説明

音声伝送用の電話網を使用するIPテレビ会議を確立する方法

【課題】電話網に接続されている音声通信機器の間、ならびに映像機器およびインターネットネットワークに接続されている映像通信機器の間でテレビ会議を確立する。
【解決手段】この方法は、a)ユーザの音声通信機器ACE1を使用して、別のユーザの音声通信機器ACE2との間で第1の呼を開始すること、b)第1の呼を電話網TNの交換ノードSSPNに経路指定し、音声通信機器ACE1、ACE2の電話番号を含むメッセージを、電話網およびインターネットネットワークに接続されたサービスノードSNに送信すること、c)音声通信機器の間で音声通信をセットアップするために、電話番号がサービスノードのメモリMYに記憶されている場合は、交換ノードSSPNが第1の呼を確立するのを許可すること、およびd)音声通信と並行して、映像通信機器の間で映像通信を確立するために、ユーザの映像通信機器のアドレスを決定することにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークの領域に関し、より詳細には、かかる通信ネットワークにおけるテレビ会議の確立に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークに接続されている、互いに離れた通信機器間でテレビ会議を確立できるようにする、いくつかのソリューションが提案されている。
【0003】
ソリューションの第1の系統では、インターネットネットワークを介して互いに離れたユーザの音声機器および映像機器の間で音声と映像の両方のデータを伝送するために、H.323やSIP(「セッション開始プロトコル」)などのインターネットプロトコル(IP)を使用して、完全IP(インターネットプロトコル)のテレビ会議を提供する。
【0004】
このようなソリューションのファミリーはうまく働くが、その利用は通常、パーソナルコンピュータ(PC)などの通信機器によるIPネットワークの運用に慣れている人々に限定される。さらに、着呼側が、インターネットネットワークを介して呼び出される可能性があることを、通常は予告される必要がある。また、音声および映像を伝送するのに使用される媒体は同一であるため、その媒体に問題がある場合には、通信全体が損なわれ、あるいは停止さえする。
【0005】
ソリューションの第2の系統では、映像データを伝送するのにインターネットネットワークを使用し、同時に音声データを伝送するのに電話網を使用することによって、IP/電話複合式テレビ会議を提供する。
【0006】
この第2の系統の一ソリューションが、特許文献である米国特許出願公開第2002/0083462号明細書に記載されている。この特許の本質は、発呼ユーザ側と着呼ユーザ側の両方共、標準の電話とデジタルカメラと表示手段とが一体化され、標準の電話網(またはPOTS:「単純旧式電話サービス(Plain Old Telephone Service)」)と、((たとえば、いわゆるADSL(「非対称デジタル加入者線」)を用いた)POTSネットワーク、またはケーブルネットワークを介して)インターネットネットワークとに接続された装置を使用することにある。こうした装置は、POTSネットワークを介して、その個別のIPアドレスを含む短いデータバーストを一方から他方へと送信することによって、映像通信を確立する。
【0007】
このソリューションは、テレビ会議の確立がユーザの専用装置によって管理されるため、ユーザにとって便利である。しかし、各ユーザが専用装置を備えている必要がある。
【0008】
この第2の系統のもう1つのソリューションが、特許文献である国際公開第03/092287号パンフレットに記載されている。この特許の本質は、POTSネットワークに接続され、IP通信機器も備えているクライアントの電話を使用し、それによってテレビ会議を確立するよう要求する音声通信を開始することにある。次に、クライアントとその音声および映像機器に関する情報を収集するため、かつPOTSネットワークを介した音声伝送と並行してインターネットネットワークを介した映像伝送の確立を制御するために、コールセンターが、専用WebページをクライアントのIP通信機器に送信する。テレビ会議の電話呼は、コールセンターの統合サーバによって、インターネットコール管理サーバ、コンピュータテレフォニーサーバ、および電話交換機を用いて開始される。
【0009】
このようなソリューションでは、ユーザは、インターネット世界の知識をあまり必要とせず、また専用機器も必要としない。しかし、この場合、ユーザとコールセンターの間のテレビ会議しか行えず、ユーザ対ユーザのテレビ会議は行えない。さらに、このソリューションでは、発呼ユーザもコールセンターも、(映像のない)純音声モードで開始し、その後、任意の時点で、音声と映像の両方のデータ伝送を用いたテレビ会議モードで続行すると決定することができない。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0083462号明細書
【特許文献2】国際公開第03/092287号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、電話網およびインターネットネットワークを介した複合式のユーザ対ユーザIPテレビ会議を確立する方法を提供することである。この方法により、知られている方法の欠点が、少なくとも一部は克服される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的のために、本発明は、(それぞれユーザおよび電話番号に関連し、電話網に接続されている)音声通信機器の間、ならびに(それぞれユーザの一方およびIPアドレスに関連し、かつ映像機器およびインターネットネットワークにそれぞれ接続されている)映像通信機器の間でテレビ会議を確立する方法を提供する。
