説明

電子フォームシステム

【課題】
未確定項目が存在する文書の誤送信を抑制してシステムの円滑な運用を図る。
【解決手段】
入力項目毎に入力欄を設けた電子フォームを表示画面に表示して利用者による入力を受け付け、受け付けた入力値を表示画面に表示した送信ボタンを操作したときサーバ装置101に送信する電子フォーム制御部107と、入力欄の入力値の状態を利用者の操作入力に基づいて、少なくとも仮入力または確定先送り状態に設定する状態設定・認識部108を有するクライアント装置106を備え、該状態設定・認識部108は入力値の状態が仮入力または確定先送りに設定されている入力欄の存在を認識したとき、送信ボタンの操作に基づく送信を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子フォームシステムに係り、特に電子フォームに入力したデータ送信する申請業務等に適する電子フォームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、入力中の文書、あるいは記憶された文書の文字に、文書を送信するか否かの文字属性を持たせ、文書送信時にその属性を参照し、「送信しない」と指定した文字は、送信しないようにすることができる文書処理装置が示されている。
【特許文献1】特開平6−309318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
文書作成装置で作成した文書を通信回線を介して送信することにより申請業務等を遂行するシステムにおいては、申請者がとりあえず一通り申請書を記入し、一部の記入項目についてはあとで吟味・修正を行った後に申請したり、あるいは申請者と審査者が一部の申請内容について相談のうえ申請内容を調整するというような作業がよく行われる。
【0004】
上記従来技術に示す文書処理装置では、データ入力後にその入力内容を編集することができる。また、入力された文字を、送信許可を与える文字と送信許可を与えない文字に区別することが記載されている。
【0005】
しかし、実際の申請業務でよく発生する、下書きでとりあえず記入しておくというような作業には対応することができない。このため、後で内容を修正するつもりで、とりあえず記入しておいた項目、すなわち未確定な記入項目が存在する場合において、誤って送信ボタンを操作することにより未確定な項目が存在する文書を送信してしまうことが発生しやすい。
【0006】
前述のように、実際の業務の場面では申請者と審査者の間で未完成の文書を利用して入力内容の調整を行う必要が多々ある。従来技術では、次の作業者に作業を移すためには前工程の入力作業がすべて完了している必要がある。このため、このような技術を利用した場合、進捗状況を把握できる単位は、作業者毎の工程単位である。このため入力作業がどの程度進んでいるのかといった、細かな進捗を正確に把握したい場合には担当者に直接問い合わせる必要がある。
【0007】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、未確定項目が存在する文書の誤送信を抑制し、また入力作業の進捗状況の把握を容易にしてシステムの円滑な運用を図ることのできる電子フォームシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0009】
入力項目毎に入力欄を設けた電子フォームを表示画面に表示して利用者による入力を受け付け、受け付けた入力値を表示画面に表示した送信ボタンを操作したときサーバ装置に送信する電子フォーム制御部と、入力欄の入力値の状態を利用者の操作入力に基づいて、少なくとも仮入力または確定先送り状態に設定する状態設定・認識部を有するクライアント装置を備え、該状態設定・認識部は入力値の状態が仮入力または確定先送りに設定されている入力欄の存在を認識したとき、送信ボタンの操作に基づく送信を許可する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上の構成を備えるため、未確定項目が存在する文書を確定文書として誤送信することを抑制し、また入力作業の進捗状況の把握を容易にしてシステムの円滑な運用を図ることのできる電子フォームシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる電子申請システムの構成を説明する図である。以下本システムを利用して、出張旅費の申請、審査、および承認業務を行う例について説明する。
【0012】
