説明

非常用照明装置

【課題】本発明によれば、非常時において動作するために実施する点検機能を用いて、その点検を実施する非常用照明装置が設置されている周囲で非常時における避難者の避難行動が阻害されることを予め防止することができる非常用照明装置を提供する。
【解決手段】本実施形態によれば、誘導灯11のカメラ部38からの画像情報が送信された監視装置7は、点検モード実施中であればその期間中に点検モードを実施中の誘導灯11の周囲の状況の情報をモニタ71で表示するように機能する。このように機能することで、点検モードを実施中の誘導灯11の周囲の状況を確認することができるので、誘導灯の周囲に障害物が放置されることを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導灯や非常灯などの点検を要する非常用照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非常照明装置である誘導灯や非常灯は、常時は、商用電源からの電力によりバッテリの充電が行われ、そして、商用電源からの電源の給電が遮断された非常時には、バッテリからの給電により光源が点灯するようになっている。
【0003】
このような非常用照明装置は、非常時において人を誘導または最低限の照度を確保できるよう確実に光源が点灯することが最も重要であるので、定期的に諸事項を点検することが義務付けられているものである。
【0004】
この定期的に点検を行う事項の一つに、例えば誘導灯であればバッテリからの電力供給によって所定時間(例えば20分間)光源が点灯するかという点検(以下、「点検モード」という。)を誘導灯の点検スイッチを操作することで行うことが知られている。そして、このような非常点検は、点検スイッチを操作すると自動的にバッテリの寿命を検出し、バッテリが交換時期であると判断されるとバッテリの交換を促すことでバッテリユニットからの電力供給によって所定時間光源が点灯することを維持する技術である(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、同じく点検モードを実施する形態として、複数の照明器具を制御装置と通信可能とし、制御装置から各照明器具に点検命令を送信し、各照明器具が自動的に一定時間非常用電源で点灯させる点検動作を行い、制御装置が各照明器具の状態を監視して各照明器具毎に個別の履歴として記録す照明システムも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−185986号公報
【特許文献2】特開2005−182661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような非常用照明装置である特に誘導灯は、避難口付近に設置されることがあるが、従来は、火災時等の非常時に避難するために必要な前記避難口の周囲に障害物が放置されている場合があった。これは、火災や地震が発生した非常時において、誘導灯によって避難口が視認できたとしても障害物によって避難口の扉等が開閉せず、その避難口からは避難することが出来なくなってしまうという課題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、非常時において動作するために実施する点検機能を用いて、その点検を実施する非常用照明装置が設置されている周囲で非常時における避難者の避難行動を阻害することを予め防止することができる非常用照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の非常用照明装置は、光源と;光源を点灯する点灯回路と;停電時または点検時に点灯回路に電源を供給するバッテリと;常時にバッテリを充電する充電回路と;外部操作又は外部からの信号入力によってバッテリからの給電で光源を点灯させる点検モードとなるように制御する点検制御部と;点検制御部による点検モード期間中又は点検モード終了後に周囲の障害物の状況を検出する検出手段と;検出手段の検出結果を報知する報知部;を具備していることを特徴とする。
【0010】
非常用照明装置は、例えば、誘導灯、非常灯等である。光源は、例えば、蛍光ランプ、白熱電球、半導体発光素子である発光ダイオードや有機ELなどのいずれでもよい。バッテリは、例えば、充電可能なバッテリが用いられる。常時とは商用電源などの通常電源が供給されているときである。点灯制御部は、常用電源とバッテリとのいずれの電力でも光源を点灯でき、非常時および点検指令時に通常電源からバッテリに切り換えて光源を点灯させる。
