電子楽器
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏機能を有する電子楽器に関し、特に、自動演奏用に作成されたデータ(以下、自動演奏データという)をフロッピィディスク等(以下、単にディスク等という)の外部記憶装置から読み出して用いる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器は、自動演奏データが予め記憶されているディスク等から自動演奏データを読み出し、これに従って音源回路を制御して自動演奏を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メロディパート、リズムパート、ベースパート等の複数のパートからなる自動演奏データを記憶したディスク等から、ある特定のパート、例えば、メロディパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーし、この他のディスク等を別の電子楽器に装着して、そのディスク等から自動演奏データを読み出させて自動伴奏を行なわせたい場合がある。例えば、メロディパートの楽器演奏の練習をする場合や伴奏に合せて歌唱する場合等である。
【0004】ところが、上述した従来の電子楽器においては、ディスク等からある特定のパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーする場合でも、まず、すべてのパートをコピーした後、その特定のパートを削除しなければならないため、手順が繁雑で手間がかかるという欠点があった。
【0005】また、上述した複数のパート分の自動演奏データを複数曲分記憶したディスク等から、ある特定の同じパート、例えば、メロディパートを除いた複数曲分の自動演奏データを他のディスク等にコピーし、この他のディスク等を別の電子楽器に装着して、そのディスク等から上述した特定の同じパートを除いた複数曲分の自動演奏データを選択的に読み出させて自動伴奏を行なわせたい場合もある。例えば、メロディパートの楽器演奏の練習をする場合や伴奏に合せて歌唱する場合等である。
【0006】ところが、上述した従来の電子楽器においては、複数曲分の自動演奏データを記憶したディスク等からある特定の同じパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーする場合でも、1曲毎にすべてのパートをコピーした後、その特定の同じパートを削除するという操作を繰返し行なわなければならないため、手順が繁雑で手間がかかるという欠点があった。
【0007】本発明は、このような背景の下になされたもので、簡単な操作で、記憶手段に記憶されている自動演奏データの一部を他の記憶手段にコピーでき、また、簡単な操作で、複数のパートからなる自動演奏データを複数曲分記憶した記憶手段からある特定のパートだけを削除して他の記憶手段にコピーできる電子楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明による電子楽器は、複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、該第1の記憶手段から前記複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定する選択指定手段と、該選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明による電子楽器は、複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、前記複数のパートのうち削除するパートを指定する指定手段と、前記第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち前記指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、演奏者が選択指定手段によって第1の記憶手段から複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定すると、制御手段は、選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する。
【0011】また、請求項2記載の発明によれば、演奏者が指定手段によって複数のパートのうち削除するパートを指定すると、制御手段は、第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の第1の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図、図2は本発明の第1の実施例による電子楽器の要部の外観構成を示す正面図であり、これらの図において、1は装置各部を制御するCPU(中央処理装置)、2はタイマであり、CPU1によって計時データがセットされ、計時データによって指定された時間が経過する毎に、CPU1にタイマ割込みパルスを供給する。
【0013】また、3は複数の自動演奏データが記憶されているディスク4を駆動するディスク装置である。ここで、図3にディスク4のデータフォーマットの概念図を示す。この図において、4aはこのディスク4に記憶されている自動演奏データの曲数や曲名が記憶されているディレクトリファイル、4b,4c,・・・は複数の自動演奏データファイル1,2,・・・であり、それぞれコピー禁止フラグおよび自動演奏データ1,2,・・・が記憶されている。
【0014】さらに、図1において、5はインターフェースであり、CPU1がこのインターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出す。6はCPU1において用いられる制御プログラムが記憶されたROM、7はディスク4から読み出された1曲の自動演奏データが一時記憶されるRAM、8はワーキングRAMであり、CPU1が各種の処理を行なう際に用いる各種レジスタ、フラグ等が確保されている。
【0015】加えて、図1および図2において、9は複数のキーからなる鍵盤、10は鍵盤9のキーが操作されたことを検出してそのキーに対応したキー情報を出力する押鍵検出回路、11は各種操作子であり、COPYスイッチ11a、EXITスイッチ11b、テンキー11c、アップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11e等から構成されている。尚、各操作子の機能については後述する。
【0016】また、12は表示回路であり、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ12aと、2桁の7セグメントのLED(発光ダイオード)表示器12bとから構成されている。13はCPU1によって制御され、楽音信号を出力する音源回路、14は音源回路13から出力される楽音信号を入力して楽音を発生するアンプ、スピーカ等からなるサウンドシステムである。
【0017】このような構成において、CPU1の動作について図4、図5、図7および図8のフローチャートに基づいて説明する。図1の電子楽器に電源が投入されると、CPU1は、まず、図4のメインルーチンのステップSA1の処理へ進み、装置各部の初期設定を行なう。この初期設定は、音源回路13への初期の音色の設定、ワーキングRAM8のディスクインレジスタDISKINの0へのリセットや図2のCOPYスイッチ11aがオンされると1にセットされるステータスフラグSTの0へのリセット等である。そして、CPU1は、ステップSA2へ進む。
【0018】ステップSA2では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出すディスク処理を行なう。この処理のルーチンを図5に示す。このルーチンにおいて、ステップSB1では、ディスク4がディスク装置3に挿入されたか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3に挿入されていない場合には、ステップSB11へ進む。
【0019】一方、ステップSB1の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3に挿入されている場合には、ステップSB2へ進む。ステップSB2では、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクであるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクである場合には、ステップSB3へ進む。
【0020】ステップSB3では、ディスク4の複数の自動演奏データファイル4b,4c,・・・に対応したソングナンバが格納されるソングナンバレジスタSONGNUMに1を格納した後、ステップSB4へ進む。ステップSB4では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1を読み出してRAM7に格納する。即ち、ディスク装置3にディスク4を挿入すると、自動的にディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1が読み出されるのである。そして、CPU1は、LED表示器12bにソングナンバ1である旨、即ち、1を表示した後、ステップSB5へ進む。
