非常用照明器具
【課題】カバーと本体の固定状態解除の際にスイッチ破損なく、適切に解除を行う。
【解決手段】ツマミ49はユニットケース30の穴45において、ホームポジションにある。ツマミ49が突出した場合のホームポジションHPから固定解除の際に移動する方向(矢印B方向)への可動範囲Lbが、ホームポジションから固定の際に上記方向(矢印B方向)とは逆方向(矢印A方向)への可動範囲Laよりも大きくなる位置がホームポジションとなるようにされている。可動範囲Lbが大きくとられているので、ツマミ49が移動するに従って回転軸である吊下部54付近を中心に回転してユニットケース30内に退避する。
【解決手段】ツマミ49はユニットケース30の穴45において、ホームポジションにある。ツマミ49が突出した場合のホームポジションHPから固定解除の際に移動する方向(矢印B方向)への可動範囲Lbが、ホームポジションから固定の際に上記方向(矢印B方向)とは逆方向(矢印A方向)への可動範囲Laよりも大きくなる位置がホームポジションとなるようにされている。可動範囲Lbが大きくとられているので、ツマミ49が移動するに従って回転軸である吊下部54付近を中心に回転してユニットケース30内に退避する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商用電源が遮断された場合に、蓄電池駆動により点灯して所要箇所の照明を行う非常用照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の非常用照明器具としては特許文献1に記載されたものを挙げることができる。この特許文献1には、本体に電池と非常灯ブロックを備える非常灯が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の非常灯は、下方に引くことによりマイクロスイッチを作動させる操作板を備えており、本体の下方に本体の下方を覆うセードを配置すると共にセードを周方向に回転させることによりセードを本体に係止させて取り付けるようになっている。また、セードを本体に取り付けた状態において、操作板に対応するように設けた挿通孔に操作板の自重で挿通して、操作板がセードの下方に垂下するようにされている。
【特許文献1】実用新案登録公報第2574382号公報(図1、図3及びそれらの説明)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セードと本体の係止状態を解除する際には、セードを固定の場合とは逆に周方向に回転させることになる。このセードの回転を行うと、挿通孔からセードの下方へ垂下している操作板の側部を挿通孔の一端縁が回転方向へ押圧し、操作板が挿通孔に挟まってしまうことが懸念される。このように操作板が挿通孔に挟まってしまうと、操作板が破損するばかりか、応力がマイクロスイッチに伝播してマイクロスイッチが破損することも考えられる。
【0005】
本発明は上記のような従来の非常用照明器具におけるカバーと本体の固定状態解除の際の問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、カバーと本体の固定状態解除において点検を行わせるためのスイッチなどが破損することなく、適切に解除を行うことが可能な非常用照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る非常用照明器具は、蓄電池と;商用電源の供給を受けて蓄電池の充電を行うための充電回路と;蓄電池から電力が供給された場合に点灯する光源と;商用電源が遮断された場合に、蓄電池から電力を光源に供給する点灯回路と;商用電源の非遮断時に、蓄電池の充電に代えて、蓄電池から電力を光源に供給させる制御を点灯回路に行わせるためのスイッチと;充電回路、点灯回路及びスイッチを内蔵するケースと;ケースと蓄電池が配設される本体と;ケースから自重により重力方向へ突出するように構成され、操作によりスイッチをオンオフするための操作片と;ケースにおける操作片側から本体を覆うように一方向への回動により取り付けられると共に上記方向とは逆方向への回動により固定解除され、操作片の位置に対応する穴部が形成されたカバーと;ケースから自重により操作片を突出させると共に、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにケースに形成された穴と;を具備することを特徴とする。
【0007】
本体は、天井などの取付面から突出した状態に取り付けられ、または突出しない状態に取り付けられる。操作片は、ツマミやレバーなどと称され、手により操作される。操作片の操作に応じた商用電源の非遮断時における蓄電池から光源への電力供給を行う点灯回路の動作は、必要時の点検を可能とする。操作片の操作以外に、有線通信による指示により、また、リモコンからの無線通信による指示により、点灯回路が蓄電池から光源への電力供給を行うことを許容する。ホームポジションは、本体を天井などの取付面に取り付けたときにケースから自重により操作片が突出する位置を意味する。光源は、ハロゲン電球やLEDなどを許容する。
【0008】