本システムは、ネットワーク105介して接続されたサーバ101とクライアント106で実現されており、サーバ101にはデータ送受信部102、状態制御部103、ワークフロー制御部104が割り当てられる。また、クライアント106には電子フォーム制御部107、状態設定・認識部108、電子フォーム格納部109が割り当てられている。 なお、この例では、ネットワークを介して接続されたクライアント106およびサーバ101からなるクライアントサーバシステムを、クライアントおよびサーバを構成する各計算機にデータ送受信部などの要素を割り当てることにより、実現した例を示したが、複数要素を一台の計算機に割り当てて構成してもよく、スタンドアロンシステムに上記すべての要素を割り当てて構成してもよい。
【0013】
図2は、クライアント106の詳細を説明する図である。図において、107は電子フォーム制御部、201は送信制御部である。202は電子フォーム編集部であり、キーボードなどの入力装置によるユーザの入力を認識し、入力データを編集する。図に示すように電子フォーム制御部107は送信制御部201および電子フォーム編集部202を備える。
【0014】
108は状態設定・認識部であり、入力データの状態(例えば入力確定、あるいは確定先送り等)を設定し、あるいは設定された状態を認識する。203は電子フォームの状態を認識するための電子フォーム状態認識部、204は入力データの状態を設定するための状態設定部であり、ユーザのマウス操作などを認識し、入力データに対し状態を設定する。図に示すように状態設定・認識部 108は電子フォーム状態認識部203および状態設定部204を備える。また、109は電子フォーム格納部であり、入力中あるいは入力済みの電子フォームを格納する。
【0015】
図3は、電子フォームのデータテーブルの例を説明する図であり、出張旅費申請用電子フォームを例に、その申請作業開始時のデータテーブルを示す。
【0016】
データテーブルは、項目を識別するための項目ID欄、その項目が入力可能かどうかを表す入力制御モード欄、その項目の状態設定欄、その項目の値の欄を備える。電子フォーム編集部202は、このテーブルの項目の「値」の欄を編集することができる。一方、状態設定部204は、このテーブルの「状態設定」の欄を設定することができる。
【0017】
なお、図3に示すデータテーブルは、例えば、ユーザがデータ送受信部102を介してサーバ101に対して新規の出張旅費申請用電子フォームのダウンロード要求を伝送することにより取得することができる。
【0018】
図4は、電子フォームの画面表示例を説明する図である。前述のようにしてダウンロードした電子フォームはクライアント108の表示装置に表示する。図4の示す出張旅費申請用電子フォーム1201は、氏名1202、出張先1203、予算1204、実績1205、目的1206、承認可否1207という入力項目、およびデータ送信用の送信ボタン1208を備える。データテーブルはこれらの入力項目にそれぞれ対応し、氏名レコード901、出張先レコード902、予算レコード903、実績レコード904、目的レコード905、承認可否レコード906を備える。この電子フォームの初期表示時には、データテーブルの項目IDが氏名901、出張先902、予算903、実績904、目的905、承認可否906であるレコードの入力制御モードは、順にそれぞれ入力不可、入力可、入力可、入力不可、入力可、入力可となっている。また状態設定の欄についてはどのレコードもすべて設定なしであり、値の欄については氏名レコード901には「日立太郎」が設定されており、その他には値は指定されていない。
【0019】
電子フォーム編集部202は、入力制御モードが入力可の項目に対する入力にはユーザの入力操作を認識するが、入力不可の項目に対する入力は受け付けない。また、電子フォーム編集部202は状態設定に「確定」が設定されている入力項目に対する入力操作も受け付けない。なお、電子フォーム編集部202は、入力項目の状態設定に関係なく、状態設定なしの状態と同様に各入力項目に設定されている入力データのデータチェックやスクリプトなどは実行することができる。
【0020】
図5は、電子フォームの入力項目に状態設定を行う処理を説明する図である。入力項目に状態設定を行うには、例えば、ユーザがその入力項目を右クリックしたことを状態設定部204が認識し、ポップアップメニュー1303により選択可能な状態一覧を表示する。ここでは、状態の設定には、確定、確定先送り、下書き、仮入力、設定なしを一覧表示する。一般的にはその他の状態があってもよい。ユーザが表示された状態の一つを選択すると状態設定部204がその操作を認識し、テーブルの対応するレコードの状態設定の項目を選択された状態を表す値で更新をする。なお、ここで、「確定」は入力の確定を、「確定先送り」は後続する作業者(上長等)に確定権限を移譲することを、「下書き」は送信ボタンによるサーバへの送信の禁止を、「仮入力」はサーバに送信してサーバ内に一時保存する処理を表している。