【0011】
また、点検制御部は、外部からのリモコン等による無線信号、外部に設けられた非常用照明装置と有線又は無線によって通信可能であって前記照明装置に対して予め設定されたスケジュールに基づいた点検指令などを含む指令を与える制御盤及び非常用照明装置自体に設けられた点検を開始するためのスイッチ等による指令によって、点検モードを実施することができるものであれば特に限定しないものである。
【0012】
また、検出手段は、可視又は赤外線等を用いた画像解析手段若しくは赤外線又は音波等を用いた物体検出手段等、非常用照明装置の周囲に物体が有るか否かが確認できる手段であれば良いものである。なお、好適であるのは、点検モード期間中と点検モード終了後との検出結果を用いて、検出された物体が移動体ではなく固定的に置かれた物体であることを検出することである。これにより、確実に避難時に障害となりそうな障害物の検出を行なえることになる。
【0013】
報知部は、検出手段による検出結果が非常用照明装置自体から外部に報知される形態、制御盤に報知される形態又は制御盤とは別に設けられている管理室の管理モニターや制御盤の情報を吸い上げるパソコン等の手段で報知可能であればよい。要するに外部から検出結果の情報が認識できるように設けられる構成であればよいものである。
【0014】
なお、検出手段が画像認識の手段であって、その画像を管理室等の他の場所で人が確認可能である形態の場合には、報知部はその画像表示の部分を示すものである。
【0015】
本発明によれば、非常用照明装置において、外部からの信号等によりバッテリの点検モードを実施する。そして、点検モード実施中又は実施後に点検を実施した後に非常用照明装置の周囲に物体があるか否かを検出手段により検出し、その検出結果に基づく情報を報知部により報知する。なお、検出手段の検出結果、周囲に物体が無かった場合には、その情報は必ずしも報知することは要しない。
【0016】
そして、本発明によれば、特に定期的に実施される点検時に周囲の状況を検出することができるので、少なくとも定期点検のサイクルにおいて、周囲の状況が確認でき、避難時に障害となり得る要素を未然に取り除くことを促すことができるので、非常時となった場合の避難者の速やかな避難ルートが確保しやすくなる。
【0017】
請求項2記載の非常用照明装置は、光源と;光源を点灯する点灯回路と;停電時または点検時に点灯回路に電源を供給するバッテリと;常時にバッテリを充電する充電回路と;外部操作又は外部からの信号入力によってバッテリからの給電で光源を点灯させる点検モードとなるように制御する点検制御部と;点検制御部による点検モード期間中又は点検モード終了後に周囲に障害物が放置されないことを促す音声を発生する音声発生手段と;を具備することを特徴とする。
【0018】
音声発生手段は、非常用照明装置が設置されている周囲からその音声が聞き取れるように設けられるものであり、音声の発生時間や音声の内容は特に限定されないものである。要するに、点検モード期間中又は点検終了時に「非常用照明装置が設置されている周囲には固定物を放置し続けない」又は「避難口の周囲に固定物を放置し続けない」という趣旨の情報が音声によって周囲に報知できれば良いものである。
【0019】
本発明によれば、非常用照明装置において、外部からの信号等によりバッテリの点検モードを実施する。そして、点検モード実施中又は実施後に非常用照明装置の周囲に「非常用照明装置が設置されている周囲には固定物を放置し続けない」又は「避難口の周囲に固定物を放置し続けない」という趣旨の情報が音声発生手段によって周囲に報知される。
【0020】
そして、本発明によれば、特に定期的に実施される点検時に音声発生手段が動作することにより、少なくとも定期点検のサイクルにおいて、避難時に障害となり得る要素を未然に取り除くことを促すことができるので、非常時となった場合の避難者の速やかな避難ルートを確保しやすくなる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の非常用照明装置によれば、点検モード実施中又は実施後に点検を実施した後に非常用照明装置の周囲に物体があるか否かを検出手段により検出し、避難時に障害となり得る要素を未然に取り除くことを促すことができるので、非常時となった場合の避難者の速やかな避難ルートが確保しやすくなり、避難時の安全性を高めることができる。
【0022】