本発明に係る非常用照明器具では、カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る非常用照明器具では、点灯回路は、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る非常用照明器具は、ケースに形成された穴から自重により操作片が突出し、この穴において、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにされているので、カバーを固定解除の方向へ回動した場合に、カバーに形成された穴部が移動して操作片に当接し操作片を移動させるが、この可動範囲が大きくとられているので、操作片が移動するに従って回転軸を中心に回転してケース内側に退避するようになり、操作片がカバーに形成された穴部に挟まる不具合を避けることができる。このため操作片やスイッチが破損することなく、適切にカバーを解除することが可能である。
【0011】
本発明に係る非常用照明器具は、カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備するので、操作片の可動範囲を超えて操作片が押圧されることなく、操作片やスイッチの破損を適切に防止可能である。
【0012】
本発明に係る非常用照明器具では、点灯回路が、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせるので、操作片を操作し続けることなく所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電が行われ、便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明に係る非常用照明器具の実施例を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。実施例に係る非常用照明器具は、図1に示すように、有底筒状の容器である本体10には、蓄電池ボックス20、ユニットケース30が配設されている。
【0014】
蓄電池ボックス20は、平面形状がほぼU字状である。ユニットケース30は、蓄電池ボックス20が収納される本体10のスペースを除くスペースに配置され、中央部に向かって反射板41の形状に対応して放物面に近い傾斜面を有し、中央部にはランプソケット43(図3)が埋設されている。
【0015】
反射板41は、上記ユニットケース30と蓄電池ボックス20により本体10の内側中央部に形成される穴部42へ配置される。ランプソケット43には、光源であるハロゲンランプ等のランプ44が嵌合される。
【0016】
ユニットケース30には、図3に示されるような回路などが収納されている。本体10に設けられているACコネクタ11を介して交流電源(AC100V)に接続され、蓄電池ボックス20内の蓄電池21を充電する充電回路31、蓄電池21の電力に基づきランプ44を点灯させると共に点検等の各種場合に制御を行う点灯回路33、点灯回路33がリモコンと通信を行うためのリモコンモジュール35、点灯回路33が有線ラインにより主操作盤などと通信を行うための有線通信コネクタ34が備えられている。
【0017】
また、点灯回路33には、マイクロスイッチ46が接続されていると共に、充電モニタ用LED47とランプモニタ用LED48とが接続されている。マイクロスイッチ46は、図4に示されるように、ユニットケース30の穴45から重力方向へ突出した操作片であるツマミ49の操作によりオンオフされる。
【0018】
マイクロスイッチ46及びツマミ49の部分に係る構成を図4、図5に示す。マイクロスイッチ46は充電回路31等が実装されたプリント基板51に実装されており、表面側にボタン部52が設けられており、ボタン部52の上部にはバネ53が設けられている。バネ53は、ボタン部52の上部からスロープ状に下方へ向かって垂下しており、下方へ向かうに従ってマイクロスイッチ46の筐体から離れるように構成され、最先端部においてU字状にカールした吊下部54を備えている。
【0019】
吊下部54には、ツマミ49の上部に形成された孔49aによりツマミ49が垂下されており、ツマミ49の先端がユニットケース30の穴45に挿入されている。ツマミ49の上部に形成された孔49aは上下方向に長く形成されており、吊下部54がこの長い孔49aに挿入されているので、ツマミ49の先端側(下端部)を上側(天井などの方向)へ押すことによりツマミ49はユニットケース30内に入り込み、また、ツマミ49の先端側(下端部)を自由にするとツマミ49は自重によりユニットケース30の穴45から垂下った状態となる。ツマミ49が垂下った状態においてツマミ49を引っ張ることにより、バネ53が直線状に伸びて、バネ53の一部がボタン部52に触れてマイクロスイッチ46をオンとする。また、ツマミ49を引っ張った状態から解除することにより、バネ53の形状が復旧すると共にバネの一部がボタン部52から離れて、マイクロスイッチ46がオフとなる。穴45におけるユニットケース30内の周囲には、ツマミ49が上下方向へ動作した場合に外れを防止する枠45aが設けられている。
【0020】
本体10の開口側からは、有底筒状のカバー60が被せられる。図1に示されるように、カバー60の表面中央部には、ランプ44の照射光が射出する穴61が形成され、また表面には、充電モニタ用LED47、ランプモニタ用LED48、ツマミ49、リモコンモジュール35にそれぞれ対応する位置に穴64、65、66、67が形成されている。
【0021】