【0012】
ここで、「音声通信機器」とは、電話番号を有し、電話網を介して少なくとも(音声)電話呼を確立するように構成されている、どんなタイプの通信機器も意味する。したがって、POTSネットワークまたはPSTN(「公衆交換電話網」)に接続されている固定電話でもよく、(GSMネットワーク、GPRS/EDGEネットワーク、UMTSネットワークなどの)セルラー無線ネットワークに接続されている移動電話でもよく、あるいは音声通信モジュールを備えたラップトップまたはPDA(「携帯型情報端末」)でもよく、あるいはインターネットネットワークを介してVoIP(IP上での音声通信)ネットワークに接続された音声通信装置でもよい。
【0013】
さらに、ここで、「映像通信機器」とは、IPアドレスを有し、インターネットネットワークを介して少なくとも映像データを送受信するように構成されている、どんなタイプの通信機器も意味する。したがって、据置きパーソナルコンピュータ(PC)でもよく、(おそらくxDSLネットワークやケーブルネットワークなどにより)インターネットネットワークに接続され、またデジタルビデオカメラなどデジタル映像データを提供する映像機器に接続されたセットトップボックス(すなわちSTB)自体に接続されている、テレビ(TV)受像機でもよい。
【0014】
この方法は、
a)発呼ユーザに関連する音声通信機器を使用して、着呼ユーザに関連する少なくとももう1つの音声通信機器との間で第1の呼を開始すること、
b)第1の呼を電話網の選択された交換ノードに経路指定し、それによってそのノードが、(発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器の電話番号を含む)メッセージを、電話網およびインターネットネットワークに接続されたサービスノードに送信するようにすること、
c)発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器の間で音声通信をセットアップするために、これらの両電話番号がサービスノードのメモリ(または任意の同等の記憶手段)に記憶されている場合は、交換ノードが第1の呼を確立するのを許可すること、および
d)音声通信と並行して、これらの映像通信機器の間で映像通信を確立するために、必要であれば、(サービスノードのメモリ内で電話番号に関連する)発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器のアドレスを決定することにある。
【0015】
本発明による方法は、別々に、あるいは組み合わせて考慮される追加の特徴、特に、
ステップd)で、映像通信の確立を、発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器の一方によってトリガすることができ、
第1の呼を保留した後、発呼ユーザまたは着呼ユーザのいずれかから、サービスアクセスコードによって定義された着呼番号での、選択された交換ノードに経路指定された第2の呼によって、映像通信の確立をトリガすることができ、
交換ノードが第2の呼を受信したとき、そのノードが、発呼ユーザまたは着呼ユーザの音声通信機器の電話番号およびサービスアクセスコードを含むメッセージを、サービスノードに送信することができ、
サービスノードは、メッセージを受信したとき、このメッセージの送信元の電話番号がメモリに記憶されているかどうか、およびこの電話番号に関連する音声通信機器が管理下の第1の呼に関与しているかどうかを判定し、いずれも該当する場合は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器のアドレス間で映像通信を確立することができ、
音声通信機器の専用キーを(発呼または着呼)ユーザが操作することによって、映像通信の確立をトリガすることができ、
ステップd)で、映像通信の確立を、各自の音声通信機器の間で、(サービスノードによって管理される)第1の呼を確立した発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器の一方によってトリガすることができ、
インターネットネットワークを介して映像要求をサービスノードに経路指定するように構成される専用サービスサーバに、(発呼ユーザまたは着呼ユーザの映像通信機器のアドレスと、サービスノードSNでの専用アドレスとを含む)映像要求を送信することによって、映像通信の確立のトリガを実行することができ、
サービスノードは、映像要求を受信したとき、それを生成したアドレスがメモリに記憶されているかどうか、およびこのアドレスに関連する音声通信機器が(サービスノード自体によって管理される)第1の呼に関与しているかどうかを判定し、いずれも該当する場合は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器のアドレス間で映像通信を確立することができ、
映像通信機器の専用キーを(発呼または着呼)ユーザが操作することによって、映像通信の確立をトリガすることでき、
ステップd)で、i)発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器の電話番号が、自動映像確立許可を表すデータに対応付けてメモリ内に記憶されており、ii)サービスノードが、発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器の間で音声通信が実際に確立されていることを通知するメッセージを電話網から受信した場合、サービスノードが映像通信の確立を自動的にトリガすることができ、
ステップd)で、サービスノードが、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器のアドレス間で、SIP呼によって映像通信を確立することができ、