【0021】ステップSB5では、コピーを必要としない場合に各トラックに対応したビットに1がたてられるフラグであるトラックフラグ(図6(イ)参照)の全ビットに1をたてた後、ステップSB6へ進む。ステップSB6では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bからコピーが禁止されている各トラックに対応したビットに1がたてられているフラグであるコピー禁止フラグ(図6(ロ)参照)を読み出してワーキングRAM8に格納した後、ステップSB7へ進む。
【0022】ステップSB7では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクであることを示す1を格納した後、ステップSB11へ進む。一方、ステップSB2の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクでない場合には、ステップSB8へ進む。
【0023】ステップSB8では、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能であるか否かを判断する。この判断は、コピー禁止、即ち、プロテクトがかかっておらず、かつ、空きの記憶容量が充分あるか否かを判断して行なう。ステップSB8の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能である場合には、ステップSB9へ進む。
【0024】ステップSB9では、ディスクステータスフラグDISKSTにコピー可能なディスクであることを示す2を格納した後、ステップSB11へ進む。一方、ステップSB8の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能でない、つまり、プロテクトがかかっているか、あるいは、プロテクトはかかっていないが空きの記憶容量が充分でない場合には、ステップSB10へ進む。
【0025】ステップSB10では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクでもコピー可能なディスクでもないディスクであることを示す3を格納した後、ステップSB11へ進む。ステップSB11では、ディスク4がディスク装置3から取り出されたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3から取り出された場合には、ステップSB12へ進む。
【0026】ステップSB12では、ディスクステータスフラグDISKSTを0にリセットした後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA3へ進む。一方、ステップSB11の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3から取り出されていない場合には、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA3へ進む。
【0027】ステップSA3では、各種操作子11のいずれかの操作子が操作された際に働く各種操作子処理を行なう。この処理のルーチンを図7および8に示す。このルーチンにおいて、ステップSC1では、演奏者が図2R>2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更したか否かを判断する。つまり、演奏者が今RAM7に格納されている自動演奏データ1ではなく、ディスク4に記憶されている他の自動演奏データを選択したか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、演奏者がアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更した場合には、ステップSC2へ進む。
【0028】ステップSC2では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクであることを示す1が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されている場合には、ステップSC3へ進む。
【0029】ステップSC3では、演奏者によって変更されたソングナンバをレジスタSONGNUMに格納した後、ステップSC4へ進む。ステップSC4では、LED表示器12bにレジスタSONGNUMに格納されたソングナンバを表示した後、ステップSC5へ進む。
【0030】ステップSC5では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、レジスタSONGNUMに格納されたソングナンバに対応したディスク4の自動演奏データファイル4b,4c,・・・から自動演奏データを読み出してRAM7に格納した後、ステップSC6へ進む。
【0031】ステップSC6では、トラックフラグ(図6R>6(イ)参照)の全ビットに1をたてた後、ステップSC7へ進む。ステップSC7では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、レジスタSONGNUMに格納されたソングナンバに対応したディスク4の自動演奏データファイル4b,4c,・・・からコピー禁止フラグ(図6(ロ)参照)を読み出してワーキングRAM8に格納した後、ステップSC8へ進む。
【0032】一方、ステップSC1の判断結果が「NO」の場合、即ち、演奏者が図2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更していない場合にも、ステップSC8へ進む。また、ステップSC2の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されていない場合にも、ステップSC8へ進む。ステップSC8では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、COPYスイッチ11aがオンされた場合には、ステップSC9へ進む。
【0033】ステップSC9では、コピーするトラックの状態を図2に示すようにディスプレイ12aに表示する。即ち、トラックフラグを参照して1がたっているトラックナンバを表示する。今の場合は、ステップSC6の処理においてトラックフラグの全ビットに1を立てているので、トラックナンバ1〜10がすべて表示される。また、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグ(図6(ロ)の例ではトラックナンバ1および2)を参照して1がたっているトラックナンバを特殊表示する(図2の例では、斜線表示)。そして、CPU1は、ステップSC10へ進む。
【0034】ステップSC10では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「コピー先のディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSC11へ進む。ステップSC11では、ステータスフラグSTを1にセットする。このフラグSTは、COPYスイッチ11aがオンされて、ディスク装置3にコピー先のディスク4が挿入されればコピーが行なわれるコピー直前の状態を示す場合に1がたてられるフラグである。そして、CPU1は、ステップSC12へ進む。
【0035】ステップSC12では、その他の操作子の処理を行なった後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。一方、ステップSC8の判断結果が「NO」の場合、即ち、図2のCOPYスイッチ11aがオンされていない場合には、図8のステップSC13へ進む。
【0036】ステップSC13では、図2のEXITスイッチ11bがオンされたか否かを判断する。このEXITスイッチ11bは、演奏者が自動演奏データのコピーを思い止まってコピーを中止する場合に押すスイッチである。ステップSC13の判断結果が「YES」の場合、即ち、図2のEXITスイッチ11bがオンされた場合には、ステップSC14へ進む。
【0037】ステップSC14では、フラグDISKSTに1が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されていない場合には、ステップSC15へ進む。一方、ステップSC13の判断結果が「NO」の場合、即ち、図2のEXITスイッチ11bがオンされていない場合にも、ステップSC15へ進む。
【0038】ステップSC15では、演奏者による図2のテンキー11cの操作があるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、演奏者によるテンキー11cの操作がある場合には、ステップSC16へ進む。ステップSC16では、演奏者によるテンキー11cの操作に応じてトラックフラグのビットを反転する(図6(イ)参照)。但し、図6(ロ)に示すコピー禁止フラグを参照して1がたっているビットは、反転しない。そして、CPU1は、ステップSC17へ進む。