【0021】
図5はユーザが入力項目に状態を設定する画面例1301を示しており、ユーザが入力項目1302を右クリックしたことを状態設定部204が認識し、ポップアップメニュー1303に選択可能な状態一覧を表示している。状態が設定された項目は、項目を状態の種別ごとに異なる色付けをし、他の項目との区別が容易になるような表示を行う。あるいはその他の手段を用いて他の項目との区別をつけてもよい。また特別な区別を行わなくてもよい。なお、入力制御モードが入力不可の項目に対しては、状態設定部204はユーザの状態設定操作を認識せず、状態の更新は行わない。各入力項目に対する入力に対しては電子フォーム編集部202がそれを認識し、テーブルの対応する項目のレコードの値を更新する。
【0022】
図6は、ユーザによる電子フォームの入力作業、および入力項目の状態設定作業が終了した段階でのデータテーブルの一例を説明する図である。なお、本実施例ではテキスト入力領域に状態設定する例を示したが、一般にチェックボックスやドロップダウンリストなど他の種類の入力手段に対しても状態設定を行うことができる。
【0023】
図6に示すデータテーブルは、図4で示した電子フォームに対する入力および状態設定をユーザが行い、それに基づいて電子フォーム制御部が図3のデータテーブルを編集した結果のデータテーブルである。図6では出張先レコード1002の「値」の欄に「横浜」が設定され、その状態設定には「確定」が指定されている。また、予算レコード1003の値の欄には「3,000円」が設定されており、その状態設定には「確定先送り」が指定されている。目的レコード1005は「値」の欄に「出張」が設定されており、その状態設定は「設定なし」である。
【0024】
図7は、送信制御部201における処理の流れを説明する図である。送信制御部201はユーザのデータ送信操作を認識し、電子フォーム状態認識部203において、後述するように送信可否を判定する(ステップ401)。次に電子フォーム状態認識部203において送信可と判定した場合には送信制御部201により入力データをサーバ101に送信する。送信不可と判定すれば、データを送信できない状態である旨をユーザにポップアップウィンドウで表示し、データは送信しない(ステップ404)。なお、送信不可の状態ではユーザがデータ送信操作自体を行えないように、あらかじめデータ送信ボタンを不活性にしておいてもよい。
【0025】
図8は、図7に示す送信可否判定(ステップ401)の処理の流れを詳細を説明する図である。まず、送信許可フラグがOFF(不許可)に設定されているかどうかを判定し(ステップ501)、OFFであればデータ送信不可と判定する(ステップ502)。そうでない場合は、状態設定が「下書き」であるレコードが一つ以上存在するか否かを判定し(ステップ503)、1つでもそのようなレコードが存在すればデータ送信不可と判定する(ステップ502)。状態設定が「下書き」に設定されているレコードがない場合はデータ送信可と判定する(ステップ504)。
【0026】
なお、電子フォーム編集部202は、ユーザによるデータの保存操作を認識すると電子フォーム格納部109に現在の入力中の状態をファイルで保存する。なお、その他のデータ保存手段を用いてもよい。電子フォーム格納部109は、電子フォーム編集部202による入力再開操作を認識すると、格納した電子フォームを保存前の状態に復元し再び入力を受け付けることができる。
【0027】
図9は、サーバ101の詳細を説明する図である。図に示すように、データ送受信部102はデータ受信制御部301およびデータ送信制御部302を備え、ワークフロー制御部104は後述する処理権限移動判定部303を備える。
【0028】
