説明

非常用燃料電池発電装置及びその管理運転方法

【課題】装置内に異常が発生した場合でも、安全上の問題はない場合に運転を継続して負荷に電力を供給することができる非常用燃料電池発電装置及びその管理運転方法を提供すること。
【解決手段】燃料電池5を有する燃料電池発電ユニットと水素ガスボンベ7−1、7−2を備え、商用電源30の供給が停止した場合それを検知し、手動又は自動で燃料電池5を起動し電力を重要負荷32に供給する非常用燃料電池発電装置において、装置の運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知する異常内容検知手段と、外部に通報する異常内容通報手段とを設け、異常内容により安全上の理由から直ちに装置を停止させる必要のある異常と、安全上の問題はなくそのまま装置の運転を継続できる異常とに判定し、該判定結果に基き装置の停止、運転の継続或いは待機状態の継続を行う管理制御手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は交通信号機管理システム等に代表される重要電力負荷に対する商用電力からの電力供給が停電等により停止された際、燃料電池発電ユニットを起動し該重要電力負荷に電力を供給する非常用燃料電池発電装置及びその管理運転方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
交通管理システム等に代表される重要電力負荷に対しては、その重要性から商用電力系統からの電力供給が停電などにより停止された際に、これに代って非常用電力を供給する非常用電力供給手段を備えている。これまでのこのよう非常用電力供給手段としてはディーゼルエンジン等の内燃機関を用いた発電設備が使用されているが、ディーゼルエンジンなどの内燃機関を用いた発電設備では運転時に公害物質を排出することや、運転時の騒音値が大きい等の問題がある。
【0003】
燃料電池は発電時に排出されるのは水と熱だけのクリーンな発電方式であり、且つ運転時の騒音も小さい等の特徴を有しており、近年の燃料電池開発の進歩と共に、非常用発電装置にこの燃料電池を用いることが提案され、その運用方法が検討されてきている。特に水素を燃料とする固体高分子形燃料電池は起動時間が短く迅速に起動できることから、最も非常用発電設備に適しているとして注目されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記非常用発電装置が商用電力停止時に電力を供給しようとする負荷は、交通管理システム等に代表される重要電力負荷であるため、極力電力の供給を維持する必要がある。しかしながら従来のこの種の非常用発電装置は軽微な装置の故障或いは安全上運転を継続しても問題のない場合でも非常用発電装置を停止して重要負荷への電力供給を停止するという問題があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、装置内に異常が発生した場合でも、安全上の問題はない場合、運転を継続して負荷に電力を供給することができる非常用燃料電池発電装置及びその管理運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、燃料電池発電ユニットとその燃料となる水素ガスを収容した水素ガス容器を備え、商用電力の供給が停止した場合それを検知し、手動又は自動で前記燃料電池発電ユニットを起動し発電した電力を負荷に供給する非常用燃料電池発電装置において、前記燃料電池発電ユニットの運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知する異常内容検知手段と、該異常内容を外部に通報する異常内容通報手段とを設け、前記異常内容により安全上の理由から直ちに前記燃料電池発電ユニットを停止させる必要のある異常と、安全上の問題はなくそのまま該燃料電池発電ユニットの運転を継続できる異常とに判定し、該判定結果に基き該燃料電池発電ユニットの停止、運転の継続或いは待機状態の継続を行う管理制御手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の非常用燃料電池発電装置において、