【0039】ステップSC17では、コピーするトラックの状態を図2に示すようにディスプレイ12aに表示する。即ち、トラックフラグを参照して1がたっているトラックナンバを表示する。図2の例では、トラックナンバ1〜5および7〜10を表示する。また、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグ(図6(ロ)の例ではトラックナンバ1および2)を参照して1がたっているトラックナンバを特殊表示する(図2の例では、斜線表示)。そして、CPU1は、ステップSC18へ進む。
【0040】一方、ステップSC15の判断結果が「NO」の場合、即ち、演奏者による図2のテンキー11cの操作がない場合にも、ステップSC18へ進む。ステップSC18では、フラグDISKSTにコピー可能なディスクであることを示す2が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに2が格納されている場合には、ステップSC19へ進む。
【0041】ステップSC19では、トラックフラグの1がたっているビットに対応したトラックナンバであり、かつ、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグの1がたっていないビットに対応したトラックナンバに応じたトラックの自動演奏データだけをコピー可能なディスクにコピーした後、ステップSC20へ進む。
【0042】また、ステップSC14の判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されている場合にも、ステップSC20へ進む。ステップSC20では、フラグDISKSTを0にリセットした後、ステップSC21へ進む。ステップSC21では、通常モードに移行した後、図7のステップSC12へ進む。
【0043】一方、ステップSC18の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに2が格納されていない場合には、ステップSC22へ進む。ステップSC22では、フラグDISKSTに自動演奏用ディスクでもコピー可能なディスクでもないディスクであることを示す3が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに3が格納されている場合には、ステップSC23へ進む。
【0044】ステップSC23では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「そのディスクにはコピーできません」と表示した後、図7のステップSC12へ進む。一方、ステップSC22の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに3が格納されていない場合にも、図7のステップSC12へ進む。図4のステップSA4では、鍵盤9のいずれかのキーが押鍵あるいは離鍵された際に働く鍵盤処理を行なった後、ステップSA5へ進む。尚、この鍵盤処理については公知であるので、その詳細な説明を省略する。ステップSA5では、上述した処理以外のその他の処理を行なった後、ステップSA2へ戻る。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について説明する。図9は本発明の第2の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。この図において、図1R>1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。この図に示す電子楽器が図1のものと異なる点は、ディスク装置31とインターフェイス51とが新たに設けられている点である。また、この実施例による電子楽器の要部の外観構成は図2と同様である。さらに、その動作についても、ほぼ同様であるので、この実施例の特徴のみについて以下に説明する。
【0046】まず、インターフェイス5を介してディスク装置3およびディスク装置31を駆動するCPU1のディスク処理について図10および図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】CPU1が図4のステップSA2へ進むと、図10のディスク処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSB101では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされた場合に1にセットされるコピーステータスフラグCOPYSTが1にセットされているか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、コピーステータスフラグCOPYSTが0にリセットされている場合には、ステップSB109へ進む。
【0048】一方、ステップSB101の判断結果が「YES」の場合、即ち、コピーフラグCOPYSTが1にセットされている場合には、ステップSB102へ進む。ステップSB102では、ディスク装置3にディスク4が挿入されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3にディスク4が挿入されている場合には、ステップSB103へ進む。
【0049】ステップSB103では、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクであるか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクでない場合には、ステップSB104へ進む。また、ステップSB102の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3にディスク4が挿入されていない場合にも、ステップSB104へ進む。
【0050】ステップSB104では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「ディスク装置3に自動演奏用ディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSB109へ進む。一方、ステップSB103の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクである場合には、ステップSB105へ進む。
【0051】ステップSB105では、ディスク装置31にディスク4が挿入されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置31にディスク4が挿入されている場合には、ステップSB106へ進む。ステップSB106では、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能であるか否かを判断する。この判断は、コピー禁止、即ち、プロテクトがかかっておらず、かつ、空きの記憶容量が充分あるか否かを判断して行なう。ステップSB106の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能でない場合には、ステップSB107へ進む。
【0052】また、ステップSB105の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置31にディスク4が挿入されていない場合にも、ステップSB107へ進む。ステップSB107では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「ディスク装置31にコピーできるディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSB109へ進む。
【0053】一方、ステップSB106の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能である場合には、ステップSB108へ進み、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出した後、ディスク装置31を駆動してディスク4へ自動演奏データをコピーするコピー処理を行なう。このコピー処理は、後述する。コピー処理が終了すると、CPU1は、ステップSB109へ進む。ステップSB109では、その他のディスク処理を行った後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。
【0054】次に、コピー処理について図11に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU1が図10のステップSB108へ進むと、図11のコピー処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSB201では、ディスク4の複数の自動演奏データファイル4b,4c,・・・に対応したソングナンバが格納されるソングナンバレジスタSONGNUMに1を格納した後、ステップSB202へ進む。