請求項2記載の非常用照明装置によれば、点検モード実施中又は実施後に点検を実施した後に非常用照明装置の周囲に物体を放置しないことを促すので、避難時に障害となり得る要素を未然に取り除くことを促すことができ、非常時となった場合の避難者の速やかな避難ルートが確保しやすくなって、避難時の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態の照明器具と制御装置との関係を示す説明図
【図2】本実施形態の照明器具の説明図
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は本実施形態の非常用照明装置と制御装置との関係を示す説明図、図2は本実施形態の非常用照明装置の説明図である。
【0025】
図1において、8は誘導灯点検システムで、この誘導灯点検システム8は、屋内施設内に設けられているものであって、制御装置41と、複数の非常用照明装置である誘導灯11と、これら制御装置41と誘導灯11とを接続する通信手段12とを備えている。
【0026】
そして、誘導灯11は、天井面あるいは壁面などに取りけられるもので、四角状の器具本体14の少なくとも正面側に、透光性を有する表示板15が配置され、器具本体14に収納した半導体発光素子を光源として用いたランプLを点灯回路(点灯ユニット)20で点灯するようになっている。
【0027】
点灯ユニット20は、通常用、非常用兼用ユニットであり、電源線26を介して通常電源としての例えば商用交流100Vに接続されているとともに、非常用電源としてのバッテリ24に接続され、これら通常電源あるいはバッテリ24の電力で光源Lを点灯させる。すなわち、基本的には通常時に、電源線26を介して供給される通常電源の電力で、光源Lを常時点灯させるとともに、図示しない充電回路でバッテリ24を充電し、通常電源の停電を検出すると、バッテリ24の電力で光源Lを点灯させるように構成されている。また、点灯ユニット20は、通信手段12を構成する2芯の通信線に接続される通信部27を通じて制御装置41と通信可能としている。また、点灯ユニット20には、手動操作で点検モードに移行させる押しボタンスイッチなどの誘導灯側操作部37、光源Lの異常時およびバッテリ24の異常時などに点灯して状態を報知する発光ダイオード素子などの誘導灯側表示部35,36が接続されている。さらに、後述する監視装置7からの指令や点検モードの場合に動作する検出手段であるカメラ部38と点検モード終了後に音声が発生される音声発生手段であるスピーカ部39が設けられている。
【0028】
そして、点灯ユニット20は、図示していないが、通常電源または二次電源24の電力で光源Lを点灯させる点灯回路、通常電源の停電を検出する停電検出部、点灯回路を制御したり通信部27を通じて制御装置41と通信する制御部、誘導灯11の固有のアドレスや誘導灯11の状態などを記憶する誘導灯側記憶部、および外部からのリモコン操作によるアドレスなどの設定や点検を可能とするリモコン受信部などを備えている。制御部は、制御装置41から点検指令を受信して自動的に点検モードによる点検動作し、点検結果を含む誘導灯11の状態を送信する機能、監視装置7からの指令や点検モードの場合にカメラ部38を動作させてその結果や状況等を制御装置41側へ送信する機能及び点検モード終了後にスピーカ39から後述の音声を発生させるように信号を送信する機能を有している。
を有している。
【0029】
また、制御手段41は、いわば誘導灯自動点検制御装置であり、壁面に取り付けられる金属製などの筐体44を備え、この筐体44の内側に、制御表示ユニットである制御装置本体45、交流100Vの電源46に接続されるブレーカ47、及びバッテリ48などを備えている。さらに、制御装置41は、通信手段12の通信線に接続され常時電送のための信号が送受信される通信端子台51、火災報知設備43が接続される接点入力端子台52、サーバ60と接続するためのLAN端子台53などを備えている。また、制御装置本体45は、表示部55と、操作部56とを備えている。そして、表示部55には、例えば、発光ダイオードの表示装置に各誘導灯11のアドレス及び状態が表示され、操作部56は、押しボタン式のスイッチで、誘導灯11の選択及び選択した誘導灯11への操作が可能になっている。
【0030】