前記負荷が信号機を代表とする交通管理システムであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の非常用燃料電池発電装置において、前記燃料電池発電ユニットの燃料電池が固体高分子形燃料電池であることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、燃料電池発電ユニットとその燃料となる水素ガスを収容した水素ガス容器を備え、商用電力の供給が停止した場合それを検知し、手動又は自動で前記燃料電池を起動し発電した電力を負荷に供給する非常用燃料電池発電装置の管理運転方法において、前記燃料電池発電ユニットの運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知する異常内容検知手段と、該異常内容を外部に通報する異常内容通報手段とを設け、前記異常内容により安全上の理由から直ちに前記燃料電池発電ユニットを停止させる必要のある異常と、安全上の問題はなくそのまま該燃料電池発電ユニットの運転を継続できる異常とに判定し、該判定結果に基き該燃料電池発電ユニットの停止、運転の継続或いは待機状態の継続を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、異常内容通報手段と、管理制御手段を設けるので、運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知し、その異常内容を外部に通報すると共に、異常が安全上の問題はない場合、燃料電池発電ユニットの運転を継続して負荷に電力を供給し続けることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、異常が安全上の問題はない場合、燃料電池発電ユニットの運転を継続して重要負荷である交通管理システムに電力を供給し続けることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、燃料電池発電ユニットの燃料電池が固体高分子形燃料電池であるから、起動時間が短く、商用電力の供給停止時に迅速に燃料電池を起動し電力を負荷に供給できる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、非常用燃料電池発電装置の運転中或いは待機中に異常が発生した場合にその異常の内容を外部に通報し、その異常が安全上の問題のない場合は燃料電池発電ユニットの運転を継続して負荷に電力を供給し続けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態例を図面に基いて説明する。図1は本発明に係る非常用燃料電池発電装置の概略構成を示す図であり、非常用燃料電池発電装置は筐体本体1を具備し、該筐体本体1内は仕切壁(隔壁)2で燃料電池室3と水素ガス容器室(水素ガスボンベ室)4に仕切られている。燃料電池室3には燃料電池5及び制御盤6を配置し、水素ガス容器室4には水素ガス容器として水素ガスボンベ7が配置されている。
【0015】
燃料電池室3には排気口10が設けられ、該排気口10に燃料電池室換気ファン8が設けられている。燃料電池室3内の空気が該排気口10から排気されるようになっている。また、燃料電池室3には更に吸気口11が設けられ、該吸気口11にはプレフィルタ12が設けられている。外気は吸気口11からプレフィルタ12を通って燃料電池室3に吸気される。また、電池室3にはスペースヒータ13が配置されている。なお、燃料電池室換気ファン8は制御盤6の運転/停止指令S1で運転/停止される。
【0016】
また、水素ガスボンベ室4には第1水素ガスボンベ7−1、第2水素ガスボンベ7−2、窒素ガスボンベ14が配置されている。第1水素ガスボンベ7−1の水素ガスは手動弁15−1、空気圧作動弁16−1を通り、レギュレータ付自動弁又は半自動切換弁17でその圧力が調整され、更に作動弁18を通って燃料電池5に供給されるようになっている。また、第2水素ガスボンベ7−2の水素ガスは手動弁15−2、空気圧作動弁16−2を通り、レギュレータ付自動弁又は半自動切換弁17を通して圧力が調整され、更に作動弁18を通って燃料電池5に供給されるようになっている。また、窒素ガスボンベ14の窒素ガスはレギュレータ19でその圧力が調整され、電磁弁20、21の操作により空気圧作動弁16−1、16−2に供給され、該空気圧作動弁16−1、16−2を開閉操作するようになっており、該電磁弁20.21の操作は制御盤6によって行なわれる。
