靴下
【課題】足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供する。
【解決手段】靴下10は、爪先部11、土踏まず部13と爪先部11との間の部分12、土踏まず部13、踵部14、及び甲部からすね部を経由して履口に至る部分15を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸で編成してなる。この靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される。
【解決手段】靴下10は、爪先部11、土踏まず部13と爪先部11との間の部分12、土踏まず部13、踵部14、及び甲部からすね部を経由して履口に至る部分15を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸で編成してなる。この靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用により、足部が暖かく保持され、血行が良くなる靴下に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遠赤外線放射を利用する技術の開発が盛んに行われている。遠赤外線放射を利用する技術は、例えば暖房装置としてのヒーター等に応用され、人体等が熱吸収するのに適した熱放射体として、環状セラミックの中に熱源を入れたヒーターの構造等が知られている。
【0003】
特許文献1には、熱源を用いずに人体に遠赤外線を作用させることを目的とし、足首から上部位に接する靴下の内面に、遠赤外線を放射する放射材料を転写した靴下の発明が開示されている。
【特許文献1】特開平11−279804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1等の従来の遠赤外線を放射する放射材料を含む靴下は、着用時の足部の暖まり方が不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【0007】
そして、本発明は、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係る靴下は、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る靴下は、第1発明において、爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、編成してなることを特徴とする。
【0010】
第3発明に係る靴下は、第1発明において、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の靴下は、その理由は明らかではないが、後述する評価試験で明らかなように、着用した靴下の表面温度が高くなっており、足部が十分に暖かく保持される効果を奏する。
また、その理由は明らかではないが、後述する評価試験で明らかなように、人体に帯電していた静電気が除去される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき、具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る靴下10を示す平面図である。
靴下10は、爪先部11、土踏まず部13と爪先部11との間の部分12、土踏まず部13、踵部14、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分15を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸で編成してなる。
【0013】
[性能評価試験]
実施の形態1の靴下10の性能評価を行うために、以下の評価試験を行った。
(1)人体の体表面の皮膚温度、及び人体が着用している衣服及び靴下の表面温度の測定 13人の女子高校生に、白色一色の靴下と、実施の形態1の靴下10とをそれぞれ着用してもらい、NEC(株)製の「サーモトレーサ5108ME」を用い、各人の体表面の皮膚温度、及び各人が着用している衣服及び靴下の表面温度の測定を獣医師により行った。
その結果を図2〜図27に示す。
【0014】
図2は、被験者Aが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図3は、被験者Aが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図4は、被験者Bが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図5は、被験者Bが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図6は、被験者Cが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図7は、被験者Cが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図8は、被験者Dが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図9は、被験者Dが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図10は、被験者Eが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図11は、被験者Eが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図12は、被験者Fが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図13は、被験者Fが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図14は、被験者Gが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図15は、被験者Gが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図16は、被験者Hが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図17は、被験者Hが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図18は、被験者Iが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図19は、被験者Iが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図20は、被験者Jが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す図、図21は、被験者Jが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図22は、被験者Kが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図23は、被験者Kが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図24は、被験者Lが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図25は、被験者Lが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図26は、被験者Mが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図27は、被験者Mが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【0015】
図2〜図27より、各被験者とも、白色一色の靴下を着用した場合は、該靴下の表面温度は低いが、靴下10を着用した場合、他部と比較して温度が高くなっており、この靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保たれることが分かる。
【0016】
(2)人体の静電気の測定
春日電気(株)製の「人体電位計NK3001」を用い、19人の女子高校生に対して、実施の形態1の靴下10の着用前と着用後それぞれの電位を測定した。その結果を図28に示す。
図28は、各被験者につき、靴下10の使用前と使用後とで電位を測定した結果を示すグラフである。グラフの横軸は、被験者No.、縦軸は電位である。
図28より、各人とも、靴下10を着用することにより、体に帯電していた静電気が除去されたことが分かる。
【0017】
以上の性能評価試験により、本実施の形態の靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去されることが確認された。
【0018】
実施の形態2.
