説明

電子機器、デバイス放熱システム及びそれらに用いるデバイス放熱方法

【課題】 ファンレス装置等の筺体への放熱において、筺体へ効率的にバランス良く放熱を実施し、発熱による性能低下を最小限に抑えることが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】 電子機器(ファンレス装置1)は、複数の発熱デバイス(CPU11、GPU12、DSP13)における発熱をファンレスにて放熱する。また、電子機器(ファンレス装置1)は、複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知手段(温度制御IC16、電力制御IC18)と、検知手段による検知結果に基づいて複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う手段(ヒートパイプ14、可動スイッチ15、温度制御IC16)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器、デバイス放熱システム及びそれらに用いるデバイス放熱方法に関し、特に電子機器等に用いられるデバイスの放熱を行う放熱システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連するデバイス放熱システムにおいては、CPU(中央処理装置)やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の発熱デバイスの冷却に関して、デバイス個々にて放熱を行っている。
【0003】
下記の特許文献1に記載の電子機器では、筐体表面に形成されたパームレスト近傍に吸気口を形成し、吸気口から取り込んだ外気をパームレスト直下の筐体内部を通して、筐体内部の発熱部品及びパームレストから離間した筐体壁面に形成した排気口に導くための冷却手段を備えている。これによって、特許文献1に記載の電子機器では、パームレスト等の人体が接触する部分の温度上昇を抑制可能としている。
【0004】
また、特許文献2に記載の電子機器では、CPU上に熱拡散板及び熱伝導ゴムを介して放熱板を密着固定し、この放熱板を下ケースに取り付け、かつ放熱板上にヒートシンクを取り付けている。これによって、特許文献2に記載の電子機器では、筐体の温度上昇による人体の損傷を防止している。
【0005】
さらに、特許文献3に記載のコンピュータシステムでは、CPUの熱を第1のヒートパイプを経由して第1のヒートシンクに運び、ビデオチップの熱を第2のヒートパイプを経由して第2のヒートシンクに運び、放熱ファンが動作すると、吸気口から外気を吸気し、ヒートシンクを経由して排気口から筐体内の空気を排気してCPUとビデオチップから放熱する。
【0006】
その際、特許文献3に記載のコンピュータシステムでは、放熱ファンがヒートシンクに供給する空気量の割合を回転ドアで調整することで、効率のよい放熱システムが実現される。
【0007】
さらにまた、特許文献4に記載の電子機器では、発熱体及びその発熱体において生じた熱を回収する受熱部から断熱部材により断熱された断熱空間内に放熱部を設け、発熱体で生じた熱を、受熱部及び伝熱手段を介して放熱部に伝搬し、断熱空間内でファンを用いて集中的に放熱している。これによって、特許文献4に記載の電子機器では、発熱体から回収された熱を放熱するための放熱部が高温によることに起因する筐体への諸影響を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−131759号公報
【特許文献2】特開2004−363525号公報
【特許文献3】特開2009−163589号公報
【特許文献4】特開2008−243201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した本発明に関連するデバイス放熱システムでは、ファンレス装置において、デバイス個々にて放熱を行っており、複数の発熱デバイスの総合的な放熱制御が行われていないため、筺体の局部的な温度上昇が発生し、低温ヤケド等の人体への影響が発生している。
【0010】
また、本発明に関連するデバイス放熱システムでは、ファンレス装置において、表面温度上昇を抑制するために、システム性能を制限しなければならず、効率のよいシステム性能を利用することができない。
【0011】
上記の特許文献1〜4に記載の方法でも、デバイス個々にて放熱を行ったり、ファンを用いて放熱を行っているため、これらの問題を解決することができない。
【0012】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、ファンレス装置等の筺体への放熱において、筺体へ効率的にバランス良く放熱を実施し、発熱による性能低下を最小限に抑えることができる電子機器、デバイス放熱システム及びそれらに用いるデバイス放熱方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による電子機器は、複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器であって、
前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う手段とを備えている。
【0014】
本発明によるデバイス放熱システムは、上記の電子機器を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明によるデバイス放熱方法は、複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器に用いるデバイス放熱方法であって、