図6に示すように、カバー60の内壁部には係合爪63、63が直径による対向位置に設けられている。図10や図2に示されるように、本体10の側部には、係合爪63、63に対応する位置に逆L字状の係合溝12、12が形成されており、係合爪63、63は逆U字状であり、係合溝12、12の横方向に延びている部分の下縁12aを挟み込みながら摺動するように構成されている。このため、カバー60を本体10に被せて結合・固定する場合には、図10に示すように本体10のマークMとカバー60のマークMを位置合わせして係合爪63、63を係合溝12、12の始端口に合うようにし、カバー60を本体10側(天井側)へ押し付け、カバー60の表面部が本体の開口縁部に当接してカバー60が本体10側(天井側)へ移動できなくなったときに、カバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させる。
【0022】
上記におけるカバー60の取り付け作業において、カバー60を本体10に被せてカバー60を本体10側(天井側)へ押し付けるときには、ツマミ49は対応するユニットケース30の穴部66の近くにおいてカバー60の表面部に押し付けられ、ユニットケース30の穴45からユニットケース30内に入り込んだ状態となっている。カバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させると、ユニットケース30の穴45及びカバー60の穴部66の位置が重なるようになり、これらの穴からツマミ49が突出し、回転に応じてツマミ49は自重でカバー60の穴部66から外部へ突出した状態となる。更にカバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させると、係合爪63、63が係合溝12、12の終端に突き当たり、回転が不能となる。このとき、ユニットケース30の穴45とカバー60の穴部66が対応した状態に位置付けられ図7に示す状態を呈する。
【0023】
上記の取り付け完了のときに、ツマミ49はユニットケース30の穴45において、ホームポジションにある。ここで図5に示すように、ツマミ49が突出した場合のホームポジションHPから固定解除の際に移動する方向(矢印B方向)への可動範囲Lbが、ホームポジションHPから固定の際に上記方向(矢印B方向)とは逆方向(矢印A方向)への可動範囲Laよりも大きくなる位置がホームポジションHPとなるようにされている。つまり、ツマミ49はユニットケース30の穴45において中央位置ではなく、固定解除の側(図5の右側)へ偏在して位置付けられている。
【0024】
カバー60を固定解除する場合には、図1および図10の矢印B方向へカバー60を回転させる。このとき、カバー60に形成された穴部66が移動してツマミ49に当接しツマミ49を移動させるが、この可動範囲が大きくとられているので、図11に示すようにツマミ49が移動するに従って回転軸である吊下部54付近を回転中心に回転してユニットケース30内側に退避するようになり、ツマミ49がカバー60の穴部66に挟まる不具合を避けることができる。
【0025】
更に、カバー60を固定解除方向である矢印B方向へ回転させると、係合爪63、63が係合溝12、12の角部近傍の側縁部12bに突き当たり、回転が停止される。この停止位置は、カバー60における穴部66の端部がツマミ49の可動範囲Lbを超えてツマミ49を押圧する前の位置であり、係合溝12、12の角部近傍の側縁部12bは、ストッパを構成する。
【0026】
以上の通りに構成された非常用照明器具においては、本体10にユニットケース30と蓄電池ボックス20とを収納固定し、反射板41をユニットケース30に取り付け、ランプソケット43にランプ44を嵌合する。この状態の本体10に対して、カバー60を既に説明した通りに被せて固定し、図7に示すように非常用照明器具を完成する。
【0027】
本体10にユニットケース30と蓄電池ボックス20とが収納固定されると、コネクタ11を介して充電回路31がAC100Vを受けて直流電圧を作成し、蓄電池21の充電を開始する。また、点灯回路33はコネクタ11に到来する商用電源の断を検出し、商用電源が断となった場合には、蓄電池21の電力を供給する制御を実行してランプ44を点灯させる。
【0028】
また、点灯回路33は図8に示されているフローチャートに示すように、蓄電池21の電位などにより充電状態を検出し(S11)、充電モニタ用LED47に状態(満充電、未充電など)を継続点灯や点滅などにより表示する(S12)。また、ランプ44に電流を流すなどしてランプ44について正常やランプ切れ状態を検出し(S13)、ランプモニタ用LED48に状態(正常やランプ切れ状態)を継続点灯や点滅などにより表示する(S14)。
【0029】
点灯回路33は、上記の動作以外に図9に示されるフローチャートに示す処理を行うものである。即ち、リモコンモジュール35を介したリモコンよりの指示の有無を検出し(S21)、有線通信コネクタ34を介した主操作盤からの指示の有無を検出し(S22)、マイクロスイッチ46のオンを検出する(S23)。ステップS21、S22においてYESとなると、指示は定期点検の指示であるか、または蓄電池21やランプ44の状態のモニタ指示であるかを検出する(S24)。
【0030】
ステップS24において定期点検の指示であることを検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を予め定められた所定時間行うと共に、その後に点灯を停止して蓄電池21の充電を開始させ、必要な状態(ランプ44の点灯状態や蓄電池21の充電状態)情報をリモコンモジュール35または有線通信コネクタ34を介して送信する(S25)。