ステップb)およびd)で、メッセージが、たとえばCS1などのINAPプロトコルによって送信されることができ、
映像通信中、サービスノードが、映像ストリームだけを送信するために、映像通信機器の一方から他方に送信される映像データから、音声データを除去することができ、
交換ノードが音声通信機器の間の音声通信が終了したことを検出したとき、その交換ノードがメッセージをサービスノードに送信することができ、サービスノードがこのメッセージを受信したとき、そのサービスノードが映像通信を停止し、
音声通信の確立が、サービスノードの第1のモジュールによって制御することができ、映像通信の確立が、第1のモジュールに接続されている、サービスノードの第2のモジュールによって制御することができるという特徴を含むことができる。
【0016】
本発明のその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面をよく検討すれば明らかになるであろう。唯一の図では、本発明による方法を実装するように構成された通信システムの一部の概略図が示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
添付の図面は、本発明を完全にする働きをすることができるだけでなく、必要があればそれを定義するのに寄与する働きもすることができる。
【0018】
本発明の目的は、音声伝送用の通信システムの電話網を使用して、IPテレビ会議の確立を可能にすることである。
【0019】
図1に概略および一部が示されているように、本発明による方法を実施するため、通信システムは、少なくとも、音声通信機器ACEiが接続されている電話網TN、映像通信機器VCEiが接続されているインターネットネットワークIN、および電話網TNとインターネットネットワークINに接続されているサービスノードSNを含む必要がある。
【0020】
示した例では音声ACEiおよび映像VCEi通信機器の添え字iは1または2に等しいが、1より大きいどんな値もとり得る。
【0021】
以下の説明では、ユーザの音声通信機器ACEiは、POTSネットワークまたはPSTNネットワークに接続されている固定電話であると考えることにする。しかし、音声通信機器ACEiは、GSMネットワーク、GPRS/EDGEネットワーク、UMTSネットワークなどのセルラー無線ネットワークに接続されている移動電話でもよく、あるいはインターネットネットワークINを介してVoIP(IP上での音声通信)ネットワークに接続されている音声通信装置でもよい。
【0022】
さらに、以下の説明では、ユーザの映像通信機器VCEiは、TV受像機、ならびにインターネットネットワークINとデジタルビデオカメラなど、デジタル映像データを提供する映像機器VEiに接続されているセットトップボックス(すなわちSTB)であると考えることにする。しかし、映像通信機器VCEiは、インターネットネットワークINおよび映像機器VEiに接続されている据置きパーソナルコンピュータ(PC)でもよい。映像通信機器VCEiは、(たとえばADSL(「非対称デジタル加入者線」)によって)電話網TNを介してまたはケーブルネットワークを介してインターネットネットワークINに接続することができる。
【0023】
本発明によれば、通信システムは、電話網TNとインターネットネットワークINの両方に接続されているサービスノードSNを含む。
【0024】
このサービスノードSNは、最初に、電話網TNを介した、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話VCE1およびVCE2の間における音声通信の確立を、また必要があれば、インターネットネットワークINを介した、関連した補完的映像通信の確立を管理するように構成される。
【0025】
テレビ会議の確立をサービスノードSNによって管理できるようにするために、各ユーザクライアントは、このサービスノードSNに登録される必要がある。この目的のために、サービスノードSNは、各ユーザの音声通信機器ACEiの電話番号とユーザの映像通信機器VCEiのアドレスとの間の対応を確立するルックアップテーブルがその中に記憶されている、メモリMY(またはデータベースなど同等の記憶手段)を含むことができる。
【0026】
図1で示されているように、サービスノードSNは、電話網TNとメモリMYに接続されている第1のモジュールM1、ならびにインターネットネットワークINと第1のモジュールM1とメモリMYに接続されている第2のモジュールM2を含むことが好ましい。
【0027】
第1のモジュールM1は、電話網TNを介した音声通信の確立の管理専用であり、一方、第2のモジュールM2は、インターネットネットワークINを介した映像通信の確立の管理専用である。
【0028】
図1で示されているように、通信システムの電話網TNは、少なくとも1つの交換ノードSSPNを含むことが好ましい。この交換ノードSSPNは、発呼ユーザの電話ACEiが着呼ユーザの電話ACEiとの間で第1の呼を確立しようとするたびに、かつ/または発呼または着呼ユーザが自分の電話ACEiを用いて映像データを送信したいという信号を出すたびに、かつ/または着呼ユーザが発呼ユーザによって開始された電話呼に応答することを受け入れたことが通告されるたびに、サービスノードSNに対するメッセージを生成するように構成される。この第1の呼の確立を示すメッセージは、たとえば発呼ユーザが呼を開始する際、あるいは着呼ユーザがそれを受け取る際に、トリガすることもできる。
【0029】