図10は、データ受信制御部301の処理を説明する図である。データ受信制御部301はクライアント106から送信されてきたデータテーブルを含むデータを受信し、後述するように処理権限移動判定部303で処理ノード(クライアント)を移動するかどうかを判定(ステップ701)し、判定結果(ステップ702)が次ノードに移動である場合は、状態変更処理部103で状態変更処理を行い(ステップ703)、次の処理ノードに作業が移動した旨の表示および受信したデータテーブルを含む情報の保存処理を行い(ステップ704)、処理を終了する。一方、ステップ702において、処理ノードが移動しないと判定した場合は、状態の変更は行わず、現在の処理ノードのまま作業を移動しない旨の表示および受信したデータテーブルを含むデータの処理を行う(ステップ704)。なお、ここで行う保存は保存前のデータを復元できる方法であれば、その他の形式でデータを保存してもよい。
【0029】
図11は、処理権限移動判定部303の処理を説明する図である。処理権限移動判定部303は、受信したデータテーブルの「状態設定」に「仮入力」状態の入力項目があるかをチェックする(ステップ601)。「仮入力」状態の項目があれば、処理ノードは現在のノードのままと判定する(ステップ602)。「仮入力」状態の入力項目がなければ、処理ノードは次のノードへ移動すると判定する(ステップ603)。
【0030】
図12は、状態変更処理部103の処理を説明する図である。データテーブル中のすべてのレコードに対して各ノードで指定されている入力制御モードをデータテーブルに設定する(ステップ801)。また、データテーブル中の各レコードそれぞれについて、状態設定が「確定」であるものは「設定なし」に、「確定先送り」であるものは「下書き」に、それぞれ値を変更する(ステップ801)。また、状態設定を「下書き」に設定した項目については、ノードで指定されている入力制御モードに関係なく常に入力制御モードを入力可に設定する(ステップ803)。このように、クライアントが確定先送り状態に設定して送信した項目をサーバ側で下書き状態に変換することにより、次の作業者に、その項目の確認・修正作業の遂行を促すことができる。
【0031】
図13は、図6に示すデータテーブルをサーバ101が受信し、状態変更処理部103により処理した後のデータテーブルを示す図である。
【0032】
ユーザがサーバ101にアクセスし、電子フォームを用いた申請処理状況の表示要求を行った場合、ワークフロー制御部104はこの要求を認識し、図13に示すデータテーブルを参照して、ユーザに電子フォーム申請の進捗状況を表示する。表示に際しては、図などを用いてどの担当者まで処理が進んだかを表示してもよいし、その他メールなどで進捗度合いを通知してもよい。
【0033】
サーバ101は「仮入力」状態の項目を含むデータを受信すると、受信したデータテーブルを含むデータを保存し、サーバ101のデータ制御部302は、処理ノードが次の作業者に進まないようにする。すなわち、サーバ101は「仮入力」状態の項目を含む電子フォームのデータを一時保存する。
【0034】
ユーザがサーバ101にアクセスし、そのユーザが担当するノードでの一時保存されている電子フォームに対する入力再開要求、または担当する作業、例えば審査・承認作業の開始要求をサーバ101に送信すると、ワークフロー制御部104はこの要求を認識し、データ送信制御部302は、前記一次保存したデータの中から、要求に対応したデータテーブルを含むデータを抽出してクライアント106に送信する。
【0035】
現在のノードの処理担当者以外の者が一時保存されている電子フォームの閲覧要求をサーバ101に送信すると、データ送信制御部302はすべての入力項目を入力不可に設定し、同時にデータの送信操作の許可フラグをOFFに設定してデータをクライアントへ送信する。これにより各クライアントは他のクライアントの処理の進捗状況をリアルタイムに把握することができる。
【0036】
ここでは、仮入力状態の項目が存在するデータを受信した場合、常に他の担当者が編集できない状態で一時保存する例について説明したが、アクセスレベルの設定により閲覧者を制限し、あるいは他の担当者の閲覧自体を許可しないように設定しても良い。
【0037】
以上説明したように、本実施形態によれば、申請書をとりあえず記入し、さらに特定の項目に「下書き」状態を設定しておくことにより、申請データ全体をサーバに対して送信できなくすることができる。これにより、とりあえず記入し、後で確認しようとする際の確認ミスによるうっかり送信を防止できる。また、現担当者が次担当者に記入内容の修正・確定を依頼したい場合、その入力項目を「確定先送り」状態に設定し送信することで、次担当者はその項目の内容を修正することができる。また「仮入力」状態の項目を設定してデータをサーバへ送信しておくことにより、他の利用者はサーバを検索することにより作業の進捗状況を知ることができる。また、確定先送り状態を項目に設定し送信すると、サーバは確定先送り状態を下書き状態に変換するように設定しておくことにより、次の担当者にその項目の確認・修正作業の遂行を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態にかかる電子申請システムの構成を説明する図である。