【0055】ステップSB202では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のディレクトリファイル4aから曲数を読み出してワーキングRAM8のレジスタTNSに格納した後、ステップSB203へ進む。ステップSB203では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1を読み出してRAM7に格納した後、ステップSB204へ進む。
【0056】ステップSB204では、トラックフラグの1がたっているビットに対応したトラックナンバであり、かつ、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグの1がたっていないビットに対応したトラックナンバに応じたトラックの自動演奏データだけをディスク装置31に挿入されているディスク4にコピーした後、ステップSB205へ進む。
【0057】ステップSB205では、ソングナンバレジスタSONGNUMの値がレジスタTNSに格納された値と同じであるか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合には、ステップSB206へ進む。ステップSB206では、ソングナンバレジスタSONGNUMの値に1をインクリメントした後、ステップSB203へ戻る。
【0058】一方、ステップSB205の判断結果が「YES」の場合、即ち、ソングナンバレジスタSONGNUMの値がレジスタTNSに格納された値と同じである場合には、ステップSB207へ進む。ステップSB207では、コピーステータスフラグCOPYSTを0にリセットした後、ステップSB208へ進む。ステップSB208では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「コピーが終了しました」と表示した後、図10のディスク処理ルーチンへ戻り、ステップSB109へ進む。
【0059】次に、各種操作子11のいずれかの操作子が操作された際に働く各種操作子処理について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU1が図4R>4のステップSA3へ進むと、図12の各種操作子処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSC101では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、COPYスイッチ11aがオンされた場合には、ステップSC102へ進む。
【0060】ステップSC102では、コピーステータスフラグCOPYSTを1にセットした後、ステップSC103へ進む。ステップSC103では、その他の操作子処理を行った後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。尚、上述した第2の実施例においては、演奏者が図2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてコピーを希望するトラックを選択する処理について説明していないが、この処理は第1の実施例と同様である。
【0061】以上説明したように、上述した一実施例によれば、自動演奏データが記憶されたディスクから他のディスクへ自動演奏データをコピーするときには、削除したいパートを簡単な操作で指定できるので、容易にいわゆるマイナスワン演奏のディスクを作成することができる。従って、例えば、メロディパートのみを削除した自動演奏データが記憶されたディスクを作成すれば、そのディスクを用いてメロディパートの楽器演奏の練習をしたり、伴奏に合せて歌唱したりすることができる。
【0062】また、自動演奏データから削除するパートを予め特定しておけば(例えば、メロディパート)、自動的にメロディパートが削除されたディスクを作成することができるので、操作がより一層簡単になる。例えば、ディスクにおいて、データフォーマットのトラック1および2にメロディパートを記録するよう規定し、かつ、そのデータフォーマットのトラック1および2のみをコピー禁止するように規定することにより、メロディパートが削除されたディスクを作成することができる。もちろん、メロディパートに限らず、他のパートについて上述したように規定するようにしてもよい。さらに、本発明を電子ピアノに適用する場合には、自動演奏データが記憶されたディスクから自動的にピアノのパートを除いて他のディスクにコピーするようにしてもよい。
【0063】尚、上述した一実施例においては、削除するトラックを図2のテンキー11cを用いて選択した例を示したが、図2のディスプレイ12aにメロディパート、リズムパート、伴奏パート等を表示すると共に、それらに対応したスイッチを設け、これらのスイッチを用いて削除するトラックを選択するようにしてもよい。また、上述した一実施例においては、外部記憶媒体としてフロッピィデイスクを用いた例を示したが、これに限定されず、例えば、磁気テープ、RAMカートリッジ、RAMカードあるいは光学的記録装置等、各種の記憶媒体を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、簡単な操作で、ディスク等の記憶手段に記憶されている自動演奏データの一部を他の記憶手段にコピーできるという効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、簡単な操作で、複数のパートからなる自動演奏データを複数曲分記憶した記憶手段からある特定のパートだけを削除して他の記憶手段にコピーできるという効果がある。
【0065】このため、例えば、教師が複数曲の自動演奏データのある特定の同じパート(例えば、ピアノのパート)のみを一度に削除した自動演奏データをコピーしたディスクを作り、このコピーしたディスクを生徒に渡して自宅等で削除されたパート(今の場合、ピアノのパート)について練習させるというような使い方ができ、音楽教習等に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第1および第2の実施例による電子楽器の要部の外観構成を示す正面図である。
【図3】 ディスク4のデータフォーマットの一例を示す概念図である。
【図4】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図5】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図6】 トラックフラグおよびコピー禁止フラグの構成の一例を示す図である。
【図7】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図8】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図9】 この発明の第2の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図11】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図12】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1……CPU、2……タイマ、3,31……ディスク装置、4……ディスク、5,51……インターフェイス、6……ROM、7……RAM、8……ワーキングRAM、9……鍵盤、10……押鍵検出回路、11……各種操作子、11a……COPYスイッチ、11b……EXITスイッチ、11c……テンキー、11d……アップスイッチ、11e……ダウンスイッチ、12……表示回路、12a……ディスプレイ、12b……LED表示器、13……音源回路、14……サウンドシステム。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏機能を有する電子楽器に関し、特に、自動演奏用に作成されたデータ(以下、自動演奏データという)をフロッピィディスク等(以下、単にディスク等という)の外部記憶装置から読み出して用いる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器は、自動演奏データが予め記憶されているディスク等から自動演奏データを読み出し、これに従って音源回路を制御して自動演奏を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メロディパート、リズムパート、ベースパート等の複数のパートからなる自動演奏データを記憶したディスク等から、ある特定のパート、例えば、メロディパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーし、この他のディスク等を別の電子楽器に装着して、そのディスク等から自動演奏データを読み出させて自動伴奏を行なわせたい場合がある。例えば、メロディパートの楽器演奏の練習をする場合や伴奏に合せて歌唱する場合等である。
【0004】ところが、上述した従来の電子楽器においては、ディスク等からある特定のパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーする場合でも、まず、すべてのパートをコピーした後、その特定のパートを削除しなければならないため、手順が繁雑で手間がかかるという欠点があった。