図29は、本発明の実施の形態2に係る靴下20を示す平面図である。
靴下20は、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、緑色部分21、黄色部分22、紫色部分23、赤色部分24及び青色部分25と、縞模様状に編成してなる。
この靴下20を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去されることが確認された。
【0019】
なお、本実施の形態においては、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順で、縞模様状に編成した場合につき説明しているが、これに限定されるものではなく、この逆の順で、縞模様状に編成することにしてもよい。
【0020】
また、本発明の靴下は、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順に配色し、編成してあればよく、前記実施の形態1及び2で示した場合に限定されない。
例えば、多角形が相似状に拡がる模様につき、上記の配色を施すことにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態1に係る靴下を示す平面図である。
【図2】被験者Aが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図3】被験者Aが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図4】被験者Bが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図5】被験者Bが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図6】被験者Cが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図7】被験者Cが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図8】被験者Dが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図9】被験者Dが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図10】被験者Eが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図11】被験者Eが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図12】被験者Fが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図13】被験者Fが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図14】被験者Gが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図15】被験者Gが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図16】被験者Hが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図17】被験者Hが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図18】被験者Iが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図19】被験者Iが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図20】被験者Jが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図21】被験者Jが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図22】被験者Kが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図23】被験者Kが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図24】被験者Lが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図25】被験者Lが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図26】被験者Mが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図27】被験者Mが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図28】各被験者につき、実施の形態1に係る靴下の使用前と使用後とで電位を測定した結果を示すグラフである。
【図29】本発明の実施の形態2に係る靴下を示す平面図である。
【符号の説明】
【0022】
10 靴下
11 爪先部
12 土踏まず部と爪先部との間の部分
13 土踏まず部
14 踵部
15 甲部からすね部を経由して履口部に至る部分
20 靴下
21 緑色部分
22 黄色部分
23 紫色部分
24 赤色部分
25 青色部分
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用により、足部が暖かく保持され、血行が良くなる靴下に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遠赤外線放射を利用する技術の開発が盛んに行われている。遠赤外線放射を利用する技術は、例えば暖房装置としてのヒーター等に応用され、人体等が熱吸収するのに適した熱放射体として、環状セラミックの中に熱源を入れたヒーターの構造等が知られている。
【0003】
特許文献1には、熱源を用いずに人体に遠赤外線を作用させることを目的とし、足首から上部位に接する靴下の内面に、遠赤外線を放射する放射材料を転写した靴下の発明が開示されている。
【特許文献1】特開平11−279804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1等の従来の遠赤外線を放射する放射材料を含む靴下は、着用時の足部の暖まり方が不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【0007】
そして、本発明は、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなることにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去される靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係る靴下は、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る靴下は、第1発明において、爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、編成してなることを特徴とする。
【0010】
第3発明に係る靴下は、第1発明において、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の靴下は、その理由は明らかではないが、後述する評価試験で明らかなように、着用した靴下の表面温度が高くなっており、足部が十分に暖かく保持される効果を奏する。
また、その理由は明らかではないが、後述する評価試験で明らかなように、人体に帯電していた静電気が除去される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき、具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る靴下10を示す平面図である。
靴下10は、爪先部11、土踏まず部13と爪先部11との間の部分12、土踏まず部13、踵部14、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分15を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸で編成してなる。
【0013】
[性能評価試験]
実施の形態1の靴下10の性能評価を行うために、以下の評価試験を行った。
(1)人体の体表面の皮膚温度、及び人体が着用している衣服及び靴下の表面温度の測定 13人の女子高校生に、白色一色の靴下と、実施の形態1の靴下10とをそれぞれ着用してもらい、NEC(株)製の「サーモトレーサ5108ME」を用い、各人の体表面の皮膚温度、及び各人が着用している衣服及び靴下の表面温度の測定を獣医師により行った。
その結果を図2〜図27に示す。
【0014】
図2は、被験者Aが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図3は、被験者Aが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図4は、被験者Bが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図5は、被験者Bが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図6は、被験者Cが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図7は、被験者Cが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図8は、被験者Dが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図9は、被験者Dが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図10は、被験者Eが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図11は、被験者Eが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図12は、被験者Fが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図13は、被験者Fが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図14は、被験者Gが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図15は、被験者Gが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図16は、被験者Hが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図17は、被験者Hが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図18は、被験者Iが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図19は、被験者Iが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図20は、被験者Jが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す図、図21は、被験者Jが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図22は、被験者Kが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図23は、被験者Kが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図24は、被験者Lが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図25は、被験者Lが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図26は、被験者Mが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図、図27は、被験者Mが靴下10を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【0015】
図2〜図27より、各被験者とも、白色一色の靴下を着用した場合は、該靴下の表面温度は低いが、靴下10を着用した場合、他部と比較して温度が高くなっており、この靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保たれることが分かる。
【0016】
(2)人体の静電気の測定
春日電気(株)製の「人体電位計NK3001」を用い、19人の女子高校生に対して、実施の形態1の靴下10の着用前と着用後それぞれの電位を測定した。その結果を図28に示す。
図28は、各被験者につき、靴下10の使用前と使用後とで電位を測定した結果を示すグラフである。グラフの横軸は、被験者No.、縦軸は電位である。
図28より、各人とも、靴下10を着用することにより、体に帯電していた静電気が除去されたことが分かる。
【0017】
以上の性能評価試験により、本実施の形態の靴下10を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去されることが確認された。
【0018】
実施の形態2.
