説明

非破壊検査装置と非破壊検査方法

【課題】強力な紫外光を照射して鮮明な外乱光の影響を受けない撮影をする。
【解決手段】
紫外線発光ダイオード14の光源15は、被撮影箇所近傍に蛍光体22を付着させた被写体12の表面に、パルス状の紫外光を照射する。カメラ16は、被写体12の表面に対する紫外光照射開始後であって蛍光体22の輝度が周囲よりも高くなったときから所定時間だけ、被写体12の光像を受け入れて画像信号を取得する。同期制御回路20は、このようにカメラを制御する露光制御信号を生成する。紫外線発光ダイオードの光源を用いてパルス状の紫外光を照射するので、強力な紫外光を照射できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として金属表面の亀裂等による傷の検出や分析に適する非破壊検査装置と非破壊検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種金属製品の非破壊検査には探傷装置が使用される。その傷の状態を解析するために、探傷場所を撮影して取得した画像データを利用する技術が開発されている(特許文献1参照)。さらに、撮影した画像の品質を高めるために、光源に紫外線発光ダイオードを使用した技術も開発されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−150908号公報
【特許文献2】特開2004−239749号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
従来、金属表面の探傷試験のための光源には、特許文献1や特許文献2のように、紫外線蛍光管や紫外線発光ダイオードが使用されていた。紫外線蛍光管は、輝度が高く、十分な光量を確保できる。しかし、紫外線蛍光管は小型化が難しく、割れやすいという問題がある。また、例えば、車両等の大型装置の一部を検査するときには、探傷試験装置を持ち込むことができないので、車両の該当部分を分解して探傷試験装置にセットしなければならない。
【0004】
紫外線発光ダイオードは、小型軽量化が可能で、機動性に優れている。即ち、自由度が高く、車両等の大型装置に持ち込んで直接検査ができるという利点がある。しかしながら、十分な光量を得るのが難しいという問題がある。また、いずれの場合でも、被撮影箇所近傍に付着させた蛍光体を発光させて、肉眼で観察をするので、外来光の影響を受けると試験対象を観察し難くなる。従って、周囲の照明を消したり暗幕を設置したりするといった準備作業が必要になるという問題があった。
本発明は以上の課題を解決する非破壊検査装置と非破壊検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
被撮影箇所近傍に蛍光体を付着させた被写体表面に、パルス状の紫外光を照射する紫外線発光ダイオードの光源と、上記被写体表面に対する紫外光照射開始後であって上記蛍光体の輝度が周辺より高くなったときから、上記紫外光照射終了開始以前の所定時間だけ、上記被写体の光像を受け入れて画像信号を取得するように、カメラを制御する露光制御信号を生成する、同期制御回路を備えたことを特徴とする非破壊検査装置。
【0006】
紫外線発光ダイオードの光源を用いてパルス状の紫外光を照射するので、強力な紫外光を照射できる。被写体表面に対する紫外光照射開始後であって前記蛍光体の輝度が周辺より高くなったときから必要な所定時間だけ露光させるので、被写体が鮮明に発光したタイミングで撮影ができる。また、紫外光照射終了開始以前に露光を終了させるので、必要な画像データ取得後の外乱光の妨害を受けない。
【0007】
〈構成2〉
上記被写体表面の被撮影箇所とその周辺に、ほぼ均一に蛍光体が付着されていることを特徴とする構成1に記載の非破壊検査装置。
【0008】
被写体表面の被撮影箇所とその周辺にほぼ均一に蛍光体が付着されているので、被写体の主要部を明瞭に撮影できる。
【0009】
〈構成3〉
上記紫外線発光ダイオードは、時間幅が100μ秒以上3m秒以下の電気パルスにより駆動されて発光する紫外線発光ダイオードであることを特徴とする構成1または2に記載の非破壊検査装置。
【0010】
紫外線発光ダイオードを時間幅が100μ秒以上3m秒以下の電気パルスにより駆動すると、高い発光強度で被写体を照射できる。
【0011】
〈構成4〉
