説明

電車線仮引き装置

【課題】 電車線の支持位置の調整作業を行う際に、電車線を一時的に引き留めること。
【解決手段】 トロリ線仮引き装置40は、可動ブラケット2の振止めパイプ5上の適宜位置に取付部材41で装着することとし、取付部材41から鉛直下方に延出する途上でアーム7との干渉を避けるように迂回部材42を介して支柱43を固着し、支柱43上の適宜位置に取付部材44を装着することとし、取付部材44にターンバックル45を介して滑車支持部材46を連結し、滑車支持部材46に滑車47をアーム支持装置1の前後に一対設ける。トロリ線仮引き装置40は曲線引装置6のアーム7から離れる方向に引っ張られるトロリ線Tを引き留め、ターンバックル45の長さ調整によりアーム支持装置1上にトロリ線Tを配置して、アーム支持装置1に荷重がかからない状態でトロリ線Tの支持位置を調整し固定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電車線を支持する電車線支持装置において電車線の支持位置を微調整するために、一時的に支持装置に代わって電車線を引き込む電車線仮引き装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載の可動ブラケットを含む電車線支持装置がある。この電車線支持装置の可動ブラケットは、電車線を電柱Pに吊垂支持するために、水平の主パイプ3と、傾斜パイプ4と、振止パイプ5とを具備する。主パイプ3は、基端側において電柱Pに取付バンドBで固定され、碍子Gを介して水平方向に延びる。傾斜パイプ4は、同じく基端側において電柱Pに取付バンドBで固定され、碍子Gを介して斜め上方に延び、主パイプ3の先端部に結合され、主パイプ3と協働してトラスを形成する。振止パイプ5は、主パイプ3と傾斜パイプ4との間に架設され主パイプ3の下方を水平に延びる。アーム支持装置1は、上部が振止パイプ5に固定され、下部において曲線引装置6のアーム7を支持する。アーム7は、先端部において、イヤ8を介してトロリ線Tを把持する。トロリ線Tを吊支する吊架線Mは、可動ブラケット2の主パイプ3上に設けられた吊架線支持装置9によってトロリ線Tの上方に支持される。
【特許文献1】実開平5−82644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電車の高速化が進むと、トロリ線の支持装置ごとのわずかな高さや偏位の不正がトロリ線の硬点を形成し、局部摩耗を招来する。このため、トロリ線や吊架線を把持している箇所の上下位置や水平位置を微調整する必要が生じる。
アーム7の支持位置を上下に調整するには、上下2つの取付バンドBの位置を変更するしかない。しかし、トロリ線や吊架線を支持した状態で上下2つの取付バンドBの位置を微調整することは実質的に不可能である。
特に、トロリ線や吊架線に電柱から引き離す方向に力が作用する状態で支持位置を調整するとすれば、トロリ線や吊架線を電柱側に引き込みながら支持装置の位置を調整し固定することが困難である。さらに、可動ブラケットは電車線を固定した状態での荷重による撓みを考慮して、固定位置を決定しなければならないが、支持位置の調整後に荷重をかけてさらに再調整して適正位置にあるか確認することは、多大な作業負担となる。
従って、この出願に係る発明は、トロリ線や吊架線の支持位置の調整作業を行う際に、トロリ線や吊架線を一時的に引き留める支持位置調整作業用の電車線仮引き装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、この出願に係る発明においては、支持構造物に支持され、電車線T,Mの延線方向である前後方向に対して直交する左右方向に延び、支持装置1,9を介して電車線T,Mを支持する可動ブラケット2上において電車線T,Mの支持位置を調整する作業の間、支持装置に代わり電車線T,Mを一時的に引き留めておくために電車線仮引き装置40,50を用いる。電車線仮引き装置40,50を、可動ブラケット2の左右方向水平に延びるパイプ3,5上に取付け可能な取付部材41,51と、電車線T,Mを可動ブラケット2の基端側に引き込むように支持装置1,9の前後に一対設けられ、延線方向へ繰り出し自在に掛け留める滑車47,57と、これらの滑車47,57を支持し、支持装置1,9上に電車線T,Mを配置させるように取付部材41,51に連結される長さ変更可能な長さ調整部材45,55とを具備させる。
