説明

高強度ケーブル

【課題】強度を上げて破断までに達する寿命を向上させることができる高強度ケーブルを提供する。
【解決手段】高強度ケーブルは、外部被覆の内側に非金属の抗張力体の撚り合わせ層21を有する高強度ケーブルであり、抗張力体41,42は、被覆体50,60と、被覆体50,60の内側に配置されたコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体51,61と、繊維体の間を充填する充填材52,62を有し、該コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体51,61の横圧縮応力が75cN/dtex以上である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐疲労性を上げて破断までの寿命を向上させた高強度ケーブル、特に大深度の深海の無人探査システムに用いられて電力と光信号を送るための深海探査機用テザーケーブルに好適な高強度ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
高強度ケーブルが様々な分野で求められている。そのひとつとして、例えば海中または水中にて使用されるテザーケーブルがある。
海中または水中にて使用される無人探査システムでは、電力と光信号を送るためにテザーケーブルが用いられている。図6は、テザーケーブルの断面構造を示しており、テザーケーブル1000は、複数本の動力線1001と、複数本の光ファイバユニット1002と、抗張力体1003,1004と、外部被覆1005を有している。抗張力体1003,1004は、撚り合わせ層を構成しており、長手方向の張力に抵抗できると共にねじり方向への力に抵抗してテザーケーブル1000が伸びるのを防ぎ、屈曲されてしまうことを防止している。
【0003】
テザーケーブル1000の抗張力体1003,1004は、被覆体内に複数の繊維体を配置しており、繊維体は、アラミド繊維であるPPTA:ポリパラフェニレンテレフタルアミドである。PPTAは、東レ・デュポン株式会社のケブラー(登録商標)、テイジンアラミド社のトワロン(登録商標)などが用いられる。このように繊維体としてアラミド繊維を用いるのは、ケーブルが長くなると重くなり自重で破断しないようにケーブル重量を軽くする目的と高強度を得るためである。この抗張力体1003,1004は、2層に反対方向に撚られ、外部被覆の内側において樹脂で固められている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特公平7―54651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のPPTAの繊維体を用いた抗張力体1003,1004を使用すると、テザーケーブル1000を長期間使用した場合に、テザーケーブル1000の強度が張力と屈曲、側圧及び水圧により疲労劣化して徐々に低下してしまい、テザーケーブル1000をそのまま使用し続けると破断してしまうおそれがある。特に、従来のPPTAの繊維体を用いた抗張力体を大深度の深海の無人探査システムに用いようとする場合には、前述した強度の低下はさらに顕著になるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、耐疲労性を上げて破断までの寿命を向上させた高強度ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解消するために、本発明の高強度ケーブルは、外部被覆の内側に非金属の抗張力体の撚り合わせ層を有する高強度ケーブルにおいて、該抗張力体が、被覆体と、該被覆体内に配置されたコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体、及び該繊維体の間を充填する充填材とから構成されている高強度ケーブルであり、且つ、該コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体が、その横圧縮応力が75cN/dtex以上であることを特徴とする。
本発明の高強度ケーブルでは、好ましくはコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体は、その表面硬さが、雲母の表面硬さに対する割合で1%以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、耐疲労性を上げて破断までに達する寿命を向上させた高強度ケーブルの実現が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の高強度ケーブルの好ましい実施形態が用いられている無人探査システムを示す斜視図である。
図1において、無人探査システム1は、海洋探査開発に用いられ、支援母船2と、ランチャ3と、ビークル4を備える。支援母船2とランチャ3は、1次ケーブルであるテザーケーブル10により接続されている。ランチャ3とビークル4は、2次ケーブル11により接続されている。本発明の実施形態の高強度ケーブルは、1次ケーブルであるテザーケーブル10としても、2次ケーブル11としても用いることができるが、ここでは1次ケーブルであるテザーケーブル10として本発明の高強度ケーブルを用いた例を示す。テザーケーブル10は、支援母船2の船上のシーブ5により繰り出されるようになっている。テザーケーブル10と2次ケーブル11は、共に動力と光信号を送ることができる。