図29は、本発明の実施の形態2に係る靴下20を示す平面図である。
靴下20は、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、緑色部分21、黄色部分22、紫色部分23、赤色部分24及び青色部分25と、縞模様状に編成してなる。
この靴下20を着用することにより、足部が十分に暖かく保持され、人体に帯電していた静電気が除去されることが確認された。
【0019】
なお、本実施の形態においては、履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順で、縞模様状に編成した場合につき説明しているが、これに限定されるものではなく、この逆の順で、縞模様状に編成することにしてもよい。
【0020】
また、本発明の靴下は、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順に配色し、編成してあればよく、前記実施の形態1及び2で示した場合に限定されない。
例えば、多角形が相似状に拡がる模様につき、上記の配色を施すことにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態1に係る靴下を示す平面図である。
【図2】被験者Aが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図3】被験者Aが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図4】被験者Bが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図5】被験者Bが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図6】被験者Cが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図7】被験者Cが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図8】被験者Dが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図9】被験者Dが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図10】被験者Eが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図11】被験者Eが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図12】被験者Fが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図13】被験者Fが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図14】被験者Gが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図15】被験者Gが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図16】被験者Hが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図17】被験者Hが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図18】被験者Iが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図19】被験者Iが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図20】被験者Jが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図21】被験者Jが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図22】被験者Kが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図23】被験者Kが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図24】被験者Lが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図25】被験者Lが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図26】被験者Mが白色一色の靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図27】被験者Mが実施の形態1に係る靴下を着用した場合のサーモグラフィーを示す説明図である。
【図28】各被験者につき、実施の形態1に係る靴下の使用前と使用後とで電位を測定した結果を示すグラフである。
【図29】本発明の実施の形態2に係る靴下を示す平面図である。
【符号の説明】
【0022】
10 靴下
11 爪先部
12 土踏まず部と爪先部との間の部分
13 土踏まず部
14 踵部
15 甲部からすね部を経由して履口部に至る部分
20 靴下
21 緑色部分
22 黄色部分
23 紫色部分
24 赤色部分
25 青色部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることを特徴とする靴下。
【請求項2】
爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で編成してなる請求項1に記載の靴下。
【請求項3】
履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなる請求項1に記載の靴下。
【請求項1】
緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸で、この順又は逆の順に配色し、編成してなることを特徴とする靴下。
【請求項2】
爪先部、土踏まず部と爪先部との間の部分、土踏まず部、踵部、及び甲部からすね部を経由して履口部に至る部分を、それぞれ緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸、及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で編成してなる請求項1に記載の靴下。
【請求項3】
履口部から爪先部にかけて、緑系色の糸、黄系色の糸、紫系色の糸、赤系色の糸及び青系色の糸を用い、この順又は逆の順で、縞模様状に編成してなる請求項1に記載の靴下。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2008−115477(P2008−115477A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−297076(P2006−297076)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(595075469)
【出願人】(595075458)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(595075469)
【出願人】(595075458)
【Fターム(参考)】
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