前記電子機器が、前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知処理と、前記検知処理による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う処理とを実行している。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、ファンレス装置等の筺体への放熱において、筺体へ効率的にバランス良く放熱を実施し、発熱による性能低下を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるデバイス放熱システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるファンレス装置における内部構造を示す図である。
【図3】図1及び図2に示す可動スイッチの動作状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるヒートパイプの放熱経路を可変した動作遷移を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるヒートパイプの放熱経路を可変した動作遷移を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるヒートパイプの放熱経路を可変した動作遷移を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による可動スイッチの動作状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明によるデバイス放熱システムの概略について説明する。本発明によるデバイス放熱システムでは、上述した問題を解決するために、ファンレス装置(電子機器)において、システムレベルでの発熱状況を検知し、放熱制御を総合的に行い、効率的なシステム性能を利用することを可能にしている。
【0019】
本発明によるデバイス放熱システムは、CPU(中央処理装置)やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の複数の発熱デバイスのファンレス放熱において、各発熱デバイスの発熱量を随時監視し、その状態によって、ヒートパイプの放熱経路を可変して、筺体への放熱をより効率的に行うことにより、筺体の表面温度上昇を抑え、効率的なシステム性能を発揮することを特徴としている。
【0020】
上述した特許文献1〜4等に記載の放熱システムでは、ファンレス構造において吸気及び排気やフィン形状等の構造的な対処のみであり、また、筺体の表面温度上昇の問題により、デバイスの発熱を抑えるために性能抑制等が行われている。
【0021】
本発明によるデバイス放熱システムは、ファンレス筺体への放熱構造を可動式にすることにより、放熱効率を高めて筺体への放熱を効率的に行い、デバイスの性能抑制をせずに効率的なシステム性能を発揮するものである。
【0022】
また、CPU等の複数の発熱デバイスの放熱に関して、上述した特許文献1〜4等に記載の放熱システムでは、それぞれの発熱デバイスの温度検知によりファン回転数や筺体への空気吸入量の可変等の放熱制御である。
【0023】
本発明によるデバイス放熱システムは、複数の発熱デバイスの発熱量をシステム的に検知して、筺体への放熱を可動させて最適に行うものである。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態によるデバイス放熱システムの構成例を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施の形態によるデバイス放熱システムは、ファンレス装置1(電子機器)内に、発熱デバイスであるCPU11、GPU12、DSP13と、ヒートパイプ14と、各発熱デバイスの発熱量を監視してヒートパイプ14の放熱経路を可変する可動スイッチ15と、可動スイッチ15を制御する温度制御IC(集積回路)16と、各発熱デバイスに付随するメモリ17と、各発熱デバイス及びメモリ17の供給電源を制御して各発熱デバイスの消費電力を随時監視する電源制御IC18とを配置して構成されている。
【0025】
図2は本発明の第1の実施の形態によるファンレス装置1における内部構造を示す図である。図2(a)はファンレス装置1における内部構造の上面図であり、図2(b)はファンレス装置1における内部構造の側面図である。
【0026】
図2において、ファンレス装置1は、発熱デバイスであるCPU11、GPU12、DSP13を実装している基板19と、それら発熱デバイスを放熱するためのヒートパイプ14と、発熱を筺体面20に放熱する可動スイッチ15a〜15eとから構成されている。
【0027】
図3は図1及び図2に示す可動スイッチの動作状態を示す図である。図3では、可動スイッチ15の動作状態を示しているが、図2に示す可動スイッチ15a〜15eも同様の動作を行う。
【0028】
図3においては、各発熱デバイスの温度状況により、可動スイッチ5と筺体面20との接触面積を可変した場合の動作状態を示している。可動スイッチ5と筺体面20との接触面積は、接触無から小、中、大と発熱デバイスの温度状況により温度制御IC16によって制御される。
【0029】
図3(a)は可動スイッチ15が筺体面20と接触していない状態を示し、図3(b)は可動スイッチ15と筺体面20との接触が小の状態(可動スイッチ15の小の接触面151と筺体面20とが接触した状態)を示している。
【0030】