取付部材41,51から滑車47に至る途上で可動ブラケット2又はその付属物との干渉を避けるように長さ調整部材45の延長方向から外れた曲折部を有する迂回部材46を介設させた。
取付部材41には、可動ブラケット2から上下方向に突出して所要位置で長さ調整部材45,55及び滑車47,57を介した電車線T,Mの引き込み荷重を受けるように、長さ調整部材45,55が連結される支柱43,53を固着させた。
長さ調整部材をターンバックル45,55で構成した。
【発明の効果】
【0005】
この出願に係る発明の電車線仮引き装置によれば、電車線を可動ブラケット上に支持装置を介して支持させるに当たり、支持装置に代わって電車線を仮に引き留めるため、支持装置の支持位置を電車線の張力から解放した状態で自由に微調整することができ、調整作業の労力の負担を大幅に軽減できるし、電車線を適正位置に支持することにより、トロリ線の硬点における局部摩耗を防止することができる。また、仮支持した電車線の支持位置は、取付部材の取付位置や長さ調整部材の長さ変更により、微調整する支持装置に追随させて電車線を配置できる。さらに、可動ブラケットなどの周囲の部材に対して干渉することなく取り付けることができるので、設置位置を広く確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
図において、アーム支持装置1を支持する可動ブラケット2の構成は、図13に示すような従来のものとほぼ同等であるから、同一構成部に同一の符号を付して説明を省略する。
【0007】
図6,7において、曲線引装置6は、アーム7とイヤ8とを具備する。イヤ8はアーム7の先端部に設けられ、トロリ線Tを把持する。アーム7は、トロリ線Tの延線方向である前後方向に対して直交する左右方向に延び、基端側においてアーム支持装置1に支持される。アーム支持装置1は、可動ブラケット2の左右方向水平に延びる振止パイプ5に支持される。
【0008】
図6ないし図9において、アーム支持装置1は、振止パイプ5に固定される支持装置本体10と、この支持装置本体10に上下位置調整自在に取り付けられるブラケット組立体11とを具備する。
【0009】
支持装置本体10は、上端側において振止パイプ5に固定される取付部12と、この取付部12から振止パイプ5の下方を左右に斜め下方へ延びる腕部13と、この腕部13の下端から屈曲して鉛直方向へ延びるブラケット接続部14とを具備する。取付部12は、振止パイプ5上の左右方向の位置を選択して固定され、それによって、アーム7に牽引されるトロリ線Tの左右方向の位置が定められる。ブラケット接続部14は、上下位置調整手段を介してブラケット組立体11を上下位置調整自在に支持する。ブラケット組立体11の上下位置調整よって、アーム7に牽引されるトロリ線Tの高さ位置が調整される。
【0010】
ブラケット組立体11は、ブラケット本体15と、ブラケット支持部材16と、位置調整部材17とを具備する。ブラケット本体15は、アーム7の基端側を軸支する。ブラケット支持部材16は、ブラケット本体15をブラケット接続部14に上下方向に相対移動自在に支持する。位置調整部材17は、ブラケット接続部14とブラケット本体15の両者間に係合して、ブラケット接続部14に対してブラケット本体15の上下位置を調整することができる。
【0011】
支持装置本体10のブラケット接続部14は、前後方向に相対向する平行一対の側板14aと、それの左右方向一方の縁部(図において右縁部)を直角に接続する背板14bとを有する溝型部材で構成される。背板14bには、左右方向に貫通する上下方向の長孔14cが形成され、また背板14bの右側外側面には、ボルト受け座14dが突設される。
【0012】
