説明

飛行軌道距離を短縮させるゴルフボール

【課題】 回収能力は高め、移動距離は最小としながら、重量及び外観の変化は最小に抑えられるゴルフボールをデザインすること。
【解決手段】 飛行距離が短縮されるゴルフボールが開示される。ある事例では、中間層に組み込まれるフォームは、衝撃吸収を増し、ボールの飛行軌道を短縮する。別の事例では、ディンプルパターンが、ボールの飛行軌道を短縮するように選ばれてもよい。別の事例では、パラシュート又は他の引き摺り抵抗誘発器が、ボールの打撃によって展開可能とされ、それによって引き摺り抵抗が誘発され、ボールの飛行軌道が最小化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、練習で使用されるゴルフボールに関する。より具体的には、本発明は、従来のボールの従来の飛行軌道から、飛行軌道の長さを短縮する、別要素を組み込むゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルファーは、他のスポーツの選手のように、向上するためには練習する必要がある。サッカーなど多くのゲームでは、若干の練習をするために選手が必要とするのは、せいぜいボールか、必要に応じて一足の専用シューズである。バスケットボール又はテニスなどの他のゲームでは、練習をするために、ユーザーは別の場所に行くことを要求される。これらの場所の多くは、公園であって一般大衆に自由に開放されている。しかしながら、多くのスポーツでは、多くの場合、練習をするために高い値段で借りなければならない空間の使用が要求される。ゴルフもこのようなスポーツの一つである。
【0003】
選手がゴルフのショットを練習したいと思うと、彼又は彼女は、通常、ゴルフ練習場へ行き、打つべきバケツ一杯のボールのために$4-15を支払う。選手は、このゴルフ練習場への往復の移動にも時間と金を投資する。
【0004】
この投資に対する、一つの可能な代替え法は、選手宅の裏庭で練習することである。しかしながら、多くの場合、個人宅の裏庭で練習することは、ゴルフの場合実行不可能である。ゴルフボールの打撃は、ボールを100ヤード以上飛ばすことがよくあるが、これは、多くの裏庭よりも著しく長い。さらに、打たれたゴルフボールは回収しなければならないが、これは、手間暇がかかるか、又はきわめて困難である可能性がある。
【0005】
過去において、いくつかの解決策が提案されている。ある例では、選手は、複数の穴を貫通させたプラスチックシェルであるボールを使用する。これらのボールは、その重量と風向き抵抗の上昇のために、ボールの飛行を短縮するのに有効である。しかしながら、その外観及び重量は、同様にゴルファーのスウィングにも影響を及ぼし、そのため、ボールを打ったときの感触は所望のレベルよりも低くなる。
【0006】
他の解決策は、ボールを繋ぎ止めることを含む。これは、ボールの紛失を阻止するが、各ショットの終了毎に、ボールの回収及び再設置を必要とする。さらに、繋留紐の使用は、ボールの外観及び重量にも影響を及ぼし、したがって、所望のレベルよりも低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
標準的ゴルファーにとって役に立つであろうと考えられるものは、広く様々な状況下で使用することが可能なボールである。もしも、どの個別のボールを取っても、ボール回収の能力を高め、移動距離は最小とする一方で、重量及び外観の変化を最小とするようなボールをデザインしたならば、それは大いに有用であろうと考えられる。様々なデザインが、種々の程度に、種々の組み合わせにおいてこの目的を実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施態様では、ゴルフボールは、コア、及び、該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーを含む。カバーの少なくとも一部、及び、コアの少なくとも一部の間に空洞が定められる。引き摺り抵抗誘発器は、この空洞の中に配され、保存位置から展開位置に移動することが可能である。カバーにおける開閉口は、閉鎖位置から開放位置に移動することが可能であり、これによって、引き摺り抵抗誘発器は、保存位置から展開位置に移動することが可能となる。
【0009】
別実施態様では、ゴルフボールは、コア、及び、該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーを含む。コアの少なくとも一部、及び、カバーの少なくとも一部の間に空洞が定められる。フォームがこの空洞の中に配される。フォームは、ボールに印加される力から衝撃を吸収することが可能であり、ボールが、ゴルフクラブの標準的衝撃の印加によって、100ヤードを超えて飛ぶことがないように防止することが可能である。
【0010】
別の実施態様では、ゴルフボールは、コア、及び、該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーを含む。カバーの少なくとも一部、及び、コアの少なくとも一部の間に緩衝器が配される。緩衝器は、ボールに力が印加されると活性化して、ボールの飛行軌道を短縮する。
【0011】