上記カメラはビデオカメラであって、上記同期制御回路は、上記カメラから取得したビデオ信号から抽出した同期制御信号により、所定のタイミングで所定時間上記紫外線発光ダイオードを駆動する紫外線発光制御信号を生成することを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の非破壊検査装置。
【0012】
ビデオカメラを使用すると、カメラが出力するビデオ信号から、同期制御信号を取得できる。この同期制御信号を利用して紫外線発光ダイオードを駆動する紫外線発光制御信号を生成すれば、撮影動作と同期させて、自動的にパルス状の紫外光を繰り返し照射することができる。
【0013】
〈構成5〉
上記カメラは、紫外線を遮断する紫外線フィルタを介して、被撮影箇所を撮影することを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載の非破壊検査装置。
【0014】
カメラで撮影可能な可視光のみを受け入れて撮影をすることができる。
【0015】
〈構成6〉
被写体表面の被撮影箇所近傍に蛍光体を付着させ、上記被撮影箇所近傍に、紫外線発光ダイオードの光源により、パルス状の紫外光を照射し、同期制御回路により露光制御信号を生成して、上記被写体表面に対する紫外光照射開始後であって上記蛍光体の輝度が最大値近傍に達したときから、上記紫外光照射終了開始以前の所定時間だけ、上記被写体の光像を受け入れて画像信号を取得するように、カメラを制御することを特徴とする非破壊検査方法。
【0016】
〈構成7〉
上記被写体表面の被撮影箇所とその周辺に、ほぼ均一に蛍光体を付着させることを特徴とする構成6に記載の非破壊検査方法。
【0017】
〈構成8〉
時間幅が100μ秒以上3m秒以下の電気パルスにより、紫外線発光ダイオード光源を駆動して発光させることを特徴とする構成6または7に記載の非破壊検査方法。
【0018】
〈構成9〉
上記カメラはビデオカメラであって、上記同期制御回路は、上記カメラから取得したビデオ信号から抽出した同期制御信号により、所定のタイミングで所定時間上記紫外線発光ダイオードを駆動することを特徴とする紫外線発光制御信号を生成する構成6乃至8のいずれかに記載の非破壊検査方法。
【0019】
〈構成10〉
上記カメラは、紫外線を遮断する紫外線フィルタを介して、被撮影箇所を撮影することを特徴とする構成6乃至9のいずれかに記載の非破壊検査方法。
【発明の効果】
【0020】
(1)紫外線発光ダイオードによりパルス状の紫外光を照射するので、高いエネルギ密度の紫外光を発生できる。
(2)被撮影箇所近傍に付着させた蛍光体を発光させて、最大輝度を呈したときの所定時間だけ被撮影箇所を撮影するので、外来光等の影響が少ない。従って、暗幕等の準備無しで、周囲が比較的明るい場所でも明瞭に対象物の探傷検査ができる。
(3)紫外線発光ダイオードをバッテリ等の携帯電源で駆動したときは、小型軽量化が可能で機動性に優れた装置が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は本発明の非破壊検査装置10の概略構成図である。
非破壊検査装置10は、紫外線発光ダイオード14を使用した光源15とカメラ16と電源18と同期制御回路20とを備える。被写体12の被撮影箇所近傍に蛍光体22を付着させる。光源15で被写体12の表面にパルス状の紫外光を照射する。なお、以下の実施例では図示しない電磁石等により渦電流を発生させて、蛍光体22を被写体12表面の傷等に万遍なく浸透させる。カメラ16はビデオカメラである。カメラ16で撮影して取得されたビデオ信号はビデオモニタ30に転送される。
【0023】
図2は本発明の非破壊検査装置10の回路ブロック図である。図3は被写体12の表面付近の横断面図である。
カメラ16は、紫外線を遮断する紫外線フィルタ36や光学レンズ38を通じて被写体12の光像を受け入れる。カメラ16には、例えば、CCDデバイスを使用する。図3のように、被写体12の表面の被撮影箇所とその近傍に、ほぼ均一に蛍光体22が付着されている。被撮影箇所に傷があれば、蛍光体22は、その傷の内部にも進入する。光源15から紫外光が照射されると蛍光体22が発光して、被撮影箇所全体を発光させ、明瞭な画像の撮影を可能にする。カメラ16のCCDは紫外線領域もある程度感度があるので紫外線フィルタ36を使用して紫外線領域をカットすることにより蛍光体発光がより鮮明になる。