本発明による方法は、(サービスノードSNに登録されている)発呼ユーザが自分の電話ACE1を使用して(やはりサービスノードSNに登録されている)少なくとも1人の着呼ユーザの電話ACE2との間で第1の電話呼を開始する、第1ステップa)を含む。この目的のために、ユーザは、自分の電話ACE1を用いて電話ACE2の電話番号をダイアルする。
【0030】
この方法は第2ステップb)に進み、そこで電話網TNが、第1の電話呼を交換ノードSSPN、たとえば電話ACE2がぶら下がっている交換ノードに経路指定し、それによって、この交換ノードが、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の電話番号を含むメッセージをサービスノードSNに送信する。ある変形形態では、メッセージが、発呼ユーザの電話ACE1がぶら下がっている(ローカルの)交換ノード(すなわちLEX)によって生成されることもある。
【0031】
より具体的には、この第2のステップb)中、電話網が、(ローカル)交換ノードSSPNまで第1の(電話)呼を経路指定する。この交換ノードは、(たとえば)着呼ユーザの電話ACE2を担当し、標準のPSTN信号方式を使用する、インテリジェントネットワークアーキテクチャにおけるサービス交換点SSPとして働く。次いで、この(ローカル)交換ノードSSPNは、サービスノードSNの第1のモジュールM1に宛てた(発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の電話番号を含む)メッセージを生成する。
【0032】
(ローカル)交換ノードSSPNは、たとえばCS1(「Capability Set 1」)などのINAP(「インテリジェントネットワークアプリケーション部」)プロトコルを使用して、そのメッセージをサービスノードSNに送信することができ、より一般的にはそのノードとデータを交換することができる。このようなINAPアーキテクチャでは、(ローカル)交換ノードSSPNはサービス交換ノードSSPとして働き、サービスノードSNはサービス制御点SCPとして働く。
【0033】
サービスノードSNをトリガし、イベント通知を受け取り、呼を続行させるための基本動作が含まれるのであれば、CS1以外の他の標準のまたは独自のINAPプロトコルを使用することもできる。
【0034】
また、電話網TNが(UMTSやGSMなどの)セルラーネットワークである場合、INAPプロトコルは、たとえばCAMELまたはMAPとすることができる。
【0035】
さらに、電話網TNがIPネットワークである場合、プロトコルは、たとえばSIPまたはH.323とすることができる。
【0036】
メッセージが送信されると、交換ノードSSPNとサービスノードSNの間で、第1の呼を確立するためにそれをどのように扱うかについての指示を交換ノードSSPNに与えることを目的とする対話が開始される。
【0037】
この方法は第3ステップc)に進み、そこでサービスノードSNの第1のモジュールM1が、受信したメッセージに含まれる電話番号がメモリMYに記憶されているかどうかをチェックする。
【0038】
メモリMYに記憶されている場合、第1のモジュールM1は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の間の管理下におく音声通信をセットアップするために、該当する呼を管理することを決定し、交換ノード(サービス交換点)SSPNが第1の呼を確立するのを許可する。その後、第1のモジュールM1は、管理下の呼に関する新しいイベントを待機する。
【0039】
メモリMYに記憶されていない場合、第1のモジュールM1は、交換ノード(サービス交換点)SSPNに、第1の呼が通常通り続行されるよう指令する。したがって、第1の呼は確立されるが、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の間の音声通信はサービスノードSNによって管理されず、映像伝送を行うことはできない。
【0040】
最後に、この方法は、映像伝送が必要とされる場合に行われる、第4のステップd)に進む。この場合、メモリMYのルックアップテーブル内で(受信したメッセージに含まれる)電話番号に関連する、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCE1およびVCE2のアドレスが決定され、それによって、サービスノードSNの第2のモジュールM2が、音声通信(第1の電話呼)と並行して、映像通信機器VCE1とVCE2の間で映像通信を確立する。
【0041】
本発明によれば、管理下の(電話)呼が確立された後、少なくとも3つの異なる状況で、映像伝送の確立がトリガされる可能性がある。
【0042】
第1の状況では、映像通信の確立は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の一方が事前に定義されたサービスアクセスコードをダイアルすることによってトリガされる。この目的のために、各電話ACEiは、ユーザが作動させたときに第2の呼を生成する専用キー(またはタッチメニューや表示メニュー)を装備することができる。
【0043】
この第2の呼は、INAPアーキテクチャにおいて専用サービス交換点SSPとして働く、交換ノードSSPN向けのものである。このローカル交換ノードSSPNは、管理下の呼を開始したメッセージをサービスノードSNに送信するのに使用されたのと同じノードであってもよいが、必ずしもその必要はない。第1の呼に対して第1のノードを、第2の呼に対して第2のノードをと、計2つの異なる交換ノードが使用されることが実際にあり得る。
【0044】
この専用サービス交換点SSPは、第1の(電話)呼を保留した後、第2の呼2を開始するために、専用キーによってダイアルされるサービスアクセスコードによって定義された電話番号をもつ。これを行うには、電話ACEiが「保留し第2の呼を開始する」機能を備えている必要がある。