本発明の他のシステム、方法、特色、及び利点は、当業者には明白であろうし、或いは、下記の図面及び詳細な説明を精査することによって明白となろう。そのような追加のシステム、方法、特色、及び利点は全て、本明細書及び本概要の範囲に含まれ、本発明の範囲に含まれ、且つ、下記の特許請求項によって保護されることが意図される。
【0012】
本発明は、下記の図面及び説明を参照することによってさらによく理解することが可能である。図面の成分は必ずしも実尺に合致するものではなく、強調はむしろ本発明の原理の具体的説明に置かれる。さらに、図面において、同じ参照数字は、種々の投影図を通じて対応する部品を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】典型的ボールの飛行軌道、及び、ボールの、例示の望ましい飛行軌道を示す全体図である。
【図2】クラブによって打たれるボールにおいて、ある圧縮度に達したボール実施態様の側面図である。
【図3】ゴルフボールの第1実施態様の断面図である。
【図4】ゴルフボールの別実施態様の側面図である。
【図5】ゴルファーが、図6-9の実施態様の一つを使用するところを示す全体図である。
【図6】ゴルフボールの別実施態様の断面図である。
【図7】ボールがクラブによって打たれた後における、図6の実施態様の断面図である。
【図8】ゴルフボールの別実施態様の断面図である。
【図9】ゴルフボールの別実施態様の断面図である。
【図10】ゴルフボールの別実施態様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、家でゴルフスウィングを練習するゴルファーが使用することが可能な各種構造体に関する。各種構造体は、ゴルフボールが移動又は飛行する距離を短縮するようにゴルフボールの中に組み込むことが可能である。開示される実施態様は、いくつかの例示構造体を実際に示す。
【0015】
図1は、ゴルフスウィングを練習するゴルファー100の全体を示す全体図である。典型的ゴルフスウィングでは、ゴルファー100は、クラブ102を振ってボールに接触させる。この図面及び他の図面においてドライバー又は他のウッドが示されるが、ゴルファー100は、彼又は彼女がボールを打ちたいと思う任意の種類のクラブを使用してよい。ゴルフショットを練習する場合、ゴルファー100は、ボール104などの、従来通りに構築されるボールを使用してよい。しかしながら、ゴルファー100が、裏庭などの比較的狭い区域でそれでもやはり練習したいと思う場合、ゴルファー100にフルスウィングを行うことを可能とし、且つ、移動距離の短縮を可能とするように構成されるボール106を選ぶことは望ましい。
【0016】
ゴルファー100がクラブ102を振ると、クラブ102はボール108に接触する。ボール108は、図2に示すように圧縮される。ボール108の圧縮、及び、その球形へのリバウンド(反跳)は、ボール108が移動する距離に影響を及ぼす。ボールの材料及び重量は、ボールの感触に影響を及ぼす。標準的ゴルフボールと同じ感触を持つようにしながら、他方では、キャリー(飛距離)がより短くなるようにボールを設計する場合、ボールは、重量及びカバーは、正規ボールの感触に近似するように設計しながら、その一方で、例えば、リバウンド又は飛行を抑圧することによって、キャリーを抑圧させる要素を含まなければならない。
【0017】
このようなボールの第1実施態様が図3に見られる。図3はボール200を示す。ボール200は、コア202及びカバー204を含む。コア202とカバー204の間に空洞が形成されるが、これは、満たされて中間層206となってもよい。コア202に対する中間層206の印加、及び、さらに、中間層206に対するカバー204の印加は、コア202とカバー204の間の空洞を満たすことと等価である。中間層206は、放射方向においてコア202の外方にある。中間層206は、コア202を完全に覆ってもよいが、少なくとも部分的にコア202を覆う。カバー204は放射方向において中間層206の外方にある。カバー204は、中間層206を完全に覆ってもよいが、少なくとも部分的に中間層206を覆う。ゴルフボール200はさらに、この図には示されない他の層、例えば、必要に応じて選ばれるマントル層、すなわちボール200の外面におけるプリント層などを含んでもよい。
【0018】
ある実施態様では、中間層206はフォームを含んでもよい。ある実施態様では、フォームは、ポリウレタンフォームである。注入可能な熱可塑性ウレタンフォームの例としては、Huntsman's Smartlite (登録商標)660、及びIrolite (登録商標)A850が挙げられる。これらは、従来の射出成形装置によって加工することが可能な、自己フォーム形成熱可塑性ウレタン材料である。ウレタンフォームは、特別装置を用いるTrexel's MuCell (登録商標)技術によって成型することも可能である。さらに、非熱可塑性フォームを生産するために反応射出成形(Reaction Injection Molding)を使用することも可能である。大抵のゴルフボールは、ゴルフボールに関するUSGA規則における最大許容重量で、すなわち、約1.6オンスで販売される。ゴルフボール200の総重量も約1.6オンスであることが望ましい。カバー204が、標準的ボールカバーと近似するように構築される場合、その重量は、ボール200の望ましい総重量の小部分となる。典型的には、飛行特性の抑圧を創出するために、中間層206のフォームは重量が相対的に軽くなる。したがって、コア202は、ボール200の残余の層に比べて、相対的に重く、高密度になってもよい。ボール200のサイズ、及び、ボール200の中心におけるコア202の位置のため、中心のみにおける重量の位置取りは、ゴルファー100がゴルフボール200を打つとき、標準的ボールの感触を模倣する傾向がある。