【0031】
ステップS24において蓄電池21やランプ44の状態のモニタ指示であることを検出すると、図8のフローチャートにより検出した状態情報をリモコンモジュール35または有線通信コネクタ34を介して送信する(S26)。これに対し、主操作盤やリモコンは図3に示すように、制御部70に、キーなどの操作部71、LCDなどの表示部72、更に通信部(主操作盤対応のものにあっては有線通信部、リモコン対応のものにあっては無線通信部)73が接続された構成である。制御部70は通信部73を介して上記情報を受け取り、表示部72へ情報の表示を行い、蓄電池21の状態やランプ44の状態を遠隔において知ることができ便利である。
【0032】
一方、ステップS23において、マイクロスイッチ46がオンとなったことを検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を行う(S27)。このステップS27に続いて、マイクロスイッチ46がオフとなったかを検出して(S28)、ランプ44の点灯を停止して蓄電池21の充電を開始させる(S29)。次に、マイクロスイッチ46のオンオフが所定のパターンで行われたかを検出する(S30)。ここに、所定のパターンとは例えば、オンオフが所定時間(例えば5秒間)内に所定回(例えば、5回)繰り返されるような場合である。
【0033】
上記のような所定パターンのオンオフをステップS30において検出できなければステップS21へ戻る。このようなステップS27、S28、S29の処理により、ツマミ49が引っ張られている場合に限りランプ44の点灯が行われるので、点検者による所望の手動確認を可能とする。一方、ステップS30において、上記のような所定パターンのオンオフをステップS28において検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を予め定められた所定時間行う(S31)と共に、その後に点灯を停止して蓄電池21の充電を実行する制御へ復旧する(S32)。これにより、点検者によるツマミ49の所定操作により所定パターンでマイクロスイッチ46のオンオフを生じさせ、所定時間の継続点灯という定期点検を実現することができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る非常用照明器具の実施例を示す組み立て斜視図。
【図2】本発明に係る非常用照明器具の実施例における本体に対し、ユニットケースが内蔵されない状態を示す斜視図。
【図3】本発明に係る非常用照明器具の実施例における回路構成を示すブロック図。
【図4】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるマイクロスイッチとツマミに関する構成を示す断面図。
【図5】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるツマミの移動に関する構成を示す断面図。
【図6】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるカバーの内部を示す斜視図。
【図7】本発明に係る非常用照明器具の実施例の示す組み立て完了状態の斜視図。
【図8】本発明に係る非常用照明器具の実施例による動作を説明するためのフローチャート。
【図9】本発明に係る非常用照明器具の実施例による動作を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるカバー取り付け及び取り外しを説明するための斜視図。
【図11】本発明に係る非常用照明器具の実施例において、カバーを解除方向へ回転させた場合におけるツマミの移動に関する構成を示す断面図。
【符号の説明】
【0035】
10 本体
11 ACコネクタ
12 係合溝
20 蓄電池ボックス
21 蓄電池
30 ユニットケース
31 充電回路
33 点灯回路
34 有線通信コネクタ
35 リモコンモジュール
41 反射板
43 ランプソケット
44 ランプ
45 穴
46 マイクロスイッチ
47 充電モニタ用LED
48 ランプモニタ用LED
49 ツマミ
60 カバー
63 係合爪
【技術分野】
【0001】
この発明は、商用電源が遮断された場合に、蓄電池駆動により点灯して所要箇所の照明を行う非常用照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の非常用照明器具としては特許文献1に記載されたものを挙げることができる。この特許文献1には、本体に電池と非常灯ブロックを備える非常灯が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の非常灯は、下方に引くことによりマイクロスイッチを作動させる操作板を備えており、本体の下方に本体の下方を覆うセードを配置すると共にセードを周方向に回転させることによりセードを本体に係止させて取り付けるようになっている。また、セードを本体に取り付けた状態において、操作板に対応するように設けた挿通孔に操作板の自重で挿通して、操作板がセードの下方に垂下するようにされている。