図3(c)は可動スイッチ15と筺体面20との接触が中の状態(可動スイッチ15の小の接触面151及び中の接触面152と筺体面20とが接触した状態)を示し、図3(d)は可動スイッチ5と筺体面20との接触が大の状態(可動スイッチ15の小の接触面151、中の接触面152、大の接触面153と筺体面20とが接触した状態)を示している。
【0031】
図4〜図6は本発明の第1の実施の形態におけるヒートパイプ14の放熱経路を可変した動作遷移を示す図である。図4〜図6においては、各発熱デバイスの温度情報を基に、ヒートパイプ14と筺体面20とを接触させる可動スイッチ15の動作遷移例を示している。
【0032】
図4においては、温度状態が「CPU発熱大>GPU発熱中>DSP発熱小」の場合の動作遷移を示し、図5においては、温度状態が「GPU発熱大>DSP発熱中>CPU発熱小」の場合の動作遷移を示し、図6においては、温度状態が「DSP発熱大>GPU発熱中>CPU発熱小」の場合の動作状態を示している。
【0033】
上記の図1〜図3を参照して本発明の第1の実施の形態によるデバイス放熱システムの動作について説明する。
【0034】
基板19に実装された温度制御IC16は、CPU11、GPU12、DSP13等の各発熱デバイスのチップ内部温度を検知する。また、電源制御IC8は、各発熱デバイス及びそれに付随するメモリ17の消費電力を検知し、基板19の各発熱デバイスの発熱状況を随時確認する。
【0035】
温度制御IC16は、それらの情報を基に、ヒートハイプ14を介して筺体面20に放熱させるための可動スイッチ15a〜15eを、図3に示すように、筐体面20との接触面積を可変制御することにより、筺体の局部的な温度上昇を抑えて、効率の良い放熱を実現する。
【0036】
つまり、温度制御IC16は、各発熱デバイスのチップ内部温度及び各発熱デバイスの発熱状況の少なくとも一方を、予め設定した複数の閾値(図3〜図6に示す例では、小の閾値、中の閾値、大の閾値)と比較し、その結果に基づいて可動スイッチ15a〜15eと筐体面20との接触面積を可変制御する。
【0037】
図4〜図6では、各発熱デバイスの温度状態による各可動スイッチ15a〜15eの動作状態を示します。
【0038】
図4においては、発熱デバイスの温度状態が「CPU>GPU>DSP」の場合を図示しており、発熱量が最大のCPU11の近くの可動スイッチ15a,15cと筐体面20との接触面積を小さくして、筺体の局部的な温度上昇を防いでいる。
【0039】
発熱量が中、小の発熱デバイス周辺(GPU12、DSP13の周辺)は、発熱量が少ない分、逆に可動スイッチ15d,15eと筐体面20との接触面積を中、大とすることで、最遠端の発熱量が大きい発熱デバイスの放熱も合わせて実施している。
【0040】
図5では、発熱デバイスの温度状態が「GPU>DSP>CPU」の場合を図示しており、発熱量が最大のGPU12の近くの可動スイッチ15c,15dと筐体面20との接触面積を小さくして、同様に筺体の局部的な温度上昇を防いでいる。
【0041】
図6では、発熱デバイスの温度状態が「DSP>GPU>CPU」の場合を図示しており、発熱量が最大のDSP13の近くの可動スイッチ15c,15eと筐体面20との接触面積を小さくして、上記と同様に対応する。
【0042】
このように、本実施の形態では、複数の発熱デバイスの発熱状況を総合的に検知することにより、システム全体での放熱をバランスよく行うことが可能となる。
【0043】
これによって、本実施の形態では、ファンレス装置等の筺体への放熱に関して、複数の発熱デバイス使用時に、筺体へ効率的にバランス良く放熱を実施し、発熱による性能低下を最小限に抑えることが可能になる。
【0044】
また、本実施の形態では、筺体の局部的な温度上昇を抑えることが可能になり、低温ヤケド等の人体への影響を未然に防ぐことが可能になる。
【0045】
図7は本発明の第2の実施の形態による可動スイッチの動作状態を示す図である。図7において、本実施の形態では、可動スイッチ21の接触面について、金属の種類を変更可能とし、接触面の熱伝導率を変化させることにより、より効率的な放熱を実施する。
【0046】
温度制御IC16の各可動スイッチの放熱条件によって、発熱極小の場合は可動スイッチ21と筺体面20とを接触させず[図7(a)参照]、発熱小の場合はもっとも熱伝導率の小さい金属の接触面211を接触させ[図7(b)参照]、発熱中の場合は熱伝導率が中の金属の接触面212を接触させ[図7(c)参照]、発熱大の場合はもっとも熱伝導率の大きい金属の接触面213を接触させることにより[図7(d)参照]、放熱効率をより綿密に可変することが可能となる。
【0047】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下の記載に限定されない。
【0048】
[付記1]
複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器に用いるデバイス放熱方法であって、
前記電子機器が、前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知処理と、前記検知処理による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う処理とを実行し、
前記検知処理において、前記複数の発熱デバイスの温度を検知して前記システムレベルでの発熱状況を検知することを特徴とするデバイス放熱方法。
【0049】
[付記2]
前記検知処理において、前記複数の発熱デバイスの消費電力を検知して前記システムレベルでの発熱状況を検知することを特徴とする付記1に記載デバイス放熱方法。
【0050】
[付記3]