【0019】
しかしながら、たとえゴルフボール200が正規のゴルフボールの感触を模倣しても、ゴルフボール200の飛行は、正規のゴルフボールのものと異なってもよい。使用時、ゴルファー100は、ゴルフボール200をクラブ102で打つが、該ゴルフボールが比較的短い距離だけ移動することを望む。典型的には、ゴルファー100は、ボールが100ヤード以下移動することを望む。ゴルファー100がボール200を打つと、中間層206のフォームが活性化、圧縮され、ボールの打撃から衝撃の多くを吸収する。この圧縮は、正規のゴルフボールの飛行からボール200の飛行を短縮し、標準的クラブによる標準的衝撃がボール200に印加された場合、100ヤード以下の飛行軌道を生みだす。このようにして、中間層206におけるフォームは緩衝器として活動し、ボール200の飛行運動を抑圧させる。
【0020】
ある例では、フォームの使用の代わりに、又はフォームの使用に加えてさらに、ボール200は、少なくとも部分的又は完全にコア202を取り囲んでもよい、糸巻き層203を含んでもよい。フォームの代わりに糸巻き層203が使用される例では、中間層206の厚みは縮小させることが可能であるか、又は、ある事例では、中間層206を排除することが可能である。糸巻き層203を創出するために使用される糸又はその他の材料に印加される張力は、通常糸巻き層203に印加される張力よりも減らすことが可能である。この張力の低下だけでも、ゴルファーによって打たれたときのボール200のリバウンドの抑圧を引き起こすことが可能である。このような事例では、糸巻き層203は、それ単独で、又は、中間層206のフォームと組み合わさって、ボール200の飛行軌道を短縮する緩衝器として作用する。
【0021】
衝撃を抑圧するフォーム又は糸巻きの他に、音及び衝撃を抑圧するように処方される熱可塑性材料、例えば、ゴルフボールのリバウンド特性を変える、Versaflex(登録商標) Dampening Product、GLS供給、がある。さらに、熱可塑性材料に対し、顆粒状充填剤、例えば、ただしこれらに限定されないが、鉄又は他の金属充填剤を添加することによって、緩衝作用を創出することが可能である場合がある。一緒に融合されることはないが、ゴルフボールの外層によって封じ込められる独立片又は粗鋼から成る中心コアの封入も、緩衝作用を生成することが可能である。
【0022】
図4は、さらに別の実施態様を示す。図4は、ゴルフボール300の側面図を示す。ゴルフボール300は、正規のゴルフボールと全体的に同じ構造を有し、コア、カバー、及び、一つ以上の中間層を含んでもよい。ゴルフボール300は、外面308を有するカバー306を含む。外面308は、種々のディンプル310を含む。図4に示す実施態様では、表面308上のディンプル310のパターンは、不均一であるか、又は不規則である。不規則パターンを有する表面の使用は、ボール300の飛行距離を最小化するのに有用である可能性がある。ディンプル310のパターンは、通常、可能な最長距離を創出するように設計されるが、このパターンはむしろ飛行距離を最小化するために変えることも可能である。ディンプルパターンを変えることが要求されるだけなので、ボールは、製造プロセスの末端に印加されるディンプルパターンを除き、他の点では、他の任意のボールと同一となるように製造することが可能である。このようなディンプルパターンの使用は、ボール300の飛行を、100ヤード未満の距離に短縮するのに有効である可能性が高い。
【0023】
異なる一組の実施態様が図5-9に示される。先ず図5に眼を向けると、ゴルファー100は、クラブ102を用いてボール400を打つ。ゴルファーがボール400に力を印加した後、引き摺り抵抗誘発器が展開する。図5に示すように、引き摺り抵抗誘発器はパラシュート402である。パラシュートの展開は、図6-9に関連してさらに詳しく開示するように、種々の時間において、種々の構造によって実行してよい。
【0024】
図6及び7に、パラシュートを用いる第1実施態様が示される。ボール500は、コア502、中間層504、及びカバー506を含む。中間層504は、放射方向においてコア502の外方に位置づけられ、少なくとも部分的にコア502を取り囲む。カバー506は、放射方向において中間層504の外方に位置づけられ、少なくとも部分的に中間層504を取り囲む。
【0025】
空洞508が、中間層504の中に定められ、コア502の少なくとも一部、及び、カバー506の少なくとも一部の間に位置づけられる。引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器510は、空洞508の中に配される。図6及び7では、引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器510は、パラシュート512を含む。図6では、パラシュート512は保存位置にあるところが示され、図7では、展開位置にあるところが示される。