【0005】また、上述した複数のパート分の自動演奏データを複数曲分記憶したディスク等から、ある特定の同じパート、例えば、メロディパートを除いた複数曲分の自動演奏データを他のディスク等にコピーし、この他のディスク等を別の電子楽器に装着して、そのディスク等から上述した特定の同じパートを除いた複数曲分の自動演奏データを選択的に読み出させて自動伴奏を行なわせたい場合もある。例えば、メロディパートの楽器演奏の練習をする場合や伴奏に合せて歌唱する場合等である。
【0006】ところが、上述した従来の電子楽器においては、複数曲分の自動演奏データを記憶したディスク等からある特定の同じパートを除いた自動演奏データを他のディスク等にコピーする場合でも、1曲毎にすべてのパートをコピーした後、その特定の同じパートを削除するという操作を繰返し行なわなければならないため、手順が繁雑で手間がかかるという欠点があった。
【0007】本発明は、このような背景の下になされたもので、簡単な操作で、記憶手段に記憶されている自動演奏データの一部を他の記憶手段にコピーでき、また、簡単な操作で、複数のパートからなる自動演奏データを複数曲分記憶した記憶手段からある特定のパートだけを削除して他の記憶手段にコピーできる電子楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明による電子楽器は、複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、該第1の記憶手段から前記複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定する選択指定手段と、該選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明による電子楽器は、複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、前記複数のパートのうち削除するパートを指定する指定手段と、前記第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち前記指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、演奏者が選択指定手段によって第1の記憶手段から複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定すると、制御手段は、選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する。
【0011】また、請求項2記載の発明によれば、演奏者が指定手段によって複数のパートのうち削除するパートを指定すると、制御手段は、第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の第1の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図、図2は本発明の第1の実施例による電子楽器の要部の外観構成を示す正面図であり、これらの図において、1は装置各部を制御するCPU(中央処理装置)、2はタイマであり、CPU1によって計時データがセットされ、計時データによって指定された時間が経過する毎に、CPU1にタイマ割込みパルスを供給する。
【0013】また、3は複数の自動演奏データが記憶されているディスク4を駆動するディスク装置である。ここで、図3にディスク4のデータフォーマットの概念図を示す。この図において、4aはこのディスク4に記憶されている自動演奏データの曲数や曲名が記憶されているディレクトリファイル、4b,4c,・・・は複数の自動演奏データファイル1,2,・・・であり、それぞれコピー禁止フラグおよび自動演奏データ1,2,・・・が記憶されている。
【0014】さらに、図1において、5はインターフェースであり、CPU1がこのインターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出す。6はCPU1において用いられる制御プログラムが記憶されたROM、7はディスク4から読み出された1曲の自動演奏データが一時記憶されるRAM、8はワーキングRAMであり、CPU1が各種の処理を行なう際に用いる各種レジスタ、フラグ等が確保されている。
【0015】加えて、図1および図2において、9は複数のキーからなる鍵盤、10は鍵盤9のキーが操作されたことを検出してそのキーに対応したキー情報を出力する押鍵検出回路、11は各種操作子であり、COPYスイッチ11a、EXITスイッチ11b、テンキー11c、アップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11e等から構成されている。尚、各操作子の機能については後述する。
【0016】また、12は表示回路であり、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ12aと、2桁の7セグメントのLED(発光ダイオード)表示器12bとから構成されている。13はCPU1によって制御され、楽音信号を出力する音源回路、14は音源回路13から出力される楽音信号を入力して楽音を発生するアンプ、スピーカ等からなるサウンドシステムである。
【0017】このような構成において、CPU1の動作について図4、図5、図7および図8のフローチャートに基づいて説明する。図1の電子楽器に電源が投入されると、CPU1は、まず、図4のメインルーチンのステップSA1の処理へ進み、装置各部の初期設定を行なう。この初期設定は、音源回路13への初期の音色の設定、ワーキングRAM8のディスクインレジスタDISKINの0へのリセットや図2のCOPYスイッチ11aがオンされると1にセットされるステータスフラグSTの0へのリセット等である。そして、CPU1は、ステップSA2へ進む。
【0018】ステップSA2では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出すディスク処理を行なう。この処理のルーチンを図5に示す。このルーチンにおいて、ステップSB1では、ディスク4がディスク装置3に挿入されたか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3に挿入されていない場合には、ステップSB11へ進む。
【0019】一方、ステップSB1の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3に挿入されている場合には、ステップSB2へ進む。ステップSB2では、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクであるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクである場合には、ステップSB3へ進む。
【0020】ステップSB3では、ディスク4の複数の自動演奏データファイル4b,4c,・・・に対応したソングナンバが格納されるソングナンバレジスタSONGNUMに1を格納した後、ステップSB4へ進む。ステップSB4では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1を読み出してRAM7に格納する。即ち、ディスク装置3にディスク4を挿入すると、自動的にディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1が読み出されるのである。そして、CPU1は、LED表示器12bにソングナンバ1である旨、即ち、1を表示した後、ステップSB5へ進む。
【0021】ステップSB5では、コピーを必要としない場合に各トラックに対応したビットに1がたてられるフラグであるトラックフラグ(図6(イ)参照)の全ビットに1をたてた後、ステップSB6へ進む。ステップSB6では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bからコピーが禁止されている各トラックに対応したビットに1がたてられているフラグであるコピー禁止フラグ(図6(ロ)参照)を読み出してワーキングRAM8に格納した後、ステップSB7へ進む。
【0022】ステップSB7では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクであることを示す1を格納した後、ステップSB11へ進む。一方、ステップSB2の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクでない場合には、ステップSB8へ進む。
【0023】ステップSB8では、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能であるか否かを判断する。この判断は、コピー禁止、即ち、プロテクトがかかっておらず、かつ、空きの記憶容量が充分あるか否かを判断して行なう。ステップSB8の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能である場合には、ステップSB9へ進む。