【0024】
図4は上記のカメラによる露光制御タイミングチャートである。
カメラ16は、時刻T1〜T2の間図示しないシャッタを開いて露光制御する。シャッタは、時刻T1〜T2の間だけ、光学レンズ38を通じて被写体12の光像を受け入れる制御をする。シャッタはCCDデバイスへの入力光を物理的に遮断する液晶シャッタのようなものでもよいし、CCDデバイスの実効的な露光時間を電気的に制御する制御回路でもよい。この露光制御信号51のパルス幅は時間t1である。
【0025】
カメラ16は、上記の露光動作を周期的に繰り返して、1フレーム分ずつ被写体の画像信号を取得する。ビデオ信号はこの画像信号を所定の周期で連続的に出力する信号である。カメラは、ビデオ信号のフレーム転送制御のために同期制御信号52を使用する。同期制御回路20は、ビデオ信号から、この同期制御信号52を抽出して、紫外線LEDの発光制御に使用するトリガータイミング信号53を生成する。一般のスチールカメラではシャッタとの同期に、複雑な制御回路が必要になる。ビデオカメラでは、ビデオ信号から同期制御信号52を自動的に抽出できるので、カメラ側に何の手を加えることなく同期制御が容易にできるという効果がある。
【0026】
トリガータイミング信号53は、同期制御信号52の立ち下がりのタイミング(時刻T4)で立ち上がり、単位時間だけハイレベルになるパルス信号である。なお、この実施例で説明する各パルス信号の極性は、回路の設計に応じて任意に選定できる。
【0027】
同期制御回路20は、トリガータイミング信号53をt4時間遅延させて、遅延トリガー信号54を生成する。この遅延トリガー信号54の立ち上がり時刻T0は、カメラの露光開始時刻T1より時間t2だけ前になるように設定されている。紫外線発光制御信号55は、遅延トリガー信号54の立ち上がりのタイミング(時刻T0)で立ち上がり、時間幅t3を有するパルス信号である。紫外線発光制御信号55は露光制御信号51の立ち上がり時刻T2以後に立ち下がる。紫外線発光制御信号55がハイレベルの間、紫外線LEDを発光させるための電力が供給される。この制御により、紫外線LEDの発光する時間は露光時間より長めになり、t1<t3となる。蛍光体発光強度56は、図のように変化する。蛍光体が発光しても、周辺のほうが明るいと、明瞭な撮影はできない。破線Kは周辺の明るさのレベルを示す。蛍光体の輝度が周辺より高くなると、被写体の像が明瞭に浮かび上がる。このタイミングで露光を開始し、その後撮影に必要な所定時間だけ、露光するとよい。この露光時間は、CCDデバイスの感度や紫外線LEDの発光強度に応じて選定すればよい。実測をして経験値を算出し、制御回路に記憶させるとこのタイミングで制御できる。
【0028】
図5は、紫外線発光ダイオード14の発光時間と蛍光体の発光強度の変化を示す説明図である。
上記の紫外線発光ダイオード14を発光させる時間Gは、100μ秒以上3m秒以下であることが好ましい。発光時間Gが100μ秒に満たないと、紫外線発光ダイオード14を発光させるために十分な電気エネルギを供給できない。一方、発光時間Gが3m秒を越えると、紫外線発光ダイオード14の特性上、低輝度で発光させなければならず、蛍光体を高輝度で発光させることができない。また、カメラの露光時間も長くなりその分外来光の影響も受けやすくなる。流す電流を制御する時間があまり長くなると連続点灯と変わらなくなる。ストロボ的な発光での有意義性が失われない程度のパルス幅で発光させることが好ましい。
【0029】
図5のように、紫外線発光ダイオード14を発光させるための電気エネルギ供給量には限界がある。図5(a)に示すように、発光時間が短ければ高輝度で発光させることができる。このときは、蛍光体は高輝度で発光する。図5(b)に示すように、長時間発光させるときは、輝度を下げなければならない。このときは、蛍光体の発光輝度が低くなってしまう。以上のような問題に対処するため紫外線発光時間Gは、100μ秒以上3m秒以下とする。
【0030】
図6はフィルタの効果説明図である。
紫外線発光ダイオードから発射された紫外線は、被写体12を照射する。蛍光体22はこの紫外線を吸収して強く光を発する。カメラ16はこの可視光を撮影する。従って、撮影画像に影響を与えることがある紫外線の入射を排除する。また、同時に外来光による可視光も被写体から反射される。しかし、上記のように、蛍光体が周辺より明るく発光しているときだけ露光をするように制御するので、被写体の鮮明な撮影に必要な光のみをカメラ側に入力させることができる。