【0045】
次に、電話網TNは、サービスノードSNに接続された専用サービス交換点SSPとして働く交換ノードSSPNに、第2の呼を経路指定する。この専用サービス交換点SSPは、第2の呼を受け取り、自分が、要求を送信することによりサービスノードSNをトリガする必要があることを検出する。この要求は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACEiの電話番号、およびダイアルされたサービスアクセスコードを含む。
【0046】
該当する交換ノードSSPNとサービスノードSNの間で、第2の呼をどのように扱うかについての指示をローカル交換ノードSSPNに与えることを目的とするダイアログが開始される。
【0047】
サービスノードSNが要求を受信したとき、そのノードの第1のモジュールM1はまず、その要求に含まれる発呼電話番号がメモリMYに記憶されているかどうかを判定する。
【0048】
メモリMYに記憶されていない場合、第1のモジュールM1は、ローカル交換ノード(専用サービス交換点)SSPNに、第2の呼を終了するように指令する。したがって、第2の呼を開始した電話ACEiは、この第2の呼を確立することができないと通告され、保留されている第1の(電話)呼が元の状態に戻される。
【0049】
メモリMYに記憶されている場合、第1のモジュールM1は、対応する電話ACEiが、管理下の第1の呼に関与しているかどうかを判定する。
【0050】
関与していない場合、映像通信を確立することができない。次に、第1のモジュールM1は、ローカル交換ノード(専用サービス交換点)SSPNに、第2の呼を終了するよう指令する。したがって、第2の呼を開始した電話ACEiは、この第2の呼を確立できないと通告され、保留されている第1の(電話)呼が元の状態に戻される。
【0051】
関与している場合、第1のモジュールM1は、ローカル交換ノード(専用サービス交換点)SSPNに、第2の呼を終了し、それによって第1の(電話)呼を元の状態に戻すよう指令する。次いで、第1のモジュールM1は、メモリMY中で、ルックアップテーブルに、第1の呼に関するメッセージで受け取られた電話番号に対応付けて記憶されている、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCE1およびVCE2のアドレスを決定する。最後に、第1のモジュールM1は、抽出されたこれらのアドレスを第2のモジュールM2に送信し、そのモジュールに、これらのアドレスによって指定される映像通信機器VCE1とVCE2の間の通信を確立するよう指令する。
【0052】
たとえば、第2のモジュールM2が、必要とされる映像通信機器VCE1とVCE2の間の映像通信を確立するために、SIP(「セッション開始プロトコル」)セッションを開始する。この目的のために、SIPクライアントを、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCE1およびVCE2で実行し、かつそれを、実際のIPアドレスがわかるように、第2のモジュールM2であらかじめ登録しておく必要がある。
【0053】
たとえば、第2のモジュールM2は、着呼ユーザとの新しいマルティメディアセッションを開始するために、「INVITE」SIP要求を発呼ユーザの映像通信機器VCE1に送信する。映像通信機器VCE1内で実行するSIPクライアントは、インターネットネットワークINを介してINVITE SIP要求を受信し、セッション記述プロトコル(SDP)記述子内に、要求受諾、自分の機能、および自分のリスンポートを含むINVITE SIP応答を第2のモジュールM2に送信する。
【0054】
第2のモジュールM2は、IP音声通信を回避するために、INVITE SIP応答をチェックし、SDP記述子内の音声機能を除去する。次いで、そのモジュールは、発呼ユーザの映像通信機器VCE1によって送信された(修正される可能性のある)SDP記述子を含む第2のINVITE SIP要求を、着呼ユーザの映像通信機器VCE2に送信する。
【0055】
映像通信機器VCE2で実行するSIPクライアントは、インターネットネットワークINを介してINVITE SIP要求を受信し、セッション記述プロトコル(SDP)記述子内に、要求受諾、自分の機能、および自分のリスンポートを含むINVITE SIP応答を第2のモジュールM2に送信する。
【0056】
第2のモジュールM2は、IP音声通信を回避するために、INVITE SIP応答をチェックし、SDP記述子内の音声機能を除去する。次いで、そのモジュールは、映像通信機器VCE2によって送信された(修正される可能性のある)SDP記述子を含むINVITE SIP応答を、映像通信機器VCE1に転送し、セッションクローズなどの新しいイベントが発生するのに備えて、2つの映像通信機器VCE1およびVCE2の間のSIP信号通信を監視し続ける。
【0057】
映像通信が確立されると、発呼ユーザおよび着呼ユーザは、(各自の電話ACE1およびACE2を用いて)電話網TNを介して音声データを、また(各自のSTB(またはPC)のVCE1およびVCE2を用いて)インターネットネットワークINを介して映像データを交換することができる。
【0058】
第2の状況では、第1の(電話)呼が、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の間であらかじめ確立されており、サービスノードSNによって管理されている場合、映像通信の確立が、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCE1およびVCE2の一方によってトリガされる。この目的のために、各映像通信機器VCEiは、ユーザが作動させたときに映像要求を生成する専用キー(またはタッチもしくはメニュー)を装備することができる。
