力インピーダンス素子は、被測定系の出力インピーダンスに比べて大きいインピーダンス値にするものである。これにより、測定時の被測定系に与える影響を最小限にすることができる。
請求項5は、前記入力インピーダンス素子は、抵抗素子であることを特徴とする。
入力インピーダンスを構成する素子は、抵抗、静電容量、及びインダクタンスである。しかし、一般にはインダクタンスよりも静電容量が寄与する割合が多いので、抵抗と静電容量を考慮すればよいが、静電容量によるインピーダンスは使用周波数が低い場合(商用周波数の50/60Hz)、あまり寄与しない。そこで本発明では、入力インピーダンス素子を抵抗素子のみとするものである。これにより、回路構成が簡略化され、インピーダンスを設定するのが容易となる。
【0009】
請求項6は、前記入力インピーダンス可変手段は、前記電圧測定手段の入力側に並列に挿入することを特徴とする。
被測定系の電圧を測定する場合は、電圧測定装置をその被測定系に対して並列に接続する。そのとき電圧測定装置の入力インピーダンスも並列に挿入されることになる。従って、その入力インピーダンスを可変にする入力インピーダンス可変手段も電圧測定手段の入力側に並列に挿入する必要がある。これにより、電圧測定装置の入力インピーダンスに代わって、被測定系から見た入力インピーダンスが入力インピーダンス可変手段により設定されたインピーダンスとすることができる。
請求項7は、前記選択手段は、ロータリスイッチにより構成されていることを特徴とする。
複数のインピーダンス素子を確実に切り替えるには、機械的な接点により順次電気的に接続していく必要がある。その意味ではロータリスイッチが最も適している。これにより、複数の異なる値を有するインピーダンス素子を確実に選択することができる。
請求項8は、前記入力インピーダンス可変手段を前記電圧測定手段と別体として構成したことを特徴とする。
本発明は、既製品の電圧測定装置(テスタ)を使用し、その入力部に入力インピーダンス可変手段を別体で構成して電圧測定装置の入力部に接続するものである。これにより、最小限のコストで誘導電圧を抑制して正確な電圧を測定することが可能となり、既製の電圧測定装置をグレードアップすることができる。
【0010】
請求項9は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の電圧測定装置による電圧測定方法であって、前記被測定系の電圧を測定する場合、前記選択手段により前記無限大の入力インピーダンスを選択したときの測定電圧値が安定するように、前記選択手段により前記入力インピーダンス素子を選択することを特徴とする。
被測定系の電圧を測定する場合、被測定系に正規の電圧が発生している場合と、停電により電圧が発生していない場合がある。その状態は、電圧測定装置を被測定系に接続してみないと判断することができない。そこで本発明の測定方法では、まず、入力インピーダンスを最も大きい状態にするために、選択手段により無限大の入力インピーダンス(開放状態)を選択し、その状態で正規の電圧が測定できれば、停電していないと判断してその電圧を測定電圧とする。また、測定電圧が不安定な場合は、停電していると判断できるので、測定電圧を安定化するために選択手段により入力インピーダンス素子を選択して、測定電圧が安定するまでインピーダンス素子を選択していく。これにより、被測定系の状態判定を正確に行うことができる。
【0011】
請求項10は、前記選択手段により前記無限大の入力インピーダンスを選択したときの測定電圧値が安定した場合は、該測定電圧値を正規の電圧測定値とすることを特徴とする。
もともと電圧測定装置には固有の入力インピーダンスが存在する。従って、まず測定時は、この入力インピーダンスにより測定して、その結果が、安定した電圧であれば、誘導電圧による測定値でないと判断できるので、その測定電圧値を正規の電圧測定値とするものである。これにより、正規の電圧を最も大きな入力インピーダンスにより測定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、被測定系の電圧を測定する電圧測定手段を備えた電圧測定装置であって、電圧測定手段の入力側に入力インピーダンスを可変とする入力インピーダンス可変手段を備えたので、誘導電圧の影響を低減して正確な電圧測定を可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の電圧測定装置の構成を示すブロック図である。この電圧測定装置1は、被測定系4の電圧を測定する電圧測定回路(電圧測定手段)3と、電圧測定回路3の入力側に入力インピーダンスを可変とする入力インピーダンス可変部(入力インピーダンス可変手段)2を備えて構成されている。