【0024】ステップSB9では、ディスクステータスフラグDISKSTにコピー可能なディスクであることを示す2を格納した後、ステップSB11へ進む。一方、ステップSB8の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4がコピー可能でない、つまり、プロテクトがかかっているか、あるいは、プロテクトはかかっていないが空きの記憶容量が充分でない場合には、ステップSB10へ進む。
【0025】ステップSB10では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクでもコピー可能なディスクでもないディスクであることを示す3を格納した後、ステップSB11へ進む。ステップSB11では、ディスク4がディスク装置3から取り出されたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3から取り出された場合には、ステップSB12へ進む。
【0026】ステップSB12では、ディスクステータスフラグDISKSTを0にリセットした後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA3へ進む。一方、ステップSB11の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク4がディスク装置3から取り出されていない場合には、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA3へ進む。
【0027】ステップSA3では、各種操作子11のいずれかの操作子が操作された際に働く各種操作子処理を行なう。この処理のルーチンを図7および8に示す。このルーチンにおいて、ステップSC1では、演奏者が図2R>2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更したか否かを判断する。つまり、演奏者が今RAM7に格納されている自動演奏データ1ではなく、ディスク4に記憶されている他の自動演奏データを選択したか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、演奏者がアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更した場合には、ステップSC2へ進む。
【0028】ステップSC2では、ディスクステータスフラグDISKSTに自動演奏用ディスクであることを示す1が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されている場合には、ステップSC3へ進む。
【0029】ステップSC3では、演奏者によって変更されたソングナンバをレジスタSONGNUMに格納した後、ステップSC4へ進む。ステップSC4では、LED表示器12bにレジスタSONGNUMに格納されたソングナンバを表示した後、ステップSC5へ進む。
【0030】ステップSC5では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、レジスタSONGNUMに格納されたソングナンバに対応したディスク4の自動演奏データファイル4b,4c,・・・から自動演奏データを読み出してRAM7に格納した後、ステップSC6へ進む。
【0031】ステップSC6では、トラックフラグ(図6R>6(イ)参照)の全ビットに1をたてた後、ステップSC7へ進む。ステップSC7では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、レジスタSONGNUMに格納されたソングナンバに対応したディスク4の自動演奏データファイル4b,4c,・・・からコピー禁止フラグ(図6(ロ)参照)を読み出してワーキングRAM8に格納した後、ステップSC8へ進む。
【0032】一方、ステップSC1の判断結果が「NO」の場合、即ち、演奏者が図2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてソングナンバを変更していない場合にも、ステップSC8へ進む。また、ステップSC2の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されていない場合にも、ステップSC8へ進む。ステップSC8では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、COPYスイッチ11aがオンされた場合には、ステップSC9へ進む。
【0033】ステップSC9では、コピーするトラックの状態を図2に示すようにディスプレイ12aに表示する。即ち、トラックフラグを参照して1がたっているトラックナンバを表示する。今の場合は、ステップSC6の処理においてトラックフラグの全ビットに1を立てているので、トラックナンバ1〜10がすべて表示される。また、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグ(図6(ロ)の例ではトラックナンバ1および2)を参照して1がたっているトラックナンバを特殊表示する(図2の例では、斜線表示)。そして、CPU1は、ステップSC10へ進む。
【0034】ステップSC10では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「コピー先のディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSC11へ進む。ステップSC11では、ステータスフラグSTを1にセットする。このフラグSTは、COPYスイッチ11aがオンされて、ディスク装置3にコピー先のディスク4が挿入されればコピーが行なわれるコピー直前の状態を示す場合に1がたてられるフラグである。そして、CPU1は、ステップSC12へ進む。
【0035】ステップSC12では、その他の操作子の処理を行なった後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。一方、ステップSC8の判断結果が「NO」の場合、即ち、図2のCOPYスイッチ11aがオンされていない場合には、図8のステップSC13へ進む。
【0036】ステップSC13では、図2のEXITスイッチ11bがオンされたか否かを判断する。このEXITスイッチ11bは、演奏者が自動演奏データのコピーを思い止まってコピーを中止する場合に押すスイッチである。ステップSC13の判断結果が「YES」の場合、即ち、図2のEXITスイッチ11bがオンされた場合には、ステップSC14へ進む。
【0037】ステップSC14では、フラグDISKSTに1が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されていない場合には、ステップSC15へ進む。一方、ステップSC13の判断結果が「NO」の場合、即ち、図2のEXITスイッチ11bがオンされていない場合にも、ステップSC15へ進む。
【0038】ステップSC15では、演奏者による図2のテンキー11cの操作があるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、演奏者によるテンキー11cの操作がある場合には、ステップSC16へ進む。ステップSC16では、演奏者によるテンキー11cの操作に応じてトラックフラグのビットを反転する(図6(イ)参照)。但し、図6(ロ)に示すコピー禁止フラグを参照して1がたっているビットは、反転しない。そして、CPU1は、ステップSC17へ進む。
【0039】ステップSC17では、コピーするトラックの状態を図2に示すようにディスプレイ12aに表示する。即ち、トラックフラグを参照して1がたっているトラックナンバを表示する。図2の例では、トラックナンバ1〜5および7〜10を表示する。また、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグ(図6(ロ)の例ではトラックナンバ1および2)を参照して1がたっているトラックナンバを特殊表示する(図2の例では、斜線表示)。そして、CPU1は、ステップSC18へ進む。
【0040】一方、ステップSC15の判断結果が「NO」の場合、即ち、演奏者による図2のテンキー11cの操作がない場合にも、ステップSC18へ進む。ステップSC18では、フラグDISKSTにコピー可能なディスクであることを示す2が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに2が格納されている場合には、ステップSC19へ進む。
【0041】ステップSC19では、トラックフラグの1がたっているビットに対応したトラックナンバであり、かつ、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグの1がたっていないビットに対応したトラックナンバに応じたトラックの自動演奏データだけをコピー可能なディスクにコピーした後、ステップSC20へ進む。
【0042】また、ステップSC14の判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに1が格納されている場合にも、ステップSC20へ進む。ステップSC20では、フラグDISKSTを0にリセットした後、ステップSC21へ進む。ステップSC21では、通常モードに移行した後、図7のステップSC12へ進む。