【特許文献1】実用新案登録公報第2574382号公報(図1、図3及びそれらの説明)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セードと本体の係止状態を解除する際には、セードを固定の場合とは逆に周方向に回転させることになる。このセードの回転を行うと、挿通孔からセードの下方へ垂下している操作板の側部を挿通孔の一端縁が回転方向へ押圧し、操作板が挿通孔に挟まってしまうことが懸念される。このように操作板が挿通孔に挟まってしまうと、操作板が破損するばかりか、応力がマイクロスイッチに伝播してマイクロスイッチが破損することも考えられる。
【0005】
本発明は上記のような従来の非常用照明器具におけるカバーと本体の固定状態解除の際の問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、カバーと本体の固定状態解除において点検を行わせるためのスイッチなどが破損することなく、適切に解除を行うことが可能な非常用照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る非常用照明器具は、蓄電池と;商用電源の供給を受けて蓄電池の充電を行うための充電回路と;蓄電池から電力が供給された場合に点灯する光源と;商用電源が遮断された場合に、蓄電池から電力を光源に供給する点灯回路と;商用電源の非遮断時に、蓄電池の充電に代えて、蓄電池から電力を光源に供給させる制御を点灯回路に行わせるためのスイッチと;充電回路、点灯回路及びスイッチを内蔵するケースと;ケースと蓄電池が配設される本体と;ケースから自重により重力方向へ突出するように構成され、操作によりスイッチをオンオフするための操作片と;ケースにおける操作片側から本体を覆うように一方向への回動により取り付けられると共に上記方向とは逆方向への回動により固定解除され、操作片の位置に対応する穴部が形成されたカバーと;ケースから自重により操作片を突出させると共に、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにケースに形成された穴と;を具備することを特徴とする。
【0007】
本体は、天井などの取付面から突出した状態に取り付けられ、または突出しない状態に取り付けられる。操作片は、ツマミやレバーなどと称され、手により操作される。操作片の操作に応じた商用電源の非遮断時における蓄電池から光源への電力供給を行う点灯回路の動作は、必要時の点検を可能とする。操作片の操作以外に、有線通信による指示により、また、リモコンからの無線通信による指示により、点灯回路が蓄電池から光源への電力供給を行うことを許容する。ホームポジションは、本体を天井などの取付面に取り付けたときにケースから自重により操作片が突出する位置を意味する。光源は、ハロゲン電球やLEDなどを許容する。
【0008】
本発明に係る非常用照明器具では、カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る非常用照明器具では、点灯回路は、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る非常用照明器具は、ケースに形成された穴から自重により操作片が突出し、この穴において、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにされているので、カバーを固定解除の方向へ回動した場合に、カバーに形成された穴部が移動して操作片に当接し操作片を移動させるが、この可動範囲が大きくとられているので、操作片が移動するに従って回転軸を中心に回転してケース内側に退避するようになり、操作片がカバーに形成された穴部に挟まる不具合を避けることができる。このため操作片やスイッチが破損することなく、適切にカバーを解除することが可能である。
【0011】
本発明に係る非常用照明器具は、カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備するので、操作片の可動範囲を超えて操作片が押圧されることなく、操作片やスイッチの破損を適切に防止可能である。
【0012】
本発明に係る非常用照明器具では、点灯回路が、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせるので、操作片を操作し続けることなく所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電が行われ、便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明に係る非常用照明器具の実施例を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。実施例に係る非常用照明器具は、図1に示すように、有底筒状の容器である本体10には、蓄電池ボックス20、ユニットケース30が配設されている。
【0014】
蓄電池ボックス20は、平面形状がほぼU字状である。ユニットケース30は、蓄電池ボックス20が収納される本体10のスペースを除くスペースに配置され、中央部に向かって反射板41の形状に対応して放物面に近い傾斜面を有し、中央部にはランプソケット43(図3)が埋設されている。
【0015】
反射板41は、上記ユニットケース30と蓄電池ボックス20により本体10の内側中央部に形成される穴部42へ配置される。ランプソケット43には、光源であるハロゲンランプ等のランプ44が嵌合される。
【0016】