【0059】
この映像要求は、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCEiのアドレスと、サービスノードSNにある第2のアドレスを含んでいる。
【0060】
好ましくは、映像通信機器VCE1およびVCE2の一方の専用キーを操作することによって、サービスノードSN内の仮想のSIPアドレスに向けたSIPセッション要求が開始される。このSIPセッション要求は、インターネットネットワークを介してインターネットネットワークINの第1の(プロキシ)サービスサーバSSのIPアドレスに送信され、このサーバがSIPサーバとして働き、このSIPセッション要求をサービスノードSNにリダイレクトする任を負う。
【0061】
サービスノードSNがSIPセッション要求を受信すると、その第2のモジュールM2がまず、この要求の送信元のSIPアドレスがメモリMYに記憶されているかどうかを判定する。
【0062】
記憶されていない場合、第2のモジュールM2は、SIP呼を拒否し、拒否の理由をSIPメッセージに入れてサービスサーバSSに送信し、このサーバがそのメッセージを、インターネットネットワークINを介してSIPセッションを開始した映像通信機器VCEiに経路指定する。
【0063】
記憶されている場合、第2のモジュールM2は、メモリMYのルックアップテーブル内に映像通信機器VCEiのアドレスに対応付けて記憶されている電話番号を有する電話ACEiが、管理下の第1の呼にあらかじめ関与していたかどうかを判定する。
【0064】
関与していない場合、映像通信を確立することができない。この場合、第2のモジュールM2は、SIP呼を拒否し、拒否の理由をSIPメッセージに入れてサービスサーバSSに送信し、このサーバがそのメッセージを、インターネットネットワークINを介してSIPセッションを開始した映像通信機器VCEiに経路指定する。
【0065】
関与していた場合、第2のモジュールM2は、このSIP呼を拒否し、拒否の理由をSIPメッセージに入れてサービスサーバSSに送信し、このサーバがそのメッセージを、インターネットネットワークINを介してSIPセッションを開始した映像通信機器VCEiに経路指定する。次いで、このモジュールは、SIPセッションを開始して、管理下の会話に関与する電話ACE1およびACE2に関連するアドレスによって指定される映像通信機器VCE1およびVCE2の間で、必要とされる映像通信を確立する。映像通信が確立されると、発呼ユーザおよび着呼ユーザは、(各自の電話ACE1およびACE2を用いて)電話網TNを介して音声データを、また(各自のSTB(またはPC)のVCE1およびVCE2を用いて)インターネットネットワークINを介して映像データを交換することができる。
【0066】
第3の状況では、映像通信の確立が、サービスノードSNによって自動的にトリガされる。この状況では、次の2つの条件を満たす必要がある。すなわち、音声通信の確立中にローカル交換ノードSSPNによって送信されるメッセージに含まれる電話番号が、自動映像確立許可を表すデータに対応付けされてメモリMYに記憶されている必要があり、かつサービスノードSNが、発呼ユーザおよび着呼ユーザの電話ACE1およびACE2の間で音声通信が実際に確立されたことを通知するメッセージを、電話網TNから(たとえば(ローカル)交換ノードSSPNから)受信している必要がある。
【0067】
たとえば、自動映像確立許可は、メモリMYのルックアップテーブル内の電話番号に対応付けられて記憶されるフラグである。
【0068】
したがってこの状況では、サービスノードSNが、2台の電話ACE1およびACE2の間で音声通信が実際に確立されたことを通知するメッセージを電話網TNから受信したとき、そのノードの第1のモジュールM1は、メモリMYにおいて、自動映像通信確立を許可するフラグがルックアップテーブル内に各電話番号に対応付けられて記憶されているかどうかを判定する。フラグが記憶されていない場合、サービスノードSNは、上述した2つの状況の場合と同じように処理を続行し、音声通信を開始可能にし、電話ACEiまたは映像通信機器VCEiが映像セッションを開始するとの指示を待つ。フラグが記憶されている場合、このノードは、発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器VCE1およびVCE2のIPアドレスを決定する。このIPアドレスは、ルックアップテーブル内に電話番号に対応付けられて記憶されている。最後に、第1のモジュールM1は、抽出されたこれらのIPアドレスを第2のモジュールM2に送信し、そのモジュールに、これらのIPアドレスによって指定される映像通信機器VCE1およびVCE2の間で映像通信を確立するよう指令する。
【0069】
たとえば、第2のモジュールM2が、SIP(「セッション開始プロトコル」)セッションを開始して、映像通信機器VCE1とVCE2の間で必要とされる映像通信を確立する。映像通信が確立されると、発呼ユーザおよび着呼ユーザは、(各自の電話ACE1およびACE2を用いて)電話網TNを介して音声データを、また(各自のSTB(またはPC)のVCE1およびVCE2を用いて)インターネットネットワークINを介して映像データを交換することができる。
【0070】
好ましくは、サービスノードSNは、より具体的にはその第2のモジュールM2は、映像ストリームだけを送信するために、映像通信中に映像通信機器VCEiによってもう一方の機器に送信される音声データを除去するように構成される。
【0071】