【0008】
図2は、図1に示すテザーケーブル10の構造例を示す。図3は、テザーケーブル10の断面構造例を示す。
図2と図3に示すように、テザーケーブル10は、外部被覆20の内側に非金属の抗張力体の撚り合わせ層21を有するケーブルである。外部被覆20は、例えばポリエステル編組であり、外部被覆20の内側には抗張力体の撚り合わせ層21と、内部被覆22と、三相の動力線23,24,25と、光ファイバユニット26,27と、接地線28を有している。内部被覆22は、例えば架橋ポリエチレン製であり、三相の動力線23,24,25と接地線28は銅線である。
内部被覆22内には、三相の動力線23,24,25と、光ファイバユニット26,27と、接地線28を内蔵しており、内部被覆22の内側の隙間には例えばシリコンゴムなどの充填材29が充填されている。
【0009】
図2と図3に示すように、撚り合わせ層21は、外部被覆20の内面から離れている内側の第1抗張力体層31と、外部被覆20の内面に接する外側の第2抗張力体層32とを備える。第1抗張力体層31は、複数本の抗張力体41から構成されており、第2抗張力体層32は、複数本の抗張力体42から構成されている。抗張力体41は、抗張力体42に比べて太く、図2に示すように中心軸CLに対してX1方向に傾斜して配列されている。一方、抗張力体42は中心軸CLに対してX1方向とは逆のX2方向に傾斜して配列されている。
これにより、第1抗張力体層31と第2抗張力体層32は、長手方向の張力に抵抗できると共にねじり方向への力に抵抗してテザーケーブル10が伸びるのを防ぎ、屈曲されることを防止している。
【0010】
図4(A)は、抗張力体41の断面構造例を示し、図4(B)は、抗張力体42の断面構造例を示している。
図4(A)に示すように、抗張力体41は、被覆体50と、被覆体50の内側に配置されたコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの複数の繊維体51と、これらの繊維体51の間を充填する充填材52とを有する。同様にして、図4(B)に示すように、抗張力体42は、被覆体60と、被覆体60の内側に配置されたコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの複数の繊維体61と、これらの繊維体61の間を充填する充填材62とを有する。被覆体50,60としては、例えばポリエチレン樹脂により形成され、充填材52,62は、例えばビニルエステルなどである。コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドは、例えば帝人テクノプロダクツ株式会社のテクノーラ(登録商標)を用いることができる。
【0011】
このように、本発明の実施形態の複数の繊維体51,61が、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドであることにより、従来の複数の繊維体がポリパラフェニレンテレフタルアミドであることに比べて、次のような効果がある。すなわち、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド自身がエーテル結合を含むことにより、分子にフレキシビリティが付与され、坐屈やフィブリル化を起こしにくくなっているものと考えられる。また、横圧縮応力が大きいことから、テザーケーブルが実使用時に受ける屈曲、水圧、側面からの圧縮などの負荷に対して、接触する充填材との剥離が抑えられ、その結果、テザーケーブル10の実使用時の強度低下が少なくなり、テザーケーブル10の寿命を向上させることができると考えられる。
【0012】
本発明における横圧縮応力とは、単繊維を繊維軸に垂直な方向に圧縮し、圧縮率が80%となった時の1dtexあたりの荷重で表したものであり、本発明においては75cN/dtex以上であることが必要で、好ましくは80cN/dtex以上である。さらに繊維体51,61の繊維表面硬さが高いことが好ましく、このように繊維体51,61の繊維表面硬さを高くすることにより、ケーブル使用時に受ける屈曲、水圧、側面の圧縮等が加わる環境下でも、複数の繊維体51,61と、樹脂である充填材52,62とをよりいっそう強固に密着させることができ、これによりテザーケーブル10の寿命をさらに向上させることを知見した。
【0013】
本発明における繊維表面硬さとは、バネ定数154N/mのプローブを、繊維軸と垂直方向に、電圧0.3Vの押し込み力(深さ35nmに相当)で押し当てた時の硬度であり、標準サンプルとして、プローブを押し当てる際の単繊維の土台として用いた雲母を用い、その硬度に対して1%以上が好ましく、さらに好ましくは1.5%以上である。また、前記硬度測定に用いた雲母板は、ロシア産の白雲母(モスコバイト)を用いた。
【0014】
繊維表面硬度が雲母の硬度に対して1%未満であるコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維を1%以上に向上させる方法としては、繊維に400℃以上の高温で熱処理を行う方法などが例示されるが、この方法に限定されるものではなく、硬度を雲母の硬度に対して1%以上に向上できるいずれの方法を用いても良い。