【0043】一方、ステップSC18の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに2が格納されていない場合には、ステップSC22へ進む。ステップSC22では、フラグDISKSTに自動演奏用ディスクでもコピー可能なディスクでもないディスクであることを示す3が格納されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、フラグDISKSTに3が格納されている場合には、ステップSC23へ進む。
【0044】ステップSC23では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「そのディスクにはコピーできません」と表示した後、図7のステップSC12へ進む。一方、ステップSC22の判断結果が「NO」の場合、即ち、フラグDISKSTに3が格納されていない場合にも、図7のステップSC12へ進む。図4のステップSA4では、鍵盤9のいずれかのキーが押鍵あるいは離鍵された際に働く鍵盤処理を行なった後、ステップSA5へ進む。尚、この鍵盤処理については公知であるので、その詳細な説明を省略する。ステップSA5では、上述した処理以外のその他の処理を行なった後、ステップSA2へ戻る。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について説明する。図9は本発明の第2の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。この図において、図1R>1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。この図に示す電子楽器が図1のものと異なる点は、ディスク装置31とインターフェイス51とが新たに設けられている点である。また、この実施例による電子楽器の要部の外観構成は図2と同様である。さらに、その動作についても、ほぼ同様であるので、この実施例の特徴のみについて以下に説明する。
【0046】まず、インターフェイス5を介してディスク装置3およびディスク装置31を駆動するCPU1のディスク処理について図10および図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】CPU1が図4のステップSA2へ進むと、図10のディスク処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSB101では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされた場合に1にセットされるコピーステータスフラグCOPYSTが1にセットされているか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、コピーステータスフラグCOPYSTが0にリセットされている場合には、ステップSB109へ進む。
【0048】一方、ステップSB101の判断結果が「YES」の場合、即ち、コピーフラグCOPYSTが1にセットされている場合には、ステップSB102へ進む。ステップSB102では、ディスク装置3にディスク4が挿入されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3にディスク4が挿入されている場合には、ステップSB103へ進む。
【0049】ステップSB103では、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクであるか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクでない場合には、ステップSB104へ進む。また、ステップSB102の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置3にディスク4が挿入されていない場合にも、ステップSB104へ進む。
【0050】ステップSB104では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「ディスク装置3に自動演奏用ディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSB109へ進む。一方、ステップSB103の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置3に挿入されているディスク4が自動演奏用のディスクである場合には、ステップSB105へ進む。
【0051】ステップSB105では、ディスク装置31にディスク4が挿入されているか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置31にディスク4が挿入されている場合には、ステップSB106へ進む。ステップSB106では、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能であるか否かを判断する。この判断は、コピー禁止、即ち、プロテクトがかかっておらず、かつ、空きの記憶容量が充分あるか否かを判断して行なう。ステップSB106の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能でない場合には、ステップSB107へ進む。
【0052】また、ステップSB105の判断結果が「NO」の場合、即ち、ディスク装置31にディスク4が挿入されていない場合にも、ステップSB107へ進む。ステップSB107では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「ディスク装置31にコピーできるディスクを挿入してください」と表示した後、ステップSB109へ進む。
【0053】一方、ステップSB106の判断結果が「YES」の場合、即ち、ディスク装置31に挿入されているディスク4がコピー可能である場合には、ステップSB108へ進み、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動してディスク4から自動演奏データを読み出した後、ディスク装置31を駆動してディスク4へ自動演奏データをコピーするコピー処理を行なう。このコピー処理は、後述する。コピー処理が終了すると、CPU1は、ステップSB109へ進む。ステップSB109では、その他のディスク処理を行った後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。
【0054】次に、コピー処理について図11に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU1が図10のステップSB108へ進むと、図11のコピー処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSB201では、ディスク4の複数の自動演奏データファイル4b,4c,・・・に対応したソングナンバが格納されるソングナンバレジスタSONGNUMに1を格納した後、ステップSB202へ進む。
【0055】ステップSB202では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のディレクトリファイル4aから曲数を読み出してワーキングRAM8のレジスタTNSに格納した後、ステップSB203へ進む。ステップSB203では、インターフェイス5を介してディスク装置3を駆動し、ディスク4のソングナンバ1に対応した自動演奏データファイル4bから自動演奏データ1を読み出してRAM7に格納した後、ステップSB204へ進む。
【0056】ステップSB204では、トラックフラグの1がたっているビットに対応したトラックナンバであり、かつ、ワーキングRAM8に格納されたコピー禁止フラグの1がたっていないビットに対応したトラックナンバに応じたトラックの自動演奏データだけをディスク装置31に挿入されているディスク4にコピーした後、ステップSB205へ進む。
【0057】ステップSB205では、ソングナンバレジスタSONGNUMの値がレジスタTNSに格納された値と同じであるか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合には、ステップSB206へ進む。ステップSB206では、ソングナンバレジスタSONGNUMの値に1をインクリメントした後、ステップSB203へ戻る。
【0058】一方、ステップSB205の判断結果が「YES」の場合、即ち、ソングナンバレジスタSONGNUMの値がレジスタTNSに格納された値と同じである場合には、ステップSB207へ進む。ステップSB207では、コピーステータスフラグCOPYSTを0にリセットした後、ステップSB208へ進む。ステップSB208では、図2のディスプレイ12aに、例えば、「コピーが終了しました」と表示した後、図10のディスク処理ルーチンへ戻り、ステップSB109へ進む。