(ローカル)交換ノードSSPNは、音声通信機器ACE1とACE2の間の音声通信が終了したのを検出すると、メッセージ(または解放イベント)をサービスノードSNに送信する。次に、第1のモジュールM1は、映像通信をクローズするための指示を、第2のモジュールM2に送信する。
【0072】
この目的のために、第2のモジュールM2は、「BYE」SIPメッセージを発呼ユーザの映像通信機器VCE1に送信することができ、この機器は、そのメッセージの肯定応答を第2のモジュールM2に返し、映像データの送信を停止する。次いで、第2のモジュールM2は、「BYE」SIPメッセージを着呼ユーザの映像通信機器VCE2に送信することができ、この機器が、そのメッセージの肯定応答を第2のモジュールM2に返し、映像データの送信を停止する。
【0073】
発呼ユーザと着呼ユーザはどちらも、電話網TNを介する並行した対応する音声通信に影響を与えることなく、いつでも自分の映像通信機器VCEiによって実行されるIP映像送信を停止する決定を行えることに留意することは重要である。
【0074】
本発明は、単なる例として上記で述べたサービスノードおよび方法の実施形態に限定されるものではなく、当業者が添付の特許請求の範囲内であると考えることのできるすべての代替実施形態を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の方法が実装されている通信システムを示す図である。
【符号の説明】
【0076】
ACE1、ACE2 音声通信機器
IN インターネットネットワーク
M1 第1のモジュール
M2 第2のモジュール
MY メモリ
SN サービスノード
SS サービスサーバ
SSPN 交換ノード(サービス交換点)
TN 電話網
VCE1、VCE2 映像通信機器
VE1、VE2 映像機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザおよび電話番号にそれぞれ関連し、かつ電話網(TN)に接続されている音声通信機器(ACE1、ACE2)の間、ならびに前記ユーザの一方およびIPアドレスにそれぞれ関連し、かつ映像機器(VE1、VE2)およびインターネットネットワーク(IN)にそれぞれ接続されている映像通信機器(VCE1、VCE2)の間でテレビ会議を確立する方法であって、
a)発呼ユーザに関連する音声通信機器(ACE1)を使用して、着呼ユーザに関連する少なくとももう1つの音声通信機器(ACE2)との間で第1の呼を開始すること、
b)前記第1の呼を前記電話網(TN)の選択された交換ノード(SSPN)に経路指定し、それによってそのノードが、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器(ACE1、ACE2)の電話番号を含むメッセージを、前記電話網(TN)およびインターネットネットワーク(IN)に接続されたサービスノード(SN)に送信するようにすること、
c)前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器(ACE1、ACE2)の間で音声通信をセットアップするように、前記電話番号が前記サービスノード(SN)のメモリ(MY)に記憶されている場合は、前記交換ノード(SSPN)が前記第1の呼を確立するのを許可すること、および
d)前記音声通信と並行して、前記映像通信機器(VCE1、VCE2)の間で映像通信を確立するように、必要であれば、前記サービスノード(SN)のメモリ(MY)内で前記電話番号に関連する、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器(VCE1、VCE2)のアドレスを決定すること
にあることを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップd)で、前記映像通信の確立が、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器(ACE1、ACE2)の一方によってトリガされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップd)で、前記第1の呼を保留した後、サービスアクセスコードによって定義される着呼番号への、選択された交換ノード(SSPN)に経路指定された第2の呼によって、映像通信の確立がトリガされることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ステップd)で、前記交換ノード(SSPN)が前記第2の呼を受信したとき、そのノードが、発呼ユーザまたは着呼ユーザのいずれかの音声通信機器(ACEi)の電話番号およびサービスアクセスコードを含むメッセージを、前記サービスノード(SN)に送信することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ステップb)およびd)で、前記メッセージがINAPプロトコルによって送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記INAPプロトコルがCS1であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ステップd)で、前記サービスノード(SN)は、前記メッセージを受信したとき、このメッセージをトリガした電話番号が前記メモリ(MY)に記憶されているかどうか、およびこの電話番号に関連する音声通信機器(ACEi)が前記サービスノード自体(SN)によって管理される第1の呼を確立したかどうかを判定し、いずれも該当する場合は、前記サービスノード(SN)は、管理下の呼における前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器(VCE1、VCE2)のアドレス間で前記映像通信を確立することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
