説明

食品封入袋

【課題】品質保存液に入っっている食品内容物を取り出して使用の際、ザルなどを用いることなく品質保存液と食品内容物の分離を簡単に行う。
【解決手段】本発明は品質保存液又は水に浸漬した状態の食品内容物4を小孔を有する耐水性の内袋2に収納しかつ前記内袋2の小孔から漏洩液を外部に流出しない様小孔のない外袋1に収納し使用の際に内袋2に圧力を加えることで品質保存液と食品内容物を容易に分離できる食品封入袋である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
品質保存液又は水に浸漬した食品内容物を使用の際簡単に液・水切りできる食品封入袋
【背景技術】
【0002】
従来水、調味液などの品質保存液に浸漬した食品内容物を取り出して使用する際に、品質保存液と食品内容物に分離する必要がある。そのため食品内容物を一度ザルに受けるか少量のものは手の中で液・水切りするがその際にザルを取り出す手間や、使用後ザル目に食品内容物がからみ清掃が大変であった。又手の中で液・水切りすると指の間から食品内容物の一部が流失し不経済でもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
品質保存液に入っている食品内容物を取り出して使用の際、ザルなどを用いることなく品質保存液と食品内容物の分離を簡単に行う
【課題を解決するための手段】
【0004】
外袋に内臓された内袋に収納された食品内容物より小さな孔をあけておきこの内袋に例えば絞り込んで圧力を加えることで内部の品質保存液を排出させる
【発明の効果】
【0005】
本発明は液・水切りのためにザル等を用いることなく又内袋に外圧を加えることで充分な液・水切りができて料理素材の時は調味が水っぽくならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1において外袋はナイロンなどの柔軟性の樹脂製である。内袋は柔軟性の樹脂製内袋からなり前記内袋には多数の小孔を有し品質保存液と共に食品内容物が封入されている。
糸コンニャクや白滝等は品質保存液と共に内袋2に封入され熱圧着等で封入口を閉じる。しかしながらこのままでは小孔3より品質保存液が流出するため小孔のない外袋1内に内袋2を入れ密封する。なお内袋2に食品内容物4のみを入れ封入口を閉じ外袋1に入れた後、外袋1内部を品質保存液で満たしてもよく 又あらかじめ内袋2と外袋1を二重にした状態で内袋内に食品内容物4と品質保存液を入れ内袋2と外袋1を別個に密閉してもよい
小孔の大きさは内容物が流出しない程度小さい必要があるが水の流出性を考えると直径2mmm〜3mm程度が好適であり強度面からも真円が望ましい。また小孔は図2の3のようでもよいし一部にだけでもよい
食品内容物を取り出す時は外袋の口を切り内袋を取り出す すると内袋の小孔より品質保存液が流出し食品内容物4のみ内袋に残るので内袋の口を切り食品内容物を取りだせばよい
又 図4では あらかじめ内袋2と外袋1を二重にした状態で内袋内に食品内容物4と品質保存液を入れ内袋2と外袋1の封入口4−Hを同時に熱圧着等で密封してもよい
その時は外袋1の角4−aと4−b部分を角型に包装し内袋2の4−Y・4−Z部分を弧を描く様に包装する。使用時は熱圧着した4−Hの反対側の外袋1の両角4−a・4−b部分を切りおとす。上袋1部分に圧力を加えることで切り取られた両角4−a・4−b部分より液体を排出させる。この場合手をぬらすことなく水切りができる利点があるこの方法は製造工程の上でも省力化の利点がある。
又 図5では外袋1の角5−a・5−b・5−c・5−d部分を角型に包装する 内袋2の5−W・5−X・5−Y・5−Z部分を弧を描く様に包装する。 本品を使用する際外袋1の5−a・5−b・5−c・5−d各部分の 2ヵ所または3ヵ所または4ヵ所を切り落とし圧力をかけて内袋2内の液体を排出させる この場合手をぬらすことなく水切りが出来る利点がある。4ヵ所切り落とすと排出がスピード化される
なおいずれも外袋1は内袋2より強度の強い材質を使うと好適である
【実施例】
【0007】
図6のように内袋を小包装にし区分分けしておけば少量使用の際 使用分量のみ取り出して使用できる。その際品質保存液が流出してしまわない様に外袋の封入口の熱圧着部分6−aの内側(内容物の収納される側)にチャックすなわちファスナー6−bをもうける
そうすれば一度開封したあと再密封が可能となる
【0008】
図7のように内袋を小包装にして外袋1を小包装の内袋毎に熱圧着等で各内袋が独立した状態になる様に遮断しておくと使用都度必要量だけ遮断部分7−aをハサミ等で切り離して使用すると残部をの管理が楽である。なお遮断部分7−aは切断する際失敗しにくい巾が必要である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図
【図2】断面図
【図3】拡大断面図
【図4】本発明の他の実施形態を示す
【図5】本発明の他の実施形態を示す
【図6】本発明の他の実施形態を示す
【図7】本発明の他の実施形態を示す
【符号の説明】
【0010】
1 外袋
2 内袋
3 小孔
4 食品内容物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
惣菜、漬物等の食品内容物を、液体と共に浸漬した状態で収納可能な多数の小孔を有する耐水性を有する内袋とこの内袋を1または複数個収納し、且つ前記内袋の小孔からの漏洩液を流出しない様に密閉可能な耐水性を有する外袋でなした食品封入袋


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−240729(P2006−240729A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−64695(P2005−64695)
【出願日】平成17年3月9日(2005.3.9)
【出願人】(304063831)
【Fターム(参考)】