複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器に用いるデバイス放熱方法であって、
前記電子機器が、前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知処理と、前記検知処理による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う処理とを実行し、
前記検知処理において、前記複数の発熱デバイスの消費電力を検知して前記システムレベルでの発熱状況を検知することを特徴とするデバイス放熱方法。
【0051】
[付記4]
前記電子機器に、ヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続しかつ筐体面との接触面積を可変可能な複数の可動スイッチとを設け、
前記放熱制御を総合的に行う処理において、前記可動スイッチの前記筐体面との接触面積を可変することで前記ヒートパイプの放熱経路を総合的に可変して前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を行うことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のデバイス放熱方法。
【0052】
[付記5]
前記電子機器に、ヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続しかつ筐体面との接触面の熱伝導率を可変可能な複数の可動スイッチとを設け、
前記放熱制御を総合的に行う処理において、前記可動スイッチの前記筐体面とのとの接触面の熱伝導率を可変することで前記ヒートパイプの放熱経路を総合的に可変して前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を行うことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のデバイス放熱方法。
【0053】
[付記6]
前記複数の可動スイッチを、前記複数の発熱デバイス各々の近傍に配置しかつ前記ヒートパイプに接続することを特徴とする付記4または付記5に記載のデバイス放熱方法。
【符号の説明】
【0054】
1 ファンレス装置
11 CPU
12 GPU
13 DSP
14 ヒートパイプ
15,15a〜15e,21 可動スイッチ
16 温度制御IC
17 メモリ
18 電源制御IC
19 基板
20 筺体面
151 小の接触面
152 中の接触面
153 大の接触面
211 熱伝導率の小さい金属の接触面
212 熱伝導率が中の金属の接触面
213 熱伝導率の大きい金属の接触面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器であって、
前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記検知手段は、前記複数の発熱デバイスの温度を検知して前記システムレベルでの発熱状況を検知することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記検知手段は、前記複数の発熱デバイスの消費電力を検知して前記システムレベルでの発熱状況を検知することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記放熱制御を総合的に行う手段は、ヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続しかつ筐体面との接触面積を可変可能な複数の可動スイッチとを含み、
前記可動スイッチの前記筐体面との接触面積を可変することで前記ヒートパイプの放熱経路を総合的に可変して前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の電子機器。
【請求項5】
前記放熱制御を総合的に行う手段は、ヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続しかつ筐体面との接触面の熱伝導率を可変可能な複数の可動スイッチとを含み、
前記可動スイッチの前記筐体面とのとの接触面の熱伝導率を可変することで前記ヒートパイプの放熱経路を総合的に可変して前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の電子機器。
【請求項6】
前記複数の可動スイッチは、前記複数の発熱デバイス各々の近傍に配置されかつ前記ヒートパイプに接続されることを特徴とする請求項4または請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
上記の請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子機器を含むことを特徴とするデバイス放熱システム。
【請求項8】
複数の発熱デバイスにおける発熱をファンレスにて放熱する電子機器に用いるデバイス放熱方法であって、
前記電子機器が、前記複数の発熱デバイスにおけるシステムレベルでの発熱状況を検知する検知処理と、前記検知処理による検知結果に基づいて前記複数の発熱デバイスに対する放熱制御を総合的に行う処理とを実行することを特徴とするデバイス放熱方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−74529(P2012−74529A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218010(P2010−218010)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】