【0026】
ボール500は、パラシュート512が、その保存位置からその展開位置へ移動することを可能とする部品を含む。ボール500は、脆弱化区域514を含んでもよい。ボール500上の脆弱化区域514は、カバー506が、カバー506の残余部分に比べて相対的に薄くなっている領域という形を取る。脆弱化区域514は、カバー506を薄くするというのでなく、しようと思えば他の方法で、例えば、特定区域のカバー506の孔度を増すことによって、又は、脆弱化区域514では、カバー506の残余部分とは異なる材料を用いることによって脆弱化することも可能であると考えられる。ある任意の用途について、脆弱化区域514においてカバーを脆弱化する方法は、いずれのものも適切であると考えられる。脆弱化区域514の反対には開閉口516がある。図6及び7では、開閉口516は、空洞508に隣接する、カバー506の裂け目の形を取る。図6では、開閉口516は閉鎖位置にあるが、図7では、開閉口516は開放位置にある。力がほぼ脆弱化区域514に印加されると、開閉口516はその閉鎖位置からその開放位置へと移動する。力を印加すると同時に、ボール500は圧縮され、脆弱化区域514は内側に曲げられると考えられる。脆弱化区域514におけるこの圧縮は、ボール500の他の区域における圧縮よりも大きいと考えられる。この圧縮によって、裂け目すなわち開閉口516の半分同士の引き裂きが可能とされる。この、開閉口516の閉鎖位置から開放位置への移動によって、パラシュート512が暴露される。
【0027】
開閉口516がその閉鎖位置からその開放位置へと移動し、パラシュート512を暴露する場合、パラシュート512をその保存位置からその展開位置へと移動するのに、バイアスを用いることが可能である。このバイアスはバネ518であってもよい。バネ518は、空洞508の中に位置づけられてもよい。バネ518の一端は、コア502、空洞508の内面、又は、ボール500の内部の、任意の他の利用可能な場所に固定又は繋留されてもよい。それとは別に、バネ518は、単純に、空洞508の内部に置かれてもよい。バネ518の対向端は、プレート520の第1側面に隣接して固定又は設置されてもよい。引き摺り抵抗誘発器512がその保存位置にあるとき、バネ518は圧縮される。バネ518の解放はパラシュート512の展開を引き起こす。プレート520は、バイアスすなわちバネ518と、引き摺り抵抗誘発器すなわちパラシュート512の間に位置づけられてもよい。紐522の第1末端は、プレート520の第2側面に付着されてもよい。それとは別に、紐522の第1末端は、空洞508の中に、又は、ボール500の別部分に固定されてもよい。紐522の第2末端は、パラシュート512に付着されてもよい。
【0028】
パラシュート512の展開は、いくつかのステップを含んでもよい。先ず、ゴルファーは、望ましくは脆弱化区域514の近くでボール500を打つ。ボール500を打つことによって、ボール500の圧縮が引き起こされ、脆弱化区域514において圧縮の増大が誘発される。脆弱化区域514における圧縮増大は、カバー506の部分の回転を生みだし、ボール500の他側において開閉口516を開く。開閉口516の開放によって、バイアス518が解放されて、プレート520を外方に開閉口516に向かって押し出すことが可能となる。バイアス518の動きによって、引き摺り抵抗誘発器512は、カバー506の外に押し出され、引き摺り抵抗誘発器512が展開される。パラシュート512の展開は、ボール500に対し引き摺り抵抗を生み、ボール500の飛行軌道を短縮する。ある例では、ボール500の要素の材料、サイズ、及び形状は、ボール500の飛行軌道を最小化し、それを100ヤード未満に短縮するように選ぶことが可能である。
【0029】
パラシュートを用いるもう一つの実施態様が図8に示される。ボール600は、コア602、中間層604、及びカバー606を含む。中間層604は、放射方向においてコア602の外方に位置づけられ、少なくとも部分的にコア602を取り囲む。カバー606は、放射方向において中間層604の外方に位置づけられ、少なくとも部分的に中間層604を取り囲む。
【0030】
空洞608が、中間層604の中に定められ、コア602の少なくとも一部、及び、カバー606の少なくとも一部の間に位置づけられる。引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器は、空洞608の中に配される。図8では、引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器は、パラシュート612を含む。図8では、パラシュート612は保存位置にあるところが示される。
【0031】
ボール600は、パラシュート612が、その保存位置からその展開位置へ移動することを可能とする部品を含む。カバー606上の一区域に、開閉口616がある。図8では、開閉口616がその閉鎖位置にあるところが示される。開閉口616は、好都合に回転できるよう固定されていれば、いずれの方法でカバー606に固定されてもよい。ある例では、連続表面を提示する方法及び構造によって開閉口616及びカバー606を一緒に固定することが望ましいと考えられる。図8は、付着構造としてリビングヒンジ(living hinge)630の使用を示す。