即ち、電圧測定装置(テスタ)1は、測定時に被測定系4に与える影響を最小限にするために、入力インピーダンスZiを極力高くしている。しかし、被測定系4にノイズが存在しなければ問題ないが、例えば、電力系統の電圧を測定する場合、その電力系統には高圧回路からの電磁誘導等により誘導電圧やノイズが重畳する。この誘導電圧やノイズのレベルは実際の電圧に比べて低いので、正規の電圧を測定する場合はさほど問題にならないが、電力系統が停電した場合は、この誘導電圧やノイズを敏感に検出するので、停電を正確に判定することが困難になる場合もある。そこで本実施形態では、このような場合に、入力インピーダンスZiを変更できるように入力インピーダンス可変部2を備えるものである。これにより、停電時の誘導電圧やノイズの影響を抑圧して、停電の判定を正確に行うことができる。
【0014】
図2は本発明の入力インピーダンス可変部の一例を示す構成図である。この入力インピーダンス可変部2は、例えば、複数のインピーダンス素子6(本実施けたいではR1〜R3)と、入力インピーダンス素子6の何れか1つを選択するロータリスイッチ(選択手段)5と、を備えている。そして、線路7、8間にロータリスイッチ5と入力インピーダンス素子6を直列接続している。また、ロータリスイッチ5の接点fを開放として、インピーダンス無限大の状態(電圧測定回路3の入力インピーダンスZiだけ)が存在するように構成している。また、端子a、b側に被測定系4を接続し、端子c、d側に電圧測定回路3を接続する。そして、被測定系4の電圧測定時は、ロータリスイッチ5により入力インピーダンス素子6の何れか1つを選択した状態とする。
即ち、交流回路の入力インピーダンスを変更するには、抵抗、コンデンサ或いはインダクタンスといったインピーダンス素子と、それらが複数ある場合は、何れかを選択するロータリスイッチ5が必要である。そして、電圧を測定するときに何れかのインピーダンス素子6を選択して回路に接続するものである。これにより、測定時に何らかの入力インピーダンスが挿入されて、誘導電圧やノイズを低減することができる。
【0015】
図3は本発明の電圧測定装置の外観を示す図である。電圧測定装置は携帯に便利なように小型、軽量に作られていることが重要である。この電圧測定装置1はカバー10と、ロータリスイッチ5を操作するつまみ11と、測定電圧を表示するメータ13と、被測定系4に接続させるプローブ14と、を備えている。また、つまみ11の回転位置を明示するためにカバー表面に名称12が記されている。例えば、ロータリスイッチ5の接点がfにある場合は「開放」の位置につまみ11が停止する。尚、この例では電圧測定装置1の内部には、入力インピーダンス可変部2が収納されているが、別体で入力インピーダンス可変部2を構成して、既製の電圧測定装置とプローブとの間に挿入するようにしても良い。
【0016】
図4は本発明の電圧測定装置を使用して被測定系の電圧を測定するときの入力インピーダンス可変部の操作を説明するための図である。この例では、被測定系4として商用電力線を例にとり説明する。図4(a)は商用電力線に正規の電圧が発生している場合、図4(b)は商用電力線が断線等により停電した場合を示している。
まず図4(a)を参照すると、測定を開始する場合は、ロータリスイッチ5を操作して、接点をf(開放)の位置に設定する。この状態では被測定系4側からみた電圧測定装置1の入力インピーダンスZiは、Zi=Ci・Ri/Ci+Riとなる。このとき式1に示すように、
Em=E・[Zi/(Zo+Zi)]
となるので、ZiがZoに比べて遥かに大きければ、Em≒Eとなる。即ち、E=100Vの電圧が電圧計13にEmとして表示される。
【0017】
次に、図4(b)に示すように、何らかの原因で被測定系4の電力線がP点で切断して停電となった場合について説明する。このとき電圧測定装置1側からみた出力インピーダンスZoはオープン状態となって非常に高くなる。そのため被測定系4には誘導電圧Enが重畳する。このとき、電圧測定装置1のロータリスイッチ5の接点をf(開放)の位置にしておくと、入力インピーダンスZiが大きいので、電圧計13には不安定な誘導電圧Enが表示される。操作者は電圧計13の針の振れ方をみて、値が安定しない場合は誘導電圧であると判断して、ロータリスイッチ5のつまみ11を回転して接点をgに切り替える。接点gにはインピーダンス素子R1が接続されているので、入力インピーダンスは略R1となる。このとき誘導電圧のレベルはEn・(R1/Zo+R1)となり、電圧計13の表示は低下すると共に、振れ方が安定する。尚、この例ではZoがR1より大きい場合であるので、誘導電圧Enの値はそれに略反比例して小さくなる。このように、ロータリスイッチ5を操作して、入力インピーダンスを可変にしたときに、電圧計13の指示が小さくなり、安定した場合は、被測定系4が停電したと判定することができる。この状態で、被測定系が停電から復帰して正規の電圧が発生した場合は、入力インピーダンスR1〜R3にそのときの電流が流れるが、出力インピーダンスZoがR1〜R3に比べて遥かに小さいので、電圧が低下することはない。
尚、この例では、被測定系4の電力線が切断した場合について説明したが、送電線からの送電が停止して停電になった場合についても、同じように対応することができる。