以上のような特性を持つ繊維体を用いて抗張力体とし、更に複数本撚り合わせてテザーケーブルとすることにより、実使用時に掛かる様々な負荷、特に屈曲、側面からの圧縮に対しても高い耐疲労性を持ち、高寿命なテザーケーブルを提供することができる。
【実施例】
【0015】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。なお、実施例で用いた評価方法は下記のとおりである。
(1)単繊維の横圧縮応力
単繊維1本をダイアモンド板上に並べて端部を固定し、直上よりダイアモンド板を押し当て、圧縮率が80%となった時の1dtexあたりの荷重を計測した。また圧縮率は、圧縮前の単繊維径Dと圧縮時の直上方向の単繊維径Dから下記式を用いて算出した。
圧縮率(%)=(D−D)/D×100
【0016】
(2)単繊維表面の表面硬さ
単繊維1本を雲母板上に並べて固定し、その表面にバネ定数154N/mのプローブを、繊維軸と垂直方向に、電圧0.3Vの押し込み力(深さ35nmに相当)で押し当て、押し込んだ時の荷重からくぼんだ部分の体積で割って算出し、更に同様の方法で測定した雲母の硬度との割合を下記式にて算出した。
表面硬度割合(%)=(単繊維の硬度)/(雲母の硬度)×100
【0017】
(3)抗張力体の耐圧縮疲労性
抗張力体の側面から22mm角のアルミ製プレートで両側を挟み込み、圧縮試験機にて50kgfの荷重を付与した。これを1サイクルとして7秒/サイクルの割合で繰返し荷重を付与し、100サイクル、1000サイクル後の抗張力体の引張強度を測定した。また圧縮前の抗張力体の引張強度を用いて下記式にて強度保持率を算出し、これを耐圧縮疲労性とした。
耐圧縮疲労性(%)=(圧縮後引張強度)/(圧縮前引張強度)×100
【0018】
(4)抗張力体の圧縮後の断面扁平率
前記(3)記載の圧縮試験を行った後の抗張力体の短径、長径を用いて下記式にて断面扁平率を算出した。
断面扁平率=(圧縮後の長径)/(圧縮後の短径)
【0019】
(5)抗張力体の耐水圧疲労性
抗張力体を高水圧試験槽に挿入後、試験槽内を水で満たした状態で水圧を印加し120MPaで30分保持した後、0MPaまで減圧した。これを1サイクルとして200サイクル後の抗張力体の引張強度を測定した。また試験前の抗張力体の引張強度を用いて下記式にて強度保持率を算出し、これを耐水圧疲労性とした。
耐水圧疲労性(%)=(水圧後引張強度)/(水圧前引張強度)×100
【0020】
(6)疲労試験
図5(A)に示す疲労試験装置65を用い、疲労試験を行った。図5(A)に示す疲労試験装置65は、シーブ70とローラ71を有しており、シーブ70とローラ71には、高強度ケーブル10とワイヤー72が掛けられている。高強度ケーブル10とワイヤー72の接続部分にはロードセル80が設けられており、高強度ケーブル10に荷重LDを掛けている。なお、シーブ70の直径は400mmであり、荷重LDは29.4kNである。この状態でシーブ70を交互に約180度ずつ回転させ、高強度ケーブル10その破断に到るまでの回転回数を測定した。
【0021】
[実施例1]
単糸繊度1.67dtex、横圧縮応力94cN/dtex、単繊維表面の硬度割合が雲母に対して1.7%であるコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維(帝人テクノプロダクツ株式会社製、テクノーラ(登録商標)T741)をトータル繊度が6600dtexとなるように束ねて繊維束とした後、ビニルエステル樹脂を含浸・硬化させ、更にポリアミド樹脂を被覆して、直径1.3mmの抗張力体を得た。また、同様の方法でトータル繊度4400dtexのコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維束にビニルエステル樹脂を含浸・硬化させ、更にポリアミド樹脂で被覆して直径1.1mmの抗張力体を得た。
この直径1.1mmの抗張力体について耐圧縮疲労性を測定したところ、100サイクル後、1000サイクル後でいずれも100%であった。またその時の断面扁平率は、100サイクル後で1.07、1000サイクル後で1.14であった。
また、この抗張力体を用いて耐水圧疲労性を測定したところ、100%であった。
更に、この抗張力体を用いて内部被覆上に2層交互に撚合わせを行い、高強度ケーブル10を得た。
この高強度ケーブルを、図5に示したように疲労試験装置65に設置し、29.4kNの荷重下で疲労させたところ、60000サイクル後でも破断には至らなかった。
【0022】
[比較例1]
単糸繊度1.58dtex、横圧縮応力70cN/dtex、単繊維表面の硬度割合が雲母に対して1.8%であるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(東レ・デュポン株式会社製、ケブラー(登録商標)49)をトータル繊度が6600dtexとなるように束ねて繊維束とした後、ビニルエステル樹脂を含浸・硬化させ、更にポリアミド樹脂を被覆して、直径1.3mmの抗張力体を得た。また、同様の方法でトータル繊度4400dtexのポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維束にビニルエステル樹脂を含浸・硬化させ、更にポリアミド樹脂で被覆して直径1.1mmの抗張力体を得た。