ステップd)で、音声通信機器(ACE1、ACE2)の専用キーをユーザが操作することによって、前記映像通信の確立がトリガされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ステップd)で、映像通信の確立が、各自の音声通信機器(ACE1、ACE2)の間で、前記サービスノード(SN)によって管理される第1の呼を確立した前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器(VCE1、VCE2)の一方によってトリガされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ステップd)で、前記インターネットネットワーク(IN)を介して前記映像要求を前記サービスノード(SN)に経路指定するように構成された専用サービスサーバ(SS)の専用アドレスに、前記発呼ユーザまたは着呼ユーザの映像通信機器(VCEi)のアドレスと、前記サービスノード(SN)での第2のアドレスとを含む映像要求を送信することによって、映像通信の確立がトリガされることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ステップd)で、前記サービスノード(SN)は、前記映像要求を受信したとき、それを生成したアドレスが前記メモリ(MY)に記憶されているかどうか、およびこのアドレスに関連する音声通信機器(ACEi)が前記サービスノード(SN)によって管理される第1の呼に関与しているかどうかを判定し、いずれも該当する場合は、前記サービスロード(SN)は、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器(VCE1、VCE2)のアドレス間で前記映像通信を確立することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ステップd)で、映像通信機器(VCE1、VCE2)の専用キーをユーザが操作することによって、前記映像通信の確立がトリガされることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
ステップd)で、i)前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器(ACE1、ACE2)の電話番号が、自動映像確立許可を表すデータに対応付けて前記メモリ(MY)内に記憶されており、ii)サービスノードが、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの音声通信機器(ACE1、ACE2)の間で音声通信が実際に確立されていることを通知するメッセージを前記電話網(TN)から受信した場合、前記サービスノード(SN)が前記映像通信の確立を自動的にトリガすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ステップd)で、前記サービスノード(SN)が、前記発呼ユーザおよび着呼ユーザの映像通信機器(VCE1、VCE2)のアドレス間で、SIP呼によって前記映像通信を確立することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記映像通信中、前記サービスノード(SN)が、映像ストリームだけを送信するように、前記映像通信機器(VCE1、VCE2)の一方から他方に送信される前記映像データから、音声データを除去することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記交換ノード(SSPN)が前記音声通信機器(ACE1、ACE2)の間の音声通信が終了したことを検出したとき、前記交換ノードがメッセージを前記サービスノード(SN)に送信し、前記サービスノード(SN)がこのメッセージを受信したとき、前記サービスノードが前記映像通信を停止することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項17】
前記音声通信の確立が、前記サービスノード(SN)の第1のモジュール(M1)によって制御され、前記映像通信の確立が、前記第1のモジュール(M1)に接続されている、前記サービスノード(SN)の第2のモジュール(M2)によって制御されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
それぞれの音声通信機器(ACE1、ACE2)が、少なくとも固定電話および移動電話を含む群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項19】
それぞれの映像通信機器(VCE1、VCE2)が、少なくともパーソナルコンピュータおよびセットトップボックスに接続されたTVを含む群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項20】
それぞれの映像機器(VE1、VE2)がデジタルビデオカメラである請求項1に記載の方法。

【図1】
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【公開番号】特開2006−135954(P2006−135954A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−298387(P2005−298387)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(391030332)アルカテル (1,149)
【Fターム(参考)】