そして、この制御手段41は、通信手段12を介して接続された誘導灯11について、常時異常の監視を行うとともに、プログラムされたスケジュールに従い、あるいは手動操作により、各誘導灯11を自動的に順番に週間点検、定期点検などの点検を行い、履歴情報を記録するとともに、異常があれば表示部55に表示する。すなわち、この制御手段41は、各誘導灯11について、ランプLの寿命、不点灯、バッテリ24の異常、点灯回路の異常、及び通信手段の異常を監視する常時監視と、2〜6週間の間隔で設定される週間点検と、3〜12ヶ月の間隔で設定される法定の定期点検とを行い、ランプLの異常、ランプLの寿命、バッテリ24の異常、バッテリ24の寿命、その他の点灯回路などの器具の異常、及び通信異常などを監視し、各誘導灯11毎に履歴情報を記録する。また、監視装置7と接続されているので、監視装置7へ各点検結果や履歴情報を任意に又は定期的に配信可能となっている。
【0031】
監視装置7は、制御手段41とは異なる場所である屋内施設内の管理ルームに設置されているものである。そして、監視装置7には、各誘導灯11のカメラ部38からの画像を確認できるようにモニタ71が設けられている。またモニタ71は、各誘導灯11の点検結果等の諸情報を表示できるものとなっている。
【0032】
また、監視装置7は、制御装置41に取得された情報に基づいて、複数の誘導灯11の現在状態をネットワーク9を介して取得可能となっている。そして、監視装置7では現在状態一覧、複数の誘導灯11の点検結果を一覧表示する点検結果一覧としての点検実施日一覧等の各種一覧表示機能を有するが、加えて、法定の定期点検等の各種点検において何かしらの異常があった誘導灯11の点検結果を一覧表示する機能を備えている。
【0033】
次に、照明システム8の動作を説明する。制御装置41の指令により、各誘導灯11の動作モードが通常モードと点検モードとに切り換えられる。誘導灯11が通常モードの場合、通常電源が正常な状態では、点灯ユニット20は通常電源の電力で光源Lを点灯させるとともにバッテリ24を充電させ、また、通常電源が停電したときには、点灯ユニット20はバッテリ24の電力で光源Lを点灯させる。
【0034】
制御装置41は予め設定されたスケジュールに従って点検指令を該当の誘導灯11に送信し、この点検指令を受信した誘導灯11が通常モードから点検モードに移行する。この点
【0035】
検モードに移行した誘導灯11は、規定の時間だけ、正常な通常電源から点灯ユニット20
【0036】
を切り離し、バッテリ24の電力で光源Lをいわば非常点灯させ、バッテリ24の寿命判定や点灯ユニット20の動作を確認する。確認した点検結果は誘導灯11から制御装置41に送信し、この制御装置41では誘導灯11毎に個別の履歴として記録する。なお、規定の時間は、週間点検では、1分間など短時間の非常点灯で、光源23の異常および寿命、バッテリ24の異常および寿命、点灯ユニット20の異常を監視する。また、定期点検では、20分あるいは60分などの定格時間だけ非常点灯を行い、バッテリ24の放電によるバッテリ容量を確認する。そして、誘導灯11では、点検モードの完了後に通常モードに復帰する。
【0037】
なお、誘導灯11は、誘導灯側操作部37を直接操作することにより、単独でも点検モードに移行可能であり、また、点検の結果を制御装置41に送信したり誘導灯側表示部29,30に表示することができる。
【0038】
そして、監視装置7では、制御装置41に記憶されている誘導灯11毎の個別の履歴デー
【0039】
タをネットワーク9を介して取得し、この履歴データを、自動点検統括表示、現在状態一覧、点検実施日一覧、点検予定日一覧、器具種別一覧、点検結果異常一覧などの各項目毎に振り分けて確認することができる。
【0040】
また、点検モード実施中において、誘導灯11の点検ユニット20の制御部は、自らの誘導灯11が点検モードであると認識するとカメラ部38を動作させるように機能する。また、制御部はカメラ部38からの画像情報を通信手段12を介して制御手段41及び監視装置7へ送信するように機能する。
【0041】
誘導灯11のカメラ部38からの画像情報が送信された監視装置7は、点検モード実施中であればその期間中に点検モードを実施中の誘導灯11の周囲の状況の情報をモニタ71で表示するように機能する。このように機能することで、点検モードを実施中の誘導灯11の周囲の状況を確認することができる。そして、この機能を用いると、誘導灯11の周囲や誘導灯11が避難口に設けられるような場合にはその避難口付近に障害物があるか否かを確認をすることができることになる。すると、少なくとも点検モードを実施する定期的な期間において、非常時に避難するために必要な避難口の周囲に障害物が放置され等の状況を未然に防ぐことが可能となり得るので、火災や地震が発生した非常時において、誘導灯11やが避難口が視認できたとしても障害物によって避難口の扉等が開閉せず、その避難口からは避難することが出来なくなってしまうという事態が生じることを抑制することができる。