【0018】
図5は本発明の電圧測定装置の操作方法を説明するフローチャートである。まず、ロータリスイッチ5を接点fの「開放」の位置にセットする(S1)。次に被測定系4にプローブ14を接続して被測定系4の電圧が正常値か否かを電圧計13から読み取る(S2)。このとき電圧計13の表示が正常値であれば(予め正常値がわかっている場合)(S2でYES)、その時点で終了する。ステップS2で電圧が正常値でなく、且つ振れ方が安定しない場合(S2でNO)停電が発生したと判断して、ロータリスイッチ5を接点gのR1の位置にセットする(S3)。ここで再度電圧計13の値を読み取り、電圧計13の振れが安定したか否かを読み取る(S4)。ステップS4で安定した場合は(S4でYES)その電圧値を測定して、停電か否かをその電圧値から判定する(S5)。一方、ステップS4で振れが安定しない場合は(S4でNO)、入力インピーダンスが高いので、ロータリスイッチ5を接点hのR2に切り替え(S6)、再び電圧計13の振れが安定したか否かを読み取り(S4)、安定するまで繰り返す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の電圧測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の入力インピーダンス可変部の一例を示す構成図である。
【図3】本発明の電圧測定装置の外観を示す図である。
【図4】本発明の電圧測定装置を使用して被測定系の電圧を測定するときの入力インピーダンス可変部の操作を説明するための図である。
【図5】本発明の電圧測定装置の操作方法を説明するフローチャートである。
【図6】一般的な交流系の入力インピーダンスと出力インピーダンスを説明する等価回路図である。
【符号の説明】
【0020】
1 電圧測定装置、2 入力インピーダンス可変部、3 電圧測定回路、4 被測定系、5 ロータリスイッチ、6 インピーダンス素子、7 線路、8 線路、10 カバー、11 つまみ、12 名称、13 電圧計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定系の電圧を測定する電圧測定手段を備えた電圧測定装置であって、
前記電圧測定手段の入力側に入力インピーダンスを可変とする入力インピーダンス可変手段を備えたことを特徴とする電圧測定装置。
【請求項2】
前記入力インピーダンス可変手段は、少なくとも1種類のインピーダンス素子と、前記入力インピーダンス素子を選択する選択手段と、を備え、
前記被測定系の電圧測定時は、前記選択手段により前記入力インピーダンス素子を選択した状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電圧測定装置。
【請求項3】
前記入力インピーダンス可変手段には、無限大の入力インピーダンスを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧測定装置。
【請求項4】
前記入力インピーダンス素子は、前記被測定系の出力インピーダンスに比べて大きいインピーダンス値を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電圧測定装置。
【請求項5】
前記入力インピーダンス素子は、抵抗素子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電圧測定装置。
【請求項6】
前記入力インピーダンス可変手段は、前記電圧測定手段の入力側に並列に挿入することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電圧測定装置。
【請求項7】
前記選択手段は、ロータリスイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電圧測定装置。
【請求項8】
前記入力インピーダンス可変手段を前記電圧測定手段と別体として構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の電圧測定装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の電圧測定装置による電圧測定方法であって、
前記被測定系の電圧を測定する場合、前記選択手段により前記無限大の入力インピーダンスを選択したときの測定電圧値が安定するように、前記選択手段により前記入力インピーダンス素子を選択することを特徴とする電圧測定方法。
【請求項10】
前記選択手段により前記無限大の入力インピーダンスを選択したときの測定電圧値が安定した場合は、該測定電圧値を正規の電圧測定値とすることを特徴とする請求項9に記載の電圧測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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