ユニットケース30には、図3に示されるような回路などが収納されている。本体10に設けられているACコネクタ11を介して交流電源(AC100V)に接続され、蓄電池ボックス20内の蓄電池21を充電する充電回路31、蓄電池21の電力に基づきランプ44を点灯させると共に点検等の各種場合に制御を行う点灯回路33、点灯回路33がリモコンと通信を行うためのリモコンモジュール35、点灯回路33が有線ラインにより主操作盤などと通信を行うための有線通信コネクタ34が備えられている。
【0017】
また、点灯回路33には、マイクロスイッチ46が接続されていると共に、充電モニタ用LED47とランプモニタ用LED48とが接続されている。マイクロスイッチ46は、図4に示されるように、ユニットケース30の穴45から重力方向へ突出した操作片であるツマミ49の操作によりオンオフされる。
【0018】
マイクロスイッチ46及びツマミ49の部分に係る構成を図4、図5に示す。マイクロスイッチ46は充電回路31等が実装されたプリント基板51に実装されており、表面側にボタン部52が設けられており、ボタン部52の上部にはバネ53が設けられている。バネ53は、ボタン部52の上部からスロープ状に下方へ向かって垂下しており、下方へ向かうに従ってマイクロスイッチ46の筐体から離れるように構成され、最先端部においてU字状にカールした吊下部54を備えている。
【0019】
吊下部54には、ツマミ49の上部に形成された孔49aによりツマミ49が垂下されており、ツマミ49の先端がユニットケース30の穴45に挿入されている。ツマミ49の上部に形成された孔49aは上下方向に長く形成されており、吊下部54がこの長い孔49aに挿入されているので、ツマミ49の先端側(下端部)を上側(天井などの方向)へ押すことによりツマミ49はユニットケース30内に入り込み、また、ツマミ49の先端側(下端部)を自由にするとツマミ49は自重によりユニットケース30の穴45から垂下った状態となる。ツマミ49が垂下った状態においてツマミ49を引っ張ることにより、バネ53が直線状に伸びて、バネ53の一部がボタン部52に触れてマイクロスイッチ46をオンとする。また、ツマミ49を引っ張った状態から解除することにより、バネ53の形状が復旧すると共にバネの一部がボタン部52から離れて、マイクロスイッチ46がオフとなる。穴45におけるユニットケース30内の周囲には、ツマミ49が上下方向へ動作した場合に外れを防止する枠45aが設けられている。
【0020】
本体10の開口側からは、有底筒状のカバー60が被せられる。図1に示されるように、カバー60の表面中央部には、ランプ44の照射光が射出する穴61が形成され、また表面には、充電モニタ用LED47、ランプモニタ用LED48、ツマミ49、リモコンモジュール35にそれぞれ対応する位置に穴64、65、66、67が形成されている。
【0021】
図6に示すように、カバー60の内壁部には係合爪63、63が直径による対向位置に設けられている。図10や図2に示されるように、本体10の側部には、係合爪63、63に対応する位置に逆L字状の係合溝12、12が形成されており、係合爪63、63は逆U字状であり、係合溝12、12の横方向に延びている部分の下縁12aを挟み込みながら摺動するように構成されている。このため、カバー60を本体10に被せて結合・固定する場合には、図10に示すように本体10のマークMとカバー60のマークMを位置合わせして係合爪63、63を係合溝12、12の始端口に合うようにし、カバー60を本体10側(天井側)へ押し付け、カバー60の表面部が本体の開口縁部に当接してカバー60が本体10側(天井側)へ移動できなくなったときに、カバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させる。
【0022】
上記におけるカバー60の取り付け作業において、カバー60を本体10に被せてカバー60を本体10側(天井側)へ押し付けるときには、ツマミ49は対応するユニットケース30の穴部66の近くにおいてカバー60の表面部に押し付けられ、ユニットケース30の穴45からユニットケース30内に入り込んだ状態となっている。カバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させると、ユニットケース30の穴45及びカバー60の穴部66の位置が重なるようになり、これらの穴からツマミ49が突出し、回転に応じてツマミ49は自重でカバー60の穴部66から外部へ突出した状態となる。更にカバー60を固定方向(図1および図10の矢印A方向)へ回転させると、係合爪63、63が係合溝12、12の終端に突き当たり、回転が不能となる。このとき、ユニットケース30の穴45とカバー60の穴部66が対応した状態に位置付けられ図7に示す状態を呈する。
【0023】
上記の取り付け完了のときに、ツマミ49はユニットケース30の穴45において、ホームポジションにある。ここで図5に示すように、ツマミ49が突出した場合のホームポジションHPから固定解除の際に移動する方向(矢印B方向)への可動範囲Lbが、ホームポジションHPから固定の際に上記方向(矢印B方向)とは逆方向(矢印A方向)への可動範囲Laよりも大きくなる位置がホームポジションHPとなるようにされている。つまり、ツマミ49はユニットケース30の穴45において中央位置ではなく、固定解除の側(図5の右側)へ偏在して位置付けられている。
【0024】