【0042】
なお、監視装置7の表示部71での表示は、点検モード終了時のみに実施されることであってもよい。この場合であっても上記と同様な作用を奏するものである。
【0043】
また、監視装置7からの指令によって、誘導灯11のカメラ部38の撮像方向を自由に変更できるように操作可能となるように設けられている形態であってもよい。この場合には、誘導灯11が設置されている場所における広い範囲の周囲の確認が行えるために非常に有効である。加えて、点検モードの有無かかわらず、監視装置7からの指令により任意の誘導灯11のカメラ部38を動作させてその画像情報を監視装置7で確認できるように構成することもできる。この場合、防犯や監視機能として誘導灯11を活用することができることにより、誘導灯11が非常時の照明装置として機能の他に防犯、監視機能を付与することができる。したがって、防犯、監視のための新たなシステムを構築することが抑制できるので、ビルや施設におけるシステムを構築する場合にコストを抑えることができる。
【0044】
また、本実施形態においては、点検モード終了後に誘導灯11のスピーカ部39から「この付近には障害物を放置しないでください。何時でも速やかに避難ができるように避難経路は確保してください。」というアナウンスが報知される。
【0045】
したがって、定期的に実施される点検モード終了後にスピーカ部39が動作することにより、少なくとも定期点検のサイクルにおいて、避難時に障害となり得る要素を未然に取り除くことを周囲に促すことができるので、非常時となった場合の避難者の速やかな避難ルートを確保しやすくなる。また、本機能は、制御装置41からの点検開始信号以外にも誘導灯側操作部37を直接操作することにより、単独で点検モードに移行した場合の点検終了時にも動作することが可能である。なお、点検モード終了後にスピーカ部39から音声が発生する態様は、本実施形態のように必ずしも制御装置41との組み合わせにおける点検システムに接続される誘導灯11特有の機能ではなく、制御装置41と組み合わせられて使用することがない単独で機能する通常の誘導灯でも実施できうる対応である。このような単独機能の誘導灯で実施した場合には、大規模な施設でなくても非常時の避難経路
【0046】
を確保することの促進に繋がるので、非常に有益である。
【0047】
なお、本実施形態において制御装置41と監視装置7とは別体としたが、これらが一体となっているものでもよい。
【符号の説明】
【0048】
L…光源であるランプ、20…点灯回路及び点検制御部である点灯ユニット、24…バッテリ、39…検出手段であるカメラ部、71…報知部であるモニタ、39…音声発生手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と;
光源を点灯する点灯回路と;
停電時または点検時に点灯回路に電源を供給するバッテリと;
常時にバッテリを充電する充電回路と;
外部操作又は外部からの信号入力によってバッテリからの給電で光源を点灯させる点検モードとなるように制御する点検制御部と;
点検制御部による点検モード期間中又は点検モード終了後に周囲の障害物の状況を検出する検出手段と;
検出手段の検出結果を報知する報知部;
を具備することを特徴とする非常用照明装置。
【請求項2】
光源と;
光源を点灯する点灯回路と;
停電時または点検時に点灯回路に電源を供給するバッテリと;
常時にバッテリを充電する充電回路と;
外部操作又は外部からの信号入力によってバッテリからの給電で光源を点灯させる点検モードとなるように制御する点検制御部と;
点検制御部による点検モード期間中又は点検モード終了後に周囲に障害物が放置されないことを促す音声を発生する音声発生手段と;
を具備することを特徴とする非常用照明装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−204409(P2011−204409A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69125(P2010−69125)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】