【0032】
開閉口616とカバー606をまとめてさらに固定する構造体を使用することが好ましい。例えば、開閉口616を所定の場所に納めるために、カバー606における開口の一つ以上の辺にそってシール624を位置づけることも可能である。
【0033】
開閉口616は、ロック626によって所定の場所にさらに保持されてもよい。ロック626は、図8では、ブロックダイアグラム方式で示される。ロック626は、主に、コア602、中間層604、又はカバー606の中に設置することが可能である。ロック626は、指定の活性化時間となるまで開閉口616を閉鎖位置に保持するように働く。ロック626の活性化は開閉口616を解錠し、開閉口616がその開放位置へ移動することを可能とする。
【0034】
ロック626と関連して、種々の構造及び特色を使用することが可能である。ある例では、ロック626は電気的に活性化することが可能である。ゴルファーがボール600を打つと、創出される圧縮エネルギーは、ロック626を解錠することが可能な電気信号又は機械力を発生するように使用することが可能である。付加構造を、ロック626の中に組み込むことが可能である。例えば、ロック626はタイマーを含んでもよい。タイマーは、ボールの打撃後ある時間となるまで、開閉口616の開放を遅らせるように使用することが可能である。このような事例では、ボールの打撃は該ボールを圧縮して圧電要素を起動してもよい。この圧電要素は、電気信号を、任意に選ばれるタイマーに送信してもよく、タイマーは、指定の期間、できれば長くば1秒間カウントダウンする。指定期間の終了時、又は、圧電要素の活性化時、ロック626は起動されて開閉口616を開放してもよい。別実施態様では、ロック626は、ゴルファーがボール600を打つときボール600に印加される機械力によって起動されてもよい。力の印加による起動はさらに、上述のものと同様のタイマーの使用を含んでもよい。ロック626の中に含まれる構造は、業界で公知の様々なやり方で、様々な要素に結線することが可能であるから、詳細な回路図は含めないし、理解のために必要ではない。ロック626の解錠によって開閉口616の開放が可能となる。
【0035】
一旦開閉口616が解錠されたならば、開閉口616は、その閉鎖位置からその開放位置へ移動することが可能となる。これによって、パラシュート612は、その保存位置からその展開位置への移動が可能となる。パラシュート612をその保存位置からその展開位置へ移動させるために、バイアスを使用してもよい。バイアスはバネ618であってもよい。バネ618は、空洞608の中に位置づけられてもよい。バネ618の一端は、コア602、空洞608の内面、又は、ボール600の内部の、任意の他の利用可能な場所に固定又は繋留されてもよい。それとは別に、バネ618は、単純に、空洞608の内部に置かれてもよい。バネ618の対向端は、プレート620の第1側面に隣接して固定又は設置されてもよい。それによって、プレート620は、バイアスすなわちバネ618と、引き摺り抵抗誘発器すなわちパラシュート612の間に位置づけられてもよい。パラシュート612は、パラシュート612の適切な展開を確保するために、バネ又はその他の構造体を介してプレート620に固定されてもよい。
【0036】
パラシュート612の展開は、いくつかのステップを含んでもよい。先ず、ゴルファーはボール600を打つ。ボール600の打撃は、直接的に、又は、間接的に機械的又は電気的手段を介してロック626を活性化する。ロック626の活性化は開閉口616を解錠する。開閉口616の開放によって、バイアス618が解放されて、プレート620を外方に開閉口616に向かって押し出すことが可能となる。バイアス618の動きによって、引き摺り抵抗誘発器612は、カバー606の外に押し出され、引き摺り抵抗誘発器612が展開される。パラシュート612の展開は、ボール600に対し引き摺り抵抗を生み、ボール600の飛行軌道を短縮する。ある例では、ボール600の要素の材料、サイズ、及び形状は、ボール600の飛行軌道を最小化し、それを100ヤード未満に短縮するように選ぶことが可能である。
【0037】
パラシュートを用いるもう一つの実施態様が図9に示される。ボール700は、コア702、中間層704、及びカバー706を含む。中間層704は、放射方向においてコア702の外方に位置づけられ、少なくとも部分的にコア702を取り囲む。カバー706は、放射方向において中間層704の外方に位置づけられ、少なくとも部分的に中間層704を取り囲む。
【0038】
空洞708が、中間層704の中に定められ、コア702の少なくとも一部、及び、カバー706の少なくとも一部の間に位置づけられる。引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器は、空洞708の中に配される。図9では、引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器は、パラシュート712を含む。図9では、パラシュート712は保存位置にあるところが示される。
【0039】