図9において、ブラケット本体15は、ブラケット接続部14の前後の側板14aの外側面に沿う平行一対の軸受板部18と、これら軸受板部18の基端側(図において右縁部)を直角に接続する接続板部19とを具備する。接続板部19は、ブラケット接続部14の長孔14cに対応するボルト孔19aと、ボルト受け座14dを貫通させる開口19bと、ボルト受け座14dに上下方向に対向する対応ボルト受け座19cを有する。アーム7の基端部は、一対の軸受板部18の間に受け入れられ、軸受孔18a,18bに挿通されるボルト20,21で支持される。
【0013】
ブラケット支持部材16は、当接板部22と支持ボルト23とを具備する。当接板部22は、ブラケット本体15の接続板部19と対向し、それとの間でブラケット接続部14の背板14bを左右方向に挟んで背板14bの左内側面に当接する。支持ボルト23は、この当接板部22の側面から突出して、ブラケット接続部14の長孔14cとブラケット本体15のボルト孔19aを貫通し、ナット24と協働して接続板部19を締め付ける。
【0014】
位置調整部材17は、ボルト25とナット26で構成される。ボルト25は、ボルト受け座14d,19c間に挿通され、ナット26と協働して、ブラケット接続部14に対するブラケット組立体11の上下位置を調整する。
【0015】
吊架線支持装置9は、可動ブラケット2の水平主パイプ3上に固定される本体27と、この本体27上に、吊架線Mを把持しつつ、上下位置を調整自在に支持される吊架線保持材28とを具備する。水平主パイプ3上における本体27の固定位置は、トロリ線Tの真上になるように設定される。
【0016】
図10ないし図12に示すように、本体27は、水平主パイプ3を把持するベース部材29と、このベース部材29から鉛直方向に立ち上がる左右一対の起立ボルト30とを具備する。吊架線保持部材28は、受板31、樋状金具32、当て板33、U字ボルト34、ナット35を具備する。
【0017】
受板31は、本体の起立ボルト30を挿通させる一対のボルト孔31aを左右両側に有し、調整ナット36により起立ボルト30上の上下位置を調整可能に構成される。樋状金具32は、それの溝部に吊架線Mを挿通させるように、受板31の中央上部に溶着される。受板31は、樋状金具32の両側部に、U字ボルト34を通すための挿通孔31bを有する。当て板33は、左右両側にU字ボルト34の挿通孔33aを有し、吊架線Mを挟んで樋状金具32の上方に対向し、ナット35の締め付けにより吊架線Mを把持する。
【0018】
アーム支持装置1における取付部12の左右位置調整により、アーム7の左右位置、即ちこれに把持されるトロリ線Tの左右位置が調整され、またブラケット組立体11の上下位置調整により、トロリ線Tの上下に支持位置が調整される。この位置調整の際に、トロリ線Tの左右位置、高さ位置に同調させて、吊架線Mの支持位置を吊架線支持装置9により上下左右方向に微調整する。
【0019】
アーム支持装置1によりトロリ線の支持位置を調整する作業には、図1乃至図3に示すように、アーム支持装置1に代わってトロリ線Tを引き込んでアーム支持装置1にかかる荷重を解放するためのトロリ線仮引き装置40を用いる。
トロリ線仮引き装置40は、可動ブラケット2の振止めパイプ5上の適宜位置に装着可能な取付部材41と、取付部材41から鉛直下方に延出する途上でアーム7との干渉を避ける迂回部材42と、迂回部材42に、結合してさらに下方に延出する支柱43と、支柱43上の適宜位置に装着可能な取付部材44と、取付部材44に相対回転可能に連結される長さ調整部材であるターンバックル45と、このターンバックル45の他端に回転自在に連結される滑車支持部材46と、滑車支持部材46の先端に結合される滑車47とを具備する。
【0020】
取付部材41は、振止パイプ5上の左右方向の位置を自由に選択可能に装着できる。
迂回部材42は、曲線引装置6のアーム7を通すための空間を内部に形成するように一対のコ字状部材42aが突き合わされ、左右に相互間隔を置いて並行する一対のパイプ部材42b同士を嵌合させ固定して構成される。一方のコ字状部材44aの中央に取付部材41が結合し、他方のコ字状部材44aの中央に支柱43が結合している。
