説明

顕微鏡装置

【課題】顕微鏡装置筐体をコンパクト化するとともに、工具のふらつきを防止して保持する収容機構を備えた顕微鏡を提供する。
【解決手段】棒状をなす工具21を収容する工具収容機構21を備える顕微鏡装置100であって、工具収容機構20は、顕微鏡装置100の高さ方向に略沿った方向へ工具21を位置決めして保持する第一保持部20aと、前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ工具21を位置決めして保持する第二保持部20bと、を備え、顕微鏡筐体1側面に配置されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡筐体に備え付ける工具の収容機構を備えた顕微鏡装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、顕微鏡には、顕微鏡の各種作業や機器の取り付け用に六角レンチなどの工具が備えられ、該工具を収容するための工具ホルダーが顕微鏡筐体に設けられていることが多い。顕微鏡筐体の工具収納機構として、装置筐体内部に工具全体をそのまま収容する筒状の収容部を設け、工具の基端部に設けられた鍔部分を収容部の端部に係合させた状態で工具を収容部に収容させるものと、顕微鏡筐体の側面に環状の工具保持部を突出して備え付け、該工具保持部の孔部に工具を挿入し、工具の鍔部分を工具保持部の上面で保持するものがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来使用されている顕微鏡筐体内部に設けられる工具ホルダーは、工具収容機構を設けるためのスペースが必要となるため、顕微鏡筐体が大きくなるという問題を有していた。
【0004】
また、顕微鏡筐体側面に設けられる環状の工具保持部は、1の工具保持部により工具鍔部分を保持するものであるため、工具の先端金属部分は保持されず、工具自体がふらつくという問題を有していた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、顕微鏡筐体をコンパクト化するとともに、工具のふらつきを防止して保持する収容機構を備えた顕微鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の顕微鏡装置は、棒状をなす工具を収容する工具収容機構を備える顕微鏡装置であって、前記工具収容機構は、当該顕微鏡装置の高さ方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第一保持部と、前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第二保持部と、を備え、顕微鏡筐体側面に配置されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記工具は、機能に応じた先端形状を有する先端部と、前記先端部の基端側に設けられ、前記先端部と同軸であって前記先端部よりも径が大きい工具把持部とを有し、前記第一保持部は、前記先端部の直径より大きく、前記工具把持部の直径より小さい孔部を有し、前記孔部と前記工具把持部との係合により鉛直方向に位置決めすることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記第2保持部は、前記先端部の直径より大きな孔部を有し、前記孔部内壁面による前記先端部の保持により水平方向に位置決めすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記第1保持部および前記第2保持部は、各保持部上面から孔部まで、前記工具の収容を誘導するテーパ部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記工具は、機能に応じた先端形状を有する先端部と、前記先端部の基端側に設けられ、前記先端部と同軸であって前記先端部よりも径が大きい工具把持部とを有し、前記第一保持部は、前記工具把持部の直径より大きく、前記工具把持部の前記先端部側と反対側端部に形成される鍔部直径より小さい、半円状の孔部を有し、前記孔部と前記鍔部との係合により顕微鏡装置の高さ方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めすることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記第2保持部は、前記先端部の直径より大きく、前記工具把持部の直径より小さい孔部を有し、前記孔部内壁面による前記先端部の保持、および/または前記孔部と前記工具把持部との係合により前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記工具収容機構は、顕微鏡筐体表面に前記先端部をガイド収容するためのノッチ部を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記工具収容機構の前記第1保持部、前記第2保持部および前記ノッチ部は、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部が顕微鏡正面から遠く、ノッチ部が近く配置されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記第1保持部の孔部、前記第2保持部の孔部および前記ノッチ部の溝部は、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部の孔部が顕微鏡筐体から離れた位置に、第2保持部の孔部は、第1保持部の孔部とノッチ部の溝部とを結ぶ位置に配置されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の顕微鏡装置は、上記発明において、前記第1保持部、前記第2保持部および前記ノッチ部は、金型により顕微鏡筐体と一体成形されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明にかかる顕微鏡装置は、当該顕微鏡装置の高さ方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第一保持部と、前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第二保持部と、を有する工具収納機構を顕微鏡筐体側面に配置することにより、顕微鏡装置をコンパクト化するとともに、工具のふらつきを防止して保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、実施の形態1にかかる顕微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図2】図2は、実施の形態1の顕微鏡装置を背面左側からみた斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す工具収容機構の拡大図である(工具なし)。
【図4】図4は、図2に示す工具収容機構の拡大図である(工具有り)。
【図5】図5は、実施の形態2の顕微鏡装置を背面左側からみた斜視図である。
【図6】図6は、図5に示す工具収容機構の拡大図である(工具なし)。
【図7】図7は、図5に示す工具収容機構の拡大図である(工具有り)。
【図8】図8は、図6に示す工具収容機構のα−α面の断面図である。
【図9】図9は、図8のβ−β面の断面図である。
【図10】図10は、図8のγ−γ面の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明にかかる顕微鏡装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡100の概略構成を示す図である。顕微鏡装置100は、対象標本Sが載置されるステージ3と、側面視略コの字状を有し、ステージ3を支持するとともにレボルバ14を介して対物レンズ13を保持する顕微鏡筐体1と、顕微鏡筐体1の底部後方(図1の右方)に配設された光源5と、顕微鏡筐体1の上部に載置された鏡筒15とを備える。また、鏡筒15には、対象標本Sの標本像を目視観察するための接眼レンズ17と、CCDカメラ等の撮像部を取り付けるためのTV(テレビジョン)ポート18が設けられている。
【0020】
顕微鏡装置100は、上面に対象標本Sが載置されたステージ3を、上下方向に移動させるための焦準ハンドル4を備えている。焦準ハンドル4を時計回り、または、反時計回りに回転することにより、ステージ3を矢印Aで示す上下方向(Z軸方向)に移動させて、対象標本Sの観察を行なう。
【0021】
レボルバ14は、顕微鏡筐体1に対して回転自在に保持され、対物レンズ13を対象標本Sの上方に配置する。対物レンズ13は、レボルバ14に対して倍率(観察倍率)の異なる他の対物レンズとともに交換自在に装着されており、レボルバ14の回転に応じて観察光の光路上に挿入されて対象標本Sの観察に用いる対物レンズ13が択一的に切り換えられるようになっている。
【0022】
顕微鏡筐体1は、底部において対象標本Sを透過照明するための照明光学系を内設している。この照明光学系は、光源5から射出された照明光を集光するコレクタレンズ6、照明系フィルタユニット7、視野絞り8、開口絞り9、照明光の光路を対物レンズ13の光軸に沿って偏向させる折曲げミラー10、光学素子切換ユニット11、トップレンズユニット12等が、照明光の光路に沿って適所に配置されて構成される。光源5から射出された照明光は、照明光学系によって対象標本Sに照射され、観察光として対物レンズ13に入射する。
【0023】
鏡筒15は、観察光の光路を切り換えて接眼レンズ17またはTVポート18へと導くビームスプリッタ16を内設している。対象標本Sの標本像は、このビームスプリッタ16によって接眼レンズ17内に導入され、接眼レンズ17を介して検鏡者に目視観察される。あるいはTVポート18に取り付けられた撮影装置よって撮像される。
【0024】
また、顕微鏡装置100は、顕微鏡筐体1の側面に工具収容機構20を備える。図2は、実施の形態1の顕微鏡装置100を背面左側からみた斜視図である。図3は、図2に示す工具収容機構20の拡大図である(工具21なし)。図4は、図2に示す工具収容機構20の拡大図である(工具21あり)。図2に示すように、顕微鏡筐体1の側面には、工具21を収容する工具収容機構20が取り付けられる。
【0025】
工具収容機構20は、工具を鉛直方向に位置決めして保持する第一保持部20aと、工具21を水平方向に位置決めして保持する第二保持部20bと、を備える。第一保持部20aは、工具21の先端部21bの直径より大きく、工具把持部21aの直径より小さい孔部20dを有し、孔部20dと工具把持部21aとの係合により、工具21を鉛直方向に位置決め保持する。第2保持部20bは、工具21の先端部21bの直径より大きな孔部20dを有し、孔部20d内壁面による先端部21bの保持により、工具21を水平方向に位置決め保持する。
【0026】
また、第一保持部20aおよび第二保持部20bは、保持部上面から孔部20dまで、工具21の収納を誘導するテーパ部20cを備える。このテーパ部20cを設けることにより、孔部20dの真上からずれた位置で工具21を挿入した場合や、孔部20dの鉛直軸から傾いて工具21を挿入した場合にも、工具21の先端部21bを孔部20dに誘導して、容易に収容することができる。