ボール700は、パラシュート712が、その保存位置からその展開位置へ移動することを可能とする部品を含む。カバー706上の一区域に、開閉口716がある。図9では、開閉口716がその閉鎖位置にあるところが示される。開閉口716は、好都合に回転できるよう固定されていれば、いずれの方法でカバー706に固定されてもよい。ある例では、連続表面を提示する構造によって開閉口716及びカバー706を一緒に固定することが望ましいと考えられる。図9は、付着構造としてリビングヒンジ(living hinge)730の使用を示す。
【0040】
開閉口716とカバー706をさらに一緒に固定する構造体を使用することが好ましい。例えば、開閉口716を所定の場所に納めるために、カバー706における開口の一つ以上の辺にそってシール724を位置づけることも可能である。
【0041】
パラシュート712をその保存位置からその展開位置へ移動させるために、バイアスを使用してもよい。バイアスはバネ718であってもよい。バネ718は、空洞708の中に位置づけられてもよい。バネ718の一端は、コア702、空洞708の内面、又は、ボール700の内部の、任意の他の利用可能な場所に固定又は繋留されてもよい。それとは別に、バネ718は、単純に、空洞708の内部に置かれてもよい。バネ718の対向端は、プレート720の第1側面に隣接して固定又は設置されてもよい。それによって、プレート720は、バイアスすなわちバネ718と、引き摺り抵抗誘発器すなわちパラシュート712の間に位置づけられてもよい。パラシュート712は、パラシュート712の適切な展開を確保するために、バネ又はその他の構造体を介してプレート720に固定されてもよい。
【0042】
バイアス718は、プレート720に固定されるロック728を介して圧縮位置に保持されてもよい。ロック728は、図9では、ブロックダイアグラム方式で示される。ロック728は、主に、コア702、中間層704、又はカバー706の中に設置することが可能である。ロック728は、指定の活性化時間となるまでプレート720を圧縮位置に保持するように働く。ロック728の活性化はプレート720を解錠し、プレート720がその解放位置へ移動することを可能とする。
【0043】
ロック728と関連して、種々の構造及び特色を使用することが可能である。ある例では、ロック728は電気的に活性化することが可能である。ゴルファーがボール700を打つと、創出される圧縮エネルギーは、ロック728を解錠することが可能な電気信号又は機械力を発生するように利用することが可能である。付加構造は、ロック728の中に組み込むことが可能である。例えば、ロック728はタイマーを含んでもよい。タイマーは、ボールの打撃後ある時間となるまで、プレート720の解放を遅らせるように使用することが可能である。このような場合、ボールの打撃は該ボールを圧縮して圧電要素を起動してもよい。この圧電要素は、電気信号を、任意に選ばれるタイマーに送信してもよく、タイマーは、指定の期間、できれば長くば1秒までカウントダウンする。指定期間の終了時、又は、圧電要素の活性化時、ロック728は起動されてプレート720を解放してもよい。別実施態様では、ロック728は、ゴルファーがボール700を打つときボール700に印加される機械力によって起動されてもよい。力の印加による起動はさらに、上述のものと同様のタイマーの使用を含んでもよい。ロック728の中に含まれる構造は、業界で公知の様々なやり方で、様々な要素に結線することが可能であるから、詳細な回路図は含めないし、理解のために必要ではない。ロック728の解錠によって開閉口716の開放が可能となる。
【0044】
一旦ロック728が解錠されたならば、プレート720は移動することが可能とされ、バイアス718は、図9に示す圧縮位置から、その解放位置へ向かって移動することが可能となる。これは、プレート720を強制的に外方に移動させる。これは、パラシュート712を、強制的にその保存位置からその展開位置へと移動させる。
【0045】
パラシュート712の展開は、いくつかのステップを含んでもよい。先ず、ゴルファーはボール700を打つ。ボール700の打撃は、直接的に、又は、間接的に機械的又は電気的手段を介してロック728を活性化する。ロック728の活性化はプレート720を解放する。プレート720の解放によって、バイアス718が解放されて、プレート720を外方に開閉口716に向かって押し出すことが可能となる。バイアス718の動きによって、引き摺り抵抗誘発器712は、カバー706の外に押し出され、引き摺り抵抗誘発器712が展開される。パラシュート712の展開は、ボール700に対し引き摺り抵抗を生み、ボール700の飛行軌道を短縮する。ある例では、ボール700の要素の材料、サイズ、及び形状は、ボール700の飛行軌道を最小化し、それを100ヤード未満に短縮するように選ぶことが可能である。
【0046】
さらに別の実施態様が図10に示される。図10の実施態様では、ボール800は、二つの一次層、コア802、及びカバー806を含む。カバー806は、放射方向においてコア802の外方に位置づけられ、少なくとも部分的にコア802を取り囲む。
【0047】