【実施例2】
【0031】
図7は、非破壊検査作業全体の作業手順のフローチャートである。
これは、非破壊検査を行う担当者の作業手順を示している。まず、ステップS11で、検査対象の設置準備をする。例えば、被写体表面を清浄処理し、撮影環境を整える。次に、ステップS12で、検査対象に蛍光体を散布する。さらに、ステップS13で渦電流の発生処理をする。これにより、被写体の被撮影箇所近傍に、その傷の内部に至るまで、蛍光体が付着する。即ち、図3に示した状態になる。
【0032】
ステップS14で、図1に示したような装置により、被写体に紫外線を照射する。ステップS15では、カメラにより被写体を撮影をする。このステップS14と15の動作は、次の図8で詳細に説明する。ステップS16で、ビデオモニタの監視をする。そして、ステップS17で、撮影された画像の評価をする。ステップS18で最適画像が取得できたかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときは作業を終了する。ノーのときはステップS14の処理に戻り、被写体のカメラによる撮影を繰り返す。
【0033】
図8は、本発明の非破壊検査装置の動作フローチャートである。
この処理は、非破壊検査装置の内部で自動的に実行される。まず、ステップS21で、非破壊検査装置の電源がオンされる。ステップS22では、カメラ16が動作を開始して、ビデオモニタ30にビデオ信号を出力する。この信号を同期制御回路20側にも送り込む。ステップS23では、同期制御回路20が同期制御信号52を抽出する。ステップS24では、同期制御回路20がトリガータイミング信号53を生成する。次に同期制御回路20は、ステップS25でトリガータイミング信号53を設定時間だけ遅延して、ステップS26で遅延トリガー信号54を生成する。さらに、ステップS27で紫外線発光制御信号55を生成する。
【0034】
同期制御回路20はこの信号を光源15に供給して、ステップS28で紫外線発光ダイオード14を駆動する。ステップS29では、カメラ16が、図4に示すタイミングで露光動作して、画像信号を取得する。カメラ16は、ステップS30で、撮影したビデオ信号をビデオモニタ30に転送する。ステップS31では、装置の電源がOFFされたかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときは処理を終了し、ノーのときはステップS22の処理にもどって、再びステップS22〜S30の動作を繰り返す。
【0035】
以上のようにして、紫外線発光ダイオード14の発光動作とカメラ16の露光動作が同期しているので、渦電流処理により傷口に染み入った蛍光体が発光し、最適のタイミングで被写体の画像が撮影できる。カメラ16は金属面の傷口から出た可視光を撮影するが、同時に紫外光も金属面より反射して出てくる。そこで、紫外線を遮断するフィルターを使用した。また、蛍光体が有効に発光している時間以外で露光をすると、無用な外来光の入射比率が高まり、S/N比(信号対雑音比)が悪くなる。このために、カメラは最小限必要な時間だけ露光する。こうして、最適の探傷ができる。通常、このような探傷検査は蛍光塗料の紫外線に対する振る舞いを考慮して、暗幕等を用いて暗くして行う。太陽光が入り込むような明るい屋外の場所では可視光などの外来光が大きすぎて蛍光部分の明かりが見え難くなる。
【0036】
連続点灯している光源で対象物を照射し、これをカメラで撮影すると、コントラストが悪くなる。明るい場所で撮影してもコントラストが悪くなる。本発明の装置では、発光ダイオードを短時間強く発光させて蛍光体に大きな光エネルギーを供給し、蛍光体が最大輝度に発光したときに撮影をするので、コントラストが非常によい。カメラを用いて撮影をする対象は蛍光体であるから、カメラに対して周りから余分な光が差し込むのを防止できる。屋外の場合直射日光で10万ルックス程度になる。日の当たる場所では1万ルックス程度になる。しかし、日陰や曇りの状態では明るさが10分の一以下に弱まる。本発明では直射日光を避けて日陰にする程度で十分S/N比の良い撮影ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の非破壊検査装置の概略構成図である。