【0023】
この直径1.1mmの抗張力体について耐圧縮性を測定したところ、100サイクル後で79%、1000サイクル後で55%であった。またその時の断面扁平率は、100サイクル後で1.31、1000サイクル後で1.47であった。
また、この抗張力体を用いて耐水圧疲労性を測定したところ、67%であった。
更に、この抗張力体を用いて内部被覆上に2層交互に撚合わせを行い、高強度ケーブル1000を得た。
この高強度ケーブルを、図5に示したように疲労試験装置65に設置し、29.4kNの荷重下で疲労させたところ、15000サイクルで破断した。
【0024】
図5(B)に本発明の実施形態のコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドからなる複数の繊維体51,61と、従来のポリパラフェニレンテレフタルアミドからなる複数の繊維体と、を比較した疲労試験結果を示す。
図5(B)に示すように、従来の高強度ケーブル1000は15000回で破断したが、単繊維の横圧縮応力が75cN/dtex以上であるコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維体を用いて高強度ケーブルとすることにより、従来の高強度ケーブル1000に比べて4倍以上の耐久性向上が図れた。
【0025】
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
例えば、本発明の実施形態の高強度ケーブルは、無人探査システムだけではなく、海底に敷設する海底敷設用ケーブルとしても用いることができる。
本発明の実施形態の高強度ケーブルは、1次ケーブルであるテザーケーブル10だけでなく、2次ケーブル11としても用いることができる。
(さらには、エレベーターケーブル等のロープ類への適用も可能である。)
撚り合わせ層21は、第1抗張力体層31と第2抗張力体層32とを備えているが、これに限らず3層以上の抗張力体層を備えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の高強度ケーブル(テザーケーブル)の好ましい実施形態が用いられている無人探査システムを示す斜視図である。
【図2】本発明の高強度ケーブル(テザーケーブル)の実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の高強度ケーブル(テザーケーブル)の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の高強度ケーブル(テザーケーブル)に配置されている抗張力体の例を示す断面図である。
【図5】(A)は本発明の実施形態の高強度ケーブルと従来例の高強度ケーブルについて疲労試験を行った疲労試験装置を、(B)はその疲労試験結果を示す図である。
【図6】従来の高強度ケーブル(テザーケーブル)を示す断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 無人探査システム
3 ランチャ
4 ビークル
10 高強度ケーブル(テザーケーブル)
21 抗張力体の撚り合わせ層
22 内部被覆
23,24,25 動力線
26,27 光ファイバユニット
28 接地線
31 第1抗張力体層
32 第2抗張力体層
41 抗張力体
42 抗張力体
51 繊維体
61 繊維体
52 充填材
62 充填材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部被覆の内側に非金属の抗張力体の撚り合わせ層を有する高強度ケーブルにおいて、該抗張力体が、被覆体と、該被覆体内に配置されたコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体、及び該繊維体の間を充填する充填材とから構成されている高強度ケーブルであり、且つ、該コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体が、その横圧縮応力が75cN/dtex以上であることを特徴とする深海探査機用高強度テザーケーブル。
【請求項2】
コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドの繊維体は、その表面硬さが、雲母の表面硬さに対する割合で1%以上であることを特徴とする請求項1に記載の深海探査機用高強度テザーケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−199847(P2009−199847A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−39613(P2008−39613)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(303013268)帝人テクノプロダクツ株式会社 (504)
【出願人】(504194878)独立行政法人海洋研究開発機構 (110)
【Fターム(参考)】