空洞808が、コア802の中に定められ、コア802の少なくとも一部、及び、カバー806の少なくとも一部の間に位置づけられる。引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器810は、空洞808の中に配される。図10では、引き摺り抵抗誘発器すなわち緩衝器810は、パラシュート812を含む。図10では、パラシュート812は保存位置にあるところが示される。
【0048】
図10に示す実施態様は、図5-7に示す別形実施態様のいずれのものと組み合わせて使用することも可能である。図10は、上述の脆弱化区域514と同様の脆弱化区域814、及び、上述の開閉口516と同様の開閉口816の使用を示す。衝撃によって、開閉口816は開放し、引き摺り抵抗誘発器810は、上述のようにバイアス818によって展開する。それとは別に、脆弱化区域及び開閉口の代わりに、図8及び9に示すものと同様の、ロック付き開閉口又はプレート構造の使用も、そうしようと思えば、可能と考えられる。
【0049】
開示の実施態様は、コアの使用を記載する。各事例において、コアは、ゴルフボールにおいて一般に使用される各種コアのいずれであってもよい。例えば、コアは、そうしようと思えば、液体充填又は固体充填であることも可能と考えられる。固体は、ゴム、樹脂、又は、適切であれば他のいずれの材料であってもよい。コアはさらに、色々なタイプの錘を含んでもよい。コアはさらに、糸巻きカバーを含んでもよい。コアはさらに、種々の層を含んでもよい。当業者であれば、所望の、技術的及び飛行的特徴を生みだすコアを選択することは可能である。図面ではこれと具体的に示されていないが、必要に応じて選ばれてもよいマントル層が、コアに隣接するか、又は、他の層の内の所望の、任意の二層の間に含まれてもよい。
【0050】
各実施態様は、カバーの使用を記載する。図面では、カバーは、単純化された形状で示される。市販モデルでは、カバー、特に、カバーの外面は、ゴルフクラブによって打たれるように構成される。したがって、カバーは、各種のディンプル、フレット又は平地、突起、プリント、又は、デザイナーが、ボールの飛行軌道に対する影響の点で望ましいと考える可能性のある、他の任意の特色を含んでもよい。カバーは、擦過傷耐性を持つようにデザインされてもよい。
【0051】
図面は、種々の厚み又は直径を有する層を描いている。これらの厚みは、これらの層について唯一可能な厚みと見なしてはならない。種々の層における望ましい厚みは、デザイナーが使用したいと思う材料、及び、デザイナーが、それらの種々層によって提供したいと願う保護又は反応性に依存する。当業者であれば、適切な厚みの層を持つボールを提供するように本発明の実施態様を改変することは可能である。
【0052】
上述のように、抑圧性要素を組み込んだボールは、標準的ボールと同じ外観を持ち、標準的ボールの特色を有することが望ましい。このような特質としては、サイズ、形、重量、色などが挙げられる。実施態様の多くにおいて、上記において特に名指しして排除したものでない限り、ボールの材料及び他の特質は、標準的ボールになるべく近似する、ボールの外観及びプレイを創出するように選ばれることが望ましい。
【0053】
種々の実施態様が、プレートに付着されるパラシュートの使用を開示し、示す。このパラシュートは、望ましいものであればいずれの材料でも、例えば、紙、布などで作製されてもよい。パラシュートは全体として円形で、固体として示されるが、パラシュートは、正方形、六角形、又は、望ましいものであれば他のいずれの形であってもよい。パラシュートはさらに、通気口、又は、異なる引き摺り抵抗能を与える他の切り込みを含んでもよい。パラシュートはさらに、複数の層を含んでもよい。パラシュートの形態は決定的に重要ではなく、ボールに対し引き摺り抵抗を与えるものであることが望ましい。
【0054】
種々の実施態様が、パラシュート及びプレートに付着される紐の使用を開示し、示す。パラシュートは、紐の代わりに、パラシュートの主要セクションからプレートに延びるフィンガーを有していてもよい。紐の代わりに、他の屈曲性繊維又はアームも使用が可能であり、紐と等価と見なすことが可能である。
【0055】
これまで本発明の各種実施態様が説明されてきたわけであるが、この説明は、限定的であるよりはむしろ例示的であることを意図するものであり、本発明の範囲内において、さらに多くの実施態様及び実行例が可能であることは当業者には明白であろう。したがって、本発明は、添付の特許請求項及びその等価物に徴することを除き、限定されてはならない。さらに、種々の改変及び変更が、添付の特許請求項の範囲内において実行することが可能である。
【符号の説明】
【0056】
100 ゴルファー
102 クラブ
104 ボール
106 ボール
108 ボール
200 ボール
202 コア
203 糸巻き層
204 カバー
206 中間層
300 ゴルフボール
306 カバー
308 外面
310 ディンプル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフボールであって:
コアと、;
該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーと、;
該カバーの少なくとも一部、及び、該コアの少なくとも一部の間に定められる空洞と、;且つ、
該空洞の中に配され、保存位置から展開位置に移動することが可能な引き摺り抵抗誘発器と、
を含むことを特徴とするゴルフボール。