【図2】本発明の非破壊検査装置の回路ブロック図である。
【図3】被写体の表面付近の横断面図である。
【図4】カメラによる露光制御タイミングチャートである。
【図5】紫外線発光ダイオード14の発光時間と蛍光体の発光強度の変化を示す説明図である。
【図6】フィルタの効果説明図である。
【図7】非破壊検査作業全体の作業手順のフローチャートである。
【図8】本発明の非破壊検査装置の動作フローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
10 非破壊検査装置
12 被写体
14 紫外線発光ダイオード
15 光源
16 カメラ
18 電源
20 同期制御回路
22 蛍光体
24 光学系
26 DC/DCコンバータ
28 バッテリ
30 ビデオモニタ
36 紫外線フィルタ
38 レンズ
51 露光制御信号
52 同期制御信号
53 トリガータイミング信号
54 遅延トリガー信号
55 紫外線発光制御信号
56 蛍光体発光強度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被撮影箇所近傍に蛍光体を付着させた被写体表面に、パルス状の紫外光を照射する紫外線発光ダイオードの光源と、
前記被写体表面に対する紫外光照射開始後であって前記蛍光体の輝度が周辺より高くなったときから所定時間だけ、前記被写体の光像を受け入れて画像信号を取得するように、カメラを制御する露光制御信号を生成する、同期制御回路を備えたことを特徴とする非破壊検査装置。
【請求項2】
前記被写体表面の被撮影箇所とその周辺に、ほぼ均一に蛍光体が付着されていることを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項3】
前記紫外線発光ダイオードは、時間幅が100μ秒以上3m秒以下の電気パルスにより駆動されて発光する紫外線発光ダイオードであることを特徴とする請求項1または2に記載の非破壊検査装置。
【請求項4】
前記カメラはビデオカメラであって、前記同期制御回路は、前記カメラから取得したビデオ信号から抽出した同期制御信号により、所定のタイミングで所定時間前記紫外線発光ダイオードを駆動する紫外線発光制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の非破壊検査装置。
【請求項5】
前記カメラは、紫外線を遮断する紫外線フィルタを介して、被撮影箇所を撮影することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の非破壊検査装置。
【請求項6】
被写体表面の被撮影箇所近傍に蛍光体を付着させ、
前記被撮影箇所近傍に、紫外線発光ダイオードの光源により、パルス状の紫外光を照射し、
同期制御回路により露光制御信号を生成して、
前記被写体表面に対する紫外光照射開始後であって前記蛍光体の輝度が最大値近傍に達したときから、前記紫外光照射終了開始以前の所定時間だけ、前記被写体の光像を受け入れて画像信号を取得するように、カメラを制御することを特徴とする非破壊検査方法。
【請求項7】
前記被写体表面の被撮影箇所とその周辺に、ほぼ均一に蛍光体を付着させることを特徴とする請求項6に記載の非破壊検査方法。
【請求項8】
時間幅が100μ秒以上3m秒以下の電気パルスにより、紫外線発光ダイオード光源を駆動して発光させることを特徴とする請求項6または7に記載の非破壊検査方法。
【請求項9】
前記カメラはビデオカメラであって、前記同期制御回路は、前記カメラから取得したビデオ信号から抽出した同期制御信号により、所定のタイミングで所定時間前記紫外線発光ダイオードを駆動することを特徴とする紫外線発光制御信号を生成する請求項6乃至8のいずれかに記載の非破壊検査方法。
【請求項10】
前記カメラは、紫外線を遮断する紫外線フィルタを介して、被撮影箇所を撮影することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の非破壊検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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