【0059】次に、各種操作子11のいずれかの操作子が操作された際に働く各種操作子処理について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU1が図4R>4のステップSA3へ進むと、図12の各種操作子処理ルーチンが起動される。このルーチンにおいて、ステップSC101では、図2のCOPYスイッチ11aがオンされたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合、即ち、COPYスイッチ11aがオンされた場合には、ステップSC102へ進む。
【0060】ステップSC102では、コピーステータスフラグCOPYSTを1にセットした後、ステップSC103へ進む。ステップSC103では、その他の操作子処理を行った後、図4のメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。尚、上述した第2の実施例においては、演奏者が図2のアップスイッチ11dおよびダウンスイッチ11eを用いてコピーを希望するトラックを選択する処理について説明していないが、この処理は第1の実施例と同様である。
【0061】以上説明したように、上述した一実施例によれば、自動演奏データが記憶されたディスクから他のディスクへ自動演奏データをコピーするときには、削除したいパートを簡単な操作で指定できるので、容易にいわゆるマイナスワン演奏のディスクを作成することができる。従って、例えば、メロディパートのみを削除した自動演奏データが記憶されたディスクを作成すれば、そのディスクを用いてメロディパートの楽器演奏の練習をしたり、伴奏に合せて歌唱したりすることができる。
【0062】また、自動演奏データから削除するパートを予め特定しておけば(例えば、メロディパート)、自動的にメロディパートが削除されたディスクを作成することができるので、操作がより一層簡単になる。例えば、ディスクにおいて、データフォーマットのトラック1および2にメロディパートを記録するよう規定し、かつ、そのデータフォーマットのトラック1および2のみをコピー禁止するように規定することにより、メロディパートが削除されたディスクを作成することができる。もちろん、メロディパートに限らず、他のパートについて上述したように規定するようにしてもよい。さらに、本発明を電子ピアノに適用する場合には、自動演奏データが記憶されたディスクから自動的にピアノのパートを除いて他のディスクにコピーするようにしてもよい。
【0063】尚、上述した一実施例においては、削除するトラックを図2のテンキー11cを用いて選択した例を示したが、図2のディスプレイ12aにメロディパート、リズムパート、伴奏パート等を表示すると共に、それらに対応したスイッチを設け、これらのスイッチを用いて削除するトラックを選択するようにしてもよい。また、上述した一実施例においては、外部記憶媒体としてフロッピィデイスクを用いた例を示したが、これに限定されず、例えば、磁気テープ、RAMカートリッジ、RAMカードあるいは光学的記録装置等、各種の記憶媒体を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、簡単な操作で、ディスク等の記憶手段に記憶されている自動演奏データの一部を他の記憶手段にコピーできるという効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、簡単な操作で、複数のパートからなる自動演奏データを複数曲分記憶した記憶手段からある特定のパートだけを削除して他の記憶手段にコピーできるという効果がある。
【0065】このため、例えば、教師が複数曲の自動演奏データのある特定の同じパート(例えば、ピアノのパート)のみを一度に削除した自動演奏データをコピーしたディスクを作り、このコピーしたディスクを生徒に渡して自宅等で削除されたパート(今の場合、ピアノのパート)について練習させるというような使い方ができ、音楽教習等に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第1および第2の実施例による電子楽器の要部の外観構成を示す正面図である。
【図3】 ディスク4のデータフォーマットの一例を示す概念図である。
【図4】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図5】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図6】 トラックフラグおよびコピー禁止フラグの構成の一例を示す図である。
【図7】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図8】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図9】 この発明の第2の実施例による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図11】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【図12】 CPU1の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1……CPU、2……タイマ、3,31……ディスク装置、4……ディスク、5,51……インターフェイス、6……ROM、7……RAM、8……ワーキングRAM、9……鍵盤、10……押鍵検出回路、11……各種操作子、11a……COPYスイッチ、11b……EXITスイッチ、11c……テンキー、11d……アップスイッチ、11e……ダウンスイッチ、12……表示回路、12a……ディスプレイ、12b……LED表示器、13……音源回路、14……サウンドシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、該第1の記憶手段から前記複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定する選択指定手段と、該選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
【請求項2】 複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、前記複数のパートのうち削除するパートを指定する指定手段と、前記第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち前記指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
【請求項1】 複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、該第1の記憶手段から前記複数の自動演奏データのうちの1つを選択すると共に、選択した自動演奏データのうちの削除するパートを指定する選択指定手段と、該選択指定手段によって選択された自動演奏データを削除を指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
【請求項2】 複数のパートからなる自動演奏データが予め複数記憶された第1の記憶手段と、前記複数のパートのうち削除するパートを指定する指定手段と、前記第1の記憶手段に記憶された各自動演奏データのうち前記指定手段によって指定されたパートを除いて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
【図6】
【図1】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図1】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【特許番号】第2639245号
【登録日】平成9年(1997)4月25日
【発行日】平成9年(1997)8月6日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−207038
【出願日】平成3年(1991)8月19日
【公開番号】特開平5−27766
【公開日】平成5年(1993)2月5日
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【参考文献】
【文献】特開 昭59−197095(JP,A)
【文献】特開 平4−57094(JP,A)
【文献】特開 昭62−75498(JP,A)
【文献】実開 昭63−170898(JP,U)
【登録日】平成9年(1997)4月25日
【発行日】平成9年(1997)8月6日
【国際特許分類】
【出願日】平成3年(1991)8月19日
【公開番号】特開平5−27766
【公開日】平成5年(1993)2月5日
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【参考文献】
【文献】特開 昭59−197095(JP,A)
【文献】特開 平4−57094(JP,A)
【文献】特開 昭62−75498(JP,A)
【文献】実開 昭63−170898(JP,U)
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