【請求項2】
前記引き摺り抵抗誘発器がパラシュートであることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。

【請求項3】
前記カバーの中に、閉鎖位置から開放位置に移動することが可能な開閉口をさらに含み、前記引き摺り抵抗誘発器は、該開閉口が該閉鎖位置から該開放位置に移動することによって暴露されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。

【請求項4】
前記カバーが、前記開閉口とは反対側に脆弱化区域を有することを特徴とする、請求項3に記載のゴルフボール。

【請求項5】
前記脆弱化区域に対する力の印加が、前記開閉口の開放、及び、前記引き摺り抵抗誘発器の前記保存位置から前記展開位置への移動を引き起こすことを特徴とする、請求項4に記載のゴルフボール。

【請求項6】
前記開閉口を前記閉鎖位置に保持するロックをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のゴルフボール。

【請求項7】
前記ボールに対する力の印加が、前記開閉口の解錠を生みだすことを特徴とする、請求項6に記載のゴルフボール。

【請求項8】
前記開閉口の解錠が、前記開閉口の開放、及び、前記引き摺り抵抗誘発器の前記保存位置から前記展開位置への移動を引き起こすことを特徴とする、請求項7に記載のゴルフボール。

【請求項9】
前記引き摺り抵抗誘発器を、前記保存位置から前記展開位置に向かって変位させるバイアスをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。

【請求項10】
前記バイアスが前記空洞の中にあることを特徴とする、請求項9に記載のゴルフボール。

【請求項11】
前記バイアスと前記引き摺り抵抗誘発器の間にプレートをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のゴルフボール。

【請求項12】
前記プレートの上にロックをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載のゴルフボール。

【請求項13】
前記ボールに対する力の印加が、前記プレートの解錠を生みだすことを特徴とする、請求項12に記載のゴルフボール。

【請求項14】
前記プレートの解錠が、前記プレートの移動、及び、前記引き摺り抵抗誘発器の前記保存位置から前記展開位置への移動を引き起こすことを特徴とする、請求項13に記載のゴルフボール。

【請求項15】
ゴルフボールであって:
コアと、;
該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーと、;
該コアの少なくとも一部、及び、該カバーの少なくとも一部の間に定められる空洞と、;
該空洞の中のフォームと、を含み、
該フォームは、標準的衝撃が該ボールに印加されるとき、該ボールに印加される力による衝撃を吸収することが可能であり、該ボールが100ヤードを超えて飛行することがないように防止することが可能である、ことを特徴とする前記ゴルフボール。

【請求項16】
前記フォームがポリウレタンを含むことを特徴とする、請求項15に記載のゴルフボール。

【請求項17】
ゴルフボールであって:
コアと、;
該コアを少なくとも部分的に取り囲むカバーと、;且つ、
該コアの少なくとも一部、及び、該カバーの少なくとも一部の間に配される緩衝器と、を含み、
該緩衝器は、力が該ボールに印加されると活性化して、該ボールの飛行軌道を短縮することを特徴とする、前記ゴルフボール。

【請求項18】
前記緩衝器がフォームを含むことを特徴とする、請求項17に記載のゴルフボール。

【請求項19】
前記緩衝器がパラシュートであることを特徴とする、請求項17に記載のゴルフボール。

【請求項20】
前記緩衝器が、前記コアを少なくとも部分的に取り囲む糸巻きカバーであることを特徴とする、請求項17に記載のゴルフボール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−147778(P2011−147778A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−8431(P2011−8431)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)