カバー60を固定解除する場合には、図1および図10の矢印B方向へカバー60を回転させる。このとき、カバー60に形成された穴部66が移動してツマミ49に当接しツマミ49を移動させるが、この可動範囲が大きくとられているので、図11に示すようにツマミ49が移動するに従って回転軸である吊下部54付近を回転中心に回転してユニットケース30内側に退避するようになり、ツマミ49がカバー60の穴部66に挟まる不具合を避けることができる。
【0025】
更に、カバー60を固定解除方向である矢印B方向へ回転させると、係合爪63、63が係合溝12、12の角部近傍の側縁部12bに突き当たり、回転が停止される。この停止位置は、カバー60における穴部66の端部がツマミ49の可動範囲Lbを超えてツマミ49を押圧する前の位置であり、係合溝12、12の角部近傍の側縁部12bは、ストッパを構成する。
【0026】
以上の通りに構成された非常用照明器具においては、本体10にユニットケース30と蓄電池ボックス20とを収納固定し、反射板41をユニットケース30に取り付け、ランプソケット43にランプ44を嵌合する。この状態の本体10に対して、カバー60を既に説明した通りに被せて固定し、図7に示すように非常用照明器具を完成する。
【0027】
本体10にユニットケース30と蓄電池ボックス20とが収納固定されると、コネクタ11を介して充電回路31がAC100Vを受けて直流電圧を作成し、蓄電池21の充電を開始する。また、点灯回路33はコネクタ11に到来する商用電源の断を検出し、商用電源が断となった場合には、蓄電池21の電力を供給する制御を実行してランプ44を点灯させる。
【0028】
また、点灯回路33は図8に示されているフローチャートに示すように、蓄電池21の電位などにより充電状態を検出し(S11)、充電モニタ用LED47に状態(満充電、未充電など)を継続点灯や点滅などにより表示する(S12)。また、ランプ44に電流を流すなどしてランプ44について正常やランプ切れ状態を検出し(S13)、ランプモニタ用LED48に状態(正常やランプ切れ状態)を継続点灯や点滅などにより表示する(S14)。
【0029】
点灯回路33は、上記の動作以外に図9に示されるフローチャートに示す処理を行うものである。即ち、リモコンモジュール35を介したリモコンよりの指示の有無を検出し(S21)、有線通信コネクタ34を介した主操作盤からの指示の有無を検出し(S22)、マイクロスイッチ46のオンを検出する(S23)。ステップS21、S22においてYESとなると、指示は定期点検の指示であるか、または蓄電池21やランプ44の状態のモニタ指示であるかを検出する(S24)。
【0030】
ステップS24において定期点検の指示であることを検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を予め定められた所定時間行うと共に、その後に点灯を停止して蓄電池21の充電を開始させ、必要な状態(ランプ44の点灯状態や蓄電池21の充電状態)情報をリモコンモジュール35または有線通信コネクタ34を介して送信する(S25)。
【0031】
ステップS24において蓄電池21やランプ44の状態のモニタ指示であることを検出すると、図8のフローチャートにより検出した状態情報をリモコンモジュール35または有線通信コネクタ34を介して送信する(S26)。これに対し、主操作盤やリモコンは図3に示すように、制御部70に、キーなどの操作部71、LCDなどの表示部72、更に通信部(主操作盤対応のものにあっては有線通信部、リモコン対応のものにあっては無線通信部)73が接続された構成である。制御部70は通信部73を介して上記情報を受け取り、表示部72へ情報の表示を行い、蓄電池21の状態やランプ44の状態を遠隔において知ることができ便利である。
【0032】
一方、ステップS23において、マイクロスイッチ46がオンとなったことを検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を行う(S27)。このステップS27に続いて、マイクロスイッチ46がオフとなったかを検出して(S28)、ランプ44の点灯を停止して蓄電池21の充電を開始させる(S29)。次に、マイクロスイッチ46のオンオフが所定のパターンで行われたかを検出する(S30)。ここに、所定のパターンとは例えば、オンオフが所定時間(例えば5秒間)内に所定回(例えば、5回)繰り返されるような場合である。
【0033】
上記のような所定パターンのオンオフをステップS30において検出できなければステップS21へ戻る。このようなステップS27、S28、S29の処理により、ツマミ49が引っ張られている場合に限りランプ44の点灯が行われるので、点検者による所望の手動確認を可能とする。一方、ステップS30において、上記のような所定パターンのオンオフをステップS28において検出すると、蓄電池21の電力を供給してランプ44の点灯を予め定められた所定時間行う(S31)と共に、その後に点灯を停止して蓄電池21の充電を実行する制御へ復旧する(S32)。これにより、点検者によるツマミ49の所定操作により所定パターンでマイクロスイッチ46のオンオフを生じさせ、所定時間の継続点灯という定期点検を実現することができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る非常用照明器具の実施例を示す組み立て斜視図。
【図2】本発明に係る非常用照明器具の実施例における本体に対し、ユニットケースが内蔵されない状態を示す斜視図。
【図3】本発明に係る非常用照明器具の実施例における回路構成を示すブロック図。