【0017】
第1水素ガスボンベ7−1内の水素ガス圧は圧力センサ22−1で検出され、その検出出力は制御盤6に入力されている。第2水素ガスボンベ7−2内の水素ガス圧は圧力センサ22−2で検出され、その検出出力は制御盤6に入力されている。また、窒素ガスボンベ14内の窒素ガス圧は圧力センサ23で検出され、その検出出力は制御盤6に入力されている。また、燃料電池5に供給される水素ガスのガス圧は圧力センサ24により検出され、その検出出力は制御盤6に入力されている。
【0018】
また、25−1、25−2はそれぞれ燃料電池室3、水素ガスボンベ室4内の漏れた水素ガスを検出する水素センサであり、その検出出力は制御盤6に入力されている。26は吸気口11から燃料電池室3内に吸気される外気、即ち外気温度を検出する温度センサであり、27は燃料電池室3内の温度を検出する温度センサである。温度センサ26、27の検出出力は燃料電池5に入力されるようになっている。なお、28は制御盤6に電源を供給する無停電電源装置(UPS)である。燃料電池5の運転により発生する水Wは配管29を通して筐体本体1の外に排水される。また、燃料電池5のカソード排気KEは配管33を通して行われる。
【0019】
なお、30は商用電源、31は分電盤、32は交通信号機管理システム等に代表される重要負荷である。商用電源30から商用電力が給電されている間は、電力切替器9を商用電源側9bに切り換え、分電盤31から商用電力が無停電電源装置(UPS)28や重要負荷32に供給されている。また、制御盤6は温度センサ26からの外気温度検出出力により外気温度を監視し、外気温度が低い場合、燃料電池室3内の温度が燃料電池5を起動・運転する適する所定の温度範囲に維持できるようにスペースヒータ13を運転/停止している。
【0020】
そして商用電源30が停電した場合、制御盤6は、電磁弁20、21の操作により、空気圧作動弁16−1、16−2を開くことにより、第1水素ガスボンベ7−1又は第2水素ガスボンベ7−2からレギュレータ付自動弁又は半自動切換弁17を介して圧力調整された水素ガスを燃料電池5に供給し、該燃料電池5が起動し発電を開始する。また、電力切替器9を燃料電池9a側に切り換え、燃料電池5で発電された電力を重要負荷32に給電する。
【0021】
上記構成の非常用燃料電池発電装置において、装置異常の検出項目には、図2に示すように、(a)水素ガス漏洩(燃料電池室)、(b)水素ガス漏洩(ボンベ室)、(c)燃料電池異常、(d)水素ガス供給圧力高、(e)窒素ガスボンベ圧力低、(f)水素ガスボンベ圧力低の6項目がある。
【0022】
上記異常項目(a)の水素ガス漏洩の「内容」は、燃料電池室3内に水素ガスの漏洩がある場合である。この場合の「処置」は、直ちにシステム(装置)の運転を停止し、水素ガス容器(第1水素ガスボンベ7−1、第2水素ガスボンベ)の直近に設置した遮断弁(空気圧作動弁16−1、16−2)により、水素ガスの供給を遮断する必要がある。異常のグレードは「A」、即ち「直ちに装置の停止」である。燃料電池室3内に水素ガスの漏洩は水素センサ25−1で検出され制御盤6に入力されているから、この判断は制御盤6で行う。
【0023】
上記異常項目(b)の水素ガス漏洩の「内容」は、水素ガス容器室(水素ガスボンベ室)4内に水素ガスの漏洩がある場合である。この場合の「処置」は上記異常項目(a)と同様、直ちにシステム(装置)の運転を停止し、水素ガス容器(第1水素ガスボンベ7−1、第2水素ガスボンベ)の直近に設置した遮断弁(空気圧作動弁16−1、16−2)により、水素ガスの供給を遮断する必要がある。異常のグレードは「A」、即ち「直ちに装置の停止」である。水素ガス容器室4内に水素ガスの漏洩は水素センサ25−2で検出され制御盤6に入力されているから、この判断は制御盤6で行う。
【0024】