【図2】クライアントの詳細を説明する図である。
【図3】電子フォームのデータテーブルの例を説明する図である。
【図4】電子フォームの画面表示例を説明する図である。
【図5】電子フォームの入力項目に状態設定を行う処理を説明する図である。
【図6】ユーザによる電子フォームの入力作業、および入力項目の状態設定作業が終了した段階でのデータテーブルの一例を説明する図である。
【図7】送信制御部における処理の流れを説明する図である。
【図8】図7に示す送信可否判定(ステップ401)の処理の流れを詳細を説明する図である。
【図9】サーバの詳細を説明する図である。
【図10】データ受信制御部の処理を説明する図である。
【図11】処理権限移動判定部の処理を説明する図である。
【図12】状態変更処理部の処理を説明する図である。
【図13】図6に示すデータテーブルをサーバが受信し、状態変更処理部により処理した後のデータテーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
101 サーバ
102 データ送受信部
103 状態変更処理部
104 ワークフロー制御部
105 ネットワーク
106 クライアント
107 電子フォーム制御部
108 状態設定・認識部
109 電子フォーム格納部
201 送信制御部
202 電子フォーム編集部
203 電子フォーム状態認識部
204 状態設定部
301 データ受信制御部
302 データ送信制御部
303 処理権限移動判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力項目毎に入力欄を設けた電子フォームを表示画面に表示して利用者による入力を受け付け、受け付けた入力値を表示画面に表示した送信ボタンを操作したときサーバ装置に送信する電子フォーム制御部と、入力欄の入力値の状態を利用者の操作入力に基づいて、少なくとも仮入力または確定先送り状態に設定する状態設定・認識部を有するクライアント装置を備え、
該状態設定・認識部は入力値の状態が仮入力または確定先送りに設定されている入力欄の存在を認識したとき、送信ボタンの操作に基づく送信を許可することを特徴とする電子フォームシステム。
【請求項2】
請求項1記載の電子フォームシステムにおいて、
電子フォームは入力欄毎に利用者による入力の可および不可状態を設定する入力制御モード欄を備えることを特徴とする電子フォームシステム。
【請求項3】
請求項2記載の電子フォームシステムにおいて、
サーバ装置は、クライアント装置から受信した電子フォームを一時保存し、他のクライアント装置から保存した電子フォームの参照要求を受信したとき、電子フォームの入力欄を入力不可に設定してクライアント装置に伝送することを特徴とする電子フォームシステム。
【請求項4】
請求項1記載の電子フォームシステムにおいて、
状態設定・認識部は入力値の状態が下書きに設定されている入力欄の存在を認識したとき、送信ボタンの操作に基づく送信を禁止することを特徴とする電子フォームシステム。
【請求項5】
コンピュータを、入力項目毎に入力欄を設けた電子フォームを表示画面に表示して利用者による入力を受け付け、受け付けた入力値を表示画面に表示した送信ボタンを操作したときサーバ装置に送信する手段と、
入力欄の入力値の状態を利用者の操作入力に基づいて、少なくとも仮入力または確定先送り状態に設定する手段と、
入力値の状態が仮入力または確定先送りに設定されている入力欄の存在を認識したとき、送信ボタンの操作に基づく送信を許可する手段として機能させることを特徴とする電子フォームシステム用プログラム。
【請求項6】
請求項5記載の電子フォームシステム用プログラムにおいて、
電子フォームは入力欄毎に利用者による入力の可および不可状態を設定する入力制御モード欄を備えることを特徴とする電子フォームシステム用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−18667(P2006−18667A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197028(P2004−197028)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】