支柱43は、これに結合する迂回部材42のコ字状部材42aのパイプ部材42bの反対方向に延びている。
取付部材44は支柱43上の上下方向の位置を自由に選択可能に装着できる。
ターンバックル45は、一端の引き手45aが取付部材44に軸支され、他端の引き手45bが滑車支持部材46の横杆46bに軸支される。
滑車支持部材46は、並行する縦杆46a,46a間を横杆46bが結合して構成される。
滑車47は、滑車支持部材46の縦杆46aの端部に結合されたU字状に連続するブラケット部47aにそれぞれ軸支され、トロリ線Tの延線方向に互いに対向して一対配置される。この滑車47は、トロリ線を掛け留め可能にブラケット部47aの一端が他端と相互間隔をおいて開放しておりトロリ線を受け入れることができる。
【0021】
また、吊架線支持装置9により吊架線Mの支持位置を調整する作業には、図4,図5に示すように、吊架線支持装置9に代わって吊架線Mを引き込んで吊架線支持装置9にかかる荷重を解放するための吊架線仮引き装置50を用いる。
吊架線仮引き装置50は、可動ブラケット2の水平主パイプ3上の適宜位置に装着可能な取付部材51と、取付部材51から鉛直に立設された支柱53と、支柱53上の上下適宜位置に装着可能な取付部材54と、取付部材54に相対回転可能に連結される長さ調整部材であるターンバックル55と、このターンバックル55の他端に相対回転可能に連結される滑車支持部材56と、滑車支持部材56の先端に結合される滑車57とを具備する。
【0022】
取付部材51は、水平主パイプ3上の左右方向の位置を自由に選択可能に装着できる。
取付部材54は支柱53上の上下方向の位置を自由に選択可能に装着できる。
ターンバックル55は、一端の引き手55aが取付部材54に軸支され、他端の引き手55bが滑車支持部材56に軸支される。
滑車支持部材56は、並行する縦杆56a,56a間を横杆56bが結合して構成される。
滑車57は、滑車支持部材56の縦杆56aの端部に結合されたU字状に連続するブラケット部57aにそれぞれ軸支され、吊架線Mの延線方向に互いに対向して一対配置される。この滑車57は、吊架線Mを掛け留め可能にブラケット部57aの一端が他端と相互間隔をおいて開放しており吊架線Mを受け入れることができる。
【0023】
トロリ線Tの把持位置の調整作業にあたり、トロリ線仮引き装置40を可動ブラケット2に装着し、曲線引装置6のアーム7から離れる方向に引っ張られるトロリ線Tをトロリ線仮引き装置40で引き留める。このときアーム7を迂回部材42に通し、互いの干渉を回避する。トロリ線Tを掛け留めるための滑車47の水平方向の位置は、振止めパイプ5上の取付部材41の取付位置の選択及びターンバックル45の長さの変更により調整する。また、滑車47の上下位置は、支柱43上の取付部材44の取付位置の選択により調整する。横方向に引っ張られるトロリ線Tをトロリ線仮引き装置40によって引き留め、かつターンバックル45の調整によりアーム支持装置1上にトロリ線Tを配置できるため、曲線引装置6に荷重がかからない状態で支持位置をアーム支持装置1により上下左右方向に自由に調整してトロリ線Tを固定できる。
【0024】
また、吊架線Mの支持位置の調整作業にあたり、吊架線仮引き装置50を可動ブラケット2に装着し、トロリ線Tと共に水平主アーム3から横に離れる方向に引っ張られる吊架線Mを吊架線仮引き装置50で引き留める。このとき、吊架線Mを滑車57に掛け留めるための滑車57の水平方向の位置は、水平主アーム3上の取付部材51の取付位置の選択及びターンバックル55の長さの変更により調整する。また、滑車57の上下位置は、支柱53上の取付部材56の取付位置の選択により調整する。横方向に引っ張られる吊架線Mを引き留めて吊架線支持装置9に荷重がかからない状態で支持位置を上下左右方向に自由に調整して吊架線Mを固定できる。
【0025】