上記異常項目(c)の燃料電池異常の「内容」は燃料電池ユニット(燃料電池5)の故障であり、この場合の「処置」は上記異常項目(a)と同様、直ちにシステム(装置)の運転を停止し、異常のグレードは「A」、即ち「直ちに装置の停止」である。この判断は制御盤6で行う。
【0025】
上記異常項目(d)の水素ガス供給圧力高の「内容」は燃料電池ユニット(燃料電池5)に供給する水素ガス圧力が設定値以上に高くなった場合である。通常の水素ガス供給圧力は0.2MPa程度であり、燃料電池5には安全弁が設置されており、水素ガス供給圧力が異常に高くなっても機器の損傷のおそれがない。仮に安全弁が作動した場合は筐体内の水素センサーによりシステムは直ちに停止するようになっている。従って、「処置」としては装置の運転継続であり、グレードは「B」、即ち「運転継続可」である。水素ガス供給圧力は圧力センサ24で検出され制御盤6に入力されているから、この判断は制御盤6で行う。
【0026】
上記異常項目(e)の窒素ガスボンベ圧力低の「内容」は、窒素ガスボンベ14の充填圧力が設定値以下に低下した場合である。水素ガスの遮断弁には空気圧作動弁16−1、16−2を使用し、該空気圧作動弁16−1、16−2の駆動源として窒素ガスボンベ14からの窒素ガスを使用している。従って、窒素ガスがなくなった場合水素ガスの供給がストップしてしまうため窒素ガス圧力が低下したら、早めに窒素ガスボンベ14の交換が必要である。窒素ガス圧力低アラームは交換時期を連絡するものであり、警告発生後も本当に窒素ガスがなくなるまでシステム(装置)の運転は可能である。従って、「処置」としては装置の運転継続であり、グレードは「B」、即ち「運転継続可」である。窒素ガスボンベ圧力は圧力センサ23で検出され制御盤6に入力されているから、この判断は制御盤6で行う。
【0027】
上記異常項目(f)の水素ガスボンベ圧力低の「内容」は、水素ガス容器(第1水素ガスボンベ7−1又は第2水素ガスボンベ7−2)内の充填圧力が設定値以下に低下した場合である。これは水素ガスボンベの交換時期を連絡するためのものであり、警報発生後も本当に水素ガスがなくなるまでシステム(装置)の運転は可能である。従って、「処置」としては装置の運転継続であり、グレードは「B」である。水素ガスボンベ圧力は圧力センサ22−1、22−2で検出され制御盤6に入力されているから、この判断は制御盤6で行う。
【0028】
制御盤6は上記各異常項目が発生したら、その異常内容を外部、例えば複数の非常用燃料電池発電装置を管理するセンターに通報するようになっている。
【0029】
上記異常項目(e)の窒素ガスボンベ圧力低、(f)の水素ガスボンベ圧力低のアラームはいずれもガス圧力が低下しそろそろ窒素ガスボンベ14、第1水素ガスボンベ7−1又は第2水素ガスボンベ7−2の交換時期を連絡するためのアラームであり、このアラームが出た場合でも、本当にガス圧力がなくなり、非常用燃料電池発電装置の運用ができなくなるまで、非常運転を継続しても安全上なんの問題もない。
【0030】
窒素ガスボンベ14の圧力低の設定値を1MPaとした場合、窒素ガスを駆動源とする遮断弁(空気圧作動弁16−1、16−2)は0.3MPa以上の駆動源圧力があれば作動可能であるので、アラームが出た後も0.7MPaの猶予がある。また、窒素ガスは恒常的に消費するものではなく、遮断弁を動作させるときだけ一定量消費されるものであるので、漏洩がない限り前記0.7MPaの猶予があれば、時間的にかなりの余裕があるといえる。
【0031】
第1及び第2水素ガスボンベ7−1、7−2の圧力低の設定値は通常自動又は半自動切換弁17の切換圧力設定値よりも高くしている。両設定値を近い値とした場合、自動又は半自動切換弁17の圧力検出と水素ガスボンベ7−1、7−2の圧力の検出に誤差があると、自動又は半自動切換弁17が切替わっても水素ガスボンベ圧力低アラームが出力されない可能性があるための処置である。自動又は半自動切換弁17の切換圧力設定値が1MPaの場合、水素ガスボンベ圧力低の設定値を1.5MPaに設定したとすると、アラーム発生後でも使用可能な水素ガス量は図3に示すようななる。
【0032】