【図4】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるマイクロスイッチとツマミに関する構成を示す断面図。
【図5】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるツマミの移動に関する構成を示す断面図。
【図6】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるカバーの内部を示す斜視図。
【図7】本発明に係る非常用照明器具の実施例の示す組み立て完了状態の斜視図。
【図8】本発明に係る非常用照明器具の実施例による動作を説明するためのフローチャート。
【図9】本発明に係る非常用照明器具の実施例による動作を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明に係る非常用照明器具の実施例におけるカバー取り付け及び取り外しを説明するための斜視図。
【図11】本発明に係る非常用照明器具の実施例において、カバーを解除方向へ回転させた場合におけるツマミの移動に関する構成を示す断面図。
【符号の説明】
【0035】
10 本体
11 ACコネクタ
12 係合溝
20 蓄電池ボックス
21 蓄電池
30 ユニットケース
31 充電回路
33 点灯回路
34 有線通信コネクタ
35 リモコンモジュール
41 反射板
43 ランプソケット
44 ランプ
45 穴
46 マイクロスイッチ
47 充電モニタ用LED
48 ランプモニタ用LED
49 ツマミ
60 カバー
63 係合爪
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池と;
商用電源の供給を受けて蓄電池の充電を行うための充電回路と;
蓄電池から電力が供給された場合に点灯する光源と;
商用電源が遮断された場合に、蓄電池から電力を光源に供給する点灯回路と;
商用電源の非遮断時に、蓄電池の充電に代えて、蓄電池から電力を光源に供給させる制御を点灯回路に行わせるためのスイッチと;
充電回路、点灯回路及びスイッチを内蔵するケースと;
ケースと蓄電池が配設される本体と;
ケースから自重により重力方向へ突出するように構成され、操作によりスイッチをオンオフするための操作片と;
ケースにおける操作片側から本体を覆うように一方向への回動により取り付けられると共に上記方向とは逆方向への回動により固定解除され、操作片の位置に対応する穴部が形成されたカバーと;
ケースから自重により操作片を突出させると共に、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにケースに形成された穴と;
を具備することを特徴とする非常用照明器具。
【請求項2】
カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備することを特徴とする請求項1に記載の非常用照明器具。
【請求項3】
点灯回路は、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非常用照明器具。
【請求項1】
蓄電池と;
商用電源の供給を受けて蓄電池の充電を行うための充電回路と;
蓄電池から電力が供給された場合に点灯する光源と;
商用電源が遮断された場合に、蓄電池から電力を光源に供給する点灯回路と;
商用電源の非遮断時に、蓄電池の充電に代えて、蓄電池から電力を光源に供給させる制御を点灯回路に行わせるためのスイッチと;
充電回路、点灯回路及びスイッチを内蔵するケースと;
ケースと蓄電池が配設される本体と;
ケースから自重により重力方向へ突出するように構成され、操作によりスイッチをオンオフするための操作片と;
ケースにおける操作片側から本体を覆うように一方向への回動により取り付けられると共に上記方向とは逆方向への回動により固定解除され、操作片の位置に対応する穴部が形成されたカバーと;
ケースから自重により操作片を突出させると共に、操作片が突出した場合のホームポジションから固定解除の際に移動する一方向への可動範囲が、ホームポジションから固定の際とは逆方向への可動範囲よりも大きくなる位置をホームポジションとなるようにケースに形成された穴と;
を具備することを特徴とする非常用照明器具。
【請求項2】
カバーと本体との固定状態を解除する回動の場合に、カバーにおける穴部の端部が操作片の可動範囲を超えて操作片を押圧する前に、回動を停止させるストッパを具備することを特徴とする請求項1に記載の非常用照明器具。
【請求項3】
点灯回路は、操作片の操作によりスイッチが所定のシーケンスでオンオフされたことを検出すると、点検モードで規定されている所定時間の光源点灯とその後の充電池の充電とを行わせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非常用照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−192332(P2008−192332A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22470(P2007−22470)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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