【0027】
実施の形態1では、第二保持部20bの孔部20dを第一保持部20aの孔部20dと同様に、保持部下面までの貫通孔とし、先端部21bの先端を孔部20dに貫通させ、孔部20d内壁面により先端部21bを保持することにより、工具21の鉛直方向および水平方向の移動を規制しているが、第二保持部20b内部を、孔部20dを有しないすり鉢形状とし、該すり鉢形状の底面で工具21の先端部21bの先端を保持してもよい。かかる場合は、第一保持部20aおよび第二保持部20bの取り付け位置と、工具21の先端部21bの長さとを対応させて、第一保持部20aおよび第二保持部20bにより工具21を保持することはいうまでもない。
【0028】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる顕微鏡装置200は、第一保持部120aと、第二保持部120bと、ノッチ部120cと、からなる工具収容機構120を備える。
【0029】
図5は、実施の形態2の顕微鏡装置200を背面左側からみた斜視図である。図6は、図5に示す工具収容機構の拡大図である(工具なし)。図7は、図5に示す工具収容機構の拡大図である(工具あり)。図5に示すように、工具収容機構120は、顕微鏡筐体1Bの側面に取り付けられる。第一保持部120aは、工具把持部21aの直径より大きく、工具把持部21aの先端部21b側と反対側端部に形成される鍔部21cの直径より小さい、半円状の孔部120jを有し、孔部120jと鍔部21cとの係合により工具21を顕微鏡装置200の高さ方向に略沿った方向へ位置決めして保持する。
【0030】
第2保持部120bは、工具21の先端部21bの直径より大きく、工具把持部21aの直径より小さい孔部120kを有し、孔部120kと工具把持部21aの先端部21bの側端部との係合、および/または孔部120kの内壁面による先端部21bの保持により、工具21を顕微鏡装置200の高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ位置決めして保持する。
【0031】
ノッチ部120cは、顕微鏡筐体1B表面に形成された三角錘状の溝であり、工具21の先端部21bの工具収容機構120への挿入をガイドし、先端部21bの先端側を収容する。
【0032】
第1保持部120a、第2保持部120bおよびノッチ部120cは、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部120aを顕微鏡正面から遠く、ノッチ部120cを近く配置するのが好ましい。第1保持部120aを顕微鏡正面から遠く、ノッチ部120cを近く配置することにより、工具21の工具収容機構120への挿入が容易に行うことが可能になる。
【0033】
また、第1保持部120aの孔部120j、前記第2保持部120bの孔部120hおよびノッチ部120cの溝部は、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部120aの孔部120jが顕微鏡装置筐体1Bから離れた位置に、第2保持部120bの孔部120kは、第1保持部120aの孔部120jとノッチ部120cの溝部とを結ぶ位置に配置される。このように各部を配置することにより、工具21の先端部21bの先端がむき出しになることなくノッチ部120cに保持収納されるため、デザイン性が向上する。さらに、工具21の挿脱入が容易となる。
【0034】
次に、図8〜図10を参照して、工具収容機構120の各部の形状、および工具収容機構120による工具の保持について、詳細に説明する。
【0035】
図8は、図6に示す工具収容機構120のα−α面の断面図である。図9は、図8の第一保持部120aのβ−β面の断面図である。図10は、図8の第二保持部120bのγ−γ面の断面図である。第一保持部120aの半円状の孔部120jは、顕微鏡筐体1Bと反対側に開放端を有し、テーパ状の面120dと、円柱側面状の面120eとからなる。面120dが工具21の鍔部分20cと係合することにより、工具21を顕微鏡装置200の高さ方向に略沿った方向へ位置決めして保持する。孔部120jを、開放端を有する半円状とすることにより、工具21を挿脱入する際自由度が増すため、工具21の挿脱入が容易となる。また、第一保持部120aの顕微鏡筐体1Bの内部側は、図8および図9に示すように、空洞となっている。
【0036】
第二保持部120bは、第一半円部120fと、第二半円部120gと、第三半円部120hとからなる。第一半円部120fは、図10に点線(一部実線)で示すような半円形状をなし、顕微鏡筐体1Bと反対側に開放端を有する。第二半円部120gは、図10の斜線部で示すような半円形状であり、顕微鏡筐体1B側に開放端を有する。第三半円部120は、第一半円部120fと同一形状である。第一半円部120fの円柱側面状の面120lと、第二半円部120gの円柱側面状の面120mと、第三半円部120hの円柱側面状の面120nとにより、孔部120kを構成する。第二保持部120bは、第二半円部120gの円柱側面状の面120mならびに第三半円部120hの円柱側面状の面120nによる先端部21bの保持、および/または第一半円部120fの上面で工具把持部21aと係合することにより、工具21を顕微鏡装置200の高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ位置決めして保持する。
【0037】
また、実施の形態2にかかる顕微鏡筐体1Bは、通常2個の金型で形成されるが、第1保持部120a、第2保持部120bおよびノッチ部120cは、顕微鏡筐体1Bとともに顕微鏡筐体1Bの内壁面側と外壁面側から各金型を抜くことにより、一体成形することが可能となる。これにより、工具収納機構120を顕微鏡筐体1Bと同時に加工することが出来るので、製造コストを低減することが可能となる。