なお、上記各実施形態におけるトロリ線仮引き装置40及び吊架線仮引き装置50は、トロリ線T又は吊架線Mの支持位置を微調整することができるアーム支持装置1又は吊架線支持装置9を用いる場合に適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トロリ線T又は吊架線Mを可動ブラケット上の所定位置に固定するための金具等を含む意味での支持装置に広く一般的に適用できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、電車線の支持位置を微調整するために、支持装置に代わって電車線を一時的に引き留めるのに用いる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係るトロリ線仮引き装置の正面図である。
【図2】トロリ線仮引き装置の平面図である。
【図3】トロリ線仮引き装置の側面図である。
【図4】本発明に係る吊架線仮引き装置の正面図である。
【図5】吊架線仮引き装置の平面図である。
【図6】アーム支持装置の設置状態の正面図である。
【図7】アーム支持装置の正面図である。
【図8】アーム支持装置の側面図である。
【図9】アーム支持装置の斜視図である。
【図10】吊架線支持装置の正面図である。
【図11】吊架線支持装置の側面図である。
【図12】吊架線支持装置の一部の斜視図である。
【図13】従来のアーム支持装置の正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 アーム支持装置
2 可動ブラケット
3 水平主パイプ
5 振止パイプ
6 曲線引装置
7 アーム
8 イヤ
9 吊架線支持装置
40 トロリ線仮引き装置
41 取付部材
42 迂回部材
43 支柱
44 取付部材
45 ターンバックル
46 滑車支持部材
47 滑車
50 吊架線仮引き装置
51 取付部材
53 支柱
54 取付部材
55 ターンバックル
56 滑車支持部材
57 滑車
T トロリ線
M 吊架線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造物に支持され、電車線の延線方向である前後方向に対して直交する左右方向に延び、支持装置を介して電車線を支持する可動ブラケット上において電車線の支持位置を調整する作業の間、支持装置に代わり電車線を一時的に引き留めておく電車線仮引き装置であって、
前記可動ブラケットの左右方向水平に延びるパイプ上に取付け可能な取付部材と、
前記電車線を可動ブラケットの基端側に引き込むように支持装置の前後に一対設けられ、延線方向へ繰り出し自在に掛け留める滑車と、
これらの滑車を支持し、前記支持装置上に電車線を配置させるように取付部材に連結される長さ変更可能な長さ調整部材とを具備することを特徴とする支持位置調整作業用の電車線仮引き装置。
【請求項2】
前記取付部材から滑車に至る途上で可動ブラケット又はその付属物との干渉を避けるように前記長さ調整部材の延長方向から外れた曲折部を有する迂回部材を具備すること特徴とする請求項1に記載の支持位置調整作業用の電車線仮引き装置。
【請求項3】
前記取付部材には、前記可動ブラケットから上下方向に突出して所要位置で長さ調整部材及び滑車を介した電車線引き込み荷重を受けるように、前記長さ調整部材が連結される支柱が固着されていること特徴とする請求項1に記載の支持位置調整作業用の電車線仮引き装置。
【請求項4】
前記長さ調整部材がターンバックルであること特徴とする請求項1に記載の支持位置調整を特徴とする請求項1に記載の支持位置調整作業用の電車線仮引き装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−61843(P2009−61843A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229782(P2007−229782)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000173784)財団法人鉄道総合技術研究所 (1,666)
【出願人】(000001890)三和テッキ株式会社 (134)