図3において、縦軸は水素ガスボンベの圧力BP、横軸は時間を示す。P1(=14.7MPa)は第1水素ガスボンベ7−1及び第2水素ガスボンベ7−2の圧力、P2(=1.5MPa)は第1水素ガスボンベ7−1のアラーム発点、P3(=1.5MPa)は第2水素ガスボンベ7−2、P4(=0.1MPa)は燃料電池5が運転可能な最低燃料供給圧力である。GQ1はアラーム発生後も第1水素ガスボンベ7−1の水素ガスを使用できる量、GQ2はアラーム発生後も第2水素ガスボンベ7−2の水素ガスを使用できる量を示す。
【0033】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る非常用燃料電池発電装置のシステム構成例を示す図である。(実施例1)
【図2】非常用燃料電池発電装置で発生する異常検出項目例を示す図である。
【図3】非常用燃料電池発電装置において水素ガスボンベのアラーム発生後に利用できる水素ガス量を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1 筐体本体
2 仕切壁(隔壁)
3 燃料電池室
4 水素ガス容器室(水素ガスボンベ室)
5 燃料電池
6 制御盤
7 水素ガスボンベ
8 燃料電池室換気ファン
9 電力切替器
10 排気口
11 吸気口
12 プレフィルタ
13 スペースヒータ
14 窒素ガスボンベ
15 手動弁
16 空気圧作動弁
17 レギュレータ付自動弁又は半自動切換弁
18 作動弁
19 レギュレータ
20 電磁弁
21 電磁弁
22 圧力センサ
23 圧力センサ
24 圧力センサ
25 水素センサ
26 温度センサ
27 温度センサ
28 無停電電源装置(UPS)
29 配管
30 商用電源
31 分電盤
32 重要負荷
33 配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池発電ユニットとその燃料となる水素ガスを収容した水素ガス容器を備え、商用電力の供給が停止した場合それを検知し、手動又は自動で前記燃料電池発電ユニットを起動し発電した電力を負荷に供給する非常用燃料電池発電装置において、
前記燃料電池発電ユニットの運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知する異常内容検知手段と、該異常内容を外部に通報する異常内容通報手段とを設け、
前記異常内容により安全上の理由から直ちに前記燃料電池発電ユニットを停止させる必要のある異常と、安全上の問題はなくそのまま該燃料電池発電ユニットの運転を継続できる異常とに判定し、該判定結果に基き該燃料電池発電ユニットの停止、運転の継続或いは待機状態の継続を行う管理制御手段を設けたことを特徴とする非常用燃料電池発電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の非常用燃料電池発電装置において、
前記負荷が信号機を代表とする交通管理システムであることを特徴とする非常用燃料電池発電装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の非常用燃料電池発電装置において、
前記燃料電池発電ユニットの燃料電池が固体高分子形燃料電池であることを特徴とする非常用燃料電池発電装置。
【請求項4】
燃料電池発電ユニットとその燃料となる水素ガスを収容した水素ガス容器を備え、商用電力の供給が停止した場合それを検知し、手動又は自動で前記燃料電池を起動し発電した電力を負荷に供給する非常用燃料電池発電装置の管理運転方法において、
前記燃料電池発電ユニットの運転中或いは待機中に装置に異常が発生した場合にその異常の内容を検知する異常内容検知手段と、該異常内容を外部に通報する異常内容通報手段とを設け、
前記異常内容により安全上の理由から直ちに前記燃料電池発電ユニットを停止させる必要のある異常と、安全上の問題はなくそのまま該燃料電池発電ユニットの運転を継続できる異常とに判定し、該判定結果に基き該燃料電池発電ユニットの停止、運転の継続或いは待機状態の継続を行うことを特徴とする非常用燃料電池発電装置の管理運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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