なお、実施の形態2において、孔部120jと鍔部21cとの係合により工具21を顕微鏡装置200の高さ方向に略沿った方向へ位置決めして保持するとしたが、孔部120jのテーパ状の面120dと鍔部21cとの係合により工具21を顕微鏡装置200の高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ位置決めして保持することも可能であり、この場合、第二保持部120bにより工具21を顕微鏡装置200の高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ位置決めして保持しなくても良い。
さらに、第一保持部120aの孔部120jの形状は、半円状としたが、円状の孔部として形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかる顕微鏡装置は、工具を常備する顕微鏡装置に有用であり、装置のコンパクト化にも適している。
【符号の説明】
【0039】
1、1B 顕微鏡筐体
3 ステージ
4 焦準ハンドル
5 光源
6 コレクタレンズ
7 照明系フィルタユニット
8 視野絞り
9 開口絞り
10 折曲げミラー
11 光学素子切換ユニット
12 トップレンズユニット
13 対物レンズ
14 レボルバ
15 鏡筒
16 ビームスプリッタ
17 接眼レンズ
18 TVポート
20、120 工具収容機構
20a、120a 第一保持部
20b、120b 第二保持部
20c テーパ部
20d、120j、120k 孔部
120c ノッチ部
21 工具
21a 工具把持部
21b 先端部
21c 鍔部
100、200 顕微鏡装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状をなす工具を収容する工具収容機構を備える顕微鏡装置であって、
前記工具収容機構は、
当該顕微鏡装置の高さ方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第一保持部と、
前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めして保持する第二保持部と、
を備え、顕微鏡筐体側面に配置されることを特徴とする顕微鏡装置。
【請求項2】
前記工具は、機能に応じた先端形状を有する先端部と、前記先端部の基端側に設けられ、前記先端部と同軸であって前記先端部よりも径が大きい工具把持部とを有し、
前記第一保持部は、前記先端部の直径より大きく、前記工具把持部の直径より小さい孔部を有し、前記孔部と前記工具把持部との係合により鉛直方向に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
【請求項3】
前記第2保持部は、前記先端部の直径より大きな孔部を有し、前記孔部内壁面による前記先端部の保持により水平方向に位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。
【請求項4】
前記第1保持部および前記第2保持部は、各保持部上面から孔部まで、前記工具の収容を誘導するテーパ部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。
【請求項5】
前記工具は、機能に応じた先端形状を有する先端部と、前記先端部の基端側に設けられ、前記先端部と同軸であって前記先端部よりも径が大きい工具把持部とを有し、
前記第一保持部は、前記工具把持部の直径より大きく、前記工具把持部の前記先端部側と反対側端部に形成される鍔部直径より小さい、半円状の孔部を有し、前記孔部と前記鍔部との係合により顕微鏡装置の高さ方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
【請求項6】
前記第2保持部は、前記先端部の直径より大きく、前記工具把持部の直径より小さい孔部を有し、前記孔部内壁面による前記先端部の保持、および/または前記孔部と前記工具把持部との係合により前記高さ方向と直交する方向に略沿った方向へ前記工具を位置決めすることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡装置。
【請求項7】
前記工具収容機構は、顕微鏡筐体表面に前記先端部をガイド収容するためのノッチ部を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の顕微鏡装置。
【請求項8】
前記工具収容機構の前記第1保持部、前記第2保持部および前記ノッチ部は、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部が顕微鏡正面から遠く、ノッチ部が近く配置されることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡装置。
【請求項9】
前記第1保持部の孔部、前記第2保持部の孔部および前記ノッチ部の溝部は、鉛直線から傾いた直線状に配置され、第1保持部の孔部が顕微鏡筐体から離れた位置に、第2保持部の孔部は、第1保持部の孔部とノッチ部の溝部とを結ぶ位置に配置されることを特徴とする請求項7または8に記載の顕微鏡装置。
【請求項10】
前記第1保持部、前記第2保持部および前記ノッチ部は、金型により顕微